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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2015年12月31日木曜日

真田幸村と今の日本社会との類似性

NHK 英雄たちの選択)
先日,JALの機内ビデオで,NHK 英雄たちの選択 「大坂の陣400年 真田幸村・決戦へのジレンマ」という1時間番組を見たので紹介したい.

真田幸村は,2016年のNHK大河ドラマの主人公で「戦国時代最後の名将」としても紹介されている.

それも踏まえてこの番組を流しているのかもしれない.

今後再放送の予定あり)
NHKサイト http://www4.nhk.or.jp/heroes/2/ によると2016/1/14(木) 20:00-21:00にNHK BSプレミアムで再放送されるらしい.
NHKオンライン http://www4.nhk.or.jp/heroes/x/2016-01-14/10/13363/2473001/ にも掲がっている.番組概要と出演者も出ている.

  上記にある番組紹介を引用)
今年は、大坂の陣勃発からちょうど400年。この大坂の陣、最大のヒーローといえば、真田幸村だ。 
幸村は、夏の陣において、徳川方15万に対して豊臣方5万という圧倒的に不利な戦いの中、家康を幾度も追い詰め、自決すら覚悟させた猛将だった。 
しかし、幸村には家康と決戦する以外の選択もありえた。それは一体どんな選択肢だったのか?幸村の最終決断の真相とは?戦国の世・最後にして最大の戦い、大坂の陣の実像に迫る。
他のblogでの解説)

結局,今,日本が抱えている問題と変わらない)

真田幸村と大坂の陣) 真田幸村は,大阪の陣に先立つ,天下分け目の戦い,関ヶ原の戦いで,西軍に付き徳川家康に破れ,幽閉されていた.

 もやは大阪の陣が避けられないとなったとき,当主 豊臣秀頼は真田幸村(当時47歳)を直々に大阪城に引き入れた.大阪冬の陣では,真田丸という出城をつくり徳川方を蹴散らし,その後,講話し外堀・内堀を埋められ,もはや籠城もできなくなった大阪城では,家康の本陣に切り込み,家康がもはやこれまでか...
 と自害する寸前まで追い込んだと言われている.

大坂の陣を含む幸村の生涯は http://senjp.com/sanada-yuki/ などのblogが詳しい.

大阪夏の陣で真田幸村がとりえた選択肢)
  1. 真田家を守るために,秀頼を見捨て徳川に寝返る
  2. 豊臣家が領地を捨て,一大名になるよう進言する
  3. 徳川家康と決戦する
 コメンテータの意見としては,大方3だが2をサポートする意見もあった.判断基準としては,それぞれに対して
  1. 幸村の兄弟たちは,既に徳川方におり,真田家の存続は幸村の判断によらず既に保証されている
  2. 冬の陣で講和してまで豊臣家存続を優先したのだから首尾一貫している.ただし,徹底抗戦を叫んで雇入れ冬の陣を戦った,浪人たちは納得しない.まとめられるとしたらそれこそ大阪冬の陣で大きな戦功をあげた真田幸村しか考えられない.が,幸村は戦には強いが,政治力に欠ける.
  3. 大阪城は堀を埋められてしまったので,もはや籠城戦はできず不利ではあるが,徳川方の要は家康一人なので,奇襲で家康を討ち取れば勝機はある.
大阪冬の陣での和平では,
  1. 豊臣の領地を安堵する (実際,大阪の陣の時点でも,徳川家と味方する大名の領土は,豊臣のそれの半分しかなかった.)
  2. 冬の陣で豊臣に味方した浪人たちの責任は問わない
  3. 大阪城の外堀を埋める
とのこと.ところが,徳川方は,大阪城の内堀まで埋め,さらに,家康は,約束を反故にして,豊臣の領地の返還と浪人たちの引き渡しを強要してきた.
 大阪冬の陣の和平派は,当時72歳の家康が死ねば,徳川方は家臣の覚えが良くない後継者秀忠では徳川方をまとめられない.一方,豊臣秀頼は21歳で安泰.したがって,ゆっくりと堀を埋めていればよい,と考えたとのこと.

今の日本と変わらない点)
ここからが本題.

歴史学者,政治学者,心理学者など多方面のコメンテータが自らの専門を活かして,多方面から分析していて面白かった.
  1. 抜擢人事ができない) 戦国最後の名将といわれる真田幸村を当主 豊臣秀頼が抜擢したが,政治判断していたのは,戦の経験のない大野治長らであった.
  2. CTOが居ない)大阪城には文官(事務屋)とそのトップはいるが,武将(武官)のトップがいない.... これ,事務屋のトップはいるが,技術に詳しい技術屋のトップがいない日本の会社に似ている.
  3. 自分目線で判断する)大阪冬の陣の講和主張派は,「ゆっくりと堀を埋めていれば,家康が死ぬだろう」と自分の都合がよい前提で講和をのんだ.一旦,徹底抗戦しようと,浪人たちを抱え込んでいたのにもかかわらず..
    コメンテータ曰く「勝者の条件は,最悪の条件を考えて手を打つ」
  4. 目的と手段が入れ替わってしまう.堀も埋められ,もはや後がない大阪夏の陣では,「家康を討つ」ことが最終手段.真田幸村もそのための本陣突撃の策を練った.
    1. 大阪冬の陣では,幸村は野戦を主張したが,籠城戦になり,それでも,幸村は出城 真田丸を作り善戦して,徳川方を恐れさせた.が,この実績があっても,和平議論やその後の戦略議論では,幽閉されていて引き入れられたという浪人組の真田幸村の主張は大阪城幹部にはききいれられていない.
    2. 豊臣秀頼から「自身で出馬する」との約束を得ており,もしも出馬していれば豊臣方の指揮も随分あがった.が,取り巻きの反対で出馬できず.
    3. 真田幸村隊が徳川本陣奇襲の位置に付く手前で,勝手に戦闘がはじまってしまった.
  5. 脳科学の先生曰く,人間は幽閉されたり冷遇されるとモチベーションを失い,次第に能力を失っていくが,真田幸村は50歳近くまで能力を維持し続けた.高い目的意識があったのだろう.
  6. 真田幸村は戦術や武術には長けていたが政治がヘタであった.大阪城の重鎮達がしゃべろうとしているのを遮って主張したりしていた.
    1. 事をなすには,実力よりも表現力が大事なことがある.
    2. 平和な時代には話が通じる上司ばかりではない,間抜けな上司の扱い方を知らないと,やりたいことがやれない.
      これも,目的のために手段も適宜考えるべきということかもしれない.
      今の時代の技術バカといわれる人たちにも言えそうである...
  7. 徳川は,この後,安定志向の日本社会の基礎を築いた.もしも,豊臣が勝って,大阪が日本の首都になっていたら,今の日本と違っていたかもしれない.
    1. 浪人の反乱を抑えこんだ.江戸時代には藩を潰しても1万石ぐらいは与えて,浪人がでないように生かさず殺さずにした.
    2. 徳川にとっては反乱軍の真田幸村だが,時が流れ江戸太平の時代には,主君への忠誠を尽くしたということで,英雄扱いされた.(これは,忠臣蔵の赤穂浪士も同じ)..... 善悪を決めない中途半端なところが,今の日本にも共通する.

      ま,キリスト教的な,「正義(味方)と悪(敵)」の2色塗り分けがもたらした,テロの時代を考えると,来る者は拒まず的な風土こそ,平和な世界をもたらすのかもしれないが.....
2016年の大河ドラマ)
2016年1月10日から始まるNHK大河ドラマ 「真田丸」http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/ は,真田幸村の生涯を描いたものになる.以下,ここからタイトルバックを拝借.

