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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2011年6月23日木曜日

京速コンピュータと地震予知

スーパーコンピュータである、京速コンピュータがLinpackで世界トップになりました。ひさびさに明るい話題で新聞も取り上げていますが、Linpackはかなり現実と乖離した(密行列を扱う)、とても昔の簡単なベンチマーク。使い道が議論されていないのが、気になります。

京速コンピュータについては、以下にまとめました。

2011年11月14日月曜日:次の技術に投資しないと、じり貧になる - スパコンとiPS細胞への投資の差

良い研究環境には良い研究者が集まると、理研の野依所長(ノーベル賞学者)が発現していますが、本当でしょうか? 本当なら、「なんで1番じゃなきゃだめなの、2番や3番めではだめなの」という、
非常に鋭い質問に対して、長きにわたり、スーパーコンピュータでトップに君臨し、さらに地球シミュレーションという役に立つ応用もあった、地球シミュレータでの成果が主張できているはずです。それができなかったのに、するどい質問をした代議士さんをみんなでよってたかって叩くのは、魔女狩りとあまりかわらないメンタリティに思えます。

地震予知)

京速コンピュータの、ひとつの例として地震予知が挙げられていますが、これは、科学を知っていれば非現実的に思います。

以下にカオスの例の2重振り子があります。ここには、自然界の現象はほとんどカオスと結論付けています。弾性破壊がカオスに伴うという研究もあるようです。私は、非定常的な現象は、少なかれ多かれ、カオスを含むと考えています。ここが違っていれば、以下の議論はすべて成立しなくなります。

http://www.ne.jp/asahi/tokyo/nkgw/index/zyufuriko_small/zyufuriko_small.html

振り子の方程式は厳密でとても単純なのですが。。これがこんなカオスを引き起こします。

http://www.youtube.com/watch?v=2Su65jAxLv4

近代科学のひとつの成果は、カオスの発見であって、これの認識によって、これまでの西洋科学とは違うアプローチが必要になってくると思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/カオス理論

「 カオス理論(カオスりろん、Chaos theory)は、力学系の一部に見られる、予測できない複雑な様子を示す現象を扱う理論である。カオス力学ともいう。ここで言う予測できないとは、決してランダムということではない。その振る舞いは決定論的法則に従うものの、積分法による解が得られないため、その未来(および過去)の振る舞いを知るには数値解析を用いざるを得ない。しかし、初期値鋭敏性ゆえに、ある時点における無限の精度の情報が必要であるうえ、(コンピューターでは無限桁を扱えないため必然的に発生する)数値解析の過程での誤差によっても、得られる値と真の値とのずれが大きくなる。そのため予測が事実上不可能という意味である。」

別な言い方だと、精密でかつ単純な、微分方程式モデルがあってですら、カオスには以下の特徴が現れるということです。
  1. 単純な数式から、ランダムに見える複雑な振る舞いが発生する
  2. 短期的(リアプノフ時間程度)な未来の予測は可能だが、長期的には予測不可能
  3. 初期値のわずかな違いが未来の状態に大きな違いをもたらす初期値鋭敏性がある
カルマン渦も非常に不可解な結果になって現れます。渦も非定常的現象の一つです。

以下にもYouTubeがあります)
http://www.youtube.com/watch?v=rGZp6-tJxss

これら原理から推測すれば、いい加減な剛体モデルでは話にならない上に、いかに精密にひずみが計測できても、破綻時期はシミュレーションでの予測が困難に思えます。
別な言い方をすると、
  • 割り箸に負荷をかけて折れる時期を断定するのも困難なのに、かかっている力も厳密に測定できない地殻で、どうして地震の時期が予測できるのか。
  • 地殻変動の周期が万年オーダなのに、地震が予測できても10年とかそういうオーダが限界ではないのか。。
たとえば既存研究をあたってみると)

http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/events/110311tohoku/toda/index.html
をみると、東関東大震災の応力解析はありますが、地殻モデルに関しては全く議論されていません。

http://wwweic.eri.u-tokyo.ac.jp/viewdoc/ZISINyosoku/05maeda.pdf
にあるモデルはとても簡単なモデルのうえ、プレート境界のすべりが発生してからのシミュレーションしかできていません。

地震予知の実現可能性について、専門家は、どういう見解なのでしょうね。

正しい地震研究のありかた?)

