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2012年5月24日木曜日

日本にクリエィテビティは必要なのか....

以前はクリエィテビティにより儲かるビジネスをと主張していたが、Stanford大で研究したり、いろいろ見聞きして、ちょっと最近考え方が変わってきたので、まとめておく。

いずれにしろ、最近の日本は思考停止しているように思う。自分で考えずに、欧米やらマスコミやらのいうことを丸呑みにする、感情の方が論理に優先する(これはまだまとめていないが。。原発関係のblogにはしている) などである。
以下に関連blogをまとめた。
2012年4月22日日曜日: 時代に合わせてシステムを変えられない日本
欧米のやりかた)
米国は先代の技術を次の世代が否定することが時々ある。もちろん以前のやり方を研究してから否定していて、無知ではないと思っている。

たとえば、Space shuttleでいえば、
  1. Apollo11の2段,3段目のLH2,LO2タンクの間に使った革新的な統合隔壁を否定し、シャトルの外部燃料タンクを設計した
  2. また、Shuttleの次ではShuttleのメインエンジンSSMEを否定しApolloの二段目のJ-2エンジンに戻した。
  3. が、Shuttleでは、使い捨てが間違いであったことが見直され、キャンセルされたのだが、Shuttleの次のConstellation/Orion計画では、Apolloで使われたSaturn Vの技術がかなり、持ち込まれた。低コストで再点火可能なJ-2ロケットエンジンや、統合隔壁などである。
また、以前働いたMIPS社では高度なout of order super scalarのR10000の次で、in order、小並列同時発行に戻し、結局キャンセルされた。
これは、チームが交代制で動くこと、チーム毎会社間を移動していてチーム間の軋轢が大きいこと。独自性・クリエィティビティを出さないと評価されないという、好みから生まれてくるのかと思う。

これが、時に破壊的技術を生むのだろうが。日本が、こういうやり方をマネして良いのかと思う。

技術革新のあり方)
技術は、チューニングして進化していくものある。米国が80%の完成度のものしか作れなかったら、それを120%の完成度にあげるのが日本でも良い。
特許だって改良するときこそ、良いものが沢山取れる。必要なのは、海外との交渉力なのではないのではなかろうか。
米国が革新技術を作れと主張するから、不得意な革新技術を作ろうとして、日本の調子が悪くなっているように思う。本当は、革新技術も改良技術をやりつつ、ふと思いついて出てきてもよいと思う。

原発の議論を見ていても、だめだから止めちまえという風潮だが、それは欧米的な思考法。「ダメだから徹底的に改良しよう。」が、本来の日本らしさである。

製造業は日本では衰退するのか)
韓国、中国、インドなどが、日本の製造業を奪うのか。
どうも、彼らは、改良技術は得意ではなく、単なるモノマネにとどまっている。

日本人となにが違うか。。海外で彼らと会って感じたことは、以下である。文化的な違いである。今後、彼らの文化のほうがが変わってくる可能性はないとはいえないが、自分を相対的に捕らえ、潔癖さを有し、空気が読める、日本人は、圧倒的に優れている。
  1. 自分中心である
  2. 自己主張が強い
  3. やることがいい加減である。美学がない
  4. 空気が読めない。人のリクエストが分からない
インド人が、とりわけ自分中心なのは、米国の白人たちにも舌を巻いている人がいるくらいである。時々苦言を聞く。
韓国人もそういった所があるが、これは、中国、ロシアなどに挟まれ、四六時中侵略されてきたので、必然かもしれない。

中国人が空気を読まないのも良く聞く話。PhDホルダーの何人かと話をしたが、思い込みが極めて強い。そして、極めて自己本位である。プールとかにいくと、中国本土から来た人は、自分が練習するために、同じレーンの人をどかしたりする。それでいて、本人の方がはるかにヘタだったりする。。。台湾人はそういうところがないので、知人に聞いたら、「台湾人は、自分を相対的にとらえられるからね。占領した日本が持ってきてくれた文化だと思うよ」といっていた。台湾人には、かなりの親日家が多い。いつまでも過去の戦争にこだわっているらしい、大陸の人とは、ちょっと違うかも。

先にも書いたが、これは大陸では、民族と民族が常に衝突し合い、戦いあってきた結果の文化なのかもしれない。良く聞くのは、戦いがあって、負けた側の女性は、買った側の兵士が陵辱するのは、大陸では普通の習慣であったらしい。日本では、冷酷といわれた、信長ですら、そういう行為は禁止している。

上記の問題は、日本人にはあまりみあたらなかった。が、最近、欧米のマネをする企業では、どうもこれが失われつつあるように思い、これが日本の弱体化の原因の一つとも感じている。

つまり、
欧米(新規アイディア)80%完成度 → 日本(改良)120%完成度 → インド、中国など(モノマネ)

という構図であれば、日本は改良しつつ、製造業で逃げ切ることができる。

もちろん、最初の2つを独占すれば強いし、欧米から文句を言われることもない。なので、クリエイティビティはあるに超したことはない。これと改良技術を両立させるのは楽ではなさそうである。クリエイティビティをどう強化するかについては、以下にも考察した。

2012年5月24日木曜日: 遊びの中から新発想は生まれる


また、これを生むための教育改良は、かなり長期の課題になりそうに思う。以下に書いた。

ドイツ車やAppleの成功の影には)
ただし、Meisterの国である、ドイツは、日本人以上に潔癖なところもあり、美学が分かっているので、ドイツ車が圧倒的に進んでいて、高性能で美しいのだと思う。イタリアやイギリスもそういうところがある。良い所は、どんどんマネをするべきである。