堺雅人 売れているなぁ..100倍返し(て,もらっている)か... 
番組では,PCゲーム「信長の野望」などで好評 CG戦国マップなども流用して,わかりやすく説明される模様.


 「真田丸」の内容紹介は http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/about/index.html にある.

過去の大河ドラマ)
最近の大河ドラマの一覧は,http://www9.nhk.or.jp/taiga/catalog/index.html にあるとおり


もあるが,やはり戦国武将物は人気があるようで1年おきぐらいに登場する.

http://artv.info/taiga.html にある以下の図のように,やはり幕末英雄や戦国武将ものは,大河ドラマの人気が高い傾向があるようで,王道なのだろう.

機内ビデオ機材について)
JALの羽田発-サンフランシスコ便JL001/002のビデオ機材は,前回搭乗した2015/8月と今回の2015/12月の間に更新された模様.従来は新作映画10本強と旧作で合計30本程度だったが,今回からは,番組ガイド1ページに映画4作が18ページ分=72本もある.そのかわりに,新作は邦画・洋画を合わせても10本に減った.これに大量のテレビドラマ,ビデオ作品が50本以上ある.

映画一本,700MBとしても80本で500GB程度なので,おそらくHDD を最近の1TB以上のものにしたのだろう.そして,映画会社との契約を変え,新作を減らし旧作を増やせば,配信料も下がるのかもしれない.映画だけで80本x2時間で160時間,音楽は100番組以上,漫画の電子書籍が40種(各3巻) , ゲーム(囲碁将棋を含む 24種類)もあるので,退屈することはないだろう...

最近のJAL 羽田-サンフランシスコ便の機材について)
機材はB777-300ER : http://www.seatguru.com/airlines/Japan_Airlines/Japan_Airlines_Boeing_777-300ER_B.php だと思う.2014年の末からB787-8から上記機材に変わって,ファーストクラスとプレミアムエコノミーが復活している).

機材と用意される座席クラスの情報は,http://www.seatguru.com/airlines/Japan_Airlines/information.php にでている.

2015年10月13日火曜日

世界大学ランキングで日本の大学の地位が急降下中

 日本人が連続でノーベル賞をとっていると浮かれているマスコミもあるようですが..
 ノーベル賞は過去に教育された人の成果に対して与えられるもの,次の世代を育てる教育はどうなっているのでしょうか...

 今年のTHE世界大学ランキング: http://bit.ly/1FVy6gW 東大は前年23位から43位に転落したものの日本トップ.ただし,北京大学に抜かれました.カナダ,シンガポールなど英語圏や,ベルギー,スイス,ドイツなど英語の上手な国ははるかに上.
THEからトップ20

 QS世界大学ランキング: http://bit.ly/1FVIzsM では,東大は前年の31位から39位に転落,日本トップは38位の京大ですが,すでに中国,香港のほうがうえで,ソウル大学にも負けています.
QSからトップ20

評価基準は,
THE: wikipediaから: http://bit.ly/1FVybkF

QS: http://bit.ly/1FVy88D
 wikipediaから: http://bit.ly/1FVIQfd

SOSPでは)
 SOSPについては以下で紹介した:

2015年10月13日火曜日

先日までの権威ある国際学会SOSPでも,バンケットの最後で,「次回は上海だ!」と英語の上手な中国人の先生たちが,おもしろおかしいスライドでSOSPを誘致していました.SOSPの参加者は,米国が主で,あとは欧州なので,あとから米国から参加した学生に聞くと,「わざわざ中国でやってもなぁ...」という返事でしたが.

日本飛ばしが本当に起きているのでしょうか....

英語は随分まえから世界の標準語,言葉を使いこなせないハンディは非常に大きいと思います.

バンケットの最後での説明の様子
エッジの重みに所要時間を描いたグラフを出して,如何に上海の便がよいか笑いを取る中国の先生

上海には,2016年にディズニーのテーマパークができる,料理が上手い,ホテルの部屋数が多い,ホテルが安い,空港からの便がよい.というまとめを出す講演者,途中でバトンタッチした講演者も英語とプレゼンが上手でした.


シリコンバレーなどの日本人コミュニティでは...)
日本人がコミュニティとかネットワーキングと叫ぶと,どうも,日本人だけの「ムラ」になるように思う.

結果,米国に日本人ムラを作っているのかなぁ?と不思議に思うときもある.たとえば,
  1. 本場の専門家がたくさんいるのに,わざわざ,聴きづての話を日本人が公演する
  2. ベンチャーとかも,シリコンバレーに沢山あるし,世界的にも有名な人がいるのに,わざわざ日本から見学やらビジネスにやってきた,日本のベンチャーの人や研究者に,日本語で公演をお願いする
    • 聴講者も,特に下調べをしているわけでもなく,なんとなく興味本位で聞きに行って,名刺交換するみたいだが,ある程度,努力して継続的に調査・フォローしないと身にはつかないのでは... 日本の本屋にあふれる,安易は,How To 本のノリに近いのだとすると,それでは技術や能力もつかない..
    • また,日本で有名な方が米国を訪問するので,知り合うチャンスがあると..がんばって名刺交換するのは良いが,相手の立場に立ってみれば,give and takeできない人(相手に相応の価値のない人)の名刺を貰っても,活用のしようがない.LinkedInでコネクションの数だけふやしても,単に数を競うだけになるようなものである.
  3. 米国人とかもレセプションとかでは知り合いで群れる.が,あえて知らないひとと食事を一緒にするし,席に座ればまずお互いを紹介して,知り合いを増やす.が,日本人は英語の苦手意識があるのか,日本人としか群れない人が多い.

そもそも,均質民族,均質文化の日本人が集まるのと,
そもそも自己主張が強くてお互い信用しない,多民族・不均質文化の中国人・インド人がコミュニティをつくるのとでは,コミュニティの居心地の良さや,浸かり具合も違うのではなかろうかと感じてしまう.

日本の高校や大学でOB会でコミュニティを作り,大学の交流を図るのはよいことであるが,それが行き過ぎて,身内ボメになったり,お付き合いやら身内への仕事の融通など,能力主義でないところに安住してしまっていては,続々,発展途上国が参入して競争が激化している国際ビジネスでは生き残れられないのではなかろうか...

何がグローバルなのか,何をすると国際的に勝てるのか,これまでの活動とその結果を見直しながら,今一度,見なおしたほうがよいのかもしれない.

国際学会 SOSPに行ってきた

米国シリコンバレーの南,ラッコやクジラの来訪で有名なモントレー水族館があるモントレーで2015/10/3(日)-10/7(水)に渡り開催された,ACM Symposium on Operating Systems Principles (略してSOSP)に行ってきた.

