これを見ると、車を乗っけるだけで、雪上車のようになり、新雪の悪路でも走破できるみたいである。
このYouTubeの冒頭に、特許番号がある。CIPO 2728865 すなわちカナダ特許のデータベースから特許が検索できた。 http://bit.ly/JmWsM3 である。図 http://bit.ly/JmWyn5 を見たところでは、どうもこのキャリアに乗っかる構造であり、それだけで外れないようである。
米国特許USPTO番号では、全く関係無いものがでてきた。
そこから図を2つ掲載しておく。下のFig.4をみると、動作原理と構造がとても簡単なのがわかる。簡単な構造なので荒く扱っても壊れにくく信頼性が高いと思う。
アイディアのミソはタイヤの前後にローラーが2つあること、これによって、タイヤの回転を反転することなく正転のままキャタピラに伝えることができる。
ギヤが2個だと反転になるが、3個だと正転に戻る原理である。簡単なことであるが、アイディアだと思う。
ただし、この構造では、欠点がある。以下にいくつか思いつくものをあげてみる。こういう欠点を取り除くのは、日本のお家芸であろう。
- タイヤの大きさ、すなわち直径と幅が限定されてしまう
- 重量が重そうである
- 車を載せるのが楽ではない。前輪は前身で、後輪はバックで、この大きさのキャリアに乗せこまないとならない。
- 乗せて乱暴に走行しても外れないものを、どうやってとり外すのか。。
ピックアップトラックに限定してしまえば、1の自由度はいらない。しかし、レガシーやランドクルーザみたいな4WDでも使いたい。となると、タイヤサイズの自由度は欲しい。
さらにすすめて、スタッドレスタイヤでの非常用のチェーン代わりだと考える(なにしろ着脱が簡単そうであり、新雪にも強い)と、FFやFRの乗用車でも使いたくなり、タイヤサイズの自由度は相当に欲しくなる。ここも発想に制限を儲けたら、ビジネスが発展しない。
興味の有る方は、詳細に特許を分析して、コメントいただければ幸いです。
似たようなものが、ロシア製であると友人が教えてくれた。http://bit.ly/JmZikj 以下に写真を掲載する。
だが、こちらは、前輪がソリで、後輪が大きなタイヤ。上記のTrack N Goに比べると、完成度がいまいちというか、発想の飛び方が足らないように思う。取り付けもかなり面倒そうである。
他にも昨今の面白いスポーツ用品の発明を別途掲載したい。しかし欧米人の発想の豊かさには恐れ入ってしまう。まずは、以下を書いた。