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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2012年6月12日火曜日

原発に関して調査して分かったこと

技術論、経済論もなく原発に反対したり、推進するのには反対である。

池田信夫blog「定量的にリスクを語れない人々」http://bit.ly/L2M82X
みたいな話がある。感情論を排除して定量的な議論をするのが、科学とか近代文明だったはずだが。

一方で、「日本政府と東京電力の無策・無責任ぶりに、アメリカの世論が憤りの声を上げ始めた」http://bit.ly/L2MuXr 
みたいな話しもあり、世界から日本の東電・政府は糾弾されつつある。

まともな議論をしていく必要があるが、それがかみ合わないのは、推進派も反対派もやり方が未熟である。反対派が不正確なデータを持ち出し、感情で反対する。推進派は相手にしない、情報を出さない。それでは、何も対話は進まない。

再稼働騒動もあり、あまり時間もない。まだまとまっていないが、検討した結果を掲載する。

2012年5月7日月曜日:  原発について科学的に議論をしたい


で記述した検討項目の一部である。今後、追記、整理していきたい。図も追々加えていく。

結論)
  1. 冷温停止しておけば安全というほど簡単ではない
  2. 廃炉はさらに難しい
  3. 事故が起きてしまった福島原発の周辺は危険。外部被曝ではなく、内部被曝が危険なのだが、マスコミはほとんど報道していない
日本の問題は、これから稼働しないとならない原発の話しと、起きてしまった事故対策をごちゃごちゃにしていることである。
起きてしまった事故に対しては、極力安全になるように対策しなければならない。一方で、原発を含めたエネルギー政策は、それとは別に議論しなければならない。

これをごちゃごちゃにすると、事故の影響はほとんど無く安全だと主張し再稼働させたい人と、事故は危険だと糾弾し廃炉を訴える人に2極化する。それは、無益な対立しか生まない。原発からの情報開示が不十分なのは、「原子力ムラ」の問題かもしれないが、それを生んだのは、技術を分からず感情で反対する「反対派」であるようにも思う。
議論ができていない)
Web Ronzaの記事 http://bit.ly/Kq407U  にあるように
「熟議のもうひとつの条件は、フェアな妥協への用意である。フェアな妥協とは足して2で割ることではない。真ん中を取って、50基ある原発の半分を止めることではない。フェアな妥協に必要なのは、自己の利害ではなく、他者の利害を尊重することだ。」でなければ、対立するだけであって何も得られない。

まず、賛成派だとか反対派だとか、自分に枠をはめて議論を始めるのは、ディベートとしては面白いが、慣れていなければ、ついつい感情論に走り相手の言うことに耳を傾けなくなる。そうならないように、レフリーがうまく議論を調整する必要があると思う。

基本的に、日本人には議論ができない人間も多い。議論を勝ち負けだと思い、喧嘩と勘違いしている。また、議論はテーマに対してのみ行い、人を非難してはならない。だれでも人格を非難されると抵抗して、本題の議論から逸れてしまう。「原子力ムラ」という表現も非常に気味が悪い。皆、国のエネルギー政策として検討してきたのである。日本に原発が沢山できたのは、1次2次のオイルショックと認可・設計・製造の5年程度を足すと見事に時期が一致する。国民の為を思って努力してきた人を、さも悪人のような呼び方をすれば、その人達は、「こいつら何も分かっていない。」と、無視する態度に出るだけであり、解決への議論にはならない。

以下に書いた。

2012年1月18日水曜日: あるべき議論のやり方


おそらくは、技術が分かっていて、まともな議論ができる日本人も多くいるのだろうが、ばかばかしくて声を出さないのかも知れない。感情論の痴話げんかにしか見えないからであろう。

放射能の害について)
日本のマスコミは、外部被曝しか取り上げない。行政も外部被曝しか気にしていない。だが、危険なのは放射線源を体内に置くことになる内部被曝である。

通常時に稼働する原発では、せいぜい弱い外部被曝しか生じないが、今回の福島事故では、放射能汚染水と、放射性物質を含んだチリが大量にまき散らかされており、これの危険度を外部被曝の放射線量で測定するのは間違っている。