SOSPとは)

隔年で開催されている国際会議で,タイトルどおり,OSやソフトウェアシステムに関する国際学会では世界トップクラスの学会である.

http://sigops.org/sosp/sosp15/archive/index.html に学会のProceedingsがある.学会開催時に学会委員会が説明したのが以下の写真.ここにあるように,181件の投稿を以下の過程で絞り込んで30件のみが発表された.
  1. 第一の絞込
    • R1: 各投稿論文を,Program Committe(会議委員会)メンバから選んだ3人の専門家が査読
    • R2: 50%の論文が,3人の追加査読者による査読を受ける
    • R3: 幾つかの論文は,さらに委員会以外の外部の専門家による査読を受ける
  2. 全Program Committee を含めて,オンラインで2週間にわたり議論
  3. 78の論文が,Google社で開催された,対面審査(面接みたいなものか...)になる
  4. 30件の論文が採択され,これが2日半に渡り公演された.各論文の持ち時間は30分.質疑が5分ほどあるので,発表時間は25分程度.
これが1年おきに開催される.ただし,開催されない年には,OSDI (USENIX Symposium on Operating Systems Design and Implementation たとえば2014年のは https://www.usenix.org/conference/osdi14 )という別な学会が隔年で開催されるので,研究者はそちらに投稿している.
学会の開催宣言のときに,SOSP Program Committeeより説明された,審査基準
    本会場の様子
    これの後ろに,同じくらいの列のテーブルが有り,1000人は入れそう.
    論文を30件に絞ってあるので,一つの会場のみのシングルトラック
SOSPの良い所)
  1. シングルセッションなので,すべて聴ける
  2. 時間厳守で行われ,3件の発表が1時間半で行われた後,30分の休憩,ネットワーキング時間がある
  3. 発表のあとは2-3件しか質問ができないが,初日と2日目のセッションのあと夕方ににわけて1時間15分のポスターセッションがある.ここでは,全発表者と,惜しくも漏れた論文のポスターが発表者から説明されるので,じっくりと質問ができる.最終日は半日だが,この分のポスターセッションは二日目に終わっている.発表前にポスターがあるのは,若干可哀想ではある.
  4. 最終論文(カメラレディ)は,学会のひと月半前に締め切られる.これが学会開始の2-3週間まえからダウンロード可能になり,事前に勉強しておける.したがって,発表者も,「残りは,論文を読んでください」とスッキリした発表にまとめている.
History Day)
今年は,SOSP 25回,50周年にあたるということで,特別にHistory Dayというのが,会議まえの日曜のworkshopのときに開催されたので,これを聴講した.

http://www.ssrc.ucsc.edu/sosp15/workshops/HistoryDay/ がリンク.プログラムのscreen shotを以下に引用する.

公演したのは70歳以上の教授たちが多く,コンピュータの黎明期に活躍した人たち.チューリング賞受賞者(本稿末尾で解説)の以下の方も来ていた.
  1. Butler W. Lampson (71歳): 日本語wikipedia: http://bit.ly/1PbV7z2 : Xerox Alto研究所の設立メンバで,世界最初のパソコンAltoの開発,レーザプリンタ,2 phase commit protocol, 世界初のWYSIWYG ワープロ,Ethernet,Euclidなどのプログラム言語の開発
  2. Barbara Liskov (75歳): 日本語wikipedia: http://bit.ly/1PbVwRW : 1968年、スタンフォード大学でアメリカ合衆国で女性として初の計算機科学の博士号を取得.オペレーティングシステム Venus の開発 - 小型低コストの対話型システム,CLU言語の設計と実装 - 世界初のデータ抽象化機能をサポートしたプログラミング言語(1970年代)など
チューリング賞受賞者でなくても,著名な活躍をした学者が公演をした.
  1. Jack Dennis: 英語wikipedia: http://bit.ly/1QZ8aBs : 現在のwindows, Mac OS-X, スマホのAndroid, iOSの骨格として使われている,UnixやLinuxの原型になった,MITのMulticsプロジェクトの立案者
  2. Peter J. Denning: 73歳:  英語wikipedia: http://bit.ly/1PbWv4N : 仮想メモリ(Virtual Memory)の発案者,OSに関する代表的な教科書: Operating system principles の執筆者
また,
  1. Berkeley RISCの考案者: David Pattersonは,CPUとRISCの歴史.そして今の彼の提案RISC-Vを語った
  2. GoogleのJeff Deanは,DataCenterの要素技術の発展史を語り,主要な論文 GFS, Cluster Scheduling System, MapReduceを語り,今後の動向として,CPU/GPU/FPGA/専用エンジンが混在したヘテロコンピューティングのシステム論,データセンタのサービスの共通化のための抽象化の重要性を語った.
MITのCSAIL ( MIT Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory  https://www.csail.mit.edu/) も多かった.Liskovや,Dennisらである.

印象に残ったコメントは,以下
  1. 物理屋に「現代物理を作った4つの重要な仕事」と聞くと,スッキリした答えが帰ってくる.計算機屋に聞くと,たくさんありすぎて答えが決まらない.
  2. システムを目的にあわせて作りこんで,それからTheoryが追っかけて行く
  3. 計算機の着目点は,1950年は規模(scale)と,若干遅れて速度(speed),1960年からはそれに透明性(transparency, 互換性やプログラム容易性を含む概念),1980年から堅牢性(robustness)がテーマになっている.
  4. OSをscalabilityを考えて書き直す時期だ.もっとParallelism(並列処理)を研究すべきだ
他にもあるので,メモをみておいおい追記したい.Stanfordから参加した,PhD学生たちも,このHistory Dayのセッションのプレゼンは為になったといっていた.

日本ではこういうまとめをすることがないので,システムが作れないのではなかろうか..

今年は,データベースTransactionが特異的に多かった)
今年は,分散ストレージ, Key Value Store (KVS,ケイ・ブイ・エス),とかNoSQL に,RDB(Relational Database)のSQL(米国では,エス・キュー・エルと呼ぶ人よりも,シーコールと発音する人が多い)が持つ,Transaction (ACID特性: http://bit.ly/1Pc5jaL )を入れるという発表が特異的に多かった.2セッションと2件,つまり全30件中8件の発表がこれにあたり,ポスターも入れると10件近くあったように思う.査読委員であるProf. Johnに聞いても,「故意に選んだわけではなく.良い論文を選択したらこうなった.非常に特異な現象だ.」といっていた.

Transactionに関する発表は,Stanford大のProf. JohnのRAMCloudチームからも発表したが,それぞれ特徴がある.
  1. Stanford大から: Linearizability (逐次化可能性) を利用して,Exactly Once(ノードが壊れてもパケットが落ちても,アプリが吹っ飛んで)結果,再実行しても,同じ処理であることを判定して,絶対に一度しか実行しない.従来,readや単純writeはIdempotent (べき項性)といわれ,何度実行しても同じ結果になるといわれていたが,これは,1つのプログラムが実行されている場合であり,並列に複数のプログラムがデータをアクセスするケースでは,writeの再実行があるので,普通に実装しても結果のLinearizabilityは保証されない.ほかにもLinearizabilityに関する言及はいくつかあり,ポスターセッションでも定義と理解について議論がされていた.
  2. Yesquel: 2009年にSinfoniaというTransactionを導入したKVSを開発した業界の有名人 Marcus の発表.当時HP, その後Microsoft Researchに転職し,さらに今回はVMware Researchに転職している.有名人が各所を回って技術を広めるつつ,本人もスキルアップしていく流動性こそ,Silicon Valleyの強さの源泉か.. 
    NoSQLはシステム定義ではなく,分散でスケーラブルの代償にSQLではなくなった,なので,SQLを復活させたという発表.システム名称もそれにちなんで,No+SQLではなく,YES+SQLというダジャレで,Yesquel (エスクルと発音していた)と命名していた.アルゴリズムや実装についての詳しい説明は省かれていたが,割りと標準的なTransactionの実装手法である,Multi Versioningを使っていた.
  3. その他,PAXOSを使ったTransactionの実装,Hardware Transaction Memory (Intel Haswell以降のTSX拡張でとりあえず代用)+RDMAを使った手法,sharding (グループわけ)による手法.等,皆違うアプローチをしていた.
Marcusの発表から,現在実用になっているNoSQLの機能比較,赤いところがSQLにはあるがNoSQLにない機能


良かった発表から)
 最終日のBigDataセッションにあった,以下の発表が素晴らしかったので引用する.

