You can read this blog in any language using google translate as follows:

Goto http://translate.google.com/
Paste URL in the box and select "Japanese for From Language" and "To Language". Then click "Translate".

English translated pages are here:
http://bit.ly/xPuXoy

你可以閱讀這個博客,在任何使用“Google”的語言翻譯

本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。久しぶりに更新します。

2012年11月5日月曜日

ソフトバンクのSprint買収を深読みしてみた

日経新聞 http://s.nikkei.com/SH5EUe に、ソフトバンクの米スプリント買収の記事が出ている。この買収で、ソフトバンクは、201億ドル(約1兆5,709億円)を出資する。
1年以上、静かに様子を見てきた孫。スプリントは1年で市場予想を上回る600万台のiPhoneを販売した。「これなら行ける」。iPhone販売のノウハウを知る孫は勝機を見る。
とあるが、そんなことで、3位のスプリントが1位  2位に勝てると思っているのだろうか。ショッピングモールにいっても、スプリントの売り場は閑散としていることが多い。

実は、米国のニュースでは、この買収は、ほとんど話題に上っていないのだが。。

これまでの日本どの記事も、ソフトバンクが米国携帯キャリア3位のスプリントを買収する目的や勝算について全く触れていない。そこで、これについて解析してみたい。

以下、私の全くの想像なので、それに期待してソフトバンクの株を買って損をしても、全く責任は持ちません。あしからず。

タイムマシン商法)
孫さんのタイムマシン商法は、進んだ米国で実績のあるものを、日本に輸入して安全に儲ける手法だったはず。ところが、今度は、進んだ日本のLTEで米国sprintを...と言い出している。

携帯技術では、日本が進んでいるのか??
  1. 米国では、verizonがドコモと同時期からLTEを導入しているので、LTE(米国では4G, 本来は3.9G)では、日本が進んでいるわけではない
  2. また、日本も米国もわずかなヘビーユーザが通信帯域を占有しているので、米国では、Sprint以外は定額制も断念して、半従量制に進んでいる
  3. テザリングなどのサービスはずっと以前からやっている
  4. 米国の携帯の通話料は、以前から日本より遙かに安い  (以下に書いた通り、携帯間の通話はキャリアに関係なく基本料金に含まれており、固定電話や海外通話も驚くほど安く、海外ローミングも非常に安い)

    2011年3月26日土曜日: verizonとAT&TのiPhone4を比較した (米国の携帯通話料は驚くほど安い!!)

実は他に狙いがあるのでは)
今、携帯業界には新たな風が吹こうとしている。

ソフトウェア・デファインド・ラジオ (SDR)である。さらに、これとCloudつまりGoogleのようなデータセンターでのデータ処理を組み合わせて、基地局でのbaseband処理を、データセンターでやると、様々な可能性が出てくる。ただし、SDR は、一般には、ソフトウェアで定義された通信部品を使った通信の実現をさす。http://bit.ly/Uuc1Ie に紹介がある。
以下では、クラウドベースの基地局を指してつかう。

http://www.cloudbasestation.org に学会 (権威あるGlobecom 2012) の案内(英語)があるように、米Alcatel-Lucent、中国Huawai 、中国 China mobile等が興味をもってすすめている。ここには日米のキャリアは一つも入っていない。

また、http://bit.ly/SIrMO0 に、Alcatel-Lucentによる解説記事(英語)もある。このLight-Radio (下の図では、Centralized BBU) というのが、ここで私がクラウドベースのSDNと定義しているものである。


クラウドベースのSDRとは)
  1. アンテナは、Digital信号をRF(無線電波)に変換するだけの簡単なもの
  2. Digital信号の処理(いわゆる(ディジタル)ベースバンド処理と呼ばれる信号処理 - 詳細は後述)は、データセンターの豊富なCPUパワーを使い、データセンターのCPU上のソフトウェアが行う
  3. 方式が変わっても対応可能。すなわち、WiFi, 2G(PDC, GSM), 3G(WCDMA, CDMA 1X) , 3.9G (LTEないしは Xi), 4G, WiMax などの処理の差は、データセンター側のプログラムで吸収
  4. 従来専用装置でやっていた、ハンドオーバ(基地局切り替え)の処理も、データセンターのソフトでやれる
  5. データセンターのCPUパワーとメモリ量は膨大にあり、計算能力は十分であるうえに、全てのアンテナの処理を集めてやるので、処理量の変動が均一化され、処理能力が有効活用できる
  6. これをすすめれば、複数キャリアが同じアンテナを共有することも可能
  7. 日本でも米国でも、どこのキャリアも知っている公知の手法
  8. CPUが高性能化したので、計算性能は十分。通信路も十分に早いし、途中の通信データの汎用圧縮技術も良いものが出てきている
  9. SDNは、Googleが昔からやりたがっており、学会でも沢山発表している
  10. アンテナなどの装置が軽くなるので、新興国などの展開に有利に思える
  11. ソフトの開発が必要
  12. アンテナへのDigital データの交通整理は、Openflowという安い通信スイッチを用いて、これも、データセンターの集中制御で効率良く行う
つまり、3,4,5,6あたりを総合すると、需要にあわせて、アンテナを有効活用できるわけである。Aキャリアの3Gに繋ぐユーザが増えたエリアではアンテナはその電波をだし、Bキャリアの4Gが増えてこれば今度は同じアンテナでBキャリアの4Gを出す。と、設備の有効利用ができるようになる。また、5Gが出てきても、アンテナ設備を変えなくても済むし。あるアンテナが壊れたら他のアンテナで代用したり、設備の有効活用ができる。

