羽田に到着して、東急エクセルホテルに一晩泊まり、自宅に戻り、各種立ち上げをした。一日に6の業者が来たが、ほぼ一日で片付いた。電話で予約して段取りをしていた、通りに事が運んだ。恐るべし効率の良さ。
浦島太郎になっていた私には、驚きの連続である。まずは、わすれないうちに項目だけ列挙しておく。
- 機内でみた日本映画が大変面白い。ハリウッド映画は1秒を争うサスペンスにするものが多く、どうしてもストーリに無理がかかる。また、課題を暴力とそれに対抗する正義として、安直に表現するものが多い。が、日本映画は全然違う。意外な展開。細やかな心証映像の表現。正義では割り切れない、部分。と、3流といわれている作品でも、ストーリ性が圧倒的に高い。
テレビもコマーシャルが綺麗で面白くて短い。米国のケーブルTVのコマーシャルの長いこと。。。。ロングテール向けにコダワリのある番組を沢山提供している米国のケーブルと大多数向けに同じような傾向になる日本のテレビ番組のコマーシャルを単純比較はできないが。 - 飛行機がゲートにつくと、乗客全員が、手際よく準備を始め、あっという間に機外に出られる。777の最後部の方の座席でも5分もかからないのではなかろうか。米国の国内線ではこうはいかない。ドアがあいて、前の列が席を立ってから準備を始めるので、いつまで経っても外に出られない。この秩序正しさがあれば、災害時にでも全然対応が違って当たり前だと思えた。
ただし、譲り合いはない。もたもたしていたら、米国では、「どうぞ」と譲るが、そんなことをしたら、この整然さは保てないのだろう。連絡バスでもたもたしていると、遅い人は置いていかれる。 - ホテルのサービスが秀逸すぎる。。WiFiが無料らしいのでフロントに電話をした。「はい、無料です。ただいま、登録方法を書いた紙を、お部屋にお持ちします」といって、3分もしないうちに、部屋がノックされ、制服をきて礼儀正しいホテルマンが、紙をもってきた。「他にご用はありませんか」と聞いて去って行った。米国だとどうなるか。。
- こちらの問題をまず理解してもらうのに時間がかかる
- 無料WiFiがないことが多く。繋がってもきわめて通信速度が遅い。直ぐに切れる
- 電話で接続の仕方を説明を始めるが、この説明が間違っていることが多い
- 直ぐにいきますといって、なかなか来ないのがあたりまえ
- 来ても、メンテの作業服の人だったりする
- 今回の人は、部屋の中を覗かないよう、外で対応したが、米国人は、荒れた部屋でも平気で入ってきたりする
- 来たらTIPが期待される
- 最後に、「ほかに何かご用はありませんか」などと気の利いた言葉はない
- 新たに埋め立て地にできた羽田空港ですら、道路の車線幅が非常に狭い。そこを上手に車が走っている。運転テクニックはきわめて高い。
- ホテルは、とにかくハイテクで気が利いている。値段がもうすこし安くて、部屋がもうちょっと広ければ申し分なし。
- ウォシュレット
- 枕元で電灯が制御できる。調光付き。十分明るくなる
- 部屋の電灯のスイッチが外側にある。米国では部屋内にあるのが普通なので、探すのが大変。ある程度文化の違いではあるが。。関連して、自宅等では、トイレは使っていないときは開けておくことで、未使用を示す。日本では、内から鍵を掛ければ使っていることが分かるようになっている。また照明がついていることが分かる小窓がついていたりする。
- 曇り防止のバスルームミラー
- 温度調節、カラン・シャーワー分離型の使いやすい水栓
- シャンプー、石鹸が良いにおい。歯磨き粉も美味しい
- 堅くて背中に優しいベッド
- 寝間着完備
- 暑すぎず寒すぎない気温調整
- 冷蔵庫の中に、売り物の飲み物等があらかじめ入っている。米国のモーテルでは当然空。
- 湯沸かしポット
- エレベータが静か
- ただし、窓の結露がヒドイ
- 米国では、ホテルチェックイン時にかならず、クレジットカードで宿泊費と物品破損時の担保をさせられる。web経由で登録していてもそうである。ホテルによっては、一時保証金をカードから一旦引き落とすところもある。高級ホテルに多い。ところが、羽田エクセルホテルは、チェックアウトするまで、なにもカードを要求しない。お客を信用しているところが気分が良い。もちろん、それまで悪事を働くお客があまりいないのであろうが、どちらがというと事前対策でがんじがらめにする日本よりは、米国を超えたサービスがあるんだなぁと思った。
- ホテルもお店も、お店を去るときに、何人もの店員が、「ありがとうございました」と口をそろえて言う。米国では、担当者ひとりが、「Have a nice day!」というだけである。
- スーツケースをもって出ようとしたら、すかさず店内にあった、無料カートを店員が運んできて、「おつかいください」と。そして、モノレール乗り場を聞いたら、正確に案内してくれた。
- 山手線の社内の表示板が分かりやすい。行き先、各駅までの所要時間。駅の階段の位置。これは、秀逸。米国だとせいぜい次の行き先がでるだけとか。また、Washington DCの地下鉄は、人によって、降りた駅の案内や次の駅名を言うが、人によっては、電車の方向-最終目的地を社内でアナウンスするだけ。。。
とにかく店員は、質が高い。
- いいたいことが、直ぐに通じる