やっぱり、地震研究は、起こった地震を解析して、次にむけて建物等の基準を定めるというのが、正しいあり方に思います。そういう意味で、地震研究は非常に価値があります。

今回の地震も、最初にすべりが生じて、それが原因で、大きなすべりが発生したとありますから、この最初のすべりが検出できれば予知は可能でしょう。つまり、破綻をシミュレーションするのではなく、きっかけの発生を検出するのは可能かもしれません。それが、何分先になるかはわかりませんが、高層ビルで避難所に逃げるとか、高速道路で車を退避するとか、火を消すとかくらいには使えるかもしれません。今回の震災は、人口密集地ではなかったうえ、火をたいている時間や、出勤時間ではなかったので、被害の大半が津波で起きましたが、そうでなければ、阪神淡路のときのように、津波以外でも被害が出た可能性があります。数分先の予測でもできれば、災害被害は減るように思います。

ただし、最初の破綻がどこでおきるのか、全く予知できないので、新たな検出技術開発が必要になると思います。ただしこれも結構難しそうです、なぜならば、地震国日本では、小さな破綻、小さな地震はあちこちで毎日起きているので、それが致命的になるかならないかを判定する技術が必要だと思うからです。

なにができそうで、どう進めるべきか、まずはこれを議論してから、予算を割り当てるべきだと思います。これが本当の科学技術振興のありかただと思います。

長時間シミュレーションがあてにならないのだとすると、京速コンピュータと地震予知は結びつかないというのが、私の意見です。

京速コンピュータの使い方)

京速コンピュータの使い道をちゃんと議論すべきだと思います。京速コンピュータは、ベクトルマシンである地球シミュレータと違い、分散メモリマシンなので、適合する応用(計算アルゴリズム)がかなり性能に影響します。具体的には以下の例があります。
  • 収束性を100倍近く向上させる陰解法を用いたものは、自然現象を対象にすると疎行列の逆行列演算になるので、非常に解きにくい問題になります。省電力という点では、陰解法のようにアルゴリズム(算法)を工夫して、小さなコンピュータで計算したほうが筋が良いと思います。大きなコンピュータを作るには何百人もかかりますが、プログラムを工夫するのは1人でできます。
  • 自動車のクラッシュシミュレーションでは、メッシュサイズ(シミュレーションする区画のサイズ-精度)を、衝突による変形を勘案して、動的に変動させて、収束性を向上させているので、これまた、分散メモリマシンで性能を出すには工夫が必要に思います。
  • 現在やられているシミュレーションの多くは、いろいろパラメータを振って、何度も流して時間を食っているので、一個の巨大戦艦じゃなくても、小さなコンピュータがたくさんあれば用が足りるという意見もあります。
  • 医薬品向けの分子構造のシミュレーション。Stanford大の発表では、並列コンピュータに適したいいやり方を考え付いたようです。が、それが巨大戦艦むけなのか、簡単な並列コンピュータでもできるのかは、今後検証が必要です。
Linpackで性能が出たからといって、有益な応用があるとは結論付けられません。

富士通製のバカ高いCPUを開発していますが、安い汎用CPUやGPUを使った安いPCクラスタや東工大のTsubameでも十分なのかどうか。。分散メモリマシンという点では、これらマシンも似たり寄ったりです。

国策として、日の丸CPUを作りたいならば、そう宣言して予算を投入すべきだと思います。中国は、そういうつもりに思えます。だったら話はわかりやすいですが、IntelやAMD社に多くのIT企業が頼っているので、オブラートが必要なのでしょうか。

半導体開発のフラグシップに使いたいのなら、そう宣言して、半導体開発の研究予算とリンクさせるべきでしょう。

こういう時代だからこそ、うやむやのままことを進めるのはやめにして、無駄金は使うべきではないと思います。事業仕分けというのは、とてもよい試みだと思っています。

2011年6月20日月曜日

ロシアのロケット技術は立派。日本のロケット技術。ISSについて。きぼう

アンドロジナスドッキング機構)

