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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2012年6月24日日曜日

中身よりも肩書きが重要なのか。。


http://s.nikkei.com/PRAQgY に「偏見から守り続けた母の愛 天才少年一家の軌跡」 (日経新聞)(1/3ページ)2012/6/21 7:00 という記事があります。

卒業シーズンの米国で、メディアの注目を一身に受けているのがシカゴ大大学院を卒業した日系人医学生、矢野祥さん(21、以下敬称略)だ。9歳で大学生となって以来、天才と呼ばれ続けてきたが「IQ200超」の異能に対する社会のまなざしは好意的なものばかりではなかった。天才一家の暮らしは“偏見”との戦いの日々でもあった。
6月9日、祥はシカゴ大学開校以来の最年少で医学部を卒業した。9歳で地元のロヨラ大学に入学、12歳で卒業、同年にシカゴ大大学院に進み18歳で生物学博士号を取得した。シカゴ大学によれば「祥はおそらく世界で最年少の生物学と医学のダブル博士号の保持者」だ。

いろいろな議論がされています。

  1. 立派ですねと感じて通りすごしてしまう
  2. 日本は、こういう子は育たないのか。教育の問題なのか。
などが普通の反応だと思いますが、私は別な感じを持ちました。


肩書きに過ぎないのでは)
 そもそも、年少で博士を取ったから偉いとか、ノーベル賞をとったから偉いとか、そういう価値軸で評価するのが正しいのでしょうか。

世の為になることとか、誰も出来ないことだとか、自分が信念をもってやれることを、やりさえすれば良くて、年齢や性別や人種など、どうでもよいことだと思います。

こういう例がいいのかもしれません。日本では有名私立中学とか一流大学に入ったと大騒ぎをする。でも、それはスタートラインにたっただけであり、なにも成果は上げていない。

本当に重要なのは、成果を上げたときで、例えば、誰も実現できなかった、青色発光ダイオードと青色レーザを発明した中村修二先生とか。。彼は工学者なのでノーベル賞はもらえないでしょうが、誰もできないと思っていたGaNを選択し、無名の日亜化学で一人奮闘し、この偉業を達成し、世界的に有名になりました。http://bit.ly/O77YEo 現状のこの天才少年よりも、ずっと偉いと思います。白色LEDは、青色発光ダイオードと蛍光塗料を通して作った黄色を混ぜて作っています。高輝度青色LEDの発明も中村先生の発明であり、現在の日本は彼に頼る部分が大きいでしょう。

以下に書いたように米国こそ学歴社会なので、博士を持っていれば初任給も良いです。


2012年6月4日月曜日: 米国こそ学歴社会である



ですが、あくまで中身が伴っている条件があり、中身が給与についていかなければ減給されるか、解雇されます。肩書きは、単なる通過点にしか過ぎません。

インテル社では、名刺に肩書きがないとのことです。それが、実力を付ける近道だと知っているからかも知れません。

日本にはびこる肩書き・権威主義)

Stanford大でProf. Bill Dallyという有名な先生がいます。networkとか並列処理でいろいろ有名な論文を書いていますが、日本人の研究者に言わせると、すぐにBill Dallyは飛び級して何歳で博士をとったという評価をします。Prof. Mendel Rosenblumという先生も、日本人に言わせると、VMwareという会社を創業したと。
中身じゃなくて、タイトルみたいなものばかりを並べてたてて、何を測りたいのでしょうか。。


スタート点に建ったばかりで重圧を与えて何になるのか)
別なとらえ方をすると、よく日本のオリンピック代表が重圧で成果を出せないというのに似た感じもします。まだ成果があがっていない人に重圧を掛ける傾向があるのではないのでしょうか。褒めるべきは、あげた成果であって、期待に対して褒めるのは、時期尚早なように思います。

よい子を育てるには)
普通の議論に戻って、よい子を育てるにはも少し考えてみたい。

親の役割も大事だと思います。このお母さんはクリエイティブなものにふれさせて、考えさせています。今の世の中、ゲームやYouTubeなど子供が、のめり込みそうな誘惑にあふれているので、うまくコントロールしてそれを与えないといけないのではと思います。

また、親が過剰に干渉しても子供をダメにすると思います。過保護ですね。東京での中学受験では、親が必死で宿題をやってあげたり、試験会場では両親付添で、問題が壁に張り出されると、父親が必死で解いたり。。それほど干渉したら、子供の自主性は育たないと思います。日本の中学受験、大学受験は相当の知識量が必要ですが、それが、優秀な子供の能力を平凡なものにしてしまっているのではとも思えています。(検証していませんが。。)

親が中学高校の宿題をチェックしていました。ところが、親が忙しくなって、放っておくようになると、子供は自分で予定を立ててやっています。それで良いのではないのでしょうか。自己管理できるよう育てることが、才能を伸ばすことにつながるのだと思います。

親は興味を持ちそうなネタをときどき振ってあげたり、その程度で良いかと思っています。

日本人や中国人、インド人などアジア系の人は、家族が親子の縦のつながりで、親が子供に過保護と言わんばかりに面倒を焼きますが、それでは、自分で問題を探し、自分で疑問に思い、自分で解決する、クリエイティブな人間は育たないと思います。

2011年11月24日木曜日: 老害、エセエリートの害、本当のエリートとは


に書きました。


改正著作権法は時代錯誤 - このままだと日本の価値製造者が絶滅する

改正著作権法が成立しました。http://bit.ly/Mq6F0x


これはおかしな法律だと思います。新しいシステムに対応できない著作権者を保護するばかり。。
新しい技術が出てきたら宣伝に利用してユーザを増やすとか、前向きに使う海外の人たちと、それを使えなくする日本の既得権者の考えだと、おのづと結果は変わってくるように思います。

なにがおかしいのか)
流通系が効率化しないので、それを活用した新事業への顧客離れが停まりません。
本来、悲しむはずの価値製造者が喜びの発言をしているのは、本質を理解していないからだと思います。

新技術が出てきて悪用する人がいますが、既存の産業がこれを活用すれば、個人や海賊産業が悪用するよりも、はるかに効率良く新技術でコストダウンができるはずです。
量産効果もあるので、薄利多売に持って行けば良く、産業を活性化する方向に有利に働くはずなのです。

そうならないのは、新技術が活用できないのでコストが下がらない。ないしは、新技術で過剰に利益確保をしようとするからでしょう。すると、そこにつけ込んで、新技術を使って著作権違反をする連中がでてくるように思います。適正な値段で適正なところから適正な利益を得るようにすれば解決する部分がかなり多い様に思います。

新しい技術は、既存産業への脅威と考える時点で終わっています。新しい技術は既存産業を脱皮させるチャンスだと考えなければ、新たな産業がやってきて置き換わっていくでしょう。日本でそれを防止しても、グローバルな経済では、海外から黒船がやってくることになります。

適正なコストを回収するのを保護するために、特許や法律はあり、技術が進化して流通コストが下げられるれば、まずはコストを下げて制約なしで行けるようにすれば、文化も技術も進化するのだと思います。

ところが、下がったコストで、いままでの価格を維持して余計な利益を上げようとする既得権者がいます。すると、コストの下がった流通系を悪用して、安く流して設ける人たちがでてくるのは当然であり、それを法律で押さえ込んだら、技術の進化や産業の進化が遅れ、柔軟に対応している他国からも産業が取り残されると思います。これが、保護主義のダメな一面だと思っています。

CPUやDRAMなど半導体競争でもそうでしたが、過剰な利益を上げていれば、そこに新規参入組が入ってきて産業構造が崩されます。所詮、個人の違法ダウンロードの影響は小さく、利益があがるので組織的に産業としてやるものこそ、問題になるのだと思います。
インクジェットプリンタの互換インクも同じ問題だと思います。それが自由経済というものだと思うのですが。

ビジネスを上手に変革していく米国)

日本の電子環境が米国に比べて圧倒的に貧弱なのは、以下に書きました。

2011年11月18日金曜日: 進んだアメリカの電子環境


テレビ局や映画館など、制作者は非常にクリエイティブなのに、流通がこれをグローバルに広がるのを阻害してテレビ局放れが進んでいます。
映画も米国では新作が1本6ドルで、日曜朝に空いた映画館の特等席で見られます。ポップコーンもおかわり自由のでかいバケツが7ドル。なので、映画館には皆足を運びますが、日本は混んだ映画館で2000円くらいしますよね。だったら、家でレンタルビデオに流れるのでは。。

結局、制作者は、きつい、収入が低い。ということで苦しみ去って行って、貴重な制作能力が失われていきます。そうすると、芸能人達も困るはずです。以下に解説しました。

2012年5月1日火曜日: インターネット時代で勝つチャンスだ


結局どうなるか)
結局、個人の演奏家とかは自由に演奏をあげたり、海外ではコマーシャルつきで番組をあげたりしているので、CD離れは停まらずに、個人演奏家とか、海外の番組に流れるだけだと思います。そして、国内のレコードメーカとかのユーザは離れ続けて産業が小さくなるように思います。お金を払う価値がないと思うので、違法アップロードをするわけで、妥当な値段にしつつ、著作者には対価を払うという教育をしていくべきだと思います。iTunesストアみたいな値段なら皆金を払って買いますし、あのデータはDRMもなにも掛かっていませんが、違法コピーも少なく、みな対価を払って購入していると思います。

NYタイムズ 初の邦人取締役 という記事もありました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120623/k10013054271000.html

伊藤穣一さんは http://bit.ly/LHDLWg みたいな方ですね。 「ジャーナリストはテクノロジーを敵視し、自分でマスターして来なかった。またビジネスモデルにしても、経営と記事の分離と称して、ネット時代への対応を考えていない。そうすると結局は、自分たちの知らないところで、デジタル化への対応が決定され、コントロールを失って、ジャーナリズムの首を絞めることになる。」という持論の方がNYタイムズにはいって、NYタイムズはどう変わるのかと思います。

これも、守りではなく、攻めに向かう選択なのではないかと思います。

本の印税もおなじ)
本も日本では印税が10%に対して米国では50%。Amazonの電子出版でも25%くらいです。
  • 日本の印税は、10%程度。http://homepage2.nifty.com/osiete/s653.htm
  • 米国では、50%程度。そのかわり再販法がないので、売れない本は値下がりするし、書店にも並ばない。http://news.livedoor.com/article/detail/4920662/
  • 一方電子書籍なら、ロングテールを捉えることができるし、世界にも売り出せる可能性がある。印税も25%が標準であり、日本の10%よりははるかにいい。
流通がよくなりコストも下がった結果をクリエータに還元しています。また、電子出版で市場は世界に広がり、ロングテールも得られると良いことづくめなのに、日本は著作者が反対しているのはどうしてなのでしょうね。

