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60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。
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2015年10月13日火曜日

世界大学ランキングで日本の大学の地位が急降下中

 日本人が連続でノーベル賞をとっていると浮かれているマスコミもあるようですが..
 ノーベル賞は過去に教育された人の成果に対して与えられるもの,次の世代を育てる教育はどうなっているのでしょうか...

 今年のTHE世界大学ランキング: http://bit.ly/1FVy6gW 東大は前年23位から43位に転落したものの日本トップ.ただし,北京大学に抜かれました.カナダ,シンガポールなど英語圏や,ベルギー,スイス,ドイツなど英語の上手な国ははるかに上.
THEからトップ20

 QS世界大学ランキング: http://bit.ly/1FVIzsM では,東大は前年の31位から39位に転落,日本トップは38位の京大ですが,すでに中国,香港のほうがうえで,ソウル大学にも負けています.
QSからトップ20

評価基準は,
THE: wikipediaから: http://bit.ly/1FVybkF

QS: http://bit.ly/1FVy88D
 wikipediaから: http://bit.ly/1FVIQfd

SOSPでは)
 SOSPについては以下で紹介した:

2015年10月13日火曜日

先日までの権威ある国際学会SOSPでも,バンケットの最後で,「次回は上海だ!」と英語の上手な中国人の先生たちが,おもしろおかしいスライドでSOSPを誘致していました.SOSPの参加者は,米国が主で,あとは欧州なので,あとから米国から参加した学生に聞くと,「わざわざ中国でやってもなぁ...」という返事でしたが.

日本飛ばしが本当に起きているのでしょうか....

英語は随分まえから世界の標準語,言葉を使いこなせないハンディは非常に大きいと思います.

バンケットの最後での説明の様子
エッジの重みに所要時間を描いたグラフを出して,如何に上海の便がよいか笑いを取る中国の先生

上海には,2016年にディズニーのテーマパークができる,料理が上手い,ホテルの部屋数が多い,ホテルが安い,空港からの便がよい.というまとめを出す講演者,途中でバトンタッチした講演者も英語とプレゼンが上手でした.


シリコンバレーなどの日本人コミュニティでは...)
日本人がコミュニティとかネットワーキングと叫ぶと,どうも,日本人だけの「ムラ」になるように思う.

結果,米国に日本人ムラを作っているのかなぁ?と不思議に思うときもある.たとえば,
  1. 本場の専門家がたくさんいるのに,わざわざ,聴きづての話を日本人が公演する
  2. ベンチャーとかも,シリコンバレーに沢山あるし,世界的にも有名な人がいるのに,わざわざ日本から見学やらビジネスにやってきた,日本のベンチャーの人や研究者に,日本語で公演をお願いする
    • 聴講者も,特に下調べをしているわけでもなく,なんとなく興味本位で聞きに行って,名刺交換するみたいだが,ある程度,努力して継続的に調査・フォローしないと身にはつかないのでは... 日本の本屋にあふれる,安易は,How To 本のノリに近いのだとすると,それでは技術や能力もつかない..
    • また,日本で有名な方が米国を訪問するので,知り合うチャンスがあると..がんばって名刺交換するのは良いが,相手の立場に立ってみれば,give and takeできない人(相手に相応の価値のない人)の名刺を貰っても,活用のしようがない.LinkedInでコネクションの数だけふやしても,単に数を競うだけになるようなものである.
  3. 米国人とかもレセプションとかでは知り合いで群れる.が,あえて知らないひとと食事を一緒にするし,席に座ればまずお互いを紹介して,知り合いを増やす.が,日本人は英語の苦手意識があるのか,日本人としか群れない人が多い.

そもそも,均質民族,均質文化の日本人が集まるのと,
そもそも自己主張が強くてお互い信用しない,多民族・不均質文化の中国人・インド人がコミュニティをつくるのとでは,コミュニティの居心地の良さや,浸かり具合も違うのではなかろうかと感じてしまう.

日本の高校や大学でOB会でコミュニティを作り,大学の交流を図るのはよいことであるが,それが行き過ぎて,身内ボメになったり,お付き合いやら身内への仕事の融通など,能力主義でないところに安住してしまっていては,続々,発展途上国が参入して競争が激化している国際ビジネスでは生き残れられないのではなかろうか...

何がグローバルなのか,何をすると国際的に勝てるのか,これまでの活動とその結果を見直しながら,今一度,見なおしたほうがよいのかもしれない.

2014年11月2日日曜日

日本だけの運動会文化

米国の学校では、運動会、修学旅行、文化祭は行われないようである。時々、現地の小学校で運動会をやっていると、日本人学校だったりする。中国やインド人もやらないみたいである。これが良い文化なのか悪い文化なのかは分からないが、運動会というものが妙に日本の文化(ムラ文化?)を表しているように思えてならない。。

ガイジンになったつもりで
運動会の不可解さを考えてみた..)

  1. 同じムラでの親睦を深める目的
    1. 学校とか地域とか海外なら日本人とか(ガイジンは入れない...)。複数学校合同運動会とか、あまり無いないように思う。男子校なんて女子校と合同運動会をやれば楽しいのに。。
  2. 親睦を深めるという目的なのに、なぜか競争する
    1. クラスやら地域やらで分けて、点数でトップを目指す(紅白歌合戦のノリか)
  3. 競争するくせに、上位大会がない。つまり運動会でトップになったらオシマイ。通常のスポーツのように、県大会、全国大会があるわけではない。つまり競争の結果はあまり重視されない。
  4. 会のなかで相対競争するだけなので、特に事前練習するわけでもない。(特に、大人の運動会の場合)全然練習しないで走ったりするので、怪我をしたりする。
  5. 最近は、親も運動会で写真やビデオを撮るのに必死。自分の子供の写真を撮るために朝早くからかけてつけて、必死で席取りをし、他人を押しのけて自分の子供だけをビデオにとる。
親睦なら競争しないで仲良くやれば良いし、ま、余興でチャンピオンを決めるなら、心から祝ってやればよいと思うが、とかく負けると悔しくてねたむ国民性なのに、わざとあおるように競争させるのは、きっと不思議に映ると思う。

親が必死で撮影する写真やビデオにしても、仮に運動会の競争で一番になっても、そのムラの中だけの一位。子供にとってみれば記念になるのは友達の中にいる自分なのに、子供だけのアップのビデオばかり増える。。
そもそも子供の記念の写真は、欧米人は家族で良い衣装を着て、毎年専門の写真館で取ってもらう。欧米人にしてみれば、なんでそんなに躍起になるのか。。と疑問に思うかもしれない。

米国で「スポーツが趣味」という人は、本格的にやっていてプロ級の人が結構いるという。やるなら、絶対的なトップを目指す人が多い。趣味ならどうでもよいかもしれないが、趣味ですら仲間内で競ってよしとすることはないと思う。

「目的が親睦といいつつ、競争に持ち込み、その競争の結果にはあまり意味がない」と、目的と運営=すなわちロジックにズレがあるのも、日本に多いパタンのように思う。

ムラの中での戦いをやめて
結束して世界と戦おう!
私の高校時代までは)
私も日本の教育で育ったので、こどものころには運動会や文化祭には気合いをいれていた。特に、地元の高校は進学校であったが、運動会と文化祭への気合いの入れ方はすさまじく、中心になって、運営して気合いをいれた。が、今考えると、普通の運動会とは違っていて、オリジナリティとか絶対的な価値を探し始めていたように思う。

そして、大学に入ってからの文化祭はますますその傾向が強かったように思う。当時、「恋人リサーチ」のような軽いノリの出し物が多かった中で、「ヤマハ」に掛け合って最新のMIDI対応のシンセサイザーを何台か借りて、友人達と音声サンプルボードを設計し、PCのプログラムを作成し、マイクの歌から音符を採譜し、リアルタイムで自動的に伴奏を生成するシステムを作ってデモした。。当時、まだ国産の8ビットパソコンがでたかどうかの時代で、PC9801がまだ無かった時代である。

運動会の歴史)
wikipedia: 運動会 によると、
「運動会の起源はヨーロッパにあるとされるが、欧米では体育及びスポーツの分化により、一方では特定種目の競技会やそれを複合させたスポーツ競技会、一方で子どもによる伝統的な遊戯まつりやピクニック会などへとつながって今日に至っている[2]。そのため、日本の運動会のように参加者が一定のプログラムについて順次全体としてまとまりながら競技・演技を行う形式の体育的行事は「近代日本独特の体育的行事」といわれる[2]。」とあり、日本、それも近代日本独自の文化らしい。

「1878年5月25日には札幌農学校で「力芸会」が開催された[9]。その後、僅か数年で北海道内の小中学校に広がったといわれる。また、1883年からは東京大学で「運動会」が定期開催されている」とある。
 1878年は明治11年であり、富国強兵。家内制手工業から大量生産の欧米型産業への移行期であった。文明開化した日本は欧米列強を追い越すため、官民協力して、文化をつくりパラダイムシフトをしてきたように思う。

家内制手工業的時代への復帰?)

だが、世の中は技術変化と設計・生産技術の進化により、ソフトウェア産業・半導体産業のみならずオフィスも自動化が進んできている。設計検証の自動化・web化・クラウド化・新たな流通網・NC工作機械・3Dプリンタなどの技術革新によって、多くの産業が再び少数精鋭で成立するようになりつつある。米国では、すでに農業も、高度に省力化された産業に変わっている。つまり、人海戦術の大量生産から、再び、江戸時代の職人芸や家内制手工業に近い形に戻りつつあるように思う。

かつて運動会文化で短期で工業国化を達成したのかもしれないが、今や、それだけでは足らないのではなかろうか。。。

自動化により人海戦術に頼れる業種は段々と少なくなりつつあるように思う。そして、ごく高度なサービスを必要とするサービス業や医療しか産業が残らない。
これらは人海戦術なので、市場シェアが大きくなったときに労働力も同様に投入せざるをえず、いわば「スケールしない」産業となりうる。付加価値を上げ続ければ、収益率は改善するだろうが。。
こういう産業が人工知能ロボットでスケールするようになった時代には、これら産業も、設計が全てを決める少数精鋭による産業になっているのかもしれない。

バブル崩壊移行30年近く踏みとどまっている日本に必要なのは以下の3つに整理されるのではなかろうか。
  1. 従来型大量生産に向いたパラダイム (均質、平均レベル向上)の活用法を考える
  2. 自動化時代に適合した少数精鋭パラダイム(少数精鋭、トップレベル向上)を構築する
  3. 全く新しいパラダイムを生み出す
米国の現地高校では)
これは以下に書いた。日本の運動会文化とは、大分、姿勢と運営が違う。

