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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。
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2013年10月13日日曜日

USB接続でPC/Macを超マルチディスプレィにする

自宅と職場のMacbook Air環境を Triple Displayにしてみました。メニューバーもメインのSystem Preference のdisplayのArrangementでメインのASUSに移すことが出来ました。大変調子が良いのでご紹介します。外部displayを2つ接続する目的だけならばMacbookAirをあきらめ、MacbookProを選ぶ必要はないと感じています(本体がRetinaとか、メモリが多い、CPUが速い、disk容量が大きいオプションがある等、他にもMacbookProには利点があります。)。USBハブ経由にすれば、displayが何台になっても1つのUSBポートを接続するだけで済んでしまいます。

自宅環境)
  • 中央) メインディスプレィでAUUS PB278Q (以下のリストの1)  2560x1440 のWQHD : メニューバーはここに移した。この解像度は通常のDVIケーブルではサポートせず、duallink DVIケーブル以外ではDisplayPort cable, HDMIのみがサポートするので、Display portケーブル(リストの2)で接続しています。
  • 右) 以前使っていたLG  1920x1200 : Plugable UGA-3000 (リストの3)  経由で接続   MacbookAirから USB3.0 HUB 経由で接続しています。
  • 左) 2011Macbook Air本体で 1440x900 -  mStand(リストの4) で高さを上げています。
自宅PC環境
と大分画面が広くなりました。写真ではDisplayの設定画面を表示してあります。

3つのLCDはdesktop高さも合わせてあり、ウィンドウはLCDをまたいで表示させることができます。上記中央と右の例。
MacbookAirには7port USB3.0HUB(リストの5) を繋げ、さらに、10 port USB2.0 HUB (リスト の6) ハブを繋げ、MacbookAirに一本のUSBディスプレイアダプタ、Microsoft Ergonomic Keybord Elite, 有線マウス、USB スピーカ−、USB webカメラ、micro USB, Apple USB, miniUSB, printer 等を繋いでいます。

以下 Amazonのサイト:
  1. ASUS PB278Q 27-Inch WQHD LED-lit PLS Professional Graphics Monitor: $553.93 http://amzn.to/1ft9w87
  2. Mini DisplayPort to DisplayPort Cable 6ft : $7.99 http://amzn.to/1ft9CfV
  3. Plugable UGA-3000 USB 3.0 to VGA / DVI / HDMI Adapter for Windows and Mac - Multiple Monitors up to 2048x1152 / 1920x1080 Each (DisplayLink DL-3100 Chipset): $69.95  http://amzn.to/1ft5xZg
  4. mStand Laptop Stand: $43.05 http://amzn.to/1ft5D2S
  5. Plugable USB 3.0   7 Port  Hub (with 4A Power Adapter): $34.95  http://amzn.to/1ft5tsg
  6. Plugable USB 2.0 10 Port Hub (with Power Adapter): $25.00   http://amzn.to/1ft5m06
  7. 参考)  このようなドッキングステーションもあります。)  Plugable UD-3000 SuperSpeed USB 3.0 Universal Docking Station (DVI/VGA/HDMI to 2048×1152, Gigabit Ethernet, Audio In/Out, Extra USB 3.0/2.0 Ports, 4A AC Power)  http://plugable.com/products/UD-3000  
Plugable web site ) product一覧 : http://plugable.com/products

上記でも分かるが、Plugableは、amazon.comで直販しているようであり、米国amazonで購入すると、カスタマーサポートやダウンロードのURLやらいろいろ掲載されたお礼のメイルが即座にやってくる。値段は若干高めだし、外形も大きめだが、USB製品の取りそろえも充実している。
最初はビデオアダプタと同じ会社なので互換性が安心ということで、これを選択したが、いまのところ他社USBとの互換性や性能も問題なさそうであり、品質も安定していそうなのでお勧めである。USB3.0のHUBでMacbookAirが認識できない(AirはUSB3.0対応でなくても、HUB自体USB2.0にも互換のはず..)もあった。

製品の箱
OS-X 10.9 Marveriksでは)
いろいろな問題が報告されているが、対応ドライバのver2.1が以下のリンクで2013/11/1にリリースされた。

http://www.displaylink.com/support/mac_downloads.php

Marveriksで起きる問題(英語))
http://plugable.com/2013/10/22/multiple-monitor-issues-with-os-x-10-9-mavericks

ビデオも表示できる)
他社製を含めこれらUSB接続のDisplay接続デバイスは、DisplayLink http://bit.ly/1adlnCz 社製のチップセットを使っている模様。このチップセットでは、昨今のIntel Chipsetに内蔵されたGPUを使って画像を圧縮して、USB経由で画像を転送し、外部にあるこのチップセットで伸張している。画像が全く動いていないときには使用CPUパワーは0.5%もない。

ウィンドウを動かしても、windowsのリモートディスクトップのようなもたつきを感じることもなく、動画も問題なく表示できる。

中央と右のdisplay をまたいで映画を表示しているところ。全くちらつきもない。

http://plugable.com/products/UGA-2K-A にあるように、おそらく、4個か5個のディスプレイをつないでも問題なく表示できるように思う。以下にこのリンクにあるABC Newsのビデオから一場面を引用しておく。