自炊すると本が裁断されてかわいそうだという著者がいましたが、日本は書店で売れ残った本は、全部回収され裁断廃棄されています。書籍放れで、返品回収される本はどんどん増えており30%を越えています。新刊だと40%を越えています。
http://bit.ly/KsVKyC にデータがあります。なぜ電子ブックを書籍放れを食い止める手段として活用しようとは考えないのでしょうか。

新刊の回収率の増加の表を一つ引用しておきます。販売数が減り、回収率が増え、売れなくなってきて、値段だけが上がっているのが分かります。



電子ブックについては以下に書きました。

2011年8月23日火曜日: 電子ブックリーダの比較 - Nook Touchの詳細と脱獄


日本は家も狭いので、本が買えない事情もあり、なくなく自炊している方も多いと思います。自炊 bookscan: http://bit.ly/z3Xs9X は大成長しています。電子出版も進まないまま自炊を禁止すれば、書籍放れには拍車が掛かる一方でしょう。

編集者も、価値創造者の一人です。私も共著での出版や学会誌への寄稿で、編集者には相当助けられました。でも、本離れで、編集者も仕事を失っているようです。結局既得権者の強欲のために、本当の価値創造者が苦しんでいます。

テレビ局や映画も同じ事だと思います。http://bit.ly/IRlwxD に書きました。

困るのは、流通系で上まえを跳ねていた人たちなのであり、価値創造に貢献していないひとは、市場から排除されていくのは当然のことだと思います。これが曲がって伝わっているように思います。あまり自分で考えないので、情報がいいように操作されているのかもしれません。

出版社も編集などで価値を創造していますが、webの普及で大変苦しいようで、つぶれているところが増えています。これの救済にもなります。とにかく、取次ぎのようにあまり価値を生んでいないところの利益を正当に価値生成者に分配することができると思います。

日本人の潔癖さの弊害)
イ) DRMの問題も、日本では、「パンツ見せまじ」「銀行の会計は1円まで合わせろ」
みたいに厳密にやりますが、たいていの人が操作できなければ、それで良い。
あとは、組織的にやっているのを警察が摘発すれば良いのではないのでしょうか。

ウ)図書館、論文配布などで使える。足を運ぶ必要もなく、保管にコストがかからない。過疎地など、情報の格差の是正にもなる。公文書や論文は、情報の普及が目的なのだから、DRMをはずしてコピー自由でも良いと思う。HotChips23がやったように、論文は新しさが価値なので、所定期間を過ぎたら無料にすることで、学会の運営費と情報の自由な配布が両立できると思う。

   それ以上に、日本が産業立国をうたうなら、1,000億円も京速コンピュータにかけるより学会に補助金を出して、学術文書を全部ただにすれば良いとも思います。 海外の論文も日本の学界に登録すれば、お国が金をはらって、全部ただで見れるようにすればよいのです。日本人だけが情報にフリーにアクセスできるようにするわけです。
   そうするとreferenceにjumpする機能が有効に活用できる。大事なのは入れ物じゃないのに、お役人はそこがわかっていません。。


http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201206200382.html
 「違法音楽ファイルを自動検知 プロバイダーに導入要請」のような話しも、技術の使い方を間違えています。


津田さんの参考人発言)
違法ダウンロード刑罰化への津田大介氏の国会参考人発言 http://bit.ly/KsT306 もありますが、刑事罰、ダウンロードについては述べているものの、流通のローコスト化を活用して、本当の価値の製造者にこそ利益還元すべきであるということが、述べられていないように思います。そもそも、話しが冗長でポイントがわかりにくいように思います。

http://japan.cnet.com/blog/kurosaka/2012/06/21/entry_30022323/ にあるblogは分かりやすいです。この方の意見では、「ミスター金髪の脱力発言」と国会参考人発言を総括しています。なので、歯切れが悪かったのかもしれません。ただし、ユーザの権利が弱いというよりも、ユーザはやはり自由に選ぶ権利が有り、海外のメディアを見るか、自分達で違法にシェアするか、グレーな産業を立ち上げるか。。そうやって、革命を起こして新たな産業をおこしていかなないと、結局日本の産業自体なくなって、進んだメディアに乗っ取られることにも成りかねません。アマゾンが上陸したり、YouTubeやニコ動が広まっているように。。

日本は文化の振興よりも、既得権者の保護ばかり)
米国や欧州では美術館や博物館も、写真撮影自由のところがほとんどです。でも日本では禁止して、絵はがきなどを売りつけるのですよね。芸術の振興よりも利益が優先なのでしょう、高い入場料も取っているのに。

スミソニアンなど入場無料で写真撮影も無料。寄付で運営されています。
ニューヨークのメトロポリタンは入場料はとりますが、無料のガイドツアーがあります。もちろん写真撮影は自由。メキシコの人類学博物館も写真撮影自由。

と、日本だけ、大変セコイです。セコさが文化の発達を阻害し、世界から取り残されていく原因になると思っています。

2012年6月13日水曜日

放射能の害 - 内部被曝の危険

外部被曝と内部被曝)

外部被曝の線量を計るだけでは不十分である。内部被曝については、http://bit.ly/JKkHt1 や、http://bit.ly/KquRkc に情報がある
福島の事故でも、核燃料の粉じんがかなり飛び散っているはずである。
ところがどうも放射能の安全性議論は、外部被曝のみになってる。

アルファ線崩壊とベータ線崩壊)
  1. アルファ線: ヘリウムの原子核 http://bit.ly/LI5PwM
  2. ベータ線: 電子線 http://bit.ly/M1qmcn
  3. ガンマ線: 極短波長の電波
である。

ウランはアルファ線崩壊する物質で、アルファ線が遺伝子を破壊する能力はきわめて強い。下のプルトニウムの危険性にもあるように、アルファ線は紙で遮られると言うが、逆に鉛でも遮られないらしい。

放射能の害は遺伝子破壊などが原因である。http://on.fb.me/KqsUnR に紹介がある。
したがって、粉じんを吸い込んだときの内部被曝を議論しないとならない。それをせずに福島は安全だといっていて良いものなのかとても疑問である。が、腸管を経由した内部被曝よりも、呼吸による内部被曝、粉じんの吸入が危険だと思う。肺がんになる。

代謝系への取り込みによる危険の増大)
食事については、 http://bit.ly/KsfQL6 ではセシウムの振る舞いは、体内ではカリウムに似ているとあり、体内の代謝系に取り込まれてしまう。が、セシウムは所詮、遺伝子破壊力の弱いベータ線被爆である。

ガイガーカウンターはガンマ線しか測れない)
ガイガーカウンタは、測定誤差を防ぐため、わざとベータ線、アルファ線を遮断して、ガンマ線しか測らない。http://www.mikage.to/radiation/info/info0001.html にもある。測定するには、専用の装置が必要だとのこと。

が内部被曝で大きな影響を与えるのは、ベータ線やアルファ線である。ガイガーカウンタで食物の放射線を測定しても、α崩壊やベータ崩壊する放射性物質に対しては、正しい測定ができない。

プルトニウムの危険性)
http://bit.ly/HCqIF5 には以下の様にある。
プルトニウムは人類が初めて作り出した人工核種であり、α線源であること、同じα線源である天然核種のウランなどと比べ比放射能が高く、内臓常駐型で該当臓器の実効線量が高くなるつまり体内代謝挙動が危険であることから「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」。 ただしα線は電磁波ではなく熱線であり、粒子であるため強い吸収線量を持つ。また、α線は鉛遮閉の相対的有効性低い。このため0.1mm厚の鉛と0.1mm厚の紙の遮閉効率がほとんど変わらない。ごく低線量のα線は鉛シートや紙で遮蔽できるが、線量が大きくなると有効な遮閉手段が存在しない、このため、フランスのプルトニウム再処理工場では、数キロ離れた操作室から超遠隔操作によりα線を遮閉している(α線の減衰曲線は距離の二乗に反比例する)。プルトニウムの有害性は、体内に取り込んだ場合の内部被曝には特に留意すべきである。
引用なので、そのまま引用したが、アルファ線は電磁波ではなく、粒子線であり、熱線とは普通赤外線などの長波長の電磁波を指すので、間違いだと思われる。

福島3号炉はプルサーマルであったし、他の炉も長期運用していると、生成物としてのプルトニウムが貯まってくる。欧米では騒がれているが、プルトニウム拡散についての報道は日本では一切ない。政府関係の情報 http://bit.ly/HMlXgd には、心配するなと書かれてている。http://bit.ly/KqyqXH にも意見がある。
プルトニウム報道に関する欧米との温度差はどうしてなのか。

以下 http://bit.ly/J675mS より。
欧米、とくにフランスを筆頭とした国々は、日本のことを悲惨な震災に見舞われた被災国というよりも、原子力エネルギーを管理できない核犯罪国家とみなし始めている。
このままではG8の一員である先進国としてどころか、放射能汚染を放置する無政府状態の最貧国として扱われる日が近いのかもしれない。
それでも、東京電力と政府と大手メディア、そこに群がる御用評論家たちは、プルトニウムは「危険ではない」と強弁している。
最後には、日本人はプルトニウムに耐性があるのだ、などと言い出して、これ以上、世界に恥をさらさないことを祈るばかりだ。
http://bit.ly/KqyqXH にもプルサーマルの危険性が書かれている。

問題を切り離せない無益さ)
これから稼働する原発を含めたエネルギー問題と、すでに起きてしまった事故対策の問題を切り離せないのが一番の問題である。

原発の危険性議論を含めたエネルギー問題については、以下に書いた。

2012年6月12日火曜日: 原発に関して調査して分かったこと


原発を稼働させたいのは分かる。が、起きてしまった事故による危険が安全であるかのように宣伝し、避難したり対応すれば助かる住民を見殺しにするのは間違っている。第二次世界大戦のときの、特攻とか一億層玉砕のマインドを感じてしまう。

危険を納得の上で望むのは勇気だが、知らないで望むのは単なる無謀である。


被害にあうのは自分達である。再稼働はいけないということばかりにフォーカスが行くと、多面的な視点で問題がとらえられなくなる。

2012年6月12日火曜日

原発に関して調査して分かったこと

技術論、経済論もなく原発に反対したり、推進するのには反対である。

池田信夫blog「定量的にリスクを語れない人々」http://bit.ly/L2M82X
みたいな話がある。感情論を排除して定量的な議論をするのが、科学とか近代文明だったはずだが。

一方で、「日本政府と東京電力の無策・無責任ぶりに、アメリカの世論が憤りの声を上げ始めた」http://bit.ly/L2MuXr 
みたいな話しもあり、世界から日本の東電・政府は糾弾されつつある。

まともな議論をしていく必要があるが、それがかみ合わないのは、推進派も反対派もやり方が未熟である。反対派が不正確なデータを持ち出し、感情で反対する。推進派は相手にしない、情報を出さない。それでは、何も対話は進まない。