- パスモ、スイカは、長期使わないとlockがかかる。羽田のモノレール乗り場でまずひっかかった。窓口にいって、「使えないんですが」といったら、一発で、直してくれた。お客の課題がすぐにわかる。
- 560円を買って、1,110円を払った。550円おつりをくれた。米国では、まず110円は余計だよと突っ返される。1,110円払っているのだから、なにか目的があるのだろうとお客目線で考えれば、まずはレジに入力してみるだろう。ところが、米国では、何度説明しても、買った代金には小銭は十分だからと突っ返してくる。とにかく、米国では、他人目線がないから、そうなるのだと思う。
- 羽田のソフトクリームがちゃんと盛られている。曲がっていないし、量も揃っている。これも米国ではありえない
- 地元の回転寿司の米の握り具合。わさびの入れ具合が絶妙。ここ、ズワイガニも中トロもウニもアワビも一皿2カン136円均一だが、味は秀逸。店員に5品ぐらいまとめて頼んでも、全品注文を間違えない。もちろんメモなどはとっていない。
業者のサービス)
J:COM(TV+internet), 取水口浄水器のフィルタ交換、空にしてあったエコキュートの復元等をやったが。とにかく驚くことばかり。
- 一日で全部かたづいた。とにかく手際が良い。付き添わなくても、間違いなく作業して、正確に終わる。
- 時間ぴったりに来る。米国では遅れて来る以上に、来ないことも多い。
- 商品についての知識がきわめて豊富。米国では、全く知らない店員が多い。
- J:COMの契約をわざわざ訪問-対面でしかやらない意味が分かった。システムとオプションが複雑すぎる。が、これをとても分かりやすく説明してくれるし、商品知識がきわめて豊富で、調べなくてもすいすい答えてくれた。そして、J:COMの担当者は、とても腰が低い。去るとき「長時間にわたりお邪魔してもうしわけありませんでした。」と、いや、必要な条項を説明してもらい、私の質問に答えてくれただけなのに。。一方、米国では、医者にいくと、訴訟防止の書類を10枚以上渡され、サインさせられる。が、説明を受けたことは一度も無いし、コピーすらもらえない。(私は何時もデジカメに写しているので、医者の受付には、おびえられているが。。)
- Softbank shopも、一番お得なプランを上手に説明してくれる。
- J:COMの作業員の手際がとんでもなくよい。
- 軽のワンボックスに担当者が二人で、事前に電話をかけて、時間ぴったりにやってくる
- はしごをもってきて、電線の間のワイヤに引っかけ、登っていって、線をつなぐ。軽業のようで、作業が速い。米国だと、からなずクレーン車みたいなのが来る。
- 使ったはしごは丁寧に、紐で固定する。米国ではこれをやらないので、高速で良く荷物がトラックから降ってくる
- 家にあがるときに、「失礼します」と。私より先に入るのを、遠慮していた様子。米国だと、靴が玄関においてあって、家族が靴を脱いで家の中で生活して居てても、作業員は土足のままどんどん上がり込んでくる。
- 家に入って、ブースターを無料交換。リモコンでTVが制御できるように設定。AVアンプ、TVにすいすいと接続。まいど、電波レベルも確認。地デジは、電波が弱くても、強くても、ダメらしく、復調が一切できなくなるらしいので、何度も専用測定器でチェック。
- 作業終了後使い方を完結だが、丁寧にとても分かりやすく説明してくれた。契約の担当者も工事の担当者も製品に関する知識が半端ではない。
- 設置の書類を何枚かと、取り扱い説明書をおいていった。設置書類は、定規とテンプレートを使って、とても綺麗に手書きされた、配線図があった。
- とんでもない技術だと思い、作業歴を伺ったら、皆さん大体、2年から3年だとのこと。これだけの期間でこれだけのプロになるとは恐るべし。。
- 実家からの12:00-13:00と指定された、ゆうぱっくが、12:20にやってくる。ありえない正確さ。米国だと当日にすらこないことも。。
考察)
- 担当者レベルがとんでもなく優秀
- 一方、経営やマネージメントや上位はどうもあまりよくない
- 担当が優秀すぎて、上司が甘やかされるのでは。「出世すると、変質する」と、嘆いている人も多い。だったら、担当者の質が低くても、上司がしっかりとしている米国の方が良いし、自分が仕事をするならやりやすい。
- とにかく、担当者は優秀なので、あとは組織と経営を優秀にすれば世界に勝てる。
- 優秀な担当者で世界に打って出ようと思いつかないところも、すでに経営力が弱い
- 都市計画が全く出来ていない。個人の権利が強すぎる、土地への執着が強すぎるのもあろうが、終戦の焼け野原とか、埋め立てによる更地など、何度も都市計画のチャンスがありつつも、都市計画のチャンスを見逃している。行政の無能さには驚く。。
- 羽田もあれだけ立派なら、どんどん拡張して、アジアのHUBにすべき。成田にこだわる必要がどこにあるのだろう。
- 節電といわれているが駅が明るい。昼間なのに屋外のホームに蛍光灯をつける必要は無いし、屋内通路なども、まだまだ暗く出来る。Washington DCの地下鉄ははるかに暗い。
- たまたま月曜の通勤時間に乗車したが、混んでいる方向では、皆殺気立っていた。人を押しのけてまで、会社に急ぐほど会社が大事なのだろう。
- 通勤と逆方向の電車では、みんな黙々と携帯を触っていた。Washington DCの地下では、知り合い同士なのか、皆会話をしていたのと大分違う。