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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2011年12月31日土曜日

本当の教育者、本当のプロとは

Stanford大での私のアドバイザ John Ousterhout教授は、教えるプロだなと感心しています。
今後補充しますが、まずとっかかりだけ。

Prof. John Ousterhout) http://www.stanford.edu/~ouster/cgi-bin/home.php
     http://en.wikipedia.org/wiki/John_Ousterhout
かれは、私が学生で研究室にいて分散OSを研究していたころ、同じUCBで分散OS Spriteを研究していました。
また、VMware ( http://ja.wikipedia.org/wiki/VMware )の共同創立者 Mendel Rosemblum准教授の指導教官でもあります。
Prof. Mendel Rosemblum)  http://soe.stanford.edu/research/layout.php?sunetid=mendel
      http://en.wikipedia.org/wiki/Mendel_Rosenblum
Mendelは、Johnが構想をもっていたが、だれも実装できなかったLog structured file systemを世界で最初に実装・評価して博士論文をとっています。Log structured file systemは、その後、Linuxの1つのオプションとして採用され、Googleのなどでも広く使われているようです。

JohnもMendelもいつもmeetingで顔を合わせていますが、偉ぶることはなく技術に真摯で気さくです。

クリスマスランチで、たまたまMendelの隣に座って、VMwareの創業話を聞いたのですが、普段聞けない話が満載で面白かったです。話をしたMendelも、楽しかったようでした。社長をやっていた、奥さんのDianeも交えて今度話を聞きたいです。ちなみにMendelによると、VMwareは、2000年代(1990年代かもしれませんが。。)に世界で最も急成長した企業らしく、Forbes誌にも特集されたようです。

最初に関連記事を紹介しておく)
  1. 日本の米国とで、発言の考え方も違う。以下に書いた。
    2011年12月12日月曜日: 沈黙と発言: 日本と米国を比べると 知識と発言の価値)
  2. どうように会議に対する考え方も違う。以下に書いた。

    2011年11月29日火曜日: 日本と米国の会議の違い

教育者)
学生にどんなに嫌われようが徹底的に問題を指摘する。学会発表練習でも決して妥協しない。そして絶対に答えは与えないで、学生に考えさせる。頭が良いのか、言っていることは終始一貫しているし、前に何を自分がコメントしたのかちゃんと覚えている。行き当たりばったりということはない。

PhD学生でも居室に戻ると、「あんなに、徹底的に言わなくても良い。スライド毎に主張点をいえだって。。」とののしり言葉満載で不満を言っていることもある。
会議中に、「俺は、みんなから嫌われている。教え子のMendel Rosemblum (Stanford大准教授, 大ベンチャー VMWareのCofounder)にだって嫌われているだろう(Mendelは、この日は欠席していた)。」といっていたのが、印象深い。

サービス)
 そのくせ、論文リファインのためのwebを立ち上げたり、定例会議の予定を調整し会議室を取ったりと、サービス業務は全部自分でこなす。 

現役プログラマ)
TCL/TKの開発者だけあって、55歳近くなっても現役のプログラマだし、新しい言語にも興味がありPythonとかgitとかを自在に使いこなす。windowsのなんやら怪しいEditorとかvisual C++にも詳しい。Unixを重用し、MSのツールを馬鹿にする研究者も多い中、異色に感じる。
C++を開発に使っているが、C++は言語仕様がいい加減で、すぐにメモリーリークしたり性能が落ちる。そこで、可読性をあげ、バグを防ぐための詳細なデザインガイドラインも全部自分で記述したようである。

技術に対して真摯な姿勢)
議論の際には、だれの意見であろうが真摯に耳を傾ける。分からないときは分からないというし、納得がいかなければ納得がいくまで議論し、納得がいった途端、素直に合意する。

論文や技術に対する考え方)
学会発表に関する考え方も興味深い。自分の考えを世に問うとかいうありかたもよく聞くが、Johnのは違う。学生もJohnもいろいろなアイディアを持っているので、独自の基準で絞り込んでいる。それは、「発表を聞いた人が、これは有益だと感心し、自分の分野にも役立つような、ある種汎用性をもったアイディアであること」を基準に選別している。5%クラブといわれる性能向上合戦よりも、その技術の持つ可能性を基準にしているように思う。

LPUには反対)
Prof. John Ousterhoutは、研究のための研究が嫌いである。日本と同じように、米国の大学にも、博士課程を取得するのに、何件の論文発表が必要という概念、LPU(Least Published Unit: 必要文献数 http://bit.ly/PyHR9x )という概念があるが、これが、研究を目先のつまらないものにしていると主張し、学会や会議でもコレを主張し続けている。

彼の主張は一貫していて、博士課程の学生には、研究成果と博士論文さえ充実していれば、発表論文数ゼロでも博士をとらせると主張している。幸い、論文数ゼロの学生はおらず、著名学会に毎年1件は発表しているが、日本の大学のようにしっかりとしたジャーナルには発表していない。日本の大学で、発表論文ゼロでも博士を取らせるという主張の先生は聞いたことがなく、みな、事務屋のように、xx発表何件、ジャーナル何件が必要と言っているように思う。

結果としてなのか、日本のアーキテクチャ系の学会では、重箱の隅を突っついたような、何の役に立つのか分からない発表が多い。国際学会でも同様な傾向だが、そのレベルに全く至っていないものも多い。

学会発表資料に対する考え方)
  1. スライドの各ページには、それぞれ一つの主張点があるべき
  2. スライド1ページにごちゃごちゃ詰め込むのはダメだが、逆に前のスライドを覚えていないと意味が分からないのもダメ。観客は、そんなに記憶していてくれない
  3. 余計なイントロはいらない。話す方としては軽いノリのイントロが会った方がよいので、のっけから重たいスライドを持ってこられると話しにくい。学生も結構困っている
  4. 各ページのタイトルは、そのスライドでの主張を端的に表したものでないとならない。概念ではダメ。たとえば、"Graph"なんてタイトルは論外。Graphっていうのは見れば分かるので何の情報にもならない
  5. Conclusionで"Future Work"というのは話にならない。論文での検討が完結していないのを物語っているだけ
  6. スライドの流れにはストーリがあるべき。前のスライドをみて、次のスライドはこれが来るな.. と流れが見えるくらいでよろしい
  7. 聞き手を混乱させるようなデータを出すな。予想通り行かないデータでも価値はあるが
と、全般的に聞き手に対する配慮が感じられる。

一方、

2012年9月23日日曜日: 悪いパワポの例


に、スライドがどうして悪いとされるのか解析してみた。日本の企業で好む人もいるようであるが。。

Steve Jobsの「驚異のプレゼン」は、あくまで製品発表のためのインパクトのあるプレゼンであって、私は、学会発表のためのプレゼンは目的が違う為、違う形式になってしかるべきだと思っている。とはいえ、日本の政治家の演説には納得できないところも多い。以下に書いた。



誰の意見にも耳を傾ける)
とにかく、人の意見に耳を貸さなくなった時点で、その人はプロとは言えないと思う。
「権威」といいだすのは、耳を貸さなくなることの始まりである。

米国の記者はfeedbackの為に、自分のメイルアドレスを必ず記事に添付する。
が、日本では、記者の名前は表にでない。偉い方のコメントなども言いっ放し、間違いや疑問があってもフィードバックの手段がない。facebook等でのコメントでも、ほめる声ばかりなので、それが普通だと思っているのか、批判や誤りの指摘に対して耳を貸す例をあまりみたことはない。人間なので誤りがあるのは当然なのだが、自分は絶対誤りを起こさないと、思いこんでいるのだとしたら恐ろしい。
おそらくは、時間がとれなくて対応できないのであろうが、耳を貸す時間が取れなくなった時点、フィードバックに反応できなくなった時点で、クリエイティビティなど生まれてこないように思う。

そういう点で、世の中には、エセ・プロの如何に多いことか。。

日本の美徳)
儒教文化なのか、日本の教育システムでは、教える側は高い理想を持ち、研鑽する。
学ぶ側は、生徒として先生を尊敬する。これは、教師と生徒が対等に近い欧米では存在しないように思う。

