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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。
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2012年10月12日金曜日

東大医学部って何のためにあるの??

http://bit.ly/RiSBbR に、「東大医学部卒も30歳年収300万円台!? 〜東大医学部に入るメリットとは?」 という記事があった。

抜粋すると)
メリット<卒業後>
・東大の医局に入局する際に情報面で多少有利
・東大の医局/大学院に入れば恵まれた教育/資金環境で研究を行うことができる

デメリット<卒業後>
・主に心理的に東大の医局以外には入りにくい事によるキャリアの選択肢の減少
・卒業大学で給料、ポストなどの待遇に差が出る事はない
・ほとんどの病院が年功序列で給料やポストが決まっている

東大医学部を卒業して5年目 、つまり30歳程度になっても大学病院に勤務する限り非正規雇用であり月々の手取りは20万円台、ボーナスなし、住宅手当もなし、といった待遇となり得るのが現状である。

 週に一回程度のバイトで単価6万円とすると月24万円、年収にして300万円程度が大学病院からの給料にプラスされる事となる。
中略)
以上、見てきた通り医師の給料はどれだけアルバイトをするか、あるいはどれだけ医師の少ない地域で勤務するか (東京より地方の方が概して高給取り) によってほぼ決まっているため、東大医学部に入る待遇面でのメリットはほぼないと言っても過言ではないと思う。むしろ医師の平均収入を下回る可能性さえあり得る。

つまり東大医学部という肩書には何の価値もないが、そこに集まってくる人間に価値がある。東京大学には医療界のみならず、日本社会のリーダーとして活躍したいという意志を持つ学生が多いように感じる。

そのような友人と切磋琢磨して過ごす事が出来る時間は何ものにも変え難い。金銭面やポストではなく、我こそは 将来の日本のリーダーたらん と欲するものにとっては同志が集まりやすい東大医学部を目指す価値を見出せるのではないか。
どこがおかしいか)
そもそも上記の様な結論が平然と言われていることを、疑わなくなったらおかしい。

医学を志す価値がないのに、医学部にいくとは、大学教育の教育内容に対して何が期待されているのだろうか。教えている先生も馬鹿馬鹿しくなるのではなかろうか。。

また、医療保険制度のために、むしろ東大をでて東大病院にいると、賃金が、地方の医大よりも安く、生活費も高いので地方より不利になる。となれば、医者として能力を活用しないで、もっと収入のよい、銀行、証券、商社などを志す人も出てくるだろう。

優秀な能力が必要なら、それなりの見返り(高給)を付けて、医者を続けてもらうようにすべきである。医者としての価値(実力) がみつけられないのなら、医学部にする必要も無い。

ただし、東大医学部という看板が欲しくて、個人病院の院長が娘さん(息子さん)とおつきあい願えないか。。と、青田刈りをしてくるという話しを聞いたことがある。それなら、医者としての腕というよりも、東大医学部に入った看板と、医院の経営能力が問われることになる。

また、狭き門なら優秀な人が入るのであれば、卒業生が社会にでて役立つ科目の学科の定員を減らして、大学での教育が社会人生活に直結するようにした方が良い。出れば政治家に近付く国際政治学科とか、最高裁判事に近道の特別法学部とか、大企業経営者になれる国際経営者学科だとか、そんなものを作ればよいと思う。

日本の政治家がイマイチなのも、票読みと権力闘争をするばかりで、政策を演説しても、有権者の反応が乏しいからかも知れない。米国大統領選挙は、共和党対民主党の1対1選挙であり、ヤジなしで90分間のサシの討論をする(これは凄まじいので、別途掲載する。)

