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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2012年5月25日金曜日

Appleが学んで、日本が失ったもの


「ジョブズ・ウェイ」著者に聞く:「何よりも大事なことは情熱」――ジョブズ氏の師が語る“スティーブの素顔”  
スティーブ.ジョブズ氏の長年の親友であり、指導者でもあったジェイ・エリオット氏が来日した。まだ20代だったころのジョブズ氏は「30歳以上の奴らは信頼するな。ただし、ジェイは除く」というほど、エリオット氏を慕っていたという。エリオット氏に、アップル成功の秘密やジョブズ氏との関わりについて聞いた(聞き手:林信行)

は、数え切れないぐらい、良いことを沢山語っている。どれも、日本の多くの企業が忘れていることのように思う。

1)  我々はある時、日本に来る途中の飛行機の中で、レーザーライターをデザインした。これはキヤノンとの仕事だ。しかし、モノによっては自分たちで作れないものもある。(中略) 我々がソニーやキヤノンといった会社と関係を築いたとき、彼らをアップルの一部として考えた。彼らはアップルの文化をよく理解していたし、我々も彼らに我々の一員とみなしてコミュニケーションをしていた。これもアップルが成功した要因の1つだ。

2) アップル成功の秘密は、常に製品の向こう側にユーザーがいることを意識してものを作っていることだ。これこそが彼が最も強く情熱を見せたところでもあった。そして、これは私と出会った1980年から、亡くなる1カ月くらい前まで、まったく変わらなかった。

3) 、思いを込めた製品がすべて世にでるようにがんばっていた。シンプルに保って、例えば、制限を設けて3,000個だけ製品を作るような愚行はしない。これこそが彼の成功の秘密だと思う。

4) ここ日本には、それと同様の、経営者の手本ともいえる人物がいる。ソニーの盛田昭夫氏だ。盛田氏は日本のスティーブ・ジョブズだった。しかしその後、ウォークマンにいったい何が起きたのか? 彼らはユーザーに何が起きるか注意を払っていなかった。最初はユーザーを見て製品を作っていたが、その後、ユーザーにも変化が起きるということを理解していなかった。

5) ホンダにしてもソニーにしてもそうだと思う。これらの会社は、創業者がどうやって会社を今の位置に持ってきたのか分かっていない人が会社の経営にあたっている。そこへ至るまでにどんなトリックを使ったのかも。そういった管理型の経営幹部は、「何も変えたくない」「何も間違えをおかしたくない」ということになりがちだ。

6) 自分の会社の製品がベストなものであることを目指すべきなのに……。
作るものが電話だとしてもカメラだとしても、会社が2,000人規模だろうが、3,000人規模だろうが関係ない。とにかく自分自身がその製品の最初のユーザーにならなければ。

7) ビジネスをしていくうえで、自身の洞察を深めなければ得られない部分もあると思う。「自分はそれにふさわしい情熱を持ち合わせ、すべてをこれに賭ける覚悟があるのか」。これがいわゆる「リスクを取る」という部分だが、それができるかどうかで人は分かれると思う。

8) 彼が成功したのは、製品を思い通りの形で実現する信念の強さのおかげだ。スティーブが怒るのは、その製品が彼の望む品質になっていないときくらいだよ。

9) ホンダやソニーも同じだと思う。まずは自らのルーツに立ち戻り、この会社はなぜこの世に誕生したのか、自分たちは誰なのかを知る必要がある。
私はプロダクトオーガニゼーション(製品を中心とした組織)というものを信じている。企業はもっと製品に戻る必要がある。そして、まずは製品を削る必要があるだろう。例えば、ソニーは製品が多過ぎて、もはや何をやっているのかも分からない。まずはシンプルな状態に戻ることが何よりも重要だ。

10) スティーブも、まず自分自身のために製品を作った。もしそれでほかの人も気に入ったら、彼から買えばいい。もし、気に入らなかったら買わなければいい。こういう姿勢だ。あなた自身が1番のユーザーでなければならないという思いに取りつかれること。

11) アップルの人に「損益計算はどうなっている」なんて聞いても、例え相手がスティーブ・ジョブズでも「知らないよ。それはCFOの仕事だ。私はそんなことは心配しない。よい製品を作れば、自然と利益はついてくる」って返ってくるだろうね。四半期ごとの決算ばかり気にして事業をしていてはダメだ。もっと遠くを見ないと。

12) コンシューマー製品を発売するようになってからは、もっとリリースのタイミングに気を配るようになってはいたが、最も重要なのは、準備が整うまで製品を出すなということだ。
「何よりも大事なことは情熱」――ジョブズ氏の師が語る“スティーブの素顔” (1/6)

2012年5月24日木曜日

日本にクリエィテビティは必要なのか....

以前はクリエィテビティにより儲かるビジネスをと主張していたが、Stanford大で研究したり、いろいろ見聞きして、ちょっと最近考え方が変わってきたので、まとめておく。

いずれにしろ、最近の日本は思考停止しているように思う。自分で考えずに、欧米やらマスコミやらのいうことを丸呑みにする、感情の方が論理に優先する(これはまだまとめていないが。。原発関係のblogにはしている) などである。
以下に関連blogをまとめた。
2012年4月22日日曜日: 時代に合わせてシステムを変えられない日本
欧米のやりかた)
米国は先代の技術を次の世代が否定することが時々ある。もちろん以前のやり方を研究してから否定していて、無知ではないと思っている。

たとえば、Space shuttleでいえば、
  1. Apollo11の2段,3段目のLH2,LO2タンクの間に使った革新的な統合隔壁を否定し、シャトルの外部燃料タンクを設計した
  2. また、Shuttleの次ではShuttleのメインエンジンSSMEを否定しApolloの二段目のJ-2エンジンに戻した。
  3. が、Shuttleでは、使い捨てが間違いであったことが見直され、キャンセルされたのだが、Shuttleの次のConstellation/Orion計画では、Apolloで使われたSaturn Vの技術がかなり、持ち込まれた。低コストで再点火可能なJ-2ロケットエンジンや、統合隔壁などである。
また、以前働いたMIPS社では高度なout of order super scalarのR10000の次で、in order、小並列同時発行に戻し、結局キャンセルされた。
これは、チームが交代制で動くこと、チーム毎会社間を移動していてチーム間の軋轢が大きいこと。独自性・クリエィティビティを出さないと評価されないという、好みから生まれてくるのかと思う。

これが、時に破壊的技術を生むのだろうが。日本が、こういうやり方をマネして良いのかと思う。

技術革新のあり方)
技術は、チューニングして進化していくものある。米国が80%の完成度のものしか作れなかったら、それを120%の完成度にあげるのが日本でも良い。
特許だって改良するときこそ、良いものが沢山取れる。必要なのは、海外との交渉力なのではないのではなかろうか。
米国が革新技術を作れと主張するから、不得意な革新技術を作ろうとして、日本の調子が悪くなっているように思う。本当は、革新技術も改良技術をやりつつ、ふと思いついて出てきてもよいと思う。

原発の議論を見ていても、だめだから止めちまえという風潮だが、それは欧米的な思考法。「ダメだから徹底的に改良しよう。」が、本来の日本らしさである。

製造業は日本では衰退するのか)
韓国、中国、インドなどが、日本の製造業を奪うのか。
どうも、彼らは、改良技術は得意ではなく、単なるモノマネにとどまっている。

日本人となにが違うか。。海外で彼らと会って感じたことは、以下である。文化的な違いである。今後、彼らの文化のほうがが変わってくる可能性はないとはいえないが、自分を相対的に捕らえ、潔癖さを有し、空気が読める、日本人は、圧倒的に優れている。
  1. 自分中心である
  2. 自己主張が強い
  3. やることがいい加減である。美学がない
  4. 空気が読めない。人のリクエストが分からない
インド人が、とりわけ自分中心なのは、米国の白人たちにも舌を巻いている人がいるくらいである。時々苦言を聞く。
韓国人もそういった所があるが、これは、中国、ロシアなどに挟まれ、四六時中侵略されてきたので、必然かもしれない。

