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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2011年10月31日月曜日

初代Macと初期のwindowsを振り返ってみると



に初代Macの記述があります。

ところが、実はwindows1.0が進んでいたのかもしれません。


によると、初代(1984-1988年の system 1-4)はsingle windowで、1989年のsystem 6から
疑似マルチタスクになったみたいです。TrueTypeの採用もそのときから。。

一方windowsは、下記リンクに1985年にwindows 1.0が出て、タイル状の疑似マルチタスク
とあります。ということは、windowsの方が、マルチタスクは先だった。


windows 3.0は1991年。

これは意外。。

さらに、win95を開発された以下の方のblogによると、なんとwin95はwin3.1のアプリを動かすために、アプリのコードを起動時に書き換える(コードを最適化し圧縮することで、スペースを作り、そこに32bitレジスタの上位をクリアするコードを挿入する)というウルトラCをやっていたらしいです。互換性維持という至上命題達成のために、気合いが入っていましたね。本来は、32bitの命令セットを導入するときに、IntelがMicrosoftなどのソフト屋と相談すれば、もうすこしうまくつながるx86の命令拡張ができたのかもしれません。

確かにmicrosoftは、16bitの8086時代のMS/DOS (1981年) からずっと上位互換性を維持してきています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Windows/20051216/226357/?ST=win&P=1

もう30年も上位互換を保っているのは、すさまじいことだと思います。
このおかげで、今日のwindows/IBMPCの隆盛があるのでしょう。一方、Appleは、MC68000から、PowerPC、そして、Intel CPUへとCPUを乗り換え、OSの基礎も独自OSからBSD unix系の現OS-Xに移行して、過去を切り捨ててきました。OS-Xは、unix系なので使いやすく、大変安定しているのですが、一方で、過去を切り捨ててきたため、今一歩、メジャーにはなりきれていないのでしょう。

ただし、Smartphone (iPhone, Android),  Tablet(iPad)など、利用形態が変わりつつあるので、それにあわせてMacbookAirのような新しい価値を盛り込むことで、互換性の壁をこえ、市場を切り開きつつあるように見えます。win32 APIを動かす、Winebottlerや、VMwareなどの仮想マシンのように、Mac上でシームレスにwindowsアプリを動かす環境の完成度があがれば追い風になると思います。ないしはBootcampのようなマルチブートでもよいのでしょうが。

windowsは、Macに酷似しているということですが、国際知財紛争の専門弁護士による法的な解説が以下にあります。

http://homepage3.nifty.com/nmat/LOTUS.HTM#S3

実は、MicrosoftとAppleの間には、最初の頃にライセンス契約もあったようです。

Appleは、iOSの管理強化(SHSHによる退行インストールの禁止、脱獄行為の防止、アプリマーケットの管理強化) にしても、自由を奪って、すこしやりすぎなところもあり、脱獄は米国のMillenium著作権法で合法行為として認められたりしています。脱獄は、さまざまなアイディアを生み出し初期のiPhoneの進化に貢献してきたと思います。
脱獄をしたからといって、無料で携帯を使うわけでも、アプリやメディアの著作権侵害をしているわけでもないのですから。ま、キャリアが合法にやっているSIM Lockを解除したり、海外ローミングをつかわずに、安いプリペイドSIMを利用するなどというところは、グレーですが。。これも、インクジェットプリンタに対して、安い互換カートリッジを出すのが合法か違法という議論にも似てくるようにも思います。

競争と自由は、正常な技術進化をもたらすと思いますが、一方で、特許や著作権で独占することで開発者の投資の正当な回収も必要でしょう。肝心なところを踏み外すこと無く、うまくコントロールしていくことが重要に思います。

Macに話を戻すと、Macは最初からdisplayのサイズを認識して、ほぼ実サイズで画面表示するようになっていました。初代(じゃなかったかもしれませんが。)Macに外部ディスプレィをつけてつかっていたひとがいました。外部ディスプレィは専用品でしたが、そのサイズを認識して印刷とほぼおなじ表示、同じサイズで表示していました。

また、Macのアプリは、レジストリなんて使わずに、アプリに属性ファイルとして
いろいろなものが入っていました。この概念は、現在のMacbook Airになっても、またiPhoneやiPadでも引き継がれています。簡単なことですが、先をみたデザインだと思います。

また、Macには仮想記憶自体は無かったのですが、object試行や汎用機のcapability addressingの概念を利用したポインタ構造をメモリにもうけていて、小さなメモリで有効にデータを管理していたと思います。

ま、最初のころはMacも爆弾マークがよく出て不安定だったようですし、win3.1も結構ブルースクリーンで泣かされました。。。それでもfloppy diskしかない時代に、綺麗なグラフィックをもつシステムを、ほぼソフトウェア実装で作ったMacは偉大だったと思います。

2011年10月30日日曜日

Macbook AirにVMwareをいれwindows7を入れた。windows7 英語版には難儀した。。

MacbookAir (OS-X Lion 10.7.2) にレガシのソフトや、TEPRAのドライバを入れて、環境をMacbook Airに全部移行したいので、VMware Fusion4 (4.0.2) $34.99 を導入し、MacbookAirにwindows7英語版64bit Professionalをインストールした。実は、30日間無料で試用できたが、買ってから気がついた。ちゃんと”Buy Online" の上にかいてあるのだが、ググって直接ダウンロードページにいったのが敗因だった。

http://www.vmware.com/products/fusion/overview.html

詳細は追々補充するが、windowsには難儀した。
英語版windows7にはご注意)
  1. 使えるようになるまでに、windows updateを6回、リブートを4回もやり、2日もかかった。.netとかを、ばらばらにinstallしているので時間もかかる。linuxやMacならpatchはまとめて当てられるのではなかろうか。。何度もリブートしないとならないのは、お客の利便を考えていないか、OSの作りが変なのかのどちらかだと思う。
    幸い、後述のようにインストール自体は賢いVMwareのおかげで楽だったが。。
  2. 英語のwindows7では、日本語のTEPRAのドライバも、レガシの日本語アプリも、インストーラのdialog boxの文字が文字化けしている。さらにインストーラが途中でエラーを起こして途中でアボートする。VMwareの性だとも思えないので、言語環境にインストーラが依存するのだろう。windowsの内部構造に詳しい方によると、日本語など2byte系の処理系は、kernelの内部構造から違うという。だとすると言語パックをいれても、日本語アプリはインストールできないことになる。
    Mac OS-Xが世界共通バイナリであり、ユーザ毎に言語環境すら切り替えられるのとは、えらい違いである。日本語・韓国語・中国語はもちろんのこと、右から左に書く、アラビックにでもできるのである。
  3. 2011年10月23日日曜日: Macはすごい  をご参照ください。
  4.  Mac OS-Xのうえで、windowsアプリを動くようにするAPIラッパであるwinebottlerがインストール途中でこけるのも、この言語依存性の可能性がある。以下の方はうまくいっているので、何か私の環境の問題かもしれない。この方のやり方の通りやってみたのではあるが、インストーラのdialog boxの文字は化けていた。
    http://www.semerumamoru.com/wblog/?p=1909
    さらにwinebottlerでは、TEPRAのドライバは本質的に動かせない。
  5. 英語windowsを日本語化するやり方が、いろいろ食い違っているのだが、最終的には、以下にたどり着いた。
    http://windows.microsoft.com/en-US/windows/downloads/languages
    なんと、日本語のLanguage packは、windows ultimateかwindows enterpriseにしか入れられないのである。学会(IDF)で、Microsoftの人が、Language packをいれればちゃんと使えるよと聞いて確認しなかったのが敗因。この辺の価格構成の不思議は、次節に書く。
    せっかく買ったwin7 Professionalはどうすればいいんだろう。。とりあえず、以下のようにした。
    1. shutdownし、snap shotを消し、(virtual) disk clean upをした。30GBアロケートされているうち、食っているspaceは17GBは、これで11GBに減った。
    2. これぎりぎりまでサイズを減らしておこうと思い、変更をかけたら、60GB以上にしか変更できないとのことで、逆に60GBにdiskスペースが増えた。
    3. 60GBに増えたdiskイメージを抹消した。virtual machineは残っているが、disk imageがないので、起動するとbios のnetwork bootになってfailする。所要disk spaceは1GBに減った。
    4. 無駄なので、VMwareの管理メニューから、VM自体を削除した。
  6. しょうがないので、日本から持ってきたwinXPを入れた。こちらもinstall keyをVMwareに伝えて晩放っておいたらsetupが終わっていた。本当にVMwareは賢い。rebootから、確認のEnterまで全部自動化してくれるうえに、米国サイトで買ったVMwareなのに、日本語のwindowsXPにも対応している。仮想メモリ管理のメニューも自動的に日本語になっている。

    Activateは、何度やってもwebにつながらないと失敗する。Ineternet explorerではwebがアクセスできるので、どのみち電話でActivateしないとならないであろう。(他のマシンでActivateされているので、インストールでは自動認証されないだろう。電話で長いこと待ったあげくに、古いマシンは廃棄したから新しいマシンに入れさせてくれと説明しないとならない。)

    Mac OSやVMwareが日本語であるかどうかの問題では無くて、やはり、英語版window7の問題であったと思う。レガシーアプリのスケジューラと、TEPRAのドライバ、アプリはDVD ROM - (これもMacBookProのremote driveが認識される。windows のnotePC用のUSB driveは使えない。)からインストールできた。が、依然、以下のような問題がある。結局、Macだけの環境に移行できないのだろうか。。
    • スケジューラ&メモアプリは起動するがデータが読み込めない。新規ファイルのオープンもできない。windows updateをしてSP3をあててから、uninstallしてinstallしなおしても症状がかわらない。こちらは、スケジューラはすでにgoogle calenderに移行しており、メモもevernote (暗号化も可能)に移行したので、あまり実害はない。
    • TEPRAは、セットアップ途中、USBにつないだTEPRA本体が認識されず、設定が先に進まない。VMwareにはTEPRAのUSBは認識されており、それをwindowsにforwardしている。再度ドライバだけの再インストールをやっても、おなじようにUSBは認識されない。こちらは、アプリは正常に動く。
    • あとは、windows用に買ったAdobe Photoshopや、ビデオエディタのカノープス EDIUS、デジカメについてきた、パナソニックPhotofun browserやソニー PMB、楽譜のエディタ/viewer などをinstallすれば、windowsから離れられるのではあるが。。なかなか遠い道のりでありそう。
  7. 皆さんMacを買って、いろいろなソフトやドライバがMac対応になるように、応援しませんか。。

    Macbook Airはスペックの割に格安だし、必要なものは、電子辞書すらも標準で入っている。
        詳細は、2011年10月23日日曜日: Macはすごい  をご参照ください。

    bash, emacs, gcc,  X11, Perl, Python,  Ruby, PHP, SSH, git など実績のある主立ったツールも標準で入っている。ツール間でユーザーインターフェースが統一されている。Unix BSDベースなので、設定も素直である。ソフトも無料かApp storeで低価格で買える。キーマップも自由に変えられる。セットアップは、結構高度なことをやっても半日もかからない。あとは、各社がドライバなどで対応してくれるように、普及が進めばよい。
10月中旬のNew York Timesに記事がでていたのだが、Appleは、Mac, iPad, iPhoneで低価格路線に切り替えた。もちろん品質はそのままで。。販売台数が増えると、規模の効果で仕入れコストや流通コストが改善する。なので、低価格路線で他社を出し抜けるのである。
さらに考察すると、過去との互換を排除するので、ソフトもハードも開発や製造のコストダウンが進む。性能も使い勝手も改善する。
windowsやofficeは、一番重要なユーザインターフェースをしょっちゅう変更するので混乱するのだが、Appleは、そこは変えないで、ユーザにみえない非効率な部分を変えるのである。

多言語パッケージの価格構成の不思議)

には、
「多言語対応は Windows 7 Ultimate でのみお使いいただけます。多言語対
応については、Windows Update での言語パックのインストールが必要です。」と、計画的に高価な版に誘導しているように見える。が、よくよく考えると変である。

1) 英語版には、MS IMEもついてきて、note padで漢字が入力表示できます。もちろん、ブラウザには日本語も表示できる。それなのに、日本語のソフトのインストーラがこける。
通常多言語対応していなくてもメニューが英語だけで、普通はインストーラがこけるとは
思わないでしょう。

をみると、簡単なものは、安価なHomeやProfessionalで対応し、面倒なものはUltimateにさせているらしい。
本当に多言語対応を商売にするなら、FrenchやSpanishのほうが金が取れるので、そちらをUltimateに誘導するべきだと思う。

3) 価格設定
kakaku.comで見ると、Ultimateの最安値は、35,000円。
notePCがかえちゃう。

またwin7 ultimateのupdate のpackageの最安値が19,000円

このページをみると、英語版ですが、ProとUltimateの元々の価格差は、20ドルしか無いのに。ProfessionalからUltimateへのAnytime アップグレードは$129もする。
なんか妙な価格設定です。ProfessionaからUltimateへのAnytime upgradeが高すぎる。

のように安売り店では、win7 64bitのProは$129.99、Ultimateは$149.99である。
上記のAnytime updateをするくらいなら、新規に買った方が良い。
この価格差なら、Ultimateにしたのに、だまされた感じがする。
個人理由での返品交換自由の原則がアメリカなのにwindowsは返品交換も効かない。

4) まとめ
いずれにしろ、Mac OS-X Lionが、もともと多言語対応で何でも入っていて、フルパッケージが2,600円なのとえらい違いである。http://www.apple.com/jp/macosx/
また、Appleで認証されたMacなら何台でもインストールできる。