まとめておく)
  1. 狭き門をくぐり抜けた優秀な能力を、医者として活用してもらうことに期待するならば、やはり能力に応じた金銭的な見返りができるシステムが必要。健康保険制度の改革などを含めて
  2. 東大医学部の看板として、医院の経営もやってほしいのなら、医院経営学科とか、そんなものを作った方が、大学での教育が無駄にならない
  3. 狭き門を通り抜けたということだけが評価されるのであれば、大学での教育の成果を活用してもらうよう、東大医学部よりも狭き門をつくる工夫はどうであろうか。そうすれば、そこの偏差値があがり、優秀な人に対する大学での教育を社会で活用できるようにはならないだろうか
学生の側に責任を押しつければ「東大医学部に何のためにいくの。」という言い方もできるが、学生側だけの問題にはできないと思う。この辺を改革すべきだということを考えると、やはり、「東大医学部は何のためにあるのか。。」と、問題提起したい。

大学は受験競争のゴールとしての機能でよいのか)
米国の大学では、日本に比べて、社会に出てから役立つ教育をしているように思うが、いつのころか、日本の企業には、「大学の教育は社会勉強だから、アルバイトや部活動でもしてこい」「終身雇用もあるし、教育は企業内でやるのだ。」という主張をする企業人もいる。単に競争に勝った証明としての大学になってしまっていては、日本の高等教育の競争力はあがらない。

これが、日本は高校まではレベルが高いが、大学・大学院の業績では、欧米に全く太刀打ちできない理由ではなかろうか。。以下にも書いた。

2012年10月12日金曜日: 大学の役割とは?


東大理IIIがいかに難しいか)
http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_01_j.html によれば、東大医学部に行ける理科III類の定員は100人(ただし、理IIから10名、理Iから1名も医学部に進学ができる http://bit.ly/RiToto )

たった100名の狭き門であり、日本のトップ中のトップ。偏差値は78を越える。
http://daigakujyuken.boy.jp/indextoukyouto.html

特に最近は、日本の製造業系大企業全滅ということで、食いっぱぐれのない医学部を目指す傾向が強く、地方の医学部でも東大レベルである。その医学部のトップであり、定員がたったの100名なのであるから、いかに難しいか分かる。

東大は文系理系あわせて3,153人の定員があるのに、理科三類は合計100名。全国47都道府県で平均すると各県から、ほぼ2名しか入れない狭き門である。 

それだけ優秀な生徒に、5年間(教養を除いて3年半というべきかもしれないが)医学を学ばせて、医者になるのはあまりおいしくないといわせてよいものだろうか。。大学とは何のために行くところだろうか。。

2012年1月25日水曜日

大学の秋入学 - もっと大胆に改革したらどうか

東大が検討している最近話題の秋入学。ちょっと心配があります。

春入学と秋入学を混在させていいのか。受験を準備する側が大変になるし、同期というつながりが希薄になりそう。

これからは違いを認める時代にするべき。なので、東大が他大学と合意なんか得なくても、勝手に東大だけ秋入学1本にしちゃえばいいと思う。そうすると「東大だけ偉そうに。」と叩かれるだろうが、もはや八方美人をめざす時代じゃないと思う。

叩かれるのイヤでは改革できない。「東大だから偉そうです。それが、何か。」と、
堂々と言えるようになって欲しい。もちろん、中身が伴っていなければ反省は必要だし、妥当な意見には耳を傾ける必要がある。「天狗になれ」といっているわけではない。

さらには)
東大だけ、授業を全部英語にする。国際化の時代だし。
日本史は古語でやり、漢文は中国語でやるとか。。

入試も)
東大だけ、希望者を全員入学にする。1学期間(前期というべきだろうか) だけ授業を通信教育ないしはwebでの授業にして、試験は選択式にする。IT技術を使えば、何万人生徒がいても、採点できるはず。そうして、所定単位が取れない生徒は退学とする。

日本人のかなりの数が東大中退でも良いんじゃないかと思う。肩書きとか、権威とかが、それだけでは無意味なことにも、そろそろ気づくべき。あくまで中身が伴っての肩書きであろう。

どれだけ単位が取れたかとか、GPA(成績平均)がどれだけとれたかというのが、資格代わりにもなる。また、1学期の間は生徒も多いので、大学の学費収入も増え、施設も充実する。