2014年11月22日土曜日: 米国の公立高校での音楽教育



2013年5月6日月曜日

Stanford大学の授業

Visiting Scholarは聴講(Audit) と授業が受講できる。Stanford大のComputer Scienceの講義を受講している。

講義の内容は別途書くが、さすが、世界でも一流のStanford大学だという感じがする。
今回、受講しているのは指導教官であるProf. John OusterhoutのCS142 ( Web Applications ) である。

Prof. Johnの授業は、厳しいと定評があるらしく、今期はでていないが、Operationg systemの授業では、OSのコードのデバッグをするらしい。。

最も見識深いのが、Johnの授業のThe thought for the weekend. である。これらは以下に書いた。

2013年5月6日月曜日: The thought for the weekend - Stanford大CS142より



Computer Science (CS)の授業とは)
http://www-cs.stanford.edu/courses にあるように、授業は、CS xyz (xyzは数字)とよばれ、100の桁が1のものは学部生初級、2のものが学部上級ないしは院初級。というようにランク付けされている。

講義 CS142 (Web Application) の概要)
 Stanford大は、4半期制(Quater)なので、Spring Quater は4月に始まり6月で終わる。5/8頃に中間試験(mid term) がある。授業は、週3回 x 50分。週2回 x 1時間30分、週1回 x 3時間の3種類があり、先生が選んでいる。

今年の春は、12:15分から13:05という、これまたお食事タイムになっているが、400人の定員から漏れる学生がでていて1ヶ月経ったが、教室はいまだにほぼ満席である。

(それにしても、教室は、冷房が効きすぎで、長袖にジャケットでも、やたら寒い。米国人は、Tシャツ一枚に短パン、ビーサンだが。。)

四半期maxで22単位とれるらしく、学生によってはスケジュールがびっしり。試験の時間がとれないので、授業中にアンケートをとって、3日 x 3つのタイムスロットから決めたが、夜の20時から試験というスケジュールになっている。当然、早朝の試験とかもあるだろう。。

で内容や資料は公開されている。

先生も準備)
Prof. John Ousterhoutは、指導教官なので、研究室のランチミーティングで授業の準備の話しが時々出る。この授業に供えて、かれは、講義ノートと内容を見直している。

そして、
  1. 教室には10分前にはきて、黒板が消えているか確認し、PCを起動し、マイクを確認し、講義ノートにざっと目を通す
  2. 講義中も時々講義ノートを確認する。ときどき、間違えて飛ばして、戻ることもある。
  3. The thought for the weekendという、蛇足の話しでも、かなり詳細な授業ノートを書いてきていて、目を通しながら説明をしている。
  4. 毎週金曜の午後にTA(Teaching Assistant)の学生らと、会議室で授業の打ち合わせをしている。
つまり、400人もの前途が期待される学生に授業をするのだから、いい加減ではいけないという、プロ意識なのだろう。。

教育は、次の世代の人を育てるものであり、一番大切な職業である。プロ意識のある教育者が増えれば、それを受け継いだ教育者が育ち国は強くなる。逆になれば、負のスパイラルに陥る。以下にも書いたが、どうも日本の政府は勘違いしているように思えてならない。


とても速い授業の展開)

授業の進みはとんでもなく早い。
http://www.stanford.edu/~ouster/cgi-bin/cs142-spring13/lectures.php にあるように、
  1. 1週目) HTML, CSS - ここで、Project1の課題が出題。
    http://www.stanford.edu/~ouster/cgi-bin/cs142-spring13/projects.php に、内容有り。採点まで全部書かれている。課題2のCSSでtabを作るというのが難問。
  2. 2週目) URLとLink, Ruby - まつもとゆきひろ 氏が作成したRubyは米国でも人気。Prof. Johnも絶賛している。ここで、Project2の課題が出題。最初の問題から、授業で習ったことだけでは、解けない。自分で調べないとダメ。まず、所定のRubyを自分でマシンにインストールしないと話しにならない。。
     (MacへのRubyのインストールで、ちょっとはまった。。)
  3. 3週目) RailsとSQL 。ここで、Project3の課題が出題。Railsもインストールして自分出実験して提出。
  4. 4週目) SQL, Active Record, Cookies, Forms
  5. 5週目) Javascript - Javascriptは、もともとsunでは、Livescriptと呼ばれていたもので、Javaとは完全に別物という説明から入った。変数は型がないし、objectの作り方も全く違う。
  6. その他、Web Security -- Same Originなどによる対策法と攻撃と対策の進化、現状のデータセンターとMemcached、教授が進めているRAMCloudプロジェクトの紹介。
Java, Webは当たり前)
授業中、Prof. Johnは、何度もこう言う。「web pageを作ったり、Javascriptを使うのは、高校生でもできる。そんなことは、トップスクールのStanfordの学生には期待しない。」
「君たちは、(今までのシステムが作られた経緯とそのシステムの長短を理解し)、次の時代のシステムを作れる人間になってほしい。」

日本では、大学ですら、今の最新技術、それも欧米で誰かが開発したものを教えるのではなかろうか。。それでは、次の技術はでてこない。

また、マスコミやエンジニアも今の最新技術すら使いこなせない人が多いので、「Home pageを作れたり、Javascriptが書ける、高校生をスーパ高校生と賞賛する。」もちろん、励ますのは悪くないが、そこから先が重要なことを、次の世代の学生たちに伝えるのは誰がやるのだろうか。。

授業の姿)
授業では、言語の詳細を教えるのではない。私が理解するに、それは、大学生なら本を買うなり、webを引けば自習できるから。HTMLについては、引用すべきURLや文献がwebに乗っている。それができないレベルの学生はStanfordには、そぐわないということだろう。

授業で教えるのは、以下のポイントである。
  1. 技術発展の歴史
  2. なぜ、その技術が必要になったか。例えば、RubyとかRails
  3. それらの長所と課題
つまり、教科書やwebでは、なかなか得られない知識に絞って教える。
まさに、以下に書いた内容の実践である。

2013年2月5日火曜日: 米国の理科教育


そして、それらは、スライドではなく、黒板に板書していく。

ひとしきり説明すると、質問をとるが、大体数件は会場から質問がでる。一日の授業で30件は出る。先生も答えられないようなものもでる。

また、会場にはMr. Javascriptと呼ばれる学生もいて、先生も時々彼に答えを教えてもらう。経験者や一度会社に勤めてから戻る学生もいるので、レベルはまちまちである。

その後、PCの画面を使って,実際に実験してみせる。学生たちも、Mac(PCはあまりいない。Prof. JohnはPCだが。。)を持っているので、その場で実験ができる。

まとめると、
  1. 概要は、webに、シラバス(授業の進め方)、スライド、説明文書、project(課題)が掲載されている。課題には必要なツールを自分のPC/Macにインストールするやりかたがでている。
  2. 板書(歴史、必要性、言語の得失)
  3. 先生のPCで実験する画面をスクリーンに映す
  4. 質疑
  5. いくつかこれを繰り返し
  6. Administrative talk (業務報告)
  7. また、1-5の繰り返し
の具合である。授業の中間で、中間試験の日程とか課題の締め切りとかに関する事務報告をやる。


こうやって毎度板書していく

CS142の教室の風景
CSSとHTMLの関係をソースをいじりながら実践してみせている様子。
学生から質問がでると、実際にやって試してくれるので分かりやすい。


日本との違い)
手取り足取りは教えない。教科書やwebでは分からないところを教え、質疑をするのが授業。課題をやるには、内容が足らないので自分で調べないとダメ。

とはいっても、結構、初歩的な質問がでるが学生も物怖じすることもないし、先生も丁寧に答えている。つまり、知識ではなく学ぶやり方を教えている。

それを大学で教えられるか、やはり知識を教えるに留まるか。。
日本は、高校までは教育レベルが高いというが、大学であっという間に米国に抜かれるという。この差が、こういうところにあるのではなかろうか。。

日本の大学の先生は、海外の大学への留学経験があるはずであり、分かっているはずである。文科省の役人が分かっていないのか、今の米国が昔とは変わってしまっているのか、昔の留学のことは忘れてしまったのか。。

学ぶ方法を教える)
学ぶ方法を教えるのが教師である。学ぶ方法さえ分かってしまえば、あとは独学で良い。特に最近はInternetもあり先進国には書籍も沢山ある。

CS142では)
静的HTML → CSS → CGI → 第一世代Dynamic web → 第二世代Dynamic webという流れとそれぞれの長短。その解決の歴史を教えた。

Rubyの時にも、Rubyの良さとして、1) 全てがobject, 2) メタプログラミング 3) blockとiterator を最初に説明し、その価値の説明に時間を割いた。

その結果、dynamic webとしてjavascriptとその利点(極めてシンプルであること) と課題(デフォルトで変数がglobal変数というのが一番の課題) を説明したときには、なぜ、javascriptなのかという質問が会場からでてきた。これは、現在、多くのブラウザがサポートしているのはjavascriptしかないので、というのが一番分かりやすい答え。。

日本だと)
日本だと、知識=結果を教える教育になる。この結果なのか、「流行っているから」とか、「みんなが良いといっているから」という価値判断軸だけで行動する人間が増えているように思う。

当然、評価が定まっていない新しいものに対して、良いのか悪いのか判断できず、判断できる人がいる諸外国の後塵を拝することになる。。

巷では、村上春樹の小説が流行ったり、一頃前には、フェルメールの真珠の首飾りの少女の展示に観客が殺到したり。。一般人なら流行に乗るのも分かるが、知識人といわれる人でも、そういうミーハーな動きをしている。
音楽の趣味もそうであって、「なぜ、その曲がよいのでしょう?」「なぜ、その演奏家が上手いのでしょう?」「どういう音が良い音なのですか?」と聞いても、説明が返ってこないことが多い。たぶん、「良いと言われているから」が答えなのかも。。

それでは、自分で新しいものは生み出せない。屁理屈でもいいので、自分が納得のいく、説明を付ける習慣が必要なのでは。。

欧米だと)
また、欧米で、「どうして好きなの?」と聞かれたときに、「流行っているから」「とか、評判がいいから」などと答えていたら、知識人としては、相手にしてもらえない。自分の判断基準をもっていないからである。
「xx氏が、良いと言っているから」などと、答えれば、「xx氏の意見じゃない、君の意見を聞いているんだ。」と返ってきて、聞きかじったxx氏の評論を語ったりすれば、突っ込みが入って答えが返せなくなる恐れもある。。

判断をするためには、知識が必要である。いわゆる、リテラシと呼ばれる教育である。が、それは、困難な状況・新しい状況を判断して対処する技術を獲得するための部品にすぎない。部品だけを獲得して終わりにしてしまっては、高等教育としては不十分に思う。

若者達への期待)
年寄り達はもはや変われないので、若い人たちが変わっていくことに期待している。そのためには、柔軟な理解力がある若いうちにどんどん世界にでて、井の中の蛙の日本とは違った世界があることを体験してもらいたい。。

