2012年5月20日日曜日

昔はPCを自作したものである

ソフトだけ書いていると、分からない面白さもある。ブラックボックスはないほうが面白い。自作してみることをお勧めする。

PC8001を自作する)
往年の名機、PC8001はFPGAで作れる。メモリも含めて全部FPGA一個に入る。PC8001のN Basicの画面が懐かしい。


多分、今はFPGAの容量も大きいから、PC9801も作れるかもしれない。640kBあるメモリは外だしにしないとならないかもしれないが、この程度なら、SRAMでも入る。

FDD (1.44MB) は、SDカード(2011年時点で最大32GB) で十分おつりがくる。

昔はPCを自作したものである)
私は、大学の教養時代に寮に入っていて、MC6809でパソコンを作った。完全フルスクラッチから。

コレを含めて、私は、子供の頃みた大型コンピュータを自分で作って家に置きたいという夢があった。趣味が大学の研究に成り、会社の仕事になって、かなった。大金や地位や名声を得たわけでもないが、こういう、人生も良いと思う。以下に書いた。


2012年5月20日日曜日: 知識は仕事を通して得る

video cardだけは、MB2114 (SRAM)を利用したキットをつかったが、あとは、DRAMから全部ユニバーサル基板に、ラッピングワイヤを半田付けして作った。耐熱被服のラッピングワイヤが、細くて取り扱いもしやすくて便利であった。ラックにカードを入れるたしか44ピンのソケットで作った。
  1. BIOSも全部自作。ノートにアセンブラを書いて、手でバイナリに変換して、最初は、dip switchでboot loaderをいれる。そして、CMOSにBIOSを記憶。
  2. DRAMコントローラも、全て自作。確か、アドレスカウンタだけ作って、割り込みを使って、CPUのDRAMアクセスと調停した。
  3. PROM writerも自作。PROM writerコードを書いてPROMを書き込み。イレーサも、紫外の蛍光灯で自作。
  4. keyboardもソフトウェアスキャン。ジャンクで買ってきた、リードスイッチを使った、ミニコンのキーボードを流用。
  5. アセンブラ、ディスアセンブラを自作。
  6. FDDを買ってきて、FDDのコードも自作。NECのFDCは、レジスタがメモリマップでなくプログラムが面倒だったので、富士通のチップを使用。  (当時から、NECのチップはセンスが無かった。マニュアルも大変読みにくかった)
  7. 富士通FM7のBios解析本がでていたので、BIOSをemulateするコードを作成。
  8.  FM7はgraphic OSが2nd プロセッサ(MC6809)にあった。これは、 single coreでemulate。MC6809は、マルチプロセッサも作れたので、設計図も書いたがこれは断念。
  9. 友達にFM7のF-BasicをFDDに焼いてもらって、これをdownload
  10.  F-Basicで信長の野望(これも違法コピー。当時は、Basicで書かれていた)やった。途中から飽きて、チートしまくった。basicなので大変簡単であった。

てな具合。会社に入社して実家においておいたら、母に捨てられた。高校時代バイトで買った大事なオシロスコープとか自作した可変電圧の一定電圧電源とかも、全部捨てられてしまって、非常に残念である。
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