GPA) Grade Point Average:  http://ja.wikipedia.org/wiki/GPA

別に東大がやらなくてもいい。もはや国立でもないのだから、自由に試行すれば良いと思う。戦後や大学紛争で入試自体がなかった時代もあるのだし、不公平でなければ、いろいろ試行するのは良いのでは。

「それがいやなら、他の大学を受ければいいでしょ。」のノリで良いと思う。
どこを切っても同じの金太郎飴では世界に太刀打ちできない。個性の時代だと思う。

不正をどうするか)
もちろん、2学期以降が甘い「レジャーランド」となれば、是非ともズルをしようという人が出てくる。ただし、東大の現実は、そんなに甘くは無いと思う。2年の途中に、平均成績で選考が決まる進学振り分けがあり、教養学部時代も競い続けるようである。そういう点取り虫体質が良いかどうかは、また別の話ではある。これについては以下に書いた。

2011年11月24日木曜日:老害、エセエリートの害、本当のエリートとは


通信での選択問題だと不正はやりやすい。なので、2学期以降も成績が悪ければ、退学させる。その結果、最終的に定員の数分の一 も卒業できなくても、それは構わないだろう。卒業性を増やすのが大学の意味では無い。

学歴というのなら、「私は、東大の3年生の1学期までいました。」でも通用する。

学校の運営費の問題だとすれば、これは、優秀な学生をだして、ベンチャーを作らせ、企業の寄付でまかなうべきである。そもそも産業に貢献する優秀な学生をどんどんだし、産業界から金を集めるべきである。これは、返済不要の奨学金でもよい。米国の奨学金は、私企業が負担するものが多く、生活費も補充されるし、ほとんどが、返済不要である。

金が集まる -> 設備や図書館、研究費が充実する、良い教員が集まる -> 優秀な学生が世界中から集まる -> 良い成果がでる、良い学生が育つ -> ベンチャーが育つ -> 金を寄付する

という正のループが回るはずであり、政府や学生の財布に頼る必要がどこにあるのか、と思う。Stanford大の地図 http://campus-map.stanford.edu/ を見て頂くと、ほとんどの建物に有名なベンチャーの社長の名前がついている。ビルゲイツ、HPのヒューレッド、パッカード、ゴードンベル、NvidiaのJei-Sun社長など。彼らの個人寄付で建物が建てられているのである。日本の企業だと会社の寄付なので大変なのだが、大成功したベンチャーなら個人でビルが寄付できるのである。もちろん、寄付に対する税法上の優遇も米国のほうが大きいらしい。

http://bit.ly/y8iUtM (2009年6月報告)を見ると、日本は寄付の額も個人寄付の比率も米英に比べ圧倒的に少ない。抜粋すると:
  1. 年間の寄附金の支出総額および成人 1 人当たりの寄附額はそれぞれ、米国が約 34 兆円、13 万円/成人、ついで英国が約 3 兆円、4 万円であり、日本は約 7,000 億円、2.5 千円。
  2. 寄附主体の内訳では、米国と英国では個人がそれぞれ 76%と 60%で最も多い。一方、日本では、法人が 64%と最も多く、個人は 36%である。
  3. 寄附金税制の優遇対象となる団体等の数は、米国が約 106 万件、英国が約 19 万件、日本が約 2 万件。
と、日本は英米に比べて圧倒的に寄付後進国である。
寄付により民間活力を生かすべき。お上は世話を焼こうとするが、商売がヘタなので、民間と競わせることで、税の使い道も上手になるのではと思う。事業仕分けよりも、民意が反映するだろう。

また、企業も優秀な学生を得るために、イメージアップに余念がない。講演会をやったり、就職説明会をやったり、学内にもいろいろな企業が寄付して、教室や授業設備が常に更新されている。図書館には新巻図書ばかり、おそらくこれも寄付だろう。
正のループをまわすと言うことはこういうことである。

