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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。
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2013年8月7日水曜日

What I Wish I Knew When I Was 20 - 20歳のときに知っておきたかったこと という本


「20歳のときに知っておきたかったこと」- スタンフォード大学集中講義
  Tina Seelin スタンフォード大学アントレプレナー・センター エグゼクティブディレクター
 高遠裕子訳・三ツ松新 解説

という本(以下写真)を読んだ。最初の2章だけだが、印象的だったので紹介したい。



1章 「スタンフォードの学生売ります」

「今、手元に5ドルあります。2時間でできるだけ増やすには、みなさんはどうしますか?」というスタンフォードの学生に実際に出した課題が紹介されている。

詳しくいうと、

  1. 水曜の午後に課題が与えられ、日曜の夕方までが持ち時間
  2. クラスを14チームにわけ、各チームには元手として5ドルがはいった封筒が渡される
  3. 計画を練るのにいくらでも時間を使って良いが、一旦封筒を空けたら、2時間以内にできるだけお金を増やす
  4. 各チームはどんなことをしたのかスライドにまとめ、日曜夕方に提出する
  5. 月曜の午後に各チーム毎に3分間で発表してもらう
という過程を通して起業家精神を発揮してもらう練習である。

いろいろなグループに聞くと、
  • ラスベガスに行く、宝くじを買う(ギャンブルをする)
  • 洗車サービスをする
  • レモネードスタンドを開く
というアイディアが出てくるらしいが、それでは2時間ではあまり儲からない。実は大金を稼いだチームは、元手の5ドルには手を付けていない。5ドルはあってないようなもの、これに注目すると問題を大きくとらえられない。。
その結果、5ドルに対する平均リターンはクラス平均で4000パーセントになったとのこと。。

さて、やったことをいくつかのチームに関して書き出すと
  1. 土曜の夜に人気レストランにならんで、列の場所を売る。よく考えると女子学生のほうがよく売れるので、予約は男子学生・売るのは女子学生にした。
  2. 自転車のタイヤに空気を入れる。そう遠くない場所にガソリンスタンドがあるが、利用者は思いの外によろこんでくれた。そこで、最初は1人1ドルでやっていたが、2時間ほどすぎてから、「サービス料は決めず、お気持ちをください」とした。すると収入が増えた。
  3. 最も稼いだチームは650ドルを稼ぎ出した。彼らの「気づき」は、自分達が持つ資源は、5ドルでもなければ、2時間でもない。ことに気づいたこと。月曜日の3分間のプレゼンテーションこそが一番価値があると気づき、「クラスの学生を採用したいと考えている会社に、その時間を買ってもらった」つまり、プレゼンテーションの3分間で会社のコマーシャルを作成して上映した。
ある意味、3は、授業の発表の本質を逃しているし、1の列に並ぶやり方はズルイ。が、アントレプレナー的な発想の本質がどこにあるのか、欧米人的なとんだ発想とは何かという点で、非常に参考になった。著者は、「Dスクール」と呼ばれる、ハッソ・ブライトナー・デザイン研究所にも所属している。

この章のまとめで述べる3点は、
  1. チャンスは無限にある
  2. 問題の大きさに関係なく、いまある資源を使って、それを解決する方法はつねに存在する
  3. 私達は、往々にして問題を狭く捕らえすぎている。一歩引いて、広い視点からみようとしない。
意外なことに、この本でも、学校の授業は、正しい答えをひとつ選ぶ選択式。社会では答えは何通りもあり、その多くはどこかしら正しいところがある。社会では失敗が許される。人生は途中でつまづくのは避けられない。
社会は、学校とは似ても似つかない場所といっている。

第二章 常識破りのサーカス 
では、バルーン血管形成手術や、おむつの「ハギーズ」のパッケージデザインの問題と、履かせるおむつ「プルアップス」などの例を示しながら、「問題が定式化できた時点で、ほぼ解決できている」ということを示している。

第三章 ビキニを着るか、さもなくば死か - ルールは破られるためにある -

では、常識破りなブレインストーミングのやり方を紹介している。ブレインストーミングでは、批判をしてはならないといわれている。。「ルール破りの練習」として以下のようなやり方が紹介されている。
  1. グループ毎に自分達に関係のある課題を挙げる。例えば、電力会社の社員なら、「社内でどうやって省エネを実行するか」など。
  2. グループを少人数のチームにわけ、各チームに先の課題に対して、最高の案と最低の案を上げてもらい、紙に書いて集める。
  3. ベストを捨てて、「ワースト」案を配り直す。
  4. 各チームがワーストが何とかなるように練り直す。すると、実は、ワーストは全然ダメでは無いことに気づく。省エネで、「リミットを越えたら罰金を徴収するという案が改善案により、良くなるのに気づいた」とのこと。。つまり、アイディアには、「良い」か「悪い」の2つであるというのは「思い込み」であって、割り切れない部分があることに気づく。
全200ページの本を60ページほど読んだだけであったが、なかなか面白かった。

2012年12月10日月曜日

日本の産業の進む道


関連リンク)