中国人が空気を読まないのも良く聞く話。PhDホルダーの何人かと話をしたが、思い込みが極めて強い。そして、極めて自己本位である。プールとかにいくと、中国本土から来た人は、自分が練習するために、同じレーンの人をどかしたりする。それでいて、本人の方がはるかにヘタだったりする。。。台湾人はそういうところがないので、知人に聞いたら、「台湾人は、自分を相対的にとらえられるからね。占領した日本が持ってきてくれた文化だと思うよ」といっていた。台湾人には、かなりの親日家が多い。いつまでも過去の戦争にこだわっているらしい、大陸の人とは、ちょっと違うかも。

先にも書いたが、これは大陸では、民族と民族が常に衝突し合い、戦いあってきた結果の文化なのかもしれない。良く聞くのは、戦いがあって、負けた側の女性は、買った側の兵士が陵辱するのは、大陸では普通の習慣であったらしい。日本では、冷酷といわれた、信長ですら、そういう行為は禁止している。

上記の問題は、日本人にはあまりみあたらなかった。が、最近、欧米のマネをする企業では、どうもこれが失われつつあるように思い、これが日本の弱体化の原因の一つとも感じている。

つまり、
欧米(新規アイディア)80%完成度 → 日本(改良)120%完成度 → インド、中国など(モノマネ)

という構図であれば、日本は改良しつつ、製造業で逃げ切ることができる。

もちろん、最初の2つを独占すれば強いし、欧米から文句を言われることもない。なので、クリエイティビティはあるに超したことはない。これと改良技術を両立させるのは楽ではなさそうである。クリエイティビティをどう強化するかについては、以下にも考察した。

2012年5月24日木曜日: 遊びの中から新発想は生まれる


また、これを生むための教育改良は、かなり長期の課題になりそうに思う。以下に書いた。

ドイツ車やAppleの成功の影には)
ただし、Meisterの国である、ドイツは、日本人以上に潔癖なところもあり、美学が分かっているので、ドイツ車が圧倒的に進んでいて、高性能で美しいのだと思う。イタリアやイギリスもそういうところがある。良い所は、どんどんマネをするべきである。

Steve Jobsは、禅宗徒であり、美学の根源を日本文化に求めているように思う。以下に書いた。かれも、良い技術はどんどん盗めと言っているし、彼の製品作りには、徹底した美学がある。いかにも従来の日本的である。

2011年10月6日木曜日: Steve Jobsよ安らかに眠れ


また、Appleの成功は、Sonyなどの日本の会社から学んだと、Apple幹部がコメントしていた。以下に書いた。いずれも、 昨今の日本の体たらくぶりである。これでは勝てない。

2012年5月25日金曜日: Appleが学んで、日本が失ったもの

YKKの成功)

YKKをみていると、改良した得た技術を、製造装置としてblack box化すればよい。半導体やLCDでの敗退を観ていると、この製造技術を装置ベンダーにだし、外に漏らしたのが敗因のように思えている。

http://bit.ly/IkdFcN に紹介がある。

上記によるとYKKの国内シェアは95%、世界シェアでも45%とダントツトップ(2位、3位のシェアが7-8%)。でも、最初は、米国製品をみて、吉田はこの時のことを後に「……アナがあったら入りたいとはこのこと。まったく目から火が出るような思いがしました」と振り返っている。 それを、ここまでにした。是非、研究して見習いたいものである。

気密ファスナーというのが面白い。http://bit.ly/IkooE1 「弾力性のあるテープ部が、アウターエレメントとの間で圧縮され2重の完全気密状態を形成します。」とあり、会わせ面を押し合わせて気密をとっている。インナーエレメントも気密に貢献していそう。。そして、いろいろなものに使われている。
たとえば、青函トンネルの工事では、しみ出してくる海水を1個所にまとめて流すパイプ状のといに使われた。時々、ファスナーを開いて中を掃除することで、といが詰まるのを防げる。簡単なアイディアであるが、ドロやゴミがあるところでも、噛まないでちゃんと機能するように作るには、相当工夫とチューニングがあったはず。これこそ、日本。。

YKKでは製造技術をブラックボックス化して、世界各国で自社生産している。これが成功の秘訣。
一方、日本の半導体産業は、長年の改良で突出した技術力をもっていた。が、製造装置を製造装置会社に渡し、そこを通じて製造技術を全部海外に出してしまった。
今でも日本の露光装置など製造装置会社は強いが、技術を渡した半導体メーカは全部没落した。知人は、先端の露光装置を今は没落した日本の大企業で研究していて、「これではダメだ。」と、1990年代にいつもいっていた。彼の主張はだれにも聞き入れられず、優秀な彼は大学教授になってしまった。そして、日本の半導体メーカは絶滅状態にある。これを顧みずに、いまだに、ルネサスエレと東芝を合併させようとか、政府も経済トップも、トンチンカンなことを言っている。ただし、まだまだ、中国や韓国は、本来の改良技術をもっていないので、最新半導体技術では、Intelの後追いをしている。改良技術に優れた日本が、自分の間違っていたところを認識し、再度前向きに取り込めば、再度参入して勝つチャンスは十分にある。

以下に書いた。NECは、DRAMで負けた後も、つい最近まで、Intelなど足下も及ばないくらいの先端技術を持っていたのである。これこそ、反省が必要である。反省をしなければ、何をやってもどうせ負ける。

2012年1月15日日曜日: IntelとARMの戦いの予想: Intel TriGate Trのすごさ


多分、苦境にたつLCDも同じであろう。

いま、中国、インドのソフトウェア技術者が優秀だ、コストが安いといって、ソフトウェアに関する製造技術や基本知識(アルゴリズム、顧客知識)をみすみす外に出そうとしている。これもかなり危険だと思う。

まずは、過去の失敗と成功している企業との差を良く解析することが大事であり、表面的な判断こそ一番危険である。

いまだに日本の改良技術が違いを生み出している)
IBM が、難解なクイズJeopadyを解くコンピュータWatsonを作った。
日本では、東大入試をコンピュータでやらせようといっている。一見モノマネに見えるが、難易度が全然違う。(どう違うか、後日記載するが、Watsonはあまりにも巨大で、高価なシステムであるし、internetから独立して動けない。。)

たとえば、チェスを解いたIBMのBlue Geneと、将棋で元プロに勝ったボンクラーズも似ているようで全く違う。IBMはチェスで人間に勝った時点でやめてしまったが、結局、日本が最後までやって、はるかに完成度を高めている。ボンクラーズについては以下に書いた。

2012年2月11日土曜日:コンピュータが知性を持つのは近いか..