日本の大学には、すこししか研究費を払わない日本企業もStanford大が要求する研究費には財布の紐が甘い。

試験について再考)
選択式の遠隔試験だと不正が防げない。技術で防ごうとすると面倒臭い。
注)やると得になるから、不正をする。やっても価値がないようになるのが一番である。
先日、Stanford大で、ネットSPAMの防止を講演した、UC San DiegoのProf. Stefan Savageのtalkからinspireした。http://bit.ly/AnEqT6 にvideoがある。彼の研究は、FBIさながら。SPAMメイルのサイトから、実際にバイアグラ等を買い付けると同時に通販サイトを解析し、データの流れを解析して、利益を誰が得ているのかを突き止めた。それを政府機関に報告し、すでに悪質な元締めはもはや動いていないとのこと。
この点では、今の大学入試は、全く逆の方向だと思う。不正してでも入れば、大変お得。それがあるかぎり、どんなに技術を導入しようが、いたちごっこは続く。

ズルをしても得をしないシステムはどうあるべきか。まだ思案中ではあるが、以下に例を挙げる。

選抜の回数を増やす。これにかぎるのでは。
  1. 毎週試験がある。一定レベルに足らなければ単位はもらえない。
  2. 毎年試験がある。一定レベルに足らなければ単位はもらえない。一定単位が無ければ進学できない。
  3. 卒業試験がある。一定レベルに足らなければ単位はもらえない。一定単位が無ければ卒業できない。
  4. 企業も資格だけではみないで、独自に実力のわかる試験とインタビューをやる。それも定期的にやって、できない人は、処遇を変える(別に解雇する必要はないでしょうが。)
米国の企業は、社員が作った結構難しい入社試験を応募者にやらせて、多くの現役社員が面接していた。
人と人が仕事をするのだから、気質だって会わなければやりにくい、当然面接で絞るのが妥当だと思う。
人事が面接してもなにも意味が無い。それが続いているのは、思考停止だと思う。

「有名大学をでた。」というだけのことが、価値になるのが、そもそもおかしいのだと思う。

が、これを是正するのは簡単ではない。「有名大学卒」という、「ムラ」が、いろいろなところに存在し、実力はないのに「有名大学卒」というレッテルで得をしている人たちがいるからである。
もちろん、「有名大学卒」だから、実力十分の人がほとんどだと思うが、「ムラ」社会では、不出来な仲間をかばうのが、通常であり、美徳である。

2011年11月12日土曜日: 平等・差別の日本社会。日本をやり直しのきく社会にするのは簡単ではないが、いずれやるべき


に書いた。以下に、ある図も分かりやすいと思う。

2011年11月23日水曜日: 大変優れた日本のサービス、日米の違いの整理


さて、どうやって改善するのだろうか。既得権を持った人々が社会を牛耳っているので、それこそ、「黒船」に頼るしか無いのかも知れない。

心配なこと)
Facebookに「さらには」以降のコメントを書いたが、何度書いてもコメントが消される。
自由な意見だし、だれも傷つけてはいないはず。
不適切発言として消されているのだろうか。誰が。。

しばらくして、ウォールに記事が戻りました。どうも内部トラフィックかなにかによる。投稿の遅れだったようです。

2011年11月24日木曜日

老害、エセエリートの害、本当のエリートとは

巨人軍がお家騒動を起こしているらしい。
http://search.j-cast.com/?type=article&q=%E3%83%8A%E3%83%99%E3%83%84%E3%83%8D&r=reflink

これは85歳のナベツネの老害と言われている。
そういえば、日本では老害の問題を良く聞く。

が、本当だろうか。
権威がモノを言って、内容を計ってでケースバイケースで議論しないのが問題なのではなかろうか。日本は、歴代の武家政権が天皇の権威を利用してきたり、他国にもまして権威というものが特別な意味を持っている。