2012年6月13日水曜日:  放射能の害 - 内部被曝の危険


に、概要を書き今後も追加していく。

今、やっている行政の対応の仕方をみていると、危険性の詳細を知らないで、「安心しろ」と説得しているように思える。いわば「見殺し」とも言えるし、第二次世界大戦末期に「B29爆撃機に竹槍で戦おう」と、しているのに似た、メンタリティが続いているように感じられて不気味さすら感じる。

これから稼働する原発の問題と、すでに起きてしまった事故対策を切り離せないのが一番の問題である。これは、推進側だけではなく、反対側がロジックではなく、感情で反対しようとする態度にも原因があると思う。

原発は活断層にあると危ないのか)
どうもこれは勘違いのようである。活断層は、有史以後活動したか、地上から観察できる断層にすぎず、またこれが、今後活動するかどうかも、よく分かっておらず、依然研究中にすぎない。詳しくは以下に書いた。

停止と廃炉は違う)
停止->廃炉=安全という考えはおかしい。
少なくとも、停止と廃炉はまったく別のタスクである。

停止->燃料棒の冷却保管->安全に保管できる場所の確保->何十年かかけて冷却->常温で冷えてから10万年保管場所を探し保存もしくは、地球の核に投下し消滅?太陽に向けて輸送?

停止->燃料棒の抜き取り(30年?)->放射能レベルが下がったら解体し、地下300mの安定した場所に保管。

原発は建設に一基1兆円近く掛かっている。原発は、ほとんど設備投資の塊である。これを廃炉にするのにまた、膨大な金がかかる。そして廃炉にしたからといって、熱を出し続ける核分裂物質の処理問題は解決していない。冷温停止と同じ、冷却の問題を抱えることになる。

廃炉にした炉自体も、放射性を持ち続けていて、石棺にしないとならない。

ならば、なぜ廃炉にするのが嬉しいのか。

エネルギー安全保障)

日本になぜ原発が沢山あるのか。多分オイルショックと関係があるのではと思い表にしたら、やはり関係ある。当たり前すぎると思う方がいるかもしれない。表を以下に添付する。
稼働時期が出た原発の一覧が、http://bit.ly/IlH7iR にある。http://bit.ly/Hw70yr これをexcel上に表にした。78年と84年に2つピークらしきものがある。特に84年のピークが大きい。
建築期間は、http://bit.ly/Hw70yr によると、地質調査から稼働まで4年。認可を考えて5年と考える
http://bit.ly/IlFIZy によれば、オイルショックが、1973年と1979年に始まっており、+5年すると、78年と84年となり、原発の稼働ピークに重なる。原発の設置はやはりエネルギー安全保障と関係している。

エネルギー政策は国家の重要事項ではあるうえに、日本人は生真面目なので、先回りして穴を塞ごうとする。「電気代が上がろうが、産油国に原油を止められようが、産業がちょっと停滞しようが、まあいいや。」とは考えないから、産業発展してきたのである。そういう努力を、振り返らないで、「原子力ムラ」などと、呼ぶとバチがあたる。
エネルギーの安定確保は国策としての最重要課題である。

敗戦国日本ならではの、国家安全保障意識の高さもある。
エネルギー安保) 価格変動し高額な石油に依存したくない。
http://bit.ly/HrDF3Y によると2007年現在で日本には半年分の石油は備蓄されているらしい。一方、原子炉は、http://bit.ly/HrDN3c によると普通は一年に1/4ずつ燃料棒を交換するが、そのままでも4年間は運転できるとある。

今原発を停止することは、1機1兆円も設備投資がかかっており、4年間分の燃料が搭載された、発電所を捨てることになる。経済的な損失に対する覚悟が必要になる。
廃炉や停止にしたほうが危険なのでは)
廃炉にするには石棺にしないとならない。核分裂物質の冷却機能がなかったり、メンテが十分されなかったりと、逆に危険な可能性がある。経済価値を生まないモノに対して、メンテがおざなりになるのは、普通におきること。経済的に成立するようにして、動かしつつメンテし続けるのが、賢いやり方にも思う。

ストレステストの結果は公表されていない)
これは次節の中で後述する。どうも、政府はこういう肝心なものを公表しない方針らしい。国民は技術が分からないとでも思っているのか、東電事故が合ったにも関わらず、専門家が全部管理すれば大丈夫だといまだに過信しているのか。情報統制なのか。。