Steve Jobsは、禅宗徒であり、美学の根源を日本文化に求めているように思う。以下に書いた。かれも、良い技術はどんどん盗めと言っているし、彼の製品作りには、徹底した美学がある。いかにも従来の日本的である。

2011年10月6日木曜日: Steve Jobsよ安らかに眠れ


また、Appleの成功は、Sonyなどの日本の会社から学んだと、Apple幹部がコメントしていた。以下に書いた。いずれも、 昨今の日本の体たらくぶりである。これでは勝てない。

2012年5月25日金曜日: Appleが学んで、日本が失ったもの

YKKの成功)

YKKをみていると、改良した得た技術を、製造装置としてblack box化すればよい。半導体やLCDでの敗退を観ていると、この製造技術を装置ベンダーにだし、外に漏らしたのが敗因のように思えている。

http://bit.ly/IkdFcN に紹介がある。

上記によるとYKKの国内シェアは95%、世界シェアでも45%とダントツトップ(2位、3位のシェアが7-8%)。でも、最初は、米国製品をみて、吉田はこの時のことを後に「……アナがあったら入りたいとはこのこと。まったく目から火が出るような思いがしました」と振り返っている。 それを、ここまでにした。是非、研究して見習いたいものである。

気密ファスナーというのが面白い。http://bit.ly/IkooE1 「弾力性のあるテープ部が、アウターエレメントとの間で圧縮され2重の完全気密状態を形成します。」とあり、会わせ面を押し合わせて気密をとっている。インナーエレメントも気密に貢献していそう。。そして、いろいろなものに使われている。
たとえば、青函トンネルの工事では、しみ出してくる海水を1個所にまとめて流すパイプ状のといに使われた。時々、ファスナーを開いて中を掃除することで、といが詰まるのを防げる。簡単なアイディアであるが、ドロやゴミがあるところでも、噛まないでちゃんと機能するように作るには、相当工夫とチューニングがあったはず。これこそ、日本。。

YKKでは製造技術をブラックボックス化して、世界各国で自社生産している。これが成功の秘訣。
一方、日本の半導体産業は、長年の改良で突出した技術力をもっていた。が、製造装置を製造装置会社に渡し、そこを通じて製造技術を全部海外に出してしまった。
今でも日本の露光装置など製造装置会社は強いが、技術を渡した半導体メーカは全部没落した。知人は、先端の露光装置を今は没落した日本の大企業で研究していて、「これではダメだ。」と、1990年代にいつもいっていた。彼の主張はだれにも聞き入れられず、優秀な彼は大学教授になってしまった。そして、日本の半導体メーカは絶滅状態にある。これを顧みずに、いまだに、ルネサスエレと東芝を合併させようとか、政府も経済トップも、トンチンカンなことを言っている。ただし、まだまだ、中国や韓国は、本来の改良技術をもっていないので、最新半導体技術では、Intelの後追いをしている。改良技術に優れた日本が、自分の間違っていたところを認識し、再度前向きに取り込めば、再度参入して勝つチャンスは十分にある。

以下に書いた。NECは、DRAMで負けた後も、つい最近まで、Intelなど足下も及ばないくらいの先端技術を持っていたのである。これこそ、反省が必要である。反省をしなければ、何をやってもどうせ負ける。

2012年1月15日日曜日: IntelとARMの戦いの予想: Intel TriGate Trのすごさ


多分、苦境にたつLCDも同じであろう。

いま、中国、インドのソフトウェア技術者が優秀だ、コストが安いといって、ソフトウェアに関する製造技術や基本知識(アルゴリズム、顧客知識)をみすみす外に出そうとしている。これもかなり危険だと思う。

まずは、過去の失敗と成功している企業との差を良く解析することが大事であり、表面的な判断こそ一番危険である。

いまだに日本の改良技術が違いを生み出している)
IBM が、難解なクイズJeopadyを解くコンピュータWatsonを作った。
日本では、東大入試をコンピュータでやらせようといっている。一見モノマネに見えるが、難易度が全然違う。(どう違うか、後日記載するが、Watsonはあまりにも巨大で、高価なシステムであるし、internetから独立して動けない。。)

たとえば、チェスを解いたIBMのBlue Geneと、将棋で元プロに勝ったボンクラーズも似ているようで全く違う。IBMはチェスで人間に勝った時点でやめてしまったが、結局、日本が最後までやって、はるかに完成度を高めている。ボンクラーズについては以下に書いた。

2012年2月11日土曜日:コンピュータが知性を持つのは近いか..


改良技術ではないかもしれないが、後追いという色眼鏡では見たくはない。googleの自動走行車(以下)も、大いにマネして、大いに改良すればよいと思う。

2012年4月29日日曜日: Googleの自動走行車


2011年11月24日木曜日

老害、エセエリートの害、本当のエリートとは

巨人軍がお家騒動を起こしているらしい。
http://search.j-cast.com/?type=article&q=%E3%83%8A%E3%83%99%E3%83%84%E3%83%8D&r=reflink

これは85歳のナベツネの老害と言われている。
そういえば、日本では老害の問題を良く聞く。

が、本当だろうか。
権威がモノを言って、内容を計ってでケースバイケースで議論しないのが問題なのではなかろうか。日本は、歴代の武家政権が天皇の権威を利用してきたり、他国にもまして権威というものが特別な意味を持っている。