国際宇宙ステーション(ISS)では、アポロ-ソユーズの連結のときにソ連が開発した、Androgynous Peripheral Attach System(アンドロジナスドッキング機構: 以下)が採用されています。

http://en.wikipedia.org/wiki/Androgynous_Peripheral_Attach_System

アンドロジナスとは両性具有のことらしく、オス・メスが存在しない。だれとでもドッキングできるという意味だそうです。(カタツムリみたいなものですね。)
おまけに、このシステムは、電車の連結のように軸線をあわせて押し込めば自動的にドッキングでき、ロシアの宇宙船は自動ドッキングするようです。フロリダのKennedy Space Centerの、Space History館で写真を撮ってきたので後ほど掲載し解説します。とても良くできていると感心しました。

アメリカのApollo宇宙船のドッキング機構は、司令船側がオス、月着陸船側がメスのプローブ(位置合わせ機構) をもっていたので、アンドロジナスでは無かったです。さらに、通路を通るためには、通路を塞いでいるプローブを一旦取り除く必要があり、切り離すときには再ドッキングのために、またプローブを取り付けないとなりませんでした。

ロシアの宇宙技術は意外と進んでいる)
アンドロジナスドッキング機構は、スペースシャトルとISSのドッキング部にも採用されています。
一方、ロシアモジュールを除く、ISSのモジュールの接続は、CBM(共通結合機構 - 以下URL)です。これは、間口は大きいもののロボットアームを使わないと結合できません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/共通結合機構


ISSの二酸化炭素除去装置も、ロシアのヴォズドゥフ (Vozdukh)という装置は、一度ゼオライトに吸着させてから船外に放出することで再生を繰り返すもので、スペースシャトルでは、水酸化リチウムの入った缶に基地内の空気を通して二酸化炭素を除去していて、再利用できないのに比べて進んでいます。

安全対策でもロシアのほうが基準が厳しいみたいです。太陽フレアのように放射線量が増すと判っている場合には、ロシア側のドッキングポートが最も壁が厚いためにここに避難することになっているようです。

また、ISSの最初の構成要素は、ズヴェズダ だったようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ズヴェズダ_(ISS)

ロシアの宇宙技術は、想像以上に立派なものです。とはいえ、過去には、超巨大なNIロケットで人を月に送ろうとして挫折し、スペースシャトルもどきであるBranを作ろうとして挫折しています。Branは、米国のように強力な液体水素/酸素エンジン(英語で、超低温cryogenic engine)と、固体燃料ブースターが作れなかった事情で挫折していますが、そのおかげで、高信頼なソユーズ(Soyuz)を育てることにもなりました。

実は日本のロケット技術は立派)
ロシアには、固体ロケット技術も、液体水素/酸素エンジンもなく(今はあるようです)、スペースシャトルもどきが作れなかったと前章で書きましたが、日本はこの2つの技術を持っているのですよね。

固体ロケット) イトカワを探査した「はやぶさ」を打ち上げたのは、固体ロケットのM-Vロケット。これは世界最大の固体燃料ロケットのようです。また、日本で実用衛星を打ち上げるのに使われる、H2やH2-Aロケットの打ち上げブースターも固体燃料です。

M-Vロケット) http://ja.wikipedia.org/wiki/M-V%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88


東大宇宙研時代のラムダやミュー時代から、日本の宇宙ロケットは固体ロケットだったのです。もとは、軌道制御をしにくくミサイル転用できないからという、敗戦国ならではの理由だったようですが、打ち上げ準備のいらない固体ロケットのほうがミサイルには適しているようにも思います。実はアメリカよりも進んでいたかも。。蛇足ですが、北朝鮮のノドンやテポドンは、液体燃料なので打ち上げまでに時間がかかり、軍事衛星で探査できるようです。
こういう優れた日本の固体ロケット技術ですが、経費削減のため2006年に開発中止と決定されたようです(上記web)。大陸間弾道ミサイルICBMに転用可能な高度な技術なのです。
M-Vは完全カスタマイズなロケットであり、惑星間探査には適していたようです。が、カスタマイズのためコストはかかるし、準備期間もながい、それもあって廃止し、H2-Aともっとローコストな固体ロケットという2本建てに方針変更になったようです。