USBアダプタを利用した超マルチディスプレイの様子 (ABC 7 newsから)

職場環境)
右のdisplayを縦置きにして Plugable UGA-2K-A  USB2.0 http://bit.ly/14UfdIq  amazon: http://amzn.to/1ftdgGC $54.95 でつないだ。

職場環境
  • 中央)Apple Thunderbolt display - 27inch 2560 x 1440 : HUB, カメラ, Speaker/Mic, Lan Adapterとして機能。USB2ハブを繋いで、keyboard, mouse, turtle beachのAD/DAコン経由でヘッドフォンにつないでいる。
  • 右)  縦置き ? x 1920
  • 左) MacbookAir - 厚手の本とnotePC冷却ファン付きの台(USB電源) でかさ上げ
Macで、自宅と職場display環境が変わると、windowを2つのdisplayにまたいだときの表示が不自然になるばかりか、縦位置が境界でジャンプするのでマウスを自然にdisplay間で動かせない。。。

LCDによって足の高さも違うので、設定に合うように物理的に配置をそろえるのは面倒くさく設定で変えたい。

これには、Mac OS-X Lion/Mountain Lion用には、display switcher http://bit.ly/15AtN8q という無料アプリがある。配置を保存しておくと、ディスプレィ環境を認識して配置位置を自動的に切り替えてくれる。

ついでに、デフォルトプリンターとかも切り替えてくれると便利ではあるが。。

プリンターの切り替え)
接続しているnetwork (SSIDやLANのIP)を自動検出すれば、デフォルトプリンターの切り替えも自動化できる。
Xcodeだと面倒なので、RubyかPythonのライブラリが用意されていないのだろうか。デフォルトプリンタの設定は、/Library/Preferences/ の下でplistファイルをgrepしたが、無いみたい。。。

PCと周辺の接続の比較)
  1. http://nkbp.jp/19cTs82  LANでも90W給電の規格がある
  2. USB3.1でも10Gbpsに速度があがり 100W給電  http://bit.ly/19cTzAq が可能。
  3. Thunderbolt 2も速度が20Gbpsにあがる。http://bit.ly/19cTFYI 今後、給電も視野にいれてくるだろう。。
USB規格での通信速度の変遷を以下に記載した。そもそも、HD(いわゆる2K 解像度1920x1080 ) は、非圧縮で1.2Gbpsだが、家庭用HDVやBS画質(1440x1080) では25Mbpsである。 地デジは、実は15Mbpsで放送している模様。http://oh-me.com/sub3_a008.html

WMVとかQuicktimeレベルのinternet放送用に圧縮すれば6Mbps以下にはなるはずなので、10Gbps = 10,000MbpsのUSB3.1ならば全く余裕であるし、USB2.0の480Mbpsでも全く余裕だと思う。従来のAnalog VGAでモニターもアナログの時代であればともかくとして、DVIはディジタル出力だし、モニターもLCDなのでディジタルドライバLSIが入っている、もはやLCDにかなり高度な信号処理が内蔵されているので、途中を圧縮して送って高解像度をめざすことも可能だと思う。ただし、ロス有り圧縮による画質低下にコダワル場合には、やはり超高バンド幅の接続が必要になるのかもしれない。

12Mbps程度のInternetのYoutubeで高解像度のビデオを家族数人が同時に見られるのである。(日本には、数百Mbps〜1Gbpsのネットが普及しているのに、地デジ (= それもフルHD解像度ですらない) にわざわざ移行したのは、ディジタルハイビジョンの時代がみえているのに、アナログハイビジョンを普及させようとした失敗に似ている。米国のネットは20M〜40Mbpsどまりなのに、インターネット放送が急速に浸透してきている。)


ビデオ専用ポートは廃れるのでは..)
一方、HDMIやDVIはビデオ専用であり、給電もできない。DualLinkでないとHD改造度以上はサポートしないLCDディスプレイも多い。3Dとか4k, 8kなどの進化のたびに規格が変わる可能性もある。
となると、今後はDVIやHDMIよりは、ThunderboltやUSBのようなデータ通信もできる双方行リンクが望まれる。データ変換のチップは量産化でいくらでも安くなる。

では、データ通信ができるリンクとして、ThunderBoltとUSBとEthernetだが、User視点で考えるとUSBに一日の長がある。

理由は、
  • i. 過去の互換性: USB1.0, USB2.0, USB3.0と互換であり、従来の機器もつながる。
  • ii. 上記の結果として安い
  • iii. Ethernetに比べUSB,Thunderboltは遅延が小さく手軽
  • iv. Ethernet経由でUSBは繋がらない(装置が高い)が、USB経由でEthernetを繋げるデバイスは市場に沢山流通している。
USBは、displayを視野にいれたThunderboltよりは遅延は大きいだろうが、今回紹介したUSB接続のdisplay Adaptorで十分つかえるので、ハブが使えて i, iiのメリットがあるUSB3.1が優勢に思う。Thunderboltはこれから普及するのだろうが、AppleのThunderblot displayを2011 Macbook Airにつなげ職場で使っている感覚では、まだまだ不安定である。

