2011年11月14日月曜日

アメリカと日本の会話の違い

アメリカは話す文化、日本は聞く文化)
アメリカは話す文化である。
なので、一般の方でも、とてもスピーチがうまい。日本の会社でも、ベンチャーなどの売り込みのプレゼンのうまさに驚いている人は多い。

一方、日本は「昔は」読む文化、推し量る文化といわれた。読むのが得意であり、難解な文書でも読みこなせた。が、最近は長文が読めない方が増えているようであり、メイルでもちょっと長い文章を書くと、読んでもらえない。アメリカ人は昔から長文は読めないそうである。

相づちの打ち方)
アメリカ人は、日本人の英語の相づちの多さにいらつく人が多い。話す文化のアメリカ人では、相手の言っていることが分かっている間は、口を挟むのは失礼なのである。

以前、国際電話で、アメリカの会社のVP の方に依頼の電話を英語でしたことがある。10分以上話しても相手はうんともすんとも言わない。こちらの意図が伝わっている間は、口を挟まないのである。

ところが日本語では相づちを頻繁にうつのが普通なので、この調子で、英語の「Ah, ha」をいれると、米国人はいらつくそうである。

米語は割り込むしゃべり方)
米国の英語、米語は、話しまくる言語らしく、ここでも日本語とちがう。大学でのミーティングで、話している人の話が終わるのを待って話し始めると、教授から「おまえは、人がしゃべっているときに、重ねて話すんじゃ無い」と、何度も注意された。私が、アメリカの文化も、空気も読めず、下手な英語で話そうとするから、そういうことが起きるのだろう。

米語に詳しい日本人に聞くと、それじゃだめだよと注意された。米語は、割り込んで話す言語らしい。つまり、前の人の話を聞いていて、そろそろ終わりそうだなというところに割り込んで話すのである。終わるのを待っているから、他の誰かが話し始めてしまい、かぶってしまうのである。

もしも、前の人が本当に話を終わっていないときは、また次に終わりそうになるところで、かぶって話始めるのでいいらしい。

ということを教わってから、そうやって話をすると、なるほど、問題なく議論に加わることができる。

そういえば、ラジオやテレビのキャスターの会話も、間が開かず、間髪入れずに、会話がつながっていく。

女性は会話能力に長けているので、こういう違いは、自然と分かり、そういう苦労はしないかもしれない。男性で、でしゃばって外人並に話そうとする私みたいな人だけが感じる苦労かもしれない。

文化の違いは、奥が深い。


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