冷温停止していても危ない)
停止していれば安全、再稼働すれば危ないという勘違い。

運用中の原発と停止中の原発で危険性は変わるか?意図的に情報隠蔽をしている人もいると思いますが、思い込みや無知で、判断を下している中枢部の人もいると思われ、指摘することでリスクが軽減する可能性は十分にある。

以下、最初に要点をまとめてある。

危険性が変わらない(Safe)という指摘) - 対策法は後述する。

   * S1. ) 核分裂物質を含む炉心は冷温停止時でも熱を出しつつけている。これは100万kW級の原発で東電は1,000kWと発表しており、 私の計算(要検証)では4,000kWになる。仮に4,000kWであれば、冷温停止時に炉心温度が50度Cとしても、冷却が完全に失われると30時間後に炉心は非常に危険な状態といわれる300度(要検証) 越えに至る。
   * S2. ) 使用済み核燃料も膨大な熱を出しており、この冷却が失われても、非常に危険(要検証)である。

危険性が変わる(Danger)という指摘) 
   * D1.) 制御棒が全く挿入されないと、炉心は300万kW越えの熱をだす。これは20度の水を1時間に3,900立方メートル蒸発させる大変な熱である。ストレステストは、制御棒が正常に挿入されたあとの冷却というシナリオに終始している(要検証)が、制御棒の挿入系が完全なのかの検証が不十分に思える。(詳細は後述)
   * D2.) 運転停止直後の核燃料には、半減期の短い核物質が多いため、大量の熱をだしている。http://bit.ly/HHLUNA によれば、半減期6.57時間のヨウ素135であろう。急速に崩壊するので、とりわけ大量の熱をだす。冷温停止時との差の定量的な値については要調査。


Safeに対する対策) 冷温停止でも危険である。ではどうするか。宇宙ロケットなどで使われる、安全設計のノウハウを適用すれば簡単に解決するようなものばかり、要は科学されていない。

      * SS1.) 絶対に止まらない冷却系を作る。いくつか考えられるが、完全なバックアップが必要。
      * SS1A. ) 福島も電気がなくても蒸気で動く冷却系を持っていた。しかも冗長系として。しかし制御系が電気。これが止まって機能しなかった。バックアップ電池でもよいが、制御系も完全に機械系にすれば、簡単に解決する。ググルと、「福島にもあったが、取り外していた」という言う指摘が検索される。http://mechag.asks.jp/407424.html など。
      * SS1B.) 非常電源系を比較的耐震性の高い原子炉建て屋内にいれる。もちろん燃料油も含めて。
      * SS1C.) 福島では非常電源車を持ち込んだがコネクタの形状が不一致で電源が供給できなかったといわれている。これはコネクタを統一化すると同時に、どんな電源車からでも電源が供給できるように、電圧変換機などを多重に設ければよい。
      * SS1D.) 海水導入パイプが地割れで断裂したり、なにかで詰まれば、上記SS1AからSS1Cは全く機能しない。巨大な冷却水タンク(耐震設計が必要)を建て屋内に設けて、そこから重力で水を落下させ注水・蒸発冷却をするのが最後の砦となろう。ここでは蒸気から放射性物質を取り除くフィルタを通して、大気中に放出する。(放射能安全度に関しては要検証) タンクへは外部から水が容易に補給できるようにしておく。
      * SS1E.) 福島を含むどの原発事故においても、事故時に事故の状況、ひどいことに問題箇所すら把握できず、対策がごてごてにまわっている。一方、NASAのロケットや、日本のはやぶさでは、通信に何分もかかる遠方からのテレメータにより故障を的確に掌握し、あらかじめ設けた回避機構により、遠隔で問題を回避している。このノウハウを適用すればよい。


      * SS2.) そもそも、熱を出す放射性物質を大量に一カ所に集めたので冷却が必要になる。原子力発電所から核燃料・使用済み核燃料をとりだし、安全な形に再処理する。再処理) http://bit.ly/HJ7fnb
      * SS2A.) 日本では核に対する反対も多く。技術的な問題もあり、日本国内で再処理を勧めるのが難しい(要検証)。
      * SS2B.) 再処理を外国に頼めば、足もとを、見てふんだくられる(要交渉)。福島に導入されたフランス アレバ社の汚染水処理装置は、専門家がみれば、壊れて当然の機構。ポンコツの装置に、531億円も払った東電の体質がよくわかる。http://bit.ly/Irxnjx 真偽は疑問だが、http://bit.ly/HHPhUL のような話もある。

