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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2011年11月26日土曜日

日本を日本たらしめていること

日本は、農耕民族とか島国とかで簡単にはくくりきれない、かなり特殊な事情があると思っている。
そもそも、狩猟民族などアフリカぐらいであり、世界中の主流は農耕民族で、一部遊牧民族がいる程度である。
また、イギリスや台湾も島国である。


日本と欧米の文化は、ほとんど正反対である。以下の冒頭に列挙した。

2011年11月23日水曜日: 大変優れた日本のサービス、日米の違いの整理



なぜ、こういう違いが生まれてくるのか考えてみた。


まずは列挙する)
  1. 権威がモノをいう
  2. 革命が起きていない
  3. 封建制度が農民を土地に縛り付けたムラ社会が残っている
    これは女性蔑視も関係していると思う。(2011/12/3追記)
  4. 自然を愛する細やかな感性
1と2は深く関係がある。天皇という権威を使って継続的に統治を維持してきているために革命が起きていない。

権威がモノをいう)
  1. 紀元前からつづく天皇統治というシステムは、世界でも希では無かろうか
  2. 学者も、政治家も、医者も、法律家も、企業トップも権威という仮想的なものにより、庶民の上に君臨する。権威とは、ケースバイケースでは判断しない。絶対的な正しさのようなものである。最近、巨人軍のお家騒動での老害や、多額の横領事件を聞くが、これも、権威あるものには逆らえない、刷り込みがあるからなのではなかろうか。この点画期的なのは、ホンダのシステムである。Tech-onに出ていたので、別途記事を書きたい。リンクは以下である。http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20111115/201618/
  3. 実質ではなく、所属や地位や名前がモノを言う
    - 日本の会社が米国に売り込みに来ると、会社の社長、売り上げ、製品系列とか、そんなものばかり話す。そして、何をやりたいか話さないことが多く、唖然とするらしい。聞きたいのは、1) どういうビジネスをしたいか。2) だから、お互いのどう言う技術を組み合わせたいので、組もうという話をしにきたのか。であり、社長の名前とか、売り上げとか、製品系列は全く関係無いのである。
  4. 仲間内で失敗を隠蔽する
    1. 手術の失敗による死を隠したりする
良い側面もある。
  1. 先生を大事にする。先生を敬うこと無くして、教育は成立しない。(最近は、モンスターペアレントの出現で、これが崩れつつあるのが嘆かわしい)
  2. 医者を敬い。無駄な医療訴訟天国を避ける。これには、繊細で気配りがあって、先回りして手を打つという、日本の美意識も関係していると思う。いずれにしろ訴訟というコストのかかる手段を使わず同じ効果が得られるかぎり、日本のシステムは優れている
革命がおきていない)
為政者が変わっても、下層の行政システムは従来のまま引き継ぐことが多かったようである。
革命が起きていないことが、日本が、歴史や文化を大事にしない理由だと思う。歴史や文化を踏みにじられることがなかったので、文化を守る必要を感じていない。本当は第2次世界大戦後の米軍進駐で踏みにじられているのだが。


日本人の温和な国民性も革命がないところに起因しているのかもしれない。

ムラ社会が残っている)
ムラの特徴は、以下のようなモノだと思う。
  1. 土地を守る、移動しない
  2. 変わることを拒む
  3. 異端児を排除する
  4. 差別により不満解消をする - いわゆる部落問題など
  5. 偉い人におまかせする - 昔ならお代官様、庄屋様である。今なら農協?
1の移動しないが、2-5のすべての根源だと思う。


移動の順にならべると
米国                - 遊牧民  - 欧州 -  中国  - 日本
開拓者精神                                                先祖の土地を守る


となるだろうか。
がおそらくは、移動しないは古くからの文化ではない。そもそも人類はアフリカで生まれ、移動によって広まってきた。日本人もルーツは、朝鮮半島、北海道経由、南方といろいろなところから移動してきていると思うし、大和朝廷も移動しつつ支配を広めていった。


