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60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。
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2012年12月13日木曜日

原発議論の課題と放射能の害

今までの原子力行政には問題があったが、それ以上に、原子力反対の人の見解には、ロジカルで無いものが多いように思う。以下に、どういう点に問題がるのか整理しておくと。
  1. 感情論によるイデオロギー論
  2. 現実離れした一方的な見解
  3. 多面的な見方がない
  4. 科学技術に基づいていない
  5. 新たな産業を興す方向性で動き出している
5の方向性が成功のメドが有り、みながハッピーに暮らせる結果になるのであれば、決して悪いことでは無い。後戻りをする事など、世の中にはいくらでもある。

が、以下のことがありえるということは、真剣に議論しておくべきである。再生可能エネルギーは、広く薄く広がる今の太陽エネルギーしか利用できない。石油も石炭も、過去の大きな蓄積なので、効率的に集めて安く活用できるという本質的な違いがある。

2012年12月12日水曜日: 脱原発の起こす本当の問題: とうとうピークオイル問題が起きる


以下例を挙げる)

廃炉の議論)
まず、廃炉にもいろいろ手法がある。http://bit.ly/STNFcX に詳しく書かれている。簡単に書けば。
  1. 燃料を取り出して、フタをするだけ
  2. 放射能に汚染された炉心などを処理する(wikiには、こちらを廃炉と定義している)
2は放射性廃棄物が大量にでるので、その処理が必要。また、作業員の被曝量も増えかねない。現に福島事故直後は、放射能漏れを防ぐため、突貫作業を余儀なくされ、作業員は、風呂も入れず過酷な環境で、相当の被曝をしつつ作業していた。

http://bit.ly/STPaI4 には、福島の地元の人が作業員になっており、被曝量は年間40ミリシーベルトとある。

フタをするだけなら、格納容器は放射線閉じ込めのために作られているので、作業も比較的容易。だが、停炉とはあまり変わらないともいえる。2つまえのwikiにある東海原発の解体線表をみると15年かけて炉心を解体している。2のやり方をする場合には、「即刻」といっても、一つの原発だけでも相当に時間がかかるのであり、日本にある50個の原発を廃炉にした場合には、「即刻」などはありえない。作業するのは、実績のある少しの専門業者だけであり、順番にやるしかないのである。「即刻」というのは、単に直ぐ始めるというだけであり、全部が終わるのは相当先、「即刻」は、レトリックにしか過ぎない。

「即刻」を実現しようとすれば、福島事故対策のように作業員を相当に被曝させたうえで、放射能漏れの危険も高い突貫廃炉作業をすることになる。この場合には、「即刻」を叫ぶ人たちが、防護服を着て、皆で作業をするのが筋であろう。(放射能が怖いので名乗り出るはずもなかろうが。)

浜岡や福島の廃炉がどうおこなわれたかの詳細は今後調査する。

廃炉のための作業員)
廃炉の為には放射線まみれの原子炉の中で働く人が必要なことを考えたことはあるのだろうか。そして、今でも福島原発では高濃度汚染水の中で、それを処理する施設を作ろうと働いている人がいる。

放射能防護服などは存在しなくて、単に粉じんを防ぐだけのもの。だいたい防護服を作ってもアルファ線ぐらいしかとまらない。
なので、交代で被曝量が安全(といっても基準より遙かに高いが。。)になる範囲で働いている。

結局、そういう事実を無視して、自分達が怖いから、即刻廃炉にしろ。東電はケシカラン。といっているのは、信じられないくらいに現実を無視したエゴ。。。多くの人は知らないので叫んでいるだけだと思うが、取材をすれば状況はわかる分かっていて喧伝している確信犯もいるのではないかと思う。

超高濃度の放射能以外は実はそんなに危険でないから、作業員が働ける。ということを無視して、超低濃度の放射能を怖がる矛盾。

廃炉について)
以下のロジックの連鎖を解消できないのなら、廃炉にして原発を辞めるのもやむなしかと思うが、消極的な対策ではある。どこかを技術や運用で解決すればよいのだが、「100%の安全を保障しよう」と思った時点で、4の結論に短絡せざるを得ない。ここで、3.2の風評被害は実際におきているし厄介な問題である。
  1. 地震などで、想定を越えた災害は必ず起きる
  2. 災害措置でヘマ、ないしは設計想定外があって、原発事故が起きる確率はゼロにならない
  3. 2つの意味で問題がおきる
    1. 本当に害のあるレベルの放射線が大量に放出される
    2. 放射能は怖いという常識は変えられないので、健康に害の無いごく微量の放射線量であっても風評被害が起きる
  4. 原発全廃しかありえない
放射能への恐怖)
日本政府や東電幹部の危機管理に問題ありというのは納得だが。

放射能は見えない、感じないというのが恐怖を駆り立てて感情的な反動に走っている。悪霊と類似している。

化学的廃棄物は化学的に処理するしか無いのと同様に、核の問題は、核でしか解決できない。なので、核技術から逃げていたらなにも解決できない。

2012年12月4日火曜日: エネルギー問題と画期的な新型原子炉と核アレルギー


に書いたように、原発技術は昔よりはるかに進歩している。これを理解していない原子力行政も問題である。

村八分みたいな差別がおきている)
放射能をこわがることで、福島の人たちの産業。農業・漁業・観光等に重大な影響を与える。風評被害である。

また、福島の人とは結婚するなとか、遺伝子が壊れているから福島の人同士も結婚するな。子供を作るなという、信じられない差別発言をした(ニセ)専門家??「公益財団法人・日本生態系協会の池谷奉文会長」 http://www.j-cast.com/tv/2012/08/31144654.html?p=all もいる。

課題を整理すべき)
原子炉に対するテロの危険)ほとんど議論がされていないのだが、技術的・社会化学的に議論すべきである。テロをする側の効果に対して、リスク・コストの対比を考える必要がある。現に、テロの対象となるのは、英米がほとんど。
良くないことは以下。
  1. 過去の調査をして、分類整理をしない
  2. 思いつきで、対策する
  3. 絶対安全をめざし、過剰コストをかけたり、逆にデメリットを増やす
3については、以下に書いた。

原子炉テロに関しては、以下を整理すべき。
1) 放射能が怖いもので無ければ、テロをする価値もない
2) 強固な格納容器を持つ原子炉を狙って暴走させることが可能なのか。暴走してメルトダウンしても、直接的な被害がどれくらいあるのか。
3) 通勤ラッシュ時の新宿駅でも攻撃するとか、新幹線を爆破したほうが、被害は大きいのでは。。
4) そもそも、宗教的対立も小さく、国際政治的に魅力のない日本に向かってテロする価値があるのか。

再処理の問題)
再処理に関してはプルトニウムの取り出し問題がある。軽水炉核弾頭にするにはあまりに不安定で早爆をし兵器としては使い物にならない、P240を大量に含んだ、原子炉級のプルトニウムになる。また、U235のようなガン・バレル型 http://bit.ly/XcaWpW ではプルトニウムの原爆は作れず、高度な技術を必要とするインプロージョン(爆縮レンズ)型 http://bit.ly/9yENBc を必要とする。
テロリストが、どこまでそれをやれるのだろうか。。

新型原子炉がビジネスになるか)
新型原子炉については、どこの国が作るかという問題もあるが、日本が最新の技術を持っており、それを捨ててしまうのかということが論点。燃料として再利用できる、劣化ウランや使用済み核燃料を大量に持っているので、自国に作れば経済的にも価値がでるが。

地震と断層)

2012年6月6日水曜日:活断層を避ければ大丈夫という勘違い


のように、沢山のプレートがぶつかって、あちこちに小さな断層がある日本の場合には、断層と震源はほとんど関係が無い。この点では、日本海溝に相当するような、大きな横ずれ断層であるサンアンドレアノス断層が地上に露出して、そこで集中的に地震が起きるカリフォルニアとは訳が違う。だいたい、巨大な活断層なので、見落とすことなどあり得ない。以下に書いた。

2012年11月5日月曜日:地震と断層


ただし)

M7クラス以上の内陸直下型といわれるものは地表に変位が現れることある。

有名なところでは、兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の野島断層や濃尾地震の根尾谷断層など。

今の原子炉は「断層の上に建てない」という前提(これがおかしいのだが!!いわゆる安全神話なので、絶対安全を叫んでしまっている!)で設計しているらしく、冷却配管が断層変位に耐えられない可能性がある。
原発は強固な岩盤のうえに杭をうち、分厚いコンクリートの耐震板をおいて、その上に頑丈な鋼鉄でできた格納容器をおいている。また、原潜の中の原子炉(小型化のために加圧水型が多い。は、振動、傾きが常に起きる状況で、事故が起きない設計なのであり、設計さえしっかりすれば問題はない。

地震が発生し、断層が持ち上がり、原子炉が傾斜し、配管等がちぎれた場合、冷却できなくなりうる可能性が残っている。これは津波による設備破壊にも耐えられないのは、福島事故が証明している。

原子炉だけが問題なのか。。)

日本では、断層の上に高層ビルを建てたり、鉄道を通したり、空港を作っている。これも一歩間違えれば大災害になる。むしろじわじわではなく、一気に死傷者がでることになる。
高速道路や鉄道が通るような、山間の谷間は、日本では、すべて破砕帯であり、断層の塊である。日本でムラができるのもは、古来から、そういうあたりである。


一応、道路の場合は、断層変位に自動車が突っ込んで玉突き事故になったとして、多く見ても数十台の自動車が事故に遭う程度、100人が死ぬ程度ということになっている。
鉄道の場合は、過密ダイヤと言われる東海道新幹線でも4分に1本なので、数千年に1度の地震が発生し、かつ断層変位に列車が突っ込むのは数万年に1度程度だとのこと。道路や鉄道は断層変位で被災しても、数か月程度で復旧できる。ビルが倒れればそれでは住まないが。。



結論)
基本的に断層だらけの日本では、そこはリスクを取る以外無い。

最初から設計に織り込んでおけば、断層変位に耐えられる原子炉は作れる。
今ある原子炉に対しても、冷却だけの問題であれば、断層変位に耐えられるように、最後の防護壁を作るのは可能。そもそも、福島事故では、炉心緊急停止も完全に動作し、冷却配管が破断していないのに、津波の影響で緊急発電系が流されたりしている。

