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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。
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2013年2月7日木曜日

大学の本分は教育ではないのか。。


http://agora-web.jp/archives/1515336.html に「大学の研究は産業振興に貢献するのか」という記事がある。以下に引用するような、データをあげたうえで、

大学の研究成果により短期的な産業振興、経済発展を成し遂げるという考え方については懐疑的にならざるをえない。データを見ればわかるように、これまでの約10年の間に大した効果は無かった。 
 大学の研究ですぐに経済活性化できるなど過度な期待をせずに、長期的視点で研究を見守っていく方が良いのではないだろうか。産学連携を通して大学の研究力、教育が向上し、長期的に見れば日本の経済活性に繋がるのだから。 
 やはり、それは社会が許さないだろうか。
と結論づけている。

大学の本分は教育)
私は、産学連携とか研究力と言わず、まず教育に力を入れて欲しいと思う。以下にまとめると。

 大学の本分は教育と思う。20代前後の一番柔軟な頭脳を最大限に延ばし、クリエイティブにして、次の世界を背負ってもらわないとならない。
 単なる研究なら、卒業してからでも十分長い間できるが、教育と自分の将来の方向付けは(特に終身雇用が強く残る) 日本では、大学のあいだにしかできない。
 その教育に必要なプラットフォームとして研究が位置づけられるべきで、それが産業に役立つとかそういう短い視点になるべきではない。学生が卒業したずっと後で役立つ研究テーマも良い。そういう点で、大学の先生が御用学者になって、政府の方針付けなどに時間を割くのも反対である。

 また、教育の中には人格教育も含まれるので、就職できなかったから大学に残るとか、企業で人間関係が上手くいかないから大学に戻るとか、そういうものも断ち切って欲しい。そのためには、大学の先生に高い給与を払い、待遇をよくして、研究や教育環境ももっと優遇して、だれもが競ってやりたい職種にするべきである。

 それが日本の競争力を強化していくと思う。

教育と産業の交流・切磋琢磨)
従来は教育界と産業界が分離しており、ようやく日本でも、産業界から教育界に流れる人が、年寄りだけではなく若手も増えつつあるようである。

米国では、教育と産業界は、相互に高い流動性を持っている。二足のわらじをはいて成功している先生も多い。
さらには流動性を高めつつ、研究テーマや教育の段階で、教育界と産業界が棲み分けるよりも、競争して切磋琢磨すべきなのではなかろうか。

グローバルな競争の時代であり、世界は若い人達が全く新しい会社を立ち上げ、人を使ってビジネスを成功させる時代である。その若いリーダ教育の締めくくりをするのが大学の教員である。
「大学の先生は変わり者でよい」では、もはや済まない時代だと思う。そういう大学には世界中からは優秀な人材は集まってこないと思う。

日本の大学に世界の優秀な学生が来ないといわれて久しいが、世界から優秀な人材を集め、日本では次々に強いベンチャーを輩出する米国の大学を研究し、その理由について調べているのだろうか?

米国では徹底的に教育をしている)
以前のblogをいくつか参照したい。色の部分がハイパーリンクになっている。
特に、Thought for the Weekend で書いたように、良い先生は人間教育、「リーダーたるべきものどうあるか」の教育もしている。

2013年5月6日月曜日: Stanford大学の授業


2013年2月5日火曜日: 米国の理科教育
 では、高校での理科教育を書いた。

2012年10月12日金曜日: 大学の役割とは?

    には、寄付により自由につかえる膨大な予算をもつ米国の私学について書いた。

2011年12月31日土曜: 本当の教育者、本当のプロとは

    では、Stanford大で教官が教育に力を入れている点を書いた。米国の大学は特許数は多いかもしれないが、やはり教育が本分だと考えている。

    には、日本での大学受験戦争の歪みを書いた。

   には、全員へのリーダシップ教育の重要性などを書いた。

2012年1月25日水曜日: 大学の秋入学 - もっと大胆に改革したらどうか
   には、大学入試の改革提案を書いた。東大秋入学ですら、どうも立ち消えになりそうらしいが。。


2012年5月20日日曜日: 日本の教育は早々に改革すべきである

 教育改革に対する、中間まとめ

2012年10月12日金曜日

大学の役割とは?

米国の大学は、東海岸はアカデミズムを求めるのに対して、西海岸は、先生がベンチャーを興したり、金儲けに直結しています。

ただしMITは)
http://www.ted.com/talks/lang/ja/neil_gershenfeld_on_fab_labs.html のファブラボですが、かなり以前から学生に大人気で、成果もあがっているようです。実践的なところと、今は役に立たないけれどぶっ飛んだ発想をする。この両方を捕らえているところが、シリコンバレーとは違うMITらしさだと思います。http://bit.ly/UON0xu にも、そんなことが書かれています。どうしても金儲けに近付くStanfordと、ハーバードの中間ぐらいのポジションでしょうかね。。

しかし、こういうITを活用したモノ作りを世界に広めていったときに、日本がもの作り立国などといっていられるのでしょうか。。今は、中小企業など部品産業のモノ作りはやはり強いので、貿易黒字が出て円高なのでしょうが。。

日本にも) 慶応の田中准教授も、日本でこのファブラボを実践されています。http://xd.sfc.keio.ac.jp/people/faculty/hiroya-tanaka/ 鎌倉とつくばにあるそうです。
あとスイッチサイエンスがやってる、半田付けカフェ http://bit.ly/SUUDL9 も同類のようです。