USBのデメリットとしては、Ether > USB > Thunderboltの順で到達距離が短くなる点だろう。

総合するとUSBはかなり優勢だと思う。
いろいろケーブルを繋ぐのは面倒臭い。有るべき姿としては、

  1. WiFiを使って、displayでも、keyboardでも何でも繋ぐ。電池が足らなければ電源ケーブルを繋ぐ。WiFiの接続認証がやや面倒なのと、WiFiの速度は若干遅い。
  2. 電源供給つきのUSB一本でHUBにつなぐ。電源を持ち歩かなくてもよくなると嬉しい。設定を不要にすれば、セキュリティ問題は残る。
2のやり方は、すでに、スマホやタブレットでは普通になりつつある。PCもそうなるのだろうか。。


ルネサスへの期待)
昨今、ルネサステクノロジはリストラ等でいろいろと騒がれているが、ルネサス(NECからNECエレクトロニクスを経由して合併)は、このUSBでかねてから業界をリードしてきた非常に強い技術を持っており、IDF2013でもUSB3.1での100W給電のデモをしていた。これで優位な業界をリードし、復活の足がかりとしてもらえればと期待している。

2012年9月22日土曜日

資金援助はどうあるべき? - ルネサス支援から

以下のような記事があったので、すこし掘り下げてみた。

「日の丸半導体」を堅持、ルネサス支援、異例の大連合、高コスト体質残る恐れ。 
2012/09/22 日本経済新聞 朝刊 2面 
 トヨタ自動車やパナソニックなど日本を代表する製造業が経営不振のルネサスエレクトロニクスに出資する方向で調整に入った。かつて世界を席巻した日本の半導体産業の中で残った数少ない企業を官民で支えようという動きだ。しかし顧客企業のニーズにこたえ、生産品目を増やしてきたことで高コスト体質に陥り、ルネサスは経営体力を奪われた経緯がある。大口ユーザーが株主に就くことで、経営再建が進まないリスクもある。(1面参照)東日本大震災でルネサスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)が被災した。操業停止でトヨタのほか日産自動車やホンダなど国内自動車メーカーの生産が一斉に止まった。燃費や走行性能を左右するエンジンユニットなどに組み込むマイコンの供給元が失われたためだ。各社はルネサス1社に依存していた反省から調達の分散化を進めているが、ルネサスだけに蓄積している技術やノウハウが多い。「一朝一夕に調達の分散化はできない」(国内大手幹部)かつて日本勢は半導体で世界を席巻。1980年代後半の世界シェアは8割に達した。しかし韓国や台湾勢の猛追で競争力を失い、再編や淘汰を強いられている。自動車や家電製品などの性能を左右する半導体をつくる日本勢はルネサスにほぼ限られた。官民による買収は「最後のとりで」を守ろうという動きだ。 しかし大口ユーザーによる支援は課題がある。自動車用マイコンで世界シェアトップでありながらルネサスは利益が上がらない体質に陥った。原因の一つは「各社が特注品を発注し、厳しい値下げ要請をしたため」(大手証券アナリスト)だ。米大手投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)がルネサスの経営権を握った場合、経営改善策として量産効果の見込める半導体の生産に特化する可能性がある。一方、大口ユーザーによる支援は経営不振の原因が残ったままになりかねない。マイコン以外にも高張力鋼板(ハイテン)や炭素繊維など、日本には世界で最先端の部材・素材を手掛けるメーカーは多い。こうした裾野の技術力が自動車や電機などの競争力を支えてきた。各分野で韓国勢や中国勢が実力を高めているのは、国内の部材・部品メーカーの買収や、へッドハンティングによる面もある。異例の企業連合によるルネサス支援は、技術流出に歯止めをかける試金石にもなる。
ルネサス官民で買収、革新機構・トヨタ・パナソニックなど、年内1000億円超出資。
2012/09/22 日本経済新聞 朝刊 1面。
 業績不振の半導体大手、ルネサスエレクトロニクスに対し、トヨタ自動車やパナソニックなど日本の製造業を代表する企業が、政府系ファンドの産業革新機構と組み、1000億円超を共同出資する方向で調整に入った。すでに交渉中の米投資ファンドへの対抗案をつくり、年内に過半数の株式取得を目指す。ルネサスは車や家電を制御するマイコンで世界首位。基幹部品の安定調達に向け、官民挙げて異例の支援体制を組む。(関連記事2面に)出資企業としては日産自動車やホンダ、キヤノン、ファナックなどの名前が挙がっている。自動車部品メーカーではトヨタ系のデンソー、ホンダ系のケーヒンのほか、世界大手の独ボッシュなど海外勢にも出資を求めている。第三者割当増資などにより、産業革新機構と合わせて1000億円超を出資し、ルネサスを共同買収する方針だ。現在、革新機構が中心になって出資案を策定中。10月中にもルネサス株主のNEC、日立製作所、三菱電機の3社や、三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行など主力取引行に正式提案する見通し。マイコンは車や家電製品、産業機械などに多く使われ、モーターなどの動きをきめ細かく制御するなど頭脳の役割を果たす。ルネサス製は長期間使っても性能が劣化せず、最先端品は他メーカーでの代替が難しい。
 ルネサスの再建策をめぐっては、米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が8月末、ルネサスへ約1000億円を出資する案を示した。
ただKKRが大胆な事業再編などに踏み切った場合、マイコンの安定調達に支障をきたす恐れもある。部品調達網の安定強化を目指すうえで、官民一体の支援の枠組みが必要と判断した。
ルネサスはデジタル家電などに搭載する高機能半導体のシステムLSI(大規模集積回路)が不振で、7期連続で赤字となっている。2013年3月期も1500億円の最終赤字を見込む。このため約5500人の早期退職募集や、国内19工場を売却・閉鎖により半減させる大規模なリストラに取り組んでいる。システムLSIは富士通、パナソニックと事業統合に向け交渉中だ。
株主の電機3社と主力取引行による約1000億円の融資でリストラ費用は手当てしたが、巨額損失の計上で自己資本が急減。債務超過となるのを避けるため、自己資本を手厚くする必要に迫られている。
金融機関はKKRによる支援をいったんは受け入れる方向だった。だが中長期的にみて国内製造業の競争力強化につながる今回の出資提案が望ましいと考えているもようだ。KKRはルネサス取締役の総退陣を求めているとされる。出資する条件として、金融機関や株主に追加融資などを要請していることも、KKRの支援を受け入れにくくしている。
ルネサスエレクトロニクス 日立製作所、三菱電機、NECのシステムLSI事業を統合して、2010年4月に発足した。自動車用マイコンでは世界シェアが約4割。12年3月期の連結売上高は前の期比22%減の8831億円、最終損益は626億円の赤字。3月末時点の従業員は4万2800人。
これを読んで最初に感じた疑問)
  1.  不振の原因を究明しないまま、資金援助しても、穴の開いたバケツに水を注ぐのと同じで、全くムダになると思います。
  2. 何度も資金援助を受け、日立と三菱が合併しルネサステクノロジになり、経営悪化して、それにNECエレが合流して、鳴り物入りでルネサスエレクトロニクスになっても改善していません。今回は、どう変わるのでしょうか。。
  3. 無いと困るから資金注入では、また、赤字になりそうです。挽回のメドがたったから、その資金を入れるのでないと。。。
  4. リストラをするのは、事業集中をして、戦略商品にかけるためであり、KKRが経営権を握るというのは単にルネを切り売りするつもりというより、経営改善をしようとしているのかもしれないのですが、それを避けて、経営陣温存のまま資金援助することが、どういう意味になるのか。。
分析)
対策としては、ちゃんとしたマーケッティング部門を作る必要があるでしょうね。そして、言いなりにならず提案型の商品作りをしなければ、価格はコントロールできないように思います。