それも、一旦、稼働し始めた蒸気による緊急冷却系をマニュアルにしたがってわざわざとめて、その後、津波で緊急ポンプ系が破壊されたあと、蒸気の系を再稼働させようとして、電源がなくて制御装置が動かなかったというお粗末な結果である。

また、新型の原発設計では、小型炉にして緊急時は空気冷却という手法も提案されている。以下に書いた。

2012年12月4日火曜日: エネルギー問題と画期的な新型原子炉と核アレルギー



結局、断層がどうかとか、関係無いところで議論が停まってしまっているので、建設的な議論にいかない。それが問題である。

昔の日本は、専門ののことは専門家に任せようということであった。ところが、東電事故などで、専門家があてにならない。ということで、素人が勉強しないまま口を出す様になっている。中央官庁への意見とか、教育などに関する、モンスター○○も根っこはおなじように思う。過渡現象なのだろうが、非建設的なので、はやいところ勉強しないで議論するのは、やめにすべきである。


放射能の害)
そもそも、従来、ラジウム泉 http://bit.ly/QVqSin をありがたがり、入浴したり、飲んでいたのはどういうことなのか。。http://bit.ly/XccFLY のようにラジウムの含有量が多いのは、日本では島根県の玉造,池田,湯抱,山梨県の増富,兵庫県の有馬などの温泉。

世界には自然放射能の極めて高い地域があるが、健康上の害は報告されていない。
http://bit.ly/Si0bk0 にある、高放射能地帯の放射線値 0.9〜28mGy/年〜88mGy/年は、別な資料です。  http://bit.ly/Si07Rr より1Rが10mSv=8.77mGyなので、1mSv〜31mSv〜100mSvにあたる。
これら高自然放射線地域の住民の末梢血リンパ球染色体異常は対照地域と比べて増えていた。しかし、健康への影響は認められなかった。とある。
産児の性比、先天性異常、流産、死産、乳児死亡、生殖能(受胎率、出産率)を調べた結果によると、対照群と比較して、「良い」影響も「悪い」影響も認められなかった。とのことである。

ブラジルの高自然放射線地域における住民の健康調査 (09-02-07-03) - ATOMICA -
http://www.rist.or.jp


トンデモない情報に注意)

ECRR(欧州放射線リスク委員会)の科学担当委員であるバズビー http://bit.ly/QYpprr は、、めちゃくちゃの代表のような反原発論者である。良くこれを引用している人がいるが、彼は、人を恐怖に陥れつつ健康グッズを売り込んでいる。

バズビーによるECRRの発表)
http://bit.ly/QYrTWS からリンクがあるが、ECRRは福島での死者数は少なく見積もって40万人と発表し、早くて3年目から甲状腺ガンや白血病患者がぞろぞろ出始める。といっている。もはや2年目それが本当かどうかは直ぐに分かる。

ECRRの発表の元になっているバズビーの報告(英語): http://www.llrc.org/fukushima/subtopic/fukushimariskcalc.pdf

一方、ICRPという正式な機関もある。wiki:  http://bit.ly/VLB3mA  によれば。
国際放射線防護委員会(こくさいほうしゃせんぼうごいいんかい、International Commission on Radiological ProtectionICRP)は、専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う民間の国際学術組織である[1]。ICRPはイギリス非営利団体(NPO)として公認の慈善団体であり、科学事務局の所在地はカナダオタワに設けられている[2]。 助成金の拠出機関は、国際原子力機関経済協力開発機構原子力機関などの原子力機関をはじめ、世界保健機構、ISRや国際放射線防護学会(International Radiation Protection Association; IRPA)などの放射線防護に関する学会、イギリス、アメリカ欧州共同体、スウェーデン、日本、アルゼンチン、カナダなどの各国内にある機関からなされている[1]
ICRP の方法では50年間で余分ながん発症は6,158件であり、半世紀の間に通常250万件の発症が予測されるので、余剰の発生数は6158/2,500,000 = 0.024% 全くもって誤差範囲。

バズビーはこうやって、恐怖を駆り立てて、対放射能健康グッズを売っているようである。

また)
「ECRRは、1945年から核実験や原発からの放射線で6,500万人が、がんなどで死亡したと推定。」しているが、そのような事実は確認されていない。

科学的に考えたい)
http://d.hatena.ne.jp/rakkochan/20110502/p1 では、20mSvを100年浴び続けたら5人に1人がガンになるという京都大学の小出教授のコメントを引用している。100歳まで生きる人がどれだけいるか、統計から表にしてみると以下のようになる。1歳毎の人口数を10年おきに加須いている。

国勢調査による2009年時点の人口統計 http://bit.ly/Wi5TFu を用いている
日本の年代別出生数は、http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2011/23webhonpen/html/b1_s2-1-1.html からデータを取得した。
ただし、1938以前は、ここにはないので、http://www.garbagenews.net/archives/1645759.html のグラフを読んだ。


100年生きるまえの80歳ぐらいで半数が亡くなり、90歳で85%が亡くなっている。100歳になると2%も残っていない。100年20mSvを浴び続けて放射線障害がでる以前に100年生きるのは相当に難しい。

こういう論法を安易に信じてしまう日本の科学教育は全くどうかしている。


ガンについて)
 放射線による人体への影響のほとんどは、癌の誘発要因だが、この癌についての理解も大事である。

癌というと発がん性物質で起きるというイメージがあるが、特段発がん性物質を摂取しなくても、人間の体のなかでは1日にある一定数のがん細胞が、遺伝子のコピーミスなどにより発生しているらしい。ただ、人間の体には免疫機構があるので、それら発生したがん細胞はほぼ全部排除される。ただまれに生き残るがん細胞がでてきてしまうと、それがいわゆる癌に発展していく。

つまり、癌の発生には、遺伝子にエラー(コピーミスなど)を生じさせる促進要因と、免疫機構という抑制要因がある。放射線は前者になるが、唯一の原因というわけではない。

一方、後者に影響するものとしては、ストレスがある。

なので、放射線の影響を全く無視して良いというわけでもないが、影響を気にしすぎて強いストレスを感じていては、本末転倒になりかねない。難しいことだが「適度に怖がる」というのが、一番大切なことである。

生化学的な議論)
さらには、酸素呼吸型の生物は、細胞を破壊する酸素を呼吸に使っている。体内に史最大の危険物を抱え込み、それを活用して生きているのである。
http://bit.ly/U7sIyk にあるように、ミトコンドリアで生成される活性酸素が、遺伝子を破壊する。危険要因は放射能だけではなく体内に沢山存在するので、免疫系や抗酸化作用が必要で、それを正しく動作させるためにはホメオスタシス http://bit.ly/U0onXQ が保たれている必要がある。ストレスがかかると、このホメオスタシスが崩れるのである。

外部被曝と内部被曝)
外部被曝) 外部被曝に関しては、ISS(国際宇宙ステーション)では、1日1mSv以上も放射線をあびる。 http://bit.ly/NIBDQQ 日本で生活して1年にあびる放射線量は2.4 mSv らしい。つまり、ISSの乗組員は2日で日本の1年分の放射線を浴びる。これで120日とか滞在している。地球の磁気圏の外にでる、月旅行ではさらに強い太陽放射線を浴びている http://bit.ly/SdwJAO のだが、アームストロング船長が82歳まで生きたりと、宇宙飛行士はわりと長生きな人が多い。
 宇宙飛行士に関しては、もともとストレス耐性の強い人たちなので、免疫も強く、ガンにも成りにくく、また、自制の強い人たちなので、太りにくく、循環器系疾患にもなりにくいということがありそう。

内部被曝)ところが、放射性物質、特にDNAの破壊力が強いが透過力の弱いα線源(たとえば、ウランやプルトニウム)の粉じんが体内に入ると、ガイガーカウンタ数値以上に危険である。これが、黒鉛炉である炉心が吹っ飛んでチリをまき散らしたチェルノブイリの恐怖である。

α線源のチリをまき散らす、チェルノブイリの事故(炉心が爆発)や核弾頭(もちろん爆発)と、軽水炉の事故(メルトダウン、放射能の多くは、冷却水漏れと蒸発)を同軸上で議論してよいものか、非常に疑問である。もちろん、軽水炉で炉心がメルトダウンしないで、炉心が大爆発すればチェルノブイリと同じ事になる。

政府や東電も実際の状況と科学的な見識をフランクに公開しないので、疑心暗鬼が起きている。
軽水炉などでこれが起きうるのかを含め、今後、再度事実調査をして、リンクを掲載する。

遺伝への問題)
遺伝での問題は、見えない程度しか無い模様。被ばく二世(これは一世は内部被曝している)に白血病が僅かに多いという話もあるが、それでも相当に僅か。次のページに、みられないとの詳細な説明が: http://www.rerf.or.jp/radefx/genetics/geneefx.html がある。
 ここでの被曝量は、「比較的低いこと(被曝線量の中央値は父親母親ともに約0.14 Gy)」とのことで、低いといいながらも福島とかで問題となっているのよりは桁違いに高い。

放射能では、遺伝的に変異を与えるものではある。植物では、だからこそ育種に使う。だが、その被曝量はさらに桁違いに高くて、長期間での場合には累積数十シーベルトとかのオーダーの模様。放射線育種場のページ:
http://www.nias.affrc.go.jp/institution/hitachioomiya.html



ガイガーカウンターを買うなら)
大体のガイガーカウンタは、ガンマ線、せいぜいベータ線しか測定できない。http://bit.ly/PRo8kn にリストがある。

ところがセシウム137はベータ線源である。ウラン http://bit.ly/Kqpe5G やプルトニウム http://bit.ly/HCqIF5 はアルファ線源である。内部被曝に関しては、質量の大きなアルファ線が危険である。こういうことを知った上で、ガイガーカウンターで測定しないと、測定結果自体あまり意味をもたない。無知であることは、無意味な結果になることが多い。








2012年11月6日火曜日

放射能とエレベータ事故の違い

「エレベーター事故をスルーするノーリスク教の信者達」

の議論は的を得ていると思う。
食品安全にしても、原発にしても、なんだかわからないものは怖い。エレベータや交通事故は原因がはっきりしているから、まあ、しょうがない。という論理が働いているように思う。