この結果、演繹的な知識習得の効率は高く、特に理科教育がきわめて優れている。往々にして議論が欠けるので、帰納的なディベートは若干おざなりになってきたと思う。もちろんこれも教師がそれを取り込めば、日本システムのほうが美味くまわる。以下にもまとめた。
2011年10月16日日曜日: 欧米と日本の文化の違い
いずれにしろ、このおかげで基本学力が高く維持できてきたので、良いところを伸ばしていけば良い。昨今は、教師を理想とする人も減り、またモンスターペアレントの出現等で、教師の裁量が減りつつあるのが若干気がかりである。親が学校に口を出しすぎるのは、欧米の悪い面の輸入ではないかと思う。米国は口も出す悪い面もあるが、親がアシスタントとかボランティアで学校の教育に協力するのが、本来の狙いだと思っている。

日米の違いは以下にも整理した。日本人は技術力にすぐれ、とりわけ勤勉なので、悪いところを改め、良いところを伸ばせば、絶対に負けない。ところが、悪いところをマネして、良いところを失うことの方が簡単なので、気をつけないと、往々にしてそうなる。
2011年11月23日水曜日: 大変優れた日本のサービス、日米の違いの整理
Steve Jobsは)
 Stanford大から学位を授与されたときの有名な演説でこう語ってる。
「6ヶ月後、私はそこ(大学)に価値を見出せなくなっていました。私は、自分が人生において何をしたいのか、それを見つけるために大学が何の役に立つのか、まったく分かりませんでした。」 中略
「退学は人生で最良の決断であった」
大学がプロ、学問がプロというのは、偏った考え方かも知れない。
演説の原文と全訳は以下。

http://www.h-yamaguchi.net/2006/07/jobs_2f1c.html

Jobsの凄いのは、点を線に繋げる能力。中退を決めたので自由に科目が選べた、そこで、カリグラフィ(西洋書道)を選択し、それがMacのフォントに繋がっている。
また、Appleを追い出されて作ったNext Stepで開発した、Objective-CとGUI環境 Carbonが、Mac OSやiOSの環境に脈々と繋がっている。
賢い学者でも、点を線に繋げる能力はなかなか難しい。

ほかにも、一つに絞る能力ともいわれています。Apple本社を建てたときにJobsが注目したのは、コミュニケーションを活性化するために、建物を何階にするかであり、結果4階建てにした。とか。。八方美人ではうまくいかない今の世の中にマッチしていると思います。それもあって、Mac, iPhone, iPadを嫌う人も居ますが、適材適所でも良いのでは。。

基本的な考え方)
自己責任-一人称で)
ただ、「師とあがめるのが当然」と、他人に責任を押しつけると、退廃の原因になる。生徒の方も気分が悪い。「師とあがめられる人間になる」と、一人称的に考えた方が良いと思う。何事もそうだが、他人は変えられない。変えられるのは自分だけである。

これは、「怒らない技術」http://amzn.to/s2Qta8 という本にも書かれている。この本の書評は賛否両論だが、何が良著か何がオリジナルかという価値観の違いのように感じる。私はオリジナルであることよりも、利用価値のある情報に価値を見出すので、有用な情報が整理されているこの本を良著と考える。役に立たなければオリジナリティがあっても、ゴミ同然と考える。

とにかく人の上に立つ人が怒るようでは失格であろう。

流動することこそが善)
一つの世界に居ると人間はかなりの確率で退廃する。同じ価値観の中にいてもそう。社会主義がダメになったのも一党独裁だからだと思っている。

米国が米国is number oneの思想で退廃しているのも広い意味で同じ。

学問の世界でも大学に閉じこもれば同じことがおきる。米国が健全なのは、大学の先生の多くが、企業と大学を行き来すること。Stanford大でも研究休暇(サバティカル)中に企業のCTOをやる先生がいる。MITからやってきた、コンピュータとコンピュータ通信の世界的権威Bill Dally教授は、研究休暇中にNvidiaのCTOをやり現在は復帰したし、Christos Kozyrakis准教授は、研究休暇中の現在Googleにいる。Bill Dallyは、サバティカル中にも学生の指導が必要だと週2日無給でStanford大にきて学生を指導していたそうである。
 日本の先生も、研究休暇を活用できるよう、企業が受け入れ枠を作ればよいと思うし、だめなら、米国の企業で研究休暇を過ごしたらどうであろうか。。。

また競合企業間でも人が行き来すること。intelとAMDとか。政権が変わると官僚の多くも入れ替わるらしい。とかく社員が辞めると「あいつは面倒を見てやったのに」とかなるし、辞める方もあまりごちゃごちゃしない大学に行ったりするが、それは了見が狭い。他社にいって、広い視野から個人の能力を伸ばし、その人が帰ってきてくれることこそ、自社の躍進に繋がる。集合知として考える必要がある。

 日本が古い殻から抜け出し、躍進するには、この流動性が必要に思う。

Las Vegas旅行 - Priusの燃費

年末の休みに、2011 Prius ZVW30 (3代目プリウス) で、ラスベガス、San Diegoあたりまで旅行してきた。

走行距離は2,864km
参考:鹿児島から札幌までの鉄道の沿線距離が2,671km
最終燃費は 40.07MPG すなわち 17.03km/L 。

米国では自家用車で旅行する理由が分かる)
使ったガソリンが168.14リッターで、ガソリン代が1ドル78円換算で、12,953円。
高速は全部Freewayなので、高速代はタダ。

ホテルは、部屋でチャージするので、家族4人でも安い。ラスベガスなど観光地は、Resort feeとかを取るが、いずれも駐車場はタダ。

さらには、電気釜と米を持ち込んだので、外食はたったの4回。ラスベガスのビュッフェの夕食と、San Diegoでのメキシカンの夕食 (いずれも家族4人で50ドル)、昼に立ち寄ったマクドナルドと、最終日Montereyで立ち寄った、ひなびたレストラン(1950年台の米国という感じで、とても感動...)の4回のみ。朝おにぎりをつくって昼は車内でそれ。夜は炊き込みご飯とか、手巻き寿司とか、完全に日本。味がワンパターンの米国レストランよりは、そのほうがいいかも。。

へたに飛行機にのって、チェックインで時間を取られるよりも車の方が速いし、時間も縛られない。だいたいめちゃくちゃ安い。

アメリカ人がどこへでも車で行くわけが分かった。飛行機は、すごく長距離か、軽飛行機だけにしようかとも思う。軽飛行機で東海岸まで行くのも楽しそう。

仮に炭酸ガス排出を考えたとしても、距離あたりの燃費も飛行機と車では大して違わないか、車の方がすくないはず。特にHybridとかEVだと。。

子供の教育にもいいかも)
あさ、にぎりめしをつくるのは、二人の息子の担当。荷造りや車への詰め込み、運搬も相当手伝った。帰宅して、自主的に荷物を片付け、今日は洗車や車の掃除機がけも手伝った。旅行が楽しかったのか、一時的にでも手伝いをするようになったのは収穫。

モーテルの勧め)
特にモーテルは便利で安いし、WiFiも無料。ホテルのWiFiは一日20ドルとか高いところが多い。OrlandやSan Franciscoの街中だと駐車料金も取られる。
WiFiが無料だったのは、12/25のLA, 12/26-27のSan Diegoのモーテルと、12/29のSycamore 温泉。宿泊費は高いが、部屋の広さ、設備、WiFi環境ではSycamore温泉がピカイチ。硫黄泉のジャグジーが部屋のパティオについている内湯で、毎度新鮮な温泉に入れる。

旅程) 
旅行経路は以下。これを時計回りに回った。San Diegoからの戻りは、Long Beachのi405経由。また、サンタバーバラから北へはもう少し海よりのFreeway 101を走り、ロンポク近くを経由した。ロンポク手前の海沿いの101 でみたのが、以下に書いた夕日である。翌日も海辺を走ったが、モントレー近辺では、霧がたちこめて夕日どころではなかった。

2011年12月30日金曜日:太平洋に沈む夕日


グランドキャニオンWest RIMへは、軽飛行機ツアーでいって、ヘリで谷底におりた。ここは、先住民の特別区。
Skywalkへの地図をみると、ラスベガスからSkywalkのあるGrand Canyon West Rimまで車で2時間とある。軽飛行機の待ち時間を考えると、車で行っても大して変わらないように思う。値段は車の方が圧倒的に安い。
http://www.grandcanyonskywalk.com/plan-your-trip/directions-maps-address/