http://bit.ly/SIso6k にある、Samplify Systemsでは、アンテナまでの伝送用の信号圧縮技術を開発提供している。

ソフトバンクの狙い??)
ということで、このクラウドベースのSDNに乗り出すのではなかろうか。。そのためには、データセンターとソフトウェア技術を持つ相手と組む必要ある。まさに、それはGoogleではなかろうか。

Steve Jobsが生きていると、iPhoneやiPadと対立する、無償OSであるAndroidを開発しているGoogleと組むことはJobsの怒りを買って、iPhoneなどApple製品が扱えなくなるかもしれない。が、今はJobsがいない。なので、Googleと組むチャンスと踏んだのではなかろうか。

さらに、日本では規制が強すぎるし、大きなデータセンターもなく、ソフトに強い会社がいなくてやりにくい。

そこで、Sprintを買収して、昔からキャリアに乗り出したがっていたGoogleと組んで、この技術を開発する。VerizonやAT&Tが手をこまねいているうちに。。既存インフラが強い企業は、むしろやりにくいので、米国キャリア3位のSprintのほうが動きやすい。

その技術を今度は日本に持ち込んで、進んだ技術で、NTTとAUと戦う。また、上記8のように新興国展開も可能。

と、ここまで戦略があれば、1兆円払っても元が取れると思う。
そういう狙いであったときの課題は、黒字がでるようになるまで、ソフトバンクの体力が持つかであろう。

SDR用のソフト開発とGoogleのデータセンターの借用は、さほど費用は掛からないと思う。むしろ、Androidを開発したGoogleの目的は、データセンターの先にある端末の支配で有り、その先には、その間をつなぐキャリアを手中に収めることも計画している(現に、2007年にSan Franciscoに無料WiFiを作ろうとして失敗している。http://bit.ly/SHdehL ) はずなので、手弁当で無料でやってくれる可能性すらある。

装置メーカの仕事ではないのか?)
もちろん、装置メーカも提案していると思うし、それが本筋。ただし、従来とはいくつか違ってきている。
  1. Google, Facebook, Amazon等は、自前主義である
  2. 運用ノウハウが重要であり、仕様だけでは片付かない。したがって、キャリアと密着した開発が必要
  3. サーバ部品もコモディティ化しており、ボードは台湾、CPUはインテルになってきており、メーカの差異化要因は、低電力を踏まえた筐体やシステム設計とか、ソフトウェアに移ってきつつある
  4. クラウド時代の運用ノウハウは、クラウドを持っていないとメーカには乏しい
と、従来メーカの強みだったものが、Google,Facebookなどに存在する格好になりつつある

自前主義)
ボードを台湾等から調達し、CPUは数が必要なのでIntelから直接調達して、コストダウンを書けている。

また、サーバという形で設計するのではなく、何万台もサーバがあるデータセンターを一つの筐体として設計することで、コスト・メンテナンス性・電力消費を最適化している。

FacebookがOregon州のPreinville に作った新データセンタ( http://wp.me/pwo1E-3zV がに日本語の紹介記事であり、ビデオもある。)では、PUI 1.07という恐るべき低消費電力を達成している。(PUI=データセンター全体の消費電力 ÷ IT機器の消費電力)つまり、送電、照明、冷却のロスがゼロになると小さくなり、1が最小という値である。

また、Facebookは、2年ほどまえから、Open Compute Projectを推進している。自前のサーバ設計を無料で公開して、みなで、サーバを共用することで、自分達が使うサーバの価格を下げようとしているようである。
かれらにとって、サーバは単なる基盤であり、これで儲けるよりも、安くて高性能で低電力であるほうが魅力なのであろう。