これに対して、「原発事故の本質は、数十年から数万年にわたる影響にある。」とか、「影響は広範に及ぶ」と反論する人がいるが、その影響というものが、どれだけ恐ろしいものかの議論がほったらかされていて、単におびえているように思える。

放射線の危険がどこにあるのかをちゃんと議論したうえで、リスク議論があるべきであろう。本当に放射能が恐ろしいものなら、冷戦時代に開放型核実験をやった、米国や中国で相当の害がでているはずである。

死者数で考えると)

2012年9月2日日曜日: 日本の死者数の分析


に書いたように、日本では年間100万人の死亡者がいて、内訳は、肺がんが6万2千人。自殺が世界最悪の2万8千人。自動車事故が4千人。他殺が400人であるが、他殺ばかりが報道されるのは、「見えない危険に対する恐怖」のせいであろう。

http://bit.ly/SOD5W8 には、今回の原発事故での死者600人(報道されていないらしいが。。)は、放射能によるものではなく、介護の必要な患者を放置して(介護者が避難したため)死亡したもののようである。ところが原発の避難計画には、病院の患者をどう扱うかという項目がなかった。全くの人災である。これが隠蔽されているとしたら、大変な話しである。

また、別な資料には、http://sustainablejapan.net/?p=2142 には、同じく600人と死者数がでているが、避難途中の被曝が原因とある。(正確には、福島の事故での世界レベルでの放射能死者数の推定に関するStanford大Burton Richer のEES論文(2page) 最低15人、平均値130人, 最大1100人とあり、それに対するJohn E. Hoeveらの返信コメント(1 page) で、600人という値がでている。)
今回の外人の避難をみても、外人のほうが、安全側に倒して過敏に反応する(逃げ出す)のには、配慮が必要である。いずれも、避難の仕方に問題があったという考え方はできないのであろうか。。

ま、そういう対応しかできない、政府や電力会社なら、「原子力発電などやめてしまえ」と短絡するのも分からないではないが、経済上大きな影響がでることになる。実際、震災が起きた2011年ではなく、原発が全停止した2012年春の貿易収支に影響が出ている。

2012年7月9日月曜日:  原発再稼働について、少し深掘りしてみた...


ま、貿易黒字と多大な外貨準備高のせいで、円高になっており、これが是正されれば、電機業界など苦境に苦しむ業界は楽になるが、輸入しているものは高くなる。そもそも、国民の生活というよりは、金を貯め込むのが趣味(?)の日本の政治家や経済人には許容されにくい選択かもしれない。以下に書いた。

2012年11月5日月曜日: 日本の製造業を苦しめる円高の本当の理由


低レベル放射能の害)
Facebookで以下の写真を引用して、騒いでいた人がいた。


一番低くて広く広がっている青いところが0.3uSv/hだとして計算すると一年で2.6mSvです。日本での自然放射能が1.4mSv wiki : http://bit.ly/Tz4wTx であり、高空は宇宙放射線が強くて飛行機にのればこの10倍以上浴びるのですから、多くの地域では気にする必要はなく、福島でもこの10倍程度なので、おそらくは人体には影響はでないのでは。

先のwikiにあるように国際宇宙ステーションISSでは、1日1mSv以上浴びますし。。。あとは粒子として飛び散っているもののがあった場合には、体内被曝の問題でしょうが、これは黒鉛炉の炉心が爆発して大量の放射性の粉じんを飛び散らかしたチェルノブイリ事故とは比較できません。沸騰水型炉がメルトダウンして、水素爆発を起こした今回は粉じんはとんど飛び散って折らず。おもに、放射能での汚染水の問題になるでしょう。

数値を安易に参照するとパニックを招くだけなので、まずは、あるていど検証してから流したほうがよいと思います。

最近の日本人は、とみに科学ができなくなっており、先進国から脱落するのではと懸念しています。人文・自然科学がわかるマスコミを、もっと増やして欲しい。

低濃度自然放射能の害)
では、福島近辺は危険なのか。。

世界で自然放射能が高いエリアの調査結果が  http://bit.ly/ShZ1VN にあります。日本の20倍越えの自然放射能の地帯でも人々は普通に暮らしているようです。また、ラドン温泉の放射能強度は自然放射能の200倍から2万倍もあるようです。このサイトにも年間200mSv以下では影響がでないとかかれています。

飛行機に沢山乗る人は、そもそも普通の人の10倍近く自然放射能を浴びるので、体外被曝という点では10倍程度なら影響は少ないかと思いますが、放射線濃度が高いのは確かなので、専門家によるしっかりした検討結果を公表するべきだと思います。

ストレスが掛かると、ストレスによる健康被害も出ます。

別な例)
http://bit.ly/Si0bk0 にある、高放射能地帯の放射線値 0.9〜28mGy/年〜88mGy/年は、別な資料です。 http://bit.ly/Si07Rr より1Rが10mSv=8.77mGyなので、1mSv〜31mSv〜100mSvにあたる。 以下のように結論づけている。
これら高自然放射線地域の住民の末梢血リンパ球染色体異常対照地域と比べて増えていた。しかし、健康への影響は認められなかった。
産児の性比、先天性異常、流産、死産、乳児死亡、生殖能(受胎率、出産率)を調べた結果によると、対照群と比較して、「良い」影響も「悪い」影響も認められなかった。
ストレスも悪い)
ある方のコメントを引用します。
放射線による人体への影響のほとんどは、癌の誘発要因ですが、この癌についての理解も大事と思います。
癌というと発がん性物質で起きるというイメージがありますが、特段発がん性物質を摂取しなくても、人間の体のなかでは1日にある一定数のがん細胞が、遺伝子のコピーミスなどにより発生しているそうです。ただ、人間の体には免疫機構があるので、それら発生したがん細胞はほぼ全部排除されます。ただまれに生き残るがん細胞がでてきてしまうと、それがいわゆる癌に発展していくわけです。
つまり、癌の発生には、遺伝子にエラー(コピーミスなど)を生じさせる促進要因と、免疫機構という抑制要因があります。放射線は前者になりますが、唯一の原因というわけではありません。一方、後者に影響するものとしては、ストレスがあります。
なので、放射線の影響を全く無視して良いというわけではないですが、影響を気にしすぎて強いストレスを感じていては、本末転倒になりかねない、ということです。
寺田寅彦さんがなにかに書かれていましたが、「適度に怖がる」というのが、難しいことですが、一番大切なことです。
そもそも、生物自体が置かれている本質的な危険)
そもそも、酸素呼吸型の生物は、細胞を破壊する酸素を呼吸に使っています。http://bit.ly/U7sIyk にあるように、ミトコンドリアで生成される活性酸素が、遺伝子を破壊します。危険要因は放射能だけではなく体内に沢山存在するので、免疫系や抗酸化作用が必要で、それを正しく動作させるためにはホメオスタシス http://bit.ly/U0onXQ が保たれている必要があります。ストレスがかかると、このホメオスタシスが崩れるようです。

海外の機関)
 ECCR http://chikyuza.net/n/archives/8340 の報告には福島事故の影響で、40万人に余分に癌が発生するとあります。(この情報源は、反放射能の過剰反応で有名な、バズビー http://bit.ly/SQOSAC なので、全く信用なりませんが。。)

外部被曝の値をみると、特に顕著な問題は生じそうにないのですが、それでも発がん性の向上が懸念されるとすると、内部被曝と精神的ストレスを疑う必要があります。後者は、直接には放射能の影響ではないので、報道の仕方と受け止め方の問題になります。

 内部被曝の原因にある粒子状物質の発散量を正確に測定する必要があるのでしょうが、外国の団体がそれをしっかりとやれているのでしょうか。。もしも、発生状況が違うチェルノブイリとの類推というのだとすると、ずさんなように思います。

 こういう海外の文献を鵜呑みに引用する例がありますが、その前に、海外の調査結果の根拠の検証が必要に思います。被災者が避難できないとすると、逆に精神的ストレスを書けて病気を誘発する原因にもなりかねません。

 とにかく、日本の狂牛病事件でもわかるように外人達の調査は発表は、ものごとを大きく安全側に倒すので、そのまま引用すべきではないと思います。これらについては、調べて、理解するまでは引用はしないつもりです。

 住んでいないので逃げるところのある人(傍観者)と、生活のかかっている当事者達の違いでしょう。あとは、核拡散防止などの政治的な思惑も絡んできます。

信頼の置ける機関)
「信頼のおける機関」を作って、情報を精査してほしいと良く言われますが、これは幻想のような気がしています。これも、ある方のコメントを引用します。
今回の事故で東電や政府は信頼を失っています。なので、多くの人、特に原発に反対する人は、政府や国の機関を全否定しているように見えます。現状で、国立機関がその「信頼のおける機関」になりえなくなっています。 
国に対抗できる組織としてはマスコミなど報道機関があるはずなのですが、このところの体たらく(森口騒動や、尼崎の事件の容疑者の写真誤掲載など)のように、取材力・検証力の点で、とても「信頼のおける機関」にはなりえません。(補足、電機業界の不振の原因も調べられませんし、科学技術に関する知識も非常に乏しく、たんに聞いたものをそのまままとめる程度の報道が増えています。また、 2012年11月5日月曜日: 地震と断層  に書いたような矛盾や、上記の放射能の害の解析すらまともにやれていません。)さらに原発事故に関しては、大スポンサーであった東電に批判的になれないのでは、という不信感も漂っています。 
では民間は、というと、原発事故の調査そのものについては、「福島原発事故独立検証委員会」が奇跡的に成立し、評価の高い報告書を出すことに成功しています。この組織がどうして、どのようにして信頼を得ることになったのかは、非常に興味深いテーマです。この委員会に名を連ねた名だたる有識者の権威がその信頼の一端とは思うのですが、その有識者の方々も多くは前職などで国の機関に属されています。原子力に関係あろうとなかろうと、国の機関に属していればダメで、だけどやめていればOKというのも、変な話です。ただ、この委員会は完全にボランティアで行ったという事ですから、これに「信頼のおける機関」という大任を恒久的に負わせることはできないでしょう。 
民間事故調以外の民間あるいは学術界を考えますと、それこそ百家争鳴で、いろんな意見があります。その中身も、学術的検証に耐えるしっかりした証拠に基づくものから、捏造に近いものや怪しげな理論まで様々。そんな中、特に昨年のような社会全体がヒステリー状態の場合、学者がうかつに意見を表明できない雰囲気があります。科学的な正しさの議論と、感情・人情としての善悪の議論は別の話のはずなのですが、ごっちゃにされてはどうしようもない、という状況でした。 
つまり、どこにも「信頼のおける機関」は存在しません。「信頼のおける機関」は自分たちで創出・維持するものではないでしょうか? 
いまはどうしようもなく低能だとみなされている政府もマスコミも、国民が選択してきてそうなってしまったのだ、ということは認識せざるえません。同様に、「信頼のおける機関」も自分たちで作っていくもののはずです。「民間事故調」のようにかなりのコストを負担して作っていくのか、あるいは、しっかりと国民で監視をしつつ国の機関の一部に委託するのか、方法はいろいろとありますが、どこかのエライ人が用意してくれるという幻想は、捨てておくべきと思います。

