2011年5月16日月曜日

米国の家 - 東電の良いところ

とにかく米国の家は妙です。あげ出すときりがない。
でも一番だめなのは、配線が狂っていること。

米国の電力システムは、日本のような中点アースではなく、一方側がアース。一般に、配線ケーブルで白がアースを黒がホットを示す。スイッチはホット側を切る。

ところが、スイッチを切った状態で、電灯を付けようと、家の配線をいじった。アース側の白を触ったら感電した。つまり白にホットが流れているということ。アース線に接続されているネジに触っても感電した。120Vがアースにかかっているのである。素人以下の電源工事である。

とても危なくてしょうがない。また、アースとコールド側がつながっており、金属製の配線ボックスがアースにつながっているので、日本のように電源をいれたまま、コンセントボックスの中をいじろうとして、ホット側のネジが配線ボックスに触れると、火花が散ってブレーカが落ちる。とても妙なシステムである。

  • 電気のメータが内庭にある。つまり内庭への門の鍵をあけておかないと、メータが読めない。(今はSmart materだが良いが。)ただ、庭師が隔週で庭を掃除していくので、庭への扉には鍵がかけられない。庭師のフリをすれば、裏庭にはいりたい放題。窓は防犯でないただのガラスだし、泥棒天国である。もっともアメリカ人は殆ど現金をもたないので、盗む物もないが、現金や宝石を家にタンス預金する中国人たちは狙われるらしい。
  • ブレーカも家の外にある。
  • 南側をガレージでつぶしている
  • 宅地が東西に長くて、リビングの窓が西向き
あととても妙なのは、PG&Eの電気工事、平日9:00-16:00までとかの予告で平気で停電する。そして、16:00を過ぎても電気は復旧しなかった。17:00を過ぎてようやく復旧。日本のように、新しい電線系を用意しておいて「いっせのせ」で載せ替えるのではなくて、停電させて、はがして付け替えているのだろう。このほうが、工事の重複はなくて安くなるのであろうが、安かろう悪かろうである。

東電も原発事故で不手際はあったが、一般にサービスの質は高い。悪いところは直す必要はあるが、こういうときだからこそ、良いところもちゃんと理解して、良いところを失わないように、注意してもらいたい。盲目的に米国を見習うと失敗する。

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