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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2012年7月8日日曜日

技術は一方向には進歩しない - Space Shuttle

科学や技術は絶対のものではない。正しいものは存在せず、必要条件(コスト、運用期間、使える技術)などのバランスを考慮して最適点が決まり、それは変わってゆく。。

それは、Computerの発展史にも見られる。一旦作られた分かりやすいグラフィック入力が、一時消滅し、また戻ってきている。以下に書いた。

2012年3月3日土曜日:  Computer History Museumにいってきた


その点で、技術の発展史を学ぶことは参考になる。もちろん、激しく昔の技術にまで戻る必要が必ずしも有るわけではない。が、特にComputer Scienceでは、歴史や古典を学ぶこととは、特に米国ではおざなりになっている。

Space shuttleとその後)

Space Shuttleは、再利用可能な宇宙船を目指した。が、以下の

 

STS-133 (最後のDiscovery打ち上げ) の映像であるが、14:56秒のところ、T=+3:53で、外部燃料タンクの断熱材とおぼしき、かなり大きな破片が剥がれて落ちるのが写っている。以下の写真の黄色の丸の部分である。



シャトルのタイルは結構危ういシステムだったので、次のConstellation/Orion http://bit.ly/LVOk6H では、アポロのような指令船+一体成形の耐熱シールドに戻す。指令船は再利用する。

wikiでの解析などから)

wiki http://bit.ly/IriYE3 iの「甘すぎた予測と膨らんだ費用と危険性」の章にもあるように、あまりつかわない翼を宇宙に持って行くのは効率が悪く。打ち上げ可能なペイロードはかなり小さい。

以下、Project Constellation by Tim McElyea (APOGEE BOOKS) $9.95 : http://amzn.to/MdMgKD
より、2つの図を引用する。

まず、p.18の図である。


シャトルは、打ち上げ従量4.5Mlbs (2,041トン)に対して、LEO(Low Earth Orbit: 低高度衛星軌道への)打ち上げ重量が56klbs (24.9トン)である。つまり、打ち上げ重量の1.2%の重量の衛星しか、低軌道衛星軌道に打ち上げられない。

一方、それよりも古い設計である、Saturn Vは、打ち上げ重量が、6.5Mlbs (2,948トン)に対して、LEOが262klbs (110トン)である。つまり、打ち上げ重量の3.7%の重量の衛星を、低軌道衛星軌道に送り込める。

現在、凍結されているが、Shuttleの次期宇宙計画であるConstellation計画では月や火星への宇宙船をAres IVで先に打ち上げておいて、あとでAres Iで乗員と指令船であるOrionカプセルを送り込む方式である。


Ares I  は、打ち上げ重量2.0M lbs (907トン)に対して、48k lbs (21.8トン) であり、これは2.4%にあたる。
Ares IV は、打ち上げ重量7.3M lbs (3,311トン)に対して、200k lbs (90.7トン) であり、これは2.7%にあたる。

AresでもSaturn Vより、打ち上げ時の重量で、LEOを割った比率が悪いのは、燃費(比推力http://bit.ly/NAdsTr )が小さいが、低コストの固体燃料ロケット(シャトルで固体燃料ブースタに使われたものの増力型)を使い、これを再利用しているためであると思われる。が、Space shuttleに比べると、はるかに比率は良い。


再帰還のシールドもアポロ形式なら打ち上げ時には、前段ロケットとの間で保護されているが、むき出しなので、これが破損して、コロンビア号の事故につながっている。上記写真でも一歩間違えば事故になる。

なにしろ、ずっと技術が未熟であった、アポロ計画では、打ち上げ後には一人の死者もだしていない。もっとも17号までしかなく、135回打ち上げたシャトルにはかわいそうであるが、製造された6機のうち2機を打ち上げ後の事故で失い、どちらも乗員全員が死亡している。

