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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2013年6月15日土曜日

Pimsleurという外国語教材

UCLA/Ohio州立大の教授を務めたPimsleurという博士が考案したという全く新しい外国語教材の宣伝がFacebookにでいた。

まとめると、
  • 4枚のCDから成る
  • 毎日30分聞くだけで、10日間でマスターできる。(2年やって挫折した、エジプトのアラビア語を7日でマスターしたという人の例があげられている)
  • 考案後30周年記念セール価格10ドル。送料無料
  • 35カ国語から選べる。(ただし米人向けなので、英語の教材はない)
  • 納得がいかなければ30日以内に送り返せば、完全に返金する
https://www.pimsleurapproach.com/presentation412.asp?sid=b600035bnr&es=90 から紹介ビデオが見られる。米国人向けの早口英語で、20分くらいはしゃべっているだろうか。。
絵はとても分かりやすいが、止めることも戻すこともできない。これだけで、結構な英語の練習になると思う。

メモを取りながら聞いたので以下にまとめたい。
後半(ここをクリックすると飛びます) に類似しそうな教材と自分の経験として以下の3つを述べる。
  1. 石川遼が宣伝にでているスピードラーニング(クリックすると飛びます)
  2. 通訳の教材や大学で長く使われている、シャドウイングとディクテーション
  3. ディクテーションの効果の実感。自分の経験
学校で勉強しても外国語が身につかない)
文法とか単語とか闇雲に覚ようとしても上手くいかない。
実は、人間の脳には、もともと、言語を習得する仕組みがある(沢山の言語の基礎が入っているという説明になっていたが、ホンマかいな???) ので、子供は2歳ぐらいで結構しゃべれるようになる。

以下に、スクリーンショットを置く、以下のリストに当てはまる項目が多い人は、語学を学ぶのが遅いとのこと。


学習手法)
さて、一番気になる学習手法である。4つの手法がポイント。

  1. 記憶に残りやすい繰り返し間隔。これで3-4回繰り返すので記憶に定着する
  2. うきうきするものを、集中力がつづく毎日30分で (時間がなければ分割も可能)
  3. 正しい発音で、正しい状況で、自然に話したものを聞く
  4. コアになる文、単語だけを学ぶ
である。英語wiki: http://en.wikipedia.org/wiki/Pimsleur_method にもまとめがある。


3にある、現実のシチュエーションを設定した会話で、簡単なモノを、発音やイントネーションまで含めて徹底的に覚えるというのは、大事なことだと思う。
言語によって単語の意味する概念範囲が違うので、辞書の翻訳で覚えても間違いは中々直らない。また、特に、日本語の場合には、カタカナ発音を入れてしまうと、あとあと発音矯正にとても苦労する。母音や子音の音の範囲が言語によって全く違うし、日本語は特に音が少ないので、話すときも、聞くときもカタカナに置き換えて理解するくせが付くと大変苦労する。

日本語版)
上記教材は米国人が英語以外を学ぶためのものなので、当然、日本人向けの英語教材ではない。が、Pimsleurでググルと、日本人向けの英語教材がみつかる。

たとえば、http://bit.ly/16pMzfn である。
ここにサンプルがあるので、ボタンをおして聞いて欲しい。
発音で注意することを詳しく説明している。

利用実績)
上記ビデオのメーカは創業から4年だが、米国で最も成長している通販だとのこと。
FBIとか多国籍企業で使われ、世界中に2500万ユーザがいるらしい。

怪しい点)
ビデオの最後で、「それほど良いのに、なぜ、Pimsleur方式が導入されないのか?」という疑問への回答をしていた。
 米国連邦政府の基準がある。学校では、テストという評価で判定しないとならない。などにくわえて、(別な手法が出てくると)教員が失職する。とまでいっていて、やや怪しい。。

50年の研究実績がある手法だとあるが、それにしては、知名度が低いのも、またまた怪しい。ともあれ、10ドルだし、10日間で結果が分かるので買ってやってみればよいが、CD4枚で10ドルと安すぎるのが気になる。実はこれは客寄せパンダで、怪しい勧誘がしつこく掛かってくるのが心配。