(何が日本を日本たらしめているかは別途考察したい。農耕民族とか島国とかで簡単にはくくりきれない、かなり特殊な事情があると思っている。そもそも、狩猟民族などアフリカぐらいであり、世界中の主流は農耕民族で、一部遊牧民族がいる程度である。また、イギリスや台湾も島国である。)

年寄りになると知恵も増える。偉い年寄りは、人の思っていることが分かったり、交渉術を良く知っていたりする。また、いろいろな物の見方の勘所を心得ていたりする。

一方で権力の乱用は若くしても起きる。

大王製紙事件もひどい事件。容疑者 井川前会長(47歳)は会長を退いた今ですら47歳。老害じゃなくても、独走を止められない経営、背任をコントロールできない会社システムには問題がある。が、こういう事件がおきると、やたら締め付けが厳しくなって、自由度がなくなるのも日本の悪いところ。情報セキュリティにも見られるように、バランス感覚がかなり悪い。

大王製紙事件)日経新聞11/23(水)朝刊35面にでていたが。
85億円も子会社から不正に借り入れ、カジノで32億円も使うなんて、アホか。。彼は御曹司で東大卒。人とのコミュニケーションが苦手な人間や変人が東大に多いのも気をつける必要がある。「天才とバカは紙一重」というのは、ある意味、かなり的を得ているケースもある。

誤解されると困るのですが、バカでもない本当の天才もいます。「この人は、どこから見ても、本当にすごいな。」という東大教授を何人も知っています。コミュニケーション能力も高く、人の言いたいことが即座に理解でき、物事の本質も即座に見抜く、技術についても大変詳しい、会議のまとめ方も大変上手。
ただし、そういう人は、本質を知っているので、ばかばかしくて、政治とか行政に口を挟まないのかも知れません。
今の日本では、提案した人に仕事だけが増えて損をすることが多いので、余計なことをしないのが一番賢い選択になっているかも知れません。

また、ステレオタイプで物事を判断するのは非常に危険です。人間を分析することはステレオタイプにはめることになりやすいので、ちょっと自己矛盾しています。

企業トップは、与えられた問題を解く入試の能力よりも、答えの無い未知の問題に近づくこと、軌道修正する柔軟性、顧客や社員とのコミュニケーション能力が必要とされることに気づいていない企業は多い。

長期政権は必要)
首相も企業トップも老害を防ごうとすると短期政権になる。これは以下の理由がある。
  1. ワンマン社長でなければ若くしてトップにあがれない。相変わらず年功序列だからである。(最近は功は関係なくて、年齢序列の企業も多い)
  2. 老害を防ぐために早くして引退する。が実は、相談役になったりと本当は引退していないことも多い
短期政権になって、なおかつ評価システムを強化すると、自分の在任中に成果を出さないとならないので、投資がきわめて短資眼的になる。株主もそれを要求する。
大きな研究はモノになるまで10年以上かかる。これに投資がまわらない。
結果、利益率が、うすい他社の物まね製品ばかりになる。

大企業が、ベンチャーの良い製品をマネして、これからの産業を支える新興企業をつぶすことになる。良識のある消費者は、多少がさつでも、アイディアを出した企業の製品を買って、そこの企業を伸ばしてあげるべきであって、物まねした大企業の製品を買うべきでは無いと思う。それが、日本の将来のためになる。ベンチャーが日本で育たない理由は以下でも考察した。
2011年11月12日土曜日: 日本の大企業を駄目にしているのは
長期政権によるAppleの成功)
AppleのMac OS-Xの基礎は、NextStepにあったりする。1986年の技術が今のMac OS-X, iOSに生きているのである。UnixをベースにしたりObjective-CやCocoaの源流がここにある。

MacやiPhone,iPadが画期的なのは、Jobsが長期政権で自分の過去の成果をうまく再利用してきたこともある。かなり優秀な技術者でも、これをやるのは難しい。