年寄りが海外にでても、もはや固定概念の小さな穴からしか見られないことが多いようで、本質的に理解したような感想は、あまり聞くことはない。。

中間試験)
5/3日の授業で、Administrative で、中間試験(mid term)の説明をした。
  1. ノートでも印刷でも、2枚まで持ち込み可能。ただし、肉眼で読める文字の大きさであること。
  2. 授業と課題をこなしていれば、暗記は不要な内容
  3. 出題の範囲は、先週のrailsの後、今週のFormsの前まで
  4. もしも、習ってない内容がでたら、会場にいるTA(Teaching assistant)に質問すればよい
その後質問がでて、そこで、前の席の白人の学生が、手を上げて質問するかと思いきや、
「I will announce today is Megan's birthday!!」 とのこと。

Prof. Johnは黒板にMegan という文字と、そこへ矢印を書いて、みんなで、Happy birthday to youの合唱。400人の教室である。。
ふざけているといえば、それまでだが、合唱が終わると直ぐに授業に戻る。ま、学部生なので、一番最初の授業の開始のときは、しばらくざわざわしていることもあるが。。

Databaseの大御所、Prof. Hector http://stanford.io/TdHDFd も、授業の途中にJoke timeというのをもうけているらしい。彼の授業は1時間半 x 週2回であり、学生から集中力を高めるために、途中で息抜きをしたらどうか、といわれて導入したらしい。
Hector曰く、「後から学生に会ったとき、学生が覚えているのは、このJokeばかりだけれどね。。また、ポリティカリーに問題のないジョークをいうのは結構難しくて、あとから、あれで良かったかな。。と考えることもあるんだよ。。」とのこと。。Hectorのジョークはいつも大変面白い。。

課題)
課題をいくつか掲載して、回答例を添付しておく。

1. HTML, CSS

2. Ruby

3. Rails

2013年3月25日月曜日

原子力と西側同盟

日米関係、西側同盟、防衛、原発について、そろそろ考える時期だと思う。
以下に候補を挙げてみた。後半に関連情報を書いた。
  1. 安保条約で米国の傘の下にいるので、米国に守ってもらう。米国に対して強くでるためのタマは別に考える。(共産圏との境目にある西側ということで、主張をしっかりすれば、主張は通るのでは。。)
    原子力や軍備への対応も米国の意向を受ける可能性がある。
  2. 独立国なのだから次第に米国と距離をおく。
上記とほぼ直交する形で、軍備や原子力に対する態度が4種類考えられる。ただし、米国や西側の傘に入ると入らないで、それぞれの影響度も違ってくる。
  1. 直ぐに核武装はしないものの、すくなくとも核武装の可能性はあるというIAEAの方針は消さない。
  2.  上記1と同じだが、原発や再処理施設は廃棄するが、折角所有しているプルトニウムだけは持ち続ける。この場合、プルトニウムの平和利用という大義名文は通らなくなるので、理論武装は必要。
  3. 自衛隊があるので通常兵器で戦えば十分である。たとえ北朝鮮といえど核をつかったりはしない。したがって、再処理施設、原発は随時撤廃し、所有しているプルトニウムは他国に売却する。
  4. 通常戦力も逐次撤廃。別に軍備がなかろうと、国民としての団結があれば、もし攻められて一旦占領下になったとしても日本人は屈しない。
    ないしは、政権構造がどうであれ、日本人としては、特にに気にしない。ということか。
アンケート)
上記の項目をアンケートにした。結果は、そのうち掲載したい。
アンケートを行うにはここをクリック

知り合いに転送されるときには、http://www.surveymonkey.com/s/TQM8R99 のリンクをお送り願いたい。

関連情報)
以下にも書くように、国家の安全保障は、さまざまな要素の関連しており、一筋縄ではいかない。たとえば、

http://bit.ly/YBOoDj 2013年3月26日(火)16時7分配信

[ソウル 26日 ロイター] 北朝鮮は26日、米国の爆撃機が北朝鮮を脅かしたとして、グアム、ハワイ、米本土の米軍基地を標的にした戦闘態勢に入ると表明した。朝鮮中央通信社(KCNA)が報じた。
ともあり、きな臭くなっている。
米国は、国内の有力者にユダヤ人が多く、中東でもイスラエルを支持し、中東に喧嘩を売っているし、中国を除外して環太平洋西側経済圏を作ろうというTPPも、ある意味、中国への喧嘩である。
http://www.iti.or.jp/kikan87/87umada.pdf にTPP, ASEAN, FTAの関係についての解説がある。


イデオロギー対立に巻き込まれた過去)
日本と韓国は、第二次大戦の終結が遅ければ、ソ連や中国の侵攻で共産圏になる位置にあり、強いイデオロギー対立に巻き込まれつづけてきている。

第二次大戦で日本が負けるのは分かっていたが、「一億玉砕」を叫んでいたので、日韓の共産化を防ぐために終結に持ち込ませたく、米国トルーマン大統領が原爆投下に踏み切ったともいわれている。

wiki: http://bit.ly/14nhxGl には、米国は実際の都市で人体実験をしたかったとか、原爆投下阻止の動きや、無人島へのデモンストレーションで十分だという意見があったとも書かれている。この当たりの真実の追求についても、西側の傘にはいるか入らないかで追求のしやすさがかわるのだろうか。。

米国にとっては日韓の共産化を防ぐため軍備を強化しなければならなかったし、共産化させ東側にとっては、米国との同盟や自衛隊などの軍備には反対する。

共産主義が上手くいかないことは、ソ連の崩壊や中国の政治手法でほぼ証明されたと考える。

そこで、イデオロギー対立にまどわされないで国際情勢をどうみるか考えておいた方がよいと思う。

エコノミックアニマルは、いずこへ)
一時はエコノミックアニマルとも揶揄されるほどに、日本人が汗水流して働いた結果、外貨を大量に蓄えて、超円高に陥っていた。

エコノミックアニマルは褒め言葉だった: http://www.shinchosha.co.jp/books/html/610084.html

それなのに、日本が本当に豊かになれていないのも、国益に対してまじめに考えてこなかったからだと思う。非常に不幸なことである。

日本は自由主義国か?)
だたし、イデオロギー対立があったため、日本は自由主義国とはちょっと違って、かなり共産的なところがある。ある意味、対立のおかげで落としどころに落ちているのかもしれない。話しが脱線するのだが、すこしだけ述べておく。
  1. 大きな政府が口を挟む - 規制、各種保障。特に民業に政府が干渉する
  2. 規制、参入障壁、既得権等があり、新規産業が入り込みにくい。中小企業の発展よりも大企業の保護が優先される政策もみられる。
  3. 教育が自由に行われない。教科書が検定されており、文科省の干渉が大きい。また、現代史が省略されている
  4. マスコミ報道にタブーがある。http://bit.ly/roH6uF (おおよそ表現の自由が認められている国としては考えられない)また、マスコミは国民を啓蒙しようとして、バイアスした報道をしがち
  5. 大会社では自由に解雇できない。また借家法が強く借家は借り手が強い。
  6. チャンスが一度でやり直しを許容しない。
  7. 平等(格差是正)を目指す一方で差別(不公平)が根強く残る(性別、年齢、信条、出生、人種など)。
閉じたムラの中での平等を目指すため、ムラ内を非競争に保つ必要が生まれる。そのため、ムラ外部に対しての差別が生じるのだろう。

格差をなくすというのが、共産主義の理想に近いが、それは「努力しても報われない」ということにもなり、末期の共産主義のように、「手を抜く」ないしは「非効率」「既得権」という状況につながる。
IAEAと西側連盟)
IAEA設立目的は東西対立を背景にしていて政治的である。 http://bit.ly/XGgj4k にある。
主たる目的は、「原子力の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関である。」であるが、
「当時、原子力発電所は経済的コストが高く、政府の支援なしでは建設運転することが困難であったが、東西冷戦の中、核開発、核配備を行うことは特に重要であり、米国の同盟国への原子力技術の移転は積極的に行われた。」
 ともある。
原発に関する費用については各所で伝えられているので、ご存じだと思うが、今後掲載したい。設置には、発電所一カ所に1兆円とも言われているし、東電の有価証券報告書をみると、核廃棄物の処理に1兆円を積み立てられている。

これを踏まえると、IAEAによる原子力の平和利用には、日本が西側の同盟国である以上は参加するべきであり、当然、共産よりの政治団体は、これに強く反発する。それを踏まえると原発に対する意見も、いまだに出元の団体によって、バイアスしているのが分かる。

2013年2月17日日曜日: なぜ日本に沢山の原発があるのか.... 行動した理由を考えたい!!


に書いたように、エネルギー安全保障的な理由もあったと思われる。


大前研一も)
2013/4/1追記) http://president.jp/articles/-/8842 にある、
日本のカラクリというblogで、大前研一が、
「連続提言! エネルギー危機を救うわが私案」の第一回目で、似たようなコメント(以下)をしている。
原子力開発に関しては、エネルギー戦略とニュークリア(核)戦略を表裏一体で進めてきた経緯がある。表向きは「持たず、つくらず、持ち込ませず」という非核3原則で原子力の平和利用を謳いながら、いざとなったら90日以内に核兵器が製造できるニュークリアレディ国(核準備国、準保有国)を自民党政府は目指してきた。

核武装に対する世界の考え方)
共産圏の中国や北朝鮮が核武装をしている。思想的に対立する国が核武装をすれば、対抗して核武装するのが通常である。たとえば、核武装したインドに対するパキスタンであり、イランが核武装すればイスラエルもするであろう。

おとなり韓国)
北朝鮮に対して韓国はIAEAに加盟して、原発の設置をすすめており、http://bit.ly/ZZa6iU によると、原発の発電容量は17.5ギガワットで、総発電量の28.5%。総電力消費量の45%を原発でまかなっている。さらに2021年までに15.2ギガワットの原発を追加する。原発の多くは新型で、韓国の設備利用率は現在93.4%であり、米国の89.9%・フランスの76.1%・日本の59.2%と比べて高い。http://bit.ly/ZZaxde によると、米国と結んだ原子力協定と、1992年発効の南北非核化共同宣言は、再処理施設、ウラン濃縮施設を保有しないとうたっていた。が、北朝鮮がこれを破棄したため、韓国の朴槿恵(パククネ)・新大統領が2013/5月に訪米し、オバマ大統領と会談し、核開発を進める北朝鮮への対応とともに、韓国での核燃料の再処理をめぐる問題を話し合うとみられている。
つまり、核には核をである。

ドイツの事情)
それを考えると近隣にあった東側の脅威がなくなったドイツが原発廃止を唱えるのと、日本の原発廃止は意味合いが違うように思う。

日本の状況)
日本は、IAEAのご指示で原発も作ってきたし再処理工場も一応はある。
http://bit.ly/14naihQ にあるブースト型核弾頭の技術をつかえば、従来核弾頭に適さないといわれてきた、P239以外の不純物が多い原子炉級のプルトニウムでも核弾頭が作れる。ここのサイトにある情報では4.5kgのプルトニウムでTNT70キロトン相当のブースト型核弾頭が作れることになる。
U235型の広島原爆が15キロトン、P239型の長崎原爆が22キロトンであったらしい。


