http://search.j-cast.com/?type=article&q=%E3%83%8A%E3%83%99%E3%83%84%E3%83%8D&r=reflink
これは85歳のナベツネの老害と言われている。
そういえば、日本では老害の問題を良く聞く。
が、本当だろうか。
権威がモノを言って、内容を計ってでケースバイケースで議論しないのが問題なのではなかろうか。日本は、歴代の武家政権が天皇の権威を利用してきたり、他国にもまして権威というものが特別な意味を持っている。
(何が日本を日本たらしめているかは別途考察したい。農耕民族とか島国とかで簡単にはくくりきれない、かなり特殊な事情があると思っている。そもそも、狩猟民族などアフリカぐらいであり、世界中の主流は農耕民族で、一部遊牧民族がいる程度である。また、イギリスや台湾も島国である。)
年寄りになると知恵も増える。偉い年寄りは、人の思っていることが分かったり、交渉術を良く知っていたりする。また、いろいろな物の見方の勘所を心得ていたりする。
一方で権力の乱用は若くしても起きる。
大王製紙事件もひどい事件。容疑者 井川前会長(47歳)は会長を退いた今ですら47歳。老害じゃなくても、独走を止められない経営、背任をコントロールできない会社システムには問題がある。が、こういう事件がおきると、やたら締め付けが厳しくなって、自由度がなくなるのも日本の悪いところ。情報セキュリティにも見られるように、バランス感覚がかなり悪い。
大王製紙事件)日経新聞11/23(水)朝刊35面にでていたが。
85億円も子会社から不正に借り入れ、カジノで32億円も使うなんて、アホか。。彼は御曹司で東大卒。人とのコミュニケーションが苦手な人間や変人が東大に多いのも気をつける必要がある。「天才とバカは紙一重」というのは、ある意味、かなり的を得ているケースもある。
誤解されると困るのですが、バカでもない本当の天才もいます。「この人は、どこから見ても、本当にすごいな。」という東大教授を何人も知っています。コミュニケーション能力も高く、人の言いたいことが即座に理解でき、物事の本質も即座に見抜く、技術についても大変詳しい、会議のまとめ方も大変上手。
ただし、そういう人は、本質を知っているので、ばかばかしくて、政治とか行政に口を挟まないのかも知れません。
今の日本では、提案した人に仕事だけが増えて損をすることが多いので、余計なことをしないのが一番賢い選択になっているかも知れません。
また、ステレオタイプで物事を判断するのは非常に危険です。人間を分析することはステレオタイプにはめることになりやすいので、ちょっと自己矛盾しています。
誤解されると困るのですが、バカでもない本当の天才もいます。「この人は、どこから見ても、本当にすごいな。」という東大教授を何人も知っています。コミュニケーション能力も高く、人の言いたいことが即座に理解でき、物事の本質も即座に見抜く、技術についても大変詳しい、会議のまとめ方も大変上手。
ただし、そういう人は、本質を知っているので、ばかばかしくて、政治とか行政に口を挟まないのかも知れません。
今の日本では、提案した人に仕事だけが増えて損をすることが多いので、余計なことをしないのが一番賢い選択になっているかも知れません。
また、ステレオタイプで物事を判断するのは非常に危険です。人間を分析することはステレオタイプにはめることになりやすいので、ちょっと自己矛盾しています。
企業トップは、与えられた問題を解く入試の能力よりも、答えの無い未知の問題に近づくこと、軌道修正する柔軟性、顧客や社員とのコミュニケーション能力が必要とされることに気づいていない企業は多い。
長期政権は必要)
首相も企業トップも老害を防ごうとすると短期政権になる。これは以下の理由がある。
- ワンマン社長でなければ若くしてトップにあがれない。相変わらず年功序列だからである。(最近は功は関係なくて、年齢序列の企業も多い)
- 老害を防ぐために早くして引退する。が実は、相談役になったりと本当は引退していないことも多い
短期政権になって、なおかつ評価システムを強化すると、自分の在任中に成果を出さないとならないので、投資がきわめて短資眼的になる。株主もそれを要求する。
大きな研究はモノになるまで10年以上かかる。これに投資がまわらない。
結果、利益率が、うすい他社の物まね製品ばかりになる。
大企業が、ベンチャーの良い製品をマネして、これからの産業を支える新興企業をつぶすことになる。良識のある消費者は、多少がさつでも、アイディアを出した企業の製品を買って、そこの企業を伸ばしてあげるべきであって、物まねした大企業の製品を買うべきでは無いと思う。それが、日本の将来のためになる。ベンチャーが日本で育たない理由は以下でも考察した。