関連教材など)
スピードラーニング)
石川遼 スピードラーニング でググると、石川遼は英語が話せない・分からないというのが沢山ヒットする。http://bit.ly/17NJ85a とかである。これは、「(試合中に)ヤジを飛ばされても英語が分からないので気にならない」と言ったのが原因にも思える。

ただし、http://bit.ly/199CRyS によると、理論がちょっと違う。
これは「トマティス理論(以下上記リンクから引用)」という周波数帯の理論がベースにあるが、この理論自体がもはや有効性が疑われているとのこと。この点からこの2つは違うし、語学学習理論としても冒頭のもののほうが深そうである。

トマティス理論)
音にはいろいろな音があり、人間は11オクターブにおよぶ幅広い音のスペクトル中すべての周波数が誰にでも同じように認知されるわけではなく、”パスバンド”と呼ばれる、言語によって異なる優先的な周波数帯が存在すると考えているトマティス理論です。
現在のトマティスのサイトではバスバンドはほとんど言及しておりませんので、現在のトマティスではトマティス理論を取り下げた格好になっております。
トマティス理論では学習に関しては次のように説明しています。
すなわち、言語によって特定の音域が優先的に使われ、他の音域は二次的な形で使われると考えるものです。この耳に影響を与える優先的周波数帯は言語の習得に影響を与えます。すなわちその言語を話す民族によって音の聞こえ方、発声の際のパスバンドは異なります。
ちなみに日本語のパスバンドは125ヘルツから1500ヘルツだと言うのです。
フランス語のパスバンドは1000から2000ヘルツの間であり、英語のパスバンドは2000から12000ヘルツだと言うのです。 
中略 
日本語と英語との比較
本当にパスバンドに高いとか低いとかがあるのでしょうか。日本語と英語の音英を比較するとき、まず基本周波数(声の高さ、ピッチ)を比較 します。この基本周波数は、人によって個人差が大きいのですが、一般的に日本人 の方が英語ネイティブよりピッチ(声)が高い傾向にあります。
これは「英語リスニング科学的上達法」。(P148~149参照) からのデータで日本語と英語の 母音を比較してみます。
このあたりの詳しい説明については、下記の本が比較的易しく書かれていますので、ご興味のある方は参照下さい。
講談社ブルーバックス 英語リスニング科学的上達法
山田恒夫、足立隆弘、ATR人間情報通信研究所
第1フォルマント周波数(F1)  第2フォルマント周波数(F2)   
日本語
あ      1.0 kHz辺り      1.2kHz辺り
い      0.4 kHz辺り      2.8kHz辺り
う         0.5 kHz辺り      1.2kHz辺り
え      0.7 kHz辺り      2.0kHz辺り
お      0.7 kHz辺り      1.0kHz辺り
英語
A       0.8 kHz辺り      1.5 kHz辺り
I         0.3 kHz辺り       2.5 kHz辺り
U         0.3 kHz辺り       0.8 kHz辺り
E       0.9 kHz辺り      2.0 kHz辺り
O       0.6 kHz辺り       0.8 kHz辺り
これで見ると、言語の周波数(パスバンド)は英語でも日本語でもあまり違いません。
母音だけで議論しているのはおかしいという見方もあるが、実は日本人が聞き取れていない・発音で間違えているのは、母音だと思う。http://bit.ly/16zWwu3 (以下一部引用)にあるように、英語には20母音あるのに日本語には5母音しかない。子音の聞き分けは、カタカナ英語のため勘違いしているものは多々あるが、本質的に難しいのはL/Rくらいだと思う。


(冒頭に戻る) 

モーラ言語と拍言語)
モーラ: http://bit.ly/16zV7ni 
  1. 日本語: 拍数が重要: おおおかやま(大岡山)と おやかま(岡山)、おじさんと、おじいさん。など、長音と単音で意味が変わるものが多数。他にはスペイン語がモーラ言語なのでスペイン語は日本人にとって学習しやすい。
  2. 英語: イントネーションが重要: イントネーションが大事。Can I が”キャナイ”になっても全く構わないように音の数は重要ではない。彼らにとって、日本人には何でも無い、おじさんとおじいさんの聞き分けはかなり大変らしい。
    ヘボン式で、太田が "ota"になり、そのまま発音すると「オタ」になってしまうのも、音の長さが重要でなかったためと思われる。
モーラ言語ではコイ(恋)とコーイ(好意)は大違い。木と紀伊、師と恣意、等々、拍数が違えばまったく違う単語になる。