これには、まだまだ安全が確認されていない宇宙船を、あたかも商業ベースのように利用しようとし、打ち上げ日程を優先したという、組織運営の問題も指摘されている。

また、wikiには、
スペースシャトルの最終飛行も終了し、総決算の計算をしてみると、なんと135回の打ち上げで2,090億ドルもの費用がかかってしまっていた。一回の飛行当たり、通常の使い捨て型ロケットを打ち上げるよりも、はるかに高くついてしまっていたのである。
とある。

Ares I ロケットの構造はSaturn Vに戻っている)
以下に、先のProject Constellation本の、p.22の図を引用する。

いくつかの点でSaturn Vに戻っている。以下に列挙する。
  1. Space shuttleのメインエンジンSSMEをやめ、Staturn Vの2段め、3段目に使われた、J-2エンジンを改良したJ-2Xエンジンに戻っている。理由は、SSMEは効率向上を求めて複雑化し値段が上がりすぎたこと、軌道上で再点火できないことである。
  2. 2段目の燃料タンクは、Saturn Vで開発された、軽量化に向いた統合隔壁に戻している。 http://bit.ly/MdOfhW の「将来的な利用」に説明がある。
  3. 理由は分からないが、Space shuttleでは、重たい液体酸素は上側、液体水素は下側に配置されている。これも、Aresの2段目では、Saturn V同様に液体水素を上側に戻している。
  4. 先に述べたように、Crew moduleの底にある再突入用の耐熱盤は、発射時はロケットの合間にあって保護されている。
  5. 異常事にもApollo計画までと同様に、脱出ロケットで指令船を脱出させられる。
  6. 一段目ロケットと、指令船のみ再利用する。ただし、指令船の耐熱シールド(シールドが一体整形で丸ごと交換)は頻繁に交換する。
このように大幅に設計をSaturn Vに戻している点を考えても、シャトルは、いろいろな面で一面だけを見過ぎて、失敗だったように思う。

松浦晋也『スペースシャトルの落日/失われた24年間の真実』に、実に幅広く徹底した批判が出ているらしい。殆ど全編が批判らしいが、
「第三章 そもそも間違っていた設計コンセプト」
「第四章 世界中が迷惑し、だまされた」
の章だけで100頁ある。

批判は多岐にわたるらしいが、再利用が間違った手段というのは(低コスト化のための手段として間違っていた)、主要なポイントになっている。それも、翼を持って飛行場に戻ってくるのは、余りに無駄、という批判がこれでもかと強調されているらしい。

液体水素ロケット)
Space shuttleのSSMEとは違うが、液体水素/液体酸素ロケット(以下LH2LO2と呼ぶ)を1段目に使うのは、メリットばかりではない。

Ares IVでは、1段目にJ-2Xよりは推力の大きな、RS-68を使う。まだ、補助の固体ロケットを使うので良いものの以下の欠点がある。
  1. 燃費は良いが、液体水素の比重が小さいので燃料タンクが大きくなる。以前ざっと計算したところ、110mのSaturn Vの1段目をLH2LO2にすると、30mほど長くなるとなった。計算式を確認してから、再度掲載する。
  2. 超低温なので扱いが難しい。
Ares I)
人を運ぶAres Iの1段目は、シャトルのSRBを改造した物を使う。これは回収再利用。
推力の方向は可変可能であるが、花火と同じ固体ロケットなので、燃料にあけられた空洞(グレイン形状) で計画された、推力変動パタンに固定された推力になる。

http://bit.ly/MdPlKr を参照。

人が乗るロケットに、推力強度を状況に合わせて制御ができない固体ロケットだけを使うのは、かなりチャレンジングだと思う。

Orion計画がぶっ飛んでいるのは、月着陸船もLH2LO2であること。予算危機なので、space Xでお茶を濁す可能性もあるらしいとか。

燃料の長期保存が難しい。点火失敗すると帰って来られない。ということで、Apolloでも、点火失敗がゆるされない指令船と月着陸船には、自己着火型(N2O4とUDMH) の燃料をつかったのである。Shuttleの軌道上エンジンもこの燃料である。http://bit.ly/xnDZvI
(ちなみに、この推進剤は猛毒なので、Space shuttleは、地上に帰還してからも、この残燃料除去が確認されるまで、誰も近づけない。)

