米国シリコンバレーには、非常に危険な高速ランプがいくつかある。なかでもとりわけ危険そうなものを紹介する。しょっちゅう事故がおきているらしい。以下に、写真を掲載する。
右側通行なので注意していただきたい。橋上を左右に走るのが、El Camino Real (82号線- 一般道, 幹線, スペイン語で "王様の道"、メキシコまで続いているとある、http://d.hatena.ne.jp/satox/20090723/1248344376 が、Google mapでみると、San Francisco 南でi280と交わるあたりで、San Jose Streetと名を変え、次にGuerrero Streetなどと次々に名を変えて101と合流し82の名前も無くなってしまうように見える。一方南側は82という名前は残るが、San Jose空港あたりで、The Alamedaと名を変え、Monterey Rdなどと次々と名前を変えていき、GilroyでFreeway 101と交わり82の名前も消えてしまう。101はLos Angelesの北で都市高速と合流し名前が消える。ちなみに280はinter-stateなのでi280だが、85も101もinter-stateではない。高速の印も違う。inter-stateは南北に走るのが奇数番の数字、東西が偶数番になっている。さらに余談だが、アメリカはすべての道路に名前がある。これは、人の名前だったり、都市の名前だったり、フルーツの名前だったり、エリア毎に特色がある。そして住所は道路名と番地でふられている。番地は、道路の一方側は奇数、反対側は偶数と決まっており、さらに1ブロックで100番違う、道路の方向に沿って単純に増える、とかルールが決められているので、ナビが無くても、とてもわかりやすい。-- だいぶ脱線したので、そのうち内容を補充してリファレンスを取って別記事に移すことにする。)、橋下を上下に走るのが、Freeway 85である。右下の円形道路を通って高速に合流し、上側の円形で高速から抜ける。なんと、この高速との合流部分の併走距離が50m程度なのである。
アメリカ人は、渋滞を防ぐために高速では絶対に減速しないように教えられている。したがって、高速から82に抜ける車は、82の高架橋下の50mの合流車線に移ってから減速する。
大変なのは、下の円弧を通ってFreeway 85に合流する車である。高速側は65〜75Mile/h = 105〜112km/hで車が走っている。50m程度の区間で、上記82 (El Camino Real)に降りる車とすれ違いつつ、高速に合流しないとならないのである。
さらに合流を危険にしているのは、アメリカ人の多くは、ランプから入ってくる車をみると、ブレーキを踏んで入れてあげようとするのではなく、その前に行こうとして加速するのである。本線上を加速しつつ突っ込んでくる車の前に入るか、後ろに入るか判断しつつ自車の速度を調整し、本線上の車速にあわせないとならない。
50mの合流車線で加速するのは不可能なので、その手前の円弧の終わりあたりから加速する必要がある。この時点で、高速側を車がやってくるかは予想できない。それを考えていたら加速できないので、思い切り良く加速して、高速側からやってくる車や、82に抜け出そうとする車とタイミングを合わせつつ、50mもない合流レーンで合流していかないとならない。まるで、F1 グランプリなどカーレースのピットレーンの出口のようである。
昔、この85を通勤に使っていた。50mの合流部で止まってしまっていた車をみた。こうなると、もうにっちもさっちもいかない。親切な人が高速側を減速し、うしろの車をさえぎってくれるのを待つか、あきらめてそのまま出口側の円弧に進んで、82に出て、U ターンでもしてやり直すしかない。普通はそうなった時点で、このランプを使うのはあきらめるだろうが。。。Freewayには入り口が割と沢山あるのと、82逆方向からの合流ランプはゆるい円弧だし、合流レーンでのすれ違いもないのでさほど難しくない。と、いっても合流レーンの長さは、日本の高速道路の標準からすると、やはり相当短い。
さらには、右レーンを上に向かう方向には、このランプのすぐさきに、237という別の高速へのランプもある。Freeway 85の高速では、237に移るため多くの車が右(走行車線)によってこようとする。朝晩は渋滞するので良いが、そこそこの流量で流れているときに、このランプで高速に合流しようとすると大変である。(85の上側から82左側へ抜けるためのランプがないのは、237経由で82に抜けるルートがあるからである。) 237を含めた全景写真を下に引用する。
近くにすむ人によると、しょっちゅう事故があるらしい。昨晩も、車が円弧を曲がりきれずに、横転していたらしい。死亡事故も多いとか。
昔は一面のアプリコット畑だったはずで、土地がふんだんにあったはずなのに、なんでこんな危険なものを作ったのであろうか。
写真の左下には空きの土地があり、最近、ここを使ってランプを改造しはじめたかもしれない。この危険なランプは、もうじきなくなるかもしれない。
以前は、Freeway i101とFreeway 85の合流点も事故が多い危険箇所だった。ここは、ランプを出る車と入る車、さらに高速間を移動する車が交差して、しょっちゅう事故があった。その後、立体交差に作り替えられ、今はずいぶんと走りやすくなった。同じように、この82 と85のランプも改善されるのを期待したい。
16年間のご愛読ありがとうございました。
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以前よりお伝えしていたように、本日3月31日をもってTechCrunch
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2 年前