H2-Aロケット) http://ja.wikipedia.org/wiki/H-IIA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88

液体水素/酸素エンジン) H-2A ロケットのエンジンは、液体水素/液体酸素ロケットエンジンです。1段めのLE-7Aエンジンは、三菱重工と石川島播磨重工が作っている純国産エンジンらしいですが、スペースシャトルのSSME並の2段燃焼サイクルを用いており、効率のよい高度なエンジンでありつつも、簡略化してコストダウンがはかられているようです。
ロケットエンジンの性能を示す比推力を以下に比較します。比推力は大きければ大きいほどエンジンの性能はよくなります。いわばロケットエンジンの燃費といえます。
比推力: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E6%8E%A8%E5%8A%9B
(燃料を増やすと重くなり、力を増やさないとならないので燃料消費も増える。なので地上面の重力を想定し、燃料を含めた自分自身を何秒支えていられるかでロケットエンジンの性能を示す。。つまり各ロケットエンジンでの燃料の利用効率を比推力で示す。)

 LE-7Aエンジン)                                            440秒
 SSMEエンジン)                                             480秒
F-1エンジン- アポロ計画の1段目)               263秒
J-2Sエンジン - アポロ計画の2段目)            463秒  
アリアン4のバイキングエンジン)               278秒
はやぶさのイオンロケットエンジン)    3, 200秒
  - >力は1円玉を持ち上げれる程度と大変小さいが、燃費である比推力はきわめて良いというわけです

LE-7Aエンジン) http://ja.wikipedia.org/wiki/LE-7A
「世界的に見ても、この二段燃焼サイクルを採用したエンジンを実用化したのは日本、アメリカ、ロシアのみである。」

SSMEエンジン) http://ja.wikipedia.org/wiki/SSME

J-2) http://ja.wikipedia.org/wiki/J-2%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3

アリアン4) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B34



再利用のSpace Shuttleは失敗。また、一部使い捨てに戻る)
結局、NASAは、Space shuttleで2度もの大事故を起こし、また整備費用も膨大なため、次は再利用部分を減らしたConstellation/Orionに戻る予定です。

別途掲載したいと思いますが、Space shuttleは、再利用ロケットのために、打ち上げ重量の割には、軌道に投入できる重量が小さい=燃料コストが結構かかる。メインロケットエンジン(SSME)が、複雑すぎて非常に高価な一方で、軌道上で再点火できない。など、課題があとから分かってきたのかもしれません。

Space Shuttleのメイン燃料タンクには、Apollo計画で開発した、軽量化のため画期的であった液体水素と液体酸素を隔てる単一隔壁も使われていません。なぜか、Apollo計画と異なり、液体酸素がタンクの上側におかれています。( Kennedy Space CenterでSpace Shuttleの広報官に聞いたのですが、製造メーカの違いかな?? よく分からないとのことでした。)  Constellation計画では、単一隔壁に戻し、液体酸素が下側になり、さらに、エンジンもよりシンプルなApollo計画時のJ-1エンジンに戻すようです。J-1エンジンは、軌道上での再点火も可能で、実際、Apollo計画では、地球周回軌道投入時にくわえ、月への遷移軌道への投入時に再点火されています。

技術は必ずしも一方向に進化しない。使い込んでみないと分からないと言うことでしょうね。

国際宇宙ステーション - ISS)

http://ja.wikipedia.org/wiki/国際宇宙ステーション

ISSは運用終了までに要する費用は1,540億USドル(1ドル80円で、12兆円)と見積もられており、人類史上最も高額なプロジェクトらしいです。スペースシャトルの2度の事故や、財政カットで、規模は当初よりかなり縮小されてしまっていても、こうなのですね。

高度約400kmを時速27,700kmで飛行し、90分で地球を一周します。空気との摩擦と重力傾斜効果により一月で2.5kmも高度が下がり、毎年数回、シャトル、ズヴェズダ、などのエンジンでリブーストしているようです。