大体、自分達がその商品の価値を知らなければ、値段は叩かれるだけでしょう。

今のルネサスのSoC(LSI) で、いいなりにならない製品がどれで、価格競争に陥る製品がどれだと言い切れる人は、ルネサスの中に何人いるのでしょうか。

一例) 
ルネサスエレクトロニクス)  ARM, MIPS, SH, Vシリーズ、RX、RL、78K など沢山あるマイコン。http://bit.ly/OP0iSd で、検索すると4600品種もでてきます。
組み合わせだとして、設計は多少減るでしょうが、それでは、半導体ラインの大量生産性のうまみは出ません。

Intel)一方、スマホ・タブレットが追い上げてきて、すこし焦ってはいるようなものの、今だ世界最大の生産規模と売り上げを誇るIntel。

http://intel.ly/OP0BfS によれば、Laptop, Desktop, Serverで、各6品種。多分その中の多くは、同じdieをボンディングオプションかfuseで切り替えているので、chip自体は全CPUで4品種もないと思います。

半導体というのはそうやってやる商売だと思います。元intelの方からも良くそういう話を聞きます。技術者は、言われたものを作ることができるが、どうやったら儲けを上げられるを考えるのは、一般的に非常に不得意だと。。

また、半導体ではなくIT分野で、調子の良いAppleと調子の悪いHP, パナソニックを比べると、調子の良いAppleは製品数が非常に少ないです。(以下に書きました) それだけ、オーバヘッドも少なく、大きな利益が上がると思います。ベンチャーは製品が少ないですが、大企業でも、自社が得意な分野を絞り込んで、少品種大量生産の時代だと思います。どの企業をみても金太郎あめ、オールマイティな大企業でよいのでしょうか。。

2011年11月13日日曜日:Appleの製品数はとても少ない


YKKの戦略もとても参考になります。これは以下の投稿の3番目に書きました。

2012年4月29日日曜日:  Asahi Web Ronzaの注目記事3本など。


Intelとルネサスの売り上げの比較)
http://bit.ly/SLjAci から表を引用します。ルネサスは世界7位です。ただし、Global Foundaryが、Nvidia, AMD,Qualcomというように分割されているので、これをファウンダリ(工場)で集積すると、順位が若干変わると思います。

