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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2015年9月13日日曜日

江戸の拡大をGoogle Earthで見る

2015年9月13日日曜日 : 羽田空港の変遷

を投稿したところ、江戸も埋め立てで拡大してきた。というコメントがあった。

そこで、グーグルアースで古地図を見よう! http://kotizu.raifu.info/l_tokyo.html という投稿を参考に、古地図を表示させてみた。

残念ながら、徳川綱吉が将軍になった1680年頃にすでに、江戸の海岸線はもうだいぶできあがってしまっており、幕末まではあまり変化がなかったように思う。これについては、本記事の末尾に資料を引用する。

よく考えると、それはそうである。家康が江戸に入府した前後で江戸の街の整備をはじめていたはずだし、征夷大将軍になったころには、権威を示すためにも各地の大名から人足を出させて、江戸城と江戸の町並みを整備したのであろう。

江戸中期徳川綱吉が将軍になった頃1680年の江戸の地図を東京の航空写真に重ねたもの緑色が当時の海岸線

江戸後期1799年の江戸の地図東京の航空写真に重ねたもの、緑色が当時の海岸線

1858年(幕末、ペリー来航が1853年)の江戸の地図東京の航空写真に重ねたもの

2015年の東京の海岸線(Google Earth)
実のところは、このあたりの話は、

  1. http://www5e.biglobe.ne.jp/~komichan/tanbou/edo/edo_Pre_8.html 
      「江戸東京探訪シリーズ 江戸幕府以前の江戸」
  2. http://www.geocities.jp/acorn10jp/edo.html 
      「江戸」
  3. http://www.eki-metro.jp/otemachi/sp/story/03.html
      「Story3 プレイバック!江戸の400年」
  4. http://umenoyaissei.com/umetateraretaedowomimasu.pdf
       「埋め立てられた江戸を見ます」
などに詳しい。1から図を引用すると、以下のようにあり、徳川家康が江戸に入城したころに、神田山(濃い緑の部分)を切り崩し、日々や入り江を埋め立てたとある。


羽田空港の変遷

2013/04/22 の記事で「Googleマップの航空写真モードで「40年以上昔の日本」を見れるサービスに驚愕!」 http://plus.appgiga.jp/masatolan/2013/04/22/45338/ というものがあった。

国土地理院が提供しているサービスらしく、実際のリンクは既に変わっていて、
http://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/webmap/map/gmap.html?data=history
になっていた。(2015/9/12現在)

そこで、羽田空港の航空写真をかき集めてみた。なかなか面白いので、時代順に紹介したい。写真はすべて上が北。

wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/東京国際空港
より、地図。
現在の羽田空港 (北が上)


1947年


1963年 当時のA滑走路の横にあるのはターミナルではなく、多分、ここは駐機場で、飛行機を駐め、タラップで降りて、バスで移動していたのでなかろうか。
1975年 滑走路の拡張が始まっている。この時点で、A滑走路は1963年のものの横に新しく長いものが作られ、移動しつつある。B滑走路も延伸している。

1980年 埋め立てが始まっている
 1985年 埋め立てが進んでいる

1990年 現在のA滑走路が見え始めている


2015年 昔のA滑走路と平行だった滑走路の名残(残りは、現、国際線ターミナルビルの下になっている)が左上にある。昔から同じ位置にあるのは、B滑走路のみということになる。

2015年9月の最新のGoogle Map (C滑走路の写真下方向への延伸工事が行われている)

2015年9月1日火曜日

米国Stanford大で博士をとるには

米国の博士審査について興味ある方が多いと思うのでまとめました。

まず初めに注意です。以下は、米国というよりもStanford大の審査基準です。
さらにStanfordでも学科によって多少違うようです。

Stanford大Computer Scienceの博士課程規定は http://stanford.io/1C4Vhhr で公開されています。順に書きます。

応募)
まず、30倍とも50倍ともいわれる博士課程の応募競争に勝ち残ります。通常は、修士を撮った人間が入ってきますが、米国の大学は実力本位なので、きっと例外規定(たとえば、教授による強い推薦による、高校生がいきなり博士課程とか...)があると思います。

 http://cs.stanford.edu/education/admissions に2016年度学生(学年は秋始まり)の応募規定があります。 2015/12/8締め切りです。
必要書類は、3通の推薦状、GREのスコア、TOEFLスコア(英語Non-native)、成績証明書、申請料 $125 など...

博士取得までの教育)

Stanford大学は1年4学期のQuater制です。ただし、夏学期は授業は少なく、学部生にとっては、夏休みで企業インターンなどをする時期になります。教授達も授業をしない=無給 らしく、集中的に研究にとりくんだり、企業にいってアドバイザをしたりと、通常と違った活動ができる時期になります。そして、秋学期つまり米国での新学年は10月に始まります。

以下、Stanford大で博士を取得するまでの流れを書きます。

1. CS300 seminar: 審査に勝ち残った応募者がStanford大を選ぶ直前での面接です。むしろ応募者がStanford大のComputer Scienceを査定するようにも思えます。Faculty(大学教官)たちから45分ずつ研究内容を聞きます。
実は、FacultyのかわりにPhD学生が担当するところも多く、学生とのマッチング面接の位置づけもありそうです。

2. 博士1年目: Research Rotation Program : 1 quarter がわりで3〜4研究室を回り、配属研究室を決めます。1つめで決める人もいれば、4つでも決まらず2年目に突入する学生もい真下。