改良技術ではないかもしれないが、後追いという色眼鏡では見たくはない。googleの自動走行車(以下)も、大いにマネして、大いに改良すればよいと思う。

2012年4月29日日曜日: Googleの自動走行車


遊びの中から新発想は生まれる

豊かな発想力)
しかし欧米人の発想の豊かさには恐れ入ってしまう。
発想には、いくつかの要素が必要だと思う。これは昨今の日本ではどうも欠けてきている。とにかく余裕がないとやれない。
  1. 遊びの要素 - 子供の発想
  2. 技術開発を楽しむこと
  3. 物事を複雑化しないこと。ゼロから別な視点で発想をするか、足した分だけ引いてシンプルさを保つ
  4. 80%完成度でよしとして、次に進むこと。細かいことにこだわりすぎると、破壊的な発想はできない。昨今のはやり言葉である Lean Startup   http://nkbp.jp/Jn0kga  もそういう事だと思う。
米国に長く住む日本人の方とお話したら、「米国人たちは子供の心を持っているからね。」といっておられた。子供はやりたいことが沢山あって、これをなんとかやりたいと常に考えてモノを見ている。お金もないので、どうやって創意工夫しようか考える。一方、豊かになった日本人の発想は次のようになりがちなのでは。
  1. 遊びは楽しい。が、自分では作らない。面白いモノがあれば金を払って手に入れる。装置や手段を考えるの自分の仕事ではない。
  2. 仕事は、仕事。利益を出すことが大事。与えられたものを改良して、他社と競争する。
この1と2をくっつける工夫をしないと発想力は出てこないように思う。少なくとも若者の方が斬新な発想を持っているはずである。昨今の採用削減など若者イジメは深刻だし、採用したあとも、年寄り達がいろいろいいすぎて、若年オヤジを作り出してしまってはいないだろうか。。

改良技術が得意な日本人は、いろいろ良いといわれるモノをくっつけてどんどん複雑にすることがある。それでは破壊的な技術は出てこない。良いものはシンプルであるべき。Appleも同じ発想である。

そうやって生まれてきた新発想を以下にまとめた。

一方、日本では)

紀伊國屋で立ち読みをした本で、「仕事が速い人のすごい習慣&仕事術」http://amzn.to/KbKlFb というのがあった。
基本納得できることが書かれているが、仕事以外に関しては、飲みにケーションと、勉強しろというのと、家族と会話しろ程度。
けじめをつけて余暇をつくりだし、地域社会との関連を通して自分を成長させろ、家族への貢献をして自分を磨け、レジャーや遊びを通して、クリエイティビティを磨け。。というような、欧米のエリート的な、ゆるみの部分が書かれていなかった。仕事には、仕事以外の部分が必要だというのは、欧米のビジネス関係のコメントでは良く言われる話である。

今の若者に期待すること)
日本が、若者にしわ寄せをしたり、既得権益が新ビジネスを阻害するとかいわれて久しい。が、ひとの性にしても始まらない。クリエイティビティを磨けば、海外にチャンスがあると思う。語学力など必要ない。例えば米国には、英語も日本語も話せる、ベンチャーキャピタリストも沢山いる。アイディアと実力さえあれば、その方に助言を頼むことも出来るし、通訳だってつけれる。
必要なのは、他人ではできない才能である。それをまとめてみた。

  1. アイディア - これが基本。ビジネスアイディアでも技術アイディアでもよい。
  2. が、似たようなアイディアは同時にいろいろな人から沢山でてくる。最後まで生き残るには、しぶとさも必要。
アイディアを生み出し、ビジネスに持っていく要素技術は以下のようなものであろうか。
  1. 環境の変化を的確に理解する能力: ビジネス環境、要素技術、等、状況の変化が、かつて失敗していたビジネスを成功させる。iPadなど、似たようなモノは1980年からずっと言われ続け失敗してきたし、internetやGoogleも同じであろう。Facebookより以前からMixiは存在していた。iPhoneよりずっと前に、i-modeがあった。など。。
  2. ビジネスの発想力 - 最近は、新技術よりも、既存技術をまとめ上げられる発想力の法が重要に思う。Stanford大でも、研究方向が変わりつつある。以下に書いた。
    2012年4月6日金曜日: Cyber Physical Systemとオンライン大学
  3. 海外の文化の理解力: 海外でビジネスをするには必須である。日本の常識は海外での非常識であるものが多く、日本流では通用しない。このためには、語学力は会った方が良い。他人、経由や書物より、自分が見聞きするのが一番速くて正確である。そもそも、日本語の書く海外文化に関する書物のなかには、日本人視点のゆがんだモノもある。
  4. プレゼン能力 - どんな良いアイディアでも説得力がなければ成功しない
  5. 技術力 - もちろん卓越した技術があるにこしたことはないが、ある程度なら雇って集めることもできる

時代に合わせてシステムを変えられない日本)
  余裕のなさは思考停止につながり、既得権保護を生み、今の日本にいろいろな歪みをもたらしていると考えている。以下に書いた。

2012年4月22日日曜日: 時代に合わせてシステムを変えられない日本

2012年5月22日火曜日

iOS5.1.1の完全脱獄


 
Absinthe v2.0.1が発表された。以下に書いたので、こちらを参照のこと。
2012年5月27日日曜日: iOS5.1.1の完全脱獄が可能に



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  最近リリースされたiOS5.1.1。これの完全脱獄がAbsinthe (アブサン) v2.0で達成されそう
http://tools4hack.santalab.me/news-pod2g-ios511-jailbreak-20120521.html (日本語)で報告されている。

Absinthe v1.0で、iPad2のiOS5.0を完全脱獄し全く問題なく動いている。以下に書いた。

2012年1月25日水曜日:  iPad2, iPhone4SのiOS5が完全脱獄可能に - iPad2の脱獄に成功


リリースされたら、iOS4.3.2のiPhone4を脱獄してみて、結果を報告したい。さすがにiOS4.xだとiCloudが使えないので、そろそろiOS5.xにしたいと思っていたところである。

2012年5月20日日曜日

知識は仕事を通して得る


私は大会社にいるので、なかなか新技術が伝わらないのがもどかしい。それでもあきらめず改革したいのは、昔から夢であった、コンピュータを自分で全部作れるようになりたい。という夢が、大学や、主に会社生活を通じて、かなったからである。

おそらく、LSI設計から、OS、言語、アプリ開発に至るまで、自分で完結してやれると思う。車なら、F1 GPXのマシン設計者のような境地であろう。

昔の話であるし、もはや機密になるほどの情報はない。が、ITビジネスに関する興味深い知見も含んでいるので、自分史にもなるし、まとめておく。

PCに関する経歴)
昔はPCの黎明期であり、変化に富んでいて楽しかった。もう少し目先が利けばビジネスを立ち上げていて、Steve Jobsみたいになれた。。とは、思えないが。。。


  1. 小学校時代) 小学校3年頃に親戚の家でみた、電子ブロックが電子工作へのとっかかり。どうしても欲しくて、1箱に5個ぐらいのブロックが入った、電子ボードを少しずつ小遣いで買い集めた。
  2. が、電子ボードを作り尽くすと満足がいかない。子供の科学、模型とラジオ、ラジオの製作、初歩のラジオ等の雑誌を書店で立ち読みし、欲しい号を買っては、ゲルマニュームラジオ、2SC372を使った光電センサ、電子ルーレット、等を自作。
  3. 中学に入ると、行き着けのパーツ屋に、コモドールPET、Tandayが入荷した。毎日のように触っていた。
  4. 「つくるコンピュータ」http://amba.to/KKRb2x という本を見付け。


    ボロボロになるまで読んだ。結果、uPD751というNECの4bitマイコン (4040のようなもの、独自命令セット、アドレス12bit, データ4bit)で、自作することにした。親を説得して、地元から秋葉原に買い出しに行った。主な材料は、若松通商で買った。

     関連記事: https://electrelic.com/electrelic/node/739 パーソナルなコンピュータのプロセッサ事情 (第1回: 4ビットの頃)