2012年6月13日水曜日

放射能の害 - 内部被曝の危険

外部被曝と内部被曝)

外部被曝の線量を計るだけでは不十分である。内部被曝については、http://bit.ly/JKkHt1 や、http://bit.ly/KquRkc に情報がある
福島の事故でも、核燃料の粉じんがかなり飛び散っているはずである。
ところがどうも放射能の安全性議論は、外部被曝のみになってる。

アルファ線崩壊とベータ線崩壊)
  1. アルファ線: ヘリウムの原子核 http://bit.ly/LI5PwM
  2. ベータ線: 電子線 http://bit.ly/M1qmcn
  3. ガンマ線: 極短波長の電波
である。

ウランはアルファ線崩壊する物質で、アルファ線が遺伝子を破壊する能力はきわめて強い。下のプルトニウムの危険性にもあるように、アルファ線は紙で遮られると言うが、逆に鉛でも遮られないらしい。

放射能の害は遺伝子破壊などが原因である。http://on.fb.me/KqsUnR に紹介がある。
したがって、粉じんを吸い込んだときの内部被曝を議論しないとならない。それをせずに福島は安全だといっていて良いものなのかとても疑問である。が、腸管を経由した内部被曝よりも、呼吸による内部被曝、粉じんの吸入が危険だと思う。肺がんになる。

代謝系への取り込みによる危険の増大)
食事については、 http://bit.ly/KsfQL6 ではセシウムの振る舞いは、体内ではカリウムに似ているとあり、体内の代謝系に取り込まれてしまう。が、セシウムは所詮、遺伝子破壊力の弱いベータ線被爆である。

ガイガーカウンターはガンマ線しか測れない)
ガイガーカウンタは、測定誤差を防ぐため、わざとベータ線、アルファ線を遮断して、ガンマ線しか測らない。http://www.mikage.to/radiation/info/info0001.html にもある。測定するには、専用の装置が必要だとのこと。

が内部被曝で大きな影響を与えるのは、ベータ線やアルファ線である。ガイガーカウンタで食物の放射線を測定しても、α崩壊やベータ崩壊する放射性物質に対しては、正しい測定ができない。

プルトニウムの危険性)
http://bit.ly/HCqIF5 には以下の様にある。
プルトニウムは人類が初めて作り出した人工核種であり、α線源であること、同じα線源である天然核種のウランなどと比べ比放射能が高く、内臓常駐型で該当臓器の実効線量が高くなるつまり体内代謝挙動が危険であることから「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」。 ただしα線は電磁波ではなく熱線であり、粒子であるため強い吸収線量を持つ。また、α線は鉛遮閉の相対的有効性低い。このため0.1mm厚の鉛と0.1mm厚の紙の遮閉効率がほとんど変わらない。ごく低線量のα線は鉛シートや紙で遮蔽できるが、線量が大きくなると有効な遮閉手段が存在しない、このため、フランスのプルトニウム再処理工場では、数キロ離れた操作室から超遠隔操作によりα線を遮閉している(α線の減衰曲線は距離の二乗に反比例する)。プルトニウムの有害性は、体内に取り込んだ場合の内部被曝には特に留意すべきである。
引用なので、そのまま引用したが、アルファ線は電磁波ではなく、粒子線であり、熱線とは普通赤外線などの長波長の電磁波を指すので、間違いだと思われる。

福島3号炉はプルサーマルであったし、他の炉も長期運用していると、生成物としてのプルトニウムが貯まってくる。欧米では騒がれているが、プルトニウム拡散についての報道は日本では一切ない。政府関係の情報 http://bit.ly/HMlXgd には、心配するなと書かれてている。http://bit.ly/KqyqXH にも意見がある。
プルトニウム報道に関する欧米との温度差はどうしてなのか。

以下 http://bit.ly/J675mS より。
欧米、とくにフランスを筆頭とした国々は、日本のことを悲惨な震災に見舞われた被災国というよりも、原子力エネルギーを管理できない核犯罪国家とみなし始めている。
このままではG8の一員である先進国としてどころか、放射能汚染を放置する無政府状態の最貧国として扱われる日が近いのかもしれない。
それでも、東京電力と政府と大手メディア、そこに群がる御用評論家たちは、プルトニウムは「危険ではない」と強弁している。
最後には、日本人はプルトニウムに耐性があるのだ、などと言い出して、これ以上、世界に恥をさらさないことを祈るばかりだ。
http://bit.ly/KqyqXH にもプルサーマルの危険性が書かれている。

問題を切り離せない無益さ)
これから稼働する原発を含めたエネルギー問題と、すでに起きてしまった事故対策の問題を切り離せないのが一番の問題である。

原発の危険性議論を含めたエネルギー問題については、以下に書いた。

2012年6月12日火曜日: 原発に関して調査して分かったこと


原発を稼働させたいのは分かる。が、起きてしまった事故による危険が安全であるかのように宣伝し、避難したり対応すれば助かる住民を見殺しにするのは間違っている。第二次世界大戦のときの、特攻とか一億層玉砕のマインドを感じてしまう。

危険を納得の上で望むのは勇気だが、知らないで望むのは単なる無謀である。


被害にあうのは自分達である。再稼働はいけないということばかりにフォーカスが行くと、多面的な視点で問題がとらえられなくなる。

2012年6月12日火曜日

原発に関して調査して分かったこと

技術論、経済論もなく原発に反対したり、推進するのには反対である。

池田信夫blog「定量的にリスクを語れない人々」http://bit.ly/L2M82X
みたいな話がある。感情論を排除して定量的な議論をするのが、科学とか近代文明だったはずだが。

一方で、「日本政府と東京電力の無策・無責任ぶりに、アメリカの世論が憤りの声を上げ始めた」http://bit.ly/L2MuXr 
みたいな話しもあり、世界から日本の東電・政府は糾弾されつつある。

まともな議論をしていく必要があるが、それがかみ合わないのは、推進派も反対派もやり方が未熟である。反対派が不正確なデータを持ち出し、感情で反対する。推進派は相手にしない、情報を出さない。それでは、何も対話は進まない。

再稼働騒動もあり、あまり時間もない。まだまとまっていないが、検討した結果を掲載する。

2012年5月7日月曜日:  原発について科学的に議論をしたい


で記述した検討項目の一部である。今後、追記、整理していきたい。図も追々加えていく。

結論)
  1. 冷温停止しておけば安全というほど簡単ではない
  2. 廃炉はさらに難しい
  3. 事故が起きてしまった福島原発の周辺は危険。外部被曝ではなく、内部被曝が危険なのだが、マスコミはほとんど報道していない
日本の問題は、これから稼働しないとならない原発の話しと、起きてしまった事故対策をごちゃごちゃにしていることである。
起きてしまった事故に対しては、極力安全になるように対策しなければならない。一方で、原発を含めたエネルギー政策は、それとは別に議論しなければならない。

これをごちゃごちゃにすると、事故の影響はほとんど無く安全だと主張し再稼働させたい人と、事故は危険だと糾弾し廃炉を訴える人に2極化する。それは、無益な対立しか生まない。原発からの情報開示が不十分なのは、「原子力ムラ」の問題かもしれないが、それを生んだのは、技術を分からず感情で反対する「反対派」であるようにも思う。
議論ができていない)
Web Ronzaの記事 http://bit.ly/Kq407U  にあるように
「熟議のもうひとつの条件は、フェアな妥協への用意である。フェアな妥協とは足して2で割ることではない。真ん中を取って、50基ある原発の半分を止めることではない。フェアな妥協に必要なのは、自己の利害ではなく、他者の利害を尊重することだ。」でなければ、対立するだけであって何も得られない。

まず、賛成派だとか反対派だとか、自分に枠をはめて議論を始めるのは、ディベートとしては面白いが、慣れていなければ、ついつい感情論に走り相手の言うことに耳を傾けなくなる。そうならないように、レフリーがうまく議論を調整する必要があると思う。

基本的に、日本人には議論ができない人間も多い。議論を勝ち負けだと思い、喧嘩と勘違いしている。また、議論はテーマに対してのみ行い、人を非難してはならない。だれでも人格を非難されると抵抗して、本題の議論から逸れてしまう。「原子力ムラ」という表現も非常に気味が悪い。皆、国のエネルギー政策として検討してきたのである。日本に原発が沢山できたのは、1次2次のオイルショックと認可・設計・製造の5年程度を足すと見事に時期が一致する。国民の為を思って努力してきた人を、さも悪人のような呼び方をすれば、その人達は、「こいつら何も分かっていない。」と、無視する態度に出るだけであり、解決への議論にはならない。

以下に書いた。

2012年1月18日水曜日: あるべき議論のやり方


おそらくは、技術が分かっていて、まともな議論ができる日本人も多くいるのだろうが、ばかばかしくて声を出さないのかも知れない。感情論の痴話げんかにしか見えないからであろう。

放射能の害について)
日本のマスコミは、外部被曝しか取り上げない。行政も外部被曝しか気にしていない。だが、危険なのは放射線源を体内に置くことになる内部被曝である。

通常時に稼働する原発では、せいぜい弱い外部被曝しか生じないが、今回の福島事故では、放射能汚染水と、放射性物質を含んだチリが大量にまき散らかされており、これの危険度を外部被曝の放射線量で測定するのは間違っている。

2012年6月13日水曜日:  放射能の害 - 内部被曝の危険


に、概要を書き今後も追加していく。

今、やっている行政の対応の仕方をみていると、危険性の詳細を知らないで、「安心しろ」と説得しているように思える。いわば「見殺し」とも言えるし、第二次世界大戦末期に「B29爆撃機に竹槍で戦おう」と、しているのに似た、メンタリティが続いているように感じられて不気味さすら感じる。

これから稼働する原発の問題と、すでに起きてしまった事故対策を切り離せないのが一番の問題である。これは、推進側だけではなく、反対側がロジックではなく、感情で反対しようとする態度にも原因があると思う。

原発は活断層にあると危ないのか)
どうもこれは勘違いのようである。活断層は、有史以後活動したか、地上から観察できる断層にすぎず、またこれが、今後活動するかどうかも、よく分かっておらず、依然研究中にすぎない。詳しくは以下に書いた。

停止と廃炉は違う)
停止->廃炉=安全という考えはおかしい。
少なくとも、停止と廃炉はまったく別のタスクである。

停止->燃料棒の冷却保管->安全に保管できる場所の確保->何十年かかけて冷却->常温で冷えてから10万年保管場所を探し保存もしくは、地球の核に投下し消滅?太陽に向けて輸送?