(何が日本を日本たらしめているかは別途考察したい。農耕民族とか島国とかで簡単にはくくりきれない、かなり特殊な事情があると思っている。そもそも、狩猟民族などアフリカぐらいであり、世界中の主流は農耕民族で、一部遊牧民族がいる程度である。また、イギリスや台湾も島国である。)

年寄りになると知恵も増える。偉い年寄りは、人の思っていることが分かったり、交渉術を良く知っていたりする。また、いろいろな物の見方の勘所を心得ていたりする。

一方で権力の乱用は若くしても起きる。

大王製紙事件もひどい事件。容疑者 井川前会長(47歳)は会長を退いた今ですら47歳。老害じゃなくても、独走を止められない経営、背任をコントロールできない会社システムには問題がある。が、こういう事件がおきると、やたら締め付けが厳しくなって、自由度がなくなるのも日本の悪いところ。情報セキュリティにも見られるように、バランス感覚がかなり悪い。

大王製紙事件)日経新聞11/23(水)朝刊35面にでていたが。
85億円も子会社から不正に借り入れ、カジノで32億円も使うなんて、アホか。。彼は御曹司で東大卒。人とのコミュニケーションが苦手な人間や変人が東大に多いのも気をつける必要がある。「天才とバカは紙一重」というのは、ある意味、かなり的を得ているケースもある。

誤解されると困るのですが、バカでもない本当の天才もいます。「この人は、どこから見ても、本当にすごいな。」という東大教授を何人も知っています。コミュニケーション能力も高く、人の言いたいことが即座に理解でき、物事の本質も即座に見抜く、技術についても大変詳しい、会議のまとめ方も大変上手。
ただし、そういう人は、本質を知っているので、ばかばかしくて、政治とか行政に口を挟まないのかも知れません。
今の日本では、提案した人に仕事だけが増えて損をすることが多いので、余計なことをしないのが一番賢い選択になっているかも知れません。

また、ステレオタイプで物事を判断するのは非常に危険です。人間を分析することはステレオタイプにはめることになりやすいので、ちょっと自己矛盾しています。

企業トップは、与えられた問題を解く入試の能力よりも、答えの無い未知の問題に近づくこと、軌道修正する柔軟性、顧客や社員とのコミュニケーション能力が必要とされることに気づいていない企業は多い。

長期政権は必要)
首相も企業トップも老害を防ごうとすると短期政権になる。これは以下の理由がある。
  1. ワンマン社長でなければ若くしてトップにあがれない。相変わらず年功序列だからである。(最近は功は関係なくて、年齢序列の企業も多い)
  2. 老害を防ぐために早くして引退する。が実は、相談役になったりと本当は引退していないことも多い
短期政権になって、なおかつ評価システムを強化すると、自分の在任中に成果を出さないとならないので、投資がきわめて短資眼的になる。株主もそれを要求する。
大きな研究はモノになるまで10年以上かかる。これに投資がまわらない。
結果、利益率が、うすい他社の物まね製品ばかりになる。

大企業が、ベンチャーの良い製品をマネして、これからの産業を支える新興企業をつぶすことになる。良識のある消費者は、多少がさつでも、アイディアを出した企業の製品を買って、そこの企業を伸ばしてあげるべきであって、物まねした大企業の製品を買うべきでは無いと思う。それが、日本の将来のためになる。ベンチャーが日本で育たない理由は以下でも考察した。
2011年11月12日土曜日: 日本の大企業を駄目にしているのは
長期政権によるAppleの成功)
AppleのMac OS-Xの基礎は、NextStepにあったりする。1986年の技術が今のMac OS-X, iOSに生きているのである。UnixをベースにしたりObjective-CやCocoaの源流がここにある。

MacやiPhone,iPadが画期的なのは、Jobsが長期政権で自分の過去の成果をうまく再利用してきたこともある。かなり優秀な技術者でも、これをやるのは難しい。


Appleについては以下にも書いた)
エセエリートを信用するな)
日本の企業で、「Appleはすごい。Appleには勝てない」とだけ言って、こういう解析を全然していないところも多い。

そういうところに限って、第二次世界大戦時代の大本営時代からマインドセットが全く変わっていなくて、情報の解析能力がなくて、精神論に頼るのである。
反省をしないので、だめだったところが、自分自身で分かっていないのである。

悪いことに「ムラ」社会は、失敗を仲間内でかばって隠す。
第二次大戦では、陸軍士官学校卒の士官が超エリートであり、それが仲間の失敗を隠したとも言われている。均質なのは害にしかならない。

Steve Jobsは、「大学の学費で育ての親の老後の資金を使うのが忍びない。大学から学ぶことは何も無い。」と大学を中退している。学歴のもつ本当の価値を見直した方が良いかもしれない。

アメリカのエリートには真のエリートがいる)
アメリカの高校(high school - 4年制)は中学(middle school)よりも、学校の終わる時間が早い。
注意: アメリカの学校制度・就学年齢は場所によって異なる)
http://www.design-penguin.com/OC/life/school_system.html
ボランティアやスポーツなどの課外活動をして人間性を磨けということである。
その結果、奨学金は勉強だけではもらえない。スポーツとかボランティア活動とか、勉強以外で外が一流と認めるものが必要である。そうしてもらえる奨学金は額も大きく、返済の必要がない。

