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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。
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2012年6月4日月曜日

米国こそ学歴社会である

はじめに)
本blogは、ロジックが2転3転してよじれているので、最初に整理しておく。
  1. 米国は学歴社会である
  2. 教育をするには金がかかり、格差社会を生む
  3. 教育は投資効率の悪い投資である
  4. 教育こそが親が子供に残せる財産という、華僑たちの認識
  5. だが、クリエイティブなのは華僑たちではない。過保護は、子供をダメにする
本当の学歴社会は甘くない)

California School Rating http://www.school-ratings.com/ というものがあって、学校名をいれると、学校の10ランク評価と、APIという1000点満点のテストのスコアが出る。全米版でも有名なものがある。(後日記載する)そして、detailを押すと、以下の情報が出る。
  1. 学校の人種構成
  2. 親の最終学歴
  3. そのエリアの家の売値の推移
日本では、隠してしまって、知る人しか知らない情報だろう。だが、日本の学校でもこういう格差は歴然と存在している。

だったら、皆に公平に公開すれば良いというのが米国的なのだろう。これによって格差が広がろうが知ったことでは無い。チャンスは公平に与えているので、努力しない人が悪いのであるということであろう。

以下に書いた、「差別と格差」、「公平と平等」の違いであり、日本では、これがごっちゃになっている。

2011年11月23日水曜日: 大変優れた日本のサービス、日米の違いの整理


公立高の場合どこの高校にいくのかの基準は、学区の教育委員会によって違う。
プレースメントテストの結果で、複数校のどこかに割り付けるエリアもあれば、近いところを選んでくるエリアもある。

シリコンバレーのFremont学区にある5つの中高では、住むエリアで行く学校が一意に定まる。すなわち教育水準の高いエリアは、人気がでるので、家も高くなり、貧乏人は住めないという格差の連鎖が生じる。賃貸物件も学区によって値段が大きく違う。
これは、今に始まったことでは無い。

具体的に、Fremont学区の高校を見てみよう。
ここには、5つの高校がある。北から、順に書く。学校の後ろにあるのが10点満点のschool ratingである。
  1. Fremont High School              5
  2. Homestead High School        10
  3. Cupertino High School          10
  4. Monta Vista High School       10
  5. Lynbrook High School           10
Homestead High School http://bit.ly/KrZFPT は、アップル創業者のSteve JobsやSteve Wozniak が卒業している。http://bit.ly/HcQc8Z がwiki。

上記1, 4, 5の3つの学校に関して、冒頭に引用した、California School Rating でひいたものが以下である。人種構成、親の学歴が、全然違うのが分かる。家の値段も、高級住宅街のMonta Vista学区は、土地が一軒300坪近く、一方、やや庶民的なLynbrookでは、土地が一軒150坪くらいになる。
建物ののべ床面積は、100平米から200平米と結構ばらついており、売り家の値段は、土地の広さよりも、主に建物ののべ床や建物の使いやすさで決まってくる傾向が強い。

土地はおまけ、あくまで、住むための建物で市場価格が定まるようである。

Fremont High)


Monta Vista High)

Lynbrook High)


なぜこれで良いのか)
教育は投資効率の悪い投資である

  別に高い教育を受けなくても、普通に仕事が出来て、新車を買って、家が持てるからだと思う。
一方、ある意味教育は効率が悪い。
  1. 家の高いエリアに住む
  2. 親が面倒をやく時間がかかる
  3. 教育費が高い。
  4. 習い事。だいたい、楽器や運動など、習い事をさせ、ボランティアなどをやり、リーダシップ経験がないと、良い学校にも入れないし、良い企業にも就職はできない。
金と時間を掛けても、結果として、子供が金を稼げられるほど成功するかも分からないし、勉強でうまくいっても、事業で成功するかも分からないと、不確定なのである。

教育は親が子供に残せる最大の宝物)
それでも、中国人やインド人は、両親とも学校の説明会にやってきて、平均点(大学への内申)にあたる、GPA(平均成績点)を如何に良くしたら良いか。クラブ活動は関係あるのか。など、事細かに聞いている。