停止->燃料棒の抜き取り(30年?)->放射能レベルが下がったら解体し、地下300mの安定した場所に保管。

原発は建設に一基1兆円近く掛かっている。原発は、ほとんど設備投資の塊である。これを廃炉にするのにまた、膨大な金がかかる。そして廃炉にしたからといって、熱を出し続ける核分裂物質の処理問題は解決していない。冷温停止と同じ、冷却の問題を抱えることになる。

廃炉にした炉自体も、放射性を持ち続けていて、石棺にしないとならない。

ならば、なぜ廃炉にするのが嬉しいのか。

エネルギー安全保障)

日本になぜ原発が沢山あるのか。多分オイルショックと関係があるのではと思い表にしたら、やはり関係ある。当たり前すぎると思う方がいるかもしれない。表を以下に添付する。
稼働時期が出た原発の一覧が、http://bit.ly/IlH7iR にある。http://bit.ly/Hw70yr これをexcel上に表にした。78年と84年に2つピークらしきものがある。特に84年のピークが大きい。
建築期間は、http://bit.ly/Hw70yr によると、地質調査から稼働まで4年。認可を考えて5年と考える
http://bit.ly/IlFIZy によれば、オイルショックが、1973年と1979年に始まっており、+5年すると、78年と84年となり、原発の稼働ピークに重なる。原発の設置はやはりエネルギー安全保障と関係している。

エネルギー政策は国家の重要事項ではあるうえに、日本人は生真面目なので、先回りして穴を塞ごうとする。「電気代が上がろうが、産油国に原油を止められようが、産業がちょっと停滞しようが、まあいいや。」とは考えないから、産業発展してきたのである。そういう努力を、振り返らないで、「原子力ムラ」などと、呼ぶとバチがあたる。
エネルギーの安定確保は国策としての最重要課題である。

敗戦国日本ならではの、国家安全保障意識の高さもある。
エネルギー安保) 価格変動し高額な石油に依存したくない。
http://bit.ly/HrDF3Y によると2007年現在で日本には半年分の石油は備蓄されているらしい。一方、原子炉は、http://bit.ly/HrDN3c によると普通は一年に1/4ずつ燃料棒を交換するが、そのままでも4年間は運転できるとある。

今原発を停止することは、1機1兆円も設備投資がかかっており、4年間分の燃料が搭載された、発電所を捨てることになる。経済的な損失に対する覚悟が必要になる。
廃炉や停止にしたほうが危険なのでは)
廃炉にするには石棺にしないとならない。核分裂物質の冷却機能がなかったり、メンテが十分されなかったりと、逆に危険な可能性がある。経済価値を生まないモノに対して、メンテがおざなりになるのは、普通におきること。経済的に成立するようにして、動かしつつメンテし続けるのが、賢いやり方にも思う。

ストレステストの結果は公表されていない)
これは次節の中で後述する。どうも、政府はこういう肝心なものを公表しない方針らしい。国民は技術が分からないとでも思っているのか、東電事故が合ったにも関わらず、専門家が全部管理すれば大丈夫だといまだに過信しているのか。情報統制なのか。。

冷温停止していても危ない)
停止していれば安全、再稼働すれば危ないという勘違い。

運用中の原発と停止中の原発で危険性は変わるか?意図的に情報隠蔽をしている人もいると思いますが、思い込みや無知で、判断を下している中枢部の人もいると思われ、指摘することでリスクが軽減する可能性は十分にある。

以下、最初に要点をまとめてある。

危険性が変わらない(Safe)という指摘) - 対策法は後述する。

   * S1. ) 核分裂物質を含む炉心は冷温停止時でも熱を出しつつけている。これは100万kW級の原発で東電は1,000kWと発表しており、 私の計算(要検証)では4,000kWになる。仮に4,000kWであれば、冷温停止時に炉心温度が50度Cとしても、冷却が完全に失われると30時間後に炉心は非常に危険な状態といわれる300度(要検証) 越えに至る。
   * S2. ) 使用済み核燃料も膨大な熱を出しており、この冷却が失われても、非常に危険(要検証)である。

危険性が変わる(Danger)という指摘) 
   * D1.) 制御棒が全く挿入されないと、炉心は300万kW越えの熱をだす。これは20度の水を1時間に3,900立方メートル蒸発させる大変な熱である。ストレステストは、制御棒が正常に挿入されたあとの冷却というシナリオに終始している(要検証)が、制御棒の挿入系が完全なのかの検証が不十分に思える。(詳細は後述)
   * D2.) 運転停止直後の核燃料には、半減期の短い核物質が多いため、大量の熱をだしている。http://bit.ly/HHLUNA によれば、半減期6.57時間のヨウ素135であろう。急速に崩壊するので、とりわけ大量の熱をだす。冷温停止時との差の定量的な値については要調査。


Safeに対する対策) 冷温停止でも危険である。ではどうするか。宇宙ロケットなどで使われる、安全設計のノウハウを適用すれば簡単に解決するようなものばかり、要は科学されていない。

      * SS1.) 絶対に止まらない冷却系を作る。いくつか考えられるが、完全なバックアップが必要。
      * SS1A. ) 福島も電気がなくても蒸気で動く冷却系を持っていた。しかも冗長系として。しかし制御系が電気。これが止まって機能しなかった。バックアップ電池でもよいが、制御系も完全に機械系にすれば、簡単に解決する。ググルと、「福島にもあったが、取り外していた」という言う指摘が検索される。http://mechag.asks.jp/407424.html など。
      * SS1B.) 非常電源系を比較的耐震性の高い原子炉建て屋内にいれる。もちろん燃料油も含めて。
      * SS1C.) 福島では非常電源車を持ち込んだがコネクタの形状が不一致で電源が供給できなかったといわれている。これはコネクタを統一化すると同時に、どんな電源車からでも電源が供給できるように、電圧変換機などを多重に設ければよい。
      * SS1D.) 海水導入パイプが地割れで断裂したり、なにかで詰まれば、上記SS1AからSS1Cは全く機能しない。巨大な冷却水タンク(耐震設計が必要)を建て屋内に設けて、そこから重力で水を落下させ注水・蒸発冷却をするのが最後の砦となろう。ここでは蒸気から放射性物質を取り除くフィルタを通して、大気中に放出する。(放射能安全度に関しては要検証) タンクへは外部から水が容易に補給できるようにしておく。
      * SS1E.) 福島を含むどの原発事故においても、事故時に事故の状況、ひどいことに問題箇所すら把握できず、対策がごてごてにまわっている。一方、NASAのロケットや、日本のはやぶさでは、通信に何分もかかる遠方からのテレメータにより故障を的確に掌握し、あらかじめ設けた回避機構により、遠隔で問題を回避している。このノウハウを適用すればよい。


      * SS2.) そもそも、熱を出す放射性物質を大量に一カ所に集めたので冷却が必要になる。原子力発電所から核燃料・使用済み核燃料をとりだし、安全な形に再処理する。再処理) http://bit.ly/HJ7fnb
      * SS2A.) 日本では核に対する反対も多く。技術的な問題もあり、日本国内で再処理を勧めるのが難しい(要検証)。
      * SS2B.) 再処理を外国に頼めば、足もとを、見てふんだくられる(要交渉)。福島に導入されたフランス アレバ社の汚染水処理装置は、専門家がみれば、壊れて当然の機構。ポンコツの装置に、531億円も払った東電の体質がよくわかる。http://bit.ly/Irxnjx 真偽は疑問だが、http://bit.ly/HHPhUL のような話もある。

ストレステストについて)
 原発のストレステストについて、あまり詳細な情報はみつかっていない。だが、保安院のページにある関電の概要。 http://bit.ly/HxE8Gt をみると、あくまで福島での事故が前提になっている模様。すなわち、制御棒が正しく挿入され冷却が失われた事故を想定している。ところが、過去制御棒が抜ける臨界事故も結構起きている。http://bit.ly/AcqfOh 沸騰水型原子炉BWRは下から上へ制御棒を入れるので、入れるのに時間がかかるとか、ゆがむと入らないとか指摘がある。

http://bit.ly/HxF5yl には、パイプのひび割れによる抜け落ちも指摘されている。このwebから引用すると、「BWR(沸騰水型原子炉)の制御棒の引き抜けは日常化していることから今後も続くと考えるしかない。保安院が認めるまでもなく、核反応を制御する最重要な制御棒を圧力容器の下部から、重力に逆らって挿入するために引き抜け、落下が起こるもので、このタイプの原発の構造欠陥なのである。根本的な解決はこの構造を止めるしかない。下部からの挿入であるため、複雑な制御棒駆動装置の水圧を使って上下動させ、低温駆動水を圧力容器に戻しては圧力容器給水戻り口ノズルにひび割れを起こし、戻さないノンリターン運転を採用して引き抜け事故を多発させているのである。」とのこと。