2012年12月10日月曜日: XHose: 画期的なホース (おまけ: FacebookとGoogleの差)

にイノベーションの例を挙げた。

2012年9月6日木曜日: 家電と自動車の違い

に書いたように、日本の電気産業やIT企業は破壊的イノベーションに対応しきれず、コストカットでジリ貧になっていったように思う。

一方で、以下のように日本には強い産業も沢山ある。

2012年11月5日月曜日: 日本の強い産業: Toray


これが日本の貿易収支をいまだに黒字にたもち、弱い産業を苦しめる円高の原因だと思う。以下に触れた。

2012年11月5日月曜日:  日本の製造業を苦しめる円高の本当の理由


思考停止して、不調の原因をすべて外部要因に押しつけ、コストカットだけしていたら、勝てない。すくなくとも、外貨を稼いでいる企業もあるわけである。

以下に書いたような、受験戦争による間違った競争主義も原因かもしれない。

また、以下に書いたような、低賃金を武器に最近騎馬民族文化の大陸の文化に対抗しようと、日本の美徳を失っているところもあろう。

2012年12月7日金曜日: 騎馬民族文化と農耕文化


どう進むか)
  1. 大きなイノベーションはあきらめて、とことん改良技術にかける。これは、空気が読めて、実直で、こつこつやれる日本文化がまさに得意とするところである。先に書いたように、相手のことを考えない大陸文化ではついてはこれない。
  2. 破壊的なイノベーションにより、濡れ手に粟の大きな利益を、手っ取り早く得る。
つまり、おいしい思いをしたければ、2に行きたくなる。また、破壊的変化が激しくおきるような分野では、どうしても破壊的イノベーションに対応しないとならない。

イノベーションの例)
大きなイノベーションが起きる分野は急速に技術進化していき、技術やマーケットアイディアで競争する分野である。急速に技術進化しそうなところは、
  1. ソフトウェア
  2. 半導体
  3. 素材
  4. 医薬
  5. システム構築、政治システム
などであろう。どれも日本は遅れていそうである。化学や鉄鋼は、日本が極めて進んでいるので、理由をさぐってみたい。

ソフトウェアの例)
電気機器は以下のような変化をたどってきた。テレビを例にとると。
  1. アナログの時代
    1. 真空管
    2. トランジスタ
    3. IC
  2. ディジタルの時代
    1. 専用IC(ハイブリッドICから、モノリシックIC)
    2. 組み込みプロセッサによるソフトウェア制御
  3. ネットワークの時代
    1. YouTube, Ustream, Akamai
    2. クラウドに通信で双方行接続
    3. モバイル端末への移行。どこでも、いつでも、蓄積したものを見る
  4. データセンター処理の時代
    1. Big data, 広告連動による様々なソフトの無料化
    2. OSS(オープンソースソフト化)激しい進化
日本のテレビ産業は2.1まではついてきたが、ソフトウェアになってから、進化の速度、搭載機能の自由度が高まり、技術を理解して取捨選択しきれなくなり失敗してきたように思う。たとえば、東京でJ:COMを導入したのだが、以下のような例がある。
  1. 初代のHDRというレコーダは、韓国の会社の製品。光ドライブもついておらず、機能は少なく、記録できる時間も短いが動作は快適で、重宝していた。
  2. 2代目がでたので切り替えた。これは日本のパイオニアの製品。録画時間も延び、Blue Rayのまるちドライブもついた。が、全く使えない。理由は、肝心なところが未完成であるから。。以下に例をあげる。不要なものばかりつけて、必要なところが貧弱では、売れるわけがない。
    1. 動作が遅すぎる。起動が遅い、メニューがでるのがきわめて遅い
    2. 必要な機能がない。録画中に予約ができない、録画中に不要な番組が消せない
老人化)
日本の産業が、なぜイノベーションできないか。それは老人化にあると思う。歳をとったことが老人ではなくて、以下のようなメンタリティの人が老人だと思う。そして、そういう老人化した人間が決定権をもつようになると、企業は回らなくなる。
  1. 自分の経験(過去の成功)でのみ判断する。ステレオタイプにはめる
  2. 他人、特に目下の意見は聞かない。
  3. 新たなことを学ぼうとしない。ググることすらしない。固定ソースの情報(某新聞とか業界紙)の情報を絶対だと信じている
  4. 視野が狭い(たとえば、国際化というだけで、海外企業が海外の雇用者をどう採用しているかすら調べない。当然、海外事情など知ろうともしない)
  5. よけいな口出しをする
  6. 素直になれない。言い訳をつけて、いいのがれをする。たとえば、会社の不調を外部要因にするのも、この一つに思える。自分の思いどおりにならないと、不機嫌になる。
  7. 他人に厳しく、自分に甘い
日本は、特に年功序列(というか、年齢序列)が浸透しているので、老人化は避けられない。が、決定権を持つ人間が老人化していては、変化が激しい時代に正しい選択はできない。

さらには、以下に書いたように余計な口出しをして(これも過去の成功体験でしか見ないので、他人が失敗するのを許容できないのだと思う)、権限移譲しないと、ますます判断を見誤る。

2012年7月8日日曜日:  トップダウンと権限委譲


原因は明確だし、対策の道は見えているので、あとはやるだけだと思う。

方法論)
  1. 老人化した人間は容易には若者化しない。若者の考え方をもつ人は、新たな企業を作り新たな組織を立ち上げ、破壊的なイノベーションを目指す。
  2. 老人化した人たちは、破壊的な変化が起きない、改良型の産業で生き残りをはかる。有望なのは大きな進化をしない改良型の部品産業である。
正のスパイラル)

2012年10月12日金曜日: 大学の役割とは?