国立公園としてのグランドキャニオンは、South RIMとかNorth RIMである。



日付は米国式なので、月,日,年の順。右のほうに宿泊した宿の名前もある。
Tripでみると平均車速が40MPH(64.36km/h)なので、一日の走行距離を400kmとすると、1日6.21時間走行していることになる。冬至に近く日が短いのもあるし、観光する時間も考えると一日400kmという目安はなかなか良い線だった。12/28は海沿いの山道で速度は、かなり下がっている。



燃費比較)
レンタカーでのフロリダ旅行、カナダ旅行、webにあったポルシェカレラの燃費、BMW 323iの燃費を下に掲載する。BMWは古いのもあって8.5km/Lと燃費が悪いが、他の車種は高速走行中心の場合、大体12.5km/L である。カレラの燃費がこんなに良いのかはちょっと怪しいが、相当大人しく走ったのだろう。実は排気量はあまり関係しないかもしれない。

高速走行主体だと、ハイブリッドである加減速でのエネルギー回収が効かない上に、電池とモータで車重が重い分損だと思うが、高速走行が主体の今回の旅行で17.03km/Lの燃費となったPrius ZVW30 (現行、第3世代Prius)は、かなり立派。LA周辺とLAからSan Diegoの間では何度か渋滞もあったので、その分も入っているが。。



今回の旅行での燃費の詳細)
今回の旅行での給油の詳細は以下。13行目の12/21以降。4行目の燃費は適当に入れたもの。写真をクリックして、右側のほうをみるとHybrid meterの表示もでている。給油量とODメータから計算した真の燃費であるMPGと比べるとHybrid meterの燃費は大分良く表示されているのが分かる。Hybrid meterは、Trip Bを専用に用いていて給油時に0にして、次の給油時まで触っていないので、暖機の燃料ロスも加味されているはず。つまり純粋な誤差である。


MPGやkm/Lの行でみると、旅行前の街乗りの方が燃費が良い。これは高速で渋滞すると燃費が改善するPriusの特性もあるが、途中運転した長男の運転技術にも依存。12/28頃に以下のスクリーンショットのOBDメータで、彼の運転を矯正。スクリーンショットは暖機運転中のもの。(暖機中は結構エンジン負荷が高い。Priusの場合、アクセルを踏んでいなくても、18.43%のスロットル値が表示される。)



それまで長男は加減速が大きかったものを、かなり前の方をみて、予測して速度調整をさせて加減速を減らし、90%を超えていたエンジンの最大負荷を50%前後に減らした。それにより高速走行でも燃費が大きく改善。同時に車間も速度に合わせて調整するように指示。これで、乗っているほうも大分不安感が減った。以前は、操作が遅くスムーズさがなかったのである。

ただし、上り下りが大きいとエンジン負荷は大きくならざるを得ず、12/29には再度燃費が悪化している。

写真)
後日掲載する

ガソリンの価格は、場所によってかなり変動する。ほんのちょっと走っただけでも。
一番安かったのが、BankersfieldのArcoのガロン3.25ドル(1ドル78円換算で67円/L) 。一番高かったのが、Death Valleyのガロン5ドル超え(1ドル78円換算で103円/L) 。Bankersfieldには、広大な砂漠に石油採掘井戸があり、今も沢山動いていた。ガロン5ドルは航空機用の100オクタンのガソリン並の値段。

1995年ごろはガロン1.2ドル強だったので、アメリカ人はガソリンが大変高騰したということで、小型車特に日本車に乗る人が増えた。相変わらずばかでかいピックアップトラックや燃費の悪いRVも結構走ってはいるが。。
いずれにしろ円が強いのに、日本のガソリンが如何に高いか分かる。税の問題ももちろんがあるが、自由競争がないからであろう。

Death Valleyの砂漠:

Grand Canyon Sky Walk: http://www.grandcanyonskywalk.com/japanese/

LA ビバリーヒルズの豪邸街:

Midway Museum:

Sycamore 温泉, Avila Beach:

Cambria town:

などがなかなか楽しかった。もちろん運転も。

フーバーダム Hoover Dam)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%99%E3%82%AC%E3%82%B9
によると、ラスベガスは、もともとオアシスだったらしいが、フーバーダムの電力や労働者の流入で発展し、後のカジノでさらに発展したらしい。

そのフーバーダムが凄い。本当に一番狭いところにダムがあって、巨大な面積のダム湖を作り出している。話が余りに脱線したので、世界レベルのダムについては、以下に移動した。


2012年1月2日月曜日:フーバーダム(Hoover Dam) のダム湖は巨大 - 世界レベルは違う




速読の勧め - Super Reading


 速読というのがあります。1年ほど前に日本にいるとき、東京の有楽町で開催された「スーパー速読」という団体の1日の集中講座を受け、その後の初等講座を受講しました。

関連するblog)

2012年10月30日火曜日:メモの勧め


速読とは若干矛盾しますが、記憶をメモに移して、頭は考えるために使いましょう。また、頭を休めて、リラックスしましょうという提案。

2012年1月18日水曜日: 言語認識は不思議である - 英語のミスとの関係, 科学技術の衰え


 速読を一日練習しただけで、上記の実験では認識できなかった、完全なアナグラム(任意の順番いれかえ)が認識できるようになる。 

2012年5月28日月曜日: 長文が読み書きできないのは致命的

長文を書くなという人が増え、報告書も短くなるが、それでは、ビジネスはできない。短い文章が如何に分かりにくいかの説明。メチャメチャな英文の訳本についても、言及。
マニュアルこそ大事であり、米国では、マニュアル化が進んでいる。せいぜいA4 数枚なら速読で数分で読みましょうという提案。
概要)
 記憶、眼力(視野拡大)写真のように文を取り込み、全体として理解するというもの。体育会系ですが、確かに人間の潜在能力を引き出すと感じたので、報告します。
 知人も一日講習を受講されたが、継続講習を申し込んだらしいです。合う合わないはもちろんあるでしょうが、興味が、あれば、もののためしと一日講習をしてみたらいかがでそうか。

http://www.super-sokudoku.com/ がHome Page
http://www.super-sokudoku.com/kouza/t_shuchu.htm が一日講座の案内

他の業者)
似たものに以下の2つがある。
  1. 栗田さんという方がやっているSRSスーパリーディング; 栗田さんは上記講座での最初の1級試験取得者なので、基本的には同じ流儀の体育会系。教材は一括払いなので高価。
  2. フォトリーディング: 受講した人に聞くと、テーマを決めておいて整理して想起する。ざっといえば、感性で効率よく読むようなものらしく、文系的速読かも。さる有名人がblogで絶賛して一気に有名になったという話だが、講習途中で断念したという友人もいる。
スーパー速読の一日講座の講師は、第一人者の井田さんのという方。井田さんによると、本家というのは陳腐なので、そうは宣言していないが、26年間やっているそうで、おそらく最も古い団体だとのこと。

速読はあやしいと否定する人が多く、なかなか浸透しないとか。
やっている人は効果を認識しているらしく、今回の初等講座の期限がきれる人が4人いて、そのうち3人が、会場で継続申し込みをしていた。

これをやると仕事の効率が圧倒的に向上する。読む速度が上がるばかりか、集中力が上がるからである。ただし、朝8時から仕事をして夕方17時になると、体が疲れて、速読ができなくなる。集中して仕事をして、早く帰る習慣に切り替えないとならない。が、それは有るべき姿だと思う。
 海外赴任前の大変忙しい時期に受講したのだが、読むのが相当速くなった以上に、集中力がついたので、仕事を定時で全部終わって、疲れて帰る。帰ってから家の片付けをするという生活がこなせていた。通常赴任前は、沢山ある準備作業しかできないのだが、私はフルに通常業務と、事業部と自分でアポをとり、赴任時の研究テーマの紹介、討論にでかけていた。10カ所以上は回ったと思う。加えて健康診断結果に問題があったりと、トラブルもあり、関係各所との交渉もあり。これをこなせたのは速読のおかげだったと思う。