弱いと言われる日本の半導体が上位6,7位に入っているのは、まだ捨てたモノではないと思いますが、一時あれだけ弱体化した、米国が、トップの多くを占めるまで回復したのには驚きます。


自動車会社が株主になる懸念)
国内企業が救済すると喜んでばかりいられないように思えます。

プリウスは200個以上もECU(プロセッサLSI)が搭載されているようです。その多くを無機能で安いASICにするなりして、品種と個数を減らす提案して、価値を中央の賢いECU(CPU)に集中して、中心的なECUの付加価値をあげるとか、頭を使うべきだと思います。
信頼度で金を取ろうとしても、相手のサイフは限られています。

ただし、集中≒製品機能集約・共通化、となると、今回の自動車業界とかの救済は最悪の一手に属する可能性があります。カスタマイズを要求し続ける顧客がご主人様になってしまいます。

まるでガラパゴス携帯が生まれたのを彷彿します。通信キャリア様がご主人様になり、端末メーカーに独自仕様を要求し、世界に売れない独自仕様・多品種・毎度専用設計の構図をつくりだしました。いつか来た道、ガラパゴスチップの出来上がりになりかねません。

マネージメント)
ちゃんとしたマネージメントでないと、仕事をしていない人を減らすことができるかどうか。。品種が多いまま、人を減らすと、仕事がきつくなるだけです。

本来あるべきマネージメントは、以下に書いたようなものなのではないのでしょうか。。

2012年9月6日木曜日: ピーターの法則



2012年4月23日月曜日

自動車の空力特性(Aero Dynamics)

空力係数の比較)
 各社の前面空力計数Cd (drag coefficient)の表が、http://bit.ly/HZargP にあります。Cdは、無次元数(単位が無い http://bit.ly/Ie2IWK)です。
Cdに前面投影面積A を掛けたモノが空気抵抗計数になるので、下にあるCdA値が本当の空力抵抗になります。
 CdA値をみてわかるように、トヨタプリウス(2代目)のCdAは、Porsche 911 carrera並です。1992 BMW325iよりは若干良くなっています。Twike は、人力自動車みたいですが、Loremo http://bit.ly/HZbXzl やVWの1Lカーhttp://bit.ly/HZcfGv は、デザインにも象徴されるように驚異的なCdAとなっています。
 上の表にあるCdだけで比べてしまうと、スポーツカーといわれる車には、むしろCdが悪い車も多いようです。特にF1はダウンフォースを生むためにCdがきわめて悪くなっています。

 また実際の抵抗は、http://bit.ly/HZeppE にあるように、車速の2乗に比例して増えます。なので、速度をあげたら、CdAで稼いだ利得はパーになります。また、ここにあるように、タイヤの転がり抵抗は、車重が増えると増えるので重い車は不利です。横風安定性的には重心が低く車重の大きな車が有利なように思います。

自動車の走行抵抗に関する考察)
 http://bit.ly/HZeppE から考察してみる。
これはまたあとで。。。


エンジンの効率向上)
  これもまたあとで。

2012年4月8日日曜日

日本は批判嫌いだが、これでは進歩しない

日本人は批判が嫌い)
 日本人と米国人を比べると、日本人はネガティブコメントが嫌いなようである。

昨年、たしかStanford大の研究発表でweb関係調査発表があった。
日本と米国を比べると、amazon.comとかの論評でも米国はかなりネガティブな方向に傾き、そちらの受けがよい。米国のほうが一般に評価が長いものが高評価である。
(日本人は最近長文が書けないばかりか、読めなくなったということを反映しているのかもしれない。)

偏った例であるが、同じ電池のEneloop 単4。
日本は、http://amzn.to/HXGE8u 一方米国は、http://amzn.to/HXGQo8 。
Amazonの場合、評価が高いreviewが先頭に来るので、どういうレビューに人気があるのか分かる。ネガティブな論調のモノが米国では上位に来ている。
それ以前に、米国はレビューがどれもバカ長い上に、かなり定量的・科学的なように思う。

もうちょっと評判の悪いモノで比べると。Appleの45W電源アダプタ(Mac book Air用の45W)。まがい物が沢山でている。
米国のものはだいぶ値段が高いので純正かもしれないが。
米国 http://amzn.to/HXKmir と米国のほうが低評価が多く、低評価のものが上位を占めている。

学会発表での結果同様、やはり、米国はネガティブコメントに評価が高いように思う。

批判は悪か?)
  日本で問題点を指摘して、「こう改善しましょう」と言うと、「文句や言い訳言ってないで数字だせ!」という人がいる。建設的進言でも、自分のことを言われたら、「文句が多い!」となる。

批判はやめろといったら、反省もできなくなる。そりゃ、全部自己反省できるならそれに超したことはないが、所詮、自分から見た世の中はバイアスしている。
問題を検討した当事者たちの視点もバイアスしている。なので第3者から意見してもらうのには、かなわないと思う。批判をするなというのは、反省をしない。やりっ放しにつながりうる危険な発想に思う。
非建設的な意見を言われたら反論すればよいわけで、
「批判は沢山だ」というのは、答えに困るようなことを言われたとき「納得しました」と言っているようなモノかもしれない。そういう切り返しかたをしたら、進歩はしない。