からは、EnterPriseは、90日間試用のダウンロードができますが、もはやwindowsには
手間も金もかけたくない。やる気だったお客をそういう気持ちにさせ、アンチwindowsに走らせてしまった時点で、商売は失敗だと思います。

もう二度と、あんな面倒なinstallとくにwindows updateはやりたくない。Macなら、新規のMacbook Airを買ってフルに設定しても2時間程度で終わるのに。。

windows7は、以下の問題もある。どんどん使いにくくなっている。

  1. NASをsamba接続すると、勝手にMediaファイルになる。IPアドレスで指定すれば回避できたり、いろいろ裏ワザがあるが、面倒。
  2. suspendにしておいて電池が無くなると勝手にshutdownする。アプリはすべて強制終了する。Macがsupendで30日持つし、かりにshutdownしてもアプリがすべて元の状態に復旧するのと、大違いである。
  3. TrustedUserという属性が導入され、dllとかを勝手にいじれない。一方で、相変わらずdllが破損することがあり、知らないと再インストールをしないとならなくなる。


VMware Fusion 4)
一方Mac OS-X Lion用のVMware Fusion 4はよくできているのだが、問題がある。sleepしているMacbook AirをThunderbolt displayにつなぐとOSがpanicするようになったのである。(昨日、OS-X Lionの更新がリリースされた、Thunderbolt display対応と説明にあったので、早速、改善されているかもしれない。) 変わったのはVMwareをinstallしたあとなので、これと関係していると思う。さらには、LibreOfficeもcrashするようになった。ただし、VMware自体はよくできている。
  1. desktopが、Macとwindowsで共有される。そこに置かれたフォルダも共有されており、更新は即座に双方向に反映される。これは大変便利である。
  2. MacBookProのremote driveが認識される。windows のnotePC用のUSB driveをUSBでつないでも使えない。何度DVDを入れても、そのままejectされる。Mac用のSuper Driveを買うことにする。
  3. windowsのインストールDVDをいれてVMwareにwindowsのinstall keyを入れて放っておいたら、翌朝にはinstallが全部終わってlogonできるようになっていた。ということは、日本語のwindowsをインストールするつもりだと、冒頭英語サイトのVMwareとの相性がどうなのか、考えないとならないかもしれない。日本語版のVMwareはアクトツーから発表されている。http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20110916/1036921/
    日本語windowsXPを、英語版VMwareでインストールしてみて、何がおきるか確認したい。→ 前述のようにインストール自体は完全自動で問題なくできた。日本語の追加アプリがなんらかの問題で動いていないのは未解決だが。
  4. sleepが使えるので、windows updateなどで、とんでもなく時間がかかっていても、途中で止めて、あとから再開できる。
  5. 使用メモリ、ディスク容量は適当に設定してくれてさほど、リソースは食わない。disk領域は都合20GBだけである。。このscreen shotを以下に掲載する。シームレスモードなので、ウインドウの中がVMwareで起動した、window7 外側がMac OS-X Lionである。
  6. それほど速度低下を感じない。が、windows7が計算パワーを浪費するので、windows updateが動いただけでも、ファンがフルパワーで回る。
  7. VMwareがちゃんと動くなら、Ubuntu Linuxなども入れておきたい。また、先に書いたようにwinXPもinstallしたい。

2011年10月28日金曜日

Mac でkey layoutを変える

Macは、キーボード毎に配列を指定できる。システムメニューの設定→Keyboardから、Modifier Keys ボタンを押せばcontrolとcapslockの入れ替え等はできる。

私の環境は、英語101キーボードで、自宅では、Microsoft Natural Keyboard Eliteというエルゴノミックキーボードを導入している。AltがOption,に、よく使うCmdがWindowsキーと、本体キーボードと反対に割り付けられていて使いにくい。が、これもこのメニューから変更できる。(windowsでは、ツールの導入が必要になるし、キーボード毎のmodifierの指定はやりにくい。)

(以下)




もうすこし複雑な入れ替えもできる)

以下のサイトの情報に従い。

http://hints.macworld.com/article.php?story=20110113215328810

一番簡単なdouble commandというツールを用いた。

http://doublecommand.sourceforge.net/

これをインストールすると、Appleマークから出るSystem Preference (システム設定)
に、以下のようにdouble commandというメニューが現れる。

これを起動し、Active SettingsのEditボタンを押し、
Command Key act as Option Key

   Option Key act as Command Key
の両方にチェックをいれ、Activeをクリックする。
おそらくはSystemもクリックしたほうがいいのではないかと思う。
 これでも、OptionとCommandキーの位置の入れ替えになることを確認した。
別に、先の方法でやればいいのだが。

このツールを使うと右EnterをControlキーに割り付けられる。本来Enterは、Control-Mとして入力できる。Terminalではそうなっている。back spaceはControl-Hなど。ということなので、頻繁に使うのはControlキー(以下^で示す)であり。Enterをこの機能に置き換えるのは便利。
ちなみにMacでは、emacsのキーバインディングである以下が標準的に使える。

  • 右進む : ^F
  • 左進む : ^B
  • 上進む : ^P
  • 下進む : ^N
  • バックスペース: ^H
  • 行先頭に戻る: ^A
  • 行末に進む: ^E
  • カーソル位置から行末までCut: ^K
  • ペースト: ^Y
  • 半ページ下スクロール: ^V
  • キャンセル:  ^G
  • Enter: ^M
  • 私は、ATOKを使っており、仮名モードのon/offを^Jに割り付けている
    これは、ATOKメニューから「キー・ローマ字カスタマイザ」を起動し、キー設定で、英字入力のon/offを^Jにすれば良い。(以下スクリーンショット参照)

    • ただし、xterm, Terminalは、bashが^Jを食ってしまうように思う。~/.inputrcを設定してもうまくいかない。.inputrcの設定は以下など:  http://superuser.com/questions/269464/understanding-control-characters-in-inputrc

      keyboardの^J入力をterminalのレベルでATOKに送っていないのかもしれない。ATOK標準のControl-Shift-Cが英語モード、Control-Shift-Zが仮名モードの切り替えには使えるが面倒である。さらには、別windowで仮名モードにした状態で、xterm, Terminalに入ると、仮名になっている。これは使いにくい。本来は、window毎に変換モードを維持してもらいたい。

ところが、Controlは、101, 106キーボードでは押しにくい位置にある。一方、ほとんど使わないCaps Lockが一番いい位置にある。なので、Caps LockもControlに割り付ける。これは、一番最初のスクリーンショットにもあるとおり、標準設定でやれる。

しかし、これでも問題が残る。左小指でControlを押すので、^G, ^Bが押しにくいのである。
強引なやり方は、EnterもControlに割り付ける方法。これは、上記double commandでやれる。ただし、これに慣れると、他人のキーボードが打てない。他人が自分のキーボードを打とうとすると混乱するなどの問題が起きる。

また、MacのTerminalでは^Mをリターンとして認識するが、通常プログラムでは認識しないものが多い。これは、末尾に書いたUkuleleを用いてkeymapを編集すればできると思う。

設定ファイルの変更でもやれると思う)
が面倒なので途中まででやめた。

XMLファイルでマッピングを指定してやればいいらしい。キーボード毎の指定になっているのかは、未確認である。

http://hints.macworld.com/article.php?story=20110529094802391

- ターミナルウィンドウを立ち上げる
   ioreg -l | less
 と打つ。

私の場合、ちゃんとMicrosoft Natural Keyboard Elite が認識されており、上記コマンドで以下のように表示される。
 | |   |   +-o Microsoft Natural Keyboard Elite@fa131000      | |   |   | | {
    | |   |   | |   "sessionID" = 122321377430514
    | |   |   | |   "iManufacturer" = 0
    | |   |   | |   "bNumConfigurations" = 1
    | |   |   | |   "idProduct" = 11
    | |   |   | |   "bcdDevice" = 256
    | |   |   | |   "Bus Power Available" = 250
    | |   |   | |   "bMaxPacketSize0" = 8
    | |   |   | |   "USB Product Name" = "Microsoft Natural Keyboard Elite"
    | |   |   | |   "iProduct" = 1
    | |   |   | |   "iSerialNumber" = 0
    | |   |   | |   "USB Address" = 8
    | |   |   | |   "bDeviceClass" = 0
    | |   |   | |   "locationID" = 18446744073610137600
    | |   |   | |   "bDeviceSubClass" = 0
    | |   |   | |   "IOUserClientClass" = "IOUSBDeviceUserClientV2"
    | |   |   | |   "PortNum" = 1
    | |   |   | |   "IOCFPlugInTypes" = {"9dc7b780-9ec0-11d4-a54f-000a27052861"="IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns/IOUSBLib.bundle"}
    | |   |   | |   "bDeviceProtocol" = 0
    | |   |   | |   "Device Speed" = 0
    | |   |   | |   "idVendor" = 1118
    | |   |   | |   "Requested Power" = 50
    | |   |   | |   "IOGeneralInterest" = "IOCommand is not serializable"
    | |   |   | |   "Low Power Displayed" = No
    | |   |   | | }
おそらくは、上記URLに従い、/System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns/IOUSBLib.bundle/Contents/Info.plistを編集し、

 
 IOKitPersonalities
 のところに、
                        Swap command and alt
                        1
....

をいれれば良いと思う。が、キーボード毎に変わるのかは不明。

Ukeleleによる方法)
Ukelele 2.1.8をダウンロードし、これを使おうとしたが、これは通常キートップで入力されるキーの指定はできるが、modifierキー同士の変更できない模様。(以下)

フリーのキーマップエディタ Ukelele もここにある。
http://scripts.sil.org/cms/scripts/page.php?site_id=nrsi&id=ukelele

keyboardレイアウトファイルの置き場所は三つのうちいずれか。
  1. /Library/Keyboard Layouts (available to all users on the machine)
  2. ~/Library/Keyboard Layouts (available to the user only)
  3. /Network/Library/Keyboard Layouts (available to all users on the network)

まずは1にする。
  1. Ukuleleを起動
  2. インストールセットにあった、System Keyboards/Roman/U.S..keylayout を開く
  3. このviewで、キーを押すと何が、反応するか見える
と、ここまでやって断念。

以上

2011年10月23日日曜日

エルゴノミックキーボードと外部ディスプレイを使った生産性の高い環境

最近は、オフィスでもnotePCだけを使う人が多い。が、プログラム等でPCを酷使するひとは、専用環境を作った方が良いと思う。以下に得失をあげる。
  1. 最適に設計されたキーボードにより、タイピングの負荷が下がる
    1. 入力が高速に、高精度になる
    2. 肩こりから解消される。そこそこ、アグレッシブなエルゴノミックキーボードを少し試しただけだが、かなり楽になったように思う
  2. 広い画面は使いやすい
    1. Macは画面の広さが変わってもwindowの制御が自動化されている
  3. 同じPCにドッキングステーションで拡張することで、持ち運ぶツールやデータは統一しないと使いにくい。これはMacbookや最近のnotePCでは非常に自然に実現可能。iPadも外部拡張が可能だが
  4. タッチパットに慣れたらマウスがいいのかは不明。Appleは固定設置用のパッドも出しているのでこれにすべきかもしれない。エルゴノミックキーボードとnotePC本体のキーボードの使い分けは、多少慣れが必要なようである。101キー(英語配列)と106キー(日本語配列)を混在させると特に混乱しそうである
    1. Control-G, Control-Bが押しにくいので、私は自然にGとBは右手人差し指で押す癖がついている。これが左右分離型のエルゴノミックキーボードでは、混乱を招く。矯正しつつある
      右手小指にControlキーを配置するよう、キー配列をカスタマイズしたほうがいいかもしれないが、他人のキーボードを触るときに混乱を招くだろう
Facebookでも、米国の大学で、も自席には、外付けキーボードと大きなディスプレイをdual headでおいている人が多い。こういった使い方をするには、Mac OS-XかLinuxが適しているように思う。

学内は、カフェでも、図書館でも、屋外でもWiFiが通っている。上記のようなオフィス環境を作りつつ、気分転換で、芝生の上で作業をしたり、カフェで作業をしたり。。。sleepからの再立ち上げは、一瞬だし、本体のタッチパッドも使い勝手が良い。(以下参照)
 2011年10月23日日曜日: Macはすごい 
図書館の電子ブックは、Macさえあればどこでも読める。理想としていたクリエイティブな環境に一つ近づいたような気がする。Twitterでも、Facebookでも、Stanford大でも、MacのLaptop (米国ではnotePCのこと)を片手に歩く人が多いのが理解できる。以下に紹介した。


2011年10月23日日曜日 MacでBSDツールを利用する・大学の電子ブック 

今回設定した、オフィスの環境の写真を添付し、以下に解説する。

注)その後、マルチディスプレイ環境を整え、2014/10月現在のオフィスのパソコン環境は、その下の写真のようになっている。MacbookAir 2011から、MacbookPro 2013 (第五世代2.8GHz core-i7 Haswell, Retina Display, 16GB 1600MHz DDR3 DRAM, 512GB SSD と、当時ほぼ最高スペックのものにした。$2300程度と、軽量windowsノートなみの値段に収まった。すぐにファンが回る非力なMacbook Airに比べて断然快適になった。Haswellのせいか、電池の持ちも非常によく、教室や学会等で充電ケーブルを繋げない環境でも安心して使うことができる)

Macのフタをとじたまま、電源とThundebolt displayを接続すると、desktop PCのように使える。これをクラムシェルモード ( http://bit.ly/IjNsuH )と呼ぶ。


