神風が吹いて、元が退散したと習ったと思う。
米国のDiscovery Channel で、やっていた。
琉球大学の水中考古学の研究成果:
http://www.ariua.org/information/newsletter2/
日経新聞の発表もある: http://s.nikkei.com/AENeeH
NHKのクローズアップ現代でも放映された模様: http://bit.ly/wVFlkt
が、台風のシーズンに攻めてきた元が調査不足のうえ、伊勢湾台風を超える超巨大台風が来た。
さらには、川用のキールのない不安定な大洋航海に向かない船でやってきた。急ごしらえの船大工で粗製濫造したので、肝心なマストのはめ込みにガタがあり、マストが折れた。。ということらしい。元側のミスであり、日本が神国だからとか偶然とかいうことは、あまりないと思った方がよい。
また、wiki: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%AF%87 には以下のようにある。「元寇の文永の役の際には実録等では暴風雨が吹いたとは記されていないが、八幡神の霊験を宣伝するための資料である八幡愚童訓だけが暴風雨が吹いたと記している[1]。従来は『大日本史』の記述の影響などもあり、1281年の弘安の役の二度にわたって起こったと広く信じられていたが、確実なのは弘安の役の時のみで、文永の役の際には補給の不備などから元軍が自ら撤退したものであり、暴風は起こらなかったとする説が有力である[2]。」
あと、神風が吹くという他力本願も良くない。そんなマグレは、しょっちゅうはない。
と思ったら、インターネットには、別の説もあった。
元寇に対しても、日本は万全の準備で備えており、決して偶然や奇策や神頼みでは無かったというもの。
「鎌倉幕府が大陸情勢に無知だったという戦後の歴史研究者たちの説明は嘘でした。
真実の鎌倉幕府は、大陸におけるモンゴルの南宋や高麗に対する侵略を対岸の火事と捉えることなく、文永の役の15年も前からモンゴルの日本侵略に備えていたのです。
更にその内容も的確で、軍事のプロフェッショナルである武家政権の面目躍如といった感があります。
例えば、「自由に合戦して例え抜群の手柄を立てても、それに恩賞を与えることはない。大将の指示に従い、進退は命令通りしなければならない」と、九州の守護や御家人に集団戦法徹底を命じている点は、とても重要です。
文永の役の際に、鎌倉武士が一騎打ち戦法で戦っていたなどという通説も嘘でした。
また、岩門と大宰府の城郭修築を命じている点も注目に値します。
大陸で縦横無尽に暴れまわるモンゴル軍に対し、強い警戒感を抱く鎌倉幕府が、大宰府などの強固な城郭に拠って迎え撃とうと考えたのは当然でした。
こうして準備万端の状態で迎えた文永の役は、日本軍の完勝に終わりました。
博多湾から上陸したモンゴル軍は、鎌倉幕府が防衛ラインに設定していた大宰府に到達することすらできないまま、たった1日の戦闘で撃退されたのです。
鎌倉武士の集団戦法の前には、モンゴル軍も敵ではありませんでした。」という古文書の解釈が参考になる。
ただし、戦中神風特攻隊があったのは事実なので、以下の結論部分はちょっと怪しい。
「戦後、私たちは元寇について「敗戦濃厚だった鎌倉武士が文永の役と弘安の役の2回とも偶然の大風によって救われた」のだと教えられてきました。そして、この奇跡的な元寇の幸運を「700年間に渡って神風によるものだと信じてきた」日本人は、自国に対する神国観念を彫磨させ、そのことが明治以降の軍国主義をもたらし、日本を太平洋戦争へと導いたのだと教えられてきたのです。
(中略)
第二次大戦後、日本を占領したGHQは、「日本を武装解除し長期的に弱小国の地位にとどめる」という戦略のもと、歴史教育にも介入しました。GHQの認識では「武士」=「軍人」でしたから、武士の登場する記述には、その内容に関係なく問答無用で墨が塗られていきました。
このような状況下で、元軍の日本侵略を阻止した鎌倉武士たちの奮戦も消され、文永の役と弘安の役の勝利は、2回とも偶然の大風という幸運の結果にされてしまったのです。」