沈黙は美)

2011年12月12日月曜日: 沈黙と発言: 日本と米国を比べると

に書いたように、日本は沈黙は美というのがある。ところが米国は、言うことが美。知っていて黙っているのが一番悪い。


相手の人格に触れる)
議論するときにはテーマだけを議論すれば良い。なのにすぐに、「あなたはいつもxxxだ」「あなたの言い方はyyyだ」となる。
それに、性格について云々されるのは、だれでも気分が良くない。ましてや、親でも家族でもない他人に性格のことを言われたら気分を害する。誰でも自分を守ろうと防戦に入る。相手の人格について議論したいのなら別だが、多くの場合には、それは余計なお世話という分類に入る。
あくまでテーマに対してのみ意見するべきである。


上から目線)
 「おまえに教えてあげるんだぞ。」という論調があると上から目線というらしいが、米国にも、偉そうなという概念はある。http://okwave.jp/qa/q5744647.html が、日本人の嫌う上から目線とはちょっと違うかも知れない。
 米国人のほうが権威志向は低いのだろうか、議論をするときに、米国人は「おまえはなにも知らないくせに」という雰囲気を出す人は少ない様に思う。それ以前に、双方が先に「どこが聞きたいのか」「これから何を議論するのか」と論点を先に明確にするように思う。それに対して見解を言うなら上から目線にはなりにくいと思う。

ウンチク)
そうかと思うと、日本には、「ウンチク」という概念があって、宴会とかで聞きたくもない情報をひけらかす人もいる。「ウンチク」と上から目線とどう違うのか、よく分からない。同じ意見でも、引いた感じで言えば、「ウンチク」となり許されるのであろうか。
http://bit.ly/HqBFZX にウンチクの一覧がある。どうでも良い知識なら「ウンチク」なのだろうか。「トリビア」ともいうかもしれない。
米国人がウンチクをいうのか、よく分からない。日本よりもオタクは少ないと思うが。

他人任せで責任転嫁をする日本)
 一方で日本人は自己責任というよりもお代官様任せ。困ったことがあると、「だれか大人物はいないか」となったり、不都合がおきると誰かの責任にしようとする。一方、米国やカナダは結構観光地でも断崖絶壁の危険箇所に柵がなくて、注意してくださいとしか書いてなかったり自己責任の部分が多い。

上手に謝れない日本人)
 米国人は議論はするし、文句は言うけれど、誤るときにはスパッと誤る。が、日本人は結構、言い訳が多い。言い訳をしたりウソをつくと、どんどん苦しくなっていく。
大体、過ぎてしまったことをいつまでも責める人は少ない。しらじらしい嘘をつくから怒りを招き、許してもらえなくなるのである。悪いと思ったらスパット謝るのが一番である。
国会議員のやる謝罪会見は、いつも反面教師である。なぜ、日本では、人間的にどうしようもない人間ばかりが議員になるのだろうか。
まとめると)
日本のバランス感覚は米国と違う。

米国では
  1. 批判は善
  2. 意見することが善
  3. 自己責任で責任転嫁はしない
  4. 悪いことはスパット誤る
日本では
  1. 批判は悪
  2. 沈黙は美
  3. お代官様まかせで責任転嫁
  4. 誤るときに言い訳をする
日本の組み合わせでは、あまり進歩が見込めないように思うが、どうであろう。

2011年12月1日木曜日

やっぱり米国が良い - 日米比較の中間まとめ

2011年10月15日 頃に始めた日米比較だが、一旦まとめておきたい。興味のある方は、blog右側のブログアーカイブから参照できるので、過去の記事をご覧ください。なるべく中身が想像できるタイトルにしてあるつもりです。また、関連記事には、記事内からオレンジ色のリンクが貼ってあり、そこをクリックして飛べるようになっています。

以下がわりとまとまっています。

2011年11月26日土曜日: 日本を日本たらしめていること


米国はサービスの質が低く、毎日のようにトラブル対応をする必要がある。これは最近は、15年前よりさらに悪化している。米国サービスのトラブルは以下に書いた。トラブルは、ほぼ毎日有るのだが、これはというものは追記しつづけている。


2011年11月23日水曜日: 大変優れた日本のサービス、日米の違いの整理

米国の生活は大変なのだが、米国と日本の両方の生活を知った人には、「それでも米国が良い」という人が多い。
理由を整理してみると、どうも以下の2つにまとめられるのではないかと思う。
  1. 人間がおおらかで、人生を楽しむシステム。余暇を楽しむシステムができている
  2. チャレンジをしたら報われるシステムがある。人生に、やり直しがきくシステムでもある
2のシステムがあるから、みんなチャレンジしようと社会を変えてきて、その結果1のように、効率良く仕事をして人生を楽しむシステムが維持されているように思う。フランスでも、北欧でも、イギリスでも同じように思う。ドイツだけは、ちょっとおおらかさが足らないように思う。(ドイツでは、日曜は安息日なので音を立ててはならないらしい。子供が泣いても、掃除をしても怒られるらしい。)
2の根底には、公平という原則がある。これが、格差を生む。日本は格差を嫌って、平等を目指した社会主義国家だと思う。が所詮平等など実現できるわけもなく、格差は広まっているし、平等も限られたムラのなかでの平等なので、差別を生んでいる。
http://iphonedays-satoshi.blogspot.com/2011/11/blog-post_2204.html#unfair に書いた。以下である。
2011年11月12日土曜日: 平等・差別の日本社会。日本をやり直しのきく社会にするのは簡単ではないが、いずれやるべき