クラムシェルモードでMacbook AirをThundebolt displayと繋いで使う。
2014/10撮影の職場のPC環境。PC本体はLaptopを使っているところは変わらない。
一番右側の縦長displayはPlagagble USB3.0(Display Link Chip)で接続している。これについては、

2013年10月13日日曜日: USB接続でPC/Macを超マルチディスプレィにする に書いた。


環境は、

  • 新型Macbook Air 13inch
    • 電源はMagsafeコネクタ経由でThunderbolt displayから供給されている
    • Mac mini displayコネクタ経由でThunderboltにより、Thunderboltディスプレィと接続され、これがドッキングステーションとなっている
    • 電源ポートとThunderboltポートが逆側にあるのが、若干不格好である
  • 27inch Thunderbolt Display: 2560 x 1440ピクセル
    • http://www.apple.com/jp/displays/  にあるように、レガシーポートを捨てているので、背面もすっきりしたものである
    • Displayに、カメラ、スピーカ、マイクがついているので、Macbook Airを閉じていても、SkypeやFacetimeができる。Thunderboltによるディジタル接続の2.1chステレオであり、なかなか良い音がする。
  • Gold Touch USB エルゴノミックキーボード
    • http://www.goldtouch.com/c-2-adjustable-keyboards-numeric-keypads.aspx
    • Control keyが変な位置にあるので、CapsLockも追加でControl keyしている。(そもそもCapsLockなんて全く使ったことがないのに、なぜこんなに良い場所に配置しているのだろうか。。) これは、Macの設定→キーボード→Modifierキー で簡単に設定できる
    • ちなみに、これは、研究室の棚に放置されていた、windows版のもの
  • Desktopのアイコンは、アクセス時間での自動ソートにしてある
  • 紙は何もいらない
PhDの学生 2人は、もっと過激な、Kinesisのものを使っている。(以下2013/11月の写真) かれらは、ThinkPadにLinuxをinstallしてdual head(display縦長配置) で使っている。修飾キーもカスタマイズしている。2人ともいろいろ試した結果これに行き着いたようである。うち一人のPhD 5年生(修士が終わってPhDコースに入ってからの年数。Stanford大では、PhDをとるのには、普通これくらいかかる模様。)は、キー配列がくぼんでいないと手のひらが痛くなると言っていた。触らせてもらったが、キー配置もかなり違うし、窪んでいるのは、かなり慣れが必要に思った。

あるPhD学生の机(Keyboardは Kinesis)、IBM ThinkPadのLaptopにLinuxを入れ、拡張ベースを使ってマルチディスプレイにしている。

もっとおだやかなMicrosoft Ergonomic keyboardの学生が1人。Gold Techがあと1人。普通の101キーボードが2人。という具合である。Gold Techは$100、Kinesisは$300と高価なので、自宅用には$30程度のMicrosoftのエルゴノミックキーボード Eliteを購入したが、Command key, Alt keyの場所がおかしい。Macのプロパティの設定で変更できる。


が、Spaceが入力されない。。。(後記) -- これは中を開けたらメンブレンがずれていただけ。曲がったところにメンブレンを配置するにしては、位置決めの突起の長さが足らない。これを直して以降問題は生じていない。-- あとで、別記事にあげておきます。それでも屈曲形状の方が使いやすい。Gold TouchよりもMicrosoftのほうが、曲面形状で、パームレストもあるので手になじむ気がする。安いのだが大変よろしい。

追記) 2014/4/12時点で、もっとも過激な学生のdisplayは以下の写真。2014春の13インチのMacbookProをベースにした環境。

実はMacbookProは、2つのdisplay portとHDMIを使えば外部displayを3つつけられ、さらに本体ディスプレィもつかえるので、都合4ディスプレイにしている。管制塔みたいだと笑っていた。

追記) 2013/10月現在の自宅環境は以下の様な状態)

2013年10月13日日曜日: USB接続でPC/Macを超マルチディスプレィにする


に詳細を書いた。写真を引用すると以下。

自宅PC環境

Microsoft) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/15/news064.html

蛇足 - キーの速打ちではすごい人がいる)
みな専用キーボードである。

1分間に280語打てるアメリカの”おばさん”)
 ステノタイプという速記用の専用キーボードを使っている。ビデオを早送りしているのかとも思ってしまう。1分280語とはあり得ないスピードなので、練習には早送りしたテープ(ミッキーマウス・スピードとか言っている) を使っている。下に埋め込んだので、playボタンを押していただければ動画が見られます。



日本で生字幕を作る女性)
このyoutube画像に出て来る入力スピードは、かなりのもの。正確でもある。
普通の喋る速さを完全に凌駕している。この人本人が、しゃべるよりも打つ方が早いと言っ ているので笑ってしまう。これも下に埋め込みました。


MacでBSDツールを利用する・大学の電子ブック


大学の環境を利用するため以下のキャラクターベースのツールを設定したので解説する。すべて無料である。いまのところ、私の備忘のために項目だけだが、そのうち補充する。
  • SSHによるremote login
  • FUSE (Fuse4x)とsshfsを用いたSSHを経由したremote mount (ファイル共有)
    • MacFuseは、サポートが打ち切りになったらしいし、sshfsとの相性が悪く、dialog boxが出てきて、うまく使えなかった。
  • X11のSSHフォワーディング
    • 大学のサーバへのfirefoxをinstallして遠隔ブラウズの確認、Stanford大工学部図書館所蔵の4万冊の電子ブックが家で読める。O'Reillyをはじめ、めぼしいものは、ほとんどありそう。通常は、閲覧者数の制限もかかっていないとのこと。(後述する、後日別記事に分離する予定)
  • rsyncによる差分バックアップ
    • FUSEでマウントした作業データのlocal diskへのコピー。ローカルデータのNASへのバックアップに利用する。time machineのように特定時点には戻れないが、backupしたファイルの中身に随時参照できること、バックアップ項目の制御が楽なのが利点だと思う
    • 日本語ファイル名の漢字コードがおかしいものがあるらしく、途中で止まる
    • bashによるバックアップスクリプトのサンプル
    • そのうち、cronを使いつつ、mountでトリガをかけて、自動化したいと思っている
  • emacsによる編集
    • .emacsのサンプル
    • terminal内で、ATOKの英語・日本語切り替えがうまくいかないので調査中である
  • mailをemacsで読む。文字化けの対策やらメイルヘッダをいじったりしたいので、融通の利くemacsでのメイルプログラムを立ち上げたい。
Macの概要については、以下に書いた。
2011年10月23日日曜日: Macはすごい
SSHによるリモートアクセス) 
ツールはすべてMacに最初から備わっている。
  • キーペアを生成する
    • ssh-keygen -t rsa -C "Comment" など
      Passphraseで改行をいれると秘密鍵のPasspharaseなしになるが、秘密鍵が盗まれると危険なので、秘密鍵とペアで認証に必要になる、パスフレーズを設定した方が良い。また、秘密鍵は、networkやMailでは送らない。複数のクライアントPCからリモートログインしたいときには、PCごとにキーペアを変えておけば、盗難にあったときに、そのPCからのログインだけ無効化できる
    • ssh-keygenの使い方は以下など) http://www.21linux.com/archives/2005/12/sshkeygen.html
      や https://drupal.org/node/1070130
    • キーは、~/.sshに生成される。rsaの場合には、デフォルトでは、id_rsaが秘密鍵、id_rsa.pubが公開鍵である。公開鍵はtextファイルである
    • 公開鍵を、サーバの~/.ssh/authorized_keys に書き込む。いくつでも公開鍵は登録できる
    • キーペアを用いたSSH認証は以下に説明がある。http://www.c.csce.kyushu-u.ac.jp/kb/wiki/index.php?ssh%20%A4%C7%A5%D1%A5%B9%A5%D5%A5%EC%A1%BC%A5%BA%C7%A7%BE%DA
  • sshでログインする
    • ssh -Y -i ~/.ssh/id_rsa USER_NAME@HOST_NAME
    • -Y オプションは、X11トンネリングをするためにつける。ないしは、/etc/ssh_config に、ForwardX11Trusted yes  の行を入れておく
      編集のやり方は、sudo vim /etc/ssh_config など
    • 初回だけ、passcodeを要求されるが、次回からはpasscodeはキーチェインに保存されるのか要求されない。これは以下の利点がある
      • ログインが簡単で高速
      • ログイン時間に影響しないので、秘密鍵には、非常に長い複雑なパスコードをつけて、安全性を高めることができる
      • パスコードを毎度入れないので、盗み見による不正ログインの危険がない。PCを物理的にアクセスされるか・盗難されない限り安全である
      • 万一PCが盗難にあっても、サーバ側の~/.ssh/authorized_keys を編集すれば即刻無効化できる。なにからなにまで、自己完結できるのが、私は好ましいと思う
      • キーペアのビット長を長くしておけば、さらに安全である。これは、ssh-keygenの" -b キー長 " のオプションで指定できると思う
FUSEによる、SSH経由のリモートファイル共有)
  • http://www.macupdate.com/app/mac/39025/fuse4x よりFuse4xを取得。Macのインストーラになっているので、そのままインストールする。
  • https://github.com/downloads/fuse4x/fuse4x/sshfs-2.3.0.zip を取得。以下のコマンドで、sshfsを/usr/local/binに展開。
    • sudo unzip sshfs-2.3.0.zip -d /
  • local_mountpoint のdirectoryをMacに作っておく
  • sshfs USER@HOST_NAME:/home/satoshi   local_mountpoint    で、マウントする
  • mount コマンドで、mountの様子が見られる
  • terminalからは、local_mount  の名前でmountされて見えるが、finderアプリからは、違う名前で見える

sshによるX11のフォワーディング)

terminalからsshでログインする際に、先にsshに書いたようにTrustedである、-Yオプションをつければ良い。-Xオプションでうまくいくこともある。
DISPLAYのshell変数が設定され、x11対応のプログラムを立ち上がると、ssh経由でX11のデータが転送され、Mac側にwindowが立ち上がる。Mac側のxserverも自動的に起動される。
まず試すにはxeyesとかxclockがお手軽だろう。

emacsは、DISPLAY変数をみて、X11 forwardingされているとリモートウィンドウを立ち上げる。結構遅いので、これがいやな場合には、emacs -nw としてnon windowモードで立ち上げればよい。

大学内のLAN, WLANであれば、電子ブックが読めるので、以下のサイトから、サーバにfirefoxをinstallした。これはローカルにダウンロードして、FUSE+sshfsにマウントしたdiskから転送できる。

http://mozilla.cdn.leaseweb.com/firefox/releases/latest/linux-x86_64/en-US/

画像を飛ばしているので、かなり遅い。
実はもっと良いやり方がある。
  1. http, httpsをSSHでforwardingする。これは試していないが、以下のようにできると思う。
    ssh -L10080:host.stanford.edu:80 -L10443:host.stanford.edu:443 -Y -i ~/.ssh/id_rsa satoshi@host.stanford.edu

    最初の引数でhttpのポートである80を10080からforwardし、次の引数でhttpsのポートである、443を10443からフォワードするように、host.stanford.eduに指示しつつ SSHにuser名 satoshiでログインするという設定である。これに対しては、ブラウザに
    http://searchworks.stanford.edu:10080/ のように : の後ろに、local port名を指定してloginすれば良い。
  2. ところがである、ちゃんと大学は、そういうproxyを用意してくれていた。
    windows, Mac, iPhone, iPadでの設定の仕方も丁寧に書いてあった。このproxyを設定すると、libraryの電子ブックにアクセスしようとすると、stanford大学のlogin IDとパスワードを要求され、loginが必要になる。学内のWiFiならそれは必要ないが、そもそも学内netに接続するために、loginの設定がされているからである。
    この設定をして、自宅でもどこでも電子ブックが読める。もはや参考書に金を払い、重たい本を持ち運ぶ必要はない。MacbookAirと、MiWiをinstallして3Gのルータになった脱獄iPhone(以下参照)だけがあればすむのである。これはまさに理想の環境である。
大学の図書館の電子ブック)

Safariというサイトなど、複数と契約している。webで以下のように読める。これが上記のX11フォワードとfirefoxで自宅で読めるようになった。図書の貸し出しといっしょなので、IDを登録してもらえば、local なブラウザにloginして読めるだろう。 上記のProxy設定でこれは解決した。



電子ブックの利点は、
  • 本を持ち歩く必要も無い
  • 図書館に出向く必要も無い
  • 原則アクセス数リミットがないので、返却を待つ必要も無い
  • マウスオーバで辞書が引ける
IDを登録してもらうと自宅からloginしても読めるらしいが、 前節で示したProxy設定で解決した。これなしでアカウントにログインして図書館をアクセスしてもサンプルとなりページの半分が読めない。

電子ブックの蔵書数)

工学部図書館には4万冊の電子ブックがあり、Python, C++など、ほとんどの本はどこからでも読める。webで図書館のhomepageを見ると、Stanford大学全体で、計6,627,606冊のbook,Journalなど検索対象がある模様。(紙の書籍やマイクロィルムを含む)

"C++ program"で検索すると55,493冊がhitする。ただし、C,C#も引っかかっている。 O'Reillyなど有名どころの本はほとんどある。Infinibandだと18冊である。かなり偏りはある。

ほとんどの電子ブックは以下のsafariと契約している。アカウントなしでは、トップページにしかいけないが、個人契約もできるようである。

   http://proquest.safaribooksonline.com/

 WiFiが完備しているので、学内なら、芝生の上でもカフェでも、webで本が読める。重たい本を持ち運ばずに、Macbookだけで、どこでも、好きな本が読め、仕事ができる。環境を変えると、脳が刺激され発想に幅が出るように思う。理想の環境に一歩近づいた。

bashによるshell script) 
Macのxterminal, terminalのshellは、bashである。私は、長いことcshellを使ってきたが、制御性等を考えると本流はbashなどBourne Shell(ボーンシェル)系であろう。shell scriptは、chmod +x ファイル名 で、実行属性を付けておけばよい。別に.batとかいった拡張子はいらない。