ストレステストについて)
 原発のストレステストについて、あまり詳細な情報はみつかっていない。だが、保安院のページにある関電の概要。 http://bit.ly/HxE8Gt をみると、あくまで福島での事故が前提になっている模様。すなわち、制御棒が正しく挿入され冷却が失われた事故を想定している。ところが、過去制御棒が抜ける臨界事故も結構起きている。http://bit.ly/AcqfOh 沸騰水型原子炉BWRは下から上へ制御棒を入れるので、入れるのに時間がかかるとか、ゆがむと入らないとか指摘がある。

http://bit.ly/HxF5yl には、パイプのひび割れによる抜け落ちも指摘されている。このwebから引用すると、「BWR(沸騰水型原子炉)の制御棒の引き抜けは日常化していることから今後も続くと考えるしかない。保安院が認めるまでもなく、核反応を制御する最重要な制御棒を圧力容器の下部から、重力に逆らって挿入するために引き抜け、落下が起こるもので、このタイプの原発の構造欠陥なのである。根本的な解決はこの構造を止めるしかない。下部からの挿入であるため、複雑な制御棒駆動装置の水圧を使って上下動させ、低温駆動水を圧力容器に戻しては圧力容器給水戻り口ノズルにひび割れを起こし、戻さないノンリターン運転を採用して引き抜け事故を多発させているのである。」とのこと。

D1の詳細) 
      * D1A.) 制御棒を挿入する電源が落ちたときの危険
原発自体が稼働しているので電源が落ちる可能性は低いかも知れないし、従来も、ここで重大事に至ったことはないという意見もある。
      * D1B.) シュラウドのヒビや変形の問題。たとえば: http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-7.html
      * D1C.) BWRの本質的な欠陥) この図にもあるように、東電福島や浜岡をはじめとする、沸騰水型原子炉(BWR)には、炉心の上にシュラウドという耐震性に問題がありそうな構造物がり、さらには、制御棒は下からガスによって圧入する。 シュラウドが揺れて炉心がゆがむとどうなるか。シュラウドが落ちたらどうなるか(要検証)。 また下から制御棒を挿入するので、この挿入に手間取ることが指摘されている。ストレス試験で、地震時に安全挿入可能だとしている挿入時間は2.18秒(これも揺れとの関係を要検証)であり、大事に至る前に挿入が完了するということだが、この数値も http://bit.ly/HxGtBh に改ざん疑惑が指摘されている。
      * D1D.) 臨界事故) http://bit.ly/AcqfOh によると1978年から日本の原発で集中的に臨界事故が起きている。さらには制御棒の抜け落ちという事故もある。炉は、核燃料が減ったときに制御棒を引き抜いて最大パワーがでるように燃料を余分についんでおり、全部抜け落ちると最大出力以上のパワーがでかねない。生成120%とかそんなものでしょうが(要調査)。


http://bit.ly/JB3QWb に北陸電力株式会社志賀原子力発電所1号機における平成11年の臨界事故及びその他の原子炉停止中の想定外の制御棒の引き抜け事象に関する調査報告書がある。制御棒の制御系は、89本ある制御棒毎に独立しており、それぞれについて制御バルブは多重化されていないものの、89本それぞれは別々に動くので、耐故障制があるといえよう。(つまり、制御系が故障しても数本の制御棒が挿入されないだけであり、連鎖反応は十分にとまりうる)。以下にここからの図を引用する。



また、核分裂の連鎖反応は、制御棒が挿入できなくても、ホウ酸水を導入すれば止まるとのこと。崩壊熱は出続ける(要検証)。

ここでの問題点は、一旦ホウ酸水を導入すると、炉心や冷却系を丁寧に掃除しないと再稼働できない。腐食をともなう海水注入ほどヒドクはないが。そのため、福島の事故の時同様に、ホウ酸水の投入を担当者ないしは指揮系統が躊躇する恐れがある。この場合、炉心は稼働状態で危険であるので、自動化したほうがよいという指摘もある。