これは、IBM,HP,NetAppや日本のサーバメーカにとって脅威なのではなかろうか。IBMはすでにSIを本業に移行しているから影響が少ないかもしれないが。

課題)
冒頭の記事には、
「米国では国家安全保障上の懸念から、ソフトバンクが中国・華為技術(ファーウェイ)の通信機器を使っていることを問題視する声も出始めた。孫は一つ一つに具体的な解決策を示さなければならない。」ともあった。Hauwaiは、SDRの一つの機器になる安いOpenflow switchを提供しようとしている。こちらはネットワークをソフトウェアでコントロールするので、SDN (Software Defined Network)と呼ばれている。が、それも、経路選択を中央コントローラからストラテジックに制御できるのでSDRと整合性が良く、重要な部品となりうる。OpenflowはStanford大のProf. Nick McKeown. らが開発した技術であり、http://www.openflow.org/wp/learnmore/ などが本家サイトである。http://www.sophia-it.com/content/OpenFlow に簡単な説明がある。日本では、NECが黎明期からやっており先端の技術を持っている。

ただし、これにつかうOpenflow スイッチは、台湾からでも、日本の企業からでも調達は可能であろうし、それ自体にはインテリジェンスがなく、インテリジェンスと情報は、Data centerなどに置かれる制御ソフトの中にあることを説得できれば、この問題は解決する。

ディジタルベースバンド処理)
無線に詳しい方が、無線用語と違うため混乱したようなので、この業界の用語と、携帯電話やWiFiの仕組みを解説しておく。

ディジタルベースバンドLSIのシェア)
http://bit.ly/Ucx4o3 に、端末向けのディジタルベースバンドチップに関して、2010年の世界シェアがあり、Qualcommが世界ーである。ルネサスエレが、その技術を2010年にNokiaから買収して、どこまで食い込んだのかは不明である。

概要)
以下。http://www.qiaj.jp/pages/frame20/docs/handbook-lte.pdf の図1と表3を引用する。
信号処理は、ディジタルベースバンド部で全て行い。アナログの回路では、ヘテロダイン wiki: http://bit.ly/SIoSZF をかけて、無線周波数にあげ、パワーアンプで増幅し、フィルタをかける。表3にあるように、RFに入れるまえの信号は、せいぜい20MHzなので、ディジタル的には余裕で処理が出来るし、2GHzを越える昨今のCPUでも処理が可能である。
図1. 4G (LTE)の端末基地局の回路構成
表3. ベースバンド信号部の信号帯域と変調方式(LTEとWiMax)

ただし、送っているデータ速度がLTEで下りの最大が328Mbps, 上り86Mbpsなので、アンテナとの間には、この和を越える伝送帯域は必要になる。もっとも、ベースバンド部をアンテナの上においても、同じ伝送帯域が必要になるので、高速無線方式の本質的な課題である。

さらにはシャノンの定理 http://bit.ly/SIul2E があるので、帯域は余計に必要になるのが、無線の高速化の本質的な問題である。限りある電波帯域を有効活用するには、WiFiのような短距離無線や有線通信を多用したほうがよい。今後、マイクロセル化が進むであろう。するとアンテナコストを下げ、ベースバンド処理を効率化するために、SDN化が進むであろう。

まぎらわしいところ)
肝心の信号フォーマットはすべてディジタル部で生成しており、ある意味、ここは、もともとDSPなど信号処理プロセッサやディジタル回路がやっているので、すでにソフトウェア無線になっているといえばそのとおりである。が、SDRという呼び方では、これを基地局のアンテナにある専用装置では無く、より汎用性の高いCPUのソフトウェア、さらにすすめて、汎用的な圧縮を簡単にかけてData Centerにもってきて、Googleなど巨大なデータセンターで処理することで、多方式に容易に対応できるようにすることをさすようである。

ディジタルベースバンドの回路例)
 以下、W-CDMA (ドコモ、AT&Tなどの方式)のディジタルベースバンド部の構成ブロック図を  http://www.apmc-mwe.org/mwe2007/pdf/TL05-02.pdf から掲載しておく。通信方式に依存して、非常に複雑な処理をしており、ここが通信方式の本質であることがわかる。基地局では、このディジタルベースバンド部で、複数のユーザの信号の重ね合わせ、(受信部では分離)を行うようである。そもそも、3Gで使われているCDMA(Code Division Multiple Access)  では、ユーザ毎に貸与した拡散パターンを重ね合わせないと復調できないので、RF部では、ユーザの分離はできない。

ディジタルRF)
 RFの処理をディジタル回路で行うことで、広帯域化、電力制御による低電力化などを達成する、ディジタルRFという技術もある。

Intel とかZigbyでやっている。
Intelに関して、PCwatch http://bit.ly/UcwKWu に解説があるので、写真を引用しておく。

従来のディジタル(緑の部分)とアナログRF(青い部分)の切り分け

ディジタルRFでは、よりディジタル部が増える。つまりアナログ部を簡単にして、汎用性を高めやすい

blog comments powered by Disqus