に書いたように、ベンチャーが成功すれば、そこが、次の投資を生み出す。ベンチャー成功者なら見る目があるので、大きな賭けもしてくれる。また、教育機関にも投資をするので、正のスパイラルが回り始めると思う。

XHose: 画期的なホース (おまけ: FacebookとGoogleの差)

http://bit.ly/TRuVK2 に日本語でも紹介がある。これを米国のTV Shopping で、放映している。下の写真にある、19.95ドルのホースは、長さ25フィート=7.5mである。たしかにこのボリューム感は普通のホース2m分くらいであろう。そもそも、こんなに小さくは巻けないのだが。。


まさにアイディア商品である。以下に、解析したい。

軽い、よじれない。水圧で3倍に伸び、水を抜くとあっというまに縮む。
値段は19.95ドル+送料6ドル程度で高くはない。
http://amzn.to/YQXRZI のようにamazon.comにも取り扱いがある。50feet=15m 29.96ドルの方が使い勝手が良さそうである。すでに模倣品が沢山でてくる。商魂たくましい。

XHOSEの特徴)
以下の通り。
  1. 軽い
  2. よじれない (Never Kinkと英語で言っている)
  3. 収納時は長さが1/3になり、収納が楽
  4. 値段も安い
  5. 丈夫で長持ち
堅いホースを、収納時にリールにまいたり、よじれをとるのは面倒である。

アイディアのポイント)
 http://bit.ly/TRwS97 が、この米国の会社Homepage (英語)。
上記URLを叩くと、自動的にビデオが再生される。水道栓をひねると、「うにょうにょ」ホースが延びていって、水をとめると、「うにょうにょ」と魔法のように縮んでいく。

このHomepageをみても、よくできている。欲しい情報が最初のページにまとまっているのである。「一事が万事」イノベーションをおこせる社風なのか、権限があるところに非常に能力が高い人がいるのだろう。

アイディアのポイントは、先に引用した写真の下の絵にあるように、「ホースを水圧に耐えるように堅く強くする」のではなくて、「風船みたいにして、水圧で膨らませて延ばして、収納時にはたるんでいる丈夫な外側の皮で水圧を支える。」まさに、「逆転の発想」
丈夫にしないので、当然以下の様な効果が得られる。
  1. やわらかくなりよじれない
  2. 軽い
  3. 値段は逆に下がる
  4. 収縮するので収納が楽
「ホースは水圧に耐えるもの」という既存概念をもって、改良していったのでは、絶対にこういう発想には至れない。ここが、イノベーションをおこせるか、改良技術に留まるかの決定的な差だと思う。

普通のホースよりも丈夫で長持ちとコマーシャルでは言っていた。

製造元)
発売元のDAP http://www.dap.com/about_dap.aspx というのは、http://www.dap.com/contact.aspx にあるように、米国東海岸メリーランド州ボルチモア  http://bit.ly/SITzNO を本拠とする米国の会社。
コーキングとか、コルクとかシーリング材の会社である。大きな会社ではないのかもしれないが、別にベンチャーじゃなくても画期的な製品は作れるということである。

議論を発展させた)

2012年12月10日月曜日:  日本の産業の進む道


に、まとめてみた。

Google)
このブログを入れたら、blogのコマーシャルにXHOSEが表示されるようになった。googleのコンテンツ連動検索(個人毎に表示される広告は異なる)の底力を感じる。

Facebookの株価低迷には、こういう収益源がみえないところがある。違いをまとめると。

  1. Googleのやり方は、検索連動なので、自然に欲しいモノが見えるのでジャマにならない。
    一方、お気楽なチャットするSNSに広告が入ると、SPAMや迷惑に感じる。Facebookは、この広告内容の選別、広告量のコントロールがうまくいっていない。アプリを入れると、ウィルスのように友達のwallに伝染していくやり方も、不気味なので嫌割れ始めている。
    過去投稿の検索すらできないFacebookでは、インフラが整わないままに、10億ユーザにふくれあがってしまったところが、敗因だと思う。ハッカー文化ともてはやしてきたが、ビジネスとしてのビジョンを持った人間が幹部にいなかったのかもしれない。
  2. テレビコマーシャルも同じ。押しつけだと、広告は飛ばす。なので、ショートコントのように見て楽しいものにしている。これは、日本のテレビ制作陣はとてもレベルが高い。