2012年4月29日日曜日

Googleの自動走行車


2012年4月29日日曜日:Asahi Web Ronzaの注目記事3本など。

にこの活動の母体であるGoogle Xを掲載したが、特にGoogleの自動走行車について、コメントしておきたい。

googleの自動走行車のプレゼンには、夢がある。技術がある。プレゼンが上手い。
 http://bit.ly/IkVjJp
以下に埋め込んだのでクリックしてご覧いただきたい。日本語字幕つきである。





プレゼンテクニック)

彼、Sebastian Thrunは、グランドチャレンジでStanford大の自動走行車の開発をリードし、成功させた人物で、StanfordのPhDを持っている。http://bit.ly/Ie1EUy  
でも、そんなことは一言もいわず、「まだ、この技術は開発中なので、中間報告ですが」とGoogleの自動走行車を紹介している。彼にとって、肩書きや過去の実績はどうでもよく、今有る技術の可能性が重要なのだと思う。だから4分という時間に必要なことが詰まっている。

つまり

  1. 何を実現したいか
  2. これまではどうだったか
  3. 今どこまで完成しているか
  4. 完成度のデモ
     公道を22万キロも走っているが、だれも自動運転と気づいていない。
     ひととすれ違い、クネクネのロンバートストリートを下り(笑をとる)
  5. これによって実現される、事故のない、時間のロスのない、エネルギーのロスのない未来の紹介

となっており、ムダがないのである。自分の経歴とか、会社の紹介など入る余地がないのである。日本で類似のプレゼンがあるとどうなるのか考えていただきたい。

  1. 会社の紹介
  2. 自分の輝かしい経歴
  3. すばらしい完成度を実現する要素技術の紹介
  4. 売り上げの予測
となってしまったら、同じモノでも色あせて見えてしまう。


日本の企業や研究機関でこういうプレゼンをやれるところはどこかあっただろうか。Intel IDFでの幹部のプレゼンも上手でした。IDFは、http://intel.ly/IdZx3b にビデオがある。是非ご覧ください。会社幹部にはこう言う能力は必須だと思う。

受賞歴)
  かれは、39歳で the National Academy of Engineering に選ばれ、2011に、Max-Planck-Research Award、 the inaugural AAAI Ed Feigenbaum Prize. the fifth most creative person in business in the world.にも選ばれている。

そろそろ死にそうな年寄ばかりに与える賞と、ノーベル賞をとったら慌てて与える賞ばかりの日本とはエライ違いである。
若者イジメばかりしていないで、優秀な若者をもっともっと引き立てて、目指す目標を作らないと、だれも頑張らなくなる。


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