日本は、勤勉であり、繊細できっちり仕事をする。が一方で、決まりは決まりと、かえることをしない。時に潔癖症すぎるのではと思うことも多い一方で、法定速度を無視したり駐車違反をしたり、運用回避があったりと、規則の適用が不公平である。
また、システムが目的を忘れ硬直していまい。頑張ろうとすると足を引っ張るシステムに変わってしまう。
「事なかれ主義」「やったものが損をする」「出る杭は打たれる」「とりあえず、権威ある、お上や経営陣にまかせておこう」というようなことになり、2のチャレンジするのを阻害し、「まー、てきとうにやれば、適当に一生を過ごせる」という雰囲気になっていると思う。誰かが面倒なことをしないと、良くはならないのだが、貧乏くじを引きたくないので、皆で見過ごしているように思う。

その結果、「仕事をすれどもすれども豊かになれない - working poor」、「老後が心配で心配でしょうがない。」ということになっているように思う。

具体名は挙げないが、日本でも、ときどき、とんでもなくエネルギーのある政治家や企業経営者がでてきて、すこしだけ社会を変えてくれるのではあるが。

通勤が楽だとか、国が広いとか、そういうこと以上に、国民性の違いが、結果になって表れているように思う。

もういちど、どうあるべきか、みんなで考えてみるべきだと思う。

それができない一番の理由は、日本人の多くの人が議論ができないからだと、最近思っている。Facebookとかで議論しても、議論が上手な方はそう感じておられるようである。

2012年1月18日水曜日: あるべき議論のやり方


に書いた。逆に言えば、ここを変えれば日本は変われる。が、変われていないのをみると、文化の奥底に流れていて、かなり変えるのが大変なのかも。

人生を楽しむ様子) 
11/24のThanks Giving(感謝祭)から、クリスマスを経て、1/2までは、米国はホリディシーズンであり、仕事には身が入らない。のんびりした国である。
もともと冬は農閑期でもあるし、北にある国では、寒いし日も短くなる。気分が暗くなる時期なので、ホリディシーズンにして楽しもうということかもしれない。ハローウィンがあり、サンクスギビングがあり、冬至にはクリスマスがある。そして日が長くなり始めると、新年になる。そういったことを楽しむのは、心のゆとりになって良いことなのでは。

Thanks Giving, クリスマスのデコレーションなど、あとで写真を掲載しておく。
ハローウィン)
基本的におおらかな米国人は東洋人ほどプライバシーがとか個人情報がと、うるさくは言わないが、顔はモザイクにしておく。

Halloween) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3
Stanford大学のアドミの人たちも、ハローウィンには仮装して仕事をしている。似合っているねといったら、喜んで写真を写させてくれた

別なスタッフの方
自宅には19:00から22:00近くまで、Trick or Treatが、大勢やってきた。お菓子を買ってなかったので、家のおかしが全滅した。おかきとか変な物まであげた。もらった方は迷惑だったであろう。

クリスマスのデコレーション) 2011/11/29撮影
近所の民家。インド人のお宅。中央の2つの半月型の下が観音開きのドアである。
敷地は200坪ぐらいあるだろうか。シリコンバレーは米国にしては大変土地が狭いが、一般人でも150坪くらいの土地はある。田舎に行くと、土地はエーカ(1100坪)単位になる。

幹線道路である、El Camino Realでは高圧送電線がクリスマスツリーになっていた。この塔の下のホテルが電飾をしたのかもしれない。ちなみに、2つ先の交差点で車3台がめちゃめちゃになる事故があり、道路は大渋滞。米国人は、サービスの仕方同様、運転の仕方もおおざっぱである。道を譲ってくれたりと親切ではあるが。。



2011年10月3日月曜日

プリウスの実効排気量は軽自動車なみ、トルクはポルシェ911 の半分弱


1. 排気量
 - ミラーサイクルの吸気バルブが可変タイミングになっているようです。

 初期型(NHW10)のはプリウス本にあった数値から、現行3代目(ZVW30)のはバルブの開閉角度から計算してみました。後者は、コンロッド長が無限の前提なので、誤差があると思います。計算に用いたexcel sheetを末尾に追加しました(2011/10/22)。

プリウスは、負荷が軽いときは、実は軽自動車なみの排気量なんですね。
軽のハイブリッドは、排気量にモータ分が加算されるのですが、プリウスはエンジンの排気量で見てもらえるようですね。もっとも、ミラーサイクルなので、実効排気量は少ないですが。
税法上プリウスの排気量は? )  http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1110278271