 Bourne Shell(ボーンシェル)    http://ja.wikipedia.org/wiki/Bourne_Shell

ちなみに/bin/shも/bin/bashも同じbashである。以下
$ /bin/sh --version
GNU bash, version 3.2.48(1)-release (x86_64-apple-darwin11)
Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc. 
$ /bin/bash --version
GNU bash, version 3.2.48(1)-release (x86_64-apple-darwin11)
Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc.
ATOKを使っているが、terminalでは、設定した入力モード切替に設定したCtrl-Jが通らない。標準のCtrl-Shift-ZやCtrl-Shift-Cは通る。bashがCtrl-Jを食っているのかと思い、~/.inputrcを変更してみたがうまくいかない。
.inputrcについては以下) http://x68000.q-e-d.net/~68user/unix/pickup?~%2F.inputrc

unixのbashなどのshellは、shell scriptの先頭に以下の行をいれておけば、任意のインタプリタを用いた、scriptが書ける。windowsのbatファイルより、はるかに柔軟性が高い。たとえば、Max OS-Xに最初から入っている /usr/bin/perl を使う場合には、以下のように入れておけば良い。-fというperlのオプションは、起動を高速化するものだと考えておけば良い。bashの機能は、windowsとは比べものにならないくらい高機能で柔軟性が高い。unixは、1970年台から世界中の優秀な研究者達が、オープンソースとして改良を加え続けていのだから当然である。
#/usr/bin/perl -f
bashなどのShell scriptを使うと高度な処理が簡単にできる。例えばフォルダにあるファイル名の一部を付け替えるのは、 ターミナルウィンドウから

$ for   i   in *

> do
> mv $i `echo $i|sed s/18Dec/17Dec/`
> done

とやることで、18Decの部分を17Decに全部置き換えてくれる。これとfindコマンドなどを組み合わせれば、任意のフォルダ配下のファイル名の一括置換もできる。小さなtextコマンドを組み合わせることで何でも出来るのが、unixの美学なのである。Macでは文字コードがUTF-8に統一されているので、これらの検索やファイル名には日本語も使える。


rsyncによるバックアップ)

/user/bin/rsync は、Macに標準で入っている。

rsyncとは)   http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0804/21/news013.html
rsyncの使い方) http://futuremix.org/2011/02/rsync

さきのbashのシェルスクリプトを使うと以下のようなバックアップコマンドが作れる。
  • SRC変数に、バックアップしたいソースのdirectory (MacやWindowsでいうfolder)を入れておく。
  • TARG変数に、バックアップ先のdirectoryを入れておく。これは、NASのback先である。
  • 除外したいファイルやdirectoryのリストをEXCLに指定したファイルに書いておく。
このシェルスクリプトの引数は、$@で、rsyncに渡る。シェルスクリプトの名前をnas_backup.sh とすると、nas_backup.sh -n で、rsyncに引数 -n が渡り、rsyncは、表示のみする。どのファイルをコピーするかのリストだけが得られる。コピーはしない。

--- nas_backup.sh ---
#! /bin/sh -f                                                                                                                        
echo
echo '----------------'
echo backup to NAS on `date`
OPT="-av -delete $@"
# OPT="-avn -delete" # for debugging -- dry run. --> -n option with this scripts force dry run.                                      
EXCL=--exclude-from=$HOME/scripts/rsync_exclude.list
SRC=(~/Desktop/ ~/Music/ ~/work/)
TARG=/Volumes/disk/Backup/MacbookAirHomeRsync/      # NAS mount point on Mac OS-X                                                    
for f in ${SRC[@]}
do
 echo Running : rsync $OPT $EXCL $f $TARG
 rsync $OPT $EXCL $f $TARG
done
 ---
$HOME/scripts/rsync_exclude.list  の形式は以下の通り。
  • # から始まる行、#の後ろはコメント
  • - から始まる行が、除外ファイル。正規表現で指定が可能。directoryの場合には、- で終わる
  • + から始まる行は、除外から再度外したいファイルやdirectory
-- execlude.listのサンプル --
# files excluded from ~/Desktop/
- UnUsed/
- work/
# files excluded from ~/Music/
# files excluded from ~/work/
- iTunes\ Media/
# below is precious
+ iTunes\iTunes\ Media/Mobile\ Applications/
- *.dmg
- *~
-- 
emacsによる編集)

~/.emacsを置くことで、起動時設定が変更できる。これはelispというlisp言語もどきで書かれている。

開発元Gnuのelispリファレンス) http://www.bookshelf.jp/texi/elisp-manual/21-2-8/jp/elisp.html
簡単な説明)  http://mibai.tec.u-ryukyu.ac.jp/~oshiro/Doc/elisp_primer.html

.emacsのサンプル)
セミコロン ";" 以下はコメントになる。
とりあえず最初の3行があれば、私は使える。yatexモードは今は使っていないが、参考に残した。
1行目がないと、ctrl-hはヘルプになってしまう。2行目で、markをアサインし、3行目でundoをctrl-x ctrl-uにキーアサインしている。
--

(global-set-key "\C-h" 'delete-backward-char)
(global-set-key "\C-@" 'set-mark-command)
(global-set-key "\C-x\C-u" 'undo-only)
;; yatex setting                                                                                                                    
(setq auto-mode-alist (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist))
(autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t)
(setq tex-command "/Users/satoshi/Library/TeXShop/bin/platex2pdf-euc" dvi2-command "open -a TexShop")
(add-hook 'yatex-mode-hook
          '(lambda ()
             (setq buffer-file-coding-system 'euc-japan-unix)))
--

lrunというコマンドを作った)
#/bin/bash -f
# run with logfile
fname=`date +%Y%m%d`.log
date +"%n----Log: %c ----%n$*%n" >> $fname
cmd="$* 2>&1  | tee -a $fname"
echo log is written to $fname ....
# echo $cmd
eval $cmd
たったこれだけ。
lrun ls -l とかlrunのうしろにコマンドを打つ。すると、20120105.logみたいに日付名のファイルに、標準出力と標準エラー出力を追記する。なければ新規に作る。
どうじに通常通り画面にも出力を表示する。logファイルには、----Log: 日付 ---
の行を挿入するので、----Log: でサーチすれば、区切りに飛べる。
bashの機能と、date, teeという2つのコマンドの組み合わせで、簡単にこういうものが作れる。

teeについてはココ) http://x68000.q-e-d.net/~68user/unix/pickup?tee
bashのリダイレクトについてはココ)  http://x68000.q-e-d.net/~68user/unix/pickup?%A5%EA%A5%C0%A5%A4%A5%EC%A5%AF%A5%C8

--
Disk spaceが足らなくなってきた)

2012/1/13追記:

MacbookAirは256GBのSSDだが空きdiskが大分減ってきた。調べるのは、terminal windowから、

du -md 4 / | sort -rn | tee ~/du.log

で一発。man du, man sortなどで調べれば使い方も直ぐに分かる。
ま、perlやpythonのスクリプトにしても良いが。
ゴミ箱、iTunesライブラリと写真が大量に食っていた。ゴミ箱は消去。写真はNASに置いて、古い写真は消すことにする。
ベースがBSD UNIXのMac OS-Xは本当に良い。iOSもunixなので脱獄すれば自由に使える。Androidはベースがlinuxである。これは元々ルートになれるものもある。
いまどきベースのOSが意味不明なのは、MS windowsくらいなものかも。
--
ファイル名を付け替える)

for 文は、do xxx; のように、1行にまとめて書ける。以下では、ファイル名中のPR0をPR10に一気に書き換える処理を1行に書いている。

for i in *.JPG; do j=`echo $i | sed -e 's/PR0/PR10/'`; mv $i $j; done

--
残りは後ほど。。

Macはすごい


Macbook Air 13inchを購入した。ハードもソフトも大変すばらしいできである。IBMPCやMicrosoft windowsとは格が違いすぎる。
背景)
windowsとは、win3.1, 95, 98, 2000, XP, win7と長くつきあってきたが、いまだに理解できていない。win8も学会で何度か見てきた。最近でも、今年に入ってwin7を3度installしている。4度目になるVMwareへのinstall(以下)で、再度それを感じた。以下の作業が手間取った前半は、壊れかけたHDDの複製に執着したからであり、かならずしもwindowsの完成度とは関係していないが。 
2011年5月29日日曜日: notePCのHDDが壊れました - 復旧作業の紹介
以下、まだ更新中ではあるが、Macについてご紹介したい。のぼせ上がりやすい性格なので、Macにかなり傾倒してしまっており、主観的なのは、ご容赦願います。ご意見・思い違い等あれば、是非、本blogにコメント願います。

OS-X Lion (10.7.2)は大変進化している。ごてごてと過去の遺産を引きずらずに、切るべきところは、すぱっと切るのが、いつもながらAppleの見事なところである。使いにくいというblogも散見されるが、過去を引きずらずに、シンプルにするのが美学だと思う。
過去のソフト遺産とか、従来のデバイスに縛られる場合にはMacには移行しにくい。過去と決別するのを好まない人はMacよりMicrosoftを選ぶのが賢明かもしれない。win8では、Metro UI (新API対応アプリが必要/registoryも使わない) で決別を試みているが、従来互換は維持している。過去への互換性の考え方の違いは、AppleとMicrosoftを特徴づけているように思う。以下にも考察した。
2011年10月11日火曜日: AppleとMicrosoftを比較すると
さらには、MacにVMware Fusio4を入れて、windows7をinstallしたが、大変だった。世界共通バイナリであり、ユーザ毎にも言語環境を変えられるMac OS-Xを使ってからwindowsをinstallすると特に強く感じる。以下に書いた。。
2011年10月30日日曜日 Macbook AirにVMwareをいれwindows7を入れた。windows7 英語版には難儀した。。
Macbook Airは、MacbookProよりは割安だが、格安IBMPCに比べると、割高ではある。ただし、ソフトの追加購入コストがほとんどかからないし、割高なぶんの性能は持っていると思う。

以下にまとめたい。

ハードウェア) 仕様 - http://www.apple.com/jp/macbookair/specs.html
  • レガシーとの決別。
    • Ethernetコネクタ (RJ-45)をもはや本体に配置していない。必要ならUSB Ethernetポートか、Thunderbolt displayをHUBにして接続する。通常は内蔵WiFiで十分なので必要ないが、性能向上のためAppleのUSB Ethernetアダプタも購入した。これは、使っているとかなり発熱する。ちなみに、Bluetoothも持っており、これで、周辺機器をつなぐことも、これを用いたファイル転送もできる
    • HDDから決別し、全機種SSD (Flash)  128GB, 256GBとおごっている。おかげで起動がすこぶる速い
    • マウスやトラックパッドのスクロールの方向は、OS-X Lionでは、標準は逆転したが、これは設定変更可能。(ソフトウェアのところでも述べる)  Tabletにあった自然な方向だとの主張だが、OS-X Lionだけ逆の環境になって、レガシな装置と完全には決別できないユーザが混乱しないのかは疑問。タッチスクリーンのように明らかに操作感が違わないと使い分けができるものやら。これは101 keyboard(英語配列)と106キーボード配列の混在(日本語配列)の混在利用でもいえる
  • キーピッチが、19mmであり、desktopの間隔に近いが、薄くするためなのか、ストロークが小さい。トラックバッドが良いのに残念。やはりオフィスには、エルゴノミックキーボードを配置したい。もっともこれを配慮してか、Thunderbolt displayがdocking stationの役割を持っている。この環境を構築し、以下に記載した
    2011年10月23日日曜日:
    エルゴノミックキーボードと外部ディスプレイを使った生産性の高い環境
  • 13inchではスペック上は電池が7時間持つ。残時間表示をonにしていると、実効5時間くらいが表示されている。さらにLi-Ionは満充電で過充電すると電池寿命が下がるので、これも対策している模様
  • PCでは、ホームポジションから手を離すのは生産性が落ちる。なので、タッチスクリーンにはしていない
  • マルチタッチのタッチパッドが広くて使いやすい。マルチタッチでジェスチャーの認識精度も高い。ジェスチャーも4本指まであり、よく考えられている。余計なスクロールエリアだとか、マウスボタンなどがなく、広々と使える。windows noteのような苦痛が少ないので、移動時には、マウスを持ち運ばなくてもよさそうである。
  • Thunderboltディスプレイが秀逸である。27インチで解像度2,560 x 1,440と高く、発色もよい。10Gbps が2linkあり、ディジタルで専用ディスプレイにつながる。これが、ドッキングステーションになる。
  • Macは、IBM PCがアナログVGAに足踏みしている間に、Digital DVI (single link, dual link -- dualなのはMacぐらいでは...),  HDMI、Thunderboltと進化した。Macbook (AirもProも) おなじmini portにアダプタを変えることで、上記すべてのデバイスがつながる。displayというカテゴリで、本体側はたった一つのコネクタに押さえているのが見事である。10Gbps が2ポートなのが、従来のmini display portであり、このコネクタ形式のケーブルから10Wも電源供給ができるのである
  • 厚さは最薄部0.3cm-最厚部1.7cmと薄く、余計な出っ張りが全くないので、すっきりと鞄に収まる。重量は13inchで1.35kg。が、アルミボディで作りがしっかりとしている。普通のnotePCにある送風用やスピーカ用の穴がない。ファンはついているようで、負荷が高まると音はする
  • 本体LCD上にカメラ、本体にマイクがついており、skype等に対応している。カメラは、PhotoBooth等とも連携している。また、カメラを利用して環境輝度を認識してLCDの明るさを変える。急に変えると違和感が出るので、じわじわと変わる
  • 13inchで256GB Flashがついて13.8万円は安い。さらには、core i7 (dual core, 1.8GHz)にもなる。またキーボードはwebでオーダすれば、101配列(英語配列)も選べる。私は、1列少ない英語配列が好きである。メモリは4GBであり、拡張はできない
 私が購入したのは、電池の持ちと画面サイズを考えて、Macbook Air 13 inch, 256GB SSD, core i7 である。