Appleについては以下にも書いた)
エセエリートを信用するな)
日本の企業で、「Appleはすごい。Appleには勝てない」とだけ言って、こういう解析を全然していないところも多い。

そういうところに限って、第二次世界大戦時代の大本営時代からマインドセットが全く変わっていなくて、情報の解析能力がなくて、精神論に頼るのである。
反省をしないので、だめだったところが、自分自身で分かっていないのである。

悪いことに「ムラ」社会は、失敗を仲間内でかばって隠す。
第二次大戦では、陸軍士官学校卒の士官が超エリートであり、それが仲間の失敗を隠したとも言われている。均質なのは害にしかならない。

Steve Jobsは、「大学の学費で育ての親の老後の資金を使うのが忍びない。大学から学ぶことは何も無い。」と大学を中退している。学歴のもつ本当の価値を見直した方が良いかもしれない。

アメリカのエリートには真のエリートがいる)
アメリカの高校(high school - 4年制)は中学(middle school)よりも、学校の終わる時間が早い。
注意: アメリカの学校制度・就学年齢は場所によって異なる)
http://www.design-penguin.com/OC/life/school_system.html
ボランティアやスポーツなどの課外活動をして人間性を磨けということである。
その結果、奨学金は勉強だけではもらえない。スポーツとかボランティア活動とか、勉強以外で外が一流と認めるものが必要である。そうしてもらえる奨学金は額も大きく、返済の必要がない。

知り合いのご夫婦は、インド人・中国人ががむしゃらに勉強する地元の公立高校ではなく、白人たちがいる私立高校に通わせた。学生たちは、とてもクリエイティブであるという。アメリカの経営トップが白人ばかりなのはこのクリエイティビティがあるからだと、その方は言う。
  1. 遊び方がとてもクリエイティブ
  2. 遊ぶ時間を作るために時間の使い方がとても上手。授業も、絶対に遅れてこない
  3. 遊ぶことと、勉強のけじめができている。勉強ばかりしない
この方のお子さんは、ゴルフがプロ級でゴルフで奨学金をとって、一流のカリフォルニア大バークレー校(UCB)に入学した。親御さんがいうには、遊んでばかりいるが、勉強をさせると理解力が相当高いということである。運動神経もめちゃくちゃ良いらしい。弟を車で送ったり家の手伝いもするそうである。

このお子さんも、お友達も、高校生や大学生が、男も女も、すれてなくて、性格がとても良い。ほんとうの意味でのゆとり教育の成果だろうか。。

一方、日本のメーカを辞めて、Appleに転職した友人は、非常に優秀な研究者だが、幹部の命令で馬車馬のように使われるといっていた。

以前いた会社の、中国系のエンジニアも、馬車馬のように使われると文句をいうことが多かった。その彼は、見えない天井「Glass Ceiling」があって中国人は出世できないといいつつも、中国人の上司は細かすぎるので、中国人の下では働きたくないといっていた。

白人は幹部と東洋人は歯車という違いが、本当にあるように感じてしまう。

この結果、Stanford大の会社説明会への参加者の傾向が白人と、東洋人(インド人、中国人)では違ってきているように思う。以下の後半に書いた。
2011年12月20日火曜日: ベンチャーを育てるシリコンバレー、ホンダは凄い
欧米と東洋の家族関係の違い) 
日本、中国、インドなど東洋では家族は、親子関係が中心である。一方で、欧米では、夫婦関係が主体である。この結果、東洋では、一般にどうも子供に対して過保護な傾向がある。
一方、欧米は、子供は半人前であり、ベビーシッターに預けられ、レストランにも連れて行ってもらえないし、親から放置されることが多い。地中海クラブなど、フランス人が作った保養施設には、かならず保育所がついていて、保養地で朝子供を預けて、朝昼夜と全部面倒を見てもらい親たちはゆっくりと休むということをする。時には、子供達を預けたまま、隣国まで数日いってしまった親も居た。その子供は結構荒れていた。。
米国では、親は子供には財産を譲ることもあまりなく、寄付してしまうこともあるらしい。