ところが、封建制度を安定させるために、豊臣秀吉が検地をやって農民を土地にしばりつけ、士農工商で職業の自由を奪った。徳川政権もそれを踏襲した。ここで、ムラ社会の基礎ができたと思う。ムラ社会は農耕やら島国とは関係の薄い、多分に、人為的なものだと思う。ムラでは、部落を作り差別し見下し、不満を発散させた。国民に不平等への不満があるかぎり、部落という鬱憤のはけ口を完全に消すのは難しいかも知れない。


2011/12/3追記) 女性蔑視も関係しているように思う。女性は子供の教育に大きな責任を負うので、特に影響が大きいと思う。以下に書いた。

2011年12月3日土曜日: 米国の最大の美徳 = 議論に対する素直さ, 女性抑圧のない社会



狩猟文化とは)
冒頭に述べた狩猟文化だが、実は実際に狩猟をするとかではなくて、「戦う」ということに示されているように思う。欧米は革命によって成立してきており、戦わないと権利が勝ち取れない。が、日本はそうではなく規律を守り、運用で回避する、ないしは妥協点を見つけるという傾向がある。「君子危うきに近寄らず」という傾向がある。


欧米の戦う文化を狩猟文化と呼び、妥協してよしとするのを農耕文化と呼ぶのであろう。


2011/2/6注) これは最近もっと面白い学説がある。欧米も日本も農耕文化なので民主主義とのんびりしたことをいっている。対して、中国、ロシアは遊牧民と戦わなければならないので、徳のあるリーダの独裁主義になったということである。最近の橋下徹現象は、中国化だと言っている。大変面白い。


http://on.fb.me/w3yAAz に東大 石塚教授の解説がある。


が、それでも米国には戦いが残っている。
iPhoneやiPadの脱獄でも、今は、米国ミレニアム著作権法で合法になったが、それまでは、アングラにしか活動できていない。米国の活動化たちが、違法を顧みず立ち向かって、権利を勝ち取ったのである。実は、今でもかなりグレーな部分はある。たとえば、AT&Tが4GB/月の契約でしか提供していない、tetheringを脱獄により2GB/月の契約で使えるようにしたり。Softbankが1日1,400円もチャージする海外ローミングを、一ヶ月100MB 19ドル。通話は1分10セントの海外Prepaid SIMで使えるようにSIMをunlockすることなどである。自由に使う権利を行使するといえばそうだが、契約違反といえばそれまでであり、グレーな部分は残る。


AppleとSamsungがスマホ、tabletを巡り骨肉の争いを繰り広げているのも、狩猟的である。


LinuxなどのOpen sourceでも、特許侵害の危険などで、日本のメーカはずっと後ろ向きだったのだが、米国の有志が努力してそれを解決してくれた。今は、それに日本のメーカが相乗りして、「システムは、Open Mission Criticalだ」なんていっているわけである。肝心なところを、いつも人に頼っているので、ときどき、米国が怒り出すのだと思う。


これについては、以下の後半に、リファレンスも引用して具体的に書いた。
2011年12月4日日曜日:脱獄してやっていいことと悪いこと - 既得権益との戦い
文化はどうやって形成されるか)
地域の特性は人種では無く文化で形成される)
同じと思われる人種でもかなり違う。以下に例をあげる


中華人民共和国                   台湾
自分勝手でマナーが悪い      マナーが良く、親切


米国の黒人                         アフリカの黒人
過激で暴力的                      おとなしい人種もいる


サウジアラビア                   イラン
自己主張がきわめて強い      日本的で和を重んじる


祭りも文化を継承する手段)
よく、浜っこは漁をするから荒い、山の子はおとなしいという。
が、それも怪しい。


同じ浜でも静岡市民(旧清水には三保の松原という浜がある)は、おとなしいが、
浜松市民はかなり荒い。
これは、若い徳川家康が、荒っぽい三河武士を浜松につれてきたからとも言われる。


