世の中は、全部望ましいということはなく、良い所も悪いところもコミコミ(込み込み)で選択するしかない。選択した以上、自分の責任ということになる。
もちろん、努力して変えてみて変わるところもあろうが変わらない所は多い。他人の性格など絶対に変わるはずがない。言いたいことを本音で言い合っている夫婦ですら、相手を変えらないし、親子ですら変えられない。
込み込みなので、変えられない多くの部分が気に入らなければ、自分で出ていくしかない。 もちろん、それでも、頑張って変えようとする偉い心がけがあってもよいが。
すくなくともいえるのは、議論をしていて、相手の性格について言及することは、やめるべきである。相手は、必ず自分を守りにでて、議論は紛糾するし、そもそも、親ですら、なかなか変えられない性格を他人が変えられるわけもないのである。全く余計なお世話、嫌われる「上から目線」に他ならない。
唯一の例外は、本人が、リクエストしたときぐらいと考えた方がよいと思う。それでも、何度も指摘したら嫌われる。。
ところが)
日本人のみならず、東洋人は一般に人が良いというか、八方美人というか、世渡り上手という感じがする。
ある中国系米国人は、裏でボスの悪口ばかり言うけれど、表では、ボスのご機嫌を取っている。米国の白人は文句をいっていたと思ったら、スパット辞めた。
日本人出向者が多く通う歯医者の受付の方も言っていた。米国人は、医者にリクエストをいろいろすることも無くハイハイと従うが、医者が信頼できないと思うと、スパット医者を変える。。
ところが、日本人の患者は、医者が信頼できるか。だとか、あーしてくれ、こーしてくれとうるさいらしい。
友達でも、夫婦でも、日本はダメでもナントカ持たせようとしするが、大体、米国人は、あわない人とは、スパット縁を切ると思う。そもそも、最初から友達にならない。
すべてこみこみ)
会社勤めをするにしろ、友達としてつきあうにしろ、全て込み込みなのであり、その上で自分が選択しているわけである。文句しか出なくなるほどに破綻したなら、自分がでていくしかない。
ないしは、ものすごいパワーで、裏から手を回すなどして、改革して、自分好みにしていくかである。
会社にとっても不幸)
そう言う点で、あわない会社といつまでも縁を切らずに働いていて、裏でぶつぶつ文句をいっているだけでは、経営側にもフィードバックが掛からない。
働き続ける以上、自分で変えていくか、文句を言わないで従うかの選択肢しかない。これが、合理的な選択であり、大人の自己責任というものであろう。
ところが、奥さんが専業主婦で、家のローンを含めて、家族の生活が自分1人に掛かっているとなると、 大胆な賭けにはでられない。しょうが無し無し現状で我慢することになる。ましてや終身雇用で雇用の流動性がなければ、出ていくことはできない。
これは、実に不幸なことで有り、社会システムの変革が必要に思う。流れに乗っていればうまくいく時代なら良かったが、何か変わらないとならなくなると、実に息苦しいシステムに思える。
終身雇用と専業主婦)
終身雇用: wiki http://bit.ly/JEcWG8 にあるように、高度成長期の1960年ごろに、社員不足を解消するために始まった制度のようであり、長い歴史があるわけでもない。
専業主婦: http://bit.ly/SEAZs6 にあるように、これも定着したのは、1950年の高度成長時代のようである。
この2つのシステムが上手く動いていたのは、1960年から1980年まで。もう1990年には日本の経済はバブル崩壊、失われた10年で、傾き始めていたのである。失われた10年は、20年を過ぎ、おそらく30年にまで続くであろう。
これらシステムをいまだに守っている意味はどこにあるのだろうか。少なくとも、良い所は残しつつ、改めるべきは改めていくべきであろう。
バブル崩壊: 1991年 http://bit.ly/SEC6rG
失われた10年: 1990年前半から2000年まで。 http://bit.ly/MAVpvv
八方美人ではうまくいかない)
良い所も悪いところも、すべてコミコミで人がついてきてくれると思えば、大胆な戦略が取れる。八方美人に成らなくても済み、メリハリのある経営、メリハリのある商品が作れる。従っている側がコミコミとして選択してくれていないことを配慮すると、引っ張る側にも余計な負担が掛かって、大胆な戦略がとれなくなりがちである。
創業者は、自分の会社という意識で、そのへんの大胆なコントロールができるでは。なので、創業者が去ると経営がおかしくなるということが起きがちなのかもしれない。
良い経営者は、憎まれる所と愛されるところのメリハリがあるように思う。そのためには、コミコミでついてきてくれる仲間だけを選べる仕組みが必要なのではなかろうか。。
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以前よりお伝えしていたように、本日3月31日をもってTechCrunch
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2 年前