http://features.car.jp.msn.com/carlife/special/prius001/drive/drv_3_001.htm
に比較実験結果がありました。新型(30型 2009モデルチェンジ)の3代目プリウスと2代目インサイトの比較なのでインサイトには不利かもしれません。新型プリウスになって、エンジンが1.5Lから1.8Lに大型化し、馬力もトルクも向上しています。(末尾参照)。にもかかわらず、燃費がすべてのケースにおいて、大幅に改善しています。
市街地走行では圧倒的にプリウスの勝ち。高速でのプリウスの勝ちでした。
○市街地走行)
新型プリウス 34.4km/L
インサイト 24.7km/L
先代プリウス 28.4km/L
○高速走行)
■高速巡航モード燃費
新型プリウス 28.0km/L
インサイト 24.4km/L
先代プリウス 25.2km/L
■高速ハイペースモード燃費
新型プリウス 22.2km/L
インサイト 19.9km/L
先代プリウス 21.3km/L
実際に走らせて、モニターをみていると、回生で得られるエネルギーは、15分につき、高々100Whにも満たないようです。
http://www.ei.u-tokai.ac.jp/kimura/kimura-lab/ev/record.html (東京大学木村研究室)によると、ガソリン1リットル(L)の理論エネルギーを8,776Wh(低位発熱量)らしいので、
エンジンの効率を20%程度(理想的には32%らしいですが。。)として、0.05Lのガソリンの節約ですね。これは小さいと思いきや、町中の燃費を30km/L(これがとんでもなく良いのですが。。)として平均20km/hで走れば、15分で0.16Lのガソリンを消費するわけで。結構なエネルギーが回生でまかなわれることもあるといえそうです。平均速度とかいろいろな部分に仮定が大きい、いい加減な試算なのであくまで仮説です。もちろん高速道路走行では回生が減ります。(i280みたいな上り下りの大きな高速だとそこそこありますが。回生失効もおきていると思います。)
ハイブリッドの高燃費は、エンジンを最高燃費のところで回すこと、新型プリウスがいろいろ追加したようにいろいろな部分でのロス(吸気ロス、冷却ロス)の削減の積み重ねもあるでしょうから、実績をつみ続けているトヨタの優位はそうそう崩れないでしょうね。
ただドライビングフィールでは、インサイトの方が評価が高いようです。
やっぱりトヨタは最後の味付けが地味なのかなぁ。細いタイヤも評判が悪い。私は、トーションビーム(インサイトも同じですが。。)のリヤサスをはじめ(アメ車ほどではないですが。)や、ややふわふわの足回りがちょっと不満。
一方、別の評価では、2代目同士の比較で、
http://gazoo.com/g-blog/tabby/112464/article.aspx
に比較実験の結果がありました。結果、高速での満タン計測で
インサイト(エンジン1.3L) 20.32km/L
プリウス(エンジン1.5L - 20型) 19.63km/L
エンジン | モーター
20型プリウスのエンジン・モーター出力は 77ps 11.7kgm | 68ps
対してインサイトは 88ps 12.3kgm | 14ps
ちなみに現行3代目(2009- )では、 97ps 14.5kgm (1.8L) | 79ps 21.1kgm
プリウスでは、モータが非常に大きな馬力とトルクを生み出しうることがわかります。
インサイトは圧倒的にエンジン主体で、あくまでモーターは補助。1.3Lエンジンで88psを引き出しかつ燃費も良いのは、さすがホンダですね。