いくら燃費(比推力)がよいからと、ここにLH2LO2を使うのは、かなりチャレンジングである。

どうありたいか)
Space shuttleの引退を残念がるのもよい。Space shuttleを賛美するのもよい。
しかしやるべきコトは、良かった面を認め、成功を認めると同時に、失敗を反省して、次に繋げることである。成功ばかり褒めていたら、また次で失敗する。

なぜ、技術の往復がおきるのか)
検証したわけではない。が、以前やっていたCPU開発では、こういうことであった。
  1. 2チームで開発することで、完成時期をずらし、開発時期を短縮する
  2. 新しいアイディアを出すことが評価されがちであり、以前のものを再利用するよりは、新たなものを提案し、成果を出したがる。
  3. 新たなチームは外から連れてくることが多く、様々な設計文化が違うので、なかなか意思疎通が難しい。
その結果、以前のやり方の問題を見付けて、否定することが起きやすかった。

本来は、冷静に良いところは、受け入れ、悪いところを改善すべきである。競争させるのは悪いことではない。が、負の側面が出ないようにするのは、マネージメントであって、マネージメントまでも2チームで競争してしまったり、一番上に最終利益を考えるトップマネージメントが居なければ、非効率が起きる。

Apolloまでは、NASAの一番トップに、堅実なドイツ人である Wernher Magnus Maximilian Freiherr von Braun (フォン・ブラウン)http://bit.ly/NAekHF がいたので、上手く回せていたのかもしれない。

本当の国際化



2012年7月8日日曜日: トップダウンと権限委譲



は、何となくそうかなぁ。。と思っていたのだが。。米国にどっぷりとつかって、マネージメントも勤めた方と話しをして、実に腑に落ちたことをまとめた。

海外いる人が国際人とは限らない)
その方曰く、「米国に住んで、米国流を理解したつもりで、喧伝している方もいるが、話しをしていくと、どうも腑に落ちず、気まずい思いになることがある」とのこと。

米国にいようが、どこにいようが、日本流の見方を外せない人には、本当にその国のやり方は理解できない。そういう曲解した理解の人が書いた書物や論評をみて、国際化を語ったらそれは迷走する。昨今、Facebookなどに流れる、「あるべきxxx」とか、「国際的なyyy」とかというもののかなりの数は、かなり日本的な視点から間違った見方をしている。

失われ続ける日本の美徳)

2011年10月15日土曜日: 思考停止していませんか? 日本の美徳を失う舶来崇拝?



にも書いたが、昨今日本は、国際化といいつつ、失ってはいけないものを失い。学ぶべきところに学んでいないケースが多い。
「悪貨は良貨を駆逐する」であり、悪いことの方が真似やすいのだからかもしれない。

真の国際化は難しい)
この方は、おそらく40歳過ぎで渡米され、もう引退されている。高齢での渡米にもかかわらず、ほぼ完全な米国アクセントの英語を話される。文化を学ぶ態度があるから、立派な英語が話せるのであろう。が、その方曰く、「米国で、本当のマネージャになろうとしたら,中学・高校の間にこちらにいる必要がある」。

それほどに、nativeに溶け込むのは難しい事であり、ちょっとばかり英語が話せたからとか、社内英語化で国際化したなどと思うのは、かなり甘い考え方なのではなかろうか。

「英語はbrokenでもいいよ」という方がいる。考えてもみて欲しい。片言日本語で、敬語も使えない、書く日本語も間違っているガイジンと、ちゃんとした敬語を使い、こちらの空気も察することができる日本人とどちらと議論する気になるかを。。

日本はなぜ迷走するのか)
 とにかく、大企業では、朝から夜中まで奴隷のように働いて、全く豊かになれない人が多い。サボってもマイナスに成らないシステムなのでサボればよいが、それでもまじめにやる人たちのがんばりが、今の日本企業を支えている。ある意味、悪平等な評価システムの中で、上手に立ち回る人たちを、生真面目な人が支えているように思う。