国立大学から、なぜこういうものが出てこないのでしょうね。大事な教育なのに。。

シリコンバレーの中心にあるスタンフォード大学は)
Stanford大学はある一つの基金だけで5年で4,800億円の寄付を集めています。(後述 TCO Fund) 先生たちの多くもベンチャーの企業経験があり、ベンチャーと大学を行ったり来たりしています。その結果、途方も無く金をもっているようです。これが、シリコンバレーでベンチャーが生まれる原動力の一つだと思います。残念ながら、日本の大手企業も日本の大学をすっ飛ばして、直接Stanford大学に高額共同研究費を払っている状況です。(これは何とかしたいと思っています。)

たとえば、学内に Jerry Yang & Akiko Yamazaki の名が書かれている工学部ビルがあります。「え、日本人の女性!?!」と思って調べると、Stanford卒の台湾人実業家でYahooの創業者 Yang氏と同じくStanfordで学んだその奥さんAkikoさんが、50Mドル = 40億円(1ドル80円換算)を寄付して建てられたビルらしいです。(写真)  http://bit.ly/SYz390 (こういう寄付は上記のfundとは別だと思います。) Yahoo創業者の奥さんは、京都で知り合って、Stanfordで学んだ日本人女性だったのですね。



Computer Scienceの入っている(Bill) GatesもEEの入っているHewlettとPackardビルも、そのたビルも全部寄付者の名前がついています。(Appleの名前が一つも無いのが面白いですが。。)

図書館は、ほとんど書店と思えるくらい新刊書ばかりですし、http://bit.ly/PYDAYw にも書いたように、computer 関係の本であれば、ほとんど電子ブックで読めます。このためか、Stanfordのbookstoreは縮小に縮小を重ね、地下を撤退、2Fを撤退して、今は主力の1Fをお土産とトレーナ売り場に引き渡し、本は2Fでほそぼそと売っています。

TCO Fund)
Stanford大は、TCOという5年のファンドを$6.2B (78円換算で4,800億円)に増大するらしい。うち$1.5Bで建物を建築・修理するらしい。また、$250Mの学部生用の研究ファンドに当てる。もともと、$4.3B( 3,350億円)だったが、寄付で十分まかなえるので、増額したとある。この資金で、また建物を改良していくらしい。
http://bit.ly/xMPplo 産業育成のサイクルが上手く回っているということと、富が一部成功者に集中しているからできることであろう。

一方日本の大学の場合には、http://bit.ly/PYJo47 をみると、国立大学トップの東大ですら、年間878億円である。

私学の場合には、http://www.shigaku.go.jp/s_hojo.htm をみると、私学すべての総額で年額3,200億円しかない。これを、私立大学596校 http://bit.ly/PYKixD で割るわけなので、お寒い限りである。

寄付金入学について)
以前、NHKでやっていたハーバード大マイケルサンデルの熱血授業@東京大学で、「合否判定レベルぎりぎり、だが、お金持ちの学生がいて親が100億円の寄付金を払うといっている。入学させるか。」という議論をしていました。ほとんどの学生は、「不公平だ。」との意見でした。「自分達の学業環境が充実するではないか。。全然できないわけではなくて、合否ぎりぎりだよ。」というサンデル教授の呼びかけがあってもです。

大学への入学の目的が違うように思います。日本の大学って、競争に勝ったことの単なる証明なのかと思えてしまいます。
こういう証明としての価値を、ミクロ経済学ではシグナリング: http://bit.ly/RcWU5a と呼ぶらしいです。

シグナリング)  生産性向上に影響を及ぼさないにも関わらず高学歴者を雇う

日本のお金持ちは寄付をしようともしないのだろうか?)
3つの理由を思いつきました。

1) 日本の産業界は日本の大学をあまりあてにしていない。
 バブルの頃に、「大学では勉強をしなくてよいので、クラブ活動とバイトをして社会勉強をしてこい。専門教育は会社でやるから。などと、いっていた会社も沢山有りました。。」。専門教育をやるのが、大学のはずなのに。。ところが、今になると、事業に直結した成果がでるからとかいって、米国の大学に研究資金を払って、客員を送って企業が沢山ありますね。

2) 日本は大学でお世話になった人は、安定志向で、雇われ役員が多い。
当然、個人としては寄付できないので、会社として寄付して得になる税制が必要かと思います。個人事業主で成功しているひとは、大学とは関係ない、たたき上げの人とか、中小企業が多いのではないのでしょうか。
また、ホリエモンにしても、三木谷さんにしても、事業で成功していますが、大学教育の恩恵とは言えないではないのでしょうか。。SBの孫さんも、UCB卒 http://bit.ly/TBuDKR で、日本の大学の恩恵はありません。

Steve Jobsの寄付したビルは、Stanford大にはありません。彼は、Stanford大から学位をもらって、演説はしていますが、かれは、そのときの学位授与スピーチで、大学から学ぶものは無かったといっていることと関係しているのかもしれません。(以下に書きました)

2011年10月6日木曜日: Steve Jobsよ安らかに眠れ


3) アジア人は財産を子供や親族に残すから。

 中国人の大家も節税のためかもしりませんが、家賃が30歳越えの結婚している息子でした。
 ところが、米国人は子供が18歳を過ぎると他人。知り合いの白人は、親が重役で大金持ちなのに、子供は小さな賃貸に住んでいました。
 子供に財産を残そうとしたら、他人に金などあげたくないのでは。。本当は、教育に寄付をするのが、競争力向上・産業の再生産としては必要なのでしょうが。

文科省は機能しているのか...)
トヨタやNECなどは、調子のよい時代に、自社で、職業訓練大学を作ったりしていました。既存の大学に技術と金を支援して強化すればよいのに。。

文科省が余計な口を挟むので、大学が硬直化してしまったのかもしれません。結構、最近まで講座制 http://bit.ly/RcPuyX などという時代遅れのシステムが残っていて、時代に合った柔軟な授業の変革がやりにくかったようです。

日本にいらないものは、文科省と経団連かもしれませんね ww