3. Courses : 学位取得には135単位が必要です。大体1 Quaterに 9-10単位を取ります。大学院向けコースは学外講師の講演(オムニバス)のものも多いが、あえて、課題が多い学部生向けをとる学生も多いです。(卒業しても実力本位なので実力をつけたいのだろう...)
オムニバス形式の授業で、かつ、最終課題がレポートであっても、チームを作って良いからテーマを選んでまとめろ。というものもあり、それを厳しい教授が審査するということで、学生は必至で論文を沢山読みレポートを書いています。教授によっては、「研究がすすまないからいい加減にしろ!」「どうせ研究が進まないなら、もっと沢山講義を採れ」とコメントしたりするのですが、学生はGPA(成績平均点=レジメに書く、低いと就職に差し支える)を落としたくないので、1 Quater 1教科にする傾向があります。

4. Breadth Requirements
Area A: Mathematical and Theoretical Foundations: 教養として、これは取りなさいという学科の指示のようです。

6. Qualifying Examination : いわゆるQauls : PhD 2年(3年以降で受ける学生もいるようだが) の春に行われる学科試験。落ちたという話しは聞かないが、1ヶ月以上前から学生は必至になって勉強していてその学生の研究が止まる。

試験内容は分野によって異なる。今年のCSのQualsは、
 http://stanford.io/1C4Wl4W 当研究室はSystem系なので、http://stanford.io/1Pt7Vg9 が内容。以下に引用。
 • Architecture: Christos Kozyrakis
 • Compilers: Monica Lam
 • Databases: Hector Garcia-Molina
 • Graphics: Pat Hanrahan
 • Human Computer Interaction: James Landay
 • Networking: Nick McKeown
 • Operating Systems: Dawson Engler
 • Programming Languages: John Mitchell
 • Security: Dan Boneh


注)Hector Grcia-MolinaはPage Rankを考案し、Larry Page (現Google CEO)とGoogleを創業者したSergey Brin (wikipedia:セルゲイブリン: http://bit.ly/1KAnTGW ) の博士課程の指導教官であり、DatabaseやSNSの大御所。Monica Lamは、コンパイラの教科書Dragon bookの共著者でもある有名研究者であるし、Nick McKeownはOpen Flowを提案したNetworkの有名人。その他、Stanfordの名だたる教授達が名を連ねている。

8. Reading Committee and Thesis Proposal: 
Reading Committeeがいわゆる博士論文審査委員会

 日本(たとえば東大では、 http://bit.ly/1C4WNjq が規定、http://bit.ly/1C4WNQv が概要まとめ)では、論文を作成してから予備審査になるが、Stanfordの場合、論文骨子をThesis Proposalで提案して審査委員会に了承されないと、論文作成に入れない。公開で行われる。

 過去あったものは、主査が提言して、i.学生のスライド説明(割り込んで質疑)、ii.審査委員で議論、iii.学生を呼んで議論・結果説明。という流れ。

 Theis ProposalはPhD取得予定の最低でも9ヶ月以上前、そしてQualsよりも1年以上あとに行うことが求められている。

 つまり10月入学, Rotation, Quals(翌翌4月), 1年(翌4月) にProposal, 博士取得(9ヶ月後) となるので、コースドクターは、2.5年+9ヶ月は最低でもかかる。rotationをはしょっても、Qualsに必要な学科の履修を前倒しにできるかは不明。そもそも135単位の卒業単位はかなりきついと思う。

8.1 Regulations Concerning Composition of Reading Committee
 CSの場合、主査は指導教官でよく、それ以外に2名いれば良い。
 おそらく主査がアドバイスして他のメンバーを決めている。うちでは過去4人のProposalを見てきたが、Reading Committeeは一人はその分野の専門。そして、もう一人は、多少異分野から持ってくる。このため、過去3回は論文の共著者だったり共同研究者というか、一緒に定例会議にでていたMendel Rosemblumが入ったこともあった。

9. University Oral Examination: 日本でいう本審査。Defenseとも言う。
 公開で行われ、学生達も集まり質問がでる。最大延長3時間。
 Chairは審査委員会(Reading Committee)の推薦も踏まえ学生が決める。その他規定は、冒頭URLに書かれている。
 通常、修正条件付きになるので、この後、学生が書き直し、審査委員会の承認を得る。

10. Dissertation: 学位が授与される
 学位はどのQuaterでも(また途中でも)授与されるので、卒業時期はばらばら。
 卒業後の最初のCommencement - 2015年は明日6/14(日)に開催に招待され、卒業者名簿にも掲載される。
Electrical Engineering (EE)の規定は、http://stanford.io/1IRTIv0
 こちらも審査委員会は指導教官を含む3名。

8.1の身内2名が審査委員というのは甘いようにも思うが、意味のある論文をという方針なのだと思う。学会発表も1件でPhDを取っている学生も結構いるが、逆に、トップクラスの学会で、Best Paperを取っている学生も多い。

私の所属する研究室の関連研究では、PhD取得者4名のうち3名は、Best paper 
(FAST2014, ATC'14, USENIX '13)を取得している。ま、教授の七光りかもしれないが...


論文や博士論文はwiki : http://bit.ly/1CxlsgG にあがっている。USENIXのものは http://bit.ly/1b8mxhv 。