Chaos: Scale-out Graph Processing from Secondary Storage
Amitabha Roy (Intel), Laurent Bindschaedler, Jasmina Malicevic, Willy Zwaenepoel (EPFL)

発表者は2人めの著者であるEPFLのLaurent Bindschaedler 結構若いのでポスドクかも.EPFLはスイス連邦工科大学ローザンヌ校 http://bit.ly/1VFrAlk  である.

 発表は,質問時間を十分残して,終わり大変分かりやすかった.隣りにいた,History Day公演者MIT名誉教授のJack Dennisも,スクリーンを凝視して話を聞き入っており,公演後盛大に拍手していた.

 終わったあと時間切れで打ち切られるまで,Microsoft researchから賞賛とコメント,Google, MIT, ハーバード大と他1件の計5件の質疑があった.
 発表の完成度が大変高かったのと,前日のポスターである程度議論を済ましていたのか,内容についての細かい質問はなく,質問もレベルが高かった.

気づいた点)
  1. 発表の旨さと道具) 最近,パワポは使うなとか短絡的な記事もあるが,パワポがダメなわけでなく,話す内容と,プレゼンのうまさと,そういうものなのだろう.省くところは省き,必要なところに時間を割く.
  2. 人格と気配り)著者が的確に質問に答えると,質問者はこういった論文がある,手法がある,これはやったほうが良い...などと次に繋がる提案をして,著者も丁寧に感謝を伝えていた.
    1. Stanford大でのアドバイザ,Prof. Johnも,論文や発表資料では,聞き手に対する配慮,聞き手の理解を助ける努力が必要である.といっている.何かものを作って終わりならよいが,普通は,その手法の説明,得た知見の共有ができてこそ,良い研究になる.コミュニケーション能力に欠けていては,一流の研究者にはなれないのだろう.
  3. 賞とは)そんな発表なのに,全30件の発表に対して3件選ばれたBest Paperからは漏れていた.論文選考とポイントが違うかもしれないが,賞というものはそれぐらいの基準なのかもしれない.
内容とポイント)
 質疑込で30分の持ち時間なので30枚超えのスライドがあったと思うが,学会側がビデオを撮影していたので,全体像はそれに譲る.ざっと以下に内容を説明する.

冒頭スライド
 発表者は,2nd authorのEPFL (スイス連邦工科大学ローザンヌ校:  http://bit.ly/1VFrAlk )のポスドク? 割りと若い

 世の中では,今後,最大8T edgeぐらいのグラフ探索が必要になる.Memory, SSD, HDDを組み合わせて,32台のサーバ程度でこれを実現する.

使う技術は4つ

どれも何ら新しくなく過去の論文発表の組み合わせ.

これらを使いランダマイゼーションをうまく活用した(先のスライド).過去の最高の研究成果を調べて,それを修正しつつ,不足分を補っているのだが,それを,「自分の研究は何ら新しくない」と言い切るところが余裕.

とはいっても,巨大なグラフを効率的に格納するデータ形式,SSD, HDDへの格納方式,並列処理をさせるための負荷分散方式と,さらに性能を落とさないためのwork stealingなど,徹底的に工夫をしている.


規模的にいうと スパコンのGraph500 (http://bit.ly/1VFncmw)の世界5位ぐらいの規模のグラフ探索を圧倒的に小さい計算機(Nodesがサーバ数)で実現できた

Graph500のサイトにいくと処理速度(GTEPS - Giga Edge Traverse per Second) がでている.日本の京速計算機(K-Computer ) はGTEPSでは世界一.


Chaosのスライドでは,性能が省かれていたのでGraph500のどこに来るのかexcelで計算してみると以下のようになる.sizeのlogとsizeのT Edgeの関係がよくわからないのだが,上記の発表にある数値が正しいとして,Chaosでの値を入れた.

ChaosとGraph500の関係,特に計算速度,処理時間

 流石に32サーバしかないうえに,データをHDDにおき,さらにSSDにcacheして,全部で1ラックにおさめているので,8T edgeのグラフのトラバースが104時間かかって圧倒的に遅い.(ただし,グラフデータの格納形式と配置を工夫し,HDDとネットワークのバンド幅を最大活用しつつ負荷バランスもとるところがポイント)

 ただし,仮に京速で32T Edgeのグラフを1.4 秒で処理できても,実はグラフを転送する時間のほうが圧倒的にかかるように思う.104時間は遅すぎるかもしれないが,数時間ぐらいの速度が妥当なのかもしれない.円周率の計算がスパコンからHDD利用の個人パソコンに移ったように,手法の進化でグラフ探索もよりコストの安い方法に移っていくかもしれない.

チューリング賞) 
日本人はまだ一人も受賞していない.

http://bit.ly/1OfkeiE にあるように,グーグルがスポンサーになって,チューリング賞の賞金が1億円になったらしい.そして,今年発表された2014年のチューリング賞はDatabaseのMicheal Stonebracker (現MIT教授)が受賞した.
StonebrakerはPostgres で儲け,VoltDB社を創業して傭けてているから1億円を貰ってもさほど嬉しくないかもしれないが...

昨年の受賞者,Lamportは,学会投稿などで広く使われるLaTeXの開発者で,かつ,Google, Yahoo等,Datacenterで,堅牢なシステムを構築するための分散アルゴリズム PAXOS (多数決を取って,コンセンサスを取る)を提案し,数学的に証明した人.

History Dayよもやま)
 冗談交じりで,面白おかしく昔話をしたが,タイムキーパは大御所だといっても容赦はなく,皆,時間を気にして,持ち時間の30分以内で公演していた.というか,時間が守れないようでは,一流の研究者ではないのだろう..

公演ではIBM 360/370 を産んだシステム設計の歴史とか反省が語られたと同時に,今の技術,そして将来への期待なども語られた.

 もちろん自分の専門分野も語ったが,あくまで,その研究分野での周りの動きの中での,自分の研究として語っていた.プロは彼らの業績を知っているので自慢する必要はない.
 「自分はすごいことをやった」とか,「すごい友達がいる」とか,そういう自慢で「キャーキャー」いってくれるのは,あくまで素人なのであって,タレントとかメディアとか大衆商売(つまりタレント学者)ならいざしらず,学者がそんなに世俗化してしまうようでは残念に思う.