再稼働騒動もあり、あまり時間もない。まだまとまっていないが、検討した結果を掲載する。

2012年5月7日月曜日:  原発について科学的に議論をしたい


で記述した検討項目の一部である。今後、追記、整理していきたい。図も追々加えていく。

結論)
  1. 冷温停止しておけば安全というほど簡単ではない
  2. 廃炉はさらに難しい
  3. 事故が起きてしまった福島原発の周辺は危険。外部被曝ではなく、内部被曝が危険なのだが、マスコミはほとんど報道していない
日本の問題は、これから稼働しないとならない原発の話しと、起きてしまった事故対策をごちゃごちゃにしていることである。
起きてしまった事故に対しては、極力安全になるように対策しなければならない。一方で、原発を含めたエネルギー政策は、それとは別に議論しなければならない。

これをごちゃごちゃにすると、事故の影響はほとんど無く安全だと主張し再稼働させたい人と、事故は危険だと糾弾し廃炉を訴える人に2極化する。それは、無益な対立しか生まない。原発からの情報開示が不十分なのは、「原子力ムラ」の問題かもしれないが、それを生んだのは、技術を分からず感情で反対する「反対派」であるようにも思う。
議論ができていない)
Web Ronzaの記事 http://bit.ly/Kq407U  にあるように
「熟議のもうひとつの条件は、フェアな妥協への用意である。フェアな妥協とは足して2で割ることではない。真ん中を取って、50基ある原発の半分を止めることではない。フェアな妥協に必要なのは、自己の利害ではなく、他者の利害を尊重することだ。」でなければ、対立するだけであって何も得られない。

まず、賛成派だとか反対派だとか、自分に枠をはめて議論を始めるのは、ディベートとしては面白いが、慣れていなければ、ついつい感情論に走り相手の言うことに耳を傾けなくなる。そうならないように、レフリーがうまく議論を調整する必要があると思う。

基本的に、日本人には議論ができない人間も多い。議論を勝ち負けだと思い、喧嘩と勘違いしている。また、議論はテーマに対してのみ行い、人を非難してはならない。だれでも人格を非難されると抵抗して、本題の議論から逸れてしまう。「原子力ムラ」という表現も非常に気味が悪い。皆、国のエネルギー政策として検討してきたのである。日本に原発が沢山できたのは、1次2次のオイルショックと認可・設計・製造の5年程度を足すと見事に時期が一致する。国民の為を思って努力してきた人を、さも悪人のような呼び方をすれば、その人達は、「こいつら何も分かっていない。」と、無視する態度に出るだけであり、解決への議論にはならない。

以下に書いた。

2012年1月18日水曜日: あるべき議論のやり方


おそらくは、技術が分かっていて、まともな議論ができる日本人も多くいるのだろうが、ばかばかしくて声を出さないのかも知れない。感情論の痴話げんかにしか見えないからであろう。

放射能の害について)
日本のマスコミは、外部被曝しか取り上げない。行政も外部被曝しか気にしていない。だが、危険なのは放射線源を体内に置くことになる内部被曝である。

通常時に稼働する原発では、せいぜい弱い外部被曝しか生じないが、今回の福島事故では、放射能汚染水と、放射性物質を含んだチリが大量にまき散らかされており、これの危険度を外部被曝の放射線量で測定するのは間違っている。

2012年6月13日水曜日:  放射能の害 - 内部被曝の危険


に、概要を書き今後も追加していく。

今、やっている行政の対応の仕方をみていると、危険性の詳細を知らないで、「安心しろ」と説得しているように思える。いわば「見殺し」とも言えるし、第二次世界大戦末期に「B29爆撃機に竹槍で戦おう」と、しているのに似た、メンタリティが続いているように感じられて不気味さすら感じる。

これから稼働する原発の問題と、すでに起きてしまった事故対策を切り離せないのが一番の問題である。これは、推進側だけではなく、反対側がロジックではなく、感情で反対しようとする態度にも原因があると思う。

原発は活断層にあると危ないのか)
どうもこれは勘違いのようである。活断層は、有史以後活動したか、地上から観察できる断層にすぎず、またこれが、今後活動するかどうかも、よく分かっておらず、依然研究中にすぎない。詳しくは以下に書いた。

停止と廃炉は違う)
停止->廃炉=安全という考えはおかしい。
少なくとも、停止と廃炉はまったく別のタスクである。

停止->燃料棒の冷却保管->安全に保管できる場所の確保->何十年かかけて冷却->常温で冷えてから10万年保管場所を探し保存もしくは、地球の核に投下し消滅?太陽に向けて輸送?

停止->燃料棒の抜き取り(30年?)->放射能レベルが下がったら解体し、地下300mの安定した場所に保管。

原発は建設に一基1兆円近く掛かっている。原発は、ほとんど設備投資の塊である。これを廃炉にするのにまた、膨大な金がかかる。そして廃炉にしたからといって、熱を出し続ける核分裂物質の処理問題は解決していない。冷温停止と同じ、冷却の問題を抱えることになる。

廃炉にした炉自体も、放射性を持ち続けていて、石棺にしないとならない。

ならば、なぜ廃炉にするのが嬉しいのか。

エネルギー安全保障)

日本になぜ原発が沢山あるのか。多分オイルショックと関係があるのではと思い表にしたら、やはり関係ある。当たり前すぎると思う方がいるかもしれない。表を以下に添付する。
稼働時期が出た原発の一覧が、http://bit.ly/IlH7iR にある。http://bit.ly/Hw70yr これをexcel上に表にした。78年と84年に2つピークらしきものがある。特に84年のピークが大きい。
建築期間は、http://bit.ly/Hw70yr によると、地質調査から稼働まで4年。認可を考えて5年と考える
http://bit.ly/IlFIZy によれば、オイルショックが、1973年と1979年に始まっており、+5年すると、78年と84年となり、原発の稼働ピークに重なる。原発の設置はやはりエネルギー安全保障と関係している。

エネルギー政策は国家の重要事項ではあるうえに、日本人は生真面目なので、先回りして穴を塞ごうとする。「電気代が上がろうが、産油国に原油を止められようが、産業がちょっと停滞しようが、まあいいや。」とは考えないから、産業発展してきたのである。そういう努力を、振り返らないで、「原子力ムラ」などと、呼ぶとバチがあたる。
エネルギーの安定確保は国策としての最重要課題である。

敗戦国日本ならではの、国家安全保障意識の高さもある。
エネルギー安保) 価格変動し高額な石油に依存したくない。
http://bit.ly/HrDF3Y によると2007年現在で日本には半年分の石油は備蓄されているらしい。一方、原子炉は、http://bit.ly/HrDN3c によると普通は一年に1/4ずつ燃料棒を交換するが、そのままでも4年間は運転できるとある。

今原発を停止することは、1機1兆円も設備投資がかかっており、4年間分の燃料が搭載された、発電所を捨てることになる。経済的な損失に対する覚悟が必要になる。
廃炉や停止にしたほうが危険なのでは)
廃炉にするには石棺にしないとならない。核分裂物質の冷却機能がなかったり、メンテが十分されなかったりと、逆に危険な可能性がある。経済価値を生まないモノに対して、メンテがおざなりになるのは、普通におきること。経済的に成立するようにして、動かしつつメンテし続けるのが、賢いやり方にも思う。

ストレステストの結果は公表されていない)
これは次節の中で後述する。どうも、政府はこういう肝心なものを公表しない方針らしい。国民は技術が分からないとでも思っているのか、東電事故が合ったにも関わらず、専門家が全部管理すれば大丈夫だといまだに過信しているのか。情報統制なのか。。

冷温停止していても危ない)
停止していれば安全、再稼働すれば危ないという勘違い。

運用中の原発と停止中の原発で危険性は変わるか?意図的に情報隠蔽をしている人もいると思いますが、思い込みや無知で、判断を下している中枢部の人もいると思われ、指摘することでリスクが軽減する可能性は十分にある。

以下、最初に要点をまとめてある。

危険性が変わらない(Safe)という指摘) - 対策法は後述する。

   * S1. ) 核分裂物質を含む炉心は冷温停止時でも熱を出しつつけている。これは100万kW級の原発で東電は1,000kWと発表しており、 私の計算(要検証)では4,000kWになる。仮に4,000kWであれば、冷温停止時に炉心温度が50度Cとしても、冷却が完全に失われると30時間後に炉心は非常に危険な状態といわれる300度(要検証) 越えに至る。
   * S2. ) 使用済み核燃料も膨大な熱を出しており、この冷却が失われても、非常に危険(要検証)である。

危険性が変わる(Danger)という指摘) 
   * D1.) 制御棒が全く挿入されないと、炉心は300万kW越えの熱をだす。これは20度の水を1時間に3,900立方メートル蒸発させる大変な熱である。ストレステストは、制御棒が正常に挿入されたあとの冷却というシナリオに終始している(要検証)が、制御棒の挿入系が完全なのかの検証が不十分に思える。(詳細は後述)
   * D2.) 運転停止直後の核燃料には、半減期の短い核物質が多いため、大量の熱をだしている。http://bit.ly/HHLUNA によれば、半減期6.57時間のヨウ素135であろう。急速に崩壊するので、とりわけ大量の熱をだす。冷温停止時との差の定量的な値については要調査。


Safeに対する対策) 冷温停止でも危険である。ではどうするか。宇宙ロケットなどで使われる、安全設計のノウハウを適用すれば簡単に解決するようなものばかり、要は科学されていない。

      * SS1.) 絶対に止まらない冷却系を作る。いくつか考えられるが、完全なバックアップが必要。
      * SS1A. ) 福島も電気がなくても蒸気で動く冷却系を持っていた。しかも冗長系として。しかし制御系が電気。これが止まって機能しなかった。バックアップ電池でもよいが、制御系も完全に機械系にすれば、簡単に解決する。ググルと、「福島にもあったが、取り外していた」という言う指摘が検索される。http://mechag.asks.jp/407424.html など。
      * SS1B.) 非常電源系を比較的耐震性の高い原子炉建て屋内にいれる。もちろん燃料油も含めて。
      * SS1C.) 福島では非常電源車を持ち込んだがコネクタの形状が不一致で電源が供給できなかったといわれている。これはコネクタを統一化すると同時に、どんな電源車からでも電源が供給できるように、電圧変換機などを多重に設ければよい。
      * SS1D.) 海水導入パイプが地割れで断裂したり、なにかで詰まれば、上記SS1AからSS1Cは全く機能しない。巨大な冷却水タンク(耐震設計が必要)を建て屋内に設けて、そこから重力で水を落下させ注水・蒸発冷却をするのが最後の砦となろう。ここでは蒸気から放射性物質を取り除くフィルタを通して、大気中に放出する。(放射能安全度に関しては要検証) タンクへは外部から水が容易に補給できるようにしておく。
      * SS1E.) 福島を含むどの原発事故においても、事故時に事故の状況、ひどいことに問題箇所すら把握できず、対策がごてごてにまわっている。一方、NASAのロケットや、日本のはやぶさでは、通信に何分もかかる遠方からのテレメータにより故障を的確に掌握し、あらかじめ設けた回避機構により、遠隔で問題を回避している。このノウハウを適用すればよい。