      * D1E.) 余談だが、D1Dの臨界事故の長期にわたる隠蔽は許しがたいものがある。そして、これが2007年に明らかになったときも、管理体制の問題など問題の本質に追究できていない。すんだ過去であるが、このとき東電のRISK管理のずさんな体質やBWRの問題が検証されていれば、福島事故も今のような大事に至っていなかったかも知れない。今度の福島事故で、またもや、政府と電力会社は同じ轍を踏もうとしているように思える。

エネルギー政策)
原子力が魅力的なのは、設備コストはかかるが燃料コストが安いことである。また、
http://bit.ly/HrDF3Y によると2007年現在で日本には半年分の石油は備蓄されている。

一方、原子炉は、http://bit.ly/HrDN3c によると普通は一年に1/4ずつ燃料棒を交換するが、そのままでも4年間は運転できるとある。敗戦国なので極端な安全保障へのコダワリが急速な原発推進の大元になっていると思う。

熱効率の問題)
原子力はエネルギー効率が低い。炉心が300度以下と低温なので、熱効率が30%程度である。一方、燃焼温度が500度越えで、ガスタービンと蒸気タービンを併用するコンバインドサイクルを用いた火力発電所の熱効率は50%を越えている。炉心温度が上がらない理由は、放射能に強い燃料棒被覆材 http://bit.ly/L5rhav のジルコニウムの耐熱性が低いためらしい。それでも炉心で放射能にさらすと、かなり弱くなる模様。

原子力はCO2を出さないかも知れないが、海洋を急速に熱汚染している。これは、トリウム溶融塩炉などで改善できる。深層海流 http://bit.ly/HYfSMW が地球環境に重大な影響を与えるのが分かっており、CO2問題以上の大問題になる可能性もある。

日本近郊に大量にある石油・天然ガス資源)
ところが、実はシュールガスなどの資源もあるし、日本近海には膨大な天然ガスと石油が埋蔵されていることが分かっている。

CO2に関しては全体で0.003%しかなくその内の少し増えようが減ろうが温暖化には作用するものと考えられないが、メタンは比して大量にあり、これを壊してまで大丈夫とはいえないでしょう。従来、石油は有機物が腐敗して出来たと言われていたが、地球が出来る上で、地殻下には固形物とともに木星や土星に見られる炭化水素由来のものがかなりの量が含まれるという節も主流になってきている。メタンは大量に存在するというのが正しい見方であろう。そしてその説によれば、プルームテクトニクスによる、地殻の移動とともに、石油や天然ガスが地表近辺に上がってくる。したがって、プレートがぶつかり合う日本に近郊に石油資源が沢山あるのは不思議ではない。


http://bit.ly/KDvZLXには、西洋の有機由来説と東欧の無機由来説がある。いずれにしろ日本近郊には油田が沢山ある。これが地殻活動と関係あれば無機由来説が正しいのかも知れない。

以下、ある方の意見を引用すると。
超深層に関しては、おそらく地殻下のマントルとの間に完全に石油化していない物質が、今後人類が使っても使い切れない量が存在しているという説もある。要するに、現実的に採掘できるか出来ないかの問題で、大地溝帯の回りからは割りと地表に近いところで採掘可能である。日本は大地溝帯の真上にあるんですから石油が出るのは当だとも言われている。現に新潟や秋田の一部では昔から灯油といえば石油のことを指している地域がいくつもあります。日本は地球史の中では新しい島です。ですから、逆ににごりの少ないそのまま灯油に出来るぐらいの石油が採れるとのこと。
日本固有の領土である、尖閣諸島 http://bit.ly/HQSj7A では、付近に石油資源が見つかってから一方的に中国・台湾に領有権を主張されている。

また、北方領土が返還されないのも付近の海底に石油資源があるため。

http://bit.ly/Iu1RCW によれば、関東の地下には、天然ガス(メタンガス)がある。2006年の世界の貿易量 http://bit.ly/Iu2ah8 ぐらいの量は埋蔵されている。広範に分布しているので、現実的な採掘が可能かどうかは明。
http://bit.ly/Iu1RCW にもあるとおり、このガスが爆発する事故がよくおきている。うまく採掘できれば、自治体によるコジェネも可能かも。

普通は、天然ガスが有る近辺には石油もある。

地球温暖化のウソ)
人為的CO2排出による温暖化は間違いの可能性も有り、さらには、太陽活動が低下して、地球は寒冷化に向かうというNASAの発表もある。新たな産業を生み出すために、頭の良い人が、しくんだ話し。とか、先進国が優位性を維持し、発展途上国の台頭を抑えるという噂もある。