2015年9月13日日曜日

江戸の拡大をGoogle Earthで見る

2015年9月13日日曜日 : 羽田空港の変遷

を投稿したところ、江戸も埋め立てで拡大してきた。というコメントがあった。

そこで、グーグルアースで古地図を見よう! http://kotizu.raifu.info/l_tokyo.html という投稿を参考に、古地図を表示させてみた。

残念ながら、徳川綱吉が将軍になった1680年頃にすでに、江戸の海岸線はもうだいぶできあがってしまっており、幕末まではあまり変化がなかったように思う。これについては、本記事の末尾に資料を引用する。

よく考えると、それはそうである。家康が江戸に入府した前後で江戸の街の整備をはじめていたはずだし、征夷大将軍になったころには、権威を示すためにも各地の大名から人足を出させて、江戸城と江戸の町並みを整備したのであろう。

江戸中期徳川綱吉が将軍になった頃1680年の江戸の地図を東京の航空写真に重ねたもの緑色が当時の海岸線

江戸後期1799年の江戸の地図東京の航空写真に重ねたもの、緑色が当時の海岸線

1858年(幕末、ペリー来航が1853年)の江戸の地図東京の航空写真に重ねたもの

2015年の東京の海岸線(Google Earth)
実のところは、このあたりの話は、

  1. http://www5e.biglobe.ne.jp/~komichan/tanbou/edo/edo_Pre_8.html 
      「江戸東京探訪シリーズ 江戸幕府以前の江戸」
  2. http://www.geocities.jp/acorn10jp/edo.html 
      「江戸」
  3. http://www.eki-metro.jp/otemachi/sp/story/03.html
      「Story3 プレイバック!江戸の400年」
  4. http://umenoyaissei.com/umetateraretaedowomimasu.pdf
       「埋め立てられた江戸を見ます」
などに詳しい。1から図を引用すると、以下のようにあり、徳川家康が江戸に入城したころに、神田山(濃い緑の部分)を切り崩し、日々や入り江を埋め立てたとある。


羽田空港の変遷

2013/04/22 の記事で「Googleマップの航空写真モードで「40年以上昔の日本」を見れるサービスに驚愕!」 http://plus.appgiga.jp/masatolan/2013/04/22/45338/ というものがあった。

国土地理院が提供しているサービスらしく、実際のリンクは既に変わっていて、
http://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/webmap/map/gmap.html?data=history
になっていた。(2015/9/12現在)

そこで、羽田空港の航空写真をかき集めてみた。なかなか面白いので、時代順に紹介したい。写真はすべて上が北。

wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京国際空港
より、地図。
現在の羽田空港 (北が上)


1947年


1963年 当時のA滑走路の横にあるのはターミナルではなく、多分、ここは駐機場で、飛行機を駐め、タラップで降りて、バスで移動していたのでなかろうか。
1975年 滑走路の拡張が始まっている。この時点で、A滑走路は1963年のものの横に新しく長いものが作られ、移動しつつある。B滑走路も延伸している。

1980年 埋め立てが始まっている
 1985年 埋め立てが進んでいる

1990年 現在のA滑走路が見え始めている


2015年 昔のA滑走路と平行だった滑走路の名残(残りは、現、国際線ターミナルビルの下になっている)が左上にある。昔から同じ位置にあるのは、B滑走路のみということになる。

2015年9月の最新のGoogle Map (C滑走路の写真下方向への延伸工事が行われている)

2015年9月1日火曜日

米国Stanford大で博士をとるには

米国の博士審査について興味ある方が多いと思うのでまとめました。

まず初めに注意です。以下は、米国というよりもStanford大の審査基準です。
さらにStanfordでも学科によって多少違うようです。

Stanford大Computer Scienceの博士課程規定は http://stanford.io/1C4Vhhr で公開されています。順に書きます。

応募)
まず、30倍とも50倍ともいわれる博士課程の応募競争に勝ち残ります。通常は、修士を撮った人間が入ってきますが、米国の大学は実力本位なので、きっと例外規定(たとえば、教授による強い推薦による、高校生がいきなり博士課程とか...)があると思います。

 http://cs.stanford.edu/education/admissions に2016年度学生(学年は秋始まり)の応募規定があります。 2015/12/8締め切りです。
必要書類は、3通の推薦状、GREのスコア、TOEFLスコア(英語Non-native)、成績証明書、申請料 $125 など...

博士取得までの教育)

Stanford大学は1年4学期のQuater制です。ただし、夏学期は授業は少なく、学部生にとっては、夏休みで企業インターンなどをする時期になります。教授達も授業をしない=無給 らしく、集中的に研究にとりくんだり、企業にいってアドバイザをしたりと、通常と違った活動ができる時期になります。そして、秋学期つまり米国での新学年は10月に始まります。

以下、Stanford大で博士を取得するまでの流れを書きます。

1. CS300 seminar: 審査に勝ち残った応募者がStanford大を選ぶ直前での面接です。むしろ応募者がStanford大のComputer Scienceを査定するようにも思えます。Faculty(大学教官)たちから45分ずつ研究内容を聞きます。
実は、FacultyのかわりにPhD学生が担当するところも多く、学生とのマッチング面接の位置づけもありそうです。

2. 博士1年目: Research Rotation Program : 1 quarter がわりで3〜4研究室を回り、配属研究室を決めます。1つめで決める人もいれば、4つでも決まらず2年目に突入する学生もい真下。

3. Courses : 学位取得には135単位が必要です。大体1 Quaterに 9-10単位を取ります。大学院向けコースは学外講師の講演(オムニバス)のものも多いが、あえて、課題が多い学部生向けをとる学生も多いです。(卒業しても実力本位なので実力をつけたいのだろう...)
オムニバス形式の授業で、かつ、最終課題がレポートであっても、チームを作って良いからテーマを選んでまとめろ。というものもあり、それを厳しい教授が審査するということで、学生は必至で論文を沢山読みレポートを書いています。教授によっては、「研究がすすまないからいい加減にしろ!」「どうせ研究が進まないなら、もっと沢山講義を採れ」とコメントしたりするのですが、学生はGPA(成績平均点=レジメに書く、低いと就職に差し支える)を落としたくないので、1 Quater 1教科にする傾向があります。

4. Breadth Requirements
Area A: Mathematical and Theoretical Foundations: 教養として、これは取りなさいという学科の指示のようです。

6. Qualifying Examination : いわゆるQauls : PhD 2年(3年以降で受ける学生もいるようだが) の春に行われる学科試験。落ちたという話しは聞かないが、1ヶ月以上前から学生は必至になって勉強していてその学生の研究が止まる。

試験内容は分野によって異なる。今年のCSのQualsは、
 http://stanford.io/1C4Wl4W 当研究室はSystem系なので、http://stanford.io/1Pt7Vg9 が内容。以下に引用。
 • Architecture: Christos Kozyrakis
 • Compilers: Monica Lam
 • Databases: Hector Garcia-Molina
 • Graphics: Pat Hanrahan
 • Human Computer Interaction: James Landay
 • Networking: Nick McKeown
 • Operating Systems: Dawson Engler
 • Programming Languages: John Mitchell
 • Security: Dan Boneh


注)Hector Grcia-MolinaはPage Rankを考案し、Larry Page (現Google CEO)とGoogleを創業者したSergey Brin (wikipedia:セルゲイブリン: http://bit.ly/1KAnTGW ) の博士課程の指導教官であり、DatabaseやSNSの大御所。Monica Lamは、コンパイラの教科書Dragon bookの共著者でもある有名研究者であるし、Nick McKeownはOpen Flowを提案したNetworkの有名人。その他、Stanfordの名だたる教授達が名を連ねている。

8. Reading Committee and Thesis Proposal: 
Reading Committeeがいわゆる博士論文審査委員会

 日本(たとえば東大では、 http://bit.ly/1C4WNjq が規定、http://bit.ly/1C4WNQv が概要まとめ)では、論文を作成してから予備審査になるが、Stanfordの場合、論文骨子をThesis Proposalで提案して審査委員会に了承されないと、論文作成に入れない。公開で行われる。

