比喩)
迷走する日本の大会社のシステム。こんなふうに飛行機にたとえてみた。- 高度成長のころに、どんなパイロット(経営陣、マネージャ)でも操縦できるようにオートパイロット:自動操縦装置(会社構造、スタッフ、事業部制度、関連会社システムなど)を導入した。
- このオートパイロットシステムは、昔の持続的成長に最適化されていて、昨今のような不連続変化の時代には適応できない。
- また、このオートパイロットには、電源offのスイッチも、パラメータ調整の機能もついていない。対応していない不連続変化の時代になったので、飛行機はでたらめなコースを飛んで、目的地から離れていく。
- これはいかん、と皆わかっているのだが、オートパイロットシステムを止められない。やれることは、
- i) 近場の空港に着陸して(オートパイロットなのに勝手に着陸できるか?というのは置いておく)、今の状況に対応したオートパイロットないしはoff機能のついた新型の飛行機にお客が乗り換える。すなわち、新たな組織の会社に社員が移動する。
- ii) 飛行したままオートパイロットの配線をいじって、手動操縦に切り替える。つまり会社システムを再構築する。
i)はやりたくない。時間もロスするし、新たな飛行機は操縦できないかもしれないので、パイロットから外されるかもしれない。お客(社員)も時間をロスする。お客も取り替えた飛行機に全員乗れないかもしれない。
ii)は、飛行中に外すのは危険すぎる。
と、いうことで、融通の利かないオートパイロットをそのままにして、少しだけ出来る調整でなんとかしようとする。そうしているうちに、どんどん、パイロットの意図とは違い、乗客も希望しない方向に飛行機は飛んでいく。
ということだろうか。
以前、日本で、あまりの顧客対応の悪さに某銀行の支店に怒鳴り込んだのだが、支店長が、「昔は支店長に権限があったのですが、今は、融資先も本店が決めるし、支店長には全く権限がないのです。お客さんにも不便を掛けているのですが、これも支店では全く変えられないのです。」と、ぼそっといっていた。それじゃ、活力は出てこないし、改善も進まない。これも高度成長時代に作ってしまった、オートパイロットシステムなのだろう。
日本人は、改良発明が得意で有り、家族としての会社だとか、先のオートパイロットシステムとか非常に強いシステムを作り上げた。これが高度成長を成功させ、1980年代に日本を世界の工場、米国をぬいて世界の産業の中心ともいわしめたものであろう。
このとき作り上げた先進のオートパイロットシステムが今の時代に足を引っ張っているのかもしれない。
また、調子が悪くなり、家族としての会社運営は、欧米のまねをして捨ててしまった。ところが、FacebookやGoogleはこれを逆に輸入して強くなっている。欧米のまずい部分をマネしているのも、「欧米をマネすればうまくいく」と思い込んだ、オートパイロットシステムが悪いのかもしれない。
もともとの表現)
ある人がいっていた。高度成長の時に日本は経営幹部がなにもやらなくても回るようにシステムを作り上げてしまった。なにもしなくても回るが、逆に、市場や技術が変化して変えたいときにも、組織(スタッフ)やシステムが邪魔をして変えられない。既得権益の塊の経営幹部が足を引っ張るというこもあるだろう。政治も同じかも知れない。
これを変えるには、大阪の橋下市長みたいに、民意に基づく絶大な権限による独断で、システムをひっくり返すような周到さが必要かもしれない。これができるから、ワンマン社長の経営は調子がよいのかもしれない。
韓国もワンマンが多い。紀伊國屋書店で http://amzn.to/Hi5OOA なぜ韓国企業は世界で勝てるのか (PHP新書) という本を立ち読みして、よさそうなので買ってきた。今後、読んで感想を追加したい。
と、いうことで、融通の利かないオートパイロットをそのままにして、少しだけ出来る調整でなんとかしようとする。そうしているうちに、どんどん、パイロットの意図とは違い、乗客も希望しない方向に飛行機は飛んでいく。
ということだろうか。
以前、日本で、あまりの顧客対応の悪さに某銀行の支店に怒鳴り込んだのだが、支店長が、「昔は支店長に権限があったのですが、今は、融資先も本店が決めるし、支店長には全く権限がないのです。お客さんにも不便を掛けているのですが、これも支店では全く変えられないのです。」と、ぼそっといっていた。それじゃ、活力は出てこないし、改善も進まない。これも高度成長時代に作ってしまった、オートパイロットシステムなのだろう。
日本人は、改良発明が得意で有り、家族としての会社だとか、先のオートパイロットシステムとか非常に強いシステムを作り上げた。これが高度成長を成功させ、1980年代に日本を世界の工場、米国をぬいて世界の産業の中心ともいわしめたものであろう。
このとき作り上げた先進のオートパイロットシステムが今の時代に足を引っ張っているのかもしれない。
また、調子が悪くなり、家族としての会社運営は、欧米のまねをして捨ててしまった。ところが、FacebookやGoogleはこれを逆に輸入して強くなっている。欧米のまずい部分をマネしているのも、「欧米をマネすればうまくいく」と思い込んだ、オートパイロットシステムが悪いのかもしれない。
もともとの表現)
ある人がいっていた。高度成長の時に日本は経営幹部がなにもやらなくても回るようにシステムを作り上げてしまった。なにもしなくても回るが、逆に、市場や技術が変化して変えたいときにも、組織(スタッフ)やシステムが邪魔をして変えられない。既得権益の塊の経営幹部が足を引っ張るというこもあるだろう。政治も同じかも知れない。
これを変えるには、大阪の橋下市長みたいに、民意に基づく絶大な権限による独断で、システムをひっくり返すような周到さが必要かもしれない。これができるから、ワンマン社長の経営は調子がよいのかもしれない。
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