2010年8月6日に、サンフランシスコ空港の国際線チェックイン ロビーにある、ハイテクギズモ屋Brookstoneで、LEDとDLP (Digital Light Processor: TIのdigital mirror device: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9 )を使った超小型プロジェクタを見つけて買ってきた。(以前の渡航時に、室内用小型ラジコンヘリを見つけたし、Amazon kindle、sonyの電子book readerを最初に見たのもこの店である。)
Optoma社製Pico Pocket Projector: 型番 PK201)で、本体とACアダプタ、ケーブル等が付属で、$299.99 + Tax である。iPhoneサイズ(厚さは最厚部で1.5cmくらいで、少しiPhoneより厚いが。。)である。本体にはuicroSDカードスロット、ミニスピーカも内蔵しており、本体だけでビデオ鑑賞ができる。1mくらいはなすと50inchくらいのサイズに投影できる。アダプタを接続して10分ほど使っていると、投影部裏蓋側がほんのり熱くなるので、電池での使用可能時間は気になるところである。画面は暗いが、スペックをみると多機能で、輝度を除けば、一昔前の高価なプロジェクタよりも高機能である。技術の進歩に驚くばかりだ。
Optoma社製Pico Pocket Projector: 型番 PK201)で、本体とACアダプタ、ケーブル等が付属で、$299.99 + Tax である。iPhoneサイズ(厚さは最厚部で1.5cmくらいで、少しiPhoneより厚いが。。)である。本体にはuicroSDカードスロット、ミニスピーカも内蔵しており、本体だけでビデオ鑑賞ができる。1mくらいはなすと50inchくらいのサイズに投影できる。アダプタを接続して10分ほど使っていると、投影部裏蓋側がほんのり熱くなるので、電池での使用可能時間は気になるところである。画面は暗いが、スペックをみると多機能で、輝度を除けば、一昔前の高価なプロジェクタよりも高機能である。技術の進歩に驚くばかりだ。
本体写真等を以下に添付する。
iPhone (左) と 本体(右)
箱と、付属のキャリングケースと電源アダプタ
付属のケーブル類 (Composit Video/ステレオ音声: RCAメス,
DVIケーブル(PC用), USBケーブル
小さくて見づらいが、箱裏側に書かれたスペック、付属品一覧とオプション品一覧
追加で買ってきたiPhone, iPod用接続キット ($39.99 + Tax)。
ただし、すでに持っているiPhone用 ピンプラグアダプタ
を、付属の標準RCSメスケーブルでつなげば使えたので不要だった。
(「iPhoneに接続できるの?」、「これがあれば、つなげるよと」と、
店員に、いわれるがままに買ったのが失敗。本体裏の付属品一覧を
読めば、買う必要はなかった。)
(「iPhoneに接続できるの?」、「これがあれば、つなげるよと」と、
店員に、いわれるがままに買ったのが失敗。本体裏の付属品一覧を
読めば、買う必要はなかった。)
- リチウムイオン電池(3.7V 1410mAh = 5.217 Wh)、本体に内蔵
- 電源アダプタ: プラグ部は取り外し可能で、アメリカ・日本以外の形状のにも取り替えられるようだが、プラグはアメリカ・日本形状のものしか添付していなかった。
- PC接続用(Dsub)ケーブル
- RCS Pinプラグ接続用ケーブル(音声、Video用のメスの端子 3個、音声はvolumeつき)
- 本体には以下のI/Oコネクタもあり。
- mini HDMIのメスコネクタ - ケーブルは付属しない。
- Universal I/O - 付属のDVIケーブルの接続にも利用
- micro SDカードスロット - micro SDカードは付属しない。
- USBケーブル (本体内のROMから、以下のPC用のソフトやマニュアル(pdf)をPCにインストールするのに使用する)
- 10カ国語のマニュアル: 日本語のユーザースマニュアル(7 pageのpdf)も付属。日、英を見たが、どちらも同じ内容。
- 付属ソフト:ArcSoft社製のArcsoft Media Converter 3.0
