多くの文化を学ぶことは、実は、気づきを与えてくれることも多い。もちろん、言語の後ろにある文化を学ばないとダメなので、和英辞書で訳したJapan-glishを使っていても、それでは、日本の文化のままになってしまい、この目的は達せられない。
どの言語でも)
自分の主張をするときは、責任を明確にするために、人間主語にする。
相手にとって都合の悪いことは、逆に責任追求になると、余計なお世話になり具合が悪いので、物を主語にしたほうがよい。もちろん、相手に有利な話しのときは、人間主語が良い。
上から目線とは)
目的を上手に達成するのが大事である。相手の人格について、言及するのを上から目線だと私はとらえる。これをやると相手は自分の人格を守って抗戦してくるので、本来とは違うところに議論がいってしまう恐れがある。
日本人の著名人には、これが全然分かっていない人がいる。いや、若い人にもいて、ものすごい上から目線でコメントしてくる人がいる。こちらは、ものすごく丁寧に返すことにしても、あまりそのギャップにも気づくこともなかったりする。
日本語と英語の違い)
以下の文を考える。褒めるケースである。
1) 「ああ、その説明は分かりやすい。」
It is clear.
2) 「あなたの説明は分かりやすい。」
Your explanation is clear.
3) 「あなたは説明がうまい。」
You are good at summarizing.
英語だとこの3つは明確に違うのだが、日本語だと、内容で取るので、結局、「あなた」を評価しているという点で差異が小さい。特に2)と3) は、日本語ではほとんど違いを感じないのに、3)は英語では、親とか先生くらいしか言わないような、ものすごく「上から目線」な感じがする。
このへんが、日本語が曖昧な言語で有るところだと思う。
また、このおかげで、人を批判すること、上から目線の危険性に気づきにくくなっているのかもしれない。
また、このおかげで、人を批判すること、上から目線の危険性に気づきにくくなっているのかもしれない。