確かに、車の運転が荒いナンバーのところには、荒い祭りがある。どうも、祭りが文化の継承に一役買っているようである。


浜松 - 浜松祭り
河内 - だんじり祭り 岸和田市


運転との関係は知らないが、ほかにも荒い祭りとしては、
諏訪のご神木、東京 神田祭り
などがある。そのエリアの人間も荒いのだろうか。


味に対する感性の違い)
米国にもカップヌードルがあるが、旨くない。鰹や昆布だしが入っていないのである。


中国人は豚の臭さが好きであるが、鰹や昆布のうまみはあまり入れない。日本人だと、よほどの豚骨好きでも、あの豚臭さはなかなかなじまない人が多いと思う。昔、知人に、料理のヘルパーをやってもらったことがある。中国人なのだが、アサリの味噌汁を作ってくれた。ショウガをいれて、アサリの臭みを消していた。日本人なら、アサリの臭いはうまみなので、消さないであろう。


昔いた会社で、お好み焼きを振る舞ったことがある。良いにおいにつられて、インド人や白人がやってくる。でも、一口食べて「interesting!」といって、もう食べない。デンプンの味と、隠し味にいれた、鰹節などがあわないのだろう。


米国のケーキは、死ぬほど甘い。砂糖がじゃりじゃりしているのが多い。チョコレートも旨くない。これも味に対する感性の違いであろう。和菓子は、油脂が入っていない性なのか、味がしないというそうである。
ところが同じような、おかしでも、フランスだと旨い。


米国の保育園では、オートミールというものを食べさせる。激マズである。その後、ファーストフード漬けなので、舌がおかしくなるのだと思う。


昔、南フランスで食べた、ムール貝のクリーム煮が絶品だった。生煮えぎりぎりで、火の通し方が旨いのである。イギリスで同じメニューを食べたが、ひどい物だった。味付けもひどかったが、火を通しすぎなのである。


もちろん共通な部分もある、米国でも、中華料理とか、フランス料理とか、イタリヤ料理のうまい店は、やっぱりうまい。混雑している。


自然を愛する細やかな感性)
よく、日本には四季があるという。しかし、年中常春のカリフォルニアでも広葉樹はそこそこ綺麗に紅葉する。その写真を以下に示す。そのへんの普通の街中の風景である。



先に書いたように、感性は文化で継承されるのだと思う。アメリカ人がこの紅葉を美しいと思う感性と、日本人のそれとは違うのであろう。


レストランのメニューでも値段の安さと量が第一というアメリカ人と、味と飾り付けの美しさ歯触りなどを総合的に判断する日本人では感性が違ってきて当然である。


この味に対する感性の違いにより、日本料理は料理に一手間も二手間もかける。対して、フランス料理以外の欧米の料理法は、焼くだけ煮るだけと、かなり単純なものが多い。米国の料理番組で、複雑な調理法は見たことがない。


日本を日本らしくにしているのは、ほんのちょっとのことを美しいと感じる感性であって、それは文化ではぐくまれているのだと思う。もちろん気候や食べ物、職業、政治支配構造など様々な要因が長い時間を掛けて影響しているだろうが、直接的には、文化として継承されているものの影響が大きいと思う。

細やかな感性が、空気を読むことにつながり、几帳面な国民性を生んだのかもしれない。そう考えると、日本の文化を、もっと いとおしんで大事にしたくなる。


良いところは輸入されず、悪いところばかりマネして、日本の美徳が失われつつあるように感じる。以下に書いた。リンクをクリックすると、そのblogへ飛ぶ。
2011年10月15日土曜日: 思考停止していませんか? 日本の美徳を失う舶来崇拝?
関西と関東の違い)
関西で落とした物を拾ってもらうと、ついでに、
「もうちょっと、ええもん落としといてもらわんと。」と言われるらしい。
それに対して、「ほんな、ええもんが、落ちてますかいな」
「そりゃそりゃな。あっはっは」となるらしい。
言葉の遊びであって、セットフレーズらしい。
「あほかいな」「あほちゃいまんねん。パーでんねん」と一緒であろう。


関西のほうが、気持ちに余裕があるということだろうか。学会でも、笑いからはじめて、落ちをいれないとならないらしい。


まじめな東京人には分からない。きりきり煮詰まっていても良いことは無い。


クリエイティビティは気持ちに余裕が無いと生まれない。大阪のほうが食事が旨いのも関係があるかも。
新産業や新ベンチャーは、関西に期待した方がいいかもしれない。






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