結果、利益率が、うすい他社の物まね製品ばかりになる。
大企業が、ベンチャーの良い製品をマネして、これからの産業を支える新興企業をつぶすことになる。良識のある消費者は、多少がさつでも、アイディアを出した企業の製品を買って、そこの企業を伸ばしてあげるべきであって、物まねした大企業の製品を買うべきでは無いと思う。それが、日本の将来のためになる。ベンチャーが日本で育たない理由は以下でも考察した。
2011年11月12日土曜日: 日本の大企業を駄目にしているのは
長期政権によるAppleの成功)
AppleのMac OS-Xの基礎は、NextStepにあったりする。1986年の技術が今のMac OS-X, iOSに生きているのである。UnixをベースにしたりObjective-CやCocoaの源流がここにある。
AppleのMac OS-Xの基礎は、NextStepにあったりする。1986年の技術が今のMac OS-X, iOSに生きているのである。UnixをベースにしたりObjective-CやCocoaの源流がここにある。
MacやiPhone,iPadが画期的なのは、Jobsが長期政権で自分の過去の成果をうまく再利用してきたこともある。かなり優秀な技術者でも、これをやるのは難しい。
NextStep) http://ja.wikipedia.org/wiki/NEXTSTEP
Appleについては以下にも書いた)
2011年8月2日火曜日: Apple社の所有現金は、米国連邦政府を上回る (Microsoft, toyota, IBM, HPとの比較など)
2011年10月11日火曜日: AppleとMicrosoftを比較すると
日本の企業で、「Appleはすごい。Appleには勝てない」とだけ言って、こういう解析を全然していないところも多い。
そういうところに限って、第二次世界大戦時代の大本営時代からマインドセットが全く変わっていなくて、情報の解析能力がなくて、精神論に頼るのである。
反省をしないので、だめだったところが、自分自身で分かっていないのである。
悪いことに「ムラ」社会は、失敗を仲間内でかばって隠す。
第二次大戦では、陸軍士官学校卒の士官が超エリートであり、それが仲間の失敗を隠したとも言われている。均質なのは害にしかならない。
Steve Jobsは、「大学の学費で育ての親の老後の資金を使うのが忍びない。大学から学ぶことは何も無い。」と大学を中退している。学歴のもつ本当の価値を見直した方が良いかもしれない。
アメリカのエリートには真のエリートがいる)
アメリカの高校(high school - 4年制)は中学(middle school)よりも、学校の終わる時間が早い。
その結果、奨学金は勉強だけではもらえない。スポーツとかボランティア活動とか、勉強以外で外が一流と認めるものが必要である。そうしてもらえる奨学金は額も大きく、返済の必要がない。
知り合いのご夫婦は、インド人・中国人ががむしゃらに勉強する地元の公立高校ではなく、白人たちがいる私立高校に通わせた。学生たちは、とてもクリエイティブであるという。アメリカの経営トップが白人ばかりなのはこのクリエイティビティがあるからだと、その方は言う。
このお子さんも、お友達も、高校生や大学生が、男も女も、すれてなくて、性格がとても良い。ほんとうの意味でのゆとり教育の成果だろうか。。
一方、日本のメーカを辞めて、Appleに転職した友人は、非常に優秀な研究者だが、幹部の命令で馬車馬のように使われるといっていた。
以前いた会社の、中国系のエンジニアも、馬車馬のように使われると文句をいうことが多かった。その彼は、見えない天井「Glass Ceiling」があって中国人は出世できないといいつつも、中国人の上司は細かすぎるので、中国人の下では働きたくないといっていた。
白人は幹部と東洋人は歯車という違いが、本当にあるように感じてしまう。
この結果、Stanford大の会社説明会への参加者の傾向が白人と、東洋人(インド人、中国人)では違ってきているように思う。以下の後半に書いた。
日本、中国、インドなど東洋では家族は、親子関係が中心である。一方で、欧米では、夫婦関係が主体である。この結果、東洋では、一般にどうも子供に対して過保護な傾向がある。