D1の詳細) 
      * D1A.) 制御棒を挿入する電源が落ちたときの危険
原発自体が稼働しているので電源が落ちる可能性は低いかも知れないし、従来も、ここで重大事に至ったことはないという意見もある。
      * D1B.) シュラウドのヒビや変形の問題。たとえば: http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-7.html
      * D1C.) BWRの本質的な欠陥) この図にもあるように、東電福島や浜岡をはじめとする、沸騰水型原子炉(BWR)には、炉心の上にシュラウドという耐震性に問題がありそうな構造物がり、さらには、制御棒は下からガスによって圧入する。 シュラウドが揺れて炉心がゆがむとどうなるか。シュラウドが落ちたらどうなるか(要検証)。 また下から制御棒を挿入するので、この挿入に手間取ることが指摘されている。ストレス試験で、地震時に安全挿入可能だとしている挿入時間は2.18秒(これも揺れとの関係を要検証)であり、大事に至る前に挿入が完了するということだが、この数値も http://bit.ly/HxGtBh に改ざん疑惑が指摘されている。
      * D1D.) 臨界事故) http://bit.ly/AcqfOh によると1978年から日本の原発で集中的に臨界事故が起きている。さらには制御棒の抜け落ちという事故もある。炉は、核燃料が減ったときに制御棒を引き抜いて最大パワーがでるように燃料を余分についんでおり、全部抜け落ちると最大出力以上のパワーがでかねない。生成120%とかそんなものでしょうが(要調査)。


http://bit.ly/JB3QWb に北陸電力株式会社志賀原子力発電所1号機における平成11年の臨界事故及びその他の原子炉停止中の想定外の制御棒の引き抜け事象に関する調査報告書がある。制御棒の制御系は、89本ある制御棒毎に独立しており、それぞれについて制御バルブは多重化されていないものの、89本それぞれは別々に動くので、耐故障制があるといえよう。(つまり、制御系が故障しても数本の制御棒が挿入されないだけであり、連鎖反応は十分にとまりうる)。以下にここからの図を引用する。



また、核分裂の連鎖反応は、制御棒が挿入できなくても、ホウ酸水を導入すれば止まるとのこと。崩壊熱は出続ける(要検証)。

ここでの問題点は、一旦ホウ酸水を導入すると、炉心や冷却系を丁寧に掃除しないと再稼働できない。腐食をともなう海水注入ほどヒドクはないが。そのため、福島の事故の時同様に、ホウ酸水の投入を担当者ないしは指揮系統が躊躇する恐れがある。この場合、炉心は稼働状態で危険であるので、自動化したほうがよいという指摘もある。

      * D1E.) 余談だが、D1Dの臨界事故の長期にわたる隠蔽は許しがたいものがある。そして、これが2007年に明らかになったときも、管理体制の問題など問題の本質に追究できていない。すんだ過去であるが、このとき東電のRISK管理のずさんな体質やBWRの問題が検証されていれば、福島事故も今のような大事に至っていなかったかも知れない。今度の福島事故で、またもや、政府と電力会社は同じ轍を踏もうとしているように思える。

エネルギー政策)
原子力が魅力的なのは、設備コストはかかるが燃料コストが安いことである。また、
http://bit.ly/HrDF3Y によると2007年現在で日本には半年分の石油は備蓄されている。

一方、原子炉は、http://bit.ly/HrDN3c によると普通は一年に1/4ずつ燃料棒を交換するが、そのままでも4年間は運転できるとある。敗戦国なので極端な安全保障へのコダワリが急速な原発推進の大元になっていると思う。

熱効率の問題)
原子力はエネルギー効率が低い。炉心が300度以下と低温なので、熱効率が30%程度である。一方、燃焼温度が500度越えで、ガスタービンと蒸気タービンを併用するコンバインドサイクルを用いた火力発電所の熱効率は50%を越えている。炉心温度が上がらない理由は、放射能に強い燃料棒被覆材 http://bit.ly/L5rhav のジルコニウムの耐熱性が低いためらしい。それでも炉心で放射能にさらすと、かなり弱くなる模様。

原子力はCO2を出さないかも知れないが、海洋を急速に熱汚染している。これは、トリウム溶融塩炉などで改善できる。深層海流 http://bit.ly/HYfSMW が地球環境に重大な影響を与えるのが分かっており、CO2問題以上の大問題になる可能性もある。

日本近郊に大量にある石油・天然ガス資源)
ところが、実はシュールガスなどの資源もあるし、日本近海には膨大な天然ガスと石油が埋蔵されていることが分かっている。

CO2に関しては全体で0.003%しかなくその内の少し増えようが減ろうが温暖化には作用するものと考えられないが、メタンは比して大量にあり、これを壊してまで大丈夫とはいえないでしょう。従来、石油は有機物が腐敗して出来たと言われていたが、地球が出来る上で、地殻下には固形物とともに木星や土星に見られる炭化水素由来のものがかなりの量が含まれるという節も主流になってきている。メタンは大量に存在するというのが正しい見方であろう。そしてその説によれば、プルームテクトニクスによる、地殻の移動とともに、石油や天然ガスが地表近辺に上がってくる。したがって、プレートがぶつかり合う日本に近郊に石油資源が沢山あるのは不思議ではない。


http://bit.ly/KDvZLXには、西洋の有機由来説と東欧の無機由来説がある。いずれにしろ日本近郊には油田が沢山ある。これが地殻活動と関係あれば無機由来説が正しいのかも知れない。

以下、ある方の意見を引用すると。
超深層に関しては、おそらく地殻下のマントルとの間に完全に石油化していない物質が、今後人類が使っても使い切れない量が存在しているという説もある。要するに、現実的に採掘できるか出来ないかの問題で、大地溝帯の回りからは割りと地表に近いところで採掘可能である。日本は大地溝帯の真上にあるんですから石油が出るのは当だとも言われている。現に新潟や秋田の一部では昔から灯油といえば石油のことを指している地域がいくつもあります。日本は地球史の中では新しい島です。ですから、逆ににごりの少ないそのまま灯油に出来るぐらいの石油が採れるとのこと。
日本固有の領土である、尖閣諸島 http://bit.ly/HQSj7A では、付近に石油資源が見つかってから一方的に中国・台湾に領有権を主張されている。

また、北方領土が返還されないのも付近の海底に石油資源があるため。

http://bit.ly/Iu1RCW によれば、関東の地下には、天然ガス(メタンガス)がある。2006年の世界の貿易量 http://bit.ly/Iu2ah8 ぐらいの量は埋蔵されている。広範に分布しているので、現実的な採掘が可能かどうかは明。
http://bit.ly/Iu1RCW にもあるとおり、このガスが爆発する事故がよくおきている。うまく採掘できれば、自治体によるコジェネも可能かも。

普通は、天然ガスが有る近辺には石油もある。

地球温暖化のウソ)
人為的CO2排出による温暖化は間違いの可能性も有り、さらには、太陽活動が低下して、地球は寒冷化に向かうというNASAの発表もある。新たな産業を生み出すために、頭の良い人が、しくんだ話し。とか、先進国が優位性を維持し、発展途上国の台頭を抑えるという噂もある。

CO2規制が世界的な風潮だが、http://bit.ly/IecNEA に懐疑論が紹介されているとおり、CO2は正のフィードバックループを持っており、気温があがると海水温が上がり海水中のCO2が放出されるので、今のCO2増加が人間起因かどうかという議論がある。

こういった議論で、排出規制の方を緩められる可能性も探れる可能性もある。そうすれば、メタンハイドレートが使える可能性もあるかもしれない。ただし、メタンはCO2の21倍と、遙かに温暖化係数が大きい http://bit.ly/z9YNXO ので漏らすと大変なことになる

http://bit.ly/J4I94n をみると、含まれている炭素の重量で比較すれば、海洋など水に溶け込んだ炭酸も多く、その量は炭素量で36兆トン。ついで生物圏に1兆9,000億トン、大気圏の二酸化炭素として8,100億トンがある。

埋蔵石化燃料として石炭が9,000億トン、石油は1,500億トン、天然ガスが1,050億トンに加えさらにシェールガスのような採掘しにくい形態で別に5,400億トンの存在が見込まれている。これらとは別に、メタンハイドレートとして極地に封じられ、これの炭素量はシベリアの永久凍土層だけでも1兆4,000億トンと見積もられる。これは、メタンの温暖化係数をかけると、CO2    29.4兆トンに相当する。

蛇足だが、地球完全氷結の眠りから目を覚まさせたのはメタンハイドレードが地溝帯が動いた時に壊れ、大気に大量のメタンが混ざったことによる温暖化現象という説もある。言われています。これを完全に支持するわけでもないが、興味深い内容である。もちろん、地軸の傾きが代わり、冬と夏の気温差が減り、氷ができにくくなったとか、太陽活動の変化という説もある。

シュールガスを除いて埋蔵している化石燃料を **** すべて **** 燃やしてでてくる炭素の量は、1兆トンと少し。それに、くらべて、どれだけ海洋中に溶け込んだ量が多いのか、シベリヤの永久凍土層に閉じ込められた量がどれだけ多いのか。比較できる。ここからも、人間由来のCO2増加説に関して、胡散臭いものを感じる。

要は、CO2削減は、太陽電池や蓄電装置、原発など膨大な新事業を生み出すので、プロパガンダとして利用されているように思える。それで儲かる企業は乗っかっているが、関係無い人まで踊らされて、どういうものかと思う。

http://bit.ly/IPLW3R 太陽が冬眠 も参照。NASAの発表では、太陽は活動縮小期に入っており、このままだと地球は寒冷化する。


産業のために踊らされるのは、無駄なゴミを大量に生み出した、エコポイントや地デジ化を彷彿させる。地デジ化では、インターネット化という方向に無理に逆らって、一時的にTVセットをうる電気業界を延命させたが、結局、一時的な延命策にすぎず、国民の金をムダ使いしただけのように思う。CO2問題も、そうならなければよいが。。


関連して、日本は高速インターネットが非常に進んでいるし、TV局や映画界のクリエイティビティも高い。なので、放送局という既得権者を保護しなければ、もっと簡単に勝てるはずである。以下に書いた。