    同時に、秋月通商(当時は、信越通商だった)で、プラスマイナスが取れる可変電源のキット等を購入。当時の秋葉原は、週末には、道でコンピュータのジャンクなどを売っていた。リードリレー式のキーボード、タイプライターのようなインパクトしきの数字プリンタ。コアメモリーなどがあったので、買ってきた。

    uPD756のマイコンはフルスクラッチから自作。データ入力はトグルスイッチ。
     NiCd電池で、CMOSのRAMのバックアップを作ったが、いつもデータが消える。RAMはチンチンに熱くなる。今考えると、RAMの電源に入れたダイオードの電圧降下によりVddが信号線よりも低くなり、Pad トランジスタが、ラッチアップを起こしたのだと思う。
  5. 高校時代の夏休みに、専務さんと仲良しだった、行きつけのパーツ屋でバイトをした。レジがお客に渡すレシートと、店に残るレシートと2枚になっていて、店を閉めてから現金と帳尻あわせをすることを知った。時々お金が数千円単位で会わない。私のポカかと、何度も計算した。お店の人曰く、「あのバイトの子がいるといつも会わないんだよ。」私の性ではなかったらしい。ともあれ、お客にいろいろ聞かれたり、レジを売ったり、パーツ(抵抗とか、コンデンサとか)を皿から計算してレジをうつだけでも、大変なスキルがいるのだとよく分かった。店の人の付添でオーディオやTVの納品にもいった。箱をあけて新品のオーディオを設置するのは楽しかった。結構良いバイト代をくれたと思う。結局、13万円ぐらいのトリオの30MHz 2現象のオシロスコープをその店で買った。結構まけてくれたので、バイト代でちょうど足りた。
    そのオシロスコープを使って、拾ってきたカラーテレビを修理して使った。パーツ屋さんと顔なじみなので、回路図をコピーさせてもらい、部品を取り寄せて修理した。また、大学でも1台修理したが、オシロスコープ代が取り戻せたとも思えない。
  6. 高校時代に行った大学際で、ベクタースキャンディスプレィによるStar Trekを観た。
  7. 大学に入り、教養の学生時代にMC6809のマイコンを自作した。これも、上記のオシロスコープが頼りだった。大学院にいって、ロジアナという便利なものがあるのを知ったのは、後の話。

    2012年5月20日日曜日:  昔はPCを自作したものである

    に書いた。
  8. 学部4年のとき、電子工学科の学園祭で、自動演奏の展示を企画。知り合いをたどり、ヤマハからMIDIのシンセサイザーを4台ほど調達。
    マイクの音を、リアルタイムに楽譜に変換し・和音の伴奏をつけるというシステムを作った。
    マイクの音は、飽和したアンプで、矩形波に変換し、カウンタで周期を計測。FM-7に入れて、楽譜抽出をした。2台めのFM-7が、和音追加を担当(たしかBasic言語)し、MIDI信号を作成し、同時伴奏を掛けた。
    結構音を外したり、テンポを外したりもしたが、わりとまともな伴奏になっていた。協力してくれた、コンピュータと、音楽に詳しい、大学同期のおかげである。
  9. 大学院に入り、分散OSの研究に携わった。当時は、Versa Busの自作ボードであったが、品質が安定しないので、全廃して、Multi-busボードのMC68010のボードとした。
    先輩や助手の方が、Unixに大変詳しく、最新のunix 4.2BSD (4.1だったかも)を、新規購入した、Micro VAXに、移植していた。おそらく日本で最初に動かしたのではないかと思う。その方々の薫陶で、BIOSなどの書き方も学んだ。UNIX System IIIの全ソースコードも読んだ。IBMだったかのUnix stationというMC68010マシンが、分散OSコードのクロス開発マシンであった。
  10. 並列マシンをやるために、今の会社に就職。MC68020を用いた並列マシンのBIOSならびに、言語処理系を開発。研究テーマとして、並列言語を1年間勉強したが、どうもなじめず。結局、barrier, remote read, rpcなどを用いたライブラリによる、汎用環境とした。実は今の研究テーマにここでつながっている。思想は同じである。今から思うと、並列言語になじめなかったのは、美しさを追求するあまり、実用性と離れた議論になっていて、ある種机上の空論化していたからだと思う。自然現象が、オブジェクト間の相互作用だから並列オブジェクト言語で良いとかそういう議論である。これは全くウソではないが、ディジタルコンピュータで扱う以上、離散時間にしないとならない。すると、情報の伝搬が同時に起きないので、いくらオブジェクトを増やしても、性能はあがらない。収束性の良い、数値解法を使って、数値シミュレーションしたほうがよいのである。主な応用は、DRAM向けの回路シミュレーション(設計)の高速化であった。
  11. 二代目の並列マシンを、R3000, R3010Aで設計した。リーダとして言語環境、OS環境も担当した。私は、LSI Logic社のASOBI KITというチップセットを流用し、PALを用いて、外部でタイミングを合わせて性能を引き出した。通信プロセッサと2 CPUのマルチコアマシンである。25MHz動作であり、それまで動かしたことがない速度だといわれたが、試作を担当してくださった、職人さんの優れた知見と腕で、見事に一発で動いた。設計から、試作、デバッグ、運用先での運用まで面倒をみて、このとき、モノ作りの神髄を大分理解した。自作のときは、回路図をみて、ワイヤを半田付けしていったが、職人さんは、ワイヤラッピングをするのに必ず布線表を作る。何台でも全く同じように仕上げるためでもあるが、それ以上に、修正ができるようにするのに、ラッピングワイヤが、掛け違い、上と下に入ると、外さないといけない範囲が膨大になる。これを防ぐために、配線の順序をすべて計算し尽くしていたのである。プリント基板を設計したときも、職人さんは、この修正と電源の強化に細心の注意を払っていた。おかげで、この方の実装設計した装置は、いつも、かならず一発で動作した。