ただし、http://bit.ly/HCqIF5 によれば、中性子反射体を用いても最低10kgのプルトニウムが必要とある。

日本のプルトニウム保有量は、http://bit.ly/14nbBx2 によると以下の表の通り。


核分裂性プルトニウム ( http://bit.ly/14nenm5 :P239,  P241など奇数質量のもの)を国内に6.9トン、海外に24トン)保有している。核弾頭一つに10kgが必要だとして、国内保有分だけで、690発の核弾頭が作れる量になる。これが、IAEAが目指した西側同盟の狙いであろう。

徴兵制と中立)
http://bit.ly/14nqNdu に情報がある。

韓国は徴兵制がある。台湾にも徴兵制があるが2015年までに廃止。西ドイツも第二次大戦後に復活した徴兵制があったがwikiに経緯があるように2011年6月に廃止された。

これを考えると、もし日本の第二次大戦の降伏が遅れ、北海道にソ連が進行して、北海道や東北の一部が共産化されていたら、日本にも徴兵制ができていたと考えた方がよいであろう。

永世中立国のスイス http://bit.ly/QUqAYQ にも徴兵制があり http://ldcs.exblog.jp/5550969/ のように国民皆兵で、どの家庭にも自動小銃が完備されている。世界的には、相当な備えをしている国が多い。

ただし、軍隊を保有していない国もあり、http://bit.ly/14nr3ta にリストがある。
保有していない理由としては、上記wikiにあるように、平和のためというよりは少し違う理由のことが多い。
  1.  外交・経済上の理由 (周辺国との深刻な対立がなく軍事的な脅威がない、もしくは経済的に余裕がない)  
  2. クーデター・内戦の予防
  3. 周辺国の介入、外国軍の占領による強制的な軍の解体 - 1955年の再軍備前の東西ドイツ、第2次世界大戦直後の日本など。
残念ながら平和はタダではやってこないようである。非武装中立の実現は難しいと思う。

2013年2月17日日曜日

なぜ日本に沢山の原発があるのか.... 行動した理由を考えたい!!


日本には、なぜ世界第3の台数になるほど原発が沢山あるのか。多分オイルショックと関係があるのではと思い表にしたら、やはり関係ありそうです。敗戦国日本ならではの、国家安全保障意識の高さがあったかもしれません。当たり前すぎますかねぇ。

稼働数解析)
 稼働時期が出た原発の一覧が、http://bit.ly/IlH7iR にあります。http://bit.ly/Hw70yr これをexcel上に表にしました。黄色で囲った、78年と84年に2つピークらしきものがあります。特に84年のピークが大きいです。

日本の原発稼働数とオイルショックの関係
建築期間は、http://bit.ly/Hw70yr によると、地質調査から稼働まで4年。認可を考えて5年と考えます。
 http://bit.ly/IlFIZy によれば、オイルショックが、1973年と1979年に始まっており、+5年すると、78年と84年となり、原発の稼働ピークに重なります。原発の設置はやはりエネルギー安全保障と関係しているのでしょう。

 エネルギー政策は国家の重要事項ではあるうえに、日本人は生真面目なので、先回りして穴を塞ごうとする。「電気代が上がろうが、産油国に原油を止められようが、産業がちょっと停滞しようが、まあいいや。」とは考えないから、産業発展してきたのでしょう。
もちろんエネルギーの安定確保は国策としての最重要課題だと思います。

世界の原発数)
http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/overseas/f0103.html (以下に表を引用)にあるように、日本の原発数は、米国104基、フランス58基、についで、世界3番の数です(稼働していないモノも含めて数えるとフランスを抜いて世界2位です)。ただし、中国で建設中・計画中のものが完成すると中国が2位になります。また、インドでも多数計画されています。

ちなみに韓国は日本の東京ほどのGDPしかないのですが、21基も原発があります。やはり国家安全保障、米国との関係は原発数に影響していると思います。

説明を追加


 また、http://bit.ly/Z5Rei7 に世界の原発数の分布の地図があります。赤丸が原発です。引用します。





公害をどう考えるか)
食品に混入するというカネミ油事件を起こし、毒性の高いPCBもありました。これに関しては http://bit.ly/Z5LIMw にあるように、電化製品からのPCBの問題が露呈したのが2000年から、日本はPOPs条約をいち早く批准して、2016年までにPCBを全処理する約束をしているようです。

石綿(アスベスト http://bit.ly/Z5M1a6 物理的接触により肺がんを引き起こす)にしても、フロン(http://bit.ly/Z5M99L 科学的には安定で用途が広いが、オゾンホールを引き起こす)にしても、一度は絶対に便利だ、安全だと思っても、じつは思わぬ所に抜け穴があるものは多いようです。他には、医薬品(胎児に奇形を起こす、睡眠導入薬のサリドマイド)、甘味料のチクロやサッカリン、各種食品保存料、各種農薬、遺伝子組み換え作物(危険なのかは不明ですが。。)、合成着色料。など、類似のものは数限りなくあります。

原発はもともとそれほどに考えられていないので、さらに問題は多いのでしょうが、上記のような石油ショックの際に多くが認可され、技術検討も不十分なまま沢山つくられたように思います。

相手が行動した理由を考えよう)
プラス思考とマイナス思考)
最初はよかれと思って、上手くいかなくなることは多いので、これをどう防ぐかと同時に、起きた問題をどう解決するかを前向きに考えるのが重要で。失敗を起こしてしまった個々人を責めても、間違いを責めてもなんにもならないと思います。

もちろん金儲け本位で悪いと思いつつやる人もいるでしょうが、最初は皆によかれと思ってやる人は多いと信じています。そういう人に対して、「おまえは悪人だ」と最初に言い切ったら、交渉は最初から上手くいかないでしょう。

米国にいると米国人は良い側面を足していくプラス思考が得意ですが、日本人は悪い側面を減点していくマイナス思考する思考が最近目立っているように思います。マイナス思考が、いろいろな面で停滞を招く原因だと思います。

さらには、欧米人のほうが相手の気持ちを考えて交渉するのが上手です。(これは別記します。)日本人は、交渉の練習が積まれていないように思います。

バランス感覚)
科学技術が一切ない国を作るというのは一つの手でしょうが、すると、電気もない、インターネットも無い、薬もない、医療もないということになり、衛生も落ち、病気も増え、寿命も縮まると思います。得られるプラスと失うマイナスは、どこかでバランスになります。権利と義務のバランス感覚とどうようバランス感覚が必要に思います。

交渉術)
交渉は相手の気持ちとか、市場価値を考えつつやるものであり、一方的に自分の権利を主張したら頓挫しかねません。(別途書きたいと思います。)
日本人は、昔から、相手の気持ちを汲むこと、妥協(これは本来良い意味です)とか、調整が上手であり、交渉は本来日本のお家芸であるはずなのですが、どうも最近は、中途半端に欧米化してしまったのか、欧米人や中国人たちよりもヘタになってしまったように思います。お店側や部下側に立つと、お客さんや上司のことを考えてなんでもやってくれるので、そういう立場にいることが多い人が、交渉事に触れなくなっているだけなのかもしれません。

坂本龍馬が嘆きます。「日本の夜明けは遠いぜよ」と。。



エネルギー安保について補足) 
  • 価格変動して高額な石油に依存したくない。石油ショックの経験から、局所的に固まる産油国に国の重要課題であるエネルギーを握られるのは安保上困る。
  • しばらくエネルギーが止まっても耐えられる原子力を推進しようという短期点な視点が動いたのかもしれません。
http://bit.ly/HrDF3Y によると2007年現在で日本には半年分の石油は備蓄されているようです。一方原子炉は、http://bit.ly/HrDN3c によると普通は一年に1/4ずつ燃料棒を交換するが、そのままでも4年間は運転できるとあります。

http://bit.ly/IyAMlk によると、1995年から2003年まで、日本は自衛隊に世界第2位の軍事費を投入してきています。これで海外派兵できないから自衛という安全保障の意識が、原発を推進してきたのかも知れません。

別に他国のいいなりになっても、日本が困窮すれば経済的な影響が大きいでしょ。と、いう政策にすれば、安保や自衛隊の軍備ももう少し減らせると思います。

核燃料サイクル) 
ウラン燃料サイクルを回してプルトニウムを取り出せばエネルギーが増える。核燃料サイクル http://bit.ly/IkgCLz など。高速増殖炉 http://bit.ly/Ikiunq に1兆円も投資する計画をたてたのは、このためだと思います。http://bit.ly/IkhKir に資料があります。

回収額は9兆円ともなっています。ところがナトリウム漏れがあったりと技術的に難しいうえに、冒頭の核燃料サイクルには、「更にウランは比較的政情が安定した国に多いため、ウランを全面的に輸入に頼る国でもエネルギーセキュリティ上のリスクは少ないが、」とあるように、ウラン価格は割と安定しているようです。一方、http://bit.ly/Ikiunq には米国は2006年から逆に高速増殖炉推進に舵を切ったとあります。核軍縮であまった、プルトニウムを燃やすためかも知れませんが。

冒頭の核燃料サイクルのところで、2011年までに再処理に投入された金額は10兆円。電気事業連合会は2003年12月の時点でバックエンド費用が総額18兆8千億円かかると試算している。とあり、どこまでコスト計算がされているのか、検証が必要に思います。

新型の原子炉)
技術はどんどん進化しています。以下に書きました。

2012年12月4日火曜日: エネルギー問題と画期的な新型原子炉と核アレルギー


ピークオイル問題)
とうとう石油が無くなるだろうとも言われています。再生可能エネルギーでまかなおうといっているのは、石油の用途の一部である電気のみの議論。実は、それよりも遙かに多い、運輸・原料用の石油の用途が存在しています。以下に書きました。


放射能の害)
放射能を怖がるあまりに、作業員に対する非人道的な扱いも起きているようです。また、バズビーのようにトンでもない情報を流し、恐怖をあおる活動家もいます。彼は、耐放射能安全グッズで商売もしているようです。それについては以下に書いています。

2012年12月13日木曜日:原発議論の課題と放射能の害


見えないモノは怖い)
ブラックボックス、見えないモノは怖い。というのがあるでしょう。たばこをすって肺がん(年間死者数6万人)になるのはよい、交通事故(同4千人)もよい。自殺(2万8千人)には対応しない。だが、放射能は怖い。明らかに人が大勢死んでいるのは前者なのですが。。日本の死者数は以下に書きました。ガンを筆頭に年間100万人の死者がいます。

