アメリカ人は、会議でははっきりとものをいうが、間違っていたら直ぐにフォローをする。
どうも夫婦や恋人関係も同じであって、問題があれば直ぐにフォローするし、フォローがなければ、それは駄目=離別ということらしい。
一方、日本はこの辺をぼかす文化なので、いつの間にか夫婦関係が破綻していたが、一方は全く気づかなかったということが頻繁に起きるようである。
これはビジネスでも同じであり、不都合があれば直ぐにフォローしないと、アメリカの会社との関係は破綻すると考えたほうがよいであろう。
会議でもそうで、アメリカ人は基本的に脳天気でおおらかであり、日本人ほど几帳面で律儀ではないので、言質を取るなんてことはしない。一方で、「おもしろいね」「やろうやろう」とか、良い反応をしてあげないと、「それは駄目なんだね」と思われてしまう。日本流の「善処します」とか、「考えておきます」では、気持ちが通じないのである。
話を戻すと、米国の会社からフォローがないということは、すでに破綻しているということでもある。
日本人とメイルとかでやりとりして、よくあるのは、反論があるときには返信が来るが、賛同したときには返信がないことである。日本人なら、無返事=賛同で察しがつくが、欧米人には、フォローがないので、関係が切れたとしか思ってもらえないかもしれない。
アメリカ人も日本のやり方を理解する必要があるが、日本側も先方のやり方を理解しないと、コミュニケーションは成立しない。行き違いがあれば、お互いに損をするだけである。
ハリウッド映画やアメリカのTV番組を見てもこれは分かる。ストーリーが非常に単純でわかりやすい。複雑なことをやっても受けいれられないのであろう。
外人講師による異文化コミュニケーションとか、海外マネージメントとかいう教育があった。日本はhigh context文化、欧米はlow context文化。日本のようにcontext(文脈, 背景知識, あうんの呼吸) はないので、欧米では口に出して言う(もちろん、態度や目配り手の動きは日本以上に重要なメッセージを発するのだが...)がすべてなのである。