華僑、印僑と呼ばれる彼らと、ユダヤ人は国というよりどころを持たずに、世界を渡り歩くので、一番大事なものは教育であると、身を持って知っているのだろう。金や家は失っても、教育は一生の宝。

「親が子供に残してあげられる最大の宝物は、教育である。」との信念だろう。

過保護・過干渉は子供をダメにする)
ただし、親が干渉しすぎると、クリエイティビティは生まれない。がりがり勉強をしているだけではダメ。
  1. 自分で考える
  2. 時間を上手に使う
  3. よく学び、よく遊ぶ
ことが重要である。いずれも、日本を含めたアジア人には掛けている。親が、子供に干渉しすぎるのも理由である。会社や教育でいえば、教師や上司が、部下に干渉しすぎる。


にも書いた通り、白人達はちょっと違う。



2012年5月24日木曜日

遊びの中から新発想は生まれる

豊かな発想力)
しかし欧米人の発想の豊かさには恐れ入ってしまう。
発想には、いくつかの要素が必要だと思う。これは昨今の日本ではどうも欠けてきている。とにかく余裕がないとやれない。
  1. 遊びの要素 - 子供の発想
  2. 技術開発を楽しむこと
  3. 物事を複雑化しないこと。ゼロから別な視点で発想をするか、足した分だけ引いてシンプルさを保つ
  4. 80%完成度でよしとして、次に進むこと。細かいことにこだわりすぎると、破壊的な発想はできない。昨今のはやり言葉である Lean Startup   http://nkbp.jp/Jn0kga  もそういう事だと思う。
米国に長く住む日本人の方とお話したら、「米国人たちは子供の心を持っているからね。」といっておられた。子供はやりたいことが沢山あって、これをなんとかやりたいと常に考えてモノを見ている。お金もないので、どうやって創意工夫しようか考える。一方、豊かになった日本人の発想は次のようになりがちなのでは。
  1. 遊びは楽しい。が、自分では作らない。面白いモノがあれば金を払って手に入れる。装置や手段を考えるの自分の仕事ではない。
  2. 仕事は、仕事。利益を出すことが大事。与えられたものを改良して、他社と競争する。
この1と2をくっつける工夫をしないと発想力は出てこないように思う。少なくとも若者の方が斬新な発想を持っているはずである。昨今の採用削減など若者イジメは深刻だし、採用したあとも、年寄り達がいろいろいいすぎて、若年オヤジを作り出してしまってはいないだろうか。。

改良技術が得意な日本人は、いろいろ良いといわれるモノをくっつけてどんどん複雑にすることがある。それでは破壊的な技術は出てこない。良いものはシンプルであるべき。Appleも同じ発想である。

そうやって生まれてきた新発想を以下にまとめた。

一方、日本では)

紀伊國屋で立ち読みをした本で、「仕事が速い人のすごい習慣&仕事術」http://amzn.to/KbKlFb というのがあった。
基本納得できることが書かれているが、仕事以外に関しては、飲みにケーションと、勉強しろというのと、家族と会話しろ程度。
けじめをつけて余暇をつくりだし、地域社会との関連を通して自分を成長させろ、家族への貢献をして自分を磨け、レジャーや遊びを通して、クリエイティビティを磨け。。というような、欧米のエリート的な、ゆるみの部分が書かれていなかった。仕事には、仕事以外の部分が必要だというのは、欧米のビジネス関係のコメントでは良く言われる話である。

今の若者に期待すること)
日本が、若者にしわ寄せをしたり、既得権益が新ビジネスを阻害するとかいわれて久しい。が、ひとの性にしても始まらない。クリエイティビティを磨けば、海外にチャンスがあると思う。語学力など必要ない。例えば米国には、英語も日本語も話せる、ベンチャーキャピタリストも沢山いる。アイディアと実力さえあれば、その方に助言を頼むことも出来るし、通訳だってつけれる。
必要なのは、他人ではできない才能である。それをまとめてみた。