最近は練習は全くしていないが、速読で身についた能力を使って、blogを書くのはかなりな速筆だと思う。blogを書くための資料読みも速いし、C++等の英文参考書なら、かなりの速度で読める。また、Facebookとかも、かなりの速度でスキャンできるので、多少は能力が残っていると思う。

とても読み手が困るくらいな長文が書けるのも、速読のおかげか。。私は、残っている速読能力で読むのは全く苦にならないが、読み手は大変かもしれない。

友人曰く、「長く書いた場合、書いてあるからと言ってそれを読んで貰えると期待してはいけないけれど、短い場合には、そもそもどう読んでも分かりにくいという場合がありそう。」。けだし、これは真実かも。

話す文化の米国人が長文を読めないのはわかるが、国語で難解な文章の読解勉強ばかりやって、読む能力にきわめて優れていたはずの日本人の読解能力が落ちているのだろうか。

手法)
通常の人の読む速度は、400~600文字/分。

アニメは、16枚/秒の速度で画像をだすして、動画として認識させる。
これは、1/16= 0.065秒の静止時間を越えるともはや、静止画として人間の目は認識できないことを示している。だから、速読は、文字をブロックとして読む。まずやったのが、13文字をブロックとして読む練習。これによって、目の静止時間は、通常の読み方よりもずっとゆっくりの0.3秒になっても 13/0.3*60=2,600文字/分の速度が達成できる。

新書だと、三拍子、分60拍のメトロノームにあわせて、1行を1秒で読む。これで、2,500文字/分。

速読では、読めたかどうか怪しく感じても目をとめてはならない、そうすると凝視することになり、視野が急に狭くなって、速読ができなくなる。分からないなぁと感じたら、むしろ速度を上げるのが正解。

それ自体に意味を持たない「てにおは」を読もうとそこに注目すると、視野が急激に狭まり、速度が落ちる原因になる。「てにおは」を読まなくても文意はとれるように文は書かれているので、これらは飛ばしていく。

人間の集中力が続くのが、10分から30分。300pageの文庫本を1page 1分で読んだら、5時間もかかってしまい、とても集中力がもたない。普通は途中からたんに文字を追うだけの流し読みになる。速読で、30分以内で読見切るのが正解だとのこと。

1日講座のあとは、6,000文字/分をめざす数回の連続講座。受講したがやっている基本は同じ。視野拡大や視線の動かし方を学んでいく。

6,000文字/分だと、1pageを3秒で読むので、100ページ300秒=5分。
300ページの文庫本が15分で読め、人間の集中力が続く30分以内で文庫本1冊読み終えれるようになる。


速読は、縦書きでも横書きでもOK。英文もOK。小説も技術文書もOK。PCの画面もOK。
縦書きで練習するが、目は横の方が動きやすいので横書きの文のほうが楽。

新書とかのロジックがある文書の法が楽だが、小説でも当然早くなる。PCの画面だとスクロールして視点移動が少なくて済むので、もっとやりやすいらしい。私はそんなに違いを感じないが、動体視力がよくなると変わるのだろうか。。

記憶力、理解力、動体視力が必要だが、これも同時に訓練していく。
速読には記憶のバンド幅強化も必要で、短期記憶に入る塊の大きさを増やす訓練も同時にやる。数字だと6個ぐらいしか入らないが、意味のある塊なら沢山の情報が短期記憶に入る、この意味の塊を増やす訓練をする。が、驚くほど簡単に塊は大きくなる。

以前本で独習したときは、速読中は丹田呼吸だと思っていたが、それは間違い。丹田呼吸はかなり苦しいので、通常の呼吸で良い。丹田呼吸は時々やって集中力をトレーニングするだけ。

毎日の訓練) 
毎日練習をするので講師は体育会系とよんでいる。私は、ここ半年はサボっていて全くやっていない。速読能力は落ちていると思うが、速著能力は、しょっちゅうblogを書いているので衰えていない。私の文書は、えらい長文だが、速読で見直しているので、校正もそんなには時間を掛けていない。

記憶力アップの訓練)朝刊のコラムを朝読む。30秒もかからない。2度は読まない。集中力が下がると頭に残らないのでインチキをしてときどき2度読んでいたが。
そのまま、会社にいって、昼に、2分でキーワードを30個以上書き出すという訓練をやる。
私は受講後1週間で8個とか12個が書き出せる程度。厳密な意味で出てきた単語じゃなくて良い。内容から連想できる単語でいい。イメージの記憶と想起の練習でもある模様。

通勤途中に、看板をちらっとみて、内容を思い出して、記憶の精度とバンド幅を上げる。

寝る前に丹田呼吸をやって集中力の訓練をして、というか、横になってやるので、アルファー波がでて、あっという間に寝てしまう。


毎日やるのは、この訓練だけ。
あとは、週に2回程度、眼球運動の練習を4分やるだけ。負荷にはならないが、こういう基礎訓練を継続するのは大変。それも体育会系ならでは。

速読訓練による潜在能力の開放?)
講師の井田さんは時速280kmで走るのぞみの中から、駅の表示が読めるそうです。。
上記HPの左上の角のリンクにもあるのが、講師の井田さんが、ためしてがってんに出演してやった実験。NHKホールにいる3,000人の観客にまぎれた芸能人(探すときには名前を伏せてあったが、芸能人は、小林幸子さん)を10秒で探せれたとのこと。制限時間は3分で、ほかの参加者は皆時間切れだったとのこと。
TVへの出演もあって、引き手あまたらしいのですが、講師がいない。ということで、講習を受けていた大学生の女の子に講師にならないかと、誘っていた。副業を探している人にはいいかも。。

以下1),2),3)の例は以下に図で示した。
視野が広がるので、1) 文字入れ替えのパズル(単語や、ことわざの文字を
めちゃくちゃに入れ替えた物から正しいことわざを探す),  2) 数字探しパズルが、一瞬でできるようになる。
これも1日の中の練習に入っている。会場全員が、あっというまに答えていた。


また記憶力向上訓練もやる。脳に入れる記憶のブロックを大きくするのである。できないのはコツをしらないだけなのかもしれない。
たとえば、
       AN    AJA   LCI   AIB   MUS A
という文字列は覚えられない。
ところが、これは、以下のスペースの位置をひとつずらしただけ、
    ANA  JAL   CIA  IBM   USA
と分かった途端に覚える必要すらなくなるとか、いろいろ具体例で解説してくれた。

一日の訓練で、3) 絵を30秒みて見て伏せて、詳細を言えるようになる。
クラス全員が、時計の針が何時を指していて、花瓶の花が何本で、ティーカップの持ち手
の向きがどちら向きでというのを正確に答える。数週間後でも正確に覚えている。これが、1日でできるようになるのだから、人間の能力というものは恐ろしい。 


皆初めての受講者がほとんど同じような能力得ていたので、個人の能力の差ではない。
人間の脳は、実はものすごい潜在能力を持っているが、全然使いこなしていないと感じている。

眼球運動の訓練)
大学生の女の子が来ていて、眼球運動訓練の目の動きがとても速くて綺麗。ボクシングをやっているという人もとても速かった。体育会系能力が要求される???