      * SS2.) そもそも、熱を出す放射性物質を大量に一カ所に集めたので冷却が必要になる。原子力発電所から核燃料・使用済み核燃料をとりだし、安全な形に再処理する。再処理) http://bit.ly/HJ7fnb
      * SS2A.) 日本では核に対する反対も多く。技術的な問題もあり、日本国内で再処理を勧めるのが難しい(要検証)。
      * SS2B.) 再処理を外国に頼めば、足もとを、見てふんだくられる(要交渉)。福島に導入されたフランス アレバ社の汚染水処理装置は、専門家がみれば、壊れて当然の機構。ポンコツの装置に、531億円も払った東電の体質がよくわかる。http://bit.ly/Irxnjx 真偽は疑問だが、http://bit.ly/HHPhUL のような話もある。

ストレステストについて)
 原発のストレステストについて、あまり詳細な情報はみつかっていない。だが、保安院のページにある関電の概要。 http://bit.ly/HxE8Gt をみると、あくまで福島での事故が前提になっている模様。すなわち、制御棒が正しく挿入され冷却が失われた事故を想定している。ところが、過去制御棒が抜ける臨界事故も結構起きている。http://bit.ly/AcqfOh 沸騰水型原子炉BWRは下から上へ制御棒を入れるので、入れるのに時間がかかるとか、ゆがむと入らないとか指摘がある。

http://bit.ly/HxF5yl には、パイプのひび割れによる抜け落ちも指摘されている。このwebから引用すると、「BWR(沸騰水型原子炉)の制御棒の引き抜けは日常化していることから今後も続くと考えるしかない。保安院が認めるまでもなく、核反応を制御する最重要な制御棒を圧力容器の下部から、重力に逆らって挿入するために引き抜け、落下が起こるもので、このタイプの原発の構造欠陥なのである。根本的な解決はこの構造を止めるしかない。下部からの挿入であるため、複雑な制御棒駆動装置の水圧を使って上下動させ、低温駆動水を圧力容器に戻しては圧力容器給水戻り口ノズルにひび割れを起こし、戻さないノンリターン運転を採用して引き抜け事故を多発させているのである。」とのこと。

D1の詳細) 
      * D1A.) 制御棒を挿入する電源が落ちたときの危険
原発自体が稼働しているので電源が落ちる可能性は低いかも知れないし、従来も、ここで重大事に至ったことはないという意見もある。
      * D1B.) シュラウドのヒビや変形の問題。たとえば: http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-7.html
      * D1C.) BWRの本質的な欠陥) この図にもあるように、東電福島や浜岡をはじめとする、沸騰水型原子炉(BWR)には、炉心の上にシュラウドという耐震性に問題がありそうな構造物がり、さらには、制御棒は下からガスによって圧入する。 シュラウドが揺れて炉心がゆがむとどうなるか。シュラウドが落ちたらどうなるか(要検証)。 また下から制御棒を挿入するので、この挿入に手間取ることが指摘されている。ストレス試験で、地震時に安全挿入可能だとしている挿入時間は2.18秒(これも揺れとの関係を要検証)であり、大事に至る前に挿入が完了するということだが、この数値も http://bit.ly/HxGtBh に改ざん疑惑が指摘されている。
      * D1D.) 臨界事故) http://bit.ly/AcqfOh によると1978年から日本の原発で集中的に臨界事故が起きている。さらには制御棒の抜け落ちという事故もある。炉は、核燃料が減ったときに制御棒を引き抜いて最大パワーがでるように燃料を余分についんでおり、全部抜け落ちると最大出力以上のパワーがでかねない。生成120%とかそんなものでしょうが(要調査)。


http://bit.ly/JB3QWb に北陸電力株式会社志賀原子力発電所1号機における平成11年の臨界事故及びその他の原子炉停止中の想定外の制御棒の引き抜け事象に関する調査報告書がある。制御棒の制御系は、89本ある制御棒毎に独立しており、それぞれについて制御バルブは多重化されていないものの、89本それぞれは別々に動くので、耐故障制があるといえよう。(つまり、制御系が故障しても数本の制御棒が挿入されないだけであり、連鎖反応は十分にとまりうる)。以下にここからの図を引用する。



また、核分裂の連鎖反応は、制御棒が挿入できなくても、ホウ酸水を導入すれば止まるとのこと。崩壊熱は出続ける(要検証)。

ここでの問題点は、一旦ホウ酸水を導入すると、炉心や冷却系を丁寧に掃除しないと再稼働できない。腐食をともなう海水注入ほどヒドクはないが。そのため、福島の事故の時同様に、ホウ酸水の投入を担当者ないしは指揮系統が躊躇する恐れがある。この場合、炉心は稼働状態で危険であるので、自動化したほうがよいという指摘もある。

      * D1E.) 余談だが、D1Dの臨界事故の長期にわたる隠蔽は許しがたいものがある。そして、これが2007年に明らかになったときも、管理体制の問題など問題の本質に追究できていない。すんだ過去であるが、このとき東電のRISK管理のずさんな体質やBWRの問題が検証されていれば、福島事故も今のような大事に至っていなかったかも知れない。今度の福島事故で、またもや、政府と電力会社は同じ轍を踏もうとしているように思える。

エネルギー政策)
原子力が魅力的なのは、設備コストはかかるが燃料コストが安いことである。また、
http://bit.ly/HrDF3Y によると2007年現在で日本には半年分の石油は備蓄されている。

一方、原子炉は、http://bit.ly/HrDN3c によると普通は一年に1/4ずつ燃料棒を交換するが、そのままでも4年間は運転できるとある。敗戦国なので極端な安全保障へのコダワリが急速な原発推進の大元になっていると思う。

熱効率の問題)
原子力はエネルギー効率が低い。炉心が300度以下と低温なので、熱効率が30%程度である。一方、燃焼温度が500度越えで、ガスタービンと蒸気タービンを併用するコンバインドサイクルを用いた火力発電所の熱効率は50%を越えている。炉心温度が上がらない理由は、放射能に強い燃料棒被覆材 http://bit.ly/L5rhav のジルコニウムの耐熱性が低いためらしい。それでも炉心で放射能にさらすと、かなり弱くなる模様。

原子力はCO2を出さないかも知れないが、海洋を急速に熱汚染している。これは、トリウム溶融塩炉などで改善できる。深層海流 http://bit.ly/HYfSMW が地球環境に重大な影響を与えるのが分かっており、CO2問題以上の大問題になる可能性もある。

日本近郊に大量にある石油・天然ガス資源)
ところが、実はシュールガスなどの資源もあるし、日本近海には膨大な天然ガスと石油が埋蔵されていることが分かっている。

CO2に関しては全体で0.003%しかなくその内の少し増えようが減ろうが温暖化には作用するものと考えられないが、メタンは比して大量にあり、これを壊してまで大丈夫とはいえないでしょう。従来、石油は有機物が腐敗して出来たと言われていたが、地球が出来る上で、地殻下には固形物とともに木星や土星に見られる炭化水素由来のものがかなりの量が含まれるという節も主流になってきている。メタンは大量に存在するというのが正しい見方であろう。そしてその説によれば、プルームテクトニクスによる、地殻の移動とともに、石油や天然ガスが地表近辺に上がってくる。したがって、プレートがぶつかり合う日本に近郊に石油資源が沢山あるのは不思議ではない。


http://bit.ly/KDvZLXには、西洋の有機由来説と東欧の無機由来説がある。いずれにしろ日本近郊には油田が沢山ある。これが地殻活動と関係あれば無機由来説が正しいのかも知れない。

以下、ある方の意見を引用すると。
超深層に関しては、おそらく地殻下のマントルとの間に完全に石油化していない物質が、今後人類が使っても使い切れない量が存在しているという説もある。要するに、現実的に採掘できるか出来ないかの問題で、大地溝帯の回りからは割りと地表に近いところで採掘可能である。日本は大地溝帯の真上にあるんですから石油が出るのは当だとも言われている。現に新潟や秋田の一部では昔から灯油といえば石油のことを指している地域がいくつもあります。日本は地球史の中では新しい島です。ですから、逆ににごりの少ないそのまま灯油に出来るぐらいの石油が採れるとのこと。
日本固有の領土である、尖閣諸島 http://bit.ly/HQSj7A では、付近に石油資源が見つかってから一方的に中国・台湾に領有権を主張されている。

また、北方領土が返還されないのも付近の海底に石油資源があるため。

http://bit.ly/Iu1RCW によれば、関東の地下には、天然ガス(メタンガス)がある。2006年の世界の貿易量 http://bit.ly/Iu2ah8 ぐらいの量は埋蔵されている。広範に分布しているので、現実的な採掘が可能かどうかは明。
http://bit.ly/Iu1RCW にもあるとおり、このガスが爆発する事故がよくおきている。うまく採掘できれば、自治体によるコジェネも可能かも。

普通は、天然ガスが有る近辺には石油もある。

地球温暖化のウソ)
人為的CO2排出による温暖化は間違いの可能性も有り、さらには、太陽活動が低下して、地球は寒冷化に向かうというNASAの発表もある。新たな産業を生み出すために、頭の良い人が、しくんだ話し。とか、先進国が優位性を維持し、発展途上国の台頭を抑えるという噂もある。

CO2規制が世界的な風潮だが、http://bit.ly/IecNEA に懐疑論が紹介されているとおり、CO2は正のフィードバックループを持っており、気温があがると海水温が上がり海水中のCO2が放出されるので、今のCO2増加が人間起因かどうかという議論がある。

こういった議論で、排出規制の方を緩められる可能性も探れる可能性もある。そうすれば、メタンハイドレートが使える可能性もあるかもしれない。ただし、メタンはCO2の21倍と、遙かに温暖化係数が大きい http://bit.ly/z9YNXO ので漏らすと大変なことになる

http://bit.ly/J4I94n をみると、含まれている炭素の重量で比較すれば、海洋など水に溶け込んだ炭酸も多く、その量は炭素量で36兆トン。ついで生物圏に1兆9,000億トン、大気圏の二酸化炭素として8,100億トンがある。

埋蔵石化燃料として石炭が9,000億トン、石油は1,500億トン、天然ガスが1,050億トンに加えさらにシェールガスのような採掘しにくい形態で別に5,400億トンの存在が見込まれている。これらとは別に、メタンハイドレートとして極地に封じられ、これの炭素量はシベリアの永久凍土層だけでも1兆4,000億トンと見積もられる。これは、メタンの温暖化係数をかけると、CO2    29.4兆トンに相当する。

蛇足だが、地球完全氷結の眠りから目を覚まさせたのはメタンハイドレードが地溝帯が動いた時に壊れ、大気に大量のメタンが混ざったことによる温暖化現象という説もある。言われています。これを完全に支持するわけでもないが、興味深い内容である。もちろん、地軸の傾きが代わり、冬と夏の気温差が減り、氷ができにくくなったとか、太陽活動の変化という説もある。

シュールガスを除いて埋蔵している化石燃料を **** すべて **** 燃やしてでてくる炭素の量は、1兆トンと少し。それに、くらべて、どれだけ海洋中に溶け込んだ量が多いのか、シベリヤの永久凍土層に閉じ込められた量がどれだけ多いのか。比較できる。ここからも、人間由来のCO2増加説に関して、胡散臭いものを感じる。

要は、CO2削減は、太陽電池や蓄電装置、原発など膨大な新事業を生み出すので、プロパガンダとして利用されているように思える。それで儲かる企業は乗っかっているが、関係無い人まで踊らされて、どういうものかと思う。

http://bit.ly/IPLW3R 太陽が冬眠 も参照。NASAの発表では、太陽は活動縮小期に入っており、このままだと地球は寒冷化する。


産業のために踊らされるのは、無駄なゴミを大量に生み出した、エコポイントや地デジ化を彷彿させる。地デジ化では、インターネット化という方向に無理に逆らって、一時的にTVセットをうる電気業界を延命させたが、結局、一時的な延命策にすぎず、国民の金をムダ使いしただけのように思う。CO2問題も、そうならなければよいが。。


関連して、日本は高速インターネットが非常に進んでいるし、TV局や映画界のクリエイティビティも高い。なので、放送局という既得権者を保護しなければ、もっと簡単に勝てるはずである。以下に書いた。


2012年5月1日火曜日: インターネット時代で勝つチャンスだ


代替エネルギー)

太陽電池)
北米BayAreaの日本食レストランリンガーハットにあった無料の新聞 Weekly Lalala 6/1号 vol.439は、56ページ構成で読み応えがあった。

そこにあった三菱電機の宣伝。企業むけの50kWの太陽光発電、総導入費用 20万ドル(1600万円)のうち、13万5千ドルの税控除がうけられ、実質導入費用が6万5千ドル。初年度の電気代が1万2千ドル削減できるので5年で回収できるとのこと。さらに25年保障だと。。さらに企業向けでは、初年度に50%の減価償却が可能らしい。個人向けでも、設置費用の50%は税控除で戻ってくるとのこと。さらにカリフォルニア電気代は、過去10年で50%も上がっていると、太陽光発電を奨励している。電力不足の日本での太陽電池に関する助成は、どうなっているのか。。

送電ロスの軽減)
節電で苦労しなくても、ロスが減れば今の暮らしが維持できるかもしれない。
Oregon州Prineville にあるFacebookの新data center http://on.fb.me/IHzMMC はロスを減らす発想で設計されている。従来だとコンピュータ単位で設計・出荷するのだが、ここはデータセンターの建物をひとつの装置として、コスト・設置・メンテ・電力削減など全ての側面を考えて設計している。IT装置メーカなど、全く及びではなく、LSIはIntelと直接交渉し、電力管理用のBIOSに相当するものもintelと再設計、ボード設計等は直接欧州等のベンダーを動かしている。100人以上の専門家を巻き込んでいるのに、Facebook内のスタッフはわずか15名足らず。つまり設計コストも最小。
電力に関しては、きわめて低損失になっている。http://bit.ly/IAoXIo

PUE http://bit.ly/IArwdo すなわち、データセンターの全消費電力/サーバの消費電力(有効活用される分) という値でみると、これまでは2前後、頑張っても1.5だったのだが、このOregonのデータセンターでは1.1を割っている。1を切れない値なのに、ここまで1に迫っている。日本のIT企業ではこういう発想はできない。
たとえば、2008年時点で日立はPUE=1.6を自慢していた。http://bit.ly/IHFNJf 最近は、PUE=1.17を達成したらしいが。http://bit.ly/IHFYUW

長期的な対策になるが、直流超伝導送電で、送電・変電ロスを解消すれば4割発電量が減らせられるという試算もある。当然これができれば、全国的な電力融通も可能になる。直流送電なので、50/60Hzの壁もない。

http://s.nikkei.com/JXglLT にある。新聞発表向けなので、多分に誇張があるだろう。
データセンターとかは、末端は24Vないしは5VさらにはCPUは1.5Vに落とせば良いので、低電圧大電流の直流送電をやると、変換ロスが減って大分電力が稼げる。変換ロスが減れば、電圧変換での冷却ロスもへる。一旦ACにするという発想ではなく、発想の転換があると違いが出てくるように思う。例えば、家庭の入り口まで、直流2.7kVで送電し、そこで、DC-DCコンバータを噛ませて、EV自動車の充電、冷蔵庫・エアコン等への高電圧(すでにこれらは、インバータを使うのが普通で有り、インバータでは、AC - DC - AC - 昇圧 - という経路で動いているので、この最初の2段階が省略される。

 入り口にDC-DCコンバータを置けば、直流発電である、太陽電池とも整合性が良いし、交流送電で問題となる、電力潮流による系統崩壊や相間の位相の乱れや力率も気にすることはなく、過負荷になれば、電圧が落ちるというマイルドな事になる。
従来、直流はスイッチのon/offに伴うアークの発生や、極性が固定されるために生じる、電線の一方だけの腐食が問題になったが、全者は半導体装置によるon/off、後者は良好な絶縁材などにより解決するのではと思う。(要検証)

高速増殖炉)
高速増殖炉はちゃんと技術開発すれば筋のよい技術になりうる。半減期2.4万年でかつ不安定なP240(プルトニウム240) はほとんど含まれず。半減期が87年で制御性の良いP239しかでてこない。

http://bit.ly/JNsPtB にあるとおり、中性子の減速材は、軽い原子核であれば、エネルギーをもらいやすいので、水素が適している。つまり、高速中性子を作るのなら、重い元素で有りさえすれば良く、水銀、カリウムなど原理的には何でも使える。U238に高速中性子があたると、P239になる。P239に高速中性子があたると、核分裂するが、衝突断面積が小さいので、核分裂する確率は低い。とwikiにはあり、高速中性子を使えば、不安定なP240を生成する危険はない。

もちろん中性子の吸収係数が小さい核のほうが増殖率は良くなる。中性子の吸収係数が小さいことの価値は、重水炉(重水の中性子の吸収係数は、軽水の1/300)では天然ウランが使えるような効果になる。http://bit.ly/LsAhXY

高速増殖炉実験炉である、「もんじゅ」http://bit.ly/L4Rmdr の増殖比は1.2である。燃料を1燃やすと、1.2燃料ができる。つまり0.2ずつ使える燃料が増える。

軽水炉は減速中性子を用いるためP240が大量に生成される。
P240は自主核分裂をするので、制御しにくく、不安定で早爆発を押さえきれないので核弾頭にも使えない。このP240を含んだプルトニウムを燃やすのが、プルサーマルである。プルサーマルは、石油ストーブでガソリンを燃やすようなものと揶揄されている。欧米でも従来は広く実験されていたが、現状でプルサーマルを続けているのは、日本とフランスぐらいである。東電福島や浜岡原発ではプルサーマルが行われている。

高速増殖炉であれば、核廃棄物は大幅に減る。99%以上含まれるU238の50%以上が利用できる。またP240の半減期が2万4千年も有るのに対して、P239は半減期が87年である。http://bit.ly/HCqIF5

高速増殖炉の冷却剤は、反応性の高いナトリウムではなく、鉛とかビスマスでよい。当初は、ナトリウムのほうが、配管の腐食性が低く、粘土も水と同じで扱い安いと選択された。鉛やビスマスなども候補だったが、配管の腐食などの問題があり、選択からはずされたらしい。

ところが、耐腐食材料が進化して、金属ナトリウムのように反応性に富んだ危険な物質を使う必要がなくなった。wikiには、「東工大を中心に(特に鉛ビスマスで)今まで問題とされてきた事が近年大きく改善が進んでいる。」とか、「ナトリウムの代わりに鉛・ビスマスを使用した方式では発火性はない。腐食性問題も解決に近づきつつある。しかし、冷却材選定の誤りを認め、3万kw研究炉、30万kw実証炉を初めから建て直さねばならなくなる。」とある。技術進歩で状況がかわった可能性もある。例によって、日本は一旦やり始めると方向転換できないのかもしれない。(たとえば、埋め立て技術が進歩して、滑走路も多く、都心にも近く、24時間発着可能な羽田拡張ができるようになっても、成田空港に固執したり。CO2削減+セキュリティチェックの厳しさで航空機よりも鉄道が望ましくなりつつあるのに、地方空港を乱立させたり。)

高速増殖炉はU235の核分裂を中性子源にしているが、核融合炉ができれば、ここから大量に高速中性子がでてくるので、これを使って、増殖をさせる方法もある。核融合炉は炉心が真空で逆に高温を維持しないとならないので、その部分の冷却は必要が無いのが違う。

原爆になるP239の問題もありIAEAの査察を必要とする問題もあるが、厄介な核廃棄物が再利用できるという点で、ある意味筋が良い可能性がある。燃料が99.275/0.72 = 137倍(実際には数十倍と言われている)長く使えるので、経済性は良いと思う。フランス、中国、韓国、ロシアは現状実験炉を計画している模様。

核分裂炉自体の安全対策の問題もあるが、ナトリウム冷却剤の筋が悪かったことから、高速増殖炉自体に烙印を押すのではなく、まず技術可能性を議論すべきだと思う。

核弾頭応用への危険)
http://bit.ly/HCqIF5 : 「常陽のブランケットには、239Pu 同位体純度99.36 %のプルトニウムが22 kg、もんじゅのブランケットには、97.5 %のプルトニウムが62 kg含まれている。」一方、軽水炉では、「一般的な商用原子炉である軽水炉から得られたプルトニウムは少なくとも20 %の 240Pu を含んでおり、原子炉級プルトニウムと呼ばれる。」「インプロージョン型核兵器であっても240Pu 10 %以下にせねばならず、軽水炉ではそれが達成困難なので、核兵器製造には黒鉛炉が使用される。」 とのこと。米国のいいなりになって、無駄金を出し続け、経済を困窮させるぐらいなら、核弾頭をもったほうが、大分安上がりでもあろう。もはや戦後ではないので、そういう議論もした方がよい。
ただし、現実的には、原発も管理できない日本政府は全く国際信用力もなく、自衛隊も指揮できないであろう。また、テロリストに核弾頭を奪われる危険もあるので、当面は核武装は不可能だと思う。

外交に関しては、政府の弱腰と、あまりに国際外交を知らない無策が一番の敗因である。原爆をもつとか、自衛隊を持つとか、安保条約とか、それ以前の問題である。

サンフランシスコ講和条約で、すべて解決しており、さらにはODA ( http://bit.ly/Nwoufz )で多額の援助をしている国に、内政干渉されたいままにしているのは、情けないにもほどがある。これは別途blogにしたい。



2012年6月11日月曜日

無料で行けるGolden Gate Bridgeのビスタポイント

San Franciscoの観光名所 Golden Gate Bridge (wiki: http://bit.ly/LgFzoX ) は、無料で絶景がみられるビスタポイントがいくつかある。写真とともに紹介したい。

Golden Gate Bridgeは今年75周年である。米国は、クウォータ玉があるみたいに、25単位で数えるので75が記念になるのかもしれない。7/4の独立記念日の花火も例年Golden Gate BridgeやBay Bridgeでも打ち上げられており、今年は盛大なものになることも予想される。

概要)
紹介するビスタポイント一覧
  1. Golden Gate Bridgeは、車では、San Franciscoから外に出る側は無料。戻るときに6ドルである。自転車や徒歩は無料。
  2. Vista Point 1 :  San Franciscoから外へでる方向で、 Free way US101で橋を渡るすぐ手前で右にそれて入る。結構合流が沢山あって見逃しやすい。ここは、お土産物屋などが充実しているが、駐車場が狭く混雑している。駐車料金は25セント玉一つで、15分程度だと思うが、休日だと、大体、前の人がいれたコインが残っているので、実質無料だったりする。
  3. Vista Point 2:  San Franciscoから橋を渡って、Vista Pointの看板が出てくるので入る。駐車場は広く無料。
  4. Cavallo Point: コテージ形式のロッジがある。HP: http://www.cavallopoint.com/ Stanford大の発表会で2度泊まったが、大学持ちなので費用は不明。http://bit.ly/MlYBwZ によると、King sizeの部屋で、平日(大人2人、子供2人)で、一泊350ドル程度らしい。立派なレストランもある。車は、全てバレット・パーキング。
  5. vp3: Vista Point 2や、Cavallo Pointから歩いて行ける。
  6. vp4: 車が必要だが、眺めは大分良い。道路沿いに少し小さめの無料パーキングがある。
  7. vp5: vp4よりもさらに標高が高く、眺めが良い。道路沿いの無料Parkingも大きい。
Stanford大の発表会の時に聞いた話では、フィッシャーマンズワーフで自転車を貸し出していて、それに乗って、Vista Point 2,  Vista Point  2と走り、さらに北のハーバ沿いの小さな街(原宿という感じか。。) サウサリートまで、いって、そこで船にのって、フィッシャーマンズワーフに戻るというツアーがあるらしい。

これは大変面白そう。Golden Gate bridgeは、下り方向右が歩行者用、左が自転車用になっていたが、現在は工事のため、左側を閉鎖しており、上り下りの自転車と歩行者が歩道を走っている。なので、歩いていると、暴走自転車がやってきて結構危ない。


Vista Point1)
駐車場

案内板 
展望スポットからの橋

橋の耐震模型


San Francisco Down townはこんな感じでみえる。三角のビルは、保険会社のトランズアメリカン。

展望スポットから、一段下りるとこんな感じ

橋の説明 - 支持塔が高いとケーブルが細くて済むよということ。上は塔の高さが305mの場合。ケーブルの太さは635mm。実際の橋は下。塔の高さが152m、ケーブルの太さは914mm。

塔の高さと、必要なケーブルの張力の関係を実感してみましょうという模型。引っ張ってみると、左の低い塔のものは相当に力が必要。
なんでも、こういう体験装置にするところが、米国の科学技術の裾野をささえている。


お土産物屋。Golden Gate Birdge 75周年ということで、記念Tシャツを何種類か置いてある。もちろん、色は、ゴールデンゲートブリッジ色。

橋を作る際に、実験に使った1/56 (高さ4m) の模型の実物。プリンストン大学で設計され、製造された。お土産物屋内におかれている。

歩いて橋を渡ると)
  Vista Point2から、橋の中央まで歩いてみた。
橋の中央あたり。車道は高速なので、100km/hくらいで車がビュンビュンやってくる 
メインケーブルから橋をささえるケーブルは4本。割と細い。橋の中央部(下の写真の人がいるあたり)で撮影したので、主ケーブルを取り巻くためにケーブルが広がっている。この4本の太さは、橋のどこでも同じ。

メインケーブルが一番低くなる、橋の中央部から、San Francisco市内向きに写した写真
Cavallo Pointから見た Golden Gate Bridge)
Cavallo Pointの、ロビーのある建物から写したGolden Gate Bridge 
Cavallo Pointから歩く。人が沢山いるのは、Stanford大での発表会での、昼のレク・イベントのため、参加者達(自転車組もいたが。。)
サウサリート側の橋脚を下からみると。塗り替え工事をやっていた
Vista Point 5)
絵はがきで見るような写真がとれる。このへんには、絶景ポイントがいくつかあるらしい。




Vista Point 4)
左の橋脚が、だいぶ隠れる



2012年6月6日水曜日

iOS5.1.1の脱獄 - Pwnage5.1.1

iPhone 脱獄の本家、Dev Teamから、Pwnage 5.1.1が出た。これもuntetheredの完全脱獄対応である。
A4デバイスの端末専用であり、iPhone 4S, iPad3などには対応していない。

Dev Team Blog: http://blog.iphone-dev.org/ よりdownloadできる。
http://bit.ly/Md17WJ にコレを使った脱獄の仕方の説明がある(英文)。

いつものようにMac専用ではあるが、custom firmwareを作って脱獄する方法なので、Basebandが更新されない。Gevey などのSIM unlockゲタ(以下参照)や、softwareによるSIM unlockを考えている人には朗報である。

2012年5月13日日曜日: Gevey UltraでiPhone4のSIM unlock


DFUモードにいれるのが、少し大変だが、その辺は以下に記載した、4.3.3でのやり方が参考になるであろう。



ということで、Absinthe を用いたやり方は、iPad2で試し、iPhone4では、Pwnage5.1.1を試してみたい。今は時間が取れないが、後日、報告したい。。

Absintheを用いたiOS5.1.1の脱獄法は以下に書いた。


2012年5月27日日曜日: iOS5.1.1の完全脱獄が可能に


脱獄する意味と、脱獄して入れたソフトなどは、以下に書いた。

2012年5月29日火曜日: iPhone4を脱獄して入れたアプリ


活断層を避ければ大丈夫という勘違い

最近、原発と活断層の位置を気にした資料が出回っているらしい。考察してみた。

断層のずれの危険)

日本で地震で断層がずれたものはどれくらいあるのでだろうか。あまり聞いたことはないが、後ほど調査・考察する。

原発は強固な地盤のうえに杭をうち、分厚い耐震板のうえに、炉を作っている。

もちろん、冷却水パイプの破断の危険はあり、これは福島第一原発の事故のように津波による設備破壊もあるので、必ず対応しないとならない。これを対処すれば、断層がずれる影響にも対処される。

リスクをとるしかない)
それを言い出すと断層の上に高層ビルを建てたり、鉄道を通したり、空港を作るのも危険。
高速道路や鉄道が通るような、山間の谷間は、すべて破砕帯であり、断層の塊である。
ムラができるのもそういうあたり。

基本的に断層だらけの日本では、そこはリスクを取る以外無いと思う。


震源としての危険)
以下の1)と2)のscreen capture を説明の後に掲載する。自分の目で見比べて頂きたい。

1) 活断層マップは、http://bit.ly/JKojHH など。活断層は、あくまでも過去に動いたことが地上から観察できるものであり、全て網羅していない。関東は関西よりも地震が多いが、5mを越える厚さ新しい関東ローム層に覆われているためか、断層マップには立川断層しか記載がない。また、断層は、将来も動くとは限らないし、逆に動いたこと(形跡)がない断層(断層とは言わないが。。)は見付けようもない。

2) 一方、2012/6/5までの30日の震源の様子が http://bit.ly/JKonqI から。活断層の位置と、震源の場所はあまり一致していない。そもそも大きな地震は少ない。
しかし、活断層でないところには小さな地震がおきるが、大きな地震こそは活断層におきるとも、言えそうにない。

ということで、活断層を気にして騒いでも、あまり意味がないように思う。

ただし、震源マップでみると、東南海地震が懸念される南海トラフwiki:  http://bit.ly/JKqKd5 が、妙に静かなのが不気味である。上記wikiには、以下の様にある。
南海トラフから琉球海溝まで全長約1000kmに及ぶ断層が連動して破壊されることにより、震源域が2004年のスマトラ島沖地震の規模にも匹敵するM9クラスの超巨大地震となる可能性が指摘されている。これには、非常に細長い領域におけるM9クラスの連動型地震、あるいは二つのM9クラスの地震が連動する可能性も考えられる
東関東大震災の跡が騒がしいのは、歪みの開放が収まりきっていないのであろう。が、こちらもプレート境界(震源マップの黄色の線) は静かである。つまり、直下型は小さい地震となるが、プレート境界型は一気に巨大地震としてエネルギーが開放される、ということなのかもしれない。実際、以下の地震マップでは、仙台沖のプレート境界(プレートが沈み込んだ部分)で、大きな地震が一つ起きている。

プレート境界でない地震は、ほとんど日本の陸地内で起きている。観測場所があるなしの問題かもしれないが、日本の陸地が海から隆起して、陸になっているのと関係があるのだろうか。

活断層マップ

震源マップ




2012年6月4日月曜日

米国こそ学歴社会である

はじめに)
本blogは、ロジックが2転3転してよじれているので、最初に整理しておく。
  1. 米国は学歴社会である
  2. 教育をするには金がかかり、格差社会を生む
  3. 教育は投資効率の悪い投資である
  4. 教育こそが親が子供に残せる財産という、華僑たちの認識
  5. だが、クリエイティブなのは華僑たちではない。過保護は、子供をダメにする
本当の学歴社会は甘くない)

California School Rating http://www.school-ratings.com/ というものがあって、学校名をいれると、学校の10ランク評価と、APIという1000点満点のテストのスコアが出る。全米版でも有名なものがある。(後日記載する)そして、detailを押すと、以下の情報が出る。
  1. 学校の人種構成
  2. 親の最終学歴
  3. そのエリアの家の売値の推移
日本では、隠してしまって、知る人しか知らない情報だろう。だが、日本の学校でもこういう格差は歴然と存在している。