    これも主な応用は、回路シミュレーションであったが、より汎用性が高まったので、故障シミュレーション(LSIの故障検証パターンの網羅率検証)などにも利用された。
  12. 応用として、日本原子力研究所のJT-60という核融合シミュレータのシミュレータを並列化した。MHD型のsimulatorの並列化を私が担当し、先輩が、粒子型のモンテカルロシミュレータを担当した。コードのチューニング解析手法を理解するとともに、数値シミュレーションにおける、陰解法、陽解法の位置づけ等を学んだ。
  13. 並列マシン開発を通して、当時のRISCプロセッサの機能が不十分であることがわかり、並列向けCPUの提案を始めた。具体的には、以下などである。
    1. cache一貫性が取れない
    2. 同期命令など通信命令が不十分で、かつデバッグ環境もない
    3. 浮動小数点性能が足らない
    4. メモリ回りの性能が重要であり、コア内部にとりこんで最適化したい
  14. MITへの海外留学が決まっていたが、MIPS社との4命令同時発効型Out Of Order RISCプロセッサR10000共同開発・汎用機への展開・ゆくゆくは汎用機向けマイクロプロセッサの自社生産の話が持ち上がり、私は後者を取った。現場でCPUを作って、社のコンピュータをリードしたかった。動作速度も200MHzと、それ以前のR4000の50MHzとから格段に高速化したものをめざしていた。この作業まではCPU設計の素人だったが、LSI技術、検証、論理設計、回路設計などを習得できた。赴任2年後に、R10000は完成した。が、社は汎用機への利用を断念。技術はHP社から導入することに方向転換。理由は、ビジネスソフトウェアの開発力をHPから導入したかっためと聞いている。また、Pentium ProもR10000とほぼ同時に発表されRISCがCISCより性能が優れるという神話も崩壊した。SGIも当時までグラフィックスで利益を独占していたが、優秀な技術者たちが、ATIやNvidiaなどに流出し、安いPCで同じような機能がでるようになり、ビジネス的にも敗退していった。日本の判断は、先をみていたともいえる。
  15. 私も帰任予定であったが、事業部で、R10000を用いたWork Stationの検証支援の話が持ち上がった。それならば、MIPS社の環境で統合検証をしたほうが、効率が良いので、それを提案。当時MIPS社の環境はnewtと言う独自言語で書かれていた。日本側の環境は、社の独自言語である。別々なsimulatorを繋ぐのもよいが、性能がでないし、大体、MIPS社の優れた、設計検証環境がつかえない。そこで、独自言語をnewtに変換するコンバータをperl/perl byaccを用いて、1ヶ月ぐらいで作り、デモをして、米国に残留することになった。その後、3-4ヶ月かけて完成度を上げた。
  16. 2つのマシンのRTLコードを検証したが、日本側で検証完了を意味するClean File (日本側では、R10000の仕様書から起こした疑似CPUを利用して検証)から、それぞれ10個近くのバグを検出し、大成功と言われた。当時部長だった方は、社の常務にまで出世され退職されており、私の提案の筋の良さを見抜き、力を貸してただけの方だったと思う。出荷用にバグのあるCPUにFIBという修正を施し、LSIテスタでチェックして、日本に輸出するという作業も行った。結構、いろいろやった。また、当時はアルゴアのinformation highwayが花盛りであり、SGIのマシンの開発支援もやった。とにかくSGIはopenな会社でいろいろ見せてくれた。
    また、日本から来た上司がCPUの値段交渉するのも拝見した。交渉が上手く、とにかくスゴ腕であった。この方のおかげで弊社は相当利益を上げたと聞いたし、この方は相当に出世をされ、引退されている。先の方も含めて、技術が見抜けて、交渉もできる。これが大事だと強く感じた。
  17. 一方、別な会社から来られた部長クラスの方。技術は既に分からなくなり、マネージメントも自社以外では通用しない。とりあえずと技術を担当していたが、足手まといになっていて、若手がいつも陰口をいっていた。「日本に戻れば偉いんだけれどね。。」、こうは成りたくないと思った。
  18. SGIは、R10000を用いてOriginという並列マシンを開発したが、その設計の斬新さには舌をまいた。CPUのNorth bridgeと、south bridgeやnetworkの間が virtual channelを用いたパケット交換型のworm holeのnetworkでつながっているのである。そして、Distributed Shared memoryを構成していた。最大700ノード近い構成だったであろうか。
  19. その後、MIPSでR12000、さらに後継、また後継の論理検証を担当。R12000以降は全てキャンセルされた。HPがVILWのスゴイプロセッサを開発中だとの噂にも翻弄された。後に立ち上がらなかったItaniumである。しぶとくPA8000系やPowerシリーズを開発し続けたHPやIBMがしばらくはビジネス的にも成功したと思う。曖昧な情報に翻弄されることによる失敗例である。
    このキャンセルに関して、MIPS社内では、一般社員や我々強力社員まで巻き込んで、半年ぐらい徹底的に反省会をやった。これが、米国先端業界の強さであると強く感じた。SGIは5年前には、クリントン大統領が訪問し、株価が22ドル。その後50ドル近くまであがり、日の出の勢いだったが、キーパーソンのJim Clark http://bit.ly/Jfug3y  をNetscapeに流出したり、衰退していった。
  20. 米国に残る気もあった。現に、技術者を大事にする米国企業に残った技術者は多かった。
    が、日本の研究所で、投機マルチスレッドを用いた、先進プロセッサを開発するということになり、それが魅力的であったので、残りたがっていた家族を説得し、日本に戻った。
  21. 投機マルチスレッドプロセッサでは、全くなにも設計環境がないところに環境を構築した。言語のデザインルール、設計ツール等、MIPS/SGIの経験をもとに、最新と思われる環境を構築した。設計環境は、学会の招待講演等でも何度も講演した。
    また自分も、論理設計をしたかったので、メモリコントローラと内蔵PCIコントローラを設計した。以前、考えていた。CPU内部にメモリコントローラなどを内蔵して、最適制御をするということの実現である。当時は、IntelにもAMDにもメモリコントローラを内蔵したCPUはなかった。また、ARMもコアはAPB/AHBで切れており、メモリコントローラは別設計が標準であった。
  22. 初代試作はISSCCで発表したが、いろいろ反省点があった。なによりもソフトウェア(OS, アプリ, コンパイラ)へのしわ寄せが多すぎた。新人が、それを解決する良い提案をした。MIPS/.SGIでの知見により、少数精鋭チームを作った。が、これがうまくいかない。後輩が優秀すぎて、先輩を追い抜いたり、リーダの私と議論が激しくなったりすると、チームがまとまらない。あとから、考えたが、日本に、米国式を、そのままいれても、なじまないのである。
  23. 結果、非常に良いプロセッサができた。が、事業化したかったので、研究は一切口外せずに、某有力メーカと技術ライセンスを内密に交渉した。
  24. 同時に、そのメーカは、並列CPUを作りたがっていたので、5年近くにわたり、並列技術を提供した。契約交渉にも立ち会った。当時交渉していた人は、その社の社長になって、引退した。そうほう、良く訪問しあった。
  25. そのメーカが作った初代並列CPUを、携帯や自動車大手に売り込んだ。最初は、非常に興味をもってもらえたのだが、いろいろあって立ち上がっていない。弊社側の体制作りに失敗したのが主原因だと思う。日本の大企業は、新たなことに対して、日本側を動かすのがとても難しい。技術者がそれで疲弊してしまう。
  26. その後、部長になり、LSI設計、デバイス等を観た。が、部長は事務屋で、雑用のお化け。適当にやらないと大変なことになることがよく分かった。それを全部こなそうとしたのか、体もこわした。今から思うと、細かすぎる上司のいうことを真に受けたのがいけなかった。やるべきことを絞りこんでおき、それを達成するためには、ほかのことは適当で良いのである。
  27. Local  Areaネットワーク装置をやっている研究部が、新アイディアのCPUを開発したいということになり、そちらに移動した。これは結局立ち上がらなかったが、NIC(Network Interface Card)が面白いことが分かった。独自規格のCPUがなかなか受け入れられない、今、これは、一番面白く、売り物になる部品かもしれない。なにしろ、昨今高速化した、FPGAを用いれば、FPGAで作れるのである。
  28. その後network研究でStanford大から新技術を導入し、Stanfordと懇意になった。
  29. そこで、立ち上げた、SEDCL (Stanford Data Center Research Laboratories) のRAMCloud http://bit.ly/J3eBit が今の研究テーマである。そのリーダがJohn Ousterhout教授 http://bit.ly/Jfwct9 。大学時代、分散OS研究の対抗馬 UCBのSpriteの研究をされていた方。私より5歳ほど年上の先生である。ここで入社当時にやったrpcがまた登場している。
    VMwareの創業者Mendel Rosemblum准教授 http://bit.ly/Jfwf87 も彼の教え子であり、いつもmeetingに来られている。他にもCISCO CTOやSAP、欧州の大学などが興味を持っている。
    ながらくHardware設計をやってきたので、C++やgitを用いた設計は最初は戸惑ったが、もう大分習得した。が、PhD学生の方が詳しく、英語も下手(海外派遣者が多いStanfordの中でなぜか、ウチのチームだけ、私以外は全員nativeなのである。一人インド人がいるが。。) なので、素人扱いされるのは、最初は戸惑う。が、そのほうが気持が若くなって、発想も若者の柔軟さに戻れて良い。
実は、日本から米国に来る日本人駐在者は、英語が相当上手くても、やはりnon nativeなので軽くあしらわれる。それがイヤで日本に戻る人が多いらしい。女性の場合は、語学の才能がある人も多いし、そういうところは、極めて適応力があるらしい。

