You can read this blog in any language using google translate as follows:

Goto http://translate.google.com/
Paste URL in the box and select "Japanese for From Language" and "To Language". Then click "Translate".

English translated pages are here:
http://bit.ly/xPuXoy

你可以閱讀這個博客,在任何使用“Google”的語言翻譯

本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2011年8月2日火曜日

Apple社の所有現金は、米国連邦政府を上回る (Microsoft, toyota, IBM, HPとの比較など)

米国の債務超過(デフォルト)懸念を受けて、米メディアが一斉に報じた模様。
たとえば日本でもITmediaで紹介されている。

ITmediaの日本語記事) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1107/29/news058.html

https://www.checkcity.com/Blog/post/2011/08/Apple-Has-More-Cash-On-Hand-than-the-US-Federal-Government.aspx

にある、2011/8/1の英文記事では、

米国財務省 (Treasury Department) の手持ち現金が: $73.7Billion = 5.89兆円
Apple社の手持ち現金が:                   $76.4Billion = 6.11兆円

ということらしい。円は1ドル80円換算のもの。政府のもつ現金と一企業の現金ストックを単純には比較できないとITmediaにはあるが、Appleはよくも溜め込んだものである。ITMediaの記事には、以下のような解説もある。
「現金残高を積み上げていくAppleに対し、株主からは『投資するか株主還元すべきだ』という批判も根強い。Appleはかつて資金不足で破たんしかけた過去があるため、現金保有について保守的になる傾向があるとも言われている。」
日本企業の経常利益をみるとトップのNTTが1.1兆円。これの6倍近い額を現金で持っているのである。おそろしい企業である。

経常利益ランキング) http://www.nikkei.com/markets/ranking/keiei/keijo.aspx
6兆円という現金がどういうものか想像するに、流通通貨量を見るとわかる。

円とドルの流通通貨量) http://www.chikawatanabe.com/blog/2006/09/post_4.html
■ 通貨流通総額
- 日本:79兆円
- 米国:7990億ドル = $799Billion

なんと、Apple社は、流通通貨量の1割り近い現金を(もっとも、貯金の形だろうから現金にはなっていないが..)一社で保有しているのである。

もちろん、通貨として流通していない分を含む、現金(キャッシュ)相当の資産は、はるかに多い。これは、個人金融資産として示され、日銀の発表では2009年9月末の時点で、日本のそれは、1,439兆円と円の通貨流通総額の20倍近くになる。
2008年と若干古いデータではあるが、日米英独仏の各国の個人金融資産の比較が以下にわかりやすく比較されている。日米の個人金融資産の突出ぶり、日本の預貯金比率の高さは目を引くところである。また、日本は世界一の現金貯金保有国なのである。(どうも将来の不安から、高齢者などが大量に現金を溜め込み、うまく循環しないので、国民の豊かさにつながっていないようではあるが。)

個人金融資産の各国比較) http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-883.html

話を戻すと。。
アップルの驚異的な収益構造の変化) http://gigazine.net/news/20100527_apple_microsoft_market_capitalization/
にあるグラフをみると、低迷していたAppleはSteve Jobsというカリスマの復帰によって、低迷から立ち直り、時価総額でMicro Softを抜いた。そして、手持ち現金は、冒頭に書いたように米国連邦政府をもしのぐということ。

そして、現在の成長を続けると、あと2年で売り上げもIBM, HPを上回るとのこと(以下)。
Apple Will Exceed Sales of IBM and HP)http://nokiainside.com/?p=1695
HPの売り上げは、$126Billion
IBMの売り上げは、$100Biilon

Apple社の2010年の売り上げは、$63Bilion。これが2年で、上記を抜きさると予想されている。
Apple's $63.5 Billion Revenue Year)http://seekingalpha.com/article/211977-2010-apple-s-63-5-billion-revenue-year
この売り上げで、冒頭に上げた大量の現金を保有する背景には、この利益率があろう。

2009年度と、ちょっと古いが、Appleの収益構造の解析と利益率の解析が以下にある。
Appleの驚異的な収益構造の変化)  http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-1055.html

Appleというのは、完全にハードウェアの会社である。Music store, App storeやソフトはハードを売るためのおまけである。

アップル、デル、HPの営業利益率比較) http://news.livedoor.com/article/detail/5277592/
によると、営業利益率は、2010年にはなんと28.2%である。ここにあるが、Dell, HPの営業利益率は10%を切っている。NECの営業利益率は、1.4%とのこと。NECの営業利益率は2010年には若干改善して、1.9%である(以下)。
 NECの開示する財務指標) http://www.nec.co.jp/ir/ja/finance/segment.html

商品戦略性の違いが、結果に現れている。高い付加価値を与えるには、デザインを良くし、ブランドイメージを与えるのが一番だと思う。
たとえば、ルイビトンはビニールの財布を高い値段で売り、営業利益率は19.9%である。エルメスは、皮のかばんを100万円以上で売り、それでも品薄だという。営業利益率は25%を超える(以下)。ロレックスの財務諸表はwebでは見つからなかった。ロレックスサイトにも掲載されていない。http://rorekkusudeitona.dorakue9.com/1.html によると、世界でもっとも有名なブランドのベスト3は、メルセデス・ベンツ、ジョルジオ・アルマーニ、そしてロレックスらしい。

ルイビトン) http://blog.goo.ne.jp/thinklive/e/274698071764434b3d1ae9f6a1183c3c
エルメス) http://www.ritsbagakkai.jp/pdf/422_07.pdf