 昨今、リストラや経費削減と言われる。エンジニアは切れないので、スタッフを減らす。するとどうなるか、スタッフの仕事をエンジニアがやるようになる。生産性が下がる一方であろう。本来技術開発のマネージメントをする人間に、経費削減の計算をさせはじめたら、競争力のある技術は開発できない。

 1945年の終戦後20年足らずで日本は高度成長 http://bit.ly/O5D0Xs に入った。しかし、1991年からの10年は失われた10年と言われ http://bit.ly/MAVpvv その後、また10年が過ぎている。焼け野原から20年で高度成長に入れた国が20年も足踏みをしている。過去の成功と、今の失敗の差分が解析できていたら、こうはならないのでは。

 家族的経営と終身雇用を誇った日本の大企業が、リストラを何度も行っている。いままでの人数で上手く運営されていないものを人数を減らしたら何がおきるか。コスト削減は、弱体化を招く非常に危険な手法である。ましてや、日本の場合には、一定以上出世した人は温存され、現場で働く人や、引き取りどころのある優秀な人を切る、逆リストラになることが多い。

トップダウンと権限委譲

最近、トップダウンとか権限委譲という言葉を耳にする。権限を委譲したら、トップダウンは出来ない、なのに権限委譲している。。矛盾するとは思わないだろうか。。

これは、戦略・戦術・兵站を考えないと理解できない。

戦略・戦術)
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20120416/1334543387 に説明がある。
例えば、Appleの戦略・作戦・戦術を書いた図を引用すると、以下である。


トップは、部下達の情報を元に、戦略を決める。細かいことは指示しない。
そして、その部下は作戦を練り。末端は、戦術を持って作戦を実行する。


つまり技術者達は、戦術を実行する部隊であり、奴隷である。


こうこうこう言う機能の部品をいつまでに作れ、と指示されたら、有無を言わさずにそれを実行する。

  1. Appleは、独裁者Steve Jobsの号令の元にこれを実行した。何を作っているのかすら、知らされずに、こういう機能の基板を作れといわれれば、作るらしい。
  2. Intelも、いついつまでに、こう言うLSI技術を作れと指示されれば有無を言わさずにつくる
  3. 韓国は、儒教文化の国なので、上司のいうことには服従である
  4. 中国も、共産主義なのでおおかたそうであろう
たとえば、

2011年5月16日月曜日: Intelの立体トランジスタ 

に書いたように、Intelのプロセス開発のトップである、Intel FellowのMark Bohr は、以下のように回答している。自分は、与えられた機能を実装するための、スタッフなのだという宣言である。
Q5. (プロセスの)開発投資をそんなにして回収できるのか?
-> それはVPが考えることだから、私はしらない。
ところが、日本は、これも分からず、技術開発なのか、経理スタッフなのか、マーケッティングなのか、ごちゃごちゃにしている。それでは、トップダウンもボトムアップも、やれない。つまり、技術やビジネスの詳細の分からないトップが、作戦や戦術の細かいことに口を出したら、現場の能力は活用できない。あくまで、上に行くほどおおざっぱな指示で、それに対する達成度のみを評価すべきであろう。

上の図のように、「デジタル帝国を作れ」と指示を出して、それを各階層が的確に実行していくべきである。そして、戦術を実現するために必要なのが、兵站であり、スタッフやマネージメントもここに属する。つまり、同じ人間がやっても良いが、作戦を立てる仕事と、兵站をする仕事は別である。たとえば、
  • 白い、マイク・リモコン付きのヘッドセットをこれだけの大きさで、これだけのコスト製造できるように開発せよ。というのが、戦術
  • そのために、何人の人を配置して、足らない人と技術は、外部から雇って、製造工場はどこを手配して、というのが兵站にあたる。
これが分かっていないということは、マネージメントも経営も分かっていないと言うことだと思う。