コミュニケーション能力の高さと、適応力という点では、マネージャや幹部は女性のほうがよいと思う。議員も同じかもしれない。

昔はPCを自作したものである

ソフトだけ書いていると、分からない面白さもある。ブラックボックスはないほうが面白い。自作してみることをお勧めする。

PC8001を自作する)
往年の名機、PC8001はFPGAで作れる。メモリも含めて全部FPGA一個に入る。PC8001のN Basicの画面が懐かしい。


多分、今はFPGAの容量も大きいから、PC9801も作れるかもしれない。640kBあるメモリは外だしにしないとならないかもしれないが、この程度なら、SRAMでも入る。

FDD (1.44MB) は、SDカード(2011年時点で最大32GB) で十分おつりがくる。

昔はPCを自作したものである)
私は、大学の教養時代に寮に入っていて、MC6809でパソコンを作った。完全フルスクラッチから。

コレを含めて、私は、子供の頃みた大型コンピュータを自分で作って家に置きたいという夢があった。趣味が大学の研究に成り、会社の仕事になって、かなった。大金や地位や名声を得たわけでもないが、こういう、人生も良いと思う。以下に書いた。


2012年5月20日日曜日: 知識は仕事を通して得る

video cardだけは、MB2114 (SRAM)を利用したキットをつかったが、あとは、DRAMから全部ユニバーサル基板に、ラッピングワイヤを半田付けして作った。耐熱被服のラッピングワイヤが、細くて取り扱いもしやすくて便利であった。ラックにカードを入れるたしか44ピンのソケットで作った。
  1. BIOSも全部自作。ノートにアセンブラを書いて、手でバイナリに変換して、最初は、dip switchでboot loaderをいれる。そして、CMOSにBIOSを記憶。
  2. DRAMコントローラも、全て自作。確か、アドレスカウンタだけ作って、割り込みを使って、CPUのDRAMアクセスと調停した。
  3. PROM writerも自作。PROM writerコードを書いてPROMを書き込み。イレーサも、紫外の蛍光灯で自作。
  4. keyboardもソフトウェアスキャン。ジャンクで買ってきた、リードスイッチを使った、ミニコンのキーボードを流用。
  5. アセンブラ、ディスアセンブラを自作。
  6. FDDを買ってきて、FDDのコードも自作。NECのFDCは、レジスタがメモリマップでなくプログラムが面倒だったので、富士通のチップを使用。  (当時から、NECのチップはセンスが無かった。マニュアルも大変読みにくかった)
  7. 富士通FM7のBios解析本がでていたので、BIOSをemulateするコードを作成。
  8.  FM7はgraphic OSが2nd プロセッサ(MC6809)にあった。これは、 single coreでemulate。MC6809は、マルチプロセッサも作れたので、設計図も書いたがこれは断念。
  9. 友達にFM7のF-BasicをFDDに焼いてもらって、これをdownload
  10.  F-Basicで信長の野望(これも違法コピー。当時は、Basicで書かれていた)やった。途中から飽きて、チートしまくった。basicなので大変簡単であった。

てな具合。会社に入社して実家においておいたら、母に捨てられた。高校時代バイトで買った大事なオシロスコープとか自作した可変電圧の一定電圧電源とかも、全部捨てられてしまって、非常に残念である。

日本の教育は早々に改革すべきである

日本経済の停滞の根源は、教育にある。日本は良いところもあるが、このままでは、変化の激しい世界状況についてはいけない。

一番いけないのが、老人や既得権益を保護するために、若者から活気を奪っていることである。

以下に関しては、要点を本文にまとめてある。が参考までにリファレンスとして書いておく。
  1. Facebook、Googleなど活気のある企業はすべて若者文化である。
    2012年5月5日土曜日: Facebookの社風: 若者文化
  2. 以下のような甘えも大問題である。
    2012年4月7日土曜日: 終身雇用の生んだ甘え
  3. 大企業になっても、多くの産業では良いことはなにもないのに、未だに政府も、企業合併ばかりを考えている。今や米国IT業界の先端は、スモール and クイックである。
    2012年2月1日水曜日: 大企業病と恐竜との符合 - 哺乳類,昆虫型企業へ
  4. リーダシップも相当に勘違いしているように思う。
    2012年2月2日木曜日: リーダの条件
  5. 議論のやり方も間違っている人が多い。新たな解を求めていく、これからの変化の激しい時代に、これが、できないのは致命的。
    2012年1月18日水曜日: あるべき議論のやり方
  6. 大学教育者も、遅れている。
    2011年12月31日土曜日: 本当の教育者、本当のプロとは
  7. 東大の入試改革ももっと徹底すべきである。
    2012年1月25日水曜日: 大学の秋入学 - もっと大胆に改革したらどうか
  8. ノーベル賞偏重もおかしい。
    2012年1月12日木曜日: ノーベル賞は所詮- 理学者救済の賞と考えるべき
  9. ビジネスに関しても、既得権重視で乗り遅れる。何が強みか理解していない。見直しもない。
    2012年5月1日火曜日: インターネット時代で勝つチャンスだ
  10. 競争力として一番大切なのは、ハコモノではなく、情報である。私立大学であるStanford大と日本の大学の間でも圧倒的な差がある。

    2012年5月15日火曜日: Stanford大学の充実した図書館

  11. 私立大学でも、米国の大学は寄付によって膨大な資金を集め、正のループを回している。Stanford大は、TCOという5年のファンド(企業や卒業生からの寄付金ファンドの一つ) を$6.2B (78円換算で4,800億円)に増大する。一年あたり、960億円になる。日本の国立大学助成金を86校で平均に分けると、一校あたり年間186億円にしかすぎない。民間活力で、ここまでできるのである。

    2012年5月4日金曜日: 官か民か - 中国化する世界

以下に教育問題を整理しておく。ずるずる書いても読みにくいので、I. 概要 II. 分析 III.補足資料 の3部構成にした。

コメント等あれば是非頂きたい。

教育改革に関する提案)
タイトル: バランスのとれた人間の育成 rev1.02 2012/5/19

I. 概要:
1. 演繹と帰納的教育のバランス
a, 演繹的学習: 学力、知識
b. 帰納的学習: 想像力、洞察力、社会適応能

a. 演繹的学習(規則を学んで応用。東洋的: インド、中国、韓国、日本) - 効率的、広い教養層の育成
b. 帰納的学習(実例から規則を導く。西洋的: 欧米) - 非効率、実社会問題への対応力、多くの脱落者を生む

- 米国の現代の産業 - 帰納的教育に成功した一部の超エリートと、演繹的教育をうけた移民(インド、中国)たちのwhite coloerのコンビネーション(Intel, Apple等)によって成功している。
ないしは、渾然一体となったハッカー集団: Google, Facebook

2. 良き社会人の教育 (家庭教育、初等教育が不十分である以上。大学教育で是正しないと、問題の再循環が発生する)

- 人を思いやる心、マナー、自己責任、義務
- 違い(障害者、弱者、かわりもの) に対する寛容さ
- 先端企業は、若者の感性とリスクを取る姿勢で躍進している。既得権益にしがみつく老人や負け組を保護しても産業は弱体化する。若者にこそ希望とチャンスを与えるべきであり、体制に迎合する老人化した若者を育てては成らない。