だったら、皆に公平に公開すれば良いというのが米国的なのだろう。これによって格差が広がろうが知ったことでは無い。チャンスは公平に与えているので、努力しない人が悪いのであるということであろう。

以下に書いた、「差別と格差」、「公平と平等」の違いであり、日本では、これがごっちゃになっている。

2011年11月23日水曜日: 大変優れた日本のサービス、日米の違いの整理


公立高の場合どこの高校にいくのかの基準は、学区の教育委員会によって違う。
プレースメントテストの結果で、複数校のどこかに割り付けるエリアもあれば、近いところを選んでくるエリアもある。

シリコンバレーのFremont学区にある5つの中高では、住むエリアで行く学校が一意に定まる。すなわち教育水準の高いエリアは、人気がでるので、家も高くなり、貧乏人は住めないという格差の連鎖が生じる。賃貸物件も学区によって値段が大きく違う。
これは、今に始まったことでは無い。

具体的に、Fremont学区の高校を見てみよう。
ここには、5つの高校がある。北から、順に書く。学校の後ろにあるのが10点満点のschool ratingである。
  1. Fremont High School              5
  2. Homestead High School        10
  3. Cupertino High School          10
  4. Monta Vista High School       10
  5. Lynbrook High School           10
Homestead High School http://bit.ly/KrZFPT は、アップル創業者のSteve JobsやSteve Wozniak が卒業している。http://bit.ly/HcQc8Z がwiki。

上記1, 4, 5の3つの学校に関して、冒頭に引用した、California School Rating でひいたものが以下である。人種構成、親の学歴が、全然違うのが分かる。家の値段も、高級住宅街のMonta Vista学区は、土地が一軒300坪近く、一方、やや庶民的なLynbrookでは、土地が一軒150坪くらいになる。
建物ののべ床面積は、100平米から200平米と結構ばらついており、売り家の値段は、土地の広さよりも、主に建物ののべ床や建物の使いやすさで決まってくる傾向が強い。

土地はおまけ、あくまで、住むための建物で市場価格が定まるようである。

Fremont High)


Monta Vista High)

Lynbrook High)


なぜこれで良いのか)
教育は投資効率の悪い投資である

  別に高い教育を受けなくても、普通に仕事が出来て、新車を買って、家が持てるからだと思う。
一方、ある意味教育は効率が悪い。
  1. 家の高いエリアに住む
  2. 親が面倒をやく時間がかかる
  3. 教育費が高い。
  4. 習い事。だいたい、楽器や運動など、習い事をさせ、ボランティアなどをやり、リーダシップ経験がないと、良い学校にも入れないし、良い企業にも就職はできない。
金と時間を掛けても、結果として、子供が金を稼げられるほど成功するかも分からないし、勉強でうまくいっても、事業で成功するかも分からないと、不確定なのである。

教育は親が子供に残せる最大の宝物)
それでも、中国人やインド人は、両親とも学校の説明会にやってきて、平均点(大学への内申)にあたる、GPA(平均成績点)を如何に良くしたら良いか。クラブ活動は関係あるのか。など、事細かに聞いている。

華僑、印僑と呼ばれる彼らと、ユダヤ人は国というよりどころを持たずに、世界を渡り歩くので、一番大事なものは教育であると、身を持って知っているのだろう。金や家は失っても、教育は一生の宝。

「親が子供に残してあげられる最大の宝物は、教育である。」との信念だろう。

過保護・過干渉は子供をダメにする)
ただし、親が干渉しすぎると、クリエイティビティは生まれない。がりがり勉強をしているだけではダメ。
  1. 自分で考える
  2. 時間を上手に使う
  3. よく学び、よく遊ぶ
ことが重要である。いずれも、日本を含めたアジア人には掛けている。親が、子供に干渉しすぎるのも理由である。会社や教育でいえば、教師や上司が、部下に干渉しすぎる。


にも書いた通り、白人達はちょっと違う。



2012年6月3日日曜日

ジャンルなんて、くそ食らえ

ここでは、常識にコダワルべきではないということを、様々な角度で考えていきたいと思います。

ずっと音楽の話題ですが、最後に、ジャンルというか技術細分化のもたらす弊害を一般的にまとめていますので、忙しい方は最後までとばしてお読みください。


自分でやってみて、自分で感じることが重要)
車では、エンジンがとか、サスペンションジオメトリとか言っているよりも走らせて体感した方が違いが分かります。先入観があると鈍りますが。ただし、メカニックは知っていた方がより楽しめます。

音楽も同じで、本で学び耳で聞くだけのものと、自分でその楽器を演奏したことがあるものとは、深みが違うように思います。初心者の演奏でも、温かい気持ちで聞くこともできます。

絵や書道も同じです。私は、幼稚園から高校まで書道を習いましたが、習っているとだいたい見る場所はわかります。書も、空間バランスや躍動感を重視した芸術です。

ソフトウェアのプログラミングも同じです。コンピュータのハードウェアやLSIの設計も同じ。やったことが無い人には、完全に理解するのは難しいでしょう。

ということで、まずは気楽に始めて見るのをお勧めします。別記事に書きますが、実は、楽器は、本当に安い値段で買えます。そんなに外れはなくてまともなモノが買えます。

高い楽器が良いわけでも、必要なわけでもない)
amazon.comで109ドルの洋銀に銀メッキしたフルートの方が、10万円越えの頭部管が純銀のヤマハYFL-31よりも良い音がします。キータッチも安い109ドルの方が、スムーズです。フルートが銀じゃ無きゃだめというのは、本当に上達して、極めた人での話でしょう。

大体おかしなのは、フルートの管材というのは、洋銀->銀->銀にプラチナメッキ->9金->14金->18金->24金->プラチナ と貴金属ばかり、そして、値段があがるにつれ良い音がすると思われていることです。かなり刷り込みがあると思います。楽器じゃなくて、宝飾品なのかも。。

ビアノ曲と歴史)
当然といえば当然ですが、モダンピアノが発明されたのは、1720-1790年 http://bit.ly/L5rLNZ なので、ピアノ曲は、1790年のモーツァルト http://bit.ly/L5rMl8 以降になりますね。
一方、1710年頃に活躍したバッハ http://bit.ly/JKHIgh はとても面白い技巧や旋律を沢山残しているのですが、ピアノでは余り演奏されないように思います。ヨハンシュトラウス http://bit.ly/JKI6vb の活躍は1800年ですが、ワルツも弦向けに書かれているのか、ピアノではあまり演奏されないようです。

ピアノの良さを引き出す曲をやろう)
でも良い音楽はどの楽器でやってもよいはず。http://bit.ly/L5s1fU にピアノ向けに編曲して演奏した、G線上のアリアがありますが、とても良い感じで弾けています。



私は、ピアノという楽器自体の良し悪しを言う積もりはありません。

ピアノは、純正律ではなく、平均律なのと、打弦楽器という音程の不安定を持っています。なので、そもそも上手に出ない和音でガンガン押し通すのは感心しません。

音名について)
日本では、クラシック系はドイツ語読み、ポピュラー系は英語読み。これにイタリア語のドレミが加わり、さらには調の名前には、ハ長調と読んだり、音楽用語が不統一である。
とくに、「エー」が、ドイツ語ではE、英語ではAなので混乱してわかりにくい。表記した場合には、ドイツ語のBは、英語のB♭、英語のBはドイツ語のHなので、これまたわかりにくい。

米国では、当然、クラシックでも英語読み、相対音階に対しては、イタリア読みとスッキリとまとまっている。私は混乱を避けるために、全部英語読みにすることにした。

純正律と平均律)
純正律と平均律については、http://www.hi-ho.ne.jp/tadasu/scale.htm などにあります。オーケストラは全て、純正律になっており、音階の調整ができない楽器は、たまに入るピアノ、ハープ(調律すれば変わるでしょうが)、ビブラフォンくらいでしょうか。純正律は和音が綺麗なハーモニーが作れる周波数比で音階が構成されています。以下に、上記webから、その比率の表を掲載します。

純正律の場合、楽器の音に含まれる倍音(高調波)が和音になったときに、ぴったりと重なります。
3倍音とは3倍の周波数の音です,。楽音は奇数、偶数の倍音を含みます。フルートなどの閉管楽器だと奇数倍音だけになります。
例えばドミソだと、ドに含まれる3倍音とソの2倍音がぴったりと同じ周波数になるのが、純正律です。ところが、以下に書くようにこの比率だと転調が聞きません。調毎に、すこしずつ、各音の周波数を変える必要があります。

一方、一オクターブを数学的に12等分(正確には、fn=F×2n/12 のような等比分割)して、自由に転調できるようにしたのが平均律ですが、先に書いた倍音が、ぴったりと重ならないので、和音が濁ります。たとえば、下の表で、Aを基音とした、ソに相当する5度の音、Eで比べると、純正律なら、

A の3倍音  -  1,320Hz
E の2倍音 -   1,320Hz
です。ドミソでみれば、4:5:6の比になります。

ところが平均律なら、

A の3倍音  -  1,320Hz
E の2倍音 -   1,318.5Hz
となります。音によっては、純正律とのズレはさらに大きくなります。

人間の耳は、音程に敏感です。絶対音感の無い人でも、調律のときに数ヘルツのうなりを生じる2つの音のどちらが高いか分かります。もちろん、うなりが生じれば大変不愉快な感じを受けます。楽器の調律でも、1ヘルツのうなりも起きないようにあわせます。そもそも、昔のオーケストラはA=440Hzだとか、今は、曲を明るく華やかにするためにA=442Hzだとか、A=443Hzだとか、そういう微妙な調律の世界です。

http://bit.ly/LUc0z2 に説明があります。弦楽器の張りの問題だと書いてあります。

そもそも、蝸牛が共鳴によって音を聞き分けているからかもしれません。


wikiにも、平均律は妥協の産物であると書かれています。

上記から表を抜粋します。


ここに、あるように、綺麗な和音が出る純正律と、平均律では最大5ヘルツ以上違っています。楽器の調律をすると、音が合っていないと周波数の差がうなりになります。このときの音程の左はわずか数ヘルツ以内ですが、人間は、相対音階に対して極めて敏感なようで、数ヘルツの違いの、どちらがどれくらい高いか分かるので、音合わせが可能なのです。なので、平均律の和音は、気持ち悪く聞こえるのだと思います。

ピアノの良さを生かす曲を演奏してほしい)
また、モーツァルト風の落ち着きのないピアノ曲はどうも好きになれません。
当然、気分によっては、モーツァルトが合うときもありますが。
なので、ピアノ曲はこれ。。と決めつけるのはおかしいと思います。