ある記事)
http://www.premiumcyzo.com/modules/member/2012/06/post_3338/ という記事がある。
「「日本の会社もボトムアップをしていると思いますが、サムスンとの大きな違いは”権限委譲”がなされていないことではないでしょうか。」という所に着目してはならない。

「ボトムアップとは、下からの意見を上部へくみ上げたり、現場からの提案を採用することですが、サムスンでのそれは少し意味合いが違っていました。李会長は将来的な方向性だけを示し、具体的な実現方法については権限を委譲し、すべて下の者に任せることにしたんです。会長は100年先までの方向性を示すけれども、短期スパンの実現方法は、完全に部下に委ねています。仮に会長が最終的な意思決定をする場合でも、部下の判断を尊重しているので、そこで時間が割かれることはないそうです」というところがポイントである。大枠すなわち「戦略」には絶対服従。だが、その下の幹部は「戦略」をかみくだいて、「作戦」をたてる。そしてその下の部下は、「作戦」には絶対服従し、これを実現するための「戦術」を考える。という階層的な権限委譲と絶対服従があってこそ、スピーディな意思決定が出来る。

何でもかんでも、指導しましょうという、過保護では、トップの負荷が大きくなるだけであり、トップダウンは機能しない。ただし、Steve Jobsは、彼の美意識によって、こだわるところは特別にこだわった http://golog.plus.vc/iphone/1318/ ようではあり、そういう部分があっても良いと思う。ただし、あくまで限定しての話しである。全部にこだわったら権限は委譲されない。

Stanford大の教授によると、こういう逸話もあるらしい。Apple本社を建てるときに、「Steve Jobsは、本社を何階建てにするかだけを、徹底的に悩んだ。」コミュニケーションを有効にとるために、今の4階建てに決めた。本社は以下の下の方に写真がある。

2011年10月6日木曜日: Steve Jobsよ安らかに眠れ


日産のゴーンも、自らレーシングスーツを着用し、Skyline GTRをテストコースでドライブしたらしい。http://bit.ly/L8AlQq

自社製品を触ったこともない会社トップとは大違いである。没落した某有名電機メーカのトップは、自社製品発表の際に、製品を上下逆さまに持っていたという、笑えない話しもあるらしい。

以下の話しは、なんか変だなと思っていたところで、ある方が、教えてくださり、スッキリと分かった。どうも、本当に国際化していない情報も多く、注意が必要に思う。以下に書いた。

2012年7月8日日曜日: 本当の国際化



2012年7月6日金曜日

短命な日本の首相たち = 良いリーダとは


以下にあるように、日本の首相は、極めて短命です。これでは、長期的な政策はやれません。業績の悪い企業の社長も短命です。それも同じ結果を招きます。


議院内閣制だからなのか)
Noです。イギリスの首相 http://bit.ly/LIbuPf はみな10年近い長期政権です。

良いリーダとは)
‎1) 議員や国民の意見調整(議論)ができること
2) 国際外交で日本の利益を主張できること
3) 特に科学技術と、経済がわかり、長期的な視点で判断できること
4) 権力闘争、票読みにあけくれないこと
5) 大企業や既得権益におもねらないこと
6) 国民や行政を担当する部下達と乖離していないこと

科学技術がわかる必要があるのは、日本は技術立国だからです。これと5はリンクしてきます。新しい産業は既存構造を崩すことになるので、それを、規制するような法律を変えていかないと産業は育たないことが多いのですが、逆をやったら産業は停滞します。

小泉さんは、1,4,6と5が少しできたように思います。大阪市長の橋下さんは1,2,4,6ができるかもしれません。
管さんは、3が少しできましたが、1ができませんでした。市民運動家のまま首相になりましたから。