 過去あったものは、主査が提言して、i.学生のスライド説明(割り込んで質疑)、ii.審査委員で議論、iii.学生を呼んで議論・結果説明。という流れ。

 Theis ProposalはPhD取得予定の最低でも9ヶ月以上前、そしてQualsよりも1年以上あとに行うことが求められている。

 つまり10月入学, Rotation, Quals(翌翌4月), 1年(翌4月) にProposal, 博士取得(9ヶ月後) となるので、コースドクターは、2.5年+9ヶ月は最低でもかかる。rotationをはしょっても、Qualsに必要な学科の履修を前倒しにできるかは不明。そもそも135単位の卒業単位はかなりきついと思う。

8.1 Regulations Concerning Composition of Reading Committee
 CSの場合、主査は指導教官でよく、それ以外に2名いれば良い。
 おそらく主査がアドバイスして他のメンバーを決めている。うちでは過去4人のProposalを見てきたが、Reading Committeeは一人はその分野の専門。そして、もう一人は、多少異分野から持ってくる。このため、過去3回は論文の共著者だったり共同研究者というか、一緒に定例会議にでていたMendel Rosemblumが入ったこともあった。

9. University Oral Examination: 日本でいう本審査。Defenseとも言う。
 公開で行われ、学生達も集まり質問がでる。最大延長3時間。
 Chairは審査委員会(Reading Committee)の推薦も踏まえ学生が決める。その他規定は、冒頭URLに書かれている。
 通常、修正条件付きになるので、この後、学生が書き直し、審査委員会の承認を得る。

10. Dissertation: 学位が授与される
 学位はどのQuaterでも(また途中でも)授与されるので、卒業時期はばらばら。
 卒業後の最初のCommencement - 2015年は明日6/14(日)に開催に招待され、卒業者名簿にも掲載される。
Electrical Engineering (EE)の規定は、http://stanford.io/1IRTIv0
 こちらも審査委員会は指導教官を含む3名。

8.1の身内2名が審査委員というのは甘いようにも思うが、意味のある論文をという方針なのだと思う。学会発表も1件でPhDを取っている学生も結構いるが、逆に、トップクラスの学会で、Best Paperを取っている学生も多い。

私の所属する研究室の関連研究では、PhD取得者4名のうち3名は、Best paper 
(FAST2014, ATC'14, USENIX '13)を取得している。ま、教授の七光りかもしれないが...


論文や博士論文はwiki : http://bit.ly/1CxlsgG にあがっている。USENIXのものは http://bit.ly/1b8mxhv 。 

2015年3月8日日曜日

iPhone6plusとお勧めアプリ

4年以上つかったiPhone4を2015/1月にiPhone6plusに変えた。
PC(desktop, Laptop)に加えて、いろいろなスクリーンサイズのモバイルデバイスが揃った。
以下の写真で、小さい方から、iPhone4, iPhone6plus, Nexus7, iPad2 である。Nexus7だけAndroid端末である。
モバイルデバイス一覧

どの大きさが良いか?)
大きさ的には、私は、iPhone6plusが使いやすいと思う。Nexus7では大きすぎる。iPad2ぐらいの大きさなら、MacbookPro 13inchのほうが早いし使いやすい。
iOSでは、ソフトウェアキーにコントロールキーがないし、MacやLinuxのようなcontrolやcommand keyを使ったshort cutが使えないので、キーボードを使って効率の良い入力ができない。。。
ということで、どうしてもモバイルデバイスは、「作る」よりも読み出す作業になる。

すると、ビデオを見たり、通話やブラウザで電池持ちが良いということが重要になり、私にとってはiPhone6plusの大きさが都合が良い。ただ、胸ポケットに収まるものの、不格好にはみ出すので、おしゃれな人にとってはNGだと思う。

iPhone6plusで動かないアプリ)
サポート外の古いアプリは、iOS8の性か、画面サイズが違う性か動かない

  1. 鉄地図2011: 画面上のボタンに反応しない
  2. Eijiro 118: 1000円 : すでにサポートなし。最近、良い英和・和英辞書がない。。この辞書は、説明も分かりやすく、用例も充実しているが、すでにiOS用はサポート外。最近の辞書は、netにつないで使うか、簡単なものが多い。
    数字列が入った5列キーボードとか、iOS8の機能でキーボードをカスタマイズすると、文字入力ができなくなる。
入れてみたキーボード) 上記のEijiroの問題がでるので、いずれも使っていないが。。
  1. 日本語
  2. Keyboard++
  3. ai Type Key
いきなり脱獄)
iPhone4は、iOS8がサポート外になっていたが、iPhone6plusにしたので、iOS8.xが利用可能になった。iOS8.1.2が搭載されていた。

中国製のTaig で無事脱獄できた。リブートが可能な完全脱獄(untethered Jailbreak)である。後日記載したいが、


などに、やり方が乗っている。ただし、脱獄しても、多くの非公式アプリは動かない。最近のiOSでは、とうとうキーボードも入れ替えられるようになったので、Appleの年99ドルのライセンスを買わずに、アプリ開発をしたり、rootになって機能追加したりする目的が無ければ、あまり脱獄する価値はないかもしれない。

脱獄iOS8で動く非公式アプリ)

  1. Cydia : 非公式のポータル/アプリマーケットなので、さすがにこれは動く
  2. MiWi v8.00.09 : 有料 - 1500円ぐらい: iPhoneがモバイルルータになる。AT&Tとかでは、月2GB以下のプランでは、この機能はサポートされていないが、それとは関係なく、モバイルルータになる。大体、月300MBも使わないので、2GBを残してしまうなら、モバイルルータでlaptopPC (notePC)を使うのは妥当に思うのだが..

動かない非公式アプリ) background で動いているらしいが、画面表示ができない。。

  1. SBsetting = 定番のこれが動かない....とは...
  2. Terminal = これが動かないとモバイルで開発はできない. sshで入る手はあろうが...
  3. SysInfo Plus = 詳細な稼働情報。表示されない
  4. AptBackup = 非公式アプリのsave/restore、動かない
  5. Springback = アイコン配列をsave/restoreする。そもそもインストールすらできない
  6. Forcegoodfit = iPhone6plusサイズでうまく表示されるよう調整してくれるとあるが、全く効果がみえない
  7. Upscale = これもFocegoodfit同様の機能らしいが、全く効果が見えない

アプリを追加)
久々にアプリを追加。健康系が多い
Google Translate: "
Google Translate Word Lensの動画: カメラ動画で文字部分だけが翻訳される。
  1. Google Translate: 無料 : 2015/1月に新規に追加された、"Word Lens" が非常におもしろい。カメラのアイコンを押すとこのモードに入る。

    https://www.dropbox.com/s/f6rvjybbtevaazg/Screenshot%202015-03-07%2012.59.10.png?dl=0 の紹介にあるように、カメラで写した画像の英語が実時間で変換される(この例はロシア語)。残念ながらこのモードに日本語のサポートはない。Android版も存在する。