試験の問題文があっというまに読めるだけではなく、記憶力もものすごく強化されるので、受験には強力な武器になると思う。記憶なんかで能力を時代じゃなくなるといいですねぇ。

事前学習用にDVDとかが送られてくるが、予習なしで、一日で絶対に速くなる。
私の時には、お昼休みに、一夜漬けのコツと、試験の裏ワザを教えてくれた。これも
役に立つ。

視野拡大訓練用の冊子をコピーするのは面倒なので、私は、1set 3,150円で買った。
視野拡大訓練は、体育会系でいう基礎練習なので、ぼろぼろになるまで本を使えということなので、私は、お金を払った。すると、当日配布したプリントも付けてくれた。

パズルを解く練習教材より) - 最初の1日講習から
ならべかえの一部。全24問。5文字がブロックではいるので、普通に読む速度で答えが分かる。会場全員ほぼ迷わず解けていた

答えは1はサングラス、2はサインペン、など。目で文字を追っていたら時間がかかる。

元の問題はB5サイズ。これも視野が広がっているのできわめて探すのが速い

景色記憶。30秒で全体を記憶。会場全員が、どこに何があったか、ほぼ間違えなく答えていた
すごいのは、記憶のバンド幅を上げると、一旦覚えたことを忘れない。

検定試験)
通常の人の読書速度は、400-600文字/分。
普通は、一気に3,000字/分(4級)まで速くなる。が、ここに壁がある。視線の運び方だとか、記憶のバンド幅とかを練習する。

トレーニングでほとんどの人が6,000字/分(3級)までいける。
4級がインストラクターになる条件。

検定試験の予行練習もやりましたが、徹底的に内容を書かされる。私もやってみましたが、4級ですね。

1級が10万字/分で。早い人なら1年でいけるらしい。これは、180ページ/分の速度。でも、これをとったのは、いまだ4人しかいない。
最初に1級をとったのが、冒頭に書いた栗田さん、脱会してSRSスーパーリーディングという通信教育を創設したとか。

私の場合)
私は、初速が、871文字/分で、23名の受講者中2番目。トップは、970文字/分。
それを、1,200文字の小説で測定して、覚えていたキーワードは、たったの6個。
それが、一日の受講で、1,800文字/分。内容も完全に把握できて、完全に意味を反映した適切なタイトルをつけれるようになった。その後練習を続けて、1週間ほどして測定したら、2,400文字/分。気を良くして、赴任前に6,000文字/分向けのステップアップ講習も申し込んだ。6,000文字/分の速度で、3級クラスというのだから、まだまだ上がある。

記憶のバンド幅向上の訓練)
記憶力アップに、通勤途上で、看板やら店の順番やらを覚えて、あとから思い出す訓練をする。以前は新聞を電車内で読んでいたが、これは株式情報を除く新聞の全記事の全文の80%位を数分で読み終われるので、自宅で読むことにし通勤途上は記憶のバンド幅向上訓練にあてることにした。

東急のマーク(電鉄とスーパでマークが違う)とか、てんやのマークとか、東横線の渋谷の看板の下の、外国語表示がなにか、など、でやってみた。
東横の看板は、渋谷でも武蔵小杉でも一緒で、日本語の駅名の下に、英語があって、その下に、左が中国語、右が韓国語になっている。
てんやのマークは、青と黄色の線があって、ひらがなの「ん」の文字のしたに、黄色い四角がある。って気づいていましたか?
 人間は、情報を見過ごしていて、結構記憶のバンド幅を活用していないみたいに思う。

速読は新しい技術でない)
実は速読は今に始まった話ではないらしく、司馬遼太郎は小説を書く際に、トラック一杯の資料を読むそうであり、当時は名前がついていなかった速読をつかうらしい。
また「坂の上の雲」の主人公である広瀬(弟)は、英国、ロシア、等の膨大な文書を原著で読みまくって、戦略のプロになり、日露戦争を勝利に導いたと、講師は言っていた。速読の先人だろうとのこと。講師は年末に全8巻の「坂の上の雲」を速読で読んだらしく p.272に、速読という言葉が出てくるとのこと。「速読」が商標登録で特許庁に拒絶された理由が、このとき分かったとのこと。

難解な文章の速読)
超難解な、小説の一部を速読練習で速読した。まったく何が書いてあるか分からない。。
で、その説明の絵をみたとたん、なるほど、こういう意味だと、全文が理解できた。

要は、本を読んで理解することは、頭の中にイメージを作ること、それが作れないものは、理解もできないし、速読もできない。

天声人語とか、新聞の記事、小説、週間ダイヤモンド、webの記事、email、会社の業務指示書そんなものなら問題なく速読できる。記憶力が向上しているので、数値も完璧に頭の中に残る。

英文の速読)
全く知識が無い分野の英語での講演会案内を速読してみた。
速読はできない。1行1秒程度の遅い速度でもできない。英単語が入ってこない。
でも、慣れればできそうな感じはします。Bio(自己紹介)の部分は、簡単なので1行1秒で速読できた。

英語の速読を訓練しようと思ったままサボっているが、英語の論文もかなり斜め読みができるようにはなった。すくなくともC++やPythonの教科書は相当な速度で読めるように思う。内容について考え出すともちろん速度は落ちるが。

ブロック読み)
講師は、2,000文字/分に壁があるといっていた。

ブロック読では、1page を縦横3マス(縦書きでは、各ブロック6列かける13文字くらいかな..) の9ブロックにわけて、各ブロック0.3秒だけ目をとめて入力する。ブロック内の行はぶちぶちに切れているので、入力はout of order(順不同)になる。それを、読みつつ整理しないと理解できない。継続講座を受講したところ、単にこれは視野拡大の練習だということ。新聞のように高さが短い縦書きなら1ブロックに1文が入ってくるので、かなり初級でもブロック読みは可能。

速読の時に、ブロック読み、数行をブロックで読むという練習もあったが、これは、あくまでブロックに1行全部が入ったときの練習。以下に例を示す。

以下の文があったとする。

「ブローカ野はウェルニッケ野と弓状束と呼ばれる神経線維で接続されてい
る。」(ウィキペディアの「ブローカ野」)
とかと言われている。ウェルニッケ野が知覚性言語中枢、ブローカ野が運動
性言語中枢で、聞いて喋るというのはこの連携になるようで、そこは特に緊
密につながっていると理解されているようだよ。(キーを打つのもブローカ

これを3ブロックで、T0, T1, T2の順番に速読したとする。すると以下のように情報が頭に入る。


という様に、ブロックでout of orderに(T0からT3を順に)読み込んで、全行が、そろったとたんに文として構成して理解する。ということをやらないとならない。つまりT3がきたとたんに、T1, T2とペアにして4行分の文を一気に再構成する必要がある。

実は、Intel Core やARM Cortex A9などの今のほとんどのプロセッサは、Out of order 型Super Scalarであり、これに似た処理 (できるところからやって速度を稼ぎ、あとで全部そろったときに、つじつまを合わせる) をやって、性能向上させている。

脳はこういう作りにはなっていないらしい。井田講師に質問したは、「やればできないことはない。」とおっしゃっていたが、本当にできるのだろうか。
ブロック読みはあくまで、1行全部が視野に入るようになった以降での速度向上のための練習だとのこと。

大体短期記憶も上記の例だと4スロット掛ける4分割分必要なので、脳の構造を相当変えないと実現しないように思う。

最近は練習していませんが、新聞のように1行が短く段組されているものは、1つのブロックだけに全文が入るので、上記のような再構成は必要なく、複数行のブロック読みで簡単にかつ大幅に読む速度が向上する。新聞だと、4〜5行をひとかたまりで読むことが簡単にできるようになる。


2011年12月30日金曜日

太平洋に沈む夕日

今年も1年ありがとうございました。

12/28, Santa BabaraとVandenberg空軍基地(西海岸側でスペースシャトルの発射台があった基地)の間のfreeway 101から見た、太平洋に沈む夕日。


Las VegasなどをPriusで旅行して、帰宅する途中です。旅行記やプリウスの燃費は以下の記事にまとめた。ご笑覧を。
2011年12月31日土曜日: Las Vegas旅行 - Priusの燃費

Google Mapは、http://bit.ly/wBZKdT にある。Gaviota州立公園の右側を海沿いに走る Freeway101を左(西)に向かいながら撮影したもの(以下)。



快晴で海に沈む夕日は綺麗だった。海に沈む夕日を撮影するのに最適な場所を、ちょうどいい時間に通りがかった。給油やトイレ休憩や渋滞でちょうど良い場所で日暮れに巡り会った。これは幸先がいいので、共有させていただきます。

皆様には、来年も良い年でありますように。

以下、上から時間順に。。ソニー Cyber shot DSC-HX5の Emor背面照射型撮像素子は、CMOSなのでスミアが出ない。こういう撮影に適している。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/technology/technology/theme/exmor_r_01.html
(高感度だが、オートフォーカスが甘いので、実は夜間撮影は、パナのLumixの方が適しているように思う。無限遠をつければ済むのに実に残念。。)


2011/12/28(水) 17:53  (PST: 米国西海岸標準時)





17:56


17:57.28





17:58.46


17:59.11

17:59.32

18:00.12

ちょうど18:00に全部沈んだというのも、なにか幸先がよい。
こじつけですが。。
それでも日没時間は、日付、撮影した場所の緯度・経度に依存するのですからね。
時間はデジカメのGPSで正確なはず。


2011年12月29日木曜日

旧日本軍の問題

ムラ社会で仲間内の失敗をかばう。情報戦に疎い。など今のダメな企業の問題は、旧日本軍から続いているようです。

 http://bit.ly/s96EcV の解析が興味深いです。
 日本軍にひどい目にあった中国出身の方に、「日本軍という軍隊は戦闘するようには組織されて無かったという結論に達しました。これで日本に対する90%の感謝と10%の憎悪が99%の感謝と1%の哀れみに変化しました。」といわれるようじゃ、情けないですね。
以下に転載しておきます。
私は在日44年の帰化人です。  
日本の軍隊についてアマチュア研究してまいりましたが日本軍という
軍隊は戦闘するようには組織されて無かったという結論に達しました。これで日本に対する90%の感謝と10%の憎悪が99%の感謝と1%の哀れみに変化しました。 
1.周波数が陸海軍で異なる。2.弾薬に共通性が無く同じ口径の銃砲でも互換性が無い。3.戦略に共通性が無い。4.対潜水艦戦に対する認識が甘い。Uボートの活躍は判ってたはず。5.運の悪い指揮官の重用。敗北を喫した指揮官を解任しない。6.英語の使用教育を禁止。7.陸軍航空兵に洋上飛行教育をしなかった。8.陸軍の海軍への不信感は陸軍独自の空母、潜水艦の保有となり役割分担が崩壊した。9.もう情けなくなりましたのでこれ以上はやめときます。 
結論は日本に戦うなんて気持ちは無かったという事です。あの戦争に日本が巻き込まれたのは歴史の魔性というものでしょう。実は中国軍にも似たようなエピソードが沢山あります。中越戦争でなぜ中国軍が敗北したか。北京語を解さない広東軍区の指揮官対米戦で近代戦を学んだ越軍に対して旧態依然の中国軍の戦法あの敗戦は中国人にとっては屈辱でした。その前には中台航空戦で中国は敗れました。日本と中国は欠点も似てると思います。長所は経済戦には強いという事ですか。私の分析に間違いや誤解はありますでしょうか。
ベストアンサー
日本軍など存在しなかったということです。存在したのは陸軍省と海軍省だけでした。 
それぞれ閉じた村社会で、相互に人的交流はありません。陸軍将校は、陸軍省が作った入試に合格し、陸軍省が建てた学校に通い、陸軍省が作った教科書を用い、陸軍将校の教官に教わった人間しか成れないのです。それは海軍もほぼ同様。完全に閉じていて外部の有識者の関与もチェックもどこにも入る余地が無いのです。専門的な知識を習得させるには効率的だったかも知れないが、逆に言うと極めて視野の狭い偏った人材しか育たないということなのです。 
日本軍があったというのは完全な幻想です。陸軍省と海軍省があっただけです。陸軍将校には海軍のことは分からないし、海軍将校には陸軍のことは分かりません。完全、縦割りの村社会だからです。 
戦前の日本にとって軍事は公共事業と同じ意味だったのです。陸軍省、海軍省は農村の若者にとっては夢の出世コースだったのです。 
戦前は都市部と農村部で大きな社会格差がありました。電線、電信、鉄道、上下水道、道路の整備は都市部から始まっていて、農村部でははなはだしく遅れました。ヨーロッパでは古代ローマ帝国が道路網を舗装していたのに対し、日本は明治時代からなので、2000年遅れていたのも同然です。それぐらい遅れていたのだから戦後になっても農村部では道路整備が必要だったのは当然のことなのです。 
現代人は軍人が特別な職業であるかのように思い込んでいるが、戦前は違います。中央官僚の一つだっただけです。外務省や経済産業省と同じです。省利省益が最優先。責任うやむやで仲間を庇う。陸軍大臣は陸軍省出身で選挙を経ているわけでもない。海軍大臣も同様。外部の有識者の関与もチェックもどこにも入る余地が無いのです。
以上の事情や背景によって、質問者さんが指摘したような事態に至ったわけなのです。 
ANo.1
剣道の話にこんなのがあります。「勝ちに不思議の勝ちあり。 負けに不思議の負けなし」
負ける時は、負けるべくして負ける、ということです。
日露戦争の時は、当時世界最強だった英国を味方につけ、開戦と同時に、ルーズベルトに仲裁の工作を行い、レーニンの社会主義革命に多大の資金援助をする、などやるべきことは、総てやってきました。 
それが大東亜戦争の時は・・・。
御指摘の通り、日本は米国とやる気はなかったのです。しかし、ABCD包囲網を敷かれ、今までの日米交渉を総て反故にしたハルノートを突きつけられ、遂に戦争に踏み切りました。「あんなことをされたら、モナコのような小国でも 武器を取って立ち上がっただろう」
相手がどうしても戦争をやりたい時は、戦争をやらないことは難しい、ということはイラク戦争を見ても判るでしょう。
米国はどうしても戦争をやりたかったのです。あの大不況で、株価は1/10に、失業率は30%を超えました。社会主義革命の足音がヒタヒタと聞こえてきます。
ニューデールなど色々な手を打ちましたが、効果はでません。戦争をやる他なかったのです。あの戦争のお陰で、米国経済は危機を脱し、見事に復活しました。
ANo.2には、「官僚は中国でも諸悪の根源です」とあります。
そんな官僚なら、いりませ〜〜ん。 

日本の技術者や窓口担当者はとても優秀だと思うし、世界の中でもとりわけて勤勉。また、いまは少しずつ失われつつありますが、他人を思いやる=人のいうことを素直に聞ける。そういう大変優れた特徴のある日本人が世界で今一歩勝てないのは、上記のようなムラ社会的なシステムづくりにあるように思います。 

失敗の本質 http://bit.ly/unvPgk でも福島の原発事故対応には同じ遺伝子が流れていると分析しています。

 でも、これだけ明確な原因があるなら、立ち直るのは簡単でしょうね。
とにかく自分自身をもっともっと分析するべきだと思います。

以下にも日本の情報戦に対する弱さを考察してみました。


2011年12月31日土曜日: 本当の教育者、本当のプロとは

 日本の権威ある方という人の発言では、自分の考えを言いっ放しだったり、単にどこぞの記事を引用しただけで、底の浅いものが散見される。
記事を探して引用するだけなら、誰でも出来る。複数の記事や関連情報をまとめるから価値がある。たとえば、司馬遼太郎は、一遍の歴史小説を書くためにトラック一杯の本を読んだそうです。こういう方が増えると嬉しいですね。

また、情報というのは聞き手のために書くモノ。聞き手に役立つ情報があってしかるべきもの。自分のご自慢のつぶやきとか、別に何の変哲もない食事の写真やつぶやきが聞き手にどう意味があるのでしょうね。多少は役立つかもしれませんが。
そういう意味でFacebookとかも、家族の近況を流すWallと、もう少し疎遠な人に情報を提供するWallが分けられれば良いと思います。Google+ならできるので、Facebookにもそのうち導入されるかも知れません。
これらもまとめて、blog記事似したいと思います。

2011年11月15日火曜日:時代遅れのプレゼンテクニックの日本の政治家たち


2011年11月18日金曜日: 進んだアメリカの電子環境






2011年12月21日水曜日

クリスマスのシリコンバレー: 自宅電飾のランキング

私の住む、シリコンバレー San Jose西部 - Apple本社のあるCupertino市の南のクリスマスの自宅電飾の様子。米国では多くの家が電飾を競っているみたい。車通りが少なくなった夜22時頃、仮免許中の長男に車を超ゆっくり運転させて、助手席からビデオとデジカメで撮影。都合5kmくらい走ったであろうか。以下は、気に入ったモノを選んで、デジカメに写したものから。

他人様のために自宅を飾り立てるのは余裕があっていいですね。エネルギーの無駄は大目に見てくださいネ。私の独断ランキングの1位から3位を最初に示します。皆さんのランキングとの違いは如何に。是非コメントしてください。分かりやすいように写真の下に、通し番号を入れました。No.xxの番号は4以下はランキングとは関係有りません。