Appleは、他のガジェットベンダと違い、デザインを改善し、名入れサービスをし、Apple Storeというブランドショップを設け、まさに、高級ブランド化する戦略を取ってきたと、私は考えている。その結果、エルメスをも超える営業利益率を達成してしまった。

また、以下に書いたが、Appleの製品数はきわめて少ない。選択と集中ができているので、すさまじい勢いで製品を更新し、他社の追従を逃れることができる。これだけ製品数が少ないのに、下の方の社員には、納期にきわめて厳しく馬車馬のように働かせるということっである。

2011年11月13日日曜日:  Appleの製品数はとても少ない


また、製品でも八方美人は狙わずに、狙いを絞って開発するということである。ジョブズは、その割り切りが旨いだけだという人もいる。確かに、ジョブズを知る人で、「彼は、偉大な面と、クソの面の両方がある」と言っていた人がいる。ビジョナリは、割り切りが必要だということであろう。


別に難しい理論は何も必要なく、単に周りを良く見渡す、そして徹底的に学ぶ。それだけで、これだけの成果が得られるのだと思う。

NECに関して言えば、PC98が隆盛を極めていた頃は、BitInnをつくり、サードベンダーを巻き込み、筐体デザインを統一し、みごとにブランド戦略をやっていたように思う。追い上げられているうちに、その一番大切な手法を忘れてしまったのか。。

Appleの利益構造では、ソフトがおまけだといえ、iPod Shuffle, Phone 3GS/4, iPad 1/2, 一部Apple TVも. でソフトを完全共通化、さらにキャリアが変わろうがプラットフォーム(端末ハードウェア)は世界共通にして、開発コストダウンをしている。アプリは、SDKを用意し、インセンティブを与え、プロシューマに開発させ、膨大なラインナップをそろえた。ただ、アプリ認証のために、それなりの人員を雇いコストはかけている模様。
以前、購入したアプリが動かなかったことが一度だけあったが、報告したら即座に代金が返金された。脱獄ファンには、うっとおしいアプリの認証システムではあるが、このアプリの信頼感が確保でき、大多数の顧客向けには貢献しているのであろう。
Appleの成功を解析しだすと、まだまだ、きりがない。以前、相当解析したのだが、これくらいでやめておく。。

いっぽうガラケーは、機種・世代・キャリアごとに全部ソフトもプラットフォームも違った。(もちろんJavaで同一ラインアップでは、アプリ開発を共通化しようとは努力したようだが。。) この時点で、もはや勝負になっていなかったように思う。負けるべくして負けたのである。

世の中には時の運なんてものは存在しない。勝つときも負けるときも、積み重なる理由があるはずである。運だと感じるのは単に分析しようとしていないだけだと思う。

ちなみにトヨタの2010年売り上げは、18兆円= $225Billion (1ドル80円換算)なのだから、先のIT企業に比べても、はるかに巨大企業である。。

が、トヨタの財務諸表 (MSNマネー) http://jp.moneycentral.msn.com/investor/invsub/results/statemnt.aspx?symbol=JP:7203&lstStatement=CashFlow&stmtView=Ann

から計算すると2011のトヨタの現金相当の保有額は、2兆円となり、アップルには及ばない。(が、すごい額には違いない)
以下のトヨタの財務指標によると、営業利益率は景気のよい時期でも10%には満たない。それでも他の自動車メーカよりはずいぶん良い。

トヨタ社提示の営業利益率データ)  http://www.toyota.co.jp/jpn/investors/financial/financial_data.html

Jobsは技術に関しても大変すぐれている。Apple II, Macintoshの設計はもちろんのこと、iOS, Mac OSやそのプログラミング環境の母体は、Jobsの作ったNext Step時代から脈々と受け継がれている。アプリのプログラミング言語Objective-Cにしても、そのころに端を発し、UI記述のCarbon, Cocoaもこのころから引き継がれている。技術に関しても、コダワリをもち、戦略性をもって対処してきていると思う。それに関して、以下のような逸話を聞いたことがある。

「駐車場に車を停めたSteve Jobsに子供がIBM PCのキーボードをもって歩み寄り、サインをせがんだ。Jobsは、車の鍵で、そのキーボードから、ファンクションキーと、Caps Lock, Control Keyを取り外し。『さあ、これでいい』と、サインをしたそうである。」 そのせいか、Macには今も!!!正しい!!!! 位置に(コンピュータ使いなら、もっとも頻繁に使う) コントロールキーがついている。(最新のMacbook Pro/AirのCaps lockの位置は、IBMPCと同じ位置に移ってしまっている。残念ながら。) 日本の経営者で、自社製品とか自社技術にこれだけコダワリをもつ経営者がどれだけいるだろうか。。
日産のゴーンは、車が本当に好きで、サーキットで自らテスト走行するらしいが。

低迷する日本のIT産業にも、Appleを大躍進させたSteve Jobsのような、戦略性のある大カリスマの出現を期待したい。

話し変わって・・

最近、シリコンバレーにはインド人が多い。と思いきや、年間12万人に発行されるHビザ(専門知識を持つ大卒者等に発行される就労ビザ、Greenカード、市民権にもつながる)のうち、8万人がインド人とのこと。アメリカのIT産業は、ゼロの発見者インド人に支えられているということだろうか。シリコンバレーは、インドと中国の属国状態とも言えるかもしれない。。カリフォルニア州の州都サクラメント近くにあるFolsumのIntel研究所は、全従業員3,000人のうち2,000人がインド人らしい。

日本人の技術者は、インド人に負けず優秀だし、はるかに勤勉だと思うが、英語の壁はいかんともしがたい。。悔しい。。
日本の英語教育システムの早急なる改善に期待したいところである。
blog comments powered by Disqus