3. 教育の低コスト化、ロングテールへの普及、グローバル化
- 大学は研究が最終目的ではなく、研究を通して人を育てるところという意識が必要

II. 分析
1a. 学力、知識 - インド、中国、韓国、日本が得意 - が日本の地位が低下
1.1. 英語力はずっと未達
1.2. 長文読解力の低下
1.3. 近代日本史、世界史、経営論の必修化
1.4 意見を言うための能力: 論理的文章の構築力、端的に明確に、プレゼン力
- 理系・文系というステレオタイプの弊害 - 境界領域こそが重要
- まるで日本ならびに世界情勢・文化・経済を理解していない幹部ビジネスマン
- nativeの語学力に追いつくには大変な努力が必要。単語や文法よりも言葉の概念の差、論理的文章を書く能力の方が重要。- 言葉は通訳でも何とかなるが、最も重要なのは、異文化を理解する能力。日本の常識は世界の非常識ということがきわめて多いが、単一文化に浸り、頭が固いと、それすらも気づかない。若いときからたたき込むのが良い。 

1b. 想像力、洞察力 - 欧米が得意, forbsの億万長者をみても欧米人ばかり。未知の問題を解く能力
1b.1 間違いを恐れない、軌道修正する勇気
1b.2. 情報収集能力、 コミュニケーション能力(現場から情報を引き出す力)
1b.3 議論する能力、反対意見から答えを導き出す能力、2元論からの脱却
1b.4 洞察力 - 権威や実績ではなく、中身を見抜く力。今流行の仕事ではなく、
将来を支える仕事を見抜く。
1b.6 楽しく学ぶ、遊びながら学ぶ、時間を上手に使う、集中力

- 若く柔軟な頭で、いろいろ経験し、失敗することこそが重要。失敗を通して成長する。
過保護よりは、放任の方がよい。先端ベンチャーではどこでも言われている。
- internetやwebがあるのに、直感でのコメントがきわめて多い。
自分で調べて、referenceを書く態度を。自分で実験してみる、計算してみるのも重要
- 日本人はすぐにステレオタイプにはめやすく、権威や固定概念に縛られやすい。 論理的思考が弱く、変化の激しい時代に対応できない。 例) 技術、マネージメント、ビジネスは視点や必要なスキルが違う。 出世ということで相変わらずひとくくりにしている思考停止。
- 世界には全く違った文化があることが、理解できない。 外にでて、肌で感じることこそが、国際化。
- 前提とした仮設が間違っていると、全ての問題解決は不完全になる。
- 米国の教育は、突出した子を伸ばすと同時に、ヘタでもやる気のある子には寛容
- 巷に氾濫する安易なHow To本で満足しないで、現場から本質を学ぶ。
   - だれも気づいていないことにこそ、イノベーションがある。
- 完全な技術は存在せず、前提温故知新で繰り返す事も多い。トレンドの変遷を鋭く見抜き
軌道修正する必要がある。新アイディアだけが革新ではない。<- アカデミズムの多くにおける思考停止。

2. 人間性の確立
2.1 時間管理、健康管理などの自己管理能力、家庭や社会と仕事との両立
2.2 確固たる信念の確立 - 信念を貫く強さと他人に対する寛容。しぶとさと変わり身。
自分に厳しく、他人に優しく
2.3 マナー、相手の身になって考える。 (弱者(障害者、子供、老人、女性) への配慮
2.4 小さな集団の論理から、大きな集団の論理へ
放っておくと、家族、会社など小さな集団の利害を優先する。
国益、新産業など大きな利害を優先しないと、競争には勝っていけない。
3.5平等から公平へ: 平等は差別を伴う。入社時条件、年齢、性別、人種、
信条など。能力に応じた活躍ができる社会を。
ベンチャーが伸びる余地のある流動性を。

- 責任と義務。特に自己責任で動くこと
- よりどころになる自信をつけることが、他人への寛容さにつながる
- けじめ。余暇、遊びから生まれるクリエイティビティ。時間管理能力と集中力。
- 自分の将来を自分で設計し、計画的に自己研鑽する
- 小さい頃から男女の交流を通して、養われる西洋人の人間性と男女隔離する教育との差
- たんなる無責任にすぎないハラキリ文化からの離脱
- 物の見方、怒らない技術。怒った時点で論理的思考は停滞し、交渉に破れる。(戦略として怒ってみせるのは有りであるが。)所詮他人は変えられない、変われるのは自分である。
-「羮に懲りて膾を吹く」のが日本らしさのような気がする。懲りてはいけないところと、反省しないとならないところの、さじ加減がわからなくなっている。自浄能力がなく、違法行為に至ってから、修正することで、産業の発展が遅れることも多い。- 物事をみて喜ぶのも悲しむのも評価する自分がいるからであり、一人称的に決まる。過去は変えられない、未来は変えられる。
- 他人に対して干渉すべきでない、個性の尊重の理解。人格に関するコメントの危険さと、引き起こす議論の無益さ。

3. 教育の低コスト化、ロングテールへの普及、グローバル化
3.1. オンライン大学 - 教育コストをさげるために
3.2. これからのビジネス構築のやりかた - 技術からビジネス設計へ

III. 補足資料
1に関して
- 日本は初等中等教育は大変素晴らしかった。一方、高等教育・大学教育は欧米に比べて大分劣る。

知識量はアジアではどこでも非常に多いが、クリエイティビティとなると欧米には全くかなわない。Forbsにある世界の億万長者番付 http://onforb.es/JWCFoQ でも、初等教育に優れているはずのアジア人はほとんどいない。http://bit.ly/JmZvE0 に書いた、遊びの要素、楽しむ要素が欠如しているのが一番大きい。また、新聞王Harst http://bit.ly/yEXMKj に書いたような信念と異分野への洞察力も欠如している。
本来、ゆとり教育は、この育成に目的があったのではないかと思う。進め方がまずかったので、失敗して、もはやしばらくは、試みられないと思うと残念である。
(すくなくとも、失敗の反省だけはすべきである。)

-- そこまでヒドイの? ケア・テーカーと呼ばれている日本人支社長たち http://nkbp.jp/JfjLxd (これでは、ビジネスで世界に勝てるはずがない。 )以下抜粋。
古い米国人の友人が、日本の大手メーカー米国本社に幹部として転職した。彼の日本人支社長の評価は、ケア・テーカー(Care Taker)。直接的な訳語は、介護ワーカーだがニュアンスとしては、「お手伝いさん」といった感じであろうか。ビジネスパーソンを表する言葉としては、相当にネガティブである。
彼らは君臨しサインをして、日本人同士でつるんで遊び、ロングバケーションを楽しんで帰る。ディナーの話題はタイガーウッズか日本人メジャーリーガーに関することくらい。自国の歴史や文化を正確かつ興味深く説明できず、政治や国際問題について語れないビジネスエクゼクティブなんて、日本以外の先進国では考えられないぞ。この間の話題は原発問題だったが、我々の方がディテールを含め良く理解していたのは、最早ブラックジョークの域だ
重要なのは現代日本の政治経済や社会、それから明治維新以降の近代史であろう。平安や江戸時代の話は、ファンタジーや教養としての意味が有るが、必須科目であるとは思わない。多様性の中で、近代・現代日本の政治経済や社会を語っていくためには、それと世界を対比して行くことが望ましい。アジアや欧米の近代史に日本を対比して語らうことが出来るようになれば、ある程度の評価を得ることが出来る。