いまだに3ができる日本の首相はいないと思います。

日本には、たとえば、以下に書いたような時代錯誤な国会議員や地方政治家たちばかりです。

 中央官僚たちも、日本の政治家たちを嘆かわしく思っているようです。

資料作成でも、いきなり前夜に、翌日朝までの資料を作れと指示がくるようです。それでは、そもそも、マネージメント能力がゼロですね。

2011年11月15日火曜日: 時代遅れのプレゼンテクニックの日本の政治家たち



多くの日本の政治家達は、3が全くダメで、4ばかりやっているように思います。なので、短期政権になるのでは。

いまも小沢さんが民主党離党でもめていますが。各種問題解決よりも、権力闘争の方が大事なのでしょう。ああ、嘆かわしい日本のリーダ。

2012年7月5日木曜日

人々は何を評価しているのか - 名バイオリンの実験


http://bit.ly/M55X5J に解説があります。
「ワシントンポスト」の企画で行われた実験。

・最高のバイオリン
使われたのは、ストラディバリの名器「ギブソン・エクス・フーベルマン」。
邦貨換算では4億3千万相当の、18世紀の芸術作品です。 
・最高の曲
演奏されたのは、バッハの「シャコンヌ」。
「音楽史上最高傑作の一つ」と言われ、ブラームスをして
「私がこれほど素晴らしい曲を書けたら、いや、断片だけでも思いつけた
としたら、興奮と驚愕で頭がおかしくなるだろう」
とまで言わしめた名曲です。 
・最高の演奏家
そして演奏するのは、世界屈指の一流バイオリニスト「ジョシュア・ベル」。
神童と言われた10代から20年以上のキャリアを持ち、グラミー賞も受賞。
コンサートは常に満員で、「1分間で1000ドル稼ぐ」とも言われている人。

これ以上ない最高の役者が揃ったバイオリンのソロコンサートです。が、場所が意外すぎる。ラッシュアワーの地下鉄駅構内。

「最高の美は、迷惑なタイミングやまずい舞台設定に勝てるのか?」
「現代人の審美眼や、ものごとへの優先順位付けはどのようなものか?」を測ろうというもの。

終了までの43分間。 約1,100人がその前を通り過ぎたわけですが、足を止めたりして多少なりとも演奏に聴きいった人数は・・・わずか6人。

かつ、彼がジョシュア・ベルだと気づいた人はその中の更に一人だけ。稼いだチップは、32ドル17セント という結果だったんです。以下がそのYouTube



1分37秒ぐらいから聞き入っている、買い物袋を下げた女性がいますね。この方が、ジョシュア・ベルだと気づいた方で、最後に感激のメッセージを送っています。そのあと4人ぐらいは立ち止まっています。以前みたときには、小さい子供が立ち止まって聞こうとして、親が手を引いて引き離したところがあったように思います。子供の方が純粋なんだな。。と思いました。

更に、彼が世界でも屈指の演奏家だと教えられて驚いても、人々が彼を無視して通り過ぎることには驚かないんです。 
この街では、そんなもんだ。
みたいな。 
みんな忙しくて、みんな自分のことでいっぱいで、みんな目の前のことしか見えないんでしょうか? 
「技術イノベーションで世の中は便利にスピーディになったけど、それによって新しい経験に触れる機会が減ってしまってるかも知れない」と同紙は分析してましたけど、まあそんな面もあるかもしれません。
スピードと技術革新はいいことですけどね。  
ただ、それによって「大事なことを見失うこと」はしたくないなと。
ひとときの至高の演奏に気づかなかったように、我々も多くの「気づかない大事なこと」を見落として生きてるのかも知れませんから。 
日本でやると、詳しい人が多かったりするので、特殊メークで変装もしないとダメかも知れませんね。

冒頭のリンクから。

実験終了後のジョシュア・ベルの言葉を聞いて、彼がこの実験に賛同した
のも解せた気がします。
「コンサートホールでは誰かが咳をしたり、携帯だ鳴っただけでも気になる。
でも、今回はチラ見してくれただけでも有難いと思えたよ。 (ケースに)
小銭じゃなくて1ドル札を入れてくれたときは感謝さえした」 
「(32ドルのチップに対して)正直、悪くないよね(笑)。
時給40ドルならそれなりに暮らせる稼ぎだよ。 エージェントにお金を
払わなくていいし」
中身ではなく、名前しか評価できない現代文明の歪みのようなものを感じます。


http://wapo.st/MuTVY8 からも映像と演奏が見られます。

何に価値を見出しているのだろうか..)