2012年9月2日日曜日:日本の死者数の分析


医療事故や薬害も明らかなミスがあるのに、それはわりと簡単に納得するのも、気持の持ちようだと思います。遙かに死亡確率が多い、自動車事故は騒がないのに、確率は低いが、一気に沢山死ぬ飛行機事故が注目されるように、薄くても広い範囲に影響があると、途端に神経質になるという心理も働いていると思います。

50%も期待値がない宝くじ http://popo.ara3.net/etc/loto.htm などに大枚をはたく人がおおいように、直観というのはかなり人の行動を左右するものでしょうね。

地球温暖化議論に関する疑惑)
地球温暖化を叫んだ、アルゴアも関連ビジネスで相当儲けているうえに、豪邸が各所にあり、そのうち一つでは、年間に240万円も電気代を払っていたそうです。

2013年1月6日日曜日: CO2排出規制に関する疑惑

2012年12月12日水曜日

脱原発の起こす本当の問題: とうとうピークオイル問題が起きる

「原発はダメ、自然エネ拡大まで天然ガス」では解決しないピークオイル問題が日本に投げかけるのもの:  大場 紀章
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120227/229101/?P=1 
を読むと、エネルギー問題をまじめに考えないでいると本当にマズイ。

再生可能エネルギーは、広く薄く広がる今の太陽エネルギーしか利用できない。石油も石炭も、過去の大きな蓄積なので、効率的に集めて安く活用できるという本質的な違いがある。だれがなんと言おうが、これは、本質的な違いである。

以下、上記リンクから図を引用して簡単にまとめるが、詳細は上記リンクを参照していただきたい。

日本のエネルギーミックス)
電気は日本で使っているエネルギーの23%にしか過ぎない

一方、電気による消費は23%に過ぎない。現在、盛んに議論されていることは、23%の中の約6%の原子力を2011年から2012年にかけて一気にゼロにするという事態を受けて、約0.5%にとどまっている再生可能エネルギーをなんとか拡大できないか、ということになる。

しかし、それが完成するまえに、石油高騰がおき、皆、石油を出し惜しみするようになりかねない。

ピークオイル予測)

何度も言われ続けて新油田の発見で乗り越えてきたので、オオカミ少年といわれているピークオイル問題。だが、2020年には本当に石油採掘量が減少を始め、2030年には生産量が半減しそうである。




ここの所の原油価格)上記を裏付けるように原油価格はここのところ着実に上昇している。

ピークオイル後への対応策は? )
日本にはもう、「原子力にシフトして、少しでも輸送部門を電化する」ぐらいしか有効な道は残って“いなかった”はず。なのに、「原発廃止」などと言っている場合なのだろうか。

野田首相もそれが分かっていたので、大飯原発などを強引に稼働させたが、総選挙で票がとれないと思うと、説明するでも無く、「原発廃止」になる。先立つことは当選だということで致し方ないと開き直っているのかもしれないが、国の行く末をマジメに売れいている政治家はいないのだろうか。

新原発技術)
たしかに、もんじゅや福島原発は旧式だったが、日本の原発技術は世界トップクラスで素晴らしい技術が生まれている。高速増殖炉であれば、核のゴミである、劣化ウランを燃やして灰にしつつエネルギーがとりだせる。資源量が40倍以上に増える。さらに、もう少し研究すれば、世界中に大量にある、核廃棄物を燃やして灰にすることも可能であろう。
以下に書いた。

2012年12月4日火曜日: エネルギー問題と画期的な新型原子炉と核アレルギー


ウランの資源量は?)
ウランは世界に広く分布しているので、石油とは違う。また、現在、日本にある使用済み核燃料が1,700トンなので、劣化ウランはその5倍近く所持していると思われ、この厄介な核のゴミが燃料に変わる。トリウム系の核燃料はさらに資源量が多い。

上記リンクのblogに書いたように最新の高速増殖炉では、発火性の高いナトリウムではなく、もっと安全な鉛ビスマスなどの冷却剤の研究も進んでいる。

自民党が衆議院選で大勝。どうとらえるか。)

http://bit.ly/VJeO0O では、自民党は公約で「原発の安全性については、原子力規制委員会の専門的判断に委ねる」とし、再稼働の可否は「3年以内の結論を目指す」としている。先送りと非難する人も居るが、科学技術や国のエネルギー政策も議論せずに、「即刻原発撤廃」という候補よりも妥当に思う。というか、東海原発の実験炉の廃炉にも15年かかっいる ( http://bit.ly/lWcpwD に作業線表が掲載されている)なので、50機の即刻撤廃は絶対に実現不可能。慌ててやれば逆に放射能漏れが起きかねない。

調査すらしてないのか、レトリックなのかは分からないが、そういう公約を掲げる候補は落選しており、国民のほうが良識があったと思う。

また、これまで原発以外を開発してこなかったのは、原子力ムラのなれ合いとかいっているが、技術者や科学者は既得件とかだまそうとか思わずマジメに検討しているはずである。

今はともあれ、すくなくとも昔の日本は技術大国であった。黒四ダムとか、今考えても、非常に立派な設計である。以下に書いた通り。これを理解していないで、宣伝しているのは最近の広報である。

2012年1月2日月曜日:


そのころに、一応は筋がよいと判断された技術を、全く技術音痴で調べもしないで、ダメだと宣言するような人こそ信用できないのでは。。


池田信夫blogから)
池田信夫は、毒舌で嫌う人が多いが、反原発については http://bit.ly/TSlb4e  で、良いポイントを言い当てているように思う。正確には上記リンクをみていただきたいが、以下に引用する。このなにも意味の無い反原発行動のおかげで、日本の未来に危機が迫る可能性がある。感情では無く、科学的に冷静に考えてもらいたい。
宮台氏のように原発事故までは何も知らなかった人は、そこに現代社会の「絶対悪」を発見したと思って「脱原発」にとびついた。内田樹氏は「いったん事故が起きた場合には、被曝での死傷者が大量発生」すると予言し、大澤真幸氏は「原発を取ることは共同体の命を犠牲にする」ことだと宣言した。福島がチェルノブイリのような大惨事になることは確実だと思ったからだ。 
そして彼らは「原子力村」を攻撃し、「子供の未来」を守る闘いを始めた。原発が悪であることは自明の理であり、それを擁護する「御用学者」は悪党に決まっているので、これは容易な闘いにみえた。こういう悪党の東大話法を糾弾すれば、一市民が政府を倒す「正義の味方」になれる――そういう思い込みで多くの人が官邸デモに集まった。
開沼博氏も指摘するように、これは日本人の再「宗教」化ともいえよう。日本には狭い意味の宗教は少ないが、それは日本人がものを信じないからではなく、逆にまわりの人のいうことは何でも信じやすいからだ。社会的にも経済的にも行き詰まった状況で、変化を求める人々の不満が、反原発という宗教に結集したのだろう。 
しかし彼らにとっては残念なことに、福島で放射線障害が出ることは考えられない。そこで彼らは具体的な被害や科学的データではなく、もっぱら人々の勧善懲悪の感情に訴える戦術に転換した。事故の直後は自信たっぷりに原発事故の被害を予想していた飯田哲也氏は、最近では福島の被害に言及せず、もっぱら「原子力村の思考停止オヤジ」を攻撃するようになった。 
このように人々の感情的バイアスに迎合する手法は、マーケティングとしては正しい。人々を動かすのは事実ではなく感情だから、必要なのは科学的データではなく共通の敵である。「神をもたないカルトはあるが、悪魔をもたないカルトはない」といわれるように、集団の外側に敵を作り出すことがオウムのようなカルトの最強のマーケティングなのだ。 
しかし小熊英二氏の冗漫な本が示すように、彼らの運動には中身も目的もない。原発をゼロにしたら、日本社会の行き詰まりが打開できるわけでもない。かつて未来社会の理念を提示したマルクス主義は、半世紀近くにわたって日本の知識人を魅了したが、反原発派には何も理念がないので寿命は短い。官邸デモが数百人になり、上杉隆氏にまったく味方が出てこない状況は、反原発カルトの終わりを示している。

2012年12月10日月曜日

日本の産業の進む道


関連リンク)

2012年12月10日月曜日: XHose: 画期的なホース (おまけ: FacebookとGoogleの差)

にイノベーションの例を挙げた。

2012年9月6日木曜日: 家電と自動車の違い

に書いたように、日本の電気産業やIT企業は破壊的イノベーションに対応しきれず、コストカットでジリ貧になっていったように思う。

一方で、以下のように日本には強い産業も沢山ある。

2012年11月5日月曜日: 日本の強い産業: Toray


これが日本の貿易収支をいまだに黒字にたもち、弱い産業を苦しめる円高の原因だと思う。以下に触れた。

2012年11月5日月曜日:  日本の製造業を苦しめる円高の本当の理由


思考停止して、不調の原因をすべて外部要因に押しつけ、コストカットだけしていたら、勝てない。すくなくとも、外貨を稼いでいる企業もあるわけである。

以下に書いたような、受験戦争による間違った競争主義も原因かもしれない。

また、以下に書いたような、低賃金を武器に最近騎馬民族文化の大陸の文化に対抗しようと、日本の美徳を失っているところもあろう。

2012年12月7日金曜日: 騎馬民族文化と農耕文化


どう進むか)
  1. 大きなイノベーションはあきらめて、とことん改良技術にかける。これは、空気が読めて、実直で、こつこつやれる日本文化がまさに得意とするところである。先に書いたように、相手のことを考えない大陸文化ではついてはこれない。
  2. 破壊的なイノベーションにより、濡れ手に粟の大きな利益を、手っ取り早く得る。
つまり、おいしい思いをしたければ、2に行きたくなる。また、破壊的変化が激しくおきるような分野では、どうしても破壊的イノベーションに対応しないとならない。

イノベーションの例)
大きなイノベーションが起きる分野は急速に技術進化していき、技術やマーケットアイディアで競争する分野である。急速に技術進化しそうなところは、
  1. ソフトウェア
  2. 半導体
  3. 素材
  4. 医薬
  5. システム構築、政治システム
などであろう。どれも日本は遅れていそうである。化学や鉄鋼は、日本が極めて進んでいるので、理由をさぐってみたい。