重力傾斜効果は以下ですが、高度低下との関係は良くわかりませんでした。
  --> http://blogs.yahoo.co.jp/taku2001zoo/24832456.html

ちなみに、水再生システム (Water Recovery System, WRS) は、空中の凝結水だけでなく尿からも水を再生することで、地上からの水の補給をほとんど必要としなくなるとのことです。

スペースシャトル退役後に最も不足するのは、機材を地球へ持ち帰る能力である。現状ではスペースシャトル以外で唯一の手段であるソユーズは、わずか60kgの手荷物しか搭載できない。ESAやJAXAは、物資回収用カプセルの開発を検討しているそうです。

JAXAも補給船「こうのとり」を打ち上げ成功させていますが、地球への回収機能はありませんからね。

国際宇宙ステーションまでの歴史)

そもそも冷戦時代には、米国単独の宇宙ステーション Freedumが計画されていました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Space_Station_Freedom (英語)

それが縮小され、国際協力になりISSと推移してきています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/国際宇宙ステーション

には以下のようにあり、ロシアの負担額は出ていないのですが、日本は米国に次ぐ出資をしています。
2010年までの国際宇宙ステーション計画における各国の支出は、アメリカが6兆4400億円(585億ドル)、日本が7100億円、欧州が4600億円(35億ユーロ)、カナダが1400億円(17億カナダドル)である[19]。2011年から2015年までの5年間の各国の予想支出は、アメリカが1兆8900億円(172億ドル)、日本が2000億円、欧州が2500億円(19億ユーロ)、カナダが250億円(3億カナダドル)である[19]。(日本の支出の内訳はきぼうを参照)
http://kibo.jaxa.jp/ からは、日本実験棟「きぼう」の最新情報、週間ニュースが掲載されており、さまざまな実験がされていることがわかります。本格的な、宇宙空間暴露実験ができるのも「きぼう」だけですし、これからの成果にも期待したいです。


http://kibo.jaxa.jp/experiment/field/scientific/ には、計画中、完了したものなど、さまざまな実験のリストがあります。お金をたくさん払っているのですから、「宇宙に、だれそれが行った」で終わりにしないで、マスコミも、もうちょっと成果を取り上げて欲しいものです。

2011年6月18日土曜日

PriusのHybrid解析ツール(iPhone, PCアプリ)を作ります

現行Prius(プリウス) ZVW30型には最近の自動車同様にOBD-II (On Board Diagnosis Connector 2)のコネクタがハンドル直下についている。ここには社内バス(CAN)の信号が出てきており、診断情報だけではなく、各種の動作時情報が参照できる。

http://www.eaa-phev.org/wiki/Prius_PHEV_TechInfo
どのような情報が得られるかは以下も詳しい) - CAN Viewというツールを作っている模様(末尾)
http://www.hybridinterfaces.ca/disppars.html

Priusの診断コードは以下にもある)
 http://www.aa1car.com/library/toyota_prius_diagnostics.htm
 http://priuschat.com/forums/toyota-prius-service-bulletins-tsbs/31394-ecu-diagnostic-codes.html
activeモードでは、現行型(ZVW30型)のOBDコードは、先代(NHW20型)と多少違うとの議論がある。
http://priuschat.com/forums/gen-iii-2010-prius-technical-discussion/64406-scangaugeii-work-2010-a-3.html

OBD-IIフォーマットの情報) http://en.wikipedia.org/wiki/OBD-II_PIDs

には、ハイブリッド制御系の情報とともに、OBD-IIにでてくるCAN信号のフォーマットが掲載されている。また、CAN信号を取得するためのデバイスも各種掲載されている。

これを使えば、エンジンの回転数だけではなく、ハイブリッドバッテリー(Ni-MH)の充放電状況から、なにからなにまでリアルタイムで取得できる。

取得するためのデバイスをいろいろ調べた結果、北米シリコンバレー SunnyValeに本社がある
PLX Devicesの2340 KiWi WiFi $146.18 (以下のamazon.com) が最適と判断し、発注した。