ストラディバリも聞き比べられないし、http://bit.ly/M56ww8

フルートも、管材が高くなるほど音が良いといわれているのも単なる刷り込みかもしれません。以下の冒頭に書きました。

2012年6月3日日曜日: ジャンルなんて、くそ食らえ


料理も、車も、オーディオも、思い当たりそうなものは沢山ありますが。。ブラインド試験をすれば分かりそうな物ですが、産業振興のためにやらないのでしょう。

2012年2月7日火曜日: マニアの考えることは面白い


にも書きました。

100万円以上するエルメスのバッグや、高級腕時計に高い金を払うように、結局、多くの人はブランドというものを評価しているんでしょうね。高級ブランドのほうが、「はい。ブランドだけが売りですよ。」と開き直っていて、消費者が理解している分、私には好感が持てます。

浪費文化の罪


後ほど整理しますが、問題提起だけしておきます。

エネルギーのみならず日本が考え直さないとならない点は沢山あると思います。少し古くなると価値を失う車と家。どんどんつぶして廃棄しています。
米国なら10年以上古い車や、築40年以上の木造家屋でもまだ価値があります。賞味期限切れになると捨てる弁当や食品。米国ならDoggy bugで持ち帰れる、食事の残りも保健所の指導で日本では禁止されているようです。流行にのってどんどん入れ替わり捨てられる服。など、エネルギーのみならず、物質文明が日本にはびこっているように思います。最近は、フリーマーケットや中古市場が立ち上がりつつありますが、もっとモノを大事に使ったらどうなのでしょうか。

米国では、いまだにキックボードに乗っている子供。(老人も、先日見ました。)。ローラシューズを履いている子供がいます。どちらも日本では1-2年で死に絶えたのでは。
また、10年落ちのカローラも5000ドル以上の値段がついていたと思います。
木造家屋でも40年以上古い家の方が、シリコンバレーバブルの前でしっかりしているからと、高い値がつくらしいです。東京では、築10年を過ぎると建物の価値が0になり、さらに古い古屋が建っていると、買い手がつかない。家を解体して更地にして、解体料の150万円を含めて、さらに上乗せしても売れるのだと、7年ぐらい前に不動産屋の人に聞きました。

デジカメやスマフォは、春夏秋冬と新製品が各社から出る。これを買うことを楽しみにしている人が多い。買ってどう使うかはどうでも良いと言う。また、潔癖な日本では、動作不良は絶対に許されない。iPhoneやMacをみると分かるが、新機能をどんどん導入するので、動作は結構不安定である。このために、設計製造する側も、寝る暇もない重労働になる。

米国ではもう物を買わなくなったようです、ヨーロッパは昔からそうだったようです。レストランも行かないで、家で食事をするようになったというのに。

また、少子化だというのに、リニアモータカーを計画したり、各地につかいもしない、新設の道路を造っている。東京や都市圏内だけの移動に30分以上掛かるのに、幹線だけを短縮して価値があるのでしょうか。それも人があまり住んでいない所を通し、南アルプスをぶち抜く大工事をして。。
また、会議や仕事が非効率だったり、通勤時間がかかりすぎて、そこで時間を食っているのに、東京・名古屋・大阪の連絡速度だけを改善してどれだけ価値があるのでしょうか。

時間管理で特に強く感じるのですが、日本では、自分でできる努力をしないで、外部の改良に期待してきたように思います。これが浪費社会を支えてきたのかもしれません。先進国の浪費は途上国の搾取でなりたってきました。地球資源は限られています。原発で自主的に節電努力するという流れをもっと進めて、電機も、時間も、物も浪費しない文化にもっていきたいものです。浪費をやめれば、案外太陽電池などもいらない。となれば、太陽電池を造るエネルギーや資源も要りません。