知り合いのご夫婦は、インド人・中国人ががむしゃらに勉強する地元の公立高校ではなく、白人たちがいる私立高校に通わせた。学生たちは、とてもクリエイティブであるという。アメリカの経営トップが白人ばかりなのはこのクリエイティビティがあるからだと、その方は言う。
  1. 遊び方がとてもクリエイティブ
  2. 遊ぶ時間を作るために時間の使い方がとても上手。授業も、絶対に遅れてこない
  3. 遊ぶことと、勉強のけじめができている。勉強ばかりしない
この方のお子さんは、ゴルフがプロ級でゴルフで奨学金をとって、一流のカリフォルニア大バークレー校(UCB)に入学した。親御さんがいうには、遊んでばかりいるが、勉強をさせると理解力が相当高いということである。運動神経もめちゃくちゃ良いらしい。弟を車で送ったり家の手伝いもするそうである。

このお子さんも、お友達も、高校生や大学生が、男も女も、すれてなくて、性格がとても良い。ほんとうの意味でのゆとり教育の成果だろうか。。

一方、日本のメーカを辞めて、Appleに転職した友人は、非常に優秀な研究者だが、幹部の命令で馬車馬のように使われるといっていた。

以前いた会社の、中国系のエンジニアも、馬車馬のように使われると文句をいうことが多かった。その彼は、見えない天井「Glass Ceiling」があって中国人は出世できないといいつつも、中国人の上司は細かすぎるので、中国人の下では働きたくないといっていた。

白人は幹部と東洋人は歯車という違いが、本当にあるように感じてしまう。

この結果、Stanford大の会社説明会への参加者の傾向が白人と、東洋人(インド人、中国人)では違ってきているように思う。以下の後半に書いた。
2011年12月20日火曜日: ベンチャーを育てるシリコンバレー、ホンダは凄い
欧米と東洋の家族関係の違い) 
日本、中国、インドなど東洋では家族は、親子関係が中心である。一方で、欧米では、夫婦関係が主体である。この結果、東洋では、一般にどうも子供に対して過保護な傾向がある。
一方、欧米は、子供は半人前であり、ベビーシッターに預けられ、レストランにも連れて行ってもらえないし、親から放置されることが多い。地中海クラブなど、フランス人が作った保養施設には、かならず保育所がついていて、保養地で朝子供を預けて、朝昼夜と全部面倒を見てもらい親たちはゆっくりと休むということをする。時には、子供達を預けたまま、隣国まで数日いってしまった親も居た。その子供は結構荒れていた。。
米国では、親は子供には財産を譲ることもあまりなく、寄付してしまうこともあるらしい。

こういった親子関係もあり、西洋の子供達は、少しでも早く一人前になろうと、背伸びをするようである。
一方、東洋では、親が子供の世話を焼きすぎるので、クリエイティビティは育ちにくいように思う。中国人やインド人の多い高校では、親が、宿題を出せ出せと先生にプレッシャーをかけるようである。その結果、最低レベルは非常に高く維持される。
基礎学力は高いと言うことである。
ところが、自主性はどうも育ちにくい。

日本で試してうまくいかなかった、ゆとり教育。これは実は、西洋並のクリエイティブな人材を育成しようとしたのではなかろうか。その結果、平均的な基礎学力が落ちた。
一方で、従来のように過保護にしたがる、親は、塾に子供を詰め込み、逆に受験戦争が激化したということかもしれない。

ゆとりを生むには、まず考え方から改めないとならないように思う。

米国での奨学金のとりかた)
このゴルフ奨学金の取り方が興味深い。プロのスカウトである。
  1. 大会に大学のスカウトがやってきて、成績を見ていく
  2. 能力のある高校生の親に対し、どれどれの試合実績をキープすれば、これだけの学費のうち、これだけを奨学金で補填すると提案する
  3. 各大学からオファーが来る
  4. 高校の成績(教科の平均点)であるGPA, 共通テストであるGRE,時には英語テストのTOFULの成績を提示して入学が決まる
  5. スポーツ入試なので、月水金と朝に筋トレ、水曜は一日ゴルフ、週末もゴルフ。と学業との両立は大変。
  6. 学力が授業についていけなければ、転校か退学していく。勉強が楽な別の大学へ中途転校ができるシステムがある
米国Stanford大学は、MIT, UCBなどに並ぶ理系と、そしてビジネス(MBA)の一流大学だが、フットボールが強く、オリンピック選手も沢山輩出している。ゴルフのTiger  WoodsもStanford大学に通い、中退している。Woodsの場合は裏があるらしい。アメリカの大学でもスポーツ入学があって、はなから、試合で名前を売ってプロから引き合いがくるまで在籍するつもりらしく、プロになった途端退学するようである。

米国こそ学歴社会)
平均成績GPAが悪いと大学には入学できない。UC(カリフォルニア州立大学)だと、どこでも、GPA 5点満点のうち3は必須だとか。これもあって、インド人、中国人たちは、勉強にがむしゃらになる。

優秀な学生が多い高校にいけばGPAは下がる。一方、不良の多い学校にいけば、一見GPAは良いが、良い友達は出来ないし、学力は上がらない。ちょうどいい選択をしようとする人もいる。白人たちの金持ちは、クリエイティビティが伸びる私学を好むようである。

米国の学生はちりぢりを好む?)
あと、日本人は同じエリアに大挙して進学する傾向があるが、この方の友人は、カリフォルニアには大学が沢山あるのに、皆別な地方へ進学しているらしい。Oregon, Texas, Utaなどとちりぢりになるらしい。また、私学も特権階級が通うような一般人には名前のしられていない大学があるらしい。日本でいうと、皇族が通う学習院大学といったところであろうか。学習院大学は誰でも知っているので少し違うが。。