    補足)
    1. 本の表紙でこれを行うと文字サイズやフォントなども認識されて、まさに違う言語の本にみえる
    2. Googleにデータを送っているわけでは無いらしく、「機内モード」にしても翻訳できている。つまり、データ通信コストはかからない。逆に端末内で翻訳をやりきれない言語だと、実現は難しいということになるのだろう。。。(そもそも日本語英語間の翻訳は、Google側で行ってもかなり精度が悪いが...
  2. Cardio: 無料 : 機能アップした有料版もある。iPhone利用の心電図計・心拍数。なんとこんなことまでできる。背面カメラに指をかざして、ボタンを押すと、LEDライトが点灯してカメラの明るさから心電図がとれる。健康解析もできる。手前カメラを使って、瞳(顔?)から心電図を取るモードもある。エクササイズ後の健康診断、毎日の健康チェックに使える。有料にすると、さらにいろいろ診断してくれる模様。
    紹介リンク) https://itunes.apple.com/us/app/cardiio-heart-rate-monitor/id542891434?mt=8
  3. Happyscale : 無料 : 体重管理が簡単にできる。重さの単位は処理に関係ないのでLBS(ポンド)ではなくkgでもgでも、匁でも、秘密の単位でもよい。体重の揺れ補正をして、変化の方向を示し、達成度、短期目標などを自動的に設定して、コメントしてくれる。以下リンクに紹介がある。
    https://itunes.apple.com/us/app/happy-scale-simple-weight/id532430574?mt=8
  4. Runmeter : 無料 : ジョギングの走行コース、走行時間、速度変化、消費カロリーなどを測定し、ログにとってくれる。アプリ内課金で、年間500円でプロバージョンにアップグレードすると、広告がなくなり、web経由での結果共有など、さまざまな機能が使えるようになるので、アップグレードした。ローミング中など、3G/4GをoffにしておいてもGPS情報だけは記録しておいて、あとでWiFiにつながったときに地図を取得してくれる。同じコースを走るのであれば、そのときの地図が次にも使われるので、地図表示も問題ない。
    https://itunes.apple.com/jp/app/runmeter-gps-bu-shu-ji-ranningu/id326498704?mt=8

2015年1月17日土曜日

NHK朝ドラ視聴率の分析


NHK朝ドラのマッサンも折り返して、北海道編に入りつつある。

マッサンの視聴率 は、異国から来た嫁エリーに厳しくあたりすぎると批判もある、亀山早苗(泉ピン子)とエリーの雪解け、そして悲しい死のシーンでもあまり改善しなかったようである。http://bit.ly/1sIY4NM にある。

鴨居の大将との別れではどうであろうか.... 
NHK大阪の作だからか、浪花節的というか松竹新喜劇の「笑いと人情のこてこてノリ」すぎるのかもしれない。。

ググっているときに、ビデオリサーチ社の過去のNHK朝ドラの視聴率データ http://bit.ly/1sIXUWN が見つかった。「おしん」の最高視聴率は62.9%だったし、昔の朝ドラの視聴率は軒並みすごい。。ということでexcelでグラフにして、様子を調べてみた。

最高視聴率と平均視聴率はそこそこ相関があるように思う。

一方で初回視聴率は、前回の朝ドラの人気をひきずるので、前回の朝ドラの最高視聴率を反映しているように思う。ドラマのできとしては、「初回視聴率からどれだけ盛り上げたか」でもわかると思うので、「最高視聴率 マイナス 初回視聴率」という、一番下の紫の線を作ってみた。
NHK朝の連続テレビ小説の視聴率推移

これを見ると、やはり「おしん」はすごい。また、おしんあとも軒並み紫の線も高く、結果、視聴率は常に40%越えだった。1993年で大きく落ち込んでいる、バブル崩壊を機に低迷が始まる。ちょうど、インターネットやweb、携帯などITの普及ともかぶってくるのだろう。

最近では、「あまちゃん」が、がんばって、持ち直させていたのがわかる。

一方、全26週中14週を終わった「マッサン」で、冒頭リンクにある最高視聴率で暫定値をだすと、紫の線でも、「マッサン」は低迷している.....
ストーリとしても、エリー役のシャルロットさんや、マッサン役の玉山さんや、鴨居の大将、等々、すばらしい俳優さんたちが、すばらしい演技をしているし、これから、ニッカウィスキ創世記にちなんだストーりになっていくはずなので、このあと持ち直すことを期待したい。

とはいっても、「あまちゃん」や「花子とアン」のように、走りながら(視聴者の反応をみながら)脚本を作るのではなく、豪華なセットを利用するために先にまとめてとってしまっているので、視聴者の反応をみて微調整されることはないかもしれないが。。。

2015年1月16日金曜日

Linuxを用いたテレビ録画Serverでのロケフリ視聴が快適


かつて、米国にLinuxのホームサーバを構築した。これは、NAS (Network Storage, samba), SSH login, ftp, Web server (apache), Proxy server (squid), video streaming (apache), Firewall (iptables), DDNS (DiCE)などを実装した。詳細は以下にある。


2013年1月5日土曜日:
自宅にLinuxサーバを構築した


ついで、静音型の薄型Desktop Lenovo H520sが安かったので、これとビデオボードを用いて、今度は、日本の自宅においたサーバで、テレビ放送を録画して、海外や出先から試聴できる録画サーバを構築した。大変快適である。以下、それについて記載する。

嬉しさ)
  1. 1万円弱のボードを使うと地上波2番組、BS/CS 2番組同時録画が可能
  2. ソフトはLinuxなど全部Open sourceを利用。windowsすらも不要。
  3. 1週間分の番組表を地デジ波から取ってくる。この番組表は、java scriptで書かれており、マウスオーバすると、解説が画面上部に表示されて大変快適。局が指定した番組種別(ドラマ、バラエティ、等)で色分けされている。
  4. 予約も出先からできて、視聴もGoogle Chromeでストリーミング再生可能(PCのSafari/IE/Firefoxでは不可能) やiOSのchromeでは再生不能だが、Nexus 7で確認したところAndroidなら再生可能。
  5. 再生画質は、ハイビジョンのモニタを使い、Chromeで全画面再生にしたとき、地上波アナログ以上に綺麗。
  6. ファイルをダウンロードして、転送すればスマホでも見られる。
  7. 3TBのハードディスクに30分番組5000本は入る
  8. PHP (+Smarty)  MySQL, Java (+jquery), シェルスクリプト, perl等でスッキリ書かれているので、簡単にカスタマイズできる。
    主力はsmarty: http://www.php-labo.net/tutorial/class/smarty.html#install とPHP。
  9. ffmpegという変換ツールが強力で、これもカスタマイズできる。
と、家電メーカの使いにくいハードディスレコーダよりも断然良い。安く、大容量で、高機能で、遠隔視聴やダウンロードもできて使い安い。その分、自分でいろいろ調整しないとならないところもあるが、むしろそれで使いにくさが改善されていく。

その後の更新)以下にその後の更新を投稿した。

  1. 2016年1月1日金曜日 ビデオサーバプログラムのその後の更新
  2. 2017年12月 タイトル中の半角文字がエラーになる .. 修正済み。bug fixしたか確認中だが。問題なさそうなので、そのうち投稿する。


Google Chromeで遠隔地から操作している画像)
海外や出先から予約・予約変更・再生・消去ができる。

地デジ電波に乗った情報から自動的に作り出す番組表。約1週間先まで出る。標準では8時間分だが、設定ファイルを変えて24時間分を一画面に出すようにしてある。 
予約一覧表。時間の早い純にソートされ表示される。色は番組表から受け継ぐ。
時々、mysqlの予約テーブル (RESERVE_STRUCT)の録画完了フラグ "complete'が1にならないことがあり、すると項番1の様に、録画済みなのに、予約テーブルに残る。が、このテーブルは、録画済みテーブルからも参照されているので、エントリを消すと、録画データがディスクにあっても、録画済み一覧から見えなくなる。