ソフトウェアの例)
電気機器は以下のような変化をたどってきた。テレビを例にとると。
  1. アナログの時代
    1. 真空管
    2. トランジスタ
    3. IC
  2. ディジタルの時代
    1. 専用IC(ハイブリッドICから、モノリシックIC)
    2. 組み込みプロセッサによるソフトウェア制御
  3. ネットワークの時代
    1. YouTube, Ustream, Akamai
    2. クラウドに通信で双方行接続
    3. モバイル端末への移行。どこでも、いつでも、蓄積したものを見る
  4. データセンター処理の時代
    1. Big data, 広告連動による様々なソフトの無料化
    2. OSS(オープンソースソフト化)激しい進化
日本のテレビ産業は2.1まではついてきたが、ソフトウェアになってから、進化の速度、搭載機能の自由度が高まり、技術を理解して取捨選択しきれなくなり失敗してきたように思う。たとえば、東京でJ:COMを導入したのだが、以下のような例がある。
  1. 初代のHDRというレコーダは、韓国の会社の製品。光ドライブもついておらず、機能は少なく、記録できる時間も短いが動作は快適で、重宝していた。
  2. 2代目がでたので切り替えた。これは日本のパイオニアの製品。録画時間も延び、Blue Rayのまるちドライブもついた。が、全く使えない。理由は、肝心なところが未完成であるから。。以下に例をあげる。不要なものばかりつけて、必要なところが貧弱では、売れるわけがない。
    1. 動作が遅すぎる。起動が遅い、メニューがでるのがきわめて遅い
    2. 必要な機能がない。録画中に予約ができない、録画中に不要な番組が消せない
老人化)
日本の産業が、なぜイノベーションできないか。それは老人化にあると思う。歳をとったことが老人ではなくて、以下のようなメンタリティの人が老人だと思う。そして、そういう老人化した人間が決定権をもつようになると、企業は回らなくなる。
  1. 自分の経験(過去の成功)でのみ判断する。ステレオタイプにはめる
  2. 他人、特に目下の意見は聞かない。
  3. 新たなことを学ぼうとしない。ググることすらしない。固定ソースの情報(某新聞とか業界紙)の情報を絶対だと信じている
  4. 視野が狭い(たとえば、国際化というだけで、海外企業が海外の雇用者をどう採用しているかすら調べない。当然、海外事情など知ろうともしない)
  5. よけいな口出しをする
  6. 素直になれない。言い訳をつけて、いいのがれをする。たとえば、会社の不調を外部要因にするのも、この一つに思える。自分の思いどおりにならないと、不機嫌になる。
  7. 他人に厳しく、自分に甘い
日本は、特に年功序列(というか、年齢序列)が浸透しているので、老人化は避けられない。が、決定権を持つ人間が老人化していては、変化が激しい時代に正しい選択はできない。

さらには、以下に書いたように余計な口出しをして(これも過去の成功体験でしか見ないので、他人が失敗するのを許容できないのだと思う)、権限移譲しないと、ますます判断を見誤る。

2012年7月8日日曜日:  トップダウンと権限委譲


原因は明確だし、対策の道は見えているので、あとはやるだけだと思う。

方法論)
  1. 老人化した人間は容易には若者化しない。若者の考え方をもつ人は、新たな企業を作り新たな組織を立ち上げ、破壊的なイノベーションを目指す。
  2. 老人化した人たちは、破壊的な変化が起きない、改良型の産業で生き残りをはかる。有望なのは大きな進化をしない改良型の部品産業である。
正のスパイラル)

2012年10月12日金曜日: 大学の役割とは?


に書いたように、ベンチャーが成功すれば、そこが、次の投資を生み出す。ベンチャー成功者なら見る目があるので、大きな賭けもしてくれる。また、教育機関にも投資をするので、正のスパイラルが回り始めると思う。

2012年11月5日月曜日

日本の製造業を苦しめる円高の本当の理由


http://s.nikkei.com/RyaUbp に、「日本の家電は6重苦じゃない、「1重苦」だ  フジマキ・ジャパン社長」 藤巻健史氏 という記事がある。

この記事、円高を是正すれば、日本の電機などの産業は回復するとある。いつものことだが、ナゼ円が高いのかの解析がなく、円を下げれば良いとなっている。物事には原因があるので、原因を解析しないで対処療法をするのも限界がある。

円高の原因)
http://www.stat.go.jp/data/sekai/10.htm に国際収支がある。

http://bit.ly/RyaWQw に、経済局国際経済科の各種データがあるが、日本の外貨準備高はとんでもなく多い。そして、GDPの実質成長率も決して悪くないし、貿易収支も中国についで大きな黒字である。これが、円は高止まりしている理由である。後者のリンクから、以下に図表をいくつか引用する。

日本はドイツ、中国についで貿易収支の黒字幅が大きい。それも、震災と原発事故による燃料輸入の影響か2011/2012で下がっているが、それまでは、さらに大きかった

各国の外貨準備高、2012年のところが韓国と中国が入れ替わってしまっている。日本の外貨準備高は中国についで多い

為替は、貿易収支と外貨準備高に連動している様子が分かる

日本の失業率は上がってきているが、相変わらず世界の標準からは低い。これは、貿易黒字の理由は、強い産業があるからに他ならない。カーボンファイバー、東レが世界シェア39%で世界一、2位3位も日本企業で、日本企業が世界シェアの70%を持っている。これは、ものになるまで30年間投資し続けてきて、欧州・米国の企業が脱落してしまっている。以下に書いた。

2012年11月5日月曜日: 日本の強い産業: Toray


つまり、ソフトとかITのようにものになるのが早くて、変化が激しいものでなければ、日本は非常に強いということである。

新興産業を育てれば変化が激しい産業でも勝てる)

2012年9月6日木曜日: 家電と自動車の違い


に書いたように、日本や海外かどうかにかかわらず、環境変化が起きると、大企業はコストカットを行って、競争力を失っていく。Steve Jobsが戻ってきて大復活したAppleも一時はこれで死にかけている。

のように大企業は、そもそも変化に対応しにくいというのもあるので、そこを工夫しないで、変化する産業に対応するのは難しい。

電機やIT業界は、アナログ → デジタル → 組み込みCPU/ソフト/FGPA  → WiFi/3G/クラウド と激しく変化してきており、とても30年スパンでじっくりと考える余裕などはないであろう。

なぜ振興産業が育たないのか?)

新興企業が育たない理由として、株や生産投資が回らないのがあろう。これは、日本だけがデフレなのにもでている。デフレ対策をやればよいのだろう。

 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5434163.html にデフレ対策がでている。

ここ15年の日本では銀行がお金を貸さないから不況になってるような事がメディアで盛んに言われていましたが、実態はそうではなく国民がお金を使わないからだったのです。国民がお金を使わないから企業の儲けも少なく、銀行の貸出先も限定的にしか存在しないという状態が続いて来たのです。
ということであろう。デフレ対策としては、老後や将来を心配せずに、お金を使うようにする。不安じゃないよ、明るいよという気分を盛り上げるのでしょうか??

地球には優しくないけれど。。米国人の購買意欲をみていると、そう思う。仕事を効率的にやれるようにして、レジャーや消費に使える時間を増やすとか。。

なんとかならないのでしょうかね。。

冒頭で引用した記事について)- 知人の意見から。
藤巻氏は、元元がトレーダーなので、トレーダー達によるマーケットで為替相場が決まることに、とにかく意識が行くんです。それで、そのレートによると日本の家電には競争力が無い、という観察になるので、一重苦という話になるのだと思います。 
 でも、トレーダー達による取引量がいかに大きいにしても、それは僅かな時間のうちに反対取引されてしまうもので、長期的な相場を決めるのは、実際の貿易のはず。その意味では、家電が採算が取れない為替相場を成り立たせている、他の貿易が存在するのであり、そことの相対的な問題のはず。(それは、上記の意見を支持している)
 そういうふうに、為替相場を通じて比較優位への収束を達するもの、と見るべきで、家電はトヨタとか東レ(たとえば)に勝てなければ生き残れない。。 
ただし、将来性のある産業分野なら、単にそういうだけで見限ってはいけないんだろうけれど、その判断は難しい 

日本の強い産業: Toray

Carbon Fiber Composite Materials & their Applications in Transportation, Mr. Toshiyuki Kondo, President and CEO of Toray Composites (America), Inc. http://asia.stanford.edu/?page_id=4457 という講演があった。カーボンファイバー素材(CFRP: Carbon Fiber Reinforced Plastics)で武装したB787に対する、東レの貢献である。Stanfordの授業として録画され公開されるようである。

まさに、日本が強い産業のあり方を示しているので、引用しておく。

ポイントは、

  1. 自社のコア技術に自信を持ち、それを育てた
  2. 30年育成しつづけることで、欧州と米国が脱落し、日本勢3社が70%以上の世界シェアを持っている
  3. シアトルで顧客のボーイング社と密着している
  4. 社長(トップ)が、技術のポイントを完全に押さえている 。内容が分かってのプレゼンなので、プレゼン自体が説得力があって、分かりやすい。質問にも、的確に答えていた。
時間が無い方は、スライドの6番と7番を見れば様子が分かる。
日本の部品産業、素材産業が強いのは、長期的に投資し改良し続けると、日本の会社の強み、長期戦略性、日本人の粘り強さがでるということであろう。

司会者から、「ソフトウェアとかITみたいに、変化が激しく短期決戦ではないので、欧米人は勝てないのかなぁ。というコメントがあったが、まさにその通りだと思う。というか、変化が激しい産業で戦うなら、日本は、別な戦略・戦術を考えなければならないのであろう。

最後のQ&Aから、CFPの課題を書いておく。

プレゼンから)
要点を示すスライド写真をいくつか抜粋する

1.コアとなる3つの技術を持ちそれを育ててきた。(自社のコア技術を理解している)

2.もともとのレーヨンという技術を、ハイテク素材に発展させてきている

3.カーボンファイバー(CFP)は製造でCO2を出すものの、移動体に使えば、移動時のCO2排出が減るので、コストメリットがあるという明確な推進原理を理解している

B787で、CFRPの使用率50%を達成。(実は、強靱なCFRP素材を用いることで、主翼のアスペクト率をあげ、細く長くしているので、翼の効率も上がっている)

4.ボーイング社と密着して30年以上にわたり技術開発をしてきた。初期のころは、ごくわずかの部材にしかCFRPは使われていない

5.衝撃に対してアルミ合金より弱いのでB777では主要材料には使えなかった。これを、素材の組み合わせで解決した

6.まとめの図:1960年から開発を開始し、左グラフのように強度を大きく今日かさせてきた。そして2010年時点で、ようやく航空機と欧州の自動車産業が立ち上がりつつある。この時点で、世界シェアは、東レが39%でトップ。次が、Toho Tenaxで17%、次が三菱レーヨンで10%。なんと、この3社で世界シェアの66%を持っている。ただし、CFRPでの売り上げは、いまだ東レの売り上げの4%程度らしい。

7.上段4本が日本の4社。一番上がToray。したに沢山あるのが、欧米の競合。30年以上かかる事業化の途中で、みな脱落してしまっている

8.技術とマネージメントで成功した。こういうことが堂々といえる日本の大企業はまだまだ沢山ある。自信も持って良い
これを踏まえて円高について以下にまとめた)

2012年11月5日月曜日:日本の製造業を苦しめる円高の本当の理由



質問から)
2, 4 は私がしたもの。。情報元は、Motor Fan illustrated vol.61 カーボンの実力 http://amzn.to/SH0ac8 


1.  Q: 素材は、B787の工場近くで作って、立体成型はB787の工場でやるのか。
     A: そうだ。海外で整形して運んでくるものもある。

2. Q: CFRPの整形法には、プリプレグ(布型になって、樹脂をしみこましたもの)、樹脂が別になっているもの、プレス成形をするSMC などいろいろある。プリプレグを使うと保管や成型にコストがかかるようだが。。それぞれの利点は。。
    A: CFRPの強度は、以下できまる。

  1. 繊維の整列度
  2. 最適な樹脂の含有量
この2つの点で、いまのところプリプレグに勝るものはない

3. Q. 自動車用には、BMWとかBentzが興味を持っているようだが、日本車はどうなのか。
    A. やや欧州が先行した形だが、日本車も追いついてくるのでは。。
4. Q. CFRPの接合部は、金属ネジが入れてあったりするが、接合が問題なのか。。
    A. そうだ。ねじ山の強度に耐えられないので、ネジ部に金属を埋め込む。


2012年10月12日金曜日

日本の産業が活性化しないのはナゼか?