一方、欧米は、子供は半人前であり、ベビーシッターに預けられ、レストランにも連れて行ってもらえないし、親から放置されることが多い。地中海クラブなど、フランス人が作った保養施設には、かならず保育所がついていて、保養地で朝子供を預けて、朝昼夜と全部面倒を見てもらい親たちはゆっくりと休むということをする。時には、子供達を預けたまま、隣国まで数日いってしまった親も居た。その子供は結構荒れていた。。
米国では、親は子供には財産を譲ることもあまりなく、寄付してしまうこともあるらしい。
こういった親子関係もあり、西洋の子供達は、少しでも早く一人前になろうと、背伸びをするようである。
一方、東洋では、親が子供の世話を焼きすぎるので、クリエイティビティは育ちにくいように思う。中国人やインド人の多い高校では、親が、宿題を出せ出せと先生にプレッシャーをかけるようである。その結果、最低レベルは非常に高く維持される。
基礎学力は高いと言うことである。
ところが、自主性はどうも育ちにくい。
日本で試してうまくいかなかった、ゆとり教育。これは実は、西洋並のクリエイティブな人材を育成しようとしたのではなかろうか。その結果、平均的な基礎学力が落ちた。
一方で、従来のように過保護にしたがる、親は、塾に子供を詰め込み、逆に受験戦争が激化したということかもしれない。
ゆとりを生むには、まず考え方から改めないとならないように思う。
米国での奨学金のとりかた)
このゴルフ奨学金の取り方が興味深い。プロのスカウトである。
米国こそ学歴社会)
平均成績GPAが悪いと大学には入学できない。UC(カリフォルニア州立大学)だと、どこでも、GPA 5点満点のうち3は必須だとか。これもあって、インド人、中国人たちは、勉強にがむしゃらになる。
優秀な学生が多い高校にいけばGPAは下がる。一方、不良の多い学校にいけば、一見GPAは良いが、良い友達は出来ないし、学力は上がらない。ちょうどいい選択をしようとする人もいる。白人たちの金持ちは、クリエイティビティが伸びる私学を好むようである。
米国の学生はちりぢりを好む?)
あと、日本人は同じエリアに大挙して進学する傾向があるが、この方の友人は、カリフォルニアには大学が沢山あるのに、皆別な地方へ進学しているらしい。Oregon, Texas, Utaなどとちりぢりになるらしい。また、私学も特権階級が通うような一般人には名前のしられていない大学があるらしい。日本でいうと、皇族が通う学習院大学といったところであろうか。学習院大学は誰でも知っているので少し違うが。。
緩みが必要)
日本の企業人の結構な数は、仕事ばかりして緩みが無い。呑みに行くとしても、会社でいつも顔を合わせている人間と呑む。話題も決まり切っている。遊びも工夫しないと、クリエイティビティは生まれない。
日本の駄目な企業のトップや官僚を牛耳っているのは、がむしゃらに勉強してきただけの、エセエリートなのではなかろうか。すくなくとも、会議に遅刻をしてきたりして他人の時間を浪費し、また、会議中に内職をしているような上司がクリエイティブだとは思えない。
内職をしないとならないようなつまらない会議なら、それを効率化するのが上司のつとめであるのを分かっていない時点で、クリエイティビティなど存在しない。
アメリカの高校(high school - 4年制)は中学(middle school)よりも、学校の終わる時間が早い。
注意: アメリカの学校制度・就学年齢は場所によって異なる)ボランティアやスポーツなどの課外活動をして人間性を磨けということである。
http://www.design-penguin.com/OC/life/school_system.html
その結果、奨学金は勉強だけではもらえない。スポーツとかボランティア活動とか、勉強以外で外が一流と認めるものが必要である。そうしてもらえる奨学金は額も大きく、返済の必要がない。
知り合いのご夫婦は、インド人・中国人ががむしゃらに勉強する地元の公立高校ではなく、白人たちがいる私立高校に通わせた。学生たちは、とてもクリエイティブであるという。アメリカの経営トップが白人ばかりなのはこのクリエイティビティがあるからだと、その方は言う。
- 遊び方がとてもクリエイティブ
- 遊ぶ時間を作るために時間の使い方がとても上手。授業も、絶対に遅れてこない
- 遊ぶことと、勉強のけじめができている。勉強ばかりしない
このお子さんも、お友達も、高校生や大学生が、男も女も、すれてなくて、性格がとても良い。ほんとうの意味でのゆとり教育の成果だろうか。。
一方、日本のメーカを辞めて、Appleに転職した友人は、非常に優秀な研究者だが、幹部の命令で馬車馬のように使われるといっていた。