  1. アイディア - これが基本。ビジネスアイディアでも技術アイディアでもよい。
  2. が、似たようなアイディアは同時にいろいろな人から沢山でてくる。最後まで生き残るには、しぶとさも必要。
アイディアを生み出し、ビジネスに持っていく要素技術は以下のようなものであろうか。
  1. 環境の変化を的確に理解する能力: ビジネス環境、要素技術、等、状況の変化が、かつて失敗していたビジネスを成功させる。iPadなど、似たようなモノは1980年からずっと言われ続け失敗してきたし、internetやGoogleも同じであろう。Facebookより以前からMixiは存在していた。iPhoneよりずっと前に、i-modeがあった。など。。
  2. ビジネスの発想力 - 最近は、新技術よりも、既存技術をまとめ上げられる発想力の法が重要に思う。Stanford大でも、研究方向が変わりつつある。以下に書いた。
    2012年4月6日金曜日: Cyber Physical Systemとオンライン大学
  3. 海外の文化の理解力: 海外でビジネスをするには必須である。日本の常識は海外での非常識であるものが多く、日本流では通用しない。このためには、語学力は会った方が良い。他人、経由や書物より、自分が見聞きするのが一番速くて正確である。そもそも、日本語の書く海外文化に関する書物のなかには、日本人視点のゆがんだモノもある。
  4. プレゼン能力 - どんな良いアイディアでも説得力がなければ成功しない
  5. 技術力 - もちろん卓越した技術があるにこしたことはないが、ある程度なら雇って集めることもできる

時代に合わせてシステムを変えられない日本)
  余裕のなさは思考停止につながり、既得権保護を生み、今の日本にいろいろな歪みをもたらしていると考えている。以下に書いた。

2012年4月22日日曜日: 時代に合わせてシステムを変えられない日本

2012年1月24日火曜日

新聞王Hearstに学ぶこと

米国は歴史の浅い国なので、見所は少ないが、San Francisco南方にあるHearst Castleは面白かった。単に、建造物以上の深い知見を秘めており、それを観光客にちゃんと説明している。800人以上入れそうな大きな映画館で上映させている映画が、非常に為になった。その、DVDも$16で売られていたので買ってきた。映画の受付の方が、「子供たちに見せたい映画だよね。」と言っていた。

http://www.hearstcastle.org/theater/hearst-castle-building-the-dream

以下に地図を参照する。


大きな地図で見る

Hearst Castle) http://www.hearstcastle.org/

新聞王William Hearst から学ぶこと)
ハースト・キャッスルは、1920年頃に建造が開始され、28年間建造された。まだ半分しか終わってないと、William Hearst は建造断念時に宣言したらしい。彼は、建築の間、現場に頻繁に足をはこび人生でもっとも楽しんでいたらしい。建築現場で楽しそうにダンスを踊る映像などが残っている。設計を統括したのが、47歳の女性建築技師。この2人の組み合わせも興味深い。彼女も、現場でずっと作業をしている映像が残っている。真実は現場にあり。この基本がここでも出てきている。

William Hearst) http://en.wikipedia.org/wiki/William_Randolph_Hearst
 1863年生まれ、没年1951年