PLX Device社: http://www.plxkiwi.com/


CANバスは、最大1Mbps
       CANバスのフォーマットなど : http://www.toyo.co.jp/page.jsp?id=3408

OBDコネクタと本体が直結のものもあるが、PriusのOBDコネクタはハンドル直下で邪魔と判断し、1.8mのケーブルでつながっている本機を選んだ。値段的にもWiFiのもののなかではこれが安い。
Blue tooth 接続、USB直結ならばもっと安いものがある。

参考)
他のCANツールなど)
http://www.amazon.com/s/ref=bl_sr_automotive?_encoding=UTF8&node=15684181&field-brandtextbin=ScanTool 

他のWiFi接続のもの)
  • Innovate Motorsports)  3831 OT-2 OBD-II Wi-Fi Interface165ドル OBD-II interface compatible with any late model car; vehicle bus protocols including  ISO 15765 (CAN), J1850 (Ford, GM), ISO 9141, and ISO 14230 (kwp2000)
USB直結のものでのお勧め) GoLink: http://aastrading.shop24.makeshop.jp/shopdetail/002003000003/
KiWi WiFiは、CAN信号を802.11bgnのWiFi信号にして飛ばしてくれる。CANだけではなく以下のプロトコルにも対応している。


CAN Bus
ISO9141
ISO14230 (KWP2000)
J1850 PWM
J1850 VPW


ただし、OBDバスは、12Vが常時給電されており、KiWi WiFiは0.7Wを消費するので、バッテリー上がりに注意が必要である。KiWi WiFiの本体にスイッチがあるのでこれを切る習慣が必要。先のGoLinkには、イグニッションキーの位置を検出し、自動的にスタンバイに入る機能がある。ただし、Priusはエンジンが止まるので、エンジン回転を検出してスタンバイに入られると困る。

iMFDという追加デバイス、メータ用のバスを備えた、KiWi WiFi +i MFDというデバイスもあるが、追加デバイスは高価であるし、表示はiPhoneで十分。Priusはほとんどの情報がCAN Busに出ているであろうから、今回はiMFDは割愛した。また、WiFiなので、iPad,iPod,PCなどをつなげばいくらでも追加メータは増やせる。また、電波は15mほど飛ぶので、後部座席はもちろん、駐車中に車外からも観察できる。wepなど暗号化されていないが、たいした情報ではないし、また、外部から制御できるわけでもなさそう(診断情報のリセットは可能だが..)なのであまり気にしないことにする。

KiWi WiFiに対応したiPhoneアプリはすでにいろいろある。KiWi WiFiの情報は以下。これらアプリを使えば診断情報も取得できるし、各種メータにもなる。

http://aastrading.shop24.makeshop.jp/shopdetail/002003000001/

iPhoneアプリ) カッコ内は、日本のApp storeでの価格。

DashCommand) $49.99 (5,800円) http://www.palmerperformance.com/products/dashcommand/index.php
Rev) Liteが無料。有料版が$39.99 (4,600円) http://www.devtoaster.com/products/rev/

以後Revを使っているが、スクリーンショット群はこんな感じ。。



FuzzyCar) $4.99 (600円) http://www.giveapp.jp/Utilities/FUZZYCar=327822395/

円でも買えるが、1ドル115~120円換算くらいであり、現在80円の為替レートを考えると、ドルの方がかなりお得。
 (iTunesのアカウントを2つ持たないとならず、不便ではあるが、こうしないとBofAとかExpediaなど米国アプリと、日本語のアプリが手に入らないので、こうしている。)
とりあえずRev Liteがお手軽そう。いずれも日本のApple storeで扱いがある。OBD-IIのフィールド確認だけのような気もする。どこまで測定できるかを確認したい。機能的には、DashCommandが一番多機能だが、KiWi WiFi以外では動作不良も多いし、サポートが悪いと評判も良くない。ま、Revも悪評価の人はいるが。。。

DashCommandはiPad用もあるが、画面デザインは変わらない模様。折角大画面なのだから、たくさん表示してほしい。-- 自分でコーディングして、本稿末尾の「燃費監督」のように充実した表示にしたいものである。