以前いた会社の、中国系のエンジニアも、馬車馬のように使われると文句をいうことが多かった。その彼は、見えない天井「Glass Ceiling」があって中国人は出世できないといいつつも、中国人の上司は細かすぎるので、中国人の下では働きたくないといっていた。
白人は幹部と東洋人は歯車という違いが、本当にあるように感じてしまう。
この結果、Stanford大の会社説明会への参加者の傾向が白人と、東洋人(インド人、中国人)では違ってきているように思う。以下の後半に書いた。
2011年12月20日火曜日: ベンチャーを育てるシリコンバレー、ホンダは凄い欧米と東洋の家族関係の違い)
日本、中国、インドなど東洋では家族は、親子関係が中心である。一方で、欧米では、夫婦関係が主体である。この結果、東洋では、一般にどうも子供に対して過保護な傾向がある。
一方、欧米は、子供は半人前であり、ベビーシッターに預けられ、レストランにも連れて行ってもらえないし、親から放置されることが多い。地中海クラブなど、フランス人が作った保養施設には、かならず保育所がついていて、保養地で朝子供を預けて、朝昼夜と全部面倒を見てもらい親たちはゆっくりと休むということをする。時には、子供達を預けたまま、隣国まで数日いってしまった親も居た。その子供は結構荒れていた。。
米国では、親は子供には財産を譲ることもあまりなく、寄付してしまうこともあるらしい。
こういった親子関係もあり、西洋の子供達は、少しでも早く一人前になろうと、背伸びをするようである。
一方、東洋では、親が子供の世話を焼きすぎるので、クリエイティビティは育ちにくいように思う。中国人やインド人の多い高校では、親が、宿題を出せ出せと先生にプレッシャーをかけるようである。その結果、最低レベルは非常に高く維持される。
基礎学力は高いと言うことである。
ところが、自主性はどうも育ちにくい。
日本で試してうまくいかなかった、ゆとり教育。これは実は、西洋並のクリエイティブな人材を育成しようとしたのではなかろうか。その結果、平均的な基礎学力が落ちた。
一方で、従来のように過保護にしたがる、親は、塾に子供を詰め込み、逆に受験戦争が激化したということかもしれない。
ゆとりを生むには、まず考え方から改めないとならないように思う。
米国での奨学金のとりかた)
このゴルフ奨学金の取り方が興味深い。プロのスカウトである。
- 大会に大学のスカウトがやってきて、成績を見ていく
- 能力のある高校生の親に対し、どれどれの試合実績をキープすれば、これだけの学費のうち、これだけを奨学金で補填すると提案する
- 各大学からオファーが来る
- 高校の成績(教科の平均点)であるGPA, 共通テストであるGRE,時には英語テストのTOFULの成績を提示して入学が決まる
- スポーツ入試なので、月水金と朝に筋トレ、水曜は一日ゴルフ、週末もゴルフ。と学業との両立は大変。
- 学力が授業についていけなければ、転校か退学していく。勉強が楽な別の大学へ中途転校ができるシステムがある
米国こそ学歴社会)
平均成績GPAが悪いと大学には入学できない。UC(カリフォルニア州立大学)だと、どこでも、GPA 5点満点のうち3は必須だとか。これもあって、インド人、中国人たちは、勉強にがむしゃらになる。
優秀な学生が多い高校にいけばGPAは下がる。一方、不良の多い学校にいけば、一見GPAは良いが、良い友達は出来ないし、学力は上がらない。ちょうどいい選択をしようとする人もいる。白人たちの金持ちは、クリエイティビティが伸びる私学を好むようである。
米国の学生はちりぢりを好む?)
あと、日本人は同じエリアに大挙して進学する傾向があるが、この方の友人は、カリフォルニアには大学が沢山あるのに、皆別な地方へ進学しているらしい。Oregon, Texas, Utaなどとちりぢりになるらしい。また、私学も特権階級が通うような一般人には名前のしられていない大学があるらしい。日本でいうと、皇族が通う学習院大学といったところであろうか。学習院大学は誰でも知っているので少し違うが。。
緩みが必要)
日本の企業人の結構な数は、仕事ばかりして緩みが無い。呑みに行くとしても、会社でいつも顔を合わせている人間と呑む。話題も決まり切っている。遊びも工夫しないと、クリエイティビティは生まれない。
日本の駄目な企業のトップや官僚を牛耳っているのは、がむしゃらに勉強してきただけの、エセエリートなのではなかろうか。すくなくとも、会議に遅刻をしてきたりして他人の時間を浪費し、また、会議中に内職をしているような上司がクリエイティブだとは思えない。
内職をしないとならないようなつまらない会議なら、それを効率化するのが上司のつとめであるのを分かっていない時点で、クリエイティビティなど存在しない。