彼は、少年時代にエジソンが電球を発明した時代の人間である。
エジソン) http://bit.ly/ApU9rg   電球の発明 1879年。

近代の技術が勃興するその時代の真ん中で生きた人である。そして、ハースト・キャッスルを作り始めたのは、かれが、60歳近くなってからである。
ところが、全く時代を先取りしているのに、驚くのである。文系だと思われる新聞王なのに、先端の科学技術を理解している。以下に列挙する。(案内付きのツアーは結構つまらない話だった。)これらについては語られず、屋内プール(Roman pool)にいた方が詳しい方で、雑談で教えてくださった。正式な話ではないので、追々裏を取ることにする。
  1. 建物は、100を超える寝室、48のbath roomだとか。それでも、7つある自宅の一つ。土地が82k acer = 330万平米、  32k acer =129万平米である現ハーストキャッスル部分をカリフォルニア州に譲渡。のこりは財団が管理。
  2. サンフランシスコの地震: 1906年 http://bit.ly/xU6BUy では、ガス管が破断して火災が起き大災害になった。ハーストキャッスルを建てた当時、照明にはガス灯を使うのが標準だったが、彼は、ガスを嫌った。
  3. 自家発電し電気による照明を設けた。非常用にジーゼル発電機も設けたが、信頼性が低いとのことで、自前で設けた水力発電所の電力を通常は利用した。
  4. 高所に雨水をためるタンクをつくり、水道も自前で用意した。高所に作ったので、建物は3階だて(といっても1Fの天井が恐ろしく高いが)水圧は十分である。
  5. 屋内プール(ローマンプールとよばれる。Roman Bathを模倣した物) として25m x 10m 以上、深さ3mの水泳プールがある。これも灯油で加熱した温水プールである。ガスを使わなかったのは、前述の通りの理由。活性炭、濾過器を用いた濾過装置を完備している。写真を以下につける。
  6. とても辺鄙なところにあるが、敷地内にある滑走路を使って、飛行機でかよう。滑走路はたびたび延長された。最後に、彼はDC-10を使っていたと聞いたが、DC-10は1970年の初飛行なので、彼の没年1951年には存在しない。おそらくは、第二次大戦後の軍用機として使われ民間に払い下げられたDC-4か、せいぜい1947年初飛行のレシプロの名機 DC-6であろう。
    DC-4) http://bit.ly/yvt7ws
    DC-6) http://bit.ly/wEuQej
    DC-10) http://bit.ly/yeELLw
  7. 設計は、現場で行われた。設計技師の女性が現地に赴き、建築位置を決めるところから、設計の見直が何度もおこなわれた映像が残っている。塔も全体のサイズと不釣り合いになったので、作り直されたらしい。慌てて一度に作るのではなく、試行しながら、現場で作り上げていく、それ自体を楽しむ、という姿勢が興味深い。今の科学技術には、とかく忘れがちな姿勢のように思える。
  8. 毎日、世界の全ての新聞が、飛行機で、この邸宅に運び込まれたとのこと。電話も好きで、家中どこにでも電話があったとか。
  9. 家の中に300人は入れそうな映画館があり、チャップリンとかスターや、大統領(フランクリン・ルーズベルト?) も来訪したらしい。
  10. 2面のテニスコートがあり、テニスをするときには、世界チャンピオンを呼んだらしい。
遊び方も、作る物もスケールが大きい。これが世界レベルというものだろうか。。。

Roman Pool

Roman Poolの正面写真。真ん中にあるのが、飛び込み台
全面が水深3mなので、あまり泳ぎたがらない人もいたとか

父親に頼らない)

父親George Hearst http://en.wikipedia.org/wiki/George_Hearst は、ミズーリの人であり、金の発掘を夢見て、カリフォルニア州にやってきた。そして、銀を掘り当て、大金持ちになった。
が、新聞王ハーストは、父の事業には頼らなかった。父親がギャンブルをやっているときに、渡された新聞から新聞のコレクションを始め、自らその業界に進出した。新聞の時代を見抜き、新聞王になり、当時出始めた映画にも着目し、報道映画も制作した。

母親の力)
実は、Hearstの先見性は母親のおかげだと、映画でやっていた。母親 Phoebe Hearst:
http://en.wikipedia.org/wiki/Phoebe_Hearst は、一頃小学校の先生であったらしいが、この教育方針がすばらしいと思う。父親は金持ちになっていたので、子供のHearstをつれて、イギリス、スイス、イタリア等を長期訪問し、本物の技術、芸術、職人たちを、子供だったHearst に体験させたのである。これが、大人になっても、芸術や技術を真に理解するHarstを生んだのだと思っている。
教育は、本を読むことだと思っていると、こういう教育。クリエイティビティをはぐくむ教育は、やれないと思う。クリエィティビティについては以下などでも言及した。


歴史を大事にしよう)

米国は、歴史的な物がないので、最近の技術史をとても大事にする。コンピュータの歴史などの博物館(Computer history museum)があったり、Intel本社に設置されたIntel museum - 一般立ち入り可能かつ無料で、先人達の偉業が展示されている。Stanford大学にも、IBM 370の一部、Apple I, Apple II, PETなどを初め、Sonyのwatchmanなども展示されている。図書館には、世界初の真空管式VTRも展示されている。

東京にいると東京タワーを見に行かないのに似ているかもしれない。灯台もと暗し には気をつけたい。