これを用いて、PCからファイルフォーマットを変換するとあるが、このソフトはバグバグ (添付ソフト課題) - 500MBのiPhoneむけmp4を変換すると、なぜか2.3GBになり、変換時間も半日以上かかる。挙句、フォーマット不良でPK201では再生できない。
- ファイルtoファイルの変換はできず、ターゲットはUSBでつないだPK201のみ。本体が変換の間占有されるのはいや。File to file convertして直接microSDに書き込みたい。
- そこで、AVSビデオコンバータという$50 (ビデオソフト 7本、オーディオソフト 5本、Photoソフト3本のパッケージなので、これまた高いとはいえない)で、MPEG4(DivX/XviD対応)に変換をかけて、microUSBに焼く。500MBのmp4からの変換で、30分程度。DVDからの直接変換も可能。この際は、当然、音声、字幕が選択可能。(ただし、プロテクト解除にDVD43というフリーウェアをバックグラウンドで起動。これは、Desktop, Note等の組み込みDVDドライブならリージョンコードフリーにもしてくれる。)
- pptの変換もできるが、ライセンスへの配慮か、Power Pointが立ち上がっていないと変換できないようになっている。(マニュアルには書いてなく、エラーメッセージから、そう理解するのに時間がかかった。)
- Model No: LDPKNZG
- Part NO: 95.8EN01GC0A
- バッテリー駆動時間: 1時間
- VGA, HDMI, Video対応
- power point対応
- MP4, XVid対応
- 本体 160g
- 内蔵スピーカー出力 0.5w (試した限りでは、そんなに大きな音がでているとは、とても思えないが)
- オプション品一覧: (小型-イラストによると十字状のキー5個だけ)リモコン、(小型)三脚、USB memory stick用アダプタ、MINI HDMI-HDMIケーブル、コンポーネント(AV)ケーブル、micro SDカード、USBパワーケーブル、Apple接続キット(上記写真)
そのほか、本体機能等
- 当然ながら、LEDベースなので、フォーカスをあわせるダイヤルがある。ただし、合焦範囲は、スクリーンとので距離0.245~3.125メートル、そのときの画面サイズは、
- 小型スピーカを内蔵しており、videoを再生すると小音量ながら本体から音声が出る
- 本体下部に、三脚用のメスのねじ穴がある(日本製の三脚に入ることを確認)
- VGA入力は、640x480,800x600,1024x720,1280x800,1280x800(垂直同期は60Hz)に対応。昔の据え置き型プロジェクタよりも、よほど対応範囲が広い。DLPの解像度は854x480に対し、整数比でもない、これだけいろいろな入力解像度に対応しているのは驚き。DLPはプロジェクタではメジャーなので、DLP向けの変換LSIがあるのだと思うが。。
- コンポジットビデオとHDMI入力は、480i/480P,576i/575P,720P,1080iに対応。
- 本体のmicro SDスロット、内蔵メモリ(容量確認中)、USBフラッシュドライブ(ただし、本体についているのはmicro USBのメス。付属ケーブルはオス-オスなので、HUBかなにかないと、USB Flashメモリはつながらない。変換アダプタは付属していない。)。それらのファイルフォーマットは、以下に対応している。小型ながら対応範囲が大変広い。つまりiPhoneなしの本体だけで、videoやjpegが再生できる。 早速16GBのmicro SDカードを購入して試してみた。前述のようにフォーマット変換が必要で、付属ソフトが使い物にならないので、市販ソフトの購入が必要だった。画面は部屋の電気を消さないとならない明るさだが、ビデオは色再現もコントラストも良く、音量も普通に聞くには十分で、十分鑑賞に耐える。本体だけでvideoや写真が見られて、それで$299.99というのは、お得に感じる。
- ビデオ:H.264ベースラインプロファイル, MPEG4, Xvid, なぜかWMP/QuickTime/iTuneも対応する業界の標準フォーマット的な、iPhone/iPodのmp4には対応せず。前述のように変換の必要がある(本体課題1, これが最大の課題 )訂正。これは、DVDリッピングに用いているDVD Catalyst3の出力するmp4 ファイルとの相性問題の模様。2010/9/12の記事に書いたビデオ編集ソフト1,2が生成したiPhone用のvideoファイル(H.264)は、そのままPK201で問題なく再生できている。ただし、DVD Catalyst3でリッピングしたmp4ファイルは、windows media player, iTunes, iPhoneでは問題なく再生できているのだから、PK201のH.264 decoderのH.264フォーマットに対する許容度が小さいのは確か。改善してもらいたい。
- 写真は、jpeg,
- オーディオは、AAC, MP3, PCM, ADPCM, WMA, OGG
- ビデオをstopするとその時点の再生時点がファイルとともに保存・表示されるが、そのファイルを再生すると、必ず最初からになってしまう(本体課題2)
- とりあえず課題は3件しかなく、特に本体の完成度は高い。
- 上記3件の課題が解決しないかと思い、soft/firmware upgradeを検索:
- home pageは http://www.optomausa.com/index.asp
- プロジェクタの専門メーカ
- カスタマーフィードバックのpageはあるが、downloadのpageはなく、firmwareの更新はできなさそう。
- Google検索での、PK201関連の記事 hit数は 4,560件
- Optima社は、他に、PK102, PK301という製品がある模様。3製品のために、これだけ高機能な、LSIを開発したのか、それとも市販品or FPGAの組み合わせ+softwareで実現したのか?
- http://www.projectorcentral.com/optoma_PK201_pico_projector_review.htm
これによると、スペックは以下の通り。
Contrast: 2,000:1 Lumens: 20 Weight: 0.2 kg Resolution: 854x480 Aspect Ratio: 16:9 Technology: DLP Lens Shift: No Lamp Life: 20,000 Hrs Warranty: 1 year
別売のiPhone用のケーブルセットを$40で買ってきたが、日本で買ったTV接続用のピンプラグアダプタを持っているので、標準添付のピンプラグケーブル(メス端子)で接続できた。買う必要はなかった。今回買ってきたケーブルセットも、充電用のUSBが付属しているし、iPhone 3GSで問題なく画像が見れている。日本で買ったものよりケーブル長が短くてややコンパクトである。予備として使うことにする。
最近、日亜化学や、住友電工からすでに開発済みの赤、青に続く最後の3原色レーザである緑色レーザの発表があった。レンズ不要による小型化と合焦範囲の任意化(どの距離でも焦点が合う)には期待できる。それ以上に期待したいのは、電源アダプタ使用のAC駆動でいいので、輝度や発光効率がLEDのものより改善し、より明るく見やすくなることを期待したい。ただし、レーザでは、スペックルと呼ばれる干渉パターン(丸や縞のぎらぎらパターン)が出るので、これを解決する必要があるが、いくつか解決のための特許もでている。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100310_353799.html
には、$549でのLaserプロジェクタの発表がある。こちらは、仕様的には、
- 米Microvision社製 「SHOWWX」
- 2010年3月24日発売
- 直販のみ
- 10ルーメンとさらに暗い
- 外部のComposite, component, VGA入力からの表示のみ(PK201に比べ低機能)
- 付属ケーブルも少なく。ケーブル、三脚まで付属するものは、$999
- レーザービームのスキャンはMEMS
- フォーカスをあわす必要がないので、曲面にも投影できるというのは、個人利用ではあまりメリットだとは思えない
- 輝度さえ問わなければ、近くでも遠くでも焦点が合うのはうれしい
- 任意距離から任意の画面サイズに投影できるとしたら、大変うれしいが、この機能はなさそう
- また、PK201は結構発熱するので、それがDLPの性だとしたらこれの改善も期待できる。たぶん、LEDの発行効率は20%前後らしいので、発熱源はLED