CO2規制が世界的な風潮だが、http://bit.ly/IecNEA に懐疑論が紹介されているとおり、CO2は正のフィードバックループを持っており、気温があがると海水温が上がり海水中のCO2が放出されるので、今のCO2増加が人間起因かどうかという議論がある。

こういった議論で、排出規制の方を緩められる可能性も探れる可能性もある。そうすれば、メタンハイドレートが使える可能性もあるかもしれない。ただし、メタンはCO2の21倍と、遙かに温暖化係数が大きい http://bit.ly/z9YNXO ので漏らすと大変なことになる

http://bit.ly/J4I94n をみると、含まれている炭素の重量で比較すれば、海洋など水に溶け込んだ炭酸も多く、その量は炭素量で36兆トン。ついで生物圏に1兆9,000億トン、大気圏の二酸化炭素として8,100億トンがある。

埋蔵石化燃料として石炭が9,000億トン、石油は1,500億トン、天然ガスが1,050億トンに加えさらにシェールガスのような採掘しにくい形態で別に5,400億トンの存在が見込まれている。これらとは別に、メタンハイドレートとして極地に封じられ、これの炭素量はシベリアの永久凍土層だけでも1兆4,000億トンと見積もられる。これは、メタンの温暖化係数をかけると、CO2    29.4兆トンに相当する。

蛇足だが、地球完全氷結の眠りから目を覚まさせたのはメタンハイドレードが地溝帯が動いた時に壊れ、大気に大量のメタンが混ざったことによる温暖化現象という説もある。言われています。これを完全に支持するわけでもないが、興味深い内容である。もちろん、地軸の傾きが代わり、冬と夏の気温差が減り、氷ができにくくなったとか、太陽活動の変化という説もある。

シュールガスを除いて埋蔵している化石燃料を **** すべて **** 燃やしてでてくる炭素の量は、1兆トンと少し。それに、くらべて、どれだけ海洋中に溶け込んだ量が多いのか、シベリヤの永久凍土層に閉じ込められた量がどれだけ多いのか。比較できる。ここからも、人間由来のCO2増加説に関して、胡散臭いものを感じる。

要は、CO2削減は、太陽電池や蓄電装置、原発など膨大な新事業を生み出すので、プロパガンダとして利用されているように思える。それで儲かる企業は乗っかっているが、関係無い人まで踊らされて、どういうものかと思う。

http://bit.ly/IPLW3R 太陽が冬眠 も参照。NASAの発表では、太陽は活動縮小期に入っており、このままだと地球は寒冷化する。


産業のために踊らされるのは、無駄なゴミを大量に生み出した、エコポイントや地デジ化を彷彿させる。地デジ化では、インターネット化という方向に無理に逆らって、一時的にTVセットをうる電気業界を延命させたが、結局、一時的な延命策にすぎず、国民の金をムダ使いしただけのように思う。CO2問題も、そうならなければよいが。。


関連して、日本は高速インターネットが非常に進んでいるし、TV局や映画界のクリエイティビティも高い。なので、放送局という既得権者を保護しなければ、もっと簡単に勝てるはずである。以下に書いた。


2012年5月1日火曜日: インターネット時代で勝つチャンスだ


代替エネルギー)

太陽電池)
北米BayAreaの日本食レストランリンガーハットにあった無料の新聞 Weekly Lalala 6/1号 vol.439は、56ページ構成で読み応えがあった。

そこにあった三菱電機の宣伝。企業むけの50kWの太陽光発電、総導入費用 20万ドル(1600万円)のうち、13万5千ドルの税控除がうけられ、実質導入費用が6万5千ドル。初年度の電気代が1万2千ドル削減できるので5年で回収できるとのこと。さらに25年保障だと。。さらに企業向けでは、初年度に50%の減価償却が可能らしい。個人向けでも、設置費用の50%は税控除で戻ってくるとのこと。さらにカリフォルニア電気代は、過去10年で50%も上がっていると、太陽光発電を奨励している。電力不足の日本での太陽電池に関する助成は、どうなっているのか。。