2012年5月1日火曜日: インターネット時代で勝つチャンスだ


代替エネルギー)

太陽電池)
北米BayAreaの日本食レストランリンガーハットにあった無料の新聞 Weekly Lalala 6/1号 vol.439は、56ページ構成で読み応えがあった。

そこにあった三菱電機の宣伝。企業むけの50kWの太陽光発電、総導入費用 20万ドル(1600万円)のうち、13万5千ドルの税控除がうけられ、実質導入費用が6万5千ドル。初年度の電気代が1万2千ドル削減できるので5年で回収できるとのこと。さらに25年保障だと。。さらに企業向けでは、初年度に50%の減価償却が可能らしい。個人向けでも、設置費用の50%は税控除で戻ってくるとのこと。さらにカリフォルニア電気代は、過去10年で50%も上がっていると、太陽光発電を奨励している。電力不足の日本での太陽電池に関する助成は、どうなっているのか。。

送電ロスの軽減)
節電で苦労しなくても、ロスが減れば今の暮らしが維持できるかもしれない。
Oregon州Prineville にあるFacebookの新data center http://on.fb.me/IHzMMC はロスを減らす発想で設計されている。従来だとコンピュータ単位で設計・出荷するのだが、ここはデータセンターの建物をひとつの装置として、コスト・設置・メンテ・電力削減など全ての側面を考えて設計している。IT装置メーカなど、全く及びではなく、LSIはIntelと直接交渉し、電力管理用のBIOSに相当するものもintelと再設計、ボード設計等は直接欧州等のベンダーを動かしている。100人以上の専門家を巻き込んでいるのに、Facebook内のスタッフはわずか15名足らず。つまり設計コストも最小。
電力に関しては、きわめて低損失になっている。http://bit.ly/IAoXIo

PUE http://bit.ly/IArwdo すなわち、データセンターの全消費電力/サーバの消費電力(有効活用される分) という値でみると、これまでは2前後、頑張っても1.5だったのだが、このOregonのデータセンターでは1.1を割っている。1を切れない値なのに、ここまで1に迫っている。日本のIT企業ではこういう発想はできない。
たとえば、2008年時点で日立はPUE=1.6を自慢していた。http://bit.ly/IHFNJf 最近は、PUE=1.17を達成したらしいが。http://bit.ly/IHFYUW

長期的な対策になるが、直流超伝導送電で、送電・変電ロスを解消すれば4割発電量が減らせられるという試算もある。当然これができれば、全国的な電力融通も可能になる。直流送電なので、50/60Hzの壁もない。

http://s.nikkei.com/JXglLT にある。新聞発表向けなので、多分に誇張があるだろう。
データセンターとかは、末端は24Vないしは5VさらにはCPUは1.5Vに落とせば良いので、低電圧大電流の直流送電をやると、変換ロスが減って大分電力が稼げる。変換ロスが減れば、電圧変換での冷却ロスもへる。一旦ACにするという発想ではなく、発想の転換があると違いが出てくるように思う。例えば、家庭の入り口まで、直流2.7kVで送電し、そこで、DC-DCコンバータを噛ませて、EV自動車の充電、冷蔵庫・エアコン等への高電圧(すでにこれらは、インバータを使うのが普通で有り、インバータでは、AC - DC - AC - 昇圧 - という経路で動いているので、この最初の2段階が省略される。

 入り口にDC-DCコンバータを置けば、直流発電である、太陽電池とも整合性が良いし、交流送電で問題となる、電力潮流による系統崩壊や相間の位相の乱れや力率も気にすることはなく、過負荷になれば、電圧が落ちるというマイルドな事になる。
従来、直流はスイッチのon/offに伴うアークの発生や、極性が固定されるために生じる、電線の一方だけの腐食が問題になったが、全者は半導体装置によるon/off、後者は良好な絶縁材などにより解決するのではと思う。(要検証)

高速増殖炉)
高速増殖炉はちゃんと技術開発すれば筋のよい技術になりうる。半減期2.4万年でかつ不安定なP240(プルトニウム240) はほとんど含まれず。半減期が87年で制御性の良いP239しかでてこない。

http://bit.ly/JNsPtB にあるとおり、中性子の減速材は、軽い原子核であれば、エネルギーをもらいやすいので、水素が適している。つまり、高速中性子を作るのなら、重い元素で有りさえすれば良く、水銀、カリウムなど原理的には何でも使える。U238に高速中性子があたると、P239になる。P239に高速中性子があたると、核分裂するが、衝突断面積が小さいので、核分裂する確率は低い。とwikiにはあり、高速中性子を使えば、不安定なP240を生成する危険はない。

もちろん中性子の吸収係数が小さい核のほうが増殖率は良くなる。中性子の吸収係数が小さいことの価値は、重水炉(重水の中性子の吸収係数は、軽水の1/300)では天然ウランが使えるような効果になる。http://bit.ly/LsAhXY

高速増殖炉実験炉である、「もんじゅ」http://bit.ly/L4Rmdr の増殖比は1.2である。燃料を1燃やすと、1.2燃料ができる。つまり0.2ずつ使える燃料が増える。

軽水炉は減速中性子を用いるためP240が大量に生成される。
P240は自主核分裂をするので、制御しにくく、不安定で早爆発を押さえきれないので核弾頭にも使えない。このP240を含んだプルトニウムを燃やすのが、プルサーマルである。プルサーマルは、石油ストーブでガソリンを燃やすようなものと揶揄されている。欧米でも従来は広く実験されていたが、現状でプルサーマルを続けているのは、日本とフランスぐらいである。東電福島や浜岡原発ではプルサーマルが行われている。

高速増殖炉であれば、核廃棄物は大幅に減る。99%以上含まれるU238の50%以上が利用できる。またP240の半減期が2万4千年も有るのに対して、P239は半減期が87年である。http://bit.ly/HCqIF5

高速増殖炉の冷却剤は、反応性の高いナトリウムではなく、鉛とかビスマスでよい。当初は、ナトリウムのほうが、配管の腐食性が低く、粘土も水と同じで扱い安いと選択された。鉛やビスマスなども候補だったが、配管の腐食などの問題があり、選択からはずされたらしい。

ところが、耐腐食材料が進化して、金属ナトリウムのように反応性に富んだ危険な物質を使う必要がなくなった。wikiには、「東工大を中心に(特に鉛ビスマスで)今まで問題とされてきた事が近年大きく改善が進んでいる。」とか、「ナトリウムの代わりに鉛・ビスマスを使用した方式では発火性はない。腐食性問題も解決に近づきつつある。しかし、冷却材選定の誤りを認め、3万kw研究炉、30万kw実証炉を初めから建て直さねばならなくなる。」とある。技術進歩で状況がかわった可能性もある。例によって、日本は一旦やり始めると方向転換できないのかもしれない。(たとえば、埋め立て技術が進歩して、滑走路も多く、都心にも近く、24時間発着可能な羽田拡張ができるようになっても、成田空港に固執したり。CO2削減+セキュリティチェックの厳しさで航空機よりも鉄道が望ましくなりつつあるのに、地方空港を乱立させたり。)

高速増殖炉はU235の核分裂を中性子源にしているが、核融合炉ができれば、ここから大量に高速中性子がでてくるので、これを使って、増殖をさせる方法もある。核融合炉は炉心が真空で逆に高温を維持しないとならないので、その部分の冷却は必要が無いのが違う。

原爆になるP239の問題もありIAEAの査察を必要とする問題もあるが、厄介な核廃棄物が再利用できるという点で、ある意味筋が良い可能性がある。燃料が99.275/0.72 = 137倍(実際には数十倍と言われている)長く使えるので、経済性は良いと思う。フランス、中国、韓国、ロシアは現状実験炉を計画している模様。

核分裂炉自体の安全対策の問題もあるが、ナトリウム冷却剤の筋が悪かったことから、高速増殖炉自体に烙印を押すのではなく、まず技術可能性を議論すべきだと思う。

核弾頭応用への危険)
http://bit.ly/HCqIF5 : 「常陽のブランケットには、239Pu 同位体純度99.36 %のプルトニウムが22 kg、もんじゅのブランケットには、97.5 %のプルトニウムが62 kg含まれている。」一方、軽水炉では、「一般的な商用原子炉である軽水炉から得られたプルトニウムは少なくとも20 %の 240Pu を含んでおり、原子炉級プルトニウムと呼ばれる。」「インプロージョン型核兵器であっても240Pu 10 %以下にせねばならず、軽水炉ではそれが達成困難なので、核兵器製造には黒鉛炉が使用される。」 とのこと。米国のいいなりになって、無駄金を出し続け、経済を困窮させるぐらいなら、核弾頭をもったほうが、大分安上がりでもあろう。もはや戦後ではないので、そういう議論もした方がよい。
ただし、現実的には、原発も管理できない日本政府は全く国際信用力もなく、自衛隊も指揮できないであろう。また、テロリストに核弾頭を奪われる危険もあるので、当面は核武装は不可能だと思う。

外交に関しては、政府の弱腰と、あまりに国際外交を知らない無策が一番の敗因である。原爆をもつとか、自衛隊を持つとか、安保条約とか、それ以前の問題である。

サンフランシスコ講和条約で、すべて解決しており、さらにはODA ( http://bit.ly/Nwoufz )で多額の援助をしている国に、内政干渉されたいままにしているのは、情けないにもほどがある。これは別途blogにしたい。



2012年5月7日月曜日

原発について科学的に議論をしたい

http://bit.ly/K4k0eR 泊3号原発が、2011年5月5日午後11時すぎに稼働停止し、 国内原発は、1970年以来42年ぶり稼働ゼロになった。喜ぶ声、電力不足・産業への影響を心配する声などがある。今一度、冷静な立場から、原発の可能性・危険性や放射能の害について、議論をしておきたい。一つ言えるのは、原子炉が冷温停止しても連鎖反応が止まっているだけで、崩壊熱は出続けており、冷却が止まると数日で危険な状態に至ることである。

私が、これまでに調べた具体的な内容、Facebook等で詳しい方から頂いた情報が、沢山あるので、まだ整理しきれていない。だが、まずは、議論すべき項目を整理しておくことにする。他にも必要なこと、懸念すべき事、ご存じな情報があれば、是非コメントいただきたい。重要なテーマである。

