http://dndi.jp/08-hattori/hattori_65.php
これは分かりやすいです。特許訴訟になるモノが少ないことや。Appleもリスクをとって訴訟に臨んだこと。ある程度公平なことなど、知らなかった事実が沢山わかりました。
日米特許専門の特許弁護士 松本氏も氏のblogで、かつてのソーテック-Apple訴訟を詳細に解説しています。http://bit.ly/RxkrSG です。
特許戦略について)
特許戦略の難しさについて考えてみました。
何をやろうとしているかバレル)特許でバレルだけではなく、サーチですらばれます。
IBMが、以前特許サーチサービスを提供していましたが、使用が禁止になった企業も多いと思います。なにをやろうとしているか、IBMに筒抜けになる恐れがあるからです。
相手に知恵を付ける)出願した特許で何をやろうとするかがバレルだけではなく、ソフトウェア特許ではもっと重大な問題が起きえます。特許は実施例に関して制限をかけるので、それを応用して、別の実施例にすると改良特許となり、自分にも権利が生じます。もちろん、基本特許がおさえられていれば、それなりのロイアリティを払う事になると思います。。
それを避けるために、特許出願時には、さまざまな実施例を網羅します。これが結構大変です。とくにソフトウェアの場合にはリソースの制限が少ないので様々なアルゴリズムでの実装があり得ます。
ところが、CPUの性能が上がると、性能を悪くして回避ということもできます。そこまで出願時にはカバーしきれないので単に知恵を付けさせるだけになります。
なので、Appleもマルチタッチは、意匠や基本アイディアは特許にしていますが、ソフトウェアは隠してノウハウで守り、これを実装してきたGalaxyが出るまで相当年度のリードをとり、アプリを何十万本もため込みました。
速く事業を立ち上げて買う)昨今は、特許市場ができているので、Facebookのようにとにかく事業を早期に立ち上げ、膨大な利益を得てから、特許を買い占めるという戦略も取れるようになっています。速く立ち上げたほうが有利なので、特許に時間と脳数を策よりも、まず事業にしてしまえという戦略です。
http://bit.ly/SxPX4b にこの社風が解説されています。Move Fast and Break Thingsなどです。
写真を引用しておきます。
Facebookに関しては、以下にも書きました。
2012年5月5日土曜日: Facebookの社風: 若者文化
まとめ)
単純な発想で特許数をノルマにして、エンジニアの時間を浪費して、敵に知恵をつけさせるのは、もうやめにしたいですね。