- 日本では演繹的な教育を効率化するために、先生を敬えという。
逆に米国では、先生でも上司でもタメ口が普通なので、徹底的に真理に向かって議論をする。クリエイティビティの差はここからも出てくる。答えがあるものの解き方を教えてばかりいると、社会でも一つの答えがあると思ってしまう。軌道修正ができない人が育つ。また、昨今の日本のように、2元論がはびこる。
実際の社会では、正しい答えなどなく、状況に応じて、うまくいくというやり方しか存在しない。妥協・発見・軌道修正が重要になってくる。
ただし、欧米では帰納的教育ばかりやっているので、落ちこぼれが増える。単純な問題解決には、演繹的名知識詰め込みで十分である。米国の成功は、クリエイティブで突出した米国人マネージャと経営者と、優秀なインド人・中国人移民の組み合わせである。IntelにしてもAppleにしてもこの構造であるhttp://bit.ly/uAdBaY に書いた。
日本がこれから目指すべき教育は、演繹的な教育で得られる知識と、帰納的な教育による問題解決能力の両立。個人の受け入れ能力に応じ、この2つをバランスよく組み込むことである。

- 米国でも大学によって差はあるが、日本だとごく一部の大学しか学生がまじめに勉強しないのに対して、米国だと大学の名前よりは実をとる傾向がある。

- iPS細胞の研究で世界的な権威である、京大の山中先生へのインタビューをまとめた著書には以下のようにある。

米国には空港に必ずScientific Americanがある。
(補足: スーパにも必ずある。日本のNewtonも良い雑誌ですが、空港にもない。)
学会で米国に行ったときに、タクシーに乗ると、運転手さんが、
「どこへ行くんだと聞くので、学会だ」というと、「どんな学会だ?」と聞く。
「Stem Cell (幹細胞)の学会だ。」というと、またStem Cellの件で盛り上がる、とあった。人文科学にしろ、自然科学にしろ、科学というものに対する層の厚さ、向かい方が、
日本と米国では全く違う。一つには、やはり日本は、難しい事は、大人物に
お任せしましょう、とか、専門家にお任せしましょうという、甘えが浸透している。専門家も固定概念にどっぷりつかっていて権利志向で、「なにを素人が」という態度。
311後の記者会見のみならず、記者や政治家が、自分では全く勉強せずに、質問・回答するのが目立つているように感じる。
Facebookでのコメントでも、自分では全く調べずに、フィーリングでコメントしている。

- 勉強だけがすべてではない。西洋のエリートは、勉強以外に、公が認める一流なモノをもつ。これ(音楽、スポーツ、ボランティア活動)等がないと、奨学金はもらえない。米国の高校は、そのために、中学校よりも授業の終わる時間が早い。

- 中国のTiger Mother : 幼児のころから、いやがる子供に、なかば暴力的に
習い事(楽器、スポーツ)などをさせる。
一流になってはじめて、本当の楽しさがわかる。と習った子供達の言。
参考: アメリカの「タイガーマザー」論争は日本の教育論議の参考になるのか?


- http://bit.ly/yiXqy2 が示唆に富む。生徒の「賢さ」をほめることの問題は、
教育というものの心理学的なリアリティを誤った形で示すことにある。
それは、「間違いから学ぶ」という最も有益な学習活動を避けさせてしまう。
間違いをおかすことで生じる不愉快な反応を経験しない限り、われわれの
脳が既存のモデルを修正することはない。いつまでも同じ間違いをおかし、
自信を傷つけないために、自らを成長させる機会を逃し続けるのだ。
日本の企業・政府が失敗を隠蔽し、反省しないことが多いのは、この教育の
間違いと、ハラキリ=辞任することが問題解決である。という文化に根ざしている。

- 情報リテラシの向上
http://bit.ly/JF86ZN 虚構新聞の騒動では、今の日本の読む側の情報リテラシの低さが露呈している。タイトルに明確に虚構とかいてあるのにだまされるのは、あまりに低レベル。怒るほうが、どうかしている。世の中では、デマや、振り込めサギ、カルト、などは真実の格好をしてやってくる。この程度のジョークを判断できないようなリテラシの低さこそが問題であり、対策せよは、情報を受ける側に対してこそ言うべきである。自己責任がなく、他人に責任を押しつける体質の弊害を感じる。

- Stanford大では、女性のcomputer science(CS)の学生を増やせという運動が、女性の教員と学生を中心に始まってる。(She++と呼ばれる: http://bit.ly/IjOHtW )
全米の大学では女性のほうが大学性に若干多いのにCSでは女性は18%にとどまる。
AppleやGoogle等の企業でも女性限定で採用し始めている。
Facebookは、女性の比率も33%と、ハイテク企業の平均25%よりも高い。
単に女性が多いことがよいのではなく、女性らしさを発揮してもらいたい。ところが日本だと女性を受け入れる体制も未完成。女性というよりも、男性化した能力を持つ女性になることが優先される。


- 突出した子を伸ばすと同時に、ヘタでもやる気のある子には寛容。
シリコンバレーの公立高校では、音楽の授業で、弦だけのオケが2セットと、ブラス楽団が3つできている。この精鋭によって、フルオーケストラや、マーチングバンドがある。
日本では、音大でも、やっとオケ一つだとか。
別の方はゴルフの腕がプロ級で、試合に大学のスカウトの方が何人か来て、奨学金を得て、UCB(バークレー校)に入学され、今、US Openの予選に行っているとか。
上手な子は、幼稚園、小学校から英才教育をうけており腕はプロ級。

そんな中、高校からバイオリンや楽器を始める子もいて、それでもオケでコンサートに出させてもらえるようで、ヘタでも許容度が極めて高い。そうして途中からでも上手くなる子がいる。音楽でも、仕事でも、勉強でもやりなおしが効くシステム、努力する人に報いるシステムがあることが素晴らしい。。

- 浮世絵にしても、日本画にしても、和食にしても、日本刀にしても、世界レベルの芸術が多くあるのに、ガイジンが理解するまで日本人には注目されない。
これも権威志向で中身を観ないためである。文化が欧米に比べ未熟である。
欧米には、良い芸術を肌で感じるための、無料の美術館が沢山あり、小学校時代から
それを見学し、説明をうけて、良いものに親しんでいる。学校でもプロ級の先生が、芸術の作り方を徹底して教えている。

2 に関して
- 先端企業は、若者の感性、リスクを取る姿勢、失敗の奨励、流動性で躍進している。http://bit.ly/KBmBsa にFacebookについてまとめた。

- 物の見方、怒らない技術。物事をみて喜ぶのも悲しむのも評価する自分がいるからであり、一人称的に決まる。過去は変えられない、未来は変えられる。怒らない技術 http://amzn.to/JFnKEH という本に、良くまとまっている。

- やっかみは、自分に対する自信のなさ。
住環境の違いもあるが、楽器や趣味の腕を披露する機会が沢山ある。ヘタでも絶賛してくれるので、みんな気分を良くして、練習に励む。
日本人だと、やっかみを受けそうで、演奏会とかじゃないと演奏しにくい。
日本は、聞いて論評する人は多いが、自分でやる人が少ない。楽器でも歌でも。。スポーツでも何でそうだが、自分でやってみたことがあるもののほうが、見たり聞いたりしたときの理解も、楽しさも全然違う。権威志向・頭でっかちになる要因がここにもある。

- ハラキリの問題: 分析、反省、対策をし、失敗の知見を残さずに辞任することこそ無責任として糾弾されるべきである。日本は死者にはむち打たないが、世界は死者を糾弾することもある。中国、韓国でもことわざは、(打落水狗 - 水におちた犬は叩け) http://bit.ly/IUFIxV であり、それが現実社会の厳しさである。
-  価値観がやたら一様なところ。それもