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60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2013年2月12日火曜日

ビジネスマンとして正常な精神なのか.... ルネサスへのKKR投資関連の記事


「宝の山」ルネサス渡さぬ 経産省の執念(ルポ迫真) (1/2ページ)2013/2/11 3:30 日経新聞電子版 - http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD040OW_U3A200C1SHA000/ という記事があった。とても違和感を感じた。

事実関係)
ルネサスエレクトロニクスは親会社を含め日本の会社の投資を仰いだが皆見捨てた
-> ルネサスは外資であり世界最大の投資ファンドであるKKRに頼った
-> 1) KKRは素晴らしい技術があるので1000億投資を決めた
->2) 渡すものかと経産省が乗り出した
->3)いろいろな会社が投資をきめた
->4) 日経新聞がルネには素晴らしい技術があると賞賛するような報道

登録しないと読めない(さらに無料では月20記事まで)なので、1)に際して、記事の一部を抜粋する。
  KKRは資産規模500億ドルと世界最大級の投資ファンド。経営不振の半導体大手ルネサスエレクトロニクスを買収しようと6月から本格交渉に入ったが、日本の政府系ファンド、産業革新機構が水面下で巻き返しに動いていた。 ルースはIT企業が生存競争を繰り広げるシリコンバレーで20年以上弁護士を務め、産業政策への関心も高い。日本政府がお膳立てした買収劇は、市場経済をゆがめる国の過剰介入と映ったに違いない。「米政府が待ったをかけてこないか」。経済産業省は情報収集に乗り出したルースの動きに神経をとがらせた。

 KKRの企業再生手腕と資金力をあてこんで出資を要請したのは、他ならぬルネサスだった。 日立製作所で半導体技術者のエースだったルネサス社長の赤尾泰(58)は昨年6月、「とにかく時間がない。すぐ出資交渉を始めてくれませんか」と申し入れた。KKRはすぐに特別編成した資産査定チームを東京・大手町のルネサス本社に送り込んできた。外国人10人の査定チームには、ルネサスの社長候補が5人含まれていた。KKRと契約して買収企業の経営陣に入ったり、事業戦略の立案を助けたりする約1000人の「インダストリー・アドバイザー」から選ばれた。米テキサス・インスツルメンツなど半導体企業で経営経験を積んだその道のプロばかりだ。 1カ月で数百人の社員が彼らの面接を受けた。質問に的確な返答ができない場合、同席したルネサス幹部が社員に退席を命じることもあった。「今すぐ分かる人間を連れてこい」。KKRに袖にされれば、経営破綻の現実味が増す。出資を引き出そうと必死だった。

 KKRは8月末にルネサス株の過半を1000億円で取得するプランをまとめ、主要株主や取引銀行に示した。そこには「素晴らしい技術があり世界的企業に発展できる」と書き込まれていた。
 海外に開発拠点をつくって顧客を開拓し、営業利益率を15%に引き上げる計画だった。追加の人員削減は1500~2000人を要求したが、優秀な人材には報酬を引き上げる方針も伝えた。
 KKRジャパン社長の蓑田秀策(61)は日本を代表する企業としてルネサスを復活させたいと考えていた。社名は買収後に「ジャパン・セミコンダクター」へ変更するつもりだった。
 だが革新機構は12月10日、トヨタ自動車など8社と共同でルネサスを最大2000億円で買収すると発表し、新社名は幻になる。

(中略)

 中心にいたのは電機業界を所管する情報通信機器課。課長の荒井勝喜(45)はまずトヨタに電話をかけた。「ルネサスの今後について一緒に考えたい。勉強させてください」。どうすればルネサスは甦(よみがえ)るのか。再建策づくりは時間との勝負だった。(敬称略)
(これで突然記事が終わり。「ルポ迫真」という割には、なんのまとめもない)
何がへんなのか?)
上記2)3)がいかにも投資家の信用をなくしそうな後出しじゃんけん、
それを4)のような観点でみて報道をするというのが、ぬるま湯というか、ビジネスマンとして正常な神経ではないように思う。
  • 国である経産省が、外国に技術が取られるのではと横やりをいれるのは当然のこと
  • 日本の会社に技術を見る目がないのは、恥ずべき話しだが、ある意味しょうがないかもしれない
というのをさておいても、経済新聞は、北朝鮮のテレビニュースではないので、国の立場で報道するべきではなく、経済人として世界に通用するような立場で客観的にコメントすべきだと思う。

バブル以降、思考停止の習慣がついたのでしょうか。日経新聞なので科学技術で間違えるのは分かる、が、経済やビジネスに関して本業なのではなかろうか。なのに、そういう記事が目立つように思う。読者の方も、考えながら記事を読むと、面白い発見があると思う。

読もう読もうと読んでいないチキリン本の冒頭に、バブル期のあまっちょろさが書いてあった。日本のビジネス人は非常式になってしまったのだろうか。。
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