表示排気量  最大排気量  最小排気量 (単位は cc)
NHW10 1,500 1,200.00 400.00
ZVW30 1,800         1,336.33 712.88

2. トルク計算
 ZVW30のモータトルクを計算しタイヤ径から発進力を、BMW323i(現行?)、ポルシェカレラ911と(無謀にも)比較してみました。
結果 発進力は、
                   プリウス       573kgf
               BMW 323i        1,157kgf
               ポルシェ911     1,345kgf
となりました。モータのトルクしか計算に入れていません。実は、プリウスの動力分割機構は、計算するとエンジントルクに対しては、常にオーバドライブになっています。これを入れて再計算したものが、末尾のexcelシートです。

とにかく、トルクとしてのエンジンの寄与分は小さく、トルクが必要なときは、かならず発電機(MG1)経由でモータ(MG2)を動かす必要があり、ある意味シリーズハイブリッド的な動作になります。そもそもエンジントルクが細いうえに、常にオーバドライブ状態なので、パラレル動作といっても、定常走行のときのアシスト程度に過ぎないように思います。これは、トルクを発生するMG2のリダクションギヤのほうが幅が大きい上に、プラネタリギヤが5枚。一方、動力分割機構のほうはプラネタリギヤが4枚ということからも、示されます。

加速時にもパラレルハイブリッドとしての効率を改善するには、クラッチを介して多少の変速機構を入れたほうがいいかもしれません。これもあって、プリウス総括に書いたような特許が出願されているのかもしれません。もちろん、コストと重量増、エンジン周りのサイズ増大というデメリットとのトレードオフだと思います。世の中は、EVやプラグインハイブリッド、レンジエクステンダーを利用したシリーズハイブリッドへ移行しつつあるので、今のプリウスの機構のままでも、特に問題はないかもしれません。

いずれにしろ、走行時は実行排気量を吸気バルブの閉じタイミングで可変し、ポンピングロスを減らし、燃費効率のよい排気量で運転し、一番燃費のわるい発進時はモータトルクを用いることで燃費を向上させているのだと思います。よくエンジンサイズが大きすぎるとかいいますが、実際には吸気タイミングを調整し、実効排気量を可変しているようです。

ハイブリッドだから発進・停止をしないときには燃費は悪いと思われがちですが、上記のような排気量の最適化に加え、ローラカムシャフトにしたり、EGRで全域ストイキ(理想空燃比)にしたり、ポンプの電動化で、フリクションロスや冷却ロスをなくしたり、また、寒冷地ではヒータのための暖機ロスを減らすために、排気から熱回収をしていたり、ボンネットやリアゲートをアルミ合金にしたり、ドアパネルを発泡材にして軽量化したり、徹底的に空力を改善したり、かなりがんばっているようです。

3. 検証してみました。
発進Gを含めて計算してみました。

完全にぴったりではありませんが、ポルシェとプリウスの0-100km/h加速はだいたい近い傾向が見られます。以下にあるGは、トルクと車重から計算した、発進加速(重力加速度が1G)です。車速が増えるにつれトルクも減るし、プリウス以外は、ギヤチェンジによるロスも入ることを考えると割りと良く近似できているように思います。

          秒
ポルシェ911の実測 0-100km/h加速 4.50 
0.851 Gでの計算値 3.33 

Prius での実測 0-100km/h加速 8.50 
0.425 Gでの計算値 6.66 

BMW323i での実測 0-100km/h加速 7.40 
0.767 Gでの計算値 3.69 

911カレラSは、本当に0-100km/hの加速が3.3秒です。すごいですね。

テスラロードスターは、0-100km/h加速が3.7秒。
変速機なし(以下)で、この性能が出せるのは、モータの実力ですね。

テスラのメカニズム)

値段は1,810万円)

3. タイヤの摩擦係数

実はタイヤの摩擦係数は普通のタイヤでも0.8くらいあるようです。


加速時には、タイヤの加速モーメントの関係で後輪加重になります。オートバイが発進時にウイリーし、急停車時にジャックナイフになる原理です。その点でも加速は、4駆でなければ、FRやRRなど後輪駆動が有利です。

F1のタイヤは、ガムテープのように溶けて張り付くので、摩擦係数は1.6近くあるようです(以下)。最近は、グリップを下げるように、まだ溝入りなのでしょうか。。


さらにコーナリング時(前のブレーキング?? ならびに横G??) には、ダウンフォースをかけているので、4.5Gくらいかかるようです。


F1ドライバのブレーキングは、ほんとうに限界ぎりぎりだし。コーナリングもスピンぎりぎりですよね。

昔、古館一郎だったか、F1ドライバのDavid Coulthardの運転するHonda NSXで鈴鹿を周回するビデオを見ました。Coulthardは気楽に話しをしながら運転しているのに、古館は、恐怖のあまり全く実況できず、車を降りてから、ふらつく足で、二度と乗りたくないと言っていたように思います。

David Coultherd)

4.5Gがかかるレースの世界はとんでもないんだと思います。片山右京も首がGに耐えられないので、鍛えないといけないといっていましたし。

トルク、加速計算、比較シート - クリックすると拡大全体表示されます。