技術論)
技術というものは、ほとんどの場合には、プラスの面とマイナスの面を持つ。プラスの面を延ばし、マイナスの面を解決していくのが、本当の科学技術力であると考えている。難しい状況で難しい技術だからこそ、奮起するのが本当の科学者・技術者だと思う。原発に限らずそれができない人ばかりでは、日本の技術競争力はいずれ沈没する。

今をときめく、Facebookには、そういう意気込みがある。以下に書いた。かれらは今は調子が良いが、この先もそれが続くとは信じていないので、常に改良を怠っていないのである。
2012年5月5日土曜日: Facebookの社風: 若者文化
また、技術というものは一直線には進化しない。ロケットでも、コンピュータでも、累々たる失敗を繰り返し、行きつ戻りつして進化している。簡単にあきらめてしまっては、進歩はない。ロケットについては、Saturn VとSpace shuttleがまさにその関係にある(今後書きたい)。コンピュータの進化に関しては、以下に書いた。Graphic User Interfaceで行きつ戻りつしている。
2012年3月3日土曜日: Computer History Museumにいってきた
また、本当にやるべきことが分かっている技術者・科学者の意見を無視する構造になっているとも言う人もいる。だとしたら、この原因を突き止めて対策をしないとならない。

議論すべき内容)
  1. 原発の技術課題・経済課題・危険性、対策の存在
  2. 放射性物質・放射能の危険性
  3. エネルギー問題
  4. 敵の研究 - 推進派、反対派の主張。動きの背景
これらに関しては、反対・推進という立場を超えて議論しなければ、本質は見極められないと思う。以下、それぞれについてもう少し突っ込んで項目を考える。私は純粋に技術論をしたい。

原発の技術課題・経済課題・危険性・対策の存在)
  1. 稼働時(連鎖反応時)の原発に起きる事故とリスク
  2. 停止直後に起きる事故 とリスク(停止直後は半減期の短い放射性物資が燃料棒に貯まっており、炉心の発熱量が大きい)
  3. 冷温停止時に起きる事故とリスク: 福島事故で使用済み燃料プールで事故が起きているように、原発は冷温停止していても冷却が止まると、数日で危険な状態に至ると計算された。東電の発表でも冷温停止時の炉心の発熱量は1000kWとある
  4. 災害に対する一般的な考え方。活断層の上に作らなければ安全なのか。。日本は環太平洋造山帯にありきわめて地震が多いエリア。活動していない断層が、いきなり直下型地震を起こすこともある。東関東大震災はプレート連動による超巨大地震であった。
  5. 運用ミスの解決。-- 福島事故では、緊急冷却系を止めてしまったり運用のミスが少なからずあった。これは解決可能なのか。「訓練をする」で済ませられるものなのか。有効な訓練とは何か。(運用するのは人であり避けては通れない。広い意味で技術論であるが、答えを出すのは難しいかもしれない。)
  6. 核燃料サイクルに関する考察: 高速増殖炉、プルサーマル、再処理、放射性廃棄物処分
  7. 原発作業員の被爆状況と対策
  8. ストレステストの内容と結果
    • 福島事故の津波対策でも分かったように、前提が誤っていると、どんなに技術を駆使しても対策として機能しない。これは人工知能のフレーム問題 http://bit.ly/J1dTsp に似ている。
    • たとえば、福島原発の事故は津波による電源喪失に伴い起きたとされている。しかし、そこに揺れによる事故が隠れていたとしたら、いくら津波対策をしても安全性は向上しない。
これらに対して想定されるリスクと、考え得る対策とコストを検討したうえで、一番現実的な対策を取るのが、納得のいる方法だと思う。結果、再稼働をしないとか、廃炉をしたほうが良いとなっても、それは回り道にはならない。世界中にある、そして発展途上国を中心に建設計画が沢山ある原発の今後の運用に対して、今回、災害にあった日本の経験が生かせるのではなかろうか。
1, 2, 3については、対策の存在、かかるコスト、対策後に想定されるリスクの比較が必要である。4については、非人道的なやり方はあってはならない。5に関しては、国民が十分納得できる説明が必要である。

1, 2の問題は原発停止で解決するが、3の解決は簡単ではない。理由は、崩壊熱を出す放射性物質をどう処理するかである。対応としては、
  1. 絶対に失われない冷却を行う
  2. 再処理をして冷却しなくても済む形に変換する
    • 地底深くに埋める処理がある。放射性は直ぐには減少しない。技術が確立していない状況であわてて埋めるのと、確立するまで目の届くところに保管しておいて、それから埋めるのとどちらが安全か。
ここでは、核分裂物質を一カ所に集めて原発というものを作りパンドラの箱を開けてしまった以上、それが正しかったかを議論しても解決には近付かない。どう処理するかの問題は起きる。原発廃棄物再処理はきわめて難しい技術である。地殻への廃棄も議論が必要である。今回の事故でもフランスは、東電や日本政府の足もとをみて、ポンコツな放射性汚水装置に膨大な費用を要求してきている。フランス アレバ社の汚染水処理装置は、専門家がみれば、壊れて当然の機構とある。これに531億円も払ったらしい。以下参照: http://bit.ly/Irxnjx

また、1, 2の問題の解決と3の解決が同等の難易度・危険度であるならば、稼働していても、停止していても安全性・危険性は変わらない。もちろん稼働時にかかるコスト(放射性物質の隔離、処理)・収益と、停止時に掛かるコスト・収益(これはゼロ)の比較は必要である。

また廃炉をすれば安全か? 以下は、十分な議論がされているのか。
  1. 廃炉作業による危険性。高い放射能を持つ炉心をどう石棺状態にするのか。その際に核分裂物質による崩壊熱の冷却は大丈夫なのか
  2. 負のコストしかかからない廃炉作業をして、その後の安全なメンテが保証できるのか。チェルノブイリは定期的にメンテしている。限定的な場合を含めて、運用したままメンテするのとどちらが安全なのか(たとえば、家は人が住まなくなると傷む)
  3. 人口増加、エネルギー不足は世界的な課題で有り、発展途上国を中心に原発新設が計画されている。これはビジネスチャンスである。福島の失敗を安全な原発作りとして生かせないのか
雑誌Newton 2012/4月号 p.102-111に廃炉への工程表と、放射線の害が書かれている。日本原子力技術協会の監修なので、反原発というよりは推進よりの意見かもしれないが、大変な工程である。NHKニュースで、格納容器内の内視鏡検査で72 Sv/h =シーベルト/h (ミリなし)http://bit.ly/J6Cvt6 と報道された。人間の50%致死量が4Sv 99%致死量が7 Sv http://bit.ly/J6Dg5B であり。6分で99%死亡するという、とんでもない放射能の量である。廃炉はますます難航しそうである。これを未成熟な技術を持って50機に対してやるのか。いつ始められるのか。。

放射性物質・放射能の危険性)
これは危険なことには疑いはない。ただし以下の議論が必要である。
  1. 生命を脅かす他の危険に対してのリスクの差
    • 影響範囲の広さ
    • 症状の重大さ、苦痛、障害になったときの悲惨さ
    • 後生に与える影響の大きさ
  2. なぜ放射性物質が危険なのか
  3. 対策の存在
  4. 福島事故の影響を受けた方の被爆状況と対応方法
  5. 原発以外にも存在する放射性物質や放射能と危険度合い
上記1に関しては、実はあまり報道されていないことで以下の心配がある。
  1. 外部被曝と内部被曝の差:  報道は外部被曝が多いが、重大な影響を及ぼすのは内部被曝である
  2. アルファ線源とベータ線源の違い: セシウムはベータ線源であるが、ウランやプルトニウムはアルファ線源である。アルファ線は到達距離はきわめて短いが、遺伝子の破壊力は大きい
エネルギー問題)
  1. 世界のエネルギー需要の推移の予測と、日本が置かれる状況の予測
  2. 代替エネルギー
    1. 再生可能エネルギー:コスト問題、蓄電問題
      • 太陽電池の発電効率、製造エネルギーを含めた収支
      • 蓄電の課題: 直流超伝導送電による国際的融通の可能性
    2. 日本近海に豊富に存在する、石油・天然ガス・メタンハイドレート;実は関東平野の真下には巨大なメタンガス(天然ガス)田があることが分かっている。
    3. 直流超伝導送電で送電ロス、電圧変換ロスが大きく減る可能性がある。それで、原発停止分がまかなえる?
  3. 地球温暖化問題に対する懐疑説 - 単なる新産業育成と発展途上国への牽制(発展の妨害、先進国優位の維持)という疑念など。関連して、
    1. 地球寒冷化の気配
    2. 人為的炭酸ガス増加による地球温暖化説への疑念
お互いの研究)
  1. 反対派
  2. 推進派
  3. 中立派
代替エネルギーの技術開発をナゼ進めてこなかったのか、推進派や電力会社の論理は何か。だれのどういう私利私欲か?、保身か?、技術に関する無知か?、外国の圧力か?、途中で失敗したことは分かっているが間違いを認められないだけなのか?

http://nkbp.jp/IRS7nV に、まさにこれに関して問題提起している。一旦始めたら途中で戻れない日本、技術をブラックボックス化してしまう問題、脱原発に関する課題などである。

また、おそらくは中立派が一番多い。http://bit.ly/IfO3g0 のUstream 「中古車のディーラーが、海外向け輸出中古車で、大量被ばくしているがどうすればよいのか?困って各所に、問い合わせ、たらいまわしにされる。結果、行政に「法的な制度がないので」そのまま売ってくれと言われたそうな。」とある。が、注目したいのは、28,733 viewもあって、Facebookの「いいね!」が、たったの106。星5つをつけたのが、たったの2人??? 。個人は売り切れになるくらいに、ガイガーカウンターなどを買いこんいるが、なぜこのような温度差があるのか。それとも、これは真実を示した例ではないのか。。

ドイツでは福島事故の直後2011/3/27 に25万人規模のデモがあった。http://bit.ly/IDqlxL 日本でも、2011/9/19には6万人規模のデモ http://bit.ly/IDqdhw にまで拡大してきているので、意識は変わりつつあるのかも知れない。