緩みが必要)
日本の企業人の結構な数は、仕事ばかりして緩みが無い。呑みに行くとしても、会社でいつも顔を合わせている人間と呑む。話題も決まり切っている。遊びも工夫しないと、クリエイティビティは生まれない。

日本の駄目な企業のトップや官僚を牛耳っているのは、がむしゃらに勉強してきただけの、エセエリートなのではなかろうか。すくなくとも、会議に遅刻をしてきたりして他人の時間を浪費し、また、会議中に内職をしているような上司がクリエイティブだとは思えない。

内職をしないとならないようなつまらない会議なら、それを効率化するのが上司のつとめであるのを分かっていない時点で、クリエイティビティなど存在しない。


2011年10月16日日曜日

欧米と日本の文化の違い


米国の特徴)
米国の特徴は、
  1. 徹底的に自己責任である
  2. システムが適当。地方分権が進みすぎて格差が大きい。

    指導要綱も学校によって違う。この結果、多様性が高い。街ぐらいの規模で学校のシステムが違うので、貧しいエリアと金持ちエリアは教育の質が違いすぎる。入試も有名州立大学でも全員入れてから、授業について行けなくて落ちこぼれるという形態のところがある。

一方、日本は
  1. お上が面倒をみる。
  2. きっちりしている。何事も決まりを作る。きわめて均質。

  何事も他人任せで、失敗の責任は全部他人のせいになる。

この結果、日本は一兵卒のレベルが極めて高い。

米国は、こちらの店員を見るとわかるように兵卒のレベルがきわめて低い。
銀行員ですら間違いばかり。。このまえ7万円のチェックをCITI bankに入金したら、レシートが7万ドルになっていました。もちろんバックにちゃんとしたシステムが控えているので、一旦7万ドルになった入金は、当日には訂正されていました。また、役所でも学校でも、会社でも窓口が思いつきで適当なことをいったり、書類を無くしたり、日本では、あり得ないミスをします。大手トヨタのディラーでもミスばかり。そしてミスをしても、別段気にかける様子もない。

ところが、このフレキシブルなシステムで頭角を現すエリートは才能を自在に伸ばすのでとんでもなくクリエイティブで賢い。ある人によると私立高校は白人ばかりで、この連中は、とてもクリエイティブ。
これが、米国はいろいろな人種がいるが、経営者は白人ばかりの理由だと。この学生たちの特徴を列挙すると。以下の通りらしい。いずれも、日本が無視している物ばかりのように思う。
  1. 時間の使い方をよく知っている。だらだらと無駄に使わない
  2. 学校も授業も十分に早くやってくる
  3. 良く運動し、趣味をやり、よく遊ぶ。遊び方が非常にクリエイティブである。
このエリートが、歴史を大事にして、反省をしっかりするのだと思う。

StanfordのPhD学生は殆どが白人だし、指導教官も白人だが、彼らは、OSからAjaxからNetwork stackまで何でも分かる。
Steve Jobsじゃないですが、何が守るべきポイントで、何が捨ててもいいポイントなのか、プレゼンはどうやるべきか、などちゃんと分かっている。

このクリエイティブな連中が、インド、中国、日本からやってきた優秀な兵卒を奴隷のように使うので、ものすごく強いシステムが生まれているのではと思う。もちろん今のビジネス形態にあっているだけなのかもしれない。
某日本メーカからベンチャーを経て、米国Appleにいる学生時代の同期が、Appleでの仕事は、まさに奴隷だと言っていた。
彼は技術者としては優秀なのですが、彼の発言をみていても、真のエリートになる人材というより、兵卒として使われる側の人間のように感じてしまう。

Intelも納期には相当厳しいと聞く。ゆるゆるのSGIは、結局、負けた。

ということで、日本の文化を単純に変えれば勝てるわけでもなさそうですし、今の世界レベルの経済システムにたまたま米国式があっているだけなのかもしれません。

韓国のSamsungが調子がいいですが、なにかクリエイティブなものを生み出したかというと疑問です。GalaxyTabは、iPadのコピー。
SamsungやTSMCは超大手ですが、半導体技術である、LowK, HighK, 銅配線, Strained Silicon, SOI, TriGate Trのいずれも、米国発の技術で、結局、物まねしかしていないように思います。Samsungが、ITで敗退した日本と違うのは、政府も企業も弱腰ではなく、戦略的に米国の横やりを防いでいることだと思います。当事国政府の態度にしても、米国の態度にしても、敗戦国日本と戦勝国韓国の違いがでているのかもしれません。はやいところ、敗戦のトラウマからぬけてほしいものです。
以前は、Intelは改良には弱かったものの、最近は、ちゃんと改良し完成させてくる。Intelのカリフォルニア州Folsumにある研究所の社員3000人のうち2000人はインド人だそうです。優秀な兵卒がいるのです。フェローとか、幹部は、ほぼ全員白人です。

外人を入れて補うのか、システムを上手く作って、クリエイティビティと生産性、ないしはエリートと一般兵卒を両立させるのか。もちろん、ある種のステレオタイプなので、日本、中国、アジアにもクリエイティブな方はいますし、時間の使い方が上手な方、とんでもなく多芸な方も、大勢いらっしゃいます。

