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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2011年12月4日日曜日

脱獄してやっていいことと悪いこと - 既得権益との戦い


知財に詳しい弁護士によると、ソフトについて買うというのは微妙なところがあるらしい。ソフトを買うというのは、制限内での使用の権利を得るだけ。
これは、ハードウェアを買って自分の物にするのと違う。物なら、どうしようと自分の勝手が原則だが(自分の物である以上は)、ソフトは違う、制限の範囲内だけが自分のものなのであり、それを破るのはまずいと考えられている。

AppleのiOSのlicense Agreementには、当然、OSのリバースエンジニアリングや改造をするな。と書かれている。が、これらをしないと、スーパユーザにはなれず、脱獄はできず非公式ソフトはインストールできない。
それなのに、脱獄は2010年7月に米国のミレニアム著作権法で脱獄は合法になった。



どこが違うのか調べた。以下に解説する。
これを破るときには、ミレニアム著作権法が適用される米国であろうが覚悟が必要である。

iPhone脱獄について調べてみた)

に解説がありますが、許されている行為は、以下である。

1 Install applications not found/allowed in the App Store. 
(App Storeで非公認のアプリをインストールしてはならない)
2 Make modifications to the Springboard, as well as the OS.
   (OSやSpringboardを改造するは可能)
3 Customize the device with themes.
   (テーマなどをカスタマイズするのは可能)

What is pirating? Is it legal?Pirating is the copying, distributing, or downloading of unauthorized software, which in this case includes applications as well as music and movies. This allows users to essentially install any application for free. This is definitely illegal, and all users should refrain from any contact with Cydia applications such as Installous, dTunes, and MobileCinema MobileTheatre.

1に反したソフトも流れており、これは非合法であることを承知してつかわないとならない。

どういう背景なのだろうか)
ハードは解析しても違法配布はしにくい。物理的に作らないとならないから。また、権利は特許で保護されている。
ところが、ソフトは解析すると違法配布が簡単。特許で方式を保護しても、ちょっと手法を変え、非効率を容認するといくらでもかいくぐれる。
ソフトの全実装可能性を実施例で網羅するのは不可能に近い。理由は以下。
  1. CPUの性能が上がっているので、実現方法が多少非効率でも問題なく使える。特許などで網羅したつもりでも、抜け穴が探しやすい
  2. UI(User Interface)特許は公知例が多すぎて、権利無効化されやすい。ハード以上に回避は簡単。
2が、Androidが、正々堂々とAppleの物まねをしてきた理由だと思うが、最近はSamsungは訴訟に負けている。詳細は以下) http://androidken.blog119.fc2.com/blog-entry-634.html


こういう違いがあるので、違法配布につながりやすいソフトの解析を禁止する契約条項はを守らないと違法にしてきたのだと思う。

ところが、米国のミレニアム著作権法では、契約条項を破っても、価値ある独自ソフトを作れるから、それはよしとし、問題となる違法配布だけを厳密にとりしまることにしたように思う。

著作権の権利期間が70年(日本では映画以外は50年)と長く一番うるさい米国がJailbreakを許している裏にはこう言う理屈があったように思う。


それでも戦う)
そうだとはいえ、不合理な権益が、はびこっている。盗用はいけないが、正規に買った権利ですら行使できないものが多い。ある意味、既得権益の乱用もある。グレーではあるが危険を承知で皆戦っている。日本人は相乗りが多いが、いつまでも相乗りでは済まない。以下に列挙する。
  1. SIM Unlock: 海外ローミングは不当に高いが、SIMをunlockして海外のPrepaid SIMを遣えば、安く利用できる。キャリアを選ぶのはユーザの正当な権利だと思うし、端末は正規に買って、使用料を正規に払っている。
  2. 4GB/月じゃないとできないtetheringを2GB/月の契約でやる。そもそもキャリアは使うデータ量にチャージしている。2GB以内しか使わないのに、月額で倍もする4GB/月分の利用料を払うのは非合理。
  3. DVDのリッピング。自分で買ったソフトを、スマホやタブレットで見るのは私的複製である。そのためにリッピングをするのは合法であってしかるべき。
  4. DVDのリージョンコード破り。欧米でしか売っていないビデオソフトを入手して、日本の端末で見られない。また、日本で売っているビデオは、日本語字幕という付加価値が入っている代わりに高い。それがなくてよければ、安い海外ビデオを買うのは、ユーザの権利。ただし、海賊版を買うのは、明白な権利侵害になる。MacbookProなど、Macのリージョンコードは実は解除できる。別途書く。
  5. Mac OS-X Lionから、PowerPCアプリのemulatorがなくなっています。これも、Apple既定路線への不当な誘導であり回避したい。
  6. 日本語が使えない電子ブックリーダで日本語が読めるようにするのも、他の電子ブックリーダ用に買った電子ブックのDRMを解除して、他の電子ブックリーダで読むのも正当な権利。ただし、DRMを解除したものを、違法に流通したら、これはあきらかに非合法行為。
つまり、作者の権利を尊重し、正当な対価の支払いを守るのが重要だと思う。
Macは技術的には良いが、既定路線への強引な誘導が強すぎる。そういうのは、断固戦うべきだと思う。

著作権をどう考えるか)
私は次のように考えている。
  1. 技術でまもる。(DRMとか)
  2. 法律でまもる
  3. 文化でまもる
本来は、3であるべきだと思う。1,2では守りきれない。著作権を尊重しないと、著作者が正当な権利を得ることができず、良いコンテンツが育成されない。
そして、次は2の法律で守る。つまり、違法な流通や海賊版などは、法律で摘発する。

1の技術で守るのは最後の最後。どうせ守る、破るのいたちごっこになり無駄な労力を使うし、先に書いたDVDリッピングのように、正当な利用も阻害される。

1や2が不要になるような、文化を育成していきたい。そうでないと、以下のような、部下の破壊がまかり通ってしまう。既得権益の保護と、著作権の保護がごちゃごちゃになっている。

2011年12月1日木曜日: どんどん消されるYouTube, 著作権法はこれでいいのか?


相乗りでいいのか)
日本人はとかく相乗りが多い。やばそうなうちは、手を出さない。が、それが改善されると、相乗りしてくる。典型的な例がLinuxだと思う。
日本企業は、Linuxは特許で訴えられる危険がある、ソフトが不安定だといってずっと無視してきた、一方海外ではLinuxを使えるようにと、努力してきている。
  1. Linuxのソサイアティが、不明瞭なコードを除外してきた
  2. 特許紛争で戦ってきた
    http://japan.internet.com/webtech/20110509/1.html
  3. IBMなどは、自社の特許をLinuxのために無償供与した
    http://www-06.ibm.com/jp/press/2005/01121.html
この裏側には、革命で権利を切り開いてきた欧米文化の戦うというのと、日本の和を重んじ、妥協でなんとかするという違いがあると思う。「君子危うきに近寄らず」は、日本や中国だけで当てはまるといったら言い過ぎかも知れないが、そういう相乗りは、欧米からは卑怯に感じるのだと思う。そして、それが、スーパ301条のような米国のごり押しになって、日本に戻ってくる。

スーパ301条) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0

以下にまとめた。

2011年11月26日土曜日: 日本を日本たらしめていること


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