送電ロスの軽減)
節電で苦労しなくても、ロスが減れば今の暮らしが維持できるかもしれない。
Oregon州Prineville にあるFacebookの新data center http://on.fb.me/IHzMMC はロスを減らす発想で設計されている。従来だとコンピュータ単位で設計・出荷するのだが、ここはデータセンターの建物をひとつの装置として、コスト・設置・メンテ・電力削減など全ての側面を考えて設計している。IT装置メーカなど、全く及びではなく、LSIはIntelと直接交渉し、電力管理用のBIOSに相当するものもintelと再設計、ボード設計等は直接欧州等のベンダーを動かしている。100人以上の専門家を巻き込んでいるのに、Facebook内のスタッフはわずか15名足らず。つまり設計コストも最小。
電力に関しては、きわめて低損失になっている。http://bit.ly/IAoXIo

PUE http://bit.ly/IArwdo すなわち、データセンターの全消費電力/サーバの消費電力(有効活用される分) という値でみると、これまでは2前後、頑張っても1.5だったのだが、このOregonのデータセンターでは1.1を割っている。1を切れない値なのに、ここまで1に迫っている。日本のIT企業ではこういう発想はできない。
たとえば、2008年時点で日立はPUE=1.6を自慢していた。http://bit.ly/IHFNJf 最近は、PUE=1.17を達成したらしいが。http://bit.ly/IHFYUW

長期的な対策になるが、直流超伝導送電で、送電・変電ロスを解消すれば4割発電量が減らせられるという試算もある。当然これができれば、全国的な電力融通も可能になる。直流送電なので、50/60Hzの壁もない。

http://s.nikkei.com/JXglLT にある。新聞発表向けなので、多分に誇張があるだろう。
データセンターとかは、末端は24Vないしは5VさらにはCPUは1.5Vに落とせば良いので、低電圧大電流の直流送電をやると、変換ロスが減って大分電力が稼げる。変換ロスが減れば、電圧変換での冷却ロスもへる。一旦ACにするという発想ではなく、発想の転換があると違いが出てくるように思う。例えば、家庭の入り口まで、直流2.7kVで送電し、そこで、DC-DCコンバータを噛ませて、EV自動車の充電、冷蔵庫・エアコン等への高電圧(すでにこれらは、インバータを使うのが普通で有り、インバータでは、AC - DC - AC - 昇圧 - という経路で動いているので、この最初の2段階が省略される。

 入り口にDC-DCコンバータを置けば、直流発電である、太陽電池とも整合性が良いし、交流送電で問題となる、電力潮流による系統崩壊や相間の位相の乱れや力率も気にすることはなく、過負荷になれば、電圧が落ちるというマイルドな事になる。
従来、直流はスイッチのon/offに伴うアークの発生や、極性が固定されるために生じる、電線の一方だけの腐食が問題になったが、全者は半導体装置によるon/off、後者は良好な絶縁材などにより解決するのではと思う。(要検証)

高速増殖炉)
高速増殖炉はちゃんと技術開発すれば筋のよい技術になりうる。半減期2.4万年でかつ不安定なP240(プルトニウム240) はほとんど含まれず。半減期が87年で制御性の良いP239しかでてこない。

http://bit.ly/JNsPtB にあるとおり、中性子の減速材は、軽い原子核であれば、エネルギーをもらいやすいので、水素が適している。つまり、高速中性子を作るのなら、重い元素で有りさえすれば良く、水銀、カリウムなど原理的には何でも使える。U238に高速中性子があたると、P239になる。P239に高速中性子があたると、核分裂するが、衝突断面積が小さいので、核分裂する確率は低い。とwikiにはあり、高速中性子を使えば、不安定なP240を生成する危険はない。

もちろん中性子の吸収係数が小さい核のほうが増殖率は良くなる。中性子の吸収係数が小さいことの価値は、重水炉(重水の中性子の吸収係数は、軽水の1/300)では天然ウランが使えるような効果になる。http://bit.ly/LsAhXY

高速増殖炉実験炉である、「もんじゅ」http://bit.ly/L4Rmdr の増殖比は1.2である。燃料を1燃やすと、1.2燃料ができる。つまり0.2ずつ使える燃料が増える。