  • Thunderboltディスプレィには、Macのmini displayケーブルしか出ていない。DVIもHDMIもVGAもつながらない。さらには、古いMacbook等の非Thunderboltのmini portにはつながらない。完全にThunderboltのinterfaceしか持たない。なので、返品が多いらしく、店でも何度も何度も確認された。
  • Thunderboltに搭載されているのは、ウーハ付きスピーカ(2.1ch)、マイク、カメラ、1G Ethernet port、USB 3ポート、IEEE1394(Firewire) port,  Macsafe経由でのnotePCへの電源供給機能,  拡張用Thunderboltポート。Thunderboltは10Wの電源供給能力も持つ。
  • Macを、Thunderbolt displayから出ている電源とmini-display portにつなぐと、Thuderbolt displayが、キーボード・マウス・外部ドライブ・Ethernetなどの、ドッキングステーションになる
    • Macは閉じたままでも良い
      • 閉じていれば、メニューバーが全部Thunderbolt display側にいく。電源を切るのは簡単である、display cableを抜けばsleepになる。ハイバネーションか、sleepかを気にする必要もない。sleepで電池が30日と十分持つらしい。http://www.apple.com/jp/macbookair/features.html#longlasting
      • 電源を落として、Thunderbolt displayなしでMacを開くと、ウィンドウは、Macの小さいディスプレィに収まるように集まってきている。アイコンは自動整列にしておけばよい
    • Macを開けていれば2画面になる
      • このときは、メニューはMacbook側に残る。2画面か複製表示にするかも自在に設定ができるし、設定画面がメニューバーにあり、設定も楽
  • MacbookPro 15inch, 17inchなどAMD Radeon GPUを持つ機種ならDual Displayにできる。Thunderboltは非常に高速なので、通信遅延に対策したプロトコルが作れれば、GPUもDisplay側に設置できる。これにより、notePCの本体コストや消費電力をあげずにThunderboltの芋づる接続で何台でもマルチディスプレィにできるはずである。制御ドライバは複雑かもしれないが。。
    今後の進化に期待したい
  • オーディオは良い音がする。が、背面にも上にも横にも溝はない。下部の見えないエッジにメッシュがある。デザインにはこだわりがある。
外部ディスプレィ等を活用した環境は、以下に別記していく)
2011年10月23日日曜日
エルゴノミックキーボードと外部ディスプレイを使った生産性の高い環境
ソフトウェア) OS-X Lion (10.7.2)
  • 必要なものが、ほとんど最初から入っている。私が、追加で有料で購入したのは、いまのところATOK(まだ30日間の試用中だが)と世界時計だけである
  • App Storeには優良なソフトがきわめて安価でそろっている。iPad, iPhone等から、優良なソフトがさらに増えることを期待したい
    • windowsの高機能な世界時計はsharewareで、1,000円以上もしたが、今回のは1.9ドルであった。他にもApp Storeの品揃えは多い。必要機能はこれで十分である
  • 設定がきわめて簡単。基本的にはOSがSSDにセットアップ済みで、カスタマイズのみなので、2時間もあれば、凝ったものを除いて、ほとんどsetupは終わる
  • 最初から多言語対応である
    • 米国製Macでも、すべてのツールが最初から日本語対応、というか、韓国語でも、アラビア語でも、優先度をつけて対応できる模様
    • 何語の設定にも自由に行き来できるし、ユーザごとに言語設定を変えられる。米国人への説明が便利なようにメニュー等を全部英語にしているが、これで問題なく日本語は使える
    • blog用に日本語環境のユーザも作った
    • 残念ながら、ログインしたままユーザを移動できず、一旦ログアウトする必要がある。 ←これは誤り。上部のコマンドバー右から2番目にある、ログインネームをクリックすると、メニューが現れ、複数ユーザ間を移動できる。もちろん移動時には、移動先ユーザのパスワードが要求される。この移動は、立体が回転するようなアニメーションになっており、なかなか格好が良い。
    • ユーザ間screen shot等のファイルを移動することも可能。管理者設定にしておけば、Unixのdirectoryツリーが全部見えているからである
    • ユーザの環境は、/Users/$USER_NAME に保存されている。
      • /Users/$USER_NAME/Library以下に設定情報が保存されているが、このフォルダは、通常はfinderでは表示されない
      • https://discussions.apple.com/thread/3301036?start=0&tstart=0 でrootを有効化する。若干やり方が違うができた。
      • rootになりtar で、内容をcopyしてchownする。userが違うのでdirectoryのsymbolic linkは効かないと思うが、fileのhardlinkはできるのでは。そのうち、shell scriptかperlで処理してみたい。
    • 言語セットがUTF-8に統一されている。UTF-8ならば、S-JISと異なりバイナリ検索がつかえるし、EUCのように、言語環境にも素直に通る。MailのencodingまでもISO-2022-JPではなくUTF-8にしてしまっているのは、ちょっとやり過ぎ。

      RFC2822によればヘッダを構成していいのはUS-ASCIIと改行文字(CR/LF)なので、UTF-8は一見ルール違反だが、実際に は、UTF-8をQuoted-Printableでエン
      コードしてあるので、これは、MTA的には US-ASCIIでRFC compliant。本文は、UTF-8をbase64でencodeしている。本文は圧縮度のため、件名は英文だけならRFC-8非対応のメイラでも見えるようにするため、エンコードを買えているのだと思うが、この不一致のため、Outlook expressなど、混乱するメイラが多い。

      相変わらず、すっぱりと過去を断ち切るのは、Appleらしい。
  • rebootする前の状態を保存しており、再起動すると同じツールが全部立ち上がる。デバイスドライバ等によっては再起動が要求されるものもあるので、これはきわめて便利。Reboot時間を測定してみた。13個のアプリが開いており、うち1つは14タブを開けたGoogle Chromeである
    • 再起動を指定して、落ちるまで:  6秒
    • そこから、ログイン画面が表示されるまで: 20秒
    • そこから、パスワードをいれて、Chromeやターミナルウィンドウなどアプリが立ち上がるまで' 16秒
    • Chromeのtab等の読み込みが終わるまで: 15秒 (やや怪しい)
    • 13個のアプリが復元した。
  • 一方sleepからの復帰は、以下のようにパスワードを入れている時間のほうが長い。ここまで速いと、指紋認証とか、なにか別な認証が欲しい。iPhoneのような数字4桁は心もとない
    • パスワード入力画面がでるまで3秒 (Sleepに入ってからの時間経過でも、多少ばらつく気がする。最大7秒ぐらいのときもある。)
    • パスワードを入れ終わってから、アプリが復元するまで1秒以内
    • WiFiには、すでにつながっている。電波が弱いときには接続に時間がかかることもある
    • Sleepに入るのは一瞬
  • ツール間のインターフェースが統一されており、有機的に連携している
    • ほとんどのツールが、Emacsのキーバインディングで編集操作ができる。キーから手を離す必要がないので、きわめて生産性が高い。
    • どのツールからもマウス位置の単語が、付属辞書(Oxford 英英、Oxfordシソーラス、プログレッシブ英和・和英、類語、大辞泉、wiki)でひける。これだけの辞書が最初からついてくるだけでもお得である。タッチパッドなら、3本指タップでいける。Chromeは対応していないので、2本指タップでポップアップメニューを出して選択する必要がある
    • どのアプリもCommand /+/-でフォントサイズが変えられる。ウィンドウの大きさは変わらないでフォントだけが拡大縮小する
    • SSHやFUSEでネットワークにつないだまま、sleepに入っても、別段エラーもなく接続が切れるだけである。再開したときに操作が速い
    • 音声読み上げ機能が標準でついている。MailでもEvernoteでも同じように、textを選択して、右クリックメニューないしはEditメニューからSpeechをセレクトすると、音声読み上げができる。Chromeは対応していない。日本語があるとそれは無視しえ、半角数字とか半角アルファベットとか英語で読めるところだけを読む。抑揚もあって、かなり流ちょうな英語である
    • ログインでパスワードを間違えるとwindowが震える。余計なメッセージもなく簡潔でわかりやすい。本体デザイン同様にセンスが良い
  • タッチパッドのジェスチャーの認識精度が高い
    • 特にタップ=クリックの誤認が少ない。windowsのnotePCのタッチパッドでダブルタップをクリックにしていると、勝手にクリックになり操作がめちゃくちゃになることがあるが、Macbookではそういうことは起きない
    • ジェスチャーは、設定画面からそれぞれon/offできる
    • ときどき間違えて、シングルタップを2本指タップにしてしまうが、標準設定では、幸い2本指ではメニューがでるだけなので、悪影響が小さい
  • システム設定も直感的
    • windows系のように設定が分散していない。networkの設定はたった一つのアイコンからできる
    • Userの設定変更等間違うと困るものは、鍵がかかっており、passwordを再入力して解除する必要がある。このインターフェースは直感的でわかりやすい
  • アプリは、Registoryとか、dllとかで、システムを不安定にしない。
    • mail.app は実はフォルダになっており、その下に必要なものが入っている。folderから「構成要素を表示」とやると簡単にいじれる。もちろん、Terminalのbashからはtextベースで操作できる。通常は、xxx.appをゴミ箱にいれるだけで、きれいさっぱりアンインストールできる。
    • http://guides.macrumors.com/Uninstalling_Applications_in_Mac_OS_X
      によると、一部、以下にファイルを残すものがあるらしい。
      • /Library/Preferences/
      • /Library/Application Support/"

  • 退化しつづけるOutlook (outlook 2007はスレッド表示や、引用の制御もしにくくなっている)と違い、添付のMailツールは着実に進化している。(後半に記載した)
  • キーボードのカスタマイズも標準サポート。CapsLockにもControlをmapしたり簡単にできる
    • ちなみにwindows7では、英語配列(101配列)の外部キーボードを接続して英語配列に認識させるのに、registoryをいじりrebootする必要がある。windows系では、悪いことにキーボードごとに配列を変えられない。外部に101(英語配列)をつけ、これように101配列に設定すると本体が106(日本語配列)の場合でも、本体のキートップが英語配列で認識されてしまう。
    • Macは、当然keyboardごとに配列を認識するし、この認識も、指定通りに両シフトキーの内側のキーを2回押すだけで自動認識である
  • マウスのスクロールが従来とは逆になった。が、「設定 →トラックパッド」の「Scroll direction」での「Natural」のチェックを外せば従来互換に戻る。本来、タッチパッドと、マウスで別々に設定できると慣れるのに楽かもしれないが、「下にこする=スクロールバーを下げる、画面が上がる。」というのが、TabletやiPhoneなどの動きの反対で不自然なので、もうやめてしまえよ。。というAppleの主張なのだと思う。(既存インフラをそこまで否定するのか。。とも思うが。。)
  • MS-IMEは変換精度がどんどん悪化しているが、ATOK for Mac を使うことで、変換ミスがかなり減り、入力が楽になる。
    (Windowsでも同じだが)。ATOKは、流行対応した辞書が定期的に追加されるし、定額制ならアプリ本体も更新していく。無料のCloud Storageを使って、他のATOKと辞書を共有できるらしい。Functionキーや矢印キーを使わないATOK標準のキー設定は、操作性をかなり向上させる。もちろんカスタマイズも可能なので、私はひらがな/英語の切り替えを Control-Jに割り付けている
  • OS本体がBSD系UNIX なので、Unix, Linux系のツールが最初からついてくる。コマンドシェルはbash (v3.2.48)であり、/usr/binには、gcc (v4.2.1),  git (v1.7.5.4), emacs (v22.1.1),  perl (v5.12.3),  python (v2.7.1),  ruby  (v1.8.7),  php (v5.3.6), vim, ssh, x-server, rsync, yacc, lex などが最初から入っている。そもそも、unix系のツールはサイズが小さいので、/usr/binには1082コマンドも入っているのに、disk容量は122MBしかない。これもwcやduというコマンドで簡単に調べられるのが、unix系のツールの素性の良さである。
    無いツール (たとえば、wgetやgnuplot)もmac port等で取得するか、source forge等で取得してコンパイルすれば使える。(Unix系ツールの整備については、別記事 :
              2011年10月23日日曜日 MacでBSDツールを利用するに記載する)
  • OSの設定が、BSDなので大変楽。ps, killでjobを殺すこともできるし、使いやすいGUIのツールもついてくる。
  • Terminalが進化した。半透明にできるので下に何があるか透けて見える
    • TerminalやX11のterminalで、ATOKのひらがな/カタカナ切り替えキーが通らない。ATOK標準のCtrl+Shift+C ないしはCtrl+Shift+Zは通る。私がカスタマイズしたCtrl+Jを通したい
    • 変換モードはwindowsごとに持っておらず。グローバルらしいので、一旦他のwindowに出てから、terminalに戻ると仮名入力になっている。それはそれでつかいやすいのだろうか?私には使いにくいが。
  • 無料のwinbottlerを使えば、windowsのソフトが走るはずであるが、win95時代のレガシーツールのインストールには成功していない
    • winebottlerの状況は、別記事に書く :  2つのソフト(一つは、CravingExplorer-1-1-0.exe) を試したがどちらもうまくインストールできていない。日本語フォントへの対応は、以下にあるものを試したが、インストーラは文字化けしている。
      http://www.semerumamoru.com/wblog/?p=1909
    • VMware Fusion 4(有料) は、Mac OS-X Lionに対応した。
      http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/19925/
       これを使えば、windowsをOS-X Lion上でひとつのwindowとして走行されられる。費用もかかるし、あえてwindowsを導入したくはないのだが、過去の互換性を確保する一つの方法だろう。
    • 標準添付のBootcampで、Mac OS-X, Linux, windowsのトリプルブートにもできるが、Linuxを入れなくてもかなり類似ソフトは動くし、Mac OS-Xを毎度シャットダウンし、起動の遅いwindowsを起動し、連携していないwindowsツール群をつかうのも癪である
  • Xcodeなど、開発環境はAppleから無料で入手できる。iPhone,iPadのデバイスにダウンロードするには、有料のライセンスが必要である。デバイスが脱獄してあれば、これも無料になる
  • Office系ソフトは、無料のLibreOffice (Openofficeからspinoutした技術者が作ったもの) で十分使える。日本語も問題なく表示・編集できる。PowerPointで、既存のファイルを表示させると、若干、図形が乱れることはあるが、だいたいは正しく表示される。もちろん、pptxなどにも対応し、html, pdf, jpg 出力など、MS Officeよりも多彩なファイル出力を持つ。表計算は、こちらの方が使い勝手が良い
  • iCloudで、iOS5.xとMacのデータが、cloudを通じて同期できるようになるらしい
    • メイルをiCal(カレンダー)にはりつけ、スケジュール化できる模様
    • これがiCloudで他のデバイスと共有できると最強である。現状はgoogle calenderを使っているのだが
  • ireless lanの検出がかなり速い。windows7は、networkがつながらなくなってrebootすることが、時々あるのに
  • MacbookProとMagicmouseがつながっているときに、今度のMacbook Airとマウスの関係はどうなるのかと思った。あるMacとつながっているBlueToothマウスは、他の機器とはつながらないようである。MagicMouseは、MacbookProでは、自動認識されず、手でメニューバーから認識させないとならないことが多かった(Snow Leopardの問題かも...)。今回は、ロジテックM305 Mouseにした
  • Tabletのような、Launch padが導入された。win8でいうところの、Metro UIであるが、従来のMacアプリがアイコンとして表示される。別アプリだけが表示されるMetroとは違う。
  • windowsと異なり、開いているアプリはDOCKに表示されない。4本指までのタッチパッドのアクションを使って、Exposeにしたり、Launch padを起動したり、いろいろなことができる。single fingerのdouble tap(=左クリックの機能)の誤認識も少ない。マウスより便利かもしれない。。。 
  • OS-X Lionの初期設定等は、以下のwikiにも書かれている。
ということで、私は、すべての環境をMacに移そうと思っている。もうかなりレガシーソフトから移行した。後日報告したい。