もちろん、Priusが独自拡張しているフィールドには対応していない。最初のURLで参照できるハイブリッドバッテリの充放電情報などである。

そこで、PLX社と個人レベルのNDAを締結し、$30でSDKを購入した。制御方法の説明と、サンプルコードが載ったドキュメントが送られてきただけではあるが、これで、自由にツールが作成できる。NDAは、基本業者が対象のようであり、月間販売予定とあったので、50-300とか適当に書いたが、今は特に販売する予定はない。良いものができたら、考えよう。。

SDK: http://www.plxdevices.com/sdk.html

現在ExpireしているiPhoneのSDKライセンスを再度購入して、iPhoneのアプリを開発したい。構想は以下のようなのもの。フロントシールドにiPhoneを固定するホルダも同時に購入した。
  1. 以下の情報を一定間隔で蓄積する。
    1. 時刻
    2. GPS位置情報
    3. 指定したCANバス情報(アクセル開度、ブレーキ踏度、エンジン回転数/水温、ハイブリッドバッテリの電圧/電流/充放電状況/温度、モータ回転数/パワー、発電機回転/発電量、車速、燃料消費率、などなど)
  2. 同時に、指定した一部情報は画面表示する。
  3. 家に帰ってから、地図に走行経路とともに、登坂斜度、CANバス情報を表示して、燃費等を解析する
F1 GPXでのサーキット走行のアナライザのようなものを想定している。走りながら、いろいろ考えるのは危険だからである。


ナビ、MAP表示ソフトの情報 - ソース公開のものを含む)
http://tuxmobil.org/linux_gps_navigation_applications.html


現在、リアルタイムにPriusのCAN情報を表示するツールは、以下のものがある。これらをオフライン解析できるものを考えている。

燃費恐竜) ザウルスを活用: http://prius.2-d.jp/blog/archives/cat16/
R-VIT) http://www.blitz.co.jp/products/electonic/r-vit_flash/r-vit_flash.htm
CAN VIEW) http://www.hybridinterfaces.ca/index.html (英語) - 非常に多機能。モータ、ジェネレータの回転数。インバータの動作まで表示している。。。
前世代(NHW20型)までは、標準のdisplay(MFD)に情報を表示していたというから驚きである。

当然これらで表示している情報は、最低限、収集可能である。

OBDは、電源の12Vがイグニッションと関係なく常時給電になっている。スイッチでいちいち切るのは面倒なので、ヒューズボックスを改造して、イグニッション連動にした。
自作アプリが動いたら、WiFiを強制的にKiWiに切り替えるよう細工をすれば便利に使える。

iPhoneの開発ライセンスが切れたし、金を払うのも面倒なので、脱獄アプリとして試作してみることにする。具合がよければ、App Storeに登録するかも知れないが、Prius + KiWiという限定された世界なので、そんなに需要があるとも思えない。。





自作ジェットエンジンとかジェットカー

自動車のターボチャージャを改造して、自作ジェットエンジンを作っている人がいるんですね。14万回転が目標だそうです。

自作エンジンを作っている人たちはたくさんいるようですね。以下
http://translate.googleusercontent.com/translate_c?hl=ja&langpair=en|ja&rurl=translate.google.co.jp&twu=1&u=http://www.youtube.com/watch%3Fv%3DXYUmWxfbLWw%26feature%3Drelated&usg=ALkJrhjffSsPQP_P5_5VlRKLIS1GpWjusQ

ものすごく炎が吹き出すのは危険だし、排気口が赤熱しすぎだと思う。いつ吹き飛んでも不思議ではない。

ハイブリッドトラックも。ジェットエンジン搭載)
中古のジェットエンジンが96万円で買えたんですねぇ。


「通常時は重さのせいもあって最高時速は135km/hですが、」 ここはいいでしょう。
「ジェットエンジンを使うと最高速度が225km/hにもなるとのこと。Lentzさんはドライブはもちろん、駐車場で車を見た人の反応も楽しんでいるそうです。」とありますが、225km/hは完全にスピード違反でしょう。テストサーキットでの計測だと考えましょう。