こういった親子関係もあり、西洋の子供達は、少しでも早く一人前になろうと、背伸びをするようである。
一方、東洋では、親が子供の世話を焼きすぎるので、クリエイティビティは育ちにくいように思う。中国人やインド人の多い高校では、親が、宿題を出せ出せと先生にプレッシャーをかけるようである。その結果、最低レベルは非常に高く維持される。
基礎学力は高いと言うことである。
ところが、自主性はどうも育ちにくい。

日本で試してうまくいかなかった、ゆとり教育。これは実は、西洋並のクリエイティブな人材を育成しようとしたのではなかろうか。その結果、平均的な基礎学力が落ちた。
一方で、従来のように過保護にしたがる、親は、塾に子供を詰め込み、逆に受験戦争が激化したということかもしれない。

ゆとりを生むには、まず考え方から改めないとならないように思う。

米国での奨学金のとりかた)
このゴルフ奨学金の取り方が興味深い。プロのスカウトである。
  1. 大会に大学のスカウトがやってきて、成績を見ていく
  2. 能力のある高校生の親に対し、どれどれの試合実績をキープすれば、これだけの学費のうち、これだけを奨学金で補填すると提案する
  3. 各大学からオファーが来る
  4. 高校の成績(教科の平均点)であるGPA, 共通テストであるGRE,時には英語テストのTOFULの成績を提示して入学が決まる
  5. スポーツ入試なので、月水金と朝に筋トレ、水曜は一日ゴルフ、週末もゴルフ。と学業との両立は大変。
  6. 学力が授業についていけなければ、転校か退学していく。勉強が楽な別の大学へ中途転校ができるシステムがある
米国Stanford大学は、MIT, UCBなどに並ぶ理系と、そしてビジネス(MBA)の一流大学だが、フットボールが強く、オリンピック選手も沢山輩出している。ゴルフのTiger  WoodsもStanford大学に通い、中退している。Woodsの場合は裏があるらしい。アメリカの大学でもスポーツ入学があって、はなから、試合で名前を売ってプロから引き合いがくるまで在籍するつもりらしく、プロになった途端退学するようである。

米国こそ学歴社会)
平均成績GPAが悪いと大学には入学できない。UC(カリフォルニア州立大学)だと、どこでも、GPA 5点満点のうち3は必須だとか。これもあって、インド人、中国人たちは、勉強にがむしゃらになる。

優秀な学生が多い高校にいけばGPAは下がる。一方、不良の多い学校にいけば、一見GPAは良いが、良い友達は出来ないし、学力は上がらない。ちょうどいい選択をしようとする人もいる。白人たちの金持ちは、クリエイティビティが伸びる私学を好むようである。

米国の学生はちりぢりを好む?)
あと、日本人は同じエリアに大挙して進学する傾向があるが、この方の友人は、カリフォルニアには大学が沢山あるのに、皆別な地方へ進学しているらしい。Oregon, Texas, Utaなどとちりぢりになるらしい。また、私学も特権階級が通うような一般人には名前のしられていない大学があるらしい。日本でいうと、皇族が通う学習院大学といったところであろうか。学習院大学は誰でも知っているので少し違うが。。

緩みが必要)
日本の企業人の結構な数は、仕事ばかりして緩みが無い。呑みに行くとしても、会社でいつも顔を合わせている人間と呑む。話題も決まり切っている。遊びも工夫しないと、クリエイティビティは生まれない。

日本の駄目な企業のトップや官僚を牛耳っているのは、がむしゃらに勉強してきただけの、エセエリートなのではなかろうか。すくなくとも、会議に遅刻をしてきたりして他人の時間を浪費し、また、会議中に内職をしているような上司がクリエイティブだとは思えない。

内職をしないとならないようなつまらない会議なら、それを効率化するのが上司のつとめであるのを分かっていない時点で、クリエイティビティなど存在しない。