日本の産業が活性化しないのは、結局、競争で勝つことを最終目的とする大学受験ですり込まれたひとが、会社幹部の中枢を占めるようになったからなのではなかろうか。。。

大学での教育ではなくて、入試競争で勝つことを目的化しているように思う。

米国では、高校等にキャリアの相談担当がいたり、高給をはらってそういう相談をする専門家もいる。が、日本では、大学入試が出来れば良いので、入試のテクニックを教え、テストの偏差値を上げることが、目的関数化しているように思う。

それが、当たり前になった人が、会社を動かすので、以下のようなことがおきるのではなかろうか。(かなりシニカルに強調して書いており、特定の個人などを批判しているわけではありません。)

おきていること)
1) 事業を優位に進めるには、時には、流通系を変え、法律までかえるというルールの変更が必要だと思うが、競争の場合、ルールは従うものであり、変えるものではない。競争をしようとすると、ルールを変えて、自分に有利な世界に持ち込むという発想に至れない。

2) 競争なので、横並びで同じものを作って勝つことに意味がある。自社の利益を最大化するよりも、他者と同じ土俵で戦って勝つことが嬉しい。当然、寡頭競争になり、利益率を下げ、社員には短い開発期間・少ない開発コストという苦痛がかかる。また、製品数が絞り込めず、利益率もあがらない。

3) 社内でも競争を続ける。出世競争である。顧客指向の製品開発よりも、社内での評価が優先になり、内向きになっていく。お客さんや現場を訪問するよりも、社内で会議をしたり、報告をすることに時間を費やす。社内競争で勝てば、ご褒美がやってくる。

ご褒美として、社員が、観光客に混じってエコノミーで資料をつくりながら学会発表に望んでいるのに、お付き添いと称して、別に技術議論をするわけでも無いのに、自分はビジネスクラスで酒をのみつつご褒美出張ということを、やっても平気な感覚になっていく。

シリコンバレーとの違い)
米国のStanford大学が、産業を生み出す母体として機能しているのは、以下に書いた。

2012年10月12日金曜日: 大学の役割とは?


東大医学部は機能しているのか)

以下に書いた。

2012年10月12日金曜日: 東大医学部って何のためにあるの??


対策) 
一番有効なのは、電子環境を利用して、東大でもどこでも、全員入学可能似してしまえば良いと思う。そして、web授業で採点して、成績が不足している学生をどんどん退学させればよい。(以下に書いた)

日本人のほとんどが、東大中退になれば、東大に入るというネームバリューもへり受験戦争も緩和されるのではなかろうか。。東大卒の看板で生きているひとは、猛反対するだろうが、本当に実力があれば、卒業すると言うことが、むしろ実力の証明になると思う。

実際、米国の州立大学は、SATという共通テストと、高校での内申(GPA)で入学させており、かなり定員より多めにとる。GPAは学校毎に付けているので、平均学力が低い学校なら良い点を取りやすい。そのため、1年生の最初には結構学生がいるが、2学期になると学力のたらない生徒とがやめたり転学して、ぐっと人数が減るようである。転校がしやすいのも、大学をネームバリューだけでなく、実質的な内容の伴うものにしていると思う。


現に、Stanford大学のinternet授業Coursera https://www.coursera.org 
では、198講義が無料で公開されており、世界160万人の受講者がいる。Stanford大学の先生もこのベンチャーを起業者のひとりになっている。

Courseraの画面

2012年9月9日日曜日

日本人からみた米国人風の勘違い

日本人は、米国人がタメぐちを聞くと思っている。もちろんそれは間違っていないが、かなり勘違いもある。。一言でいうと、米国人は気配りが細かいということである。別な言い方をすると、米国人のほうが、自分に厳しく他人に優しいように思う。
欧州人もそうかはしらないが、イギリスとフランスにいって、知識人と仕事をしたところでは、性格的なもについては同じように感じた。

以下、順番と重要度は関係がない。
  1. 初対面でも距離が近く人なつっこいが、他人のプライバシーに配慮して、知り合った後も必要以上にベタベタしない
  2. 発言は、いつも相手に気をつかっている。
  3. 人主語と物主語の違いを心得ている。
  4.  素直である。
    1. 簡単に謝る
    2. 感謝する
    3. 正しいと思えば、そうだと言う
    4. 他人の努力をほめる
  5. 干渉すべきでないことを心得ている
  6. だめなときには、相手を直そうとしないで、スパット縁を切る
  7. おみやげとか、義理の習慣がない
  8. プレゼントは心からする 
  9. 肩書きよりも中身を重視する。ステレオタイプにはめない
  10. 学歴主義である
  11. コネ社会である 
  12. スキンシップではない 
  13. ポジティブ思考であり、議論の仕方を知っている
     これは別投稿として以下にまとめた。
      
    2012年9月15日土曜日 :
    意見は、合うところだけあえば良い - positive思考
小さい頃から、個人主義を教育されているのであろう。もちろん、私の知っている人は知識人がほとんどなので、低所得者層がどうなのかはしらない。が、引越や修理にやってくる、中層階級の移民達もこれらには当てはまるように思う。

よく、米国人は、個性を重視するとか、かわり者に寛大といわれる。が、普通の人は、配慮が行き届いているから、変わり者に対して対応する余裕がうまれるのかもしれない。

タメぐちの勘違い)
私は、今の日本のタメ口志向が気持ち悪かった。が、このblogの解析でなんとなく理解した。欧米人は、タメ口だが、相互のパーソナリティを尊重し距離を保つ。
日本人は敬語があって、上司は尊重する傾向がある、逆は、個人的なことに踏み込むように思う。もしタメ口というと、これを勘違いして、全員に対して無配慮になるような気がする。
もちろん、ここに使っているような、「である」調は論文調なのでちょっと違うと思うが。。それも気になる人が多いようなら、「ですます」調に直すことにする。

私は、友人でも、年下でも、目上でも、なるべく敬語や丁寧語を使うように心がけている。時には、奥さんにでも。。
特にメイルやSNSでは、そうしないと、相手の雰囲気が読めないので危険なように思う。



具体的に解説したい)
1)「初対面でも距離が近く人なつっこいが、他人のプライバシーに配慮して、知り合った後も必要以上にベタベタしない。」

米国人は、例えば、若い女性と目があうと、ウインクをしてくれたり。マクドナルドやレストランの入り口などで、気軽にお互いに声を掛ける。

だが、それで、「お知り合いになった」と勘違いすることはないので、決して、同席したりしようとはしない。

嫁姑の関係は、日本でも課題だが、これも親子でない義理の関係の姑が、嫁に実子のように干渉することが一つの原因に思う。米国人は、そういう過干渉はしない。そもそも、家族が、アジア的な親子の関係よりも、夫婦の結びつきを中心とした夫婦関係。子供は、付属物ということもあろう。特に18歳までは、親が子供の養育責任を強く負わされる。

特に小さい子を車内や家に単独で放置すると、家庭内暴力(Child Abuse)扱いになり、近所の人が見付けると警察に通報され、刑事罰を受ける。が、18歳をすぎると、成人したということに、スパット援助をやめる。家から追い出す人もいるようである。

すべて、家庭が夫婦の結びつきを中心に構成されているからであろう。

若干脱線するが)。。。一方、アジアは、家族が親子のつながりで形成されている。遺伝や母性愛を考えると自然である。が、子供を過保護にしがちである。昔は母親の過保護だけだったが、最近は父親も過保護である。東京の私立中学入試にいくと、試験の待合室には、父親がぞろぞろ来ていて、試験開始後、待合室に、試験問題が張り出されると、父親が我先に問題を書き写しにいって、問題を解いている風景が、よく見られるそうである。

インドや中国はそういう関係だが、核家族にはなっていない。米国のアパートにも、老人(子供から見ると、おじいちゃん、おばあちゃん)と住んでいる、家族がいる。つまり、親は過保護かもしれないが、おじいちゃん、おばあちゃんの影響もうけて、大事にそだてられるのかもしれない。

過保護で、実の親、それも、父親が忙しく家庭を顧みないと、母親だけの過保護の影響を強く受けて子供が育つと、どういうことになりやすいか。。大変気になる。。

2) 発言は、いつも相手に気をつかっている
タメグチは、横柄ということではない。1)に書いたように距離感を適切に保っているので、コメントするときには、I would ratherとか、相手に配慮した言葉使いをする。

対面なら、辛辣なジョークやスラングを使っても、email等、雰囲気が伝わらないで、炎上の危険があるものでは、とても配慮した文章を書く。

そもそも、Stanford大の学生は、SNSは使わない。文を用いたコミュニケーションでは意思疎通が難しく、余計な時間もかかるし、炎上も招くのを知っているからである。

米欧豪などの専門家の集まりによる研修があったが、そのときも、大事な話は、メイルではするな、電話でもだめ。直接顔を合わせてやる。そして、手振り、足の組み方、目配せに気をつけろと何度もならった。欧米人でも80%は言葉以外から伝わり、女性では90%。以心伝心の日本人では、さらにこれらが多いだろうということである。

勘違いしている日本人は多いと思う。

コメントをするときでも、「太ったね」「老けたね」「髪が薄くなったね」「結婚はまだなの」「子供はまだなの」料理を食べていて「ま ずいね」とか思ってもいうべきではない。興味があるのはわかるが、興味本位でいっても相手は気に掛かるだけである。ましてや中途半端な対策がある程度でも やめたほうがよい。米国人は決して、そのように気分を害するだけの発言はしない。

イベントを見に行って楽しんでいるのに、興ざめな発言を連発するのもやめたほうが良いと思う。だれの為にもならない。

正直であることは必ずしも正しくは無く、つみのないウソ「white lie」が必要なことはおおい。

3) 人主語と物主語の違いを心得ている
褒めるときは、人を主語にして褒める。一方、批判は、It主語である。Youを主語にして反論すればケンカになる。そもそも、英語で、「You!!」と強くいっただけで、ケンカを売っているようなものらしい。