に、ビデオがありました。公道のような私道のような。。。
 
こんなの公道を走っていいの?? 後続車が燃えるんじゃないのかな。。

米国は車検もないし。通常は、ジェットエンジンは荷物という扱いならOKそうだし。ナンバーはすでに取っているし、認可なんてうけていないんじゃないのかと思います。

2,700馬力と書かれていますが、速度が低いので馬力はそんなに出ないでしょうね。大体速度が低いので、ターボファンの方が推力が出るはずです。

ただジャンボジェットのターボファンだと、推力で、後方を走るバスですら吹っ飛びます。(Discovery channelのMyth Busterで実際に検証していました。)

JAL機がコンテナ吸い込み、離陸中止 ロサンゼルス(以下)のようなことすらあったくらいです。(以下)

絶対に公道は走れないでしょうね。そもそも自車も吹っ飛ぶでしょうし。。。

ジャンボジェットのエンジンは、数種類有って、そのうち一つは、
P&W社 PW4062型 推力  28.7トン = 281.57 kN = 62,000 lb 乾燥重量4.2トン

上記PW4000シリーズのデータ)


関係ないですが、燃費の話を見つけました。面白い。

http://blog.netzwest.jp/?eid=15182

日本 かぐやを月へ運んだ国産ロケット「HII-A型」
推力(KN)   第1段-1,098  第2段-137  
         固体ロケットブースタ-4,490(2本分)
         固体補助ロケット-1,490(2本分) 
燃費75cm/L と、とうとう、リッターcm代に突入で終わっています。

ハイブリッド話は面白いので別途書きます。

東京スカイツリーの建築法はとてもハイテク

http://tokyo-sky-tree.seesaa.net/upload/detail/image/20110618_2.JPG.html

にあるように、スカイツリーは、安全ネットをはずさないで、クレーンが撤去されつつある。
保護ネットはどうするのだろうか。。

以下の大林組のサイトにいろいろ建築法の説明がある。とてもハイテクである。

http://www.skytree-obayashi.com/technique/detail/index.html

安全ネットを巻き上げるための仕組みも用意されている模様。絶対に安全ネットの外で作業をしなくてすむシステムはとてもよくできている。普通の高層ビルでは安全ネットの外側での作業があるらしいが、スカイツリーでは、作業員や物の落下事故が防げる。とくに展望台はせり出した形をしているので、窓枠の取り付けには配慮した模様。

http://www.obayashi.co.jp/news/skytreedetail14_20110106

支柱部の安全ネットは、地上で作ってフレームと一緒に持ち上げ、組み立てが終わったら、足場と一緒に、そのままクレーンで下ろしていたらしい。

http://www.skytree-obayashi.com/technique/detail/03/index5.html

ゲイン塔のリフトアップ工法も良くできています。高高度での強風のなかでの作業をなくすためらしい。

http://www.obayashi.co.jp/news/skytreedetail10_20100724_1

高層ビルでいつも疑問に思われるタワークレーンの解体も以下に詳しく説明がある。

http://www.obayashi.co.jp/news/skytreedetail16_20110516

以下にblogがあるが、タワークレーンの上は、とんでもなく高くて、足場も狭くて不安。安全対策がされているだろうが、細い支柱でだけ支えられた、タワークレーンの上で作業するのは、よほど慣れていないと足がすくみそうである。(以下の写真)

http://blog.skytree-obayashi.com/?day=20110523

クローズドループ油圧トランスミッション-おもしろい機械仕掛けのサイト

遊星ギヤを使った、オートマチックトランスミッションの仕組みを調べていて、クローズドループ油圧トランスミッションなるものを見つけました。回転するシリンダのスワッシングプレートの角度を変えることで、油圧可変容量ピストンポンプの動作を変え、対向する油圧モータの回転速度を変えるというものです。面白い仕組みですね。

油圧可変容量ピストンポンプ) http://www.youtube.com/watch?v=2mh902AP7Yw&feature=player_embedded

クローズドループ油圧トランスミッション)
http://www.youtube.com/watch?v=WzaNAj11G30&feature=player_embedded#at=21

以下のサイトにはいろいろ面白い機構が解説されています)
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&langpair=en|ja&u=http://www.mekanizmalar.com/