堂々のランキング1位) - ここには星条旗も下がっており、気合いが入っていた。ガレージドアの左右のランプの色をかえたり、屋根のラインで電飾したり、前庭も飾ったり、工夫があったので、一位にしました。
No.1


ランキング2位) 家の前の木の幹の電飾もおしゃれ
No.2

ランキング3位)動物たちがかわいい。
No.3

以下、写した写真から) No.xxの番号はランキングではなく、写真を指摘しやすくするための配慮。

No.4

No.5 先日飾り付けをしていた、近所の中国人のお宅。

No.6

No. 7 近所のインド人の家の電飾が強化された。軒下のライトは今日はついていない。時間が遅いのでタイマーで消したのかもしれない。庭木を飾り付けて半月ほどまえよりも、大分強化されている。
No. 7 - 2上記のインド人の家を別な角度から

No. 8

No.9


No.10

No.11

No.12

No.13

No.14

No.15

No.16

No.17

No.18

No.19 美味く取れなかったが、家の前の15mくらいありそうな巨大な立木の頂上まで電飾が。完全に住宅地の行き止まりの道の奧だったが、遠くからもよく目立っていた。どうやってつけたのだろう。

No.20 ここも庭の電飾が美しかった。惜しくもランキング外。


No.21 ここも立木が綺麗に電飾されていた。おしくもランキング外。
No. 22

2011年12月20日火曜日

軽飛行機の体験飛行をしてきました

米国でできて日本でできないこと。「銃の所持と飛行機の操縦」。ということで、飛行機の操縦をしてきました。

友人が、このblogを見て、「宮崎駿の世界だ!!」だ言っていました。ビデオをみると、本当にそう感じます。ジェットエンジンで無理矢理押し上げる感じの旅客機と違って、軽飛行機は、ふわっと飛びたつんですよね。そのうち、編集・アップロードしてリンクを追加しておきます。飛行中はエンジン音で会話が聞き取れないので、ヘッドセットでの指導が、ライン入力で録音できていればもっと良かったのですが。。

米国の飛行機教習場)
サンノゼにあるAir Accordというところで、体験飛行、パイロット訓練、免許取得をやっています。

HomePage - 日本語) http://www.air-accord.com/index.html
脇田校長先生の紹介-日本語) http://www.air-accord.com/school_1_j.html

脇田校長先生は、教官歴33年、Air Accordを開設して23年も教官をやっておられ、米国で唯一飛行機試験を実施できる日本人の教官らしい。大阪の方で、大阪弁バリバリ。
オフィスは最近すこしだけ離れた別な建屋に引っ越したらしい。ここでは、機体の整備もやっている。建物は、航空用ガソリン店の所有。そこのオーナがパートタイムの警官(すごいねぇ。米国は....)らしく、夜帰るときには、パトカーが店の前の駐車場に止まっていた。脇田さん曰く、「あれが止まっていると、変なやつが来なくて安心だから。。」

サンクスギビングからクリスマスまでは電飾があって綺麗だということなので、15時に到着、16:30位まで講習と始業点検をして夕方に飛び立ち、サンフランシスコの夜景を見て19:00頃に空港に戻り、また1時間半ほどいろいろ説明していただいて帰ってきた。4人乗りの飛行機で家族3人が体験飛行し、これだけの説明がついて600ドルというお値段。5時間半校長先生を独り占めで2時間半の飛行付きで、この値段はお安いのでは。

遊覧飛行だと思いきや、飛行機の原理(ベルヌイの法則)から始まり、航空管制を教わり。仕業点検をして、家族3人操縦をびっちり教えていただいた。とても親切なかたで、飛行が2.5時間(3度着陸)に加え、3.5時間の教習をしてもらった。飛行機やライセンスについて詳しくなった。それにしてもSan Franciscoのベイエリアだけでも相当数の空港がある。。

米国での免許取得)
日本では、軽飛行機の免許を取得するのに800万円くらい掛かるらしいが、このAir Accordで取得すると1万5千ドル〜2万ドル(すなわち150万円前後) で済むとのこと。60時間の講習と20時間の単独飛行。911以降、外人に対しては犯罪歴チェックがされるようになった。$100ドルくらいかかるらしいが、通常はそれだけで問題なく取れる。日本人が犯罪をするとも思えないが、ある国だけ特別扱いはできないからだろうとのこと。
今回、サンフランシスコ空港直近も飛べたし、サンノゼ空港の上空も飛び越えた。日本だと成田の付近は絶対に飛ばしてもらえないだろうとのこと。

こちらの赴任者で土日だけ通って7ヶ月から1年ちょっとで、自家用飛行機の免許がとれる。この学校では、1年間有効なM1ビザも発行しており、1日35ドルから45ドルの費用で、食事付きのホームステイも斡旋している。1年で取れなかった場合には、カナダか日本に出国してビザを書き換えれば問題ない。英語の勉強にもなり、TOEFLの点もあがるとのこと。16歳から免許がとれる。14歳くらいから練習しておいて、16歳でとる人もいるとか。法規は、航空理論関係が61項目、法規が91項目。学科の勉強だけで35時間やるらしいが、飛行実習より先に学科が進んでいた方がスムーズに免許が取れるとのこと。

矯正視力で1.0あれば取れる。従来日本では裸眼視力の規定があったらしいが、今は日本でも矯正視力が出ていれば問題ないとのこと。

自家用は2種と呼ばれ、商用は1種と呼ばれる。3ヶ月に1度検査を受けないと、自分以外の人は乗せられないが、免許自体は終身免許で、書き換えもない。

現在は、自家用ならば法規試験で日本の軽飛行機免許に書き換えが効く。TPPが通ると事業用も、日本にトランスファーできるようになるのではとのこと。

日本にある軽飛行機は全部で700機。ところがここサンノゼのReid-Hillview Airportだけで600機が駐機されている。一頃は650機を超えていたが、リーマンショックで人も減り、Air Accord社も4名+バイト5名体勢から、現在は校長先生+バイト4名体勢に減ってしまったようです。興味のあるかたは是非利用してあげてください。(校長先生からも宣伝を頼まれました。)

自家用飛行機なら無理をすれば1日で東海岸までいけるが、結構きついので、2泊ぐらいすれば大丈夫(ただし、気象条件が悪いと足止めを食らう)ということ。ここで免許をとられた日本人の方は、サンノゼから飛び立って1日で、グランドキャニオンの奧のモニュメントバレーまでいってきたとか。ウィスコンシン州オシコシで開かれる航空ショーにも飛行機で駆けつけるファンも多いとか。

オシコシEAA国際フライ・イン大会 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AA%E7%A9%BA%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC

日本では、軽飛行機の空港の数もすくないし、綿密なフライトプランを立てないと飛べないが、米国は、旅客機の管制エリアに入らなければ、ほぼ自由に飛べれる。空港付近で無線で、着陸許可を申請して、待たされることは合っても、拒絶はないとか。今回の飛行も、Concord空港にするかOakland空港にするか、飛び立ってから決めたらしい。San Francisco対岸のOaklandにしたので、San Franciscoの夜景がじっくりと見られた。

Air Accord社のある、San JoseのReid-Hillview Airportは、San Francisco, San Joseの旅客機の管制圏外なので、便利だとのこと。

飛行機免許の種類)

免許の種類についても伺ってきた。
  1. Student Pilot (いわゆる仮免許か?) - 90日毎の更新
  2. Sports Pilot - ultra lightという110馬力、1200lbs (544kg)以下の機体のみ操縦可能。2人のりまで。健康診査不要。
  3. リクレーショナル
  4. 自家用 - Private - 2種免許。2年毎の学科教習
  5. Commercial (商用) - いわゆる1種免許
  6. Airline Transport (旅客機?)
となっており、以下はカテゴリ指定されるらしい。大型二輪免許みたいなものだろうか。
  1. Powered LIft  - VTOLなど
  2. ロータークラフト - ヘリコプター
またタイプレーティングという機体指定もあるらしい。747のパイロットは737は操縦できないし、プロペラ機の自家用パイロットは、ターボジェットの飛行機は乗れない。

使った機体)
Beech craft Sandarnerという4人乗りの軽飛行機。機体番号は、N149P (PをPapaとコールしていた。)