クリエイティビティとは)
Steve Jobsの、「Stay Hungry, Stay Foolish」「ハングリーであれ、バカであれ。」に示されるように、クリエイティビティは枠からはずれた発想をする必要があるように思う。
  • ガリレオは、重い物と軽い物が同じ速度で落ちると考えた。
  • 量子力学は、光は粒子であるとともに波だと考えた。
  • アインシュタインは、時間の方が縮むことで光速が一定だと考えた。
  • Denis Ritchie は、高級言語でOSを書こうと考えた。pointerを導入した。アセンブラマッチした言語を考えた。
  • ウォズニアックは、専用HWでやらないで、極力ソフトにやらした。
  • Linus は、バザール方式のソフトウェア開発手法を考案した。
  • Jobsは、レガシーデバイスを徹底的に排除し、過去と決別するHW設計を選んだ。機能、性能、スペックよりも、UI、デザインを重視した。
  • 世界で初めてiPS細胞を発明した、京大の山中先生は、世界中の研究者が幹細胞(Stem Cell - 万能細胞)の多様性を維持する因子を探しているときに、そういう因子があるなら体細胞を幹細胞に戻せないかと発想した。何冊も本を読みましたが、研究の進め方も戦略的で大変参考になりました。先生の業績の意味が国内よりも海外で認められているのが、あいかわらず日本らしいですが。。
ある意味、物事をシンプルにする、定量的に考えるというのは、科学や技術の基本ですある。コンピュータアーキテクチャを芸術だと言った時代があったり、往々にして忘れてしまう。UNIX、RISC、Ethernet は常識を覆し、物事をシンプルにするところから生まれている。

ただベンチマークは諸刃の剣である。今のアーキテクチャの研究では、逆に、既存のベンチマークでちょっとだけ性能が良いのを測っているだけなので、新しい技術は生まれてこない。つまり、ベンチマークは既存のシステムを想定して作られたアプリケーションなので、全く性能が変わるものの出現が想定されていない。

たとえば、2倍速い計算機を努力して作っても、新たなアルゴリズムで性能が100倍速くなるのには勝てなかったり。
全システムが安定して動くのを想定して、バカ堅牢な部品をつないで実用に耐える超並列スパコンシステムを作っても、GoogleやFacebookが使っているような、ソフトウエア技術を多用し、安いマシンをはるかにたくさんつないで、非常に高い性能を出すシステム(MapReduce, BigTableなど)に淘汰されるのでは、、ということである。

日本型の勉強での優等生は、どうしても与えられた問題範囲から踏み外せない。なので、ベンチマークが与えられると、それを良くしようと突進してしまう。枠から外れた発想が苦手に思う。変化の激しい時代には、先行逃げ切り型、マーケットトップになり規模の効果で競合をつぶすというやり方になってくる。
枠をどうしたら外せるのか。。これを考えていかないと、いままでのようにはうまくいかない。

もちろん、震災でわかったように、世界の産業に、きわめて重要な位置を占めている産業も多いので、ここはすでに理解されている方も多いかと思います。特に中小企業に多いと思います。それが大企業に育てば産業構造は自ずと進化していくのに、妨げる構造が出来てしまっているように思います。これについては、後ほど、「ベンチャーを育てよう」で触れます。

会議の違い)
  1. 日本(企業の研究所) - 報告のための会議
  2. 米国(大学院) - 問題点のあぶり出しのための会議
もちろん企業と大学という違いもありますが、企業も研究所なので目的は同じはずです。また、米国でも進捗報告のための会議もあります。逆に報告書は一切必要ありません。往々にして、進捗報告でも議論は問題点のあぶり出しになりますが。これは報告自体が、育成の目的を持つので、有るべき姿だと思います。それでも時間がかかりそうなときは、教授は学生を自室に呼んで、マンツーマンで議論します。人の時間を余計に無駄にするのを極力さけます。これが、クリエイティビティを創出する時間の効率的な活用の表れだと思います。

こういう違いがあるので、日本は会議中に内職をする人が多いようです。米国では、内職は殆ど無い、参加することに意義があるからです。

結果、
  1. 日本では
    1. 報告したことはあまり変わらない
    2. ほぼ必ず資料を作ってくる。なので、かなりの時間が、考えることではなく、資料づくりに忙殺される。
  2. 米国では
    1. 会議で一旦決まったようなことでも、翌日には変わっていることが多い。結論を出すのが目的ではないので、課題を直すのに適切な手段があれば、変えるのが妥当だからであろう。
    2. 資料は作らず、いきなりホワイトボードに書き出す。議論が目的だから、資料はいらないのであろう。
合理性を考えると、通達は、webでもできます。意識高揚したければ、むしろトップが全員を招集して自分の言葉で直接しゃべった方が効果的でしょう。文書を読んでもらえないのは、読み手のことを意識していないか、読み手が重要だと思えない情報だからだと思います。直接しゃべれば、伝言ゲームでの時間の無駄と情報の湾曲も省けます。意識高揚なら一方通行ではあまり意味がありません、トップと直接質疑をして、お互い納得することが重要なのであり、これが直接顔を合わせる意味でしょう。一方通行なら、社内放送で十分なはずです。

目的をよくよく考えれば、手段は自ずから決まってくるように思います。私は米国の方が合理的に思えるが、どうでしょうか。

人を育てる)

某自動車会社でエアバッグをやっていて世界最初に実用化した幹部が弊社に公演に来ました。これがとてもいい話で、アメリカ人に言っても驚くのですが、聞いていた弊社の幹部や管理部門は全く理解していません。

こういう話です。その会社では、幹部への説明は新人にさせる。部門で徹底的議論した結果をもって、この幹部の方も新人の時に、当時の幹部に説明に行った。そして、幹部に徹底的に言い負かされ、おこられてすごすごと帰ってきた。
すると部長にまたおこられた。「なんで、おまえは俺たちが、これだけ議論した結果を、かんたんに言い負かされて帰ってくるのか。でなおしてこい。」と、何度も行かされたと。。