録画済み番組の一覧。


Google Chromeで再生できる(IEやSafariは非対応)。フル画面を押して、フル画面表示にしても、非常に綺麗。スクリーンショットも撮れる。
掲載項目一覧)
後日、スクリーンショット等を追加して完成させるが、まずは覚え書き。
  1. ハードウェア構成
  2. Linux (CentOS6.4  Intel x86 64bit)のインストール
    1. 3TB HDDの認識:はまりやすいポイント1
    2. 自宅外アクセスの設定:ファイアウォールの設定、BBrouterの穴あけ 等
  3. PX-W3PEを用いた構築 ⇒ 結局上手くいかず
    やり方: http://www2.filewo.net/wordpress/2014/02/05/centos6-4とpx-w3peで作る録画サーバ/   PCSCカードリーダは、ここにあるものを用い、インストールもこれに従った。
  4. アースソフト PT3 revAを用いて現環境を構築 ⇒ 基本
    http://namakemono345.com/kichijitsu/centos/default/pt3.html のやりかた。はまったポイント等は以下。
    1. DDNS (miniDNS)経由でのアクセス試験 ⇒ 米国のproxyを用いて実験
    2. selinuxの無効化: これをやらないと、マウントした/homeが見えない
    3. mysqlの構築
      1. mysqlにdatabaseの管理者権限で入って、間違ってuserを格納するtableを消してしまった。顛末を別記。
    4. 録画結果がみられない ⇒ tsからmpeg4 (h.264)への変換。640x360の解像度でHDのディスプレイで十分美しく見られる。ファイルサイズも15分番組で80MB前後、転送レートも40~80KB/s (300kbps~600kbps)程度なので、モバイルルータでのnon LTE (3G)接続でも十分見られる。
      1. TSファイルをffmpegでmp4にエンコード が参考になる。
      2. http://d.hatena.ne.jp/munepi/20091227/1261941397 にpresetファイルの説明
      3. http://tech.ckme.co.jp/ffmpeg.shtml に使い方がある
      4. epgrec/templates/recordedTable.html と対応するrecordedTable.phpを変更して、直接リンクを読むようにした。mp4でgoogle Chromeならこれで視聴できる。
      5. http://dambo.mydns.jp/pwiki/index.php?TS%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%92ffmpeg%E3%81%A7mp4%E3%81%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89 にコマンドオプション等の説明
    5. その後、PHP, templates/epgrec/ の下のファイルをカスタマイズして機能追加した
      1. 各画面から別の画面に飛ぶ
      2. Disk容量(録画数、使用容量、利用可能容量、平均録画容量、それから割り出した録画可能本数) --- 3TBのHDDでは2.5TBほど使えているので、平均して30分~1時間番組が多い状況では、5000本以上保存可能である。
      3. 録画済み画面での終了時間の表示、件数の表示
      4. 予約画面での件数の表示
      5. 今後:予約画面での時間変更、時間をマウスだけで変更できるように。等の改造を考えている。
    6. .htaccess / .htpasswd での保護。これをしなかったら、不正なアクセスが... 解析もしたが、隣国のプロバイダからのアクセス。別記する。
    7. ffmpegの設定を最適化
      1. <解説> 付きの音声ストリームがある番組(NHK朝ドラ)では、音ズレがおきる。ため、一個目の主音声ストリームだけを変換する
      2. 高速化するために1パス変換しているが、大体番組時間と同じ変換時間がかかる。録画ツール recptl (普通は/usr/local/binに置かれる)では、ストリームに出力をはき出すこともできるらしいので、ffmpegにて実時間変換ができるか試してみたい。
    8. ダウンロード視聴
      1. 録画済みテーブルで右クリックし、番組データをmp4ファイルとしてダウンロードする。
      2. .mp4サフィックスを.m4vサフィックスに変換して、iTunesに転送
      3. iPhoneでも問題無く見られる。
      4. 1時間半の特番で、ファイルサイズは400MB弱なので、DVDをリッピングしたものとファイルサイズはあまりかわらないが、画質は断然良い
    9. BCASカードを認識しなくなった
      1. PCカードリーダのLEDは緑で点滅していないとならないのが、緑の点灯らしい。
      2. とりあえず、ワンセグをffmpegして、閲覧
      3. rootになって、service pcscd restartしても、

         service pcscd stop
         pcscd -a -d -f
        で、デバッグモードで立ち上げてもカードリーダを認識しない。
        init 6で再起動してもだめ。とりあえず、他の環境はrebootでも立ち上がるのを確認。
        a. 今のもの: NTTコミュニケーションズ 接触型ICカードリーダー・ライタ e-Tax Win&Mac対応 SCR3310-NTTCom 4,900円
        b. 新しいreader: CLOUD2700-NTTCom CLOUD2700 のほうが安い。2,300円、おまけにamazon prime。ドライバがあるかどうか....
        c. Gemalto ジェムアルト ICカードリーダ・ライタ 電子申告(e-Tax)対応住基カード用PC USB-TR HWP119316 -- 1,746円 -- 本章冒頭のPT3を使った設定で使っているリーダ

         readerの設定: http://baalzephon.no-ip.org/tech/index.php?Linux%2F%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E9%96%A2%E9%80%A3%2Flibccid
      4. 遠隔で調べてもらった。本体背面に6つあるUSBポートのうち、2つに刺せばpcsc_scanが正常に動いた。USBポートが壊れたかも。実機を見る機会があったら確認する。予備のカードリーダとして上記b, c を発注してしまったので、それでも動くかを実験する。
      5. ffmpegを1.2から2.5にあげてこれが壊れた。
        http://tech.ckme.co.jp/ffmpeg.shtml にあるwindowsのやり方を使ったのが敗因。fdk-aac がエラーを出す。
        http://blog.code-life.net/blog/2013/04/14/how-to-install-ffmpeg-on-centos6-x86-64/ のやり方で1.2を再インストール。古いtsファイルを変換できることを確認。
      6. しかし録画できず。カードリーダがまた無効になっている。カードリーダが壊れ、USBポートを破壊していく可能性がある。やはり予備のリーダを試す必要がありそう。。
以下詳細)
1. ハードウェア構成)
2. CentOS6.4のインストール)
  1. 3TB HDD Driveにはinstallできず
  2. 32GB SSDでlinuxが起動
1. 本体には500GB HDDにwindows7がインストールされているものを購入。録画領域を増やすため、3TBのHDDに換装することにした。CentOS6.3をインストールしたが、リブートしても起動しない。3TB HDDのMBRへLinuxの GRUBをうまく認識させられていないようである。

2. 薄型であるため本体にもスペースはないが、パーティションツールを購入して500GBのHDDをパーティション分けして、そこにLinuxもインストールしてみたが、これでもうまくいかない。

3. 有休品の2.5in SSD (Silicon Power製)なら本体におさまる。まず、これだけを繋いでLinux (CentOS 6.4 x86 64bit)をインストール。ブートに成功。

4. つぎに3TB HDDを繋いでbootこれも認識したが、最初のインストールでLVMができていて、うまくマウントできないので、これをdirectなext4にすることにした。これは次節を参照。

3. 3TB HDDを認識させる)
関連リンク)
  1. LVMと操作法) http://pantora.net/pages/lvm/3/
  2. 2TBの壁を越えたHDDをformat)
    1.  http://d.hatena.ne.jp/y___u/20120502/1335957595
    2. マウント等も含めた紹介 (CentOS5.5だが) http://bit.ly/1cqEhIO