このような状況下で、元軍の日本侵略を阻止した鎌倉武士たちの奮戦も消され、文永の役と弘安の役の勝利は、2回とも偶然の大風という幸運の結果にされてしまったのです。」
奇策ごのみ)
奇策を好む方も多いが、これは、「失敗の本質」にもあるように、本来すべきではないと思う。
織田信長も、奇襲をしたのは、桶狭間の合戦のみであり、あとは、内部工作(懐柔作戦、裏切りの勧誘など)や、圧倒的な武力でねじ伏せている。
真珠湾攻撃も、実は米国の主力空母は沈められていないので、あとあと負け戦になってきている。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%8F%A0%E6%B9%BE%E6%94%BB%E6%92%83
軍部は、負けが込んでくると、空母の時代に、巨大戦艦大和を作ったり、木と紙でゼロ戦を作ってみたり、とんでもない戦略がでてくる。組織として、まともに機能していなかったようである。上官が部下に暴力をふるってねじ伏せたり、仲間の失敗をかばったりしている。ただ、こういう組織を作ってしまう日本の体質の反省というか、反面教師としてよくよく研究した方が良いと思う。臭い物に蓋をしてしまうと、また同じ間違いをしかねない。というか、先に書いた「失敗の本質」によれば、東関東大震災で、同じ間違いを繰り返している。
2011年12月29日木曜日: 旧日本軍の問題
にも書いた。軍隊式とよく言う方がいるが、旧帝国軍は、全く軍隊としては機能しない組織だったと思われる。
宣戦布告が急襲のあとだったため、現代米国の3大トラウマ 真珠湾攻撃、ケネディ暗殺、911テロと呼ばれるように、大変な国民の怒りを買った。当時米国は、他国には干渉しない主義だったのに、太平洋戦争に全力投入させてしまった。この結果、在米日本人は2世であろうがスパイ扱いされ、強制収容されるし、負けが確定している日本には原爆まで落とされることになったのは、JAPとか黄色いサルとか言われるまで嫌われたのも関係していると思う。能面のように表情のない顔、神風特攻隊といって突っ込んでくる、軍部が本土決戦一億総玉砕とか宣言しているのが、不気味だったのもあろうが。。
日本海海戦の丁字戦法も一見奇策だが、秋山参謀と統合司令官の深謀遠慮があったとのこと、イギリス製の新造艦,下瀬火薬,入念な射撃訓練,...
そもそも秋山参謀は相当な読書家であり、ロシア語から英語など、ありとあらゆる戦略書を読みあさったうえで、戦略を練った模様。
日本の企業も、苦しくなると、「何か良い奇策はないか」と言い出すが、とんでもない、絶頂期の日本半導体業界に追いついて追い抜いた、韓国Samsungや台湾TSMCは、絶頂期の日本にいどみ正々堂々と正面から日本を追い抜いた。また、いまだ日本が強い自動車業界も、別に奇策などやっていない。
そもそも、奇策をやろうと思う心根がある時点で、勝てないのかもしれない。
読者心理をついたタイトルの数々)
そういえば、日本でも米国でも、「何とかが24時間でできるようになる」とか、「英語が直ぐに上達する」とか、ずるい心根を狙ったタイトルの本が多い。米国の「xx dummy」、日本の「サルでもわかる」というたぐいであろう。
米国には「iPad 24時間プログラミング」という本がある(私は買った)が、682ページもあって、1ページ2分で読まないと24時間では読み終えられない。考えている暇はない。
米国には「iPad 24時間プログラミング」という本がある(私は買った)が、682ページもあって、1ページ2分で読まないと24時間では読み終えられない。考えている暇はない。
そんな、ご都合のよい技術習得がそうそうあるとは思えない。
「今さら聞けない。」というのも、情けないタイトルである。聞けばいいのにと思ってしまう。。いつを超えると「今さら」になるのだろう。。
「今さら聞けない。」というのも、情けないタイトルである。聞けばいいのにと思ってしまう。。いつを超えると「今さら」になるのだろう。。
以下に書いた速読は、確かにちょっと違う能力発掘であると思うが、これすらも、毎日の練習が必要ではある。サボっていると直ぐに音読に戻る。