また、広い画面と、エルゴノミックキーボードを使うことで生産性があがることがわかった。特に、キーストロークが最適で、形状も打ちやすい、エルゴノミックキーボードは、体への負担が軽く、かなりのスピードで打てる上に、体への負担も軽く肩こりにもなりにくいように思う。アメリカでは、大学院生はもちろん、役所などでも、エルゴノミックキーボードを使う人は多い。これも別途レポートする。

進化したMail) 
MailのView→Organize by conversation (日本語モードでは、未確認。)


マウスオーバの辞書検索)

 Mailの場合) touchパッドから単語を3本指タップで、以下の画面になる。wiki-pediaを含めて4つの辞書が一気に検索される。標準添付のブラウザであるSafariでもだめである。


Google Chromeの場合) 単語を選択して、マウス右クリックメニューないしは、タッチパッド2本指タップで出るメニューから辞書検索を選ぶ。


とにかく、なにも買い足さなくて、これが標準機能だけでできるのはすばらしい。

2011年10月19日水曜日

トヨタ プリウスはBポジションにバグ?? アイドリングストップしない.... Dモードに戻したら燃費が大幅に改善

プリウスの技術や関連サイトに関しては、以下にまとめてある。

2011年5月25日水曜日: トヨタのプリウスは本当に凄い車です (各種プリウス考察を総括)


プリウスのシフトポジションと挙動)
高速を走行して挙動を調べた。表にまとめる。


アクセルを思い切り踏み込めば、ノーマルモードでもエンジンは5,000回転ぐらいにはなる。パワーモードとは、アクセルレスポンスを敏感にする違いのようにも思う。

ただし、プリウスのエンジン音は関心しない。ミラーサイクルエンジンで、高効率なのかもしれないが、5,000回転ぐらい回すと「ぶーぶー」という感じであり、ここちよいエンジン音ではない。これに比べると、以前乗っていた日産U11ブルーバードのCA18DETというターボエンジンは、名作だったと思う。シルビアや180SXにも使われたエンジンである。高速道路で踏み込むと、ターボが効いて一気に160km/hくらいまで気持ちよく加速するのである。エンジン音も良かった。この頃までは、つまらないので、マニュアルシフトしか運転しなかったのだが。。

Bポジションで走行すると燃費が極端に悪化する)

シフトレバーをBポジション(エンジンブレーキを利かす設定=通常のオートマでの2ndとローを兼ねる)にすると、PowerModeであるかどうかに関係なく、アクセルを離すと制動する。回生限界を超える制動をかけようとするのか、多くの場合にはエンジンブレーキとなりエンジンの回転があがる。特に高速では顕著だが、信号で低速になっても、エンジンは止まらない。

Kiwiを使ったタコメータをみていると、この様子がわかる。ところが、現行プリウス(ZVW30)では、信号停止等でハイブリッドインジケータではエンジンからのエネルギー流はとまったように見えていても、OBDを使ったタコメータでは、エンジンは1,000回転ぐらいで回り続けている。前記型では米国仕様と日本仕様で最大パワーすらちがったようだし、現行のプリウスもオプションの設定が、日米で、かなり違う。米国仕様だけの問題なのかもしれない。

低速になってそのまま信号で停止しても、駐車して、パーキングブレーキにいれてしばらくしても、エンジンは回り続けている。SOC(充電量)がほぼ満充電でも関係が無い。シフトをPに入れるとエンジンは止まる。場合によっては、フットブレーキを踏んで、停まっているのに、ハイブリッドメータの表示上は、ブレーキで停止しているのにモータから車軸に駆動がいっている=クリープしていると表示されることもある。KiwiからのOBD情報が間違っているわけではなく。耳を澄ますと確かにエンジンが動いている。

Bポジションでは、減速時にエンジンブレーキをかけている。おそらく、そのためにエンジンを止めるタイミングを逃して、ECU(中央コンピュータはエンジン停止だと思い、ハイブリッドメータに表示しているものの、実際にはエンジンがアイドリングストップせずに、回りつづけているのではないかと思う。

Bポジションだと回生の効率が上がるし、油圧ブレーキを最後の最後まで使わないとあったがこれが本当なのかは怪しい。ちょっと記述はわかりにくいが以下のようなサイトもある。

Bレンジ(ポジション)で回生量が減る、は勘違い!?)

Bレンジの使い方の口コミ情報) こちらは、いい加減な情報も多いですが。。

なので、燃費があがると思いきや、燃費はかなり悪化する。Dポジション(通常のドライブポジション)にすれば、信号のかなり前から、エンジンは止まるし、もちろん停車中、発進直後はエンジンは動かない。
とにかくBポジションは、坂道での減速等のみで、あまり使わない想定だとすると、停車時については、あまりテストもしてない可能性があり、バグがあってもおかしくはない。

制御系が壊れたと思い、ディーラに点検を予約したのだが、いろいろ試してみた結果、上記のようなことがわかった次第である。ディーラにキャンセルを入れたときに、上記を説明したら、「通常運転中にBポジションに入れたらだめだよ。」といわれただけ。ハイブリッドインジケータと、実際の動作が食い違っているのだが、バグだとは思わなかった模様。

さらに坂道で、信号でエンジンをアイドリングストップさせるのに、Dポジションに毎度もどさないとならないのも不自然である。やはり、あえてBポジションのバグと呼びたい。

Dポジションに戻しての燃費の向上)

通勤に際して、従来は、Bポジションで44Mile/Galon=17km/L 程度だったのだが、Dポジションにし、さらにパワーモードを外しておとなしく運転したらなんと、56Mile/Galon=24km/Lに燃費が向上した。フロリダ旅行時にレンタカーで高速巡航したCivic 1.8L (2010型)の燃費が12km/Lなので、なんと燃費が倍である。フロリダはほとんど平坦なのに対し、当地は上り下りが多く、回生失効しかつエンジンを相当回さないとならないi280という不利な条件なのにである。平坦な高速巡航でのプリウスのエンジンは1,000RPM程度。平坦地なら相当燃費がよくなるはずである。今回は、回生を効かせるように、ハイブリッドインジケータをエコ運転表示モードにして観察しつつ、減速時の充電計(Charge)が振り切れないように、早めに軽くフットブレーキを踏むようにした。

学内は25mile/h=40km/h制限で、Stopも多いのだが、学内は逆にEV走行するので、燃費が向上するのである。また、立体駐車場内もEV走行なので、燃費が向上する。Bポジションだとエンジンが動きっぱなしで燃費は悪化していた。夕方帰宅時には高速は渋滞するが、これもEVモードなので、燃費は逆に向上する。燃費が悪化するのは、むしろ高速の登りで無理に加速する時である。

一般道でも流れていると、燃費は52MPG(Mile/Galon, 1MPG=0.425km/L)ぐらいしか行かない。ところが渋滞すると58MPGくらいまでいく。渋滞すると燃費が良くなるのは、速度が上がると急激に増大する空気抵抗やタイヤの転がり摩擦が、低速の走行で低減するからだと思う。この改善のため、プリウスのボディは徹底的に空力を改善し、CD値0.25を達成し、北米仕様車の最低グレードのPrius IIは、Bridgestoneの195/65R15 89SのECOPIA EP20という低転がり摩擦抵抗のエコタイヤを履いている。

通勤時に、上り下りのあるi280で事故があり、渋滞していた。平均速度は25km/h以下。通常だと、110km/hの巡航で、ハイブリッドインジケータ(距離/給油量より燃費が良く出る傾向がある)では18km/L程度の燃費が表示されるのだが、このときは、高速の燃費が23km/Lくらいになり。さらに、高速を出た山道では、遅いトラックが前にいたため、EV走行が進み、学内での低速走行と立体駐車場内でのEV走行により、燃費はどんどん向上し、60.4 Mile/Galon = 25.7km/Lを記録した。

一般車の経済速度は80km/hといわれているのに、渋滞して発進停止を繰り返しても、低速走行したほうが燃費が向上するのは、さすがハイブリッドだと感心する。

暖機運転による燃料ロス)

唯一の問題は、始動時の暖機運転だろう。現行ZVW30型プリウスでは、廃棄熱回収や電動冷却水ポンプなどで、暖機の短縮を図っているのだが、やはり暖機は燃費ロスになる。暖機時には発電してNi-MH電池を充電しているように見えているが、基本的に暖機はエンジン負荷を軽くするはずなので、発電量も押さえているのかもしれない。これは、OBD利用のハイブリッドアナライザを作れば判明する。とにかく、下表にあるように燃費が悪化する。

PHV(プラグイン・ハイブリッド)になれば、EV走行中に軽負荷をかけてエンジン動力を活用しつつ暖機ができるのだろう。PHVであれば、暖房のためにエンジン冷却水をつかうこともないので、寒冷地で暖房のための暖機による燃料消費というのも無くなる。ヒートポンプになるのだろうか。いずれにしても、次世代プリウスでの革新に期待したい。

ちなみに計算してみた、片道25kmの通勤距離で、気温25度くらいなのに、駐車場で暖機をするとなんと走行に使った燃料の6%分に相当する燃料が消費されるようである。

通勤距離(片道)16.00 mile25.74 km
暖機前燃費率56.00 MPG23.80 km/L
暖機前消費燃料0.29 Galon1.08 L



暖機後燃費率53.00 MPG22.53 km/L
暖機後消費燃料0.30 Galon1.14 L
暖機での燃料消費の割合5.7 %5.7 %

ただし、ZVW30のハイブリッドメータの燃料消費率表示はかなり誤差がある。走行距離と実際の給油量から計算した燃料消費率は、ハイブリッドメータ表示よりもだいぶ低めにでるようである。上記は、ハイブリッドメータ表示によるものである。

暖機が終わるのを待たないで走り出した方がいいかもしれない。どうせゆっくりなら、EV走行なのでエンジンには負担がかからないであろう。 高速巡航時には、エンジンは1,000RPM程度なのに、暖機時には夏でも1,300RPM近い回転になる。高速で急加速するとエンジンは3,000RPMから4,000RPMにもなり、急激に燃費が悪化する。エンジンの摩擦損失は、回転数増大につれ増大する。2.5乗に比例するともいわれている (参照: モータファン別冊 第426弾 新型プリウスのすべて 480円 - 48 page。)

暖機時にも発電機(MG1)からNi-MHバッテリを充電しているはずだし、MG1,インバータ,Ni-MHバッテリの系の効率が悪いとも思えない。また、高速低負荷巡航時のエンジン回転が1,000RPMなのに対して、暖機時は1,300RPM程度。暖機時に低回転でエンジン効率が悪いとも思えない。発電量を抑えて軽い負荷にしている可能性と、暖機時に濃厚混合気にして燃費を悪化させている可能性がある。だとすると、暖機終了をまたずに走行し始めても、燃費はさほど向上しない。これも実験する価値がある。後日試したい。