機体の諸元はここ) http://www.air-accord.com/plane_149p.html

本体はジュラルミン製で叩くとベコベコ言うが、卵の殻同様に傷がなければきわめて頑丈なので、まず傷のチェックをやる。この機体はかなり頑丈で、+4.4Gから -1.78GのGに耐えられるとか。これだけGがかかると先に気絶するだろう。ピトー管とか、エレベータのリンク機構。エルロン、フラップなど点検しつつ、校長先生から丁寧に説明を受けた。

離陸速度であるV1は65ノット=120km/h 失速速度は、対地効果があるので50ノット=92.6km/h   巡航速度は90ノット=166km/h程度。
機体重量は、燃料込みで2,450ポンド=1,110kg。燃料は57,2ガロン=217リットル入る。
燃料は100オクタンのガソリン。水色をしている。値段は自動車用のガソリンの2倍はするらしく。今回2.5時間の飛行で20ガロン=75リットルのガソリンを消費したとのこと。速度が速いので距離あたりの消費燃料は自家用車と変わらないらしい。直線で飛べるだけむしろ燃費が良いともいえるかも。ちなみにヘリの燃費はココにあった: http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q119572161
今回使ったガソリン代だけで100ドル分。が、日本だとさらに2〜3倍とか。

エンジンは空冷。キャブレター式。dual キャブレターで冗長化安全化だとか。軽飛行機の場合、頻繁に整備しているので1980年台のものでも安全に乗れるとか。機構単純化のためなのか、古い性なのか、車のようにインジェクターにはなっていない。エンジンもキャブレター式でハイテクでない分寿命が長いのかも。。
高空でキャブレターの中への氷の付着を防ぐために、排気を混入する。(EGRとは目的が違うが)。これをやるとエンジン回転が若干下がるのも、実機で体験。

離陸時のプロペラ回転は2,700回転ぐらいか。

今回の機体は、プロペラが可変ピッチではないので、エンジンの回転で速度が調節できて簡単なのでこれを用いた。ピッチ可変の機体(これは脚も引っ込む)、2人乗りのセスナ(これは脚が上部なので、荒い着陸でもOK。まずは荒い着陸を練習して、驚かないようにするのがよいとか。。)、双発機など5つの機体があるとか。家族の人数が多いときには+150ドルで6人乗りの機体もある。

管制塔とのやりとりの時間は、世界標準時(UTC)を使っており、Zuruとポストfixをつけていた。
校長先生曰く、ジョンデンバーが軽飛行機で墜落死したのは、プロペラの点検が不十分でプロペラに傷があり折れたのではとのこと。木製のプロペラだったらしい。プロペラが折れたら直ぐにエンジンを止めないと、プロペラの重量バランスのズレで、エンジンがマウントから外れる。すると機体のバランスはめちゃめちゃになる。

さて体験飛行)
計器飛行でないので、写真もビデオも取り放題。すこし風があったため、普通良くキリがかかる、サンフランシスコダウンタウン上空も快晴。希に見る好条件だったようです。

だいたいの記憶ですが飛行経路は以下。HTML埋め込みなので、この画面で拡大縮小、スクロールもできます。縮小すると全貌が見られます。最初に見えているマーカが、San JoseのReid-Hillview Airportです。Reid-Hillview Airport 滑走路31R を出発、 反時計回りに、北からLivermore AirPort 滑走路7L (?)に着陸。 離陸しぐるっと旋回して、Oakland空港 滑走路27R に南から着陸。離陸して夕暮れのサンフランシスコダウンタウンを遊覧飛行し、サンフランシスコ国際空港の横をかすめ、サンノゼ国際空港の真上を通過して帰ってきました。校長先生はCupertinoの南(西San Jose)の私の自宅の上を飛ぼうとしてくださったようですが、管制塔からこの方面の飛行許可がおりなかったようです。


より大きな地図で Air Accord体験飛行ルート を表示(← ここをクリックして出る地図のほうが分かりやすい)

00) 教習 - 航空管制、飛行理論(トリムの取り方、エンジンの作りなど)。商用空港の上空は、ウエディングケーキをひっくり返したような形の巨大な管制エリアが広がっており、ここには許可をとらないと入れない。それ以外なら自由に航行できる。

0) 仕業点検。水抜きチェックを実施。タンク両側と、フィルタの3カ所。傷のチェック。特にプロペラの傷のチェックは念入りに。機体の傷もチェック。
機内はうるさいが、ヘッドセットで皆が通話できる。

1) 長男がパイロット席(左側)で操縦。エンジン始動から、スロットルの握り方、タキシーングも練習し、いきなりSan JoseのReid-Hillview Airportを離陸。多少校長先生の補助はあったが。自分で操作している感じ。上昇度の設定、トリムの取り方、旋回(バンクの取り方、目標の決め方)等の練習を何度かしつつ、30分程度でリバモア空港に到着。エンジン停止。校長先生曰く、98点のデキ。校長先生曰く、離陸は危険があって、着陸はテクニックだとか。最初は、60feet/分=18m/分くらいの上昇率で上昇し、巡航高度は3,000feet=900m 弱か。

2) トイレ休憩をして、次男に交代。エンジン始動から、タキシング。離陸。横風があり、ちょっと揺れた。旋回の練習、高度維持等をやって、オークランド空港へ着陸。商用機の滑走路以外に、軽飛行機の滑走路が2本もある大きな空港。彼も98点のデキ。エンジンをとめずに、交代。

3) 私が操縦。オークランド空港を離陸。旋回の練習。計器を見て、景色で目標を決め、エルロンで機体を傾け旋回し戻す。というのを何度か練習。計器だけではなく、景色で目標を決めるのが大事。サンフランシスコ上空の夕暮れは、霧もなく大変恵まれた天候。写真とビデオをとるので、コ・パイロット席の校長先生に操縦を交代。サンフランシスコ市街上空(マーケットストリートからフィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ)を2周ほど旋回。管制塔と交信し、i101上空の飛行許可を得ようとしたが、i280上空を飛ぶように指示された様子。それでも、San Francisco国際空港に着陸する飛行機はよく見えたし、停機するJALも見えた。その後、i280沿いにSan Joseまで南下。Reid-Hillview Airport に行くのに、i280から外れて、San Jose国際空港の真上を横断。ここだと、旅客機とニアミスしないので一番安全だとか。離着陸の旅客機がよく見えた。

写真)
エレベータ(昇降舵)のリンクをチェック。結構軽く持ち上がる。制御系は単純化して安全性をあげており、ワイヤーとリンクだけで繋がっているとのこと。エンジン回転にあわせて、トリムをちゃんととれば操縦は楽
機体は人力で引っ張って滑走開始位置まで20mほど移動

次男がパイロット席で操縦中
オークランド空港に着陸するところ。正面の滑走路に着陸。左がわも軽飛行機の滑走路。その左の商用機滑走路に、Fedexのジェット機が着陸しつつあった。次男がパイロット席で操縦中。適宜補助付きだったが、離着陸もさせてもらえた。高度指示灯は、白だと高すぎ、赤だと低すぎ、赤と白が半々でちょうど良い高度。よく見ると白3個に赤1つか。
空からみたサンフランシスコの夜景。高層ビル街と手前がフィッシャーマンズワーフ。電飾された高層ビルが見える。サンフランシスコの市街を2度回った。

Freeway i280上空から見た、サンフランシスコ国際空港。手前に見えて、ゲートにつけようとしているのがJALか。続々着陸していた。

San Jose国際空港の真上を通過
体験飛行後、教官用テクスト等を説明してくださる、脇田校長。とても気さくで親切。プロの飛行教官らしい方でした。United Airの日本行きの便では、機長が判断すれば、管制塔との通信を機内放送のチャンネルで終始流してくれるらしい。聞かれていることを意識しているので、とても丁寧だとか。「ちょっと揺れそうだから、高度を上げたい」とか交信しているらしい。

脇田校長の免許証。指導者用免許らしい。右上の黄色いマークは95%の生徒が一発合格したため送られた名誉。事故も、タキシング中にちょっと機体をこすった程度の軽微なものしか起きていないとのこと。これ以外にあと2枚の免許証をもっておられた。