ところが日本流なら以下のようになってしまうのではないでしょうか。
  1. 議論して資料は作らないで、部下に書かせて出てきた物を適当にマージして終わり。
  2. 幹部には、部長とかそれなりの人が説明に行って、顔パスと話術でごまかす。
  3. 言い負かされると、すごすごと帰ってきて、また部下に資料書きをばら撒く。
幹部の言うことに納得するのはそれでもいいとして、なぜ変な資料を作ったのか反省しない。そして次もまたおこられるということが続く。中央官庁もおおかたこんなものではないのでしょうか。

人が育たないと何が起きるか。。悪循環がおきる。
  1. いつまでも本人が決められないので、上司が面倒をみる。
  2. 上司が忙しくなり、組織管理とか人材育成に時間が割けなくなる。自分が考える時間すらなくなる。与えられた問題自体の意味を考えることなく、回すことだけが仕事になる。だれも問題の本質を考えないので、無駄が増える。
  3. 部下が育たないので、1に戻る。
米国では、企業も大学の先生も、決して答えは出さない。徹底的に考えさせる。米国の元軍人が赴任研修のときに企業であるべき教育方針をいっていました。「部下は、毎日フェースツーフェースで、こまめにフォローして問題を聞き出す。言いやすい雰囲気作りが肝心である。違法行為になりそうな時を除いては、答えは絶対に与えない。部下にかんがえさせる。そうでないと、自分が出張等でいないときに、動けない部下が出来てしまう。これをやるのが、本当の現場主義である。」

現場主義は、トヨタのお家芸だと思っているようですが、実は一番偉大な現場主義の実行者は、米リンカーン大統領だったようです。彼は、自分の時間の80%以上を現場主義のために割いたようです。これだけの時間はとてもないので、彼は、殆ど練る暇もなかったと思います。皆さんの会社で、上司や幹部が自席に回ってきて、「どうだい調子は、ちょっとお茶でもおごるから、進捗とかはなさないか。。」って、話すことってありますか。。

理系と文系)

--                 日本     アメリカ
教育    理系的    文系的
政府    文系ばかり  理系もいる

日本が理系的というのは、理科や数学的が演繹的で端的でわかりやすい。
アメリカの理科は、帰納的すぎて意味不明。生活の中の事象やら、事例ばかりを説明していて内容が浅い。高校の息子は、化学で最高水準の大学レベルのAdvanced クラスというのが取れたのだが、文系でも笑ってしまうほど低レベル。。

一方で、国語等では、アメリカでは、プレゼンやディベート、実用的な、ロジカルな文
章を書く教育が進んでいる。高校1年の生物の授業で、すでに完全な学会論文形式の実験レポートを書かされる。課題と一緒に、論文の書き方が細かく指定される。論文の参照は、多くの国際学会で使われるMLAフォーマットを指定される。(電子情報系のIEEEやACMはこのフォーマットではありませんが。。たしかにMLAよりも、IEEEやACMのフォーマットのほうが見やすいのだが。。)日本の大学院レベルを超えているように思う。

MLAフォーマット) http://owl.english.purdue.edu/owl/resource/747/01/

なので、大人になっても、アメリカ人は、一般の人でも人前で話すことがとても上手である。話もロジカルでわかりやすい。

と、日本の教育は理系寄り、米国は文系寄りに見える。本来はいいとこどりをすれば良いのに、なぜ、できないのでしょうか。。

そして、理系的な頭の人が多いはずの日本の政治家は理科がわからない、文系人ばかりに思える。一方、米国は一般人でも理系に関する理解度が高い。再生医療を画期的に進展させるiPS細胞を世界で初めて発明した京大山中先生の本によると、「学会にいくので米国でタクシーにのった、どこへ行くのと聞かれた、学会だというと、どういう学会かと聞かれる、幹細胞(Stem Cell)だというと、おお幹細胞か、と車内で盛り上がる」。。

「数学が嫌いで、文系にいく。」っていうような、ネガティブな作用が働くので、理系教育が進んでいるからこそ、文系だらけになるのかもしれません。もちろん、志があって、文系を選ぶ人も大勢いるとは思いますが。

最大の悪)
最大の悪は、ひとではなくて、疲弊した組織。それが生み出す非効率が忙しさを生み、忙しいと人はなにも考えられなくなる。なので、組織の疲弊が発見できない。個人は誰も悪くないし、みな政府や企業を良くしようと考えているのは、たぶん昔から変わっていない。

白人は、普通は9:00-18:00も働きません、一方、日本人は8:00-23:00くらい働く人はざらです。9時間対15時間です。フランスはさらにバケーションが1-2ヶ月/年もありました。

フランスでは、こういう働き方で、20人もいない会社で、今のTabletやスマートフォンで使われているARM A9というプロセッサや、その前進ARM11MPCoreというプロセッサを開発しています。ARM本体も小さな会社です。ところが、何万人もいる日本の会社では、はなからCPUは作れないと信じています。

考える余裕、チャレンジする余裕がないのだと思います。
負け始めたときほど、立ち止まって見直す勇気が必要だと思うのですが、太平洋戦争時代から、そういう遺伝子に欠けていますね。