エンジンの損失) http://www.nmri.go.jp/eng/khirata/stirling/docpaper/hyoukaj.html
エンジンオイルの低粘度化と摩擦損失の関係) http://www.geocities.jp/bequemereise/viscosity3.html

プリウスの場合、ごく低回転のエンジン非効率はEV走行で存在しないし、可変バルブとクールEGRで低回転側のロスが抑えられているので、エンジンを極力低回転にするように走るのがエコなのであろう。

ホンダインサイトのパラレルハイブリッドでは、走行中にはエンジンが止められないらしい。すなわちEVモードには、なれない。一方EVは、長距離走行時の電池消費にまだまだ難がある。トヨタのSeries Parallel Hybridは、とりあえずは、かなり良い解だと思う。

欲しい機能)
Dポジションでアクセルを完全に離しても、たしかに急な制動感はないが、少しだけは回生はしている。回生を増やしたければフットブレーキを踏むことになる。この挙動は、オートマ車と合わせるためなのかもしれないが、アクセルを全部離したら回生を強くかけて減速してくれた方がうれしい。高速で頻繁にブレーキを踏まなくてすむ。プリウスの後ろを走っていると、しょっちゅうブレーキを踏んでいるようだという友人もいる。

日産リーフは、特にエコモードでは、アクセルを離すと急速に回生し、ブレーキがかかる仕様になっているらしい。
http://ascii.jp/elem/000/000/643/643338/
                                  リーフのモータは、80kW,最大トルク280Nm,最大回転10,390RPM。
一方現行プリウス ZVW30のモータは、60kW, 最大トルク207Nm, 最大回転13,900RPM。                     これにエンジンのサポート、73kW, 最大トルク142Nmがついている。
 リーフの加速感が3.0Lエンジンなみということからすると、プリウスの加速感が若干劣るのは、エコのための味付けだと思う。もっともアクセルをフルに踏み込めばエンジンは5,000RPMくらいになり、相当の加速感はある。

ホンダのインサイトはCVTなのに、ステアリングにパドルシフトがついている。パドルシフトはトランスミッションのギヤを変えるものなので、CVTでは本来いらないはず。
なのにあるのは、加速と減速をアクセルで自在にコントロールするためだと思う。プリウスにもハンドルに回生ボタンとかを導入したらいいかもしれない。

エンジンストップはどれくらいまで可能か)
webでは35km/hまでEV走行するとあるのだが、これは駆動するときの話。
回生中にエンジンがとまるのは、最高37M/h = 59.2km/h だった。負荷条件にも
よるとは思うが。。だいたい60km/hを区切りにしている可能性がある。この速度を超えると回生ブレーキがかかっていても、エンジンは止まらず1,000RPM程度で回転し続ける。

平坦な高速では、車速を落とさない配慮かもしれないが、アクセルを全部離すのは、減速してほしいというドライバの意思表示なので、エンジンをとめて回生してもよいのではなかろうか。現に、i280でやや下りや、下り逆で、アクセルを完全に離すと多少回生するのだが、エンジンは1000RPMで回転し続けている。
なぜ、高速走行でエンジンを止めないのか、よく理解できていない。

すくなくとも、回生時にエンジンがとまる渋滞時には、燃費は58MPG(24km/L)ぐらいまで向上する。高速走行時も回生時はエンジンを止めた方が燃費が向上するのではなかろうか。

2011年10月16日日曜日

iPhoneをポケットWiFiルータにしよう

iPhoneを脱獄して、非公式ツール(有料)のMyWiを導入すると、iPhoneがポケットルータ(WiFiアクセスポイント)になる。wireless tetheringと呼ぶ。
(そもそもtetherというのは、tethered jailbreakにもあるように、紐でつなぐことなので、wirelessでもtetheringというのは、ちょっと奇妙な気がする。) 
3Gの広域電波を受信して、PCなどWiFiの機器を複数繋げられるのである。定額制になっていれば、別に月額料金は発生しないし、iPadとかも3Gがない安いモデルが、WiFiアクセスポイント以外でインターネットにつながるのである。


2011年3月26日土曜日: verizonとAT&TのiPhone4を比較した (米国の携帯通話料は驚くほど安い!!)


に書いたように、AT&Tは月4GBのプランなら公式にwireless tetheringを提供している。が、月4GBはもとより、1GBも使っていない。なので、MyWiを導入すれば、月45ドルの4GBプランなどに加入しなくても、月25ドルの2GBプランでwireless tetheringが使えるのである。もちろん、wireless tetheringを提供していない国ならば、ポケットルータが兼用になる。


そもそも3Gはかなり性能に余裕があるので、旅先で家族のiPodやPCがつながっていても、通信は、あまり遅くなった気はしない。家族で海外旅行にいくとき、一人だけ海外ローミング料金を払って、接続をシェアできるのは大変便利である。定額制の場合にはキャリア側で通信制限をかけてくるおそれがないとはいえないが。。

脱獄してCydiaから、MyWiを導入する。一定期間試用した以降は有料($19.99 私が2011/5/25に購入したときは...)である。一旦、Googleアカウント等を登録しておけば、次回更新や再脱獄の後には無料で再導入できる。



以下画面スナップを付けておく)2011/10/15時点でのMyWiの最新版は、5.03.2である。使い方は基本的に以下の写真と同じである。

Cydiaでの説明画面。試用後は$19.99になる。

機能など

とりあえずiPhone4には、これだけの脱獄アプリをいれてある
Status bar custom clockも重宝している

MyWiを起動して、2段目の青いWiFiマークをクリックすると次の画面に行く

WiFi HotspotのスライドスイッチをONにするとWiFi機能が
起動される。アプリを終了しても、青くなったステータスバーは
そのままで、ルータ機能が有効になっている。もちろん、
通話も通常のiアプリも別に影響なく使える。
誰かがつないだときに、音がして現在の接続人数が表示される。たしか5人まで繋げられるのでは。。

個人HotSpotのセキュリティやSSIDは自由に設定できる
ROGERSはカナダ、カルガリーのローミングキャリアである。

設定の画面である

欧米と日本の文化の違い


米国の特徴)
米国の特徴は、
  1. 徹底的に自己責任である
  2. システムが適当。地方分権が進みすぎて格差が大きい。

    指導要綱も学校によって違う。この結果、多様性が高い。街ぐらいの規模で学校のシステムが違うので、貧しいエリアと金持ちエリアは教育の質が違いすぎる。入試も有名州立大学でも全員入れてから、授業について行けなくて落ちこぼれるという形態のところがある。

一方、日本は
  1. お上が面倒をみる。
  2. きっちりしている。何事も決まりを作る。きわめて均質。

  何事も他人任せで、失敗の責任は全部他人のせいになる。

この結果、日本は一兵卒のレベルが極めて高い。

米国は、こちらの店員を見るとわかるように兵卒のレベルがきわめて低い。
銀行員ですら間違いばかり。。このまえ7万円のチェックをCITI bankに入金したら、レシートが7万ドルになっていました。もちろんバックにちゃんとしたシステムが控えているので、一旦7万ドルになった入金は、当日には訂正されていました。また、役所でも学校でも、会社でも窓口が思いつきで適当なことをいったり、書類を無くしたり、日本では、あり得ないミスをします。大手トヨタのディラーでもミスばかり。そしてミスをしても、別段気にかける様子もない。

ところが、このフレキシブルなシステムで頭角を現すエリートは才能を自在に伸ばすのでとんでもなくクリエイティブで賢い。ある人によると私立高校は白人ばかりで、この連中は、とてもクリエイティブ。
これが、米国はいろいろな人種がいるが、経営者は白人ばかりの理由だと。この学生たちの特徴を列挙すると。以下の通りらしい。いずれも、日本が無視している物ばかりのように思う。
  1. 時間の使い方をよく知っている。だらだらと無駄に使わない
  2. 学校も授業も十分に早くやってくる
  3. 良く運動し、趣味をやり、よく遊ぶ。遊び方が非常にクリエイティブである。
このエリートが、歴史を大事にして、反省をしっかりするのだと思う。

StanfordのPhD学生は殆どが白人だし、指導教官も白人だが、彼らは、OSからAjaxからNetwork stackまで何でも分かる。
Steve Jobsじゃないですが、何が守るべきポイントで、何が捨ててもいいポイントなのか、プレゼンはどうやるべきか、などちゃんと分かっている。

このクリエイティブな連中が、インド、中国、日本からやってきた優秀な兵卒を奴隷のように使うので、ものすごく強いシステムが生まれているのではと思う。もちろん今のビジネス形態にあっているだけなのかもしれない。
某日本メーカからベンチャーを経て、米国Appleにいる学生時代の同期が、Appleでの仕事は、まさに奴隷だと言っていた。
彼は技術者としては優秀なのですが、彼の発言をみていても、真のエリートになる人材というより、兵卒として使われる側の人間のように感じてしまう。

Intelも納期には相当厳しいと聞く。ゆるゆるのSGIは、結局、負けた。

ということで、日本の文化を単純に変えれば勝てるわけでもなさそうですし、今の世界レベルの経済システムにたまたま米国式があっているだけなのかもしれません。

韓国のSamsungが調子がいいですが、なにかクリエイティブなものを生み出したかというと疑問です。GalaxyTabは、iPadのコピー。
SamsungやTSMCは超大手ですが、半導体技術である、LowK, HighK, 銅配線, Strained Silicon, SOI, TriGate Trのいずれも、米国発の技術で、結局、物まねしかしていないように思います。Samsungが、ITで敗退した日本と違うのは、政府も企業も弱腰ではなく、戦略的に米国の横やりを防いでいることだと思います。当事国政府の態度にしても、米国の態度にしても、敗戦国日本と戦勝国韓国の違いがでているのかもしれません。はやいところ、敗戦のトラウマからぬけてほしいものです。
以前は、Intelは改良には弱かったものの、最近は、ちゃんと改良し完成させてくる。Intelのカリフォルニア州Folsumにある研究所の社員3000人のうち2000人はインド人だそうです。優秀な兵卒がいるのです。フェローとか、幹部は、ほぼ全員白人です。

外人を入れて補うのか、システムを上手く作って、クリエイティビティと生産性、ないしはエリートと一般兵卒を両立させるのか。もちろん、ある種のステレオタイプなので、日本、中国、アジアにもクリエイティブな方はいますし、時間の使い方が上手な方、とんでもなく多芸な方も、大勢いらっしゃいます。

クリエイティビティとは)
Steve Jobsの、「Stay Hungry, Stay Foolish」「ハングリーであれ、バカであれ。」に示されるように、クリエイティビティは枠からはずれた発想をする必要があるように思う。
  • ガリレオは、重い物と軽い物が同じ速度で落ちると考えた。
  • 量子力学は、光は粒子であるとともに波だと考えた。
  • アインシュタインは、時間の方が縮むことで光速が一定だと考えた。
  • Denis Ritchie は、高級言語でOSを書こうと考えた。pointerを導入した。アセンブラマッチした言語を考えた。
  • ウォズニアックは、専用HWでやらないで、極力ソフトにやらした。
  • Linus は、バザール方式のソフトウェア開発手法を考案した。
  • Jobsは、レガシーデバイスを徹底的に排除し、過去と決別するHW設計を選んだ。機能、性能、スペックよりも、UI、デザインを重視した。
  • 世界で初めてiPS細胞を発明した、京大の山中先生は、世界中の研究者が幹細胞(Stem Cell - 万能細胞)の多様性を維持する因子を探しているときに、そういう因子があるなら体細胞を幹細胞に戻せないかと発想した。何冊も本を読みましたが、研究の進め方も戦略的で大変参考になりました。先生の業績の意味が国内よりも海外で認められているのが、あいかわらず日本らしいですが。。
ある意味、物事をシンプルにする、定量的に考えるというのは、科学や技術の基本ですある。コンピュータアーキテクチャを芸術だと言った時代があったり、往々にして忘れてしまう。UNIX、RISC、Ethernet は常識を覆し、物事をシンプルにするところから生まれている。

ただベンチマークは諸刃の剣である。今のアーキテクチャの研究では、逆に、既存のベンチマークでちょっとだけ性能が良いのを測っているだけなので、新しい技術は生まれてこない。つまり、ベンチマークは既存のシステムを想定して作られたアプリケーションなので、全く性能が変わるものの出現が想定されていない。

たとえば、2倍速い計算機を努力して作っても、新たなアルゴリズムで性能が100倍速くなるのには勝てなかったり。
全システムが安定して動くのを想定して、バカ堅牢な部品をつないで実用に耐える超並列スパコンシステムを作っても、GoogleやFacebookが使っているような、ソフトウエア技術を多用し、安いマシンをはるかにたくさんつないで、非常に高い性能を出すシステム(MapReduce, BigTableなど)に淘汰されるのでは、、ということである。

日本型の勉強での優等生は、どうしても与えられた問題範囲から踏み外せない。なので、ベンチマークが与えられると、それを良くしようと突進してしまう。枠から外れた発想が苦手に思う。変化の激しい時代には、先行逃げ切り型、マーケットトップになり規模の効果で競合をつぶすというやり方になってくる。
枠をどうしたら外せるのか。。これを考えていかないと、いままでのようにはうまくいかない。