ピアノの良さは、たとえば以下のように思います。
  1. 圧倒的な音域の広さ
  2. 軽く引いたときの澄んだ打弦楽器の響き http://bit.ly/LWVfgT にもあるように、叩いた瞬間に沢山含まれる周波数成分が急速に減衰していく特徴があるようです。
  3. アタックの強さ(打楽器的な頭の強さですね)
  4. 一人で伴奏まで完結する。ポリフォニック性
  5. 電子キーボードになると、多彩な音色も出せ、これへの変更も効きます
3に関しては、最近は多重録音もできますが、やはり感情を載せるには、リアルタイムでやるのが簡単かと思います。

などがあるので、和音の響きの悪さを出さないように上手く編曲すれば良いのだと思います。まあ、響きの悪い、特に低音の和音が好きな方もいるのかもしれませんが。

また、エレキギターを含む打弦楽器には全て言えるのですが、ffとppの間で、音質が全く変わってきます。とくにffの音が汚いので、避けるような編曲がいいように思います。これも、好みでffが好きな方もいると思いますが。。

先のピアノによるG線上のアリアは、このピアノの欠点を上手に避けているように思います。

幻想即興曲と弾き方の工夫)
ただし、ショパンの幻想即興曲は、ピアノの良さを出していると思います。音域の広さを上手く使いこなしているように思います。が、プロといえども、ffの汚い音は、もうちょっと避けてほしいです。これは、楽器がヤマハだからとか、スタインウェイだからという、違い以上の違いだと思います。




ピアノの音響に技術進化をナゼとりこめないのか)
wiki : http://bit.ly/JM5Hf3 にありますが、ピアノは音響の悪い大ホールで演奏できるように、音を大きくするようチェンバロを改良したとあります。が、これは過去に必要だった技術で有り、アンプや様々な電子技術が利用できる現在では、別なテクニックが使えるようにも思います。ボコーダだってiPadでやれますからね。。たとえば、以下のVoice synth。


電子技術を活用した新演奏)
カシオペアのドラマーで世界的に有名な神保氏によるワンマンオーケストラ。
これは新たな可能性だと思います。



実に楽しそうにドラムを叩いています。音楽は、まさに音を楽しむ。ことだと思います。
音楽に限らず、仕事でも勉強でも、楽しまないと良い成果は生まれないと思います。脳がそう作られているようです。


Synchronized DMA)
神保彰と、元々カシオペアのファンであり、いまだもって神保彰のファンだと公言する則竹が共演する Synchronized DNAも恐ろしいテクニックです。2つのドラムが完全に同期しています。http://bit.ly/MrPrSp にYouTubeがあります。http://bit.ly/MrPE80 がwikiです。

40歳過ぎに楽器を始めて、日経大人のバンドで準優勝された方に教えてもらいました。

音楽の神様、ワンマンオーケストラ: http://bit.ly/LsOEvm をみると分かりますが、実に謙虚で前向きです。これは、ある事で成功する人に共通に言えるように思います。謙虚なので、新たなことを見付けて、枠をこえてトライしていけるのだと思います。

マリナーズのイチローにしても、平泳ぎの北島にしても同じです。(これはまた場を改めて書きます)

ジャンルを超越した演奏)
また、鬼才ファイジルサイは、なんでもジャズピアノにアレンジしていしまいますね。彼は、トルコ行進曲のわさわさした感じをさらに、ジャズにして、もっと過激にしてしまっています。ここまでやると面白いです。



カノンロック)
また、本blogで何度も参照しているYouTubeの演奏にカノンロックがあります。
1680年代に作曲された、パッフェルベルのカノン http://bit.ly/JMQw5d をエレキギターで演奏したものです。(私は、もちろん原曲も好きなので、バイアスが掛かっています。)
先のwikiにあるように、カノンのコード進行や、旋律は様々な歌謡曲などに使われています。温故知新ですね。

オリジナルのカノンを、当時の楽器で演奏したものが、(HD) http://bit.ly/LXItyt  , (normal) http://bit.ly/LXISRw です。旋律の掛け合いがとても良く出来ています。

YouTube史上トップ5の、4,000万越えのアクセスを記録しています。Wiki: http://bit.ly/x0FTnU

http://bit.ly/L5srTs が、Fun2がコピーした有名な演奏です。(残念ながら、元投稿は、だれかの投書--なぜか不法コピーということ。消されてしまっています。著作権は消滅しているし、編曲者のJerry Cは、一般奏者向けに、音源(バックコーラス)まで提供しているというのに。)



再度バイオリンに)
そして、これが、再度バイオリンにコピーされて、http://bit.ly/L5uHdx のような大変素晴らしいものに仕上がっています。他にも沢山奏者がいますが、私は、彼女のが一番気に入っています。上手いと思ったら、カナダの国際コンクールで準優勝したことがあるそうです。韓国の無名な音楽教師らしいですが、上手な人がいるものですね。彼女は、ほかにも沢山(500曲以上)YouTubeに演奏をあげています。どれも、ジャンルには、こだわらず、大変上手な演奏です。




三味線)
また三味線で現代音楽をやろうとしているのも外人が多いです。

ケビンメッツ)
三味線といえば、ケビンメッツです。三味線モンスター http://bit.ly/K3h3Jq みたいなCDも出しています。

ドラえもん http://bit.ly/K3gEXD とか、三味線 コンチェルト カデンザ http://bit.ly/Io67nQ とかも良いです。三味線とは思えない。


マイクぺニー)
マイク・ペニー も津軽三味線。彼もKevin Kmetz同様に米国人で、Kevinの一番弟子らしい。日本語の紹介がとても上手。

彼は、南カリフォルニアにいるらしく、自己紹介はこちら。http://bit.ly/J0J7Qn

この2009年のYouTubeの中で、外人で津軽三味線をやる人が増えていると説明しています。

マイクの演奏は例えばアンパンマン http://bit.ly/J0Jday

ケビンメッツとの共演もある。津軽三味線でイパネマの娘。 http://bit.ly/J0KQVV
これ良い味が出ています。打楽器のリムショットを使わずに、三味線だけで、打楽器のリズムを出しています。彼ら外人の方が、バチをつかう、三味線の良さを知っています。



ケヴィン・メッツは 2006年と2007年、津軽三味線全日本金木大会において、以下の曲で準優勝しています。津軽三味線 じょんがら中節 ケヴィン・メッツ Jongara Nakabushi Kevin Kmetz 上手い。


 

外人の方が、日本文化を理解しているし、頭が柔軟なのかもしれないのでは。。

日本人にも)

日本人のプロの三味線演奏家にも、こだわらない方が居ます。

http://bit.ly/J5x2Hq レッド・ツェッペリンのブラックドッグのオリジナルは江戸時代に弾圧され裏の世界に伝わった三味線と小唄 「黒犬」だったと。昭和40年にこれを聞いてロックに変え。そして、バンドの名前も、「鉛舟節」から取ったとか。。。まさか〜〜 って、思ったらやっぱり、パロディでした(ビデオの最後に書いてあります)。 江戸っぽい、あやしい感じが、うまくでています。。



ツェッペリンの本物はこちら。http://bit.ly/Kuz0xl

他にも、http://bit.ly/Kuz7sS に、いくつかこの方の演奏があります。

国本武春)
また、国本武春のブルーグラスとか。http://takeharudo.music.coocan.jp/cd/cd.html

ケビンメッツの三味線モンスターと似ていますが。バチを使わず、三味線特有の打楽器的な音がないので、三味線よりはもっと、バンジョーとか西洋楽器の音になっています。

高橋竹山)
三味線自体はさすがに高橋竹山の方がうまいです。弟子の竹与さんとのduoです。9分ぐらいに琉球民謡を、いかにもそれらしくアレンジして演奏しているのがすごいです。が、現代音楽までは脱皮できていません。http://bit.ly/K3kNL8

細かいことにコダワル必要があるのか)
クラシックでは、音階はドイツ語読とか、演奏家はxxxさんでないとだめだとか、いまだにいわれるようですが、そういう些細なことにこだわっているようでは、本当の音楽の価値が見極められないように思います。

こういう観点でピックアップしたYouTubeの名演奏は以下にもあります。

2012年1月30日月曜日: YouTubeの名演奏 - 笛の音の魅力


篠笛で現代音楽をやると大変すばらしいです。笛は、基本的に閉管楽器です。http://bit.ly/JM8yEO にあるように閉管楽器では、奇数倍音しか存在しません。それが、笛の音の特徴になっていると思います。

私は、こういうジャンルしか聞かないとか、演奏しないというのも同じですね。私の知り合いのアマチュアフルーティストは、才能にあふれ、スパイ大作戦のテーマをアレンジしたり、ジャンルを超えて、とても良い演奏をしています。

浮世絵にしても、日本画にしても、和食にしても、日本刀にしても日本には良い芸術が一杯あるのに、ガイジンが理解するまで日本人があまり注目しない事が多いです。

権威志向というか、保守的というか、本当に理解するだけの文化がなく、中身を見ていない傾向の表れのように思います。

料理屋が有名店になって行列ができるようになったり、支店を沢山だしたりすると、だいたい粗製濫造して味が落ちるのですが、それでも行列が絶えないのは、自分の舌で味を感じていないからだと思います。だいたい、味は好き嫌いがあるので、誰もが美味しいなどというものは無いはずです。

これは、世界にでて、各国の人の好みの味の違いを体感すれば直ぐにわかります。日本人は、昆布のグルタミン酸と鰹のイノシン酸をとりわけ美味しいと思うようですが、そういう人種は、世界には少ないです。中国人も味の素=グルタミン酸が大好きですが。米国人には、鰹節と昆布を大量にいれると磯臭いと嫌われるように思います。

なので、一見同じように見える米国の日清カップヌードルなどは、全く味が違います。

なぜジャンルがあるのか)
もちろん、ジャンルという定義には、目的があると思います。

入門の人が音楽を選びやすくすることでしょうか。でも今の時代YouTubeで人気がある投稿や推薦のものを片っ端から聞いた方が早いです。

研究論文も一緒。昔は検索も取り寄せも大変だったので、有名学会とか、有名な先生とかというヒントが重要だったかもしれませんが、いまはGoogleでググった方が早い。IEEE online databaseのみならず、Google Scholarもある。と状況が全然違うので、昔のやり方を踏襲するのは、ちょっと考えモノだと思っています。

ニコ動やYouTubeで遊ぶ子供達をみていると、情報に対する感度が全然違います。情報機器に慣れ親しんだ、若者の感性から学ぶ必要があるし、もっと言えば若者を活用しないと、時代にとりのこされるでしょうね。

技術者も同じ)
技術でも何でも同じで、知らず知らずに壁を作ってしまいますが、それではいけないのだと思います。私はLSI設計者だとか、私はソフトウェア技術者だとか、私はCloud事業者だとか。。シリコンバレーの先端企業には、そんなことを気にしている人は、もはやいないように思います。常に新産業や新技術は境界領域から発生してくるものです。