軽水炉は減速中性子を用いるためP240が大量に生成される。
P240は自主核分裂をするので、制御しにくく、不安定で早爆発を押さえきれないので核弾頭にも使えない。このP240を含んだプルトニウムを燃やすのが、プルサーマルである。プルサーマルは、石油ストーブでガソリンを燃やすようなものと揶揄されている。欧米でも従来は広く実験されていたが、現状でプルサーマルを続けているのは、日本とフランスぐらいである。東電福島や浜岡原発ではプルサーマルが行われている。

高速増殖炉であれば、核廃棄物は大幅に減る。99%以上含まれるU238の50%以上が利用できる。またP240の半減期が2万4千年も有るのに対して、P239は半減期が87年である。http://bit.ly/HCqIF5

高速増殖炉の冷却剤は、反応性の高いナトリウムではなく、鉛とかビスマスでよい。当初は、ナトリウムのほうが、配管の腐食性が低く、粘土も水と同じで扱い安いと選択された。鉛やビスマスなども候補だったが、配管の腐食などの問題があり、選択からはずされたらしい。

ところが、耐腐食材料が進化して、金属ナトリウムのように反応性に富んだ危険な物質を使う必要がなくなった。wikiには、「東工大を中心に(特に鉛ビスマスで)今まで問題とされてきた事が近年大きく改善が進んでいる。」とか、「ナトリウムの代わりに鉛・ビスマスを使用した方式では発火性はない。腐食性問題も解決に近づきつつある。しかし、冷却材選定の誤りを認め、3万kw研究炉、30万kw実証炉を初めから建て直さねばならなくなる。」とある。技術進歩で状況がかわった可能性もある。例によって、日本は一旦やり始めると方向転換できないのかもしれない。(たとえば、埋め立て技術が進歩して、滑走路も多く、都心にも近く、24時間発着可能な羽田拡張ができるようになっても、成田空港に固執したり。CO2削減+セキュリティチェックの厳しさで航空機よりも鉄道が望ましくなりつつあるのに、地方空港を乱立させたり。)

高速増殖炉はU235の核分裂を中性子源にしているが、核融合炉ができれば、ここから大量に高速中性子がでてくるので、これを使って、増殖をさせる方法もある。核融合炉は炉心が真空で逆に高温を維持しないとならないので、その部分の冷却は必要が無いのが違う。

原爆になるP239の問題もありIAEAの査察を必要とする問題もあるが、厄介な核廃棄物が再利用できるという点で、ある意味筋が良い可能性がある。燃料が99.275/0.72 = 137倍(実際には数十倍と言われている)長く使えるので、経済性は良いと思う。フランス、中国、韓国、ロシアは現状実験炉を計画している模様。

核分裂炉自体の安全対策の問題もあるが、ナトリウム冷却剤の筋が悪かったことから、高速増殖炉自体に烙印を押すのではなく、まず技術可能性を議論すべきだと思う。

核弾頭応用への危険)
http://bit.ly/HCqIF5 : 「常陽のブランケットには、239Pu 同位体純度99.36 %のプルトニウムが22 kg、もんじゅのブランケットには、97.5 %のプルトニウムが62 kg含まれている。」一方、軽水炉では、「一般的な商用原子炉である軽水炉から得られたプルトニウムは少なくとも20 %の 240Pu を含んでおり、原子炉級プルトニウムと呼ばれる。」「インプロージョン型核兵器であっても240Pu 10 %以下にせねばならず、軽水炉ではそれが達成困難なので、核兵器製造には黒鉛炉が使用される。」 とのこと。米国のいいなりになって、無駄金を出し続け、経済を困窮させるぐらいなら、核弾頭をもったほうが、大分安上がりでもあろう。もはや戦後ではないので、そういう議論もした方がよい。
ただし、現実的には、原発も管理できない日本政府は全く国際信用力もなく、自衛隊も指揮できないであろう。また、テロリストに核弾頭を奪われる危険もあるので、当面は核武装は不可能だと思う。

外交に関しては、政府の弱腰と、あまりに国際外交を知らない無策が一番の敗因である。原爆をもつとか、自衛隊を持つとか、安保条約とか、それ以前の問題である。

サンフランシスコ講和条約で、すべて解決しており、さらにはODA ( http://bit.ly/Nwoufz )で多額の援助をしている国に、内政干渉されたいままにしているのは、情けないにもほどがある。これは別途blogにしたい。



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