もちろん、震災でわかったように、世界の産業に、きわめて重要な位置を占めている産業も多いので、ここはすでに理解されている方も多いかと思います。特に中小企業に多いと思います。それが大企業に育てば産業構造は自ずと進化していくのに、妨げる構造が出来てしまっているように思います。これについては、後ほど、「ベンチャーを育てよう」で触れます。

会議の違い)
  1. 日本(企業の研究所) - 報告のための会議
  2. 米国(大学院) - 問題点のあぶり出しのための会議
もちろん企業と大学という違いもありますが、企業も研究所なので目的は同じはずです。また、米国でも進捗報告のための会議もあります。逆に報告書は一切必要ありません。往々にして、進捗報告でも議論は問題点のあぶり出しになりますが。これは報告自体が、育成の目的を持つので、有るべき姿だと思います。それでも時間がかかりそうなときは、教授は学生を自室に呼んで、マンツーマンで議論します。人の時間を余計に無駄にするのを極力さけます。これが、クリエイティビティを創出する時間の効率的な活用の表れだと思います。

こういう違いがあるので、日本は会議中に内職をする人が多いようです。米国では、内職は殆ど無い、参加することに意義があるからです。

結果、
  1. 日本では
    1. 報告したことはあまり変わらない
    2. ほぼ必ず資料を作ってくる。なので、かなりの時間が、考えることではなく、資料づくりに忙殺される。
  2. 米国では
    1. 会議で一旦決まったようなことでも、翌日には変わっていることが多い。結論を出すのが目的ではないので、課題を直すのに適切な手段があれば、変えるのが妥当だからであろう。
    2. 資料は作らず、いきなりホワイトボードに書き出す。議論が目的だから、資料はいらないのであろう。
合理性を考えると、通達は、webでもできます。意識高揚したければ、むしろトップが全員を招集して自分の言葉で直接しゃべった方が効果的でしょう。文書を読んでもらえないのは、読み手のことを意識していないか、読み手が重要だと思えない情報だからだと思います。直接しゃべれば、伝言ゲームでの時間の無駄と情報の湾曲も省けます。意識高揚なら一方通行ではあまり意味がありません、トップと直接質疑をして、お互い納得することが重要なのであり、これが直接顔を合わせる意味でしょう。一方通行なら、社内放送で十分なはずです。

目的をよくよく考えれば、手段は自ずから決まってくるように思います。私は米国の方が合理的に思えるが、どうでしょうか。

人を育てる)

某自動車会社でエアバッグをやっていて世界最初に実用化した幹部が弊社に公演に来ました。これがとてもいい話で、アメリカ人に言っても驚くのですが、聞いていた弊社の幹部や管理部門は全く理解していません。

こういう話です。その会社では、幹部への説明は新人にさせる。部門で徹底的議論した結果をもって、この幹部の方も新人の時に、当時の幹部に説明に行った。そして、幹部に徹底的に言い負かされ、おこられてすごすごと帰ってきた。
すると部長にまたおこられた。「なんで、おまえは俺たちが、これだけ議論した結果を、かんたんに言い負かされて帰ってくるのか。でなおしてこい。」と、何度も行かされたと。。

ところが日本流なら以下のようになってしまうのではないでしょうか。
  1. 議論して資料は作らないで、部下に書かせて出てきた物を適当にマージして終わり。
  2. 幹部には、部長とかそれなりの人が説明に行って、顔パスと話術でごまかす。
  3. 言い負かされると、すごすごと帰ってきて、また部下に資料書きをばら撒く。
幹部の言うことに納得するのはそれでもいいとして、なぜ変な資料を作ったのか反省しない。そして次もまたおこられるということが続く。中央官庁もおおかたこんなものではないのでしょうか。

人が育たないと何が起きるか。。悪循環がおきる。
  1. いつまでも本人が決められないので、上司が面倒をみる。
  2. 上司が忙しくなり、組織管理とか人材育成に時間が割けなくなる。自分が考える時間すらなくなる。与えられた問題自体の意味を考えることなく、回すことだけが仕事になる。だれも問題の本質を考えないので、無駄が増える。
  3. 部下が育たないので、1に戻る。
米国では、企業も大学の先生も、決して答えは出さない。徹底的に考えさせる。米国の元軍人が赴任研修のときに企業であるべき教育方針をいっていました。「部下は、毎日フェースツーフェースで、こまめにフォローして問題を聞き出す。言いやすい雰囲気作りが肝心である。違法行為になりそうな時を除いては、答えは絶対に与えない。部下にかんがえさせる。そうでないと、自分が出張等でいないときに、動けない部下が出来てしまう。これをやるのが、本当の現場主義である。」

現場主義は、トヨタのお家芸だと思っているようですが、実は一番偉大な現場主義の実行者は、米リンカーン大統領だったようです。彼は、自分の時間の80%以上を現場主義のために割いたようです。これだけの時間はとてもないので、彼は、殆ど練る暇もなかったと思います。皆さんの会社で、上司や幹部が自席に回ってきて、「どうだい調子は、ちょっとお茶でもおごるから、進捗とかはなさないか。。」って、話すことってありますか。。

理系と文系)

--                 日本     アメリカ
教育    理系的    文系的
政府    文系ばかり  理系もいる

日本が理系的というのは、理科や数学的が演繹的で端的でわかりやすい。
アメリカの理科は、帰納的すぎて意味不明。生活の中の事象やら、事例ばかりを説明していて内容が浅い。高校の息子は、化学で最高水準の大学レベルのAdvanced クラスというのが取れたのだが、文系でも笑ってしまうほど低レベル。。

一方で、国語等では、アメリカでは、プレゼンやディベート、実用的な、ロジカルな文
章を書く教育が進んでいる。高校1年の生物の授業で、すでに完全な学会論文形式の実験レポートを書かされる。課題と一緒に、論文の書き方が細かく指定される。論文の参照は、多くの国際学会で使われるMLAフォーマットを指定される。(電子情報系のIEEEやACMはこのフォーマットではありませんが。。たしかにMLAよりも、IEEEやACMのフォーマットのほうが見やすいのだが。。)日本の大学院レベルを超えているように思う。

MLAフォーマット) http://owl.english.purdue.edu/owl/resource/747/01/

なので、大人になっても、アメリカ人は、一般の人でも人前で話すことがとても上手である。話もロジカルでわかりやすい。

と、日本の教育は理系寄り、米国は文系寄りに見える。本来はいいとこどりをすれば良いのに、なぜ、できないのでしょうか。。

そして、理系的な頭の人が多いはずの日本の政治家は理科がわからない、文系人ばかりに思える。一方、米国は一般人でも理系に関する理解度が高い。再生医療を画期的に進展させるiPS細胞を世界で初めて発明した京大山中先生の本によると、「学会にいくので米国でタクシーにのった、どこへ行くのと聞かれた、学会だというと、どういう学会かと聞かれる、幹細胞(Stem Cell)だというと、おお幹細胞か、と車内で盛り上がる」。。

「数学が嫌いで、文系にいく。」っていうような、ネガティブな作用が働くので、理系教育が進んでいるからこそ、文系だらけになるのかもしれません。もちろん、志があって、文系を選ぶ人も大勢いるとは思いますが。

最大の悪)
最大の悪は、ひとではなくて、疲弊した組織。それが生み出す非効率が忙しさを生み、忙しいと人はなにも考えられなくなる。なので、組織の疲弊が発見できない。個人は誰も悪くないし、みな政府や企業を良くしようと考えているのは、たぶん昔から変わっていない。

白人は、普通は9:00-18:00も働きません、一方、日本人は8:00-23:00くらい働く人はざらです。9時間対15時間です。フランスはさらにバケーションが1-2ヶ月/年もありました。

フランスでは、こういう働き方で、20人もいない会社で、今のTabletやスマートフォンで使われているARM A9というプロセッサや、その前進ARM11MPCoreというプロセッサを開発しています。ARM本体も小さな会社です。ところが、何万人もいる日本の会社では、はなからCPUは作れないと信じています。

考える余裕、チャレンジする余裕がないのだと思います。
負け始めたときほど、立ち止まって見直す勇気が必要だと思うのですが、太平洋戦争時代から、そういう遺伝子に欠けていますね。

ベンチャーを育てないと)
疲弊した組織を自ら変えられないのなら、ベンチャーを育てないと。。

政府も古い企業にカンフルを投入しないで、新しい企業を起して、人をそちらに移動できるようにしないと、非効率な日本の企業構造は変わらないでしょうね。
銀行にしてもしかり。経営効率が悪すぎるので、預金金利と貸出金利の差がアメリカに比べて大きすぎて、お金が回らない。

日本でベンチャーが育たないのはいろいろ課題があろう。
  1. 投資家がいない) ベンチャーが育たないから投資家も育たない。大企業はリスクを取らない
  2. 良いアイディアで売れるのが分かると大企業が類似品を出す) 消費者は、ブランド志向なので、大企業の物を選び、ベンチャーはつぶされる。特許が 取れればいいが、コロンブスの卵だったり、ビジネスモデルだと守るのは難しい。
  3. 学生は安定志向に向かう) 常に答えのある問題ばかり練習してきた学生は、答えが出ている現状での優良企業を選択するのであろう。いっぽう、Stanford大での共同就職説明会を見に行くと、現状での優良企業で職場環境も給料も非常によいGoogleやFacebookよりも、無名なベンチャーのブースに学生が集っている。しがらみのない、伸びる企業を自分の目で探して、一攫千金を狙っているのもあろう。
頭が固い)
円高介入にしても、インフレが怖くて不胎化介入(以下)にこだわっているので介入の効果がない。むしろ若干のインフレになったほうがお金もまわるし、ギリシャ以上のGDP比になっている膨大な国債の償還にもなると思います。

これができない背景には、
  1. インフレは制御できない - そうでしょうか、シミュレーションもしないで分かるのでしょうか。
  2. インフレになると経済は停滞する。そうでしょうか、デフレの方が停滞しています。戦後の超インフレ日本は活気がありました。
  3. 政治家や企業幹部は年寄りなので、自分の金融資産が減るのは困る。
再生医療につながるiPS細胞も、京大 山中先生の本では、日本ではようやく全体で100億円を捻出してもらったのに、アメリカではカリフォルニアで3,000億円、ニューヨーク州で1,200億円でていて、始まったばかりなのに、すでに勝負はついている。山中先生はノーベル賞を取るかも知れないけれど、実質は全部アメリカに持って行かれるとのことです。京速や地球シミュレータで古い体質のIT企業に非常に大きい投資はしたけれど、産も官も学も、新しいものに目が行かないんじゃないのかと思えています。そして、理系的な発想ができない、提案の検証も過去の反省もできずに、予算を非効率に投入することになる。

別な例) BlueRay 対 HDDVD - 知人の卓越した観察を引用します。
「詳細にとらわれる愚かしさは、HD-DVDとBDの争いの際に、東芝が、HD-DVDが勝ちBDが生き残れない理由として挙げたのが

・0.1mmの保護膜厚は技術的に困難で価格が下げられない
・既存のDVDの生産ラインを流用できない
・互換性がない
・25GB/50GBなんて容量は現状では不要

とかいっていたのが思い出されます。いずれも、規格を作り始めた時点では確かにそうだったのかもしれませんが、技術的な困難なんていうのは、いずれ克服されていくものなので、それを理由にやらないというのは、少なくともジョブズのスタイルではなかったのでしょうね。大体、どれも、HD-DVDがBDに劣っている部分ばかりですしね、理由に挙げているのが。。。」
互換性もCD-R,DVD-R,BlueRay-Rなどのマルチドライブが苦もなく作れています。なんというか頭が固いというか。。

この点、またもAppleが導入したThunderboltは画期的です。10Gbps x 2のディジタル接続によって、displayを繋げると同時に、displayが、Thunderboltハブ、IEEE1394ハブ、USBハブ、Ethernetポート、電源にもなる。日本のメーカのパソコンの外部ディスプレーは、相変わらず画質の悪いアナログVGAで足踏みをしている間に、Appleは、Digital DVI (singel link/dual link), HDMI, Thunderboltと3世代も進んでしまいました。AppleのPCは、もちろんすべて従来互換であり、外部コネクタを選べば、アナログVGA, Digital DVI (single link/dual linkの双方対応), HDMIがどれでも繋げられます。

DVI) http://ja.wikipedia.org/wiki/Digital_Visual_Interface

Macは世界中どこで買っても、オンラインオーダなら、英語キーボード、日本語キーボードなどのキーボードが選択できます。一方、windows7は、USBの英語キーボードをつなぐには、レジストリをいじらないと日本語106からキー配列が変えられません。外部USBキーボードのためにキー配列を変えると、notePCの本体のキーボードも英語配列として認識されてしまいます。。なぜこんな仕様が放置されているでしょうか。。

Macについては、以下に書きました)
2011年10月23日日曜日: Macはすごい
蛇足) それにしても、このbloggerのエディタのはき出すhtmlのソースは汚い。リンクのソースのhtmlを毎度編集するのに骨が折れる。。。 
ステレオタイプが好き)
とかくアジア人はステレオタイプが好きなように思います。私のように何でも分析したがるのも、ステレオタイプの一つなので、それ自体アジアの文化なのかもしれません。

別に害のないものが多いですが。例を挙げると、
  1. 舶来崇拝
  2. ブランド崇拝
  3. 流行り物好き:日本で流行って今は全く見られなくなったものが、いまでも米国では良く目撃されます。たとえば、
    • キックボード このまえはかなりの歳の中国人らしいおじいさんが使っていました
    • ローラーシューズ
    • マウンテンバイク
    • 服装も全く流行がないみたいです
    • 子供の名前にも流行がない
  4. 占い
    1. 血液型
    2. 姓名
    3. 四柱推命、星占い