女の子の話)
まだ社員として残っている子たちは、結構 色々心配していたらしい。
「会社が何で儲けているのか、よくわからない」
とか、
「分社統合した別会社の方で、組織の整理統合が進むと、要らない人は親会社に戻される」とか。
ぼやいていたらしい。
甘い)
この話から聞くと、どうも会社に、いさせてもらっているという雰囲気である。
「会社が何で儲けているのか、よくわからない」
そんなもの、自分で調査しろといいたい。甘い。当事者意識がない。単なる事務屋だから、切られるとか異動といわれても反論できない。まず、自分の価値を高めるべきである。会社が潰れない、見放されないと思っているから、甘えがでてくる。
緊張感のない終身雇用は、みんな自分の売りがなにかを考えない。会社から見放されるとどこにもいけない。これは、会社にとっても、本人にとっても不幸だと思う。
かといって、米国のように簡単にクビを切られる社会も不安定でやっていられない。解雇がらみで元上司の殺人すら起きる。
かといって、米国のように簡単にクビを切られる社会も不安定でやっていられない。解雇がらみで元上司の殺人すら起きる。
会社では、年功序列といいつつ、実際には、「功」は関係なく、「年齢」+ 入社時資格序列のような雰囲気さえ感じる。
山一破綻で、他の会社に行きたくても山一でしか価値がなかった管理職だとか。
銀行が不況のときに会社で冷遇されて、ある小学校では、夜、家で親がコンピュータを投げるほど荒れた家があったとか。。そうまでして会社にくっついていないとならないほど、自分の価値を考えてないのかと思うと不幸である。会社にとっても、そういう人に居座られるのは不幸である。
かつて人事部の人が裁量制度がうまくいかないとぼやいていた。「社員は、だれも自分のキャリアを真剣に考えない」と。
ところが小さな会社は)
私が、ある実験用コンピュータを設計したときに、よく働く派遣の人で若い女性がいた。若いのに仕事が正確で、よく働く。「なぜなの」と、これまた仕事が良く出来るが、本社採用でも無く学歴も低いので冷遇されていたサポートの職人さんが聞いた。
彼女曰く。「小さな会社なので、私がしっかりしないとつぶれちゃう。甘えていられない。」と答えたとのこと。サポートの職人さんは感心していた。
でも、会社の景気が悪くなると、新規採用を減らし、次に、こういう派遣さんを真っ先に切る。その次は、職人さん。本社採用でないひと。本社採用のエリート達は、仕事ができようが、できまいが、最後までぬくぬくとしている。とことん不公平なシステムである。それでは、会社に対する帰属意識は生まれてこない。
終身雇用が生んだ甘えの構造)
冒頭の女の事務員たちの発言を見ると、正規従業員だから切られないと思い込んでいるようである。自分を磨かない。
「要らない人は、本社に戻される。」という、発言に、非常に甘さを感じる。
「要らない人にならないためには、どうしたらいいのか。」という議論であるべきである。
意地悪な見方をすれば、1980年代には、「女の子は勉強しなくても良いから、お金が稼げるひとの、お嫁さんに成れば良い。」と言われていた。1985年に雇用機会均等法 http://bit.ly/HvD6nF ができ、女子の採用差別が禁止されたが、依然として、一部の女性には、それ以前の甘えが文化として引き継がれているのかもしれない。
頑張ろうとしている女性も、男性から、そういう色眼鏡で見られてしまうになる。本当に残念なことである。
意地悪な見方をすれば、1980年代には、「女の子は勉強しなくても良いから、お金が稼げるひとの、お嫁さんに成れば良い。」と言われていた。1985年に雇用機会均等法 http://bit.ly/HvD6nF ができ、女子の採用差別が禁止されたが、依然として、一部の女性には、それ以前の甘えが文化として引き継がれているのかもしれない。
頑張ろうとしている女性も、男性から、そういう色眼鏡で見られてしまうになる。本当に残念なことである。
以前、1990年代に共同事業でSGI/MIPSに駐在したときには、パートタイムの受付嬢が、試験をうけてSGI正規社員になり、また試験をうけてSGIのマネージャになった。こういうチャンスを与えないのも、甘えをうむ原因だと思う。
なにかと他人任せの日本の文化だが、先の東関東大震災でも、政府が信用できない。というのがわかり、自己努力で国際化を目指す企業が増えてきたように思う。パニック防止なのか失敗隠蔽かは知らないが、情報を隠蔽しても、インターネットの時代には全て伝わってしまう。
他人任せにして、自分の失敗を人の性にする。「幼稚園児じゃあるまいし」と、感じませんか。
2012年4月6日金曜日: この議論はどこがおかしいのか?
も、終身雇用が生んだ甘えが、まじめに会社の行く末を考えないことの原因になっているのかもしれない。