CO2対策は、新産業を育成するための陰謀という説もあるくらいです。解析してみると、私もそう思います。http://bit.ly/L343Xq の後半に書きました。

浪費文化からスローな時代にかわることで、原発の必要性も減るのでは無いのでしょうか。全ての減少は、リンクしているのだと思いませんか。。

原子力だけの問題ではないと思います。

節電はどうあるべきか

原発問題で節電が問われている。データに基づかないで闇雲に節電しても効果があるか疑問である。ここでは、なるべく定量化して効果のほどを検証したい。

産業育成の疑い)
エコポイント制度で、使えるブラウン管テレビやエアコンを闇雲にインバータに置き換えたが、資源のムダと装置製造のエネルギーに対して、エネルギーが回収できるのかを考えないとならない。地デジ化にしてもエコポイントにしても、CO2排出規制にしても、エネルギー削減の名を借りつつ、需要喚起・産業振興・浪費文化の奨励の臭いがぷんぷんする。
蛍光灯をLED電灯に変えるのは、単に製造業を潤わせている可能性がある。


2012年5月26日土曜日: 安い電球型蛍光灯Optolight


に書いた通り、節電はLEDライトでなくても、電球型蛍光灯でもかなり進む。LED照明は寿命は長いが、値段が高のと、直下部に照度が集中するという課題もある。

これは、E26口金のものを3種類売っていて、14W入力で60W相当、19W入力で75W、23W入力で100W相当の明るさ。

 一方電球型LEDは10.6W入力で、60W相当であり、蛍光灯をLEDに変えても、10.6/14=0.75 つまり25%の節電にしかなならない。

http://bit.ly/PewjbZ には、入力6W-7.5WクラスのLED電球がでているが、明るさは40Wの白熱電灯相当にしかすぎない。

現状の日本の消費電力分布)
まずは、慌てて資料を集めただけで有り、年度等まちまちなので、後ほど再確認して整合させたい。

http://www.fed.or.jp/tech/2008/electricpower.pdf に分析と将来予測がある。このp.24にある図を引用する。まず、電灯はすでにほとんど蛍光灯に置き換わっている。前述のLEDと蛍光灯との消費電力比率を考えても、あわててLEDを買うのは、LED電灯製造者支援にしかならないと思う。使えるのに、廃棄された蛍光灯の処分のほうが問題であろう。


また、ここのp.4にもあるが、http://www.jidouki.com/archives/820506.html にもあるとおり、日本の電力消費は、家庭: 業務: 製造 = 3: 3: 4 の比率である。以下に図を引用する。

製造業)
余計なものを作らない。再利用によって、製造のエネルギーは減るだろう。詳しくは後日考察する。

業務)
業務すなわちオフィスでの消費電力の比率は、http://www.eccj.or.jp/office_bldg/01.html にある。図を引用する。以下のように、空調よりも照明の電力が多いのである。
ところが、非常階段の電気は消してはならないとか、オフィスの明るさは、xxにしろという規制があり、消せない照明は多いらしい。また、屋外なのに昼間こうこうとついている、ホームの蛍光灯とか半屋外駐車場の明かりなど減らせる照明は多いと思う。

LEDに変えても効果は少ないので「消す」ことが重要に思う。

家庭)
家庭での消費電力の比率は http://sakugen.dietco2.com/japan/ などにある。以下に図を抜粋する。

電力消費は以下の分布である。特にどれかを我慢して減るものではない。電気を消して、エアコンをとめて、と、まんべんなく減らすしかなさそうである。
 また、とかく悪者扱いされる、待機電力だが、http://sakugen.dietco2.com/japan/ によれば、家庭の消費電力の7%を占める。上記でテレビに使っているのと同じくらいの消費量である。
内訳は、以下の通り。だが、これを切って回るのは大変そうではあり、メーカー側での技術進化に期待したい。もちろん外出時に切るとか、寝ている間に切るとかすれば効果的ではある。が、使えるものを買い換えるのは、製造メーカ側の思うつぼ、製造エネルギーの浪費、地球資源のムダ、廃棄物増加につながる。