ところが、主語を省く日本人は、「ある話題」に関する議論と、「君の性格」に対する議論をごちゃごちゃにする人が多い。相手の性格を非難し始めれば、相手は自分を守るため、必死になるか、ケンカになるかだけである。そもそも、自分の子供ですら、性格について言われれば、抵抗して話しを聞いてもらえなくなる。あかの他人、それも立派な大人の性格をどうこうしようなんて、絶対に不可能だと考えた方がよいと思う。

米国人が議論で白熱しても、後腐れ無いのは、相手については批判しないようにしているからだと思う。

4) 素直である
米国では、交通事故では、決して、sorryはいわず、交渉も全部保険会社に任せる。訴訟で不利になるからである。もちろん、加害者が菓子折を持って行くなどと言うことは無いと思う。
医者も医療訴訟になるので、決して謝らないし、お店でも、Sorryなどとは言わない。ただし、amazon.comは、不良品をクレームすると、迅速に、丁寧にsorryと書いてくる。(米国のamazon.comは日本のamazon.co.jp にくらべると遙かに不良率が高い。返品自由の商習慣に関係しているかもしれないし、店員が返品理由を聞かない、お客も不良があったからといって、店の評判にはしない。などが、あると思う。)

ところが、対個人になると、大変素直である。
ぶつかればsorryというし、ドアを明けて待っていてあげれば、thank youという。

日本の政治家は弁明にウソを重ねて怒りを招くが、これは最も悪い例である。普通、人は故意でやったのでは無い間違いは、あやまれば許すものである。すぎたことなので、怒ってもしょうが無い。許してもらえないのは、いいわけなど、誠意のない謝り方である。それに、うそを重ね出すと、どうしても許せなくなる。
日本の政治家は、よくそういうことをやって、最後は病院に逃げ込むことが多いが、あれは、人間として最低の行為だと思う。なぜ、そんな人間が国民の代表になるのか信じられない。。

米国人は白熱した議論をするが、この中でも、分からない事はとことん分からないというし、納得できなければ、中途半端にしない。
が、それが、どうしても折り合えないと理解すれば、分かった止めようとなるし。件件がくがくの議論をしたからと、人間関係が悪くなるでも、以後その人を、ステレオタイプで見るわけでもない。ケンカにならないのは、人主語と物主語の違いを心得ているのも関連していると思う。

 そして一番の美徳は、納得したら、「なるほど、そのとおりだ」と、スパット言うことである。

音楽をやる人もおおい。防音の貧弱なアパートでも夜10時まで楽器をやってもよいと言われている。それ以前なら、ピアノ、バイオリンなどが聞こえてくる。(日本では、一戸建てが多い田舎でも、そうとうに神経質らしい。)そして、パーティーなどが多いが、そこで、ちょっと披露すると、みな、「上手だね。すばらしい」と褒めてくれる。気を良くして、練習に励む。日本だとねたむひとが多いと思う。
スポーツなら自慢しても構わないだろうが、音楽、勉強を日本で自慢じみたことを言うと、ヘタなクセにと、ねたまれるのではなかろうか。 だれだって、最初はヘタである。

勉強でも褒める文化である。

5. 干渉すべきで無いことは心得ている)
  これは1にも関係している。

「人間相手の性格は変わらない。変われるのは自分だけである。」 なので、性格やものごとへの対応のしかたについて、言及したら紛糾する。実の親子でも、子供の人格を矯正するのは並大抵のことではない。

 ところが日本人は議論を始めると、すぐに相手の人格攻撃になるようである。学校の先生も指摘していた。そうすると相手も、自分の人格を守らないとならないので、議論があらぬ方向にいく。人格を矯正しようなどとは、決して試みない方がよい。相手がお願いしてこない限りは、決して受け入れてもらえないし、仮に相手がお願いしたからといっても、何度もやっていると、そのうちその人は友達ではなくなるだろう。

 自分がそういうことをされたら、どう感じるのか、それを相手の立場になってシミュレーションしてみれば自明なことだと思う。日本人や台湾人も、本当の知識人はこのをわきまえた人が多い。それ以外のアジア系の人に関しては、いろいろの様に思う。

  しては、いけないことを心得るのが大事だと思う。

6. だめなときには、相手を直そうとしないで、スパット縁を切る)
  5にも関連するが、なかなか相手は変えることが出来ない。無駄な努力をしないで、スパット縁を切る。合わない人とはお友達にならない。

 この典型的な例が夫婦関係なので、直ぐに離婚に至る。

 また医者もそうらしく、日本人の女性が受付の歯医者、先生は先代は日本人だったが、いまは、ルーマニア人の女医さんのところに通っている。

その受付の方がいうには、『日本人は、信頼のおける医者かどうかだとか、説明が十分かどうかとか気にする。なので、先生にその日本人の期待に合うように、説明を丁寧にしたり、かみ合わせは大丈夫か何度も聞くようにとお願いしている。ところが、米国人(白人だろう)は、あまり文句も注文も付けずに治療を受けるが、合わないなと思うと、スパット来なくなる。』とのこと、である。

相手を変えるのは難しいと知っているからだと思う。
そういうことなので、合わない会社で無理して働かないで、あっさりと転職していくのだと思う。

7. おみやげとか、義理の習慣がない)
 そもそもプレゼントはやりたいからあげるものである。なので、お土産は特に買ってこない。お返しも要らない。ブラジル人とか台湾人は義理堅いが、それでも、やはり親切でやっていることに対して見返りは期待していない。

面白かったのは結婚式のプレゼント。1993年に自分の結婚式をこちらでやったが、結婚式パッケージもないので自分達でくみあげたときのはなし。こちらのおごりでレストランで ランチの披露宴をやった。

プレゼントには、金額指定などないし、ご祝儀もない。
プレゼントは皆、思い思いのものをもってくる。が、多かったのは、レシートをつけてくること。返品可能な商習慣なので、気に入らなければ返品して現金にしてねということである。ギフトカードよりは、本人の趣味も感じられるし、興味深かった。

こういうパターンも日本人には多い。お土産をもってくると、ご自慢なのかウンチクがついてくるひとがいる。聞いてもいないのに一方的に話すのがウンチクである。
ご自慢をするために持ってきた、おみあげなら、いらないと思われることもあるというのがわからないようである。そういう人に限って、人の話は聞かず、自分のご自慢話になる。

ま、米国人は日本人以上に話しは長いが、知識人では、あまり自慢話というのを聞いたことがない。そういう友達だけだからなのか、かれらが、自分に自信があるからなのか。また、私が英語がヘタで、そのニュアンスが分かっていないだけなのだろうか。。

8. 心からプレゼントをする)
 米国人は義理堅いところもある。友達を大事にするというか。。久々にあった、お友達とランチとかをするといつもおごるといってひかない。

米国に訪問したり、赴任の挨拶をすれば、日本から折角来てくれたからと奢ろうとし、彼らが日本を訪問したときには、日本の良いお店を紹介してくれたから、おごるよとなる。

また、誕生カード類も欠かさず送ってきたりする。

日本では上司が来て、案内に引きずり回し、あれが食いたいコレが食いたいとセットアップの手はずをさせても、お土産無しで、食事も割り勘だったりする。それも1ドルまで割り勘で、皆同じ額にしようとする。( だいたいケチなのは、どの国でも嫌われる。)



義理でなく、こころからのおもてなしでやっているのだと思う。


9.肩書きよりも中身を重視する。ステレオタイプにはめない)
名刺になにもかいていないひとでも、世界的な有名人だったりする。 Stanford大で世界的に有名な教授の名刺にも、Professorとしか書いてない。日本人が、博士だとか、xxx委員だとか、役職をずらずら名刺に並べるのとはワケが違う。

肩書きでは無く、中身で見ようとする。
日本人には、権威志向のひとが結構いて、相手によって態度を変える。 女性の大学教授がいっていた。奥さんだとおもうと、日本人の医者は馬鹿にするが、大学教授だと分かった途端、態度がころっと変わると。そんなにペラペラな対応で、人間的に恥ずかしいとは思わないのだろうか。。

同じく、日本では、血液型占いが流行ったり、人をステレオタイプにはめるのがすきである。ま、解析をするのはステレオタイプにはめることなので、ここで、日本人はと、ひとくくりすることが、矛盾しているのはご容赦ねがいたい。

また、あるできごとが起きるまでは、丁重な態度だったのが、あるできごとを境に、見下したような対応をとる人も居る。その都度の対応ではなくて、ステレオタイプで、「こいつは、こういうヤツだ。」と思うのだろう。残念ながら、日本人には、そういう人が結構居て、一旦、そういう対応になると、もはや、そのステレオタイプは外せないようである。

10.米国こそ 学歴主義である)
GPAという学校での平均成績がどこにでもついて回る。それがあるので、高校生、大学生は良く勉強する。(学校の勉強自体は、日本の進学中高のレベルにはかなわないが、大学になると、日米のレベル差は逆転すると思う。)
 
11.コネ社会である)
転職をするが、転職時には、転職元のマネージャに、新しい会社や部署から、その人物に対する問い合わせが行く。これには、正直に答えないと、そのマネージャの業界での評価がさがる。エンジニアの世界は狭い世界である。ましてや一流のエンジニアや、マーケッティングの専門家は狭い世界で交流している。そこで、問題児と悪評がたてば、もはや業界を変えないと転職は難しくなる。
法律上は、公募して能力で雇わないとならないが、実際の求人は、知り合いのつてで優秀なひとに声が掛かる。

また、以下に書いたように、優秀なマネージャを引き抜くと、その人を慕って、優秀な部下たちが芋づるしきについてくることも多い。マネージャの価値は、部下で決まるのである。経営者ならともかく、マネージメント単独では仕事が出来ないし、ましてや、仕事の流儀が違う他社にあらたなマネージャが溶け込むのは難しい。したがって、即戦力になる部下とセットで動くことも多い。

なので、マネージャは、部下の仕事がしやすいように最大限のサポートをする。「業務命令」を伝家の宝刀と威張っている日本のマネージャとはわけがちがう。

2012年5月27日日曜日: 米国のマネージャ

12. 「スキンシップではない」
銃とかがあり危ないのもあるが、人とは距離をおく。満員電車は気持ちが悪いと思うようであり、日本のように混んでいる電車には無理に乗らず待つ。

また、日本人が列に並ぶと後ろにぴったりとくっつくが、これは外人は気持ち悪いようである。ただし、日本人はパーソナルなエリアは横で有り、欧米人は縦である。という記事をみたような気もする。日本人は、横長の自分のエリアをもつのでそこに入るといやがるし、欧米人は、縦長だというような話しである。ググってもみつからないので、真偽のほどは不明。いずれにしても、日本人のほうがパーソナルな空間が小さそうではある。

人口が多いので、そう適応したのかもしれないが。