ベンチャーを育てないと)
疲弊した組織を自ら変えられないのなら、ベンチャーを育てないと。。

政府も古い企業にカンフルを投入しないで、新しい企業を起して、人をそちらに移動できるようにしないと、非効率な日本の企業構造は変わらないでしょうね。
銀行にしてもしかり。経営効率が悪すぎるので、預金金利と貸出金利の差がアメリカに比べて大きすぎて、お金が回らない。

日本でベンチャーが育たないのはいろいろ課題があろう。
  1. 投資家がいない) ベンチャーが育たないから投資家も育たない。大企業はリスクを取らない
  2. 良いアイディアで売れるのが分かると大企業が類似品を出す) 消費者は、ブランド志向なので、大企業の物を選び、ベンチャーはつぶされる。特許が 取れればいいが、コロンブスの卵だったり、ビジネスモデルだと守るのは難しい。
  3. 学生は安定志向に向かう) 常に答えのある問題ばかり練習してきた学生は、答えが出ている現状での優良企業を選択するのであろう。いっぽう、Stanford大での共同就職説明会を見に行くと、現状での優良企業で職場環境も給料も非常によいGoogleやFacebookよりも、無名なベンチャーのブースに学生が集っている。しがらみのない、伸びる企業を自分の目で探して、一攫千金を狙っているのもあろう。
頭が固い)
円高介入にしても、インフレが怖くて不胎化介入(以下)にこだわっているので介入の効果がない。むしろ若干のインフレになったほうがお金もまわるし、ギリシャ以上のGDP比になっている膨大な国債の償還にもなると思います。

これができない背景には、
  1. インフレは制御できない - そうでしょうか、シミュレーションもしないで分かるのでしょうか。
  2. インフレになると経済は停滞する。そうでしょうか、デフレの方が停滞しています。戦後の超インフレ日本は活気がありました。
  3. 政治家や企業幹部は年寄りなので、自分の金融資産が減るのは困る。
再生医療につながるiPS細胞も、京大 山中先生の本では、日本ではようやく全体で100億円を捻出してもらったのに、アメリカではカリフォルニアで3,000億円、ニューヨーク州で1,200億円でていて、始まったばかりなのに、すでに勝負はついている。山中先生はノーベル賞を取るかも知れないけれど、実質は全部アメリカに持って行かれるとのことです。京速や地球シミュレータで古い体質のIT企業に非常に大きい投資はしたけれど、産も官も学も、新しいものに目が行かないんじゃないのかと思えています。そして、理系的な発想ができない、提案の検証も過去の反省もできずに、予算を非効率に投入することになる。

別な例) BlueRay 対 HDDVD - 知人の卓越した観察を引用します。
「詳細にとらわれる愚かしさは、HD-DVDとBDの争いの際に、東芝が、HD-DVDが勝ちBDが生き残れない理由として挙げたのが

・0.1mmの保護膜厚は技術的に困難で価格が下げられない
・既存のDVDの生産ラインを流用できない
・互換性がない
・25GB/50GBなんて容量は現状では不要

とかいっていたのが思い出されます。いずれも、規格を作り始めた時点では確かにそうだったのかもしれませんが、技術的な困難なんていうのは、いずれ克服されていくものなので、それを理由にやらないというのは、少なくともジョブズのスタイルではなかったのでしょうね。大体、どれも、HD-DVDがBDに劣っている部分ばかりですしね、理由に挙げているのが。。。」
互換性もCD-R,DVD-R,BlueRay-Rなどのマルチドライブが苦もなく作れています。なんというか頭が固いというか。。

この点、またもAppleが導入したThunderboltは画期的です。10Gbps x 2のディジタル接続によって、displayを繋げると同時に、displayが、Thunderboltハブ、IEEE1394ハブ、USBハブ、Ethernetポート、電源にもなる。日本のメーカのパソコンの外部ディスプレーは、相変わらず画質の悪いアナログVGAで足踏みをしている間に、Appleは、Digital DVI (singel link/dual link), HDMI, Thunderboltと3世代も進んでしまいました。AppleのPCは、もちろんすべて従来互換であり、外部コネクタを選べば、アナログVGA, Digital DVI (single link/dual linkの双方対応), HDMIがどれでも繋げられます。

DVI) http://ja.wikipedia.org/wiki/Digital_Visual_Interface

Macは世界中どこで買っても、オンラインオーダなら、英語キーボード、日本語キーボードなどのキーボードが選択できます。一方、windows7は、USBの英語キーボードをつなぐには、レジストリをいじらないと日本語106からキー配列が変えられません。外部USBキーボードのためにキー配列を変えると、notePCの本体のキーボードも英語配列として認識されてしまいます。。なぜこんな仕様が放置されているでしょうか。。

Macについては、以下に書きました)
2011年10月23日日曜日: Macはすごい
蛇足) それにしても、このbloggerのエディタのはき出すhtmlのソースは汚い。リンクのソースのhtmlを毎度編集するのに骨が折れる。。。 
ステレオタイプが好き)
とかくアジア人はステレオタイプが好きなように思います。私のように何でも分析したがるのも、ステレオタイプの一つなので、それ自体アジアの文化なのかもしれません。

別に害のないものが多いですが。例を挙げると、
  1. 舶来崇拝
  2. ブランド崇拝
  3. 流行り物好き:日本で流行って今は全く見られなくなったものが、いまでも米国では良く目撃されます。たとえば、
    • キックボード このまえはかなりの歳の中国人らしいおじいさんが使っていました
    • ローラーシューズ
    • マウンテンバイク
    • 服装も全く流行がないみたいです
    • 子供の名前にも流行がない
  4. 占い
    1. 血液型
    2. 姓名
    3. 四柱推命、星占い