しかしイントネーション言語ではピル(pill)とピール(peel)の区別は音の長さではない。[i:]は[i]の長音ではない。音そのものが違う。これは初歩のうちに学習させないといけないが日本の英語教育ではまったく無視されている。

英語に詳しい方によると。
peelのイは日本語のイに近い。やや「お前なんかイーッだ」というときの舌を歯に押し付けて唇を横に引いたイですが、日本語のイでも代用可能。フランス語のイもpeelのイなのでthe をzeeと表記するとフランズ訛りだというのがお約束 
われわれにとっては発音、聞き取りともpillのイのほうがやっかい。イとエの中間のやや緩んだイで、話し手によってはエに聞こえる。とくに有声子音の前の母音は眺めになるのでbigがベェグ、digがデェグと聞こえることがありますね。
it /ɪt/ のイの音もpillのイである。「エット」に近い音。Yes /jes/のイの音も「エ」に近いが、発音記号が違うとおり音が違う。カタカナで覚えると後々発音が矯正できなくなる。

書き言葉と話し言葉)
ほかにも、英語には書き言葉と話し言葉があるが、日本語の標準語にはこの区別がない(人によっては、書き言葉をしゃべる人がいたり、話し言葉を書くひとがいる)。これを意識しないでプレゼンをすると、変な英語になる。など、

(冒頭に戻る) 
通訳と大学での教育)
米国の大学院で英語教育・言語学・多文化論の修士と博士をもち、日本の大学教授として語学を教えている方に聞いたところ、シャドウイング http://allabout.co.jp/gm/gc/50412/ に似ているし、通訳や大学教育で実績がある、シャドウイングで十分なのでは無いのか。。とのこと。

シャドウイングで十分上手くなるようです。また、記憶にとどめるためのリピートの間隔は重要だろうとのことであるが、暗記が得意な人は、自然にそれを実践しているのでは。。ということであった。


また、ディクテーションは、上記リンクをたどると出てくる http://allabout.co.jp/gm/gc/50401/ に説明がある。

上記の先生は、シャドウイングも効果を高めるために、あとでディクテーションして聞き取れなかった単語をチェックさせているようです。文の意味、自分の聞き取りの弱点を確認する目的のようです。

これにより、TOEICが半年で150点もあがり、850点になった学生もいるそとか。。
(冒頭に戻る) 

自分の経験)
ディクテーションに関する私の経験である。
超ハイスピードなチームミーティングの会話(12名から15名参加で、ヘタをすると皆が同時にしゃべる) のメモを取ることで、このミーティングで言っていることを、落とさずにメモれるようになってきた。
講義とか学会は、特別へんな冗談の部分以外なら、ほぼ100%聞き取れるようになったと思う。英語で聞いて日本語でメモるとか、いろいろできるようになってきたのも、ディクテーションは効果だと思う。ディクテーションは効果があると思う。

それでも映画などには、50%も分からない会話がある。単語が各段に不足しているのか、英語の理解力が全然足らないのだと思う。つまり教材は選ぶベキだと思う。身の丈に合わない教材を使っても、苦痛なだけで、得られる効果は少ないので、ステップアップしていったほうが早道だと思う。

実は、チームミーティングというのはかなり難易度が高く、発言しても無視されることが多い。
  1. Nativeばかり(外人の苦労は気に掛けない)
  2. 若い男ばかり。コミュニケーションや仲間意識が希薄
  3. 雑談に集中。用語や、文の構成が不慣れ
  4. 人数が多い。皆しゃべりたくてたまらなくて、容量を得ない英語に耳を傾ける気が無い
と、「それは違っているんだと思うけれど。。」としゃべりはじめても、聞き終わってみると、全く無視されていることが結構ある。
これが、話し相手が2-3人まで減ると、会話に入り込んでも話しが通じる。
とにかく、正しい単語で簡潔にポイントを述べることが重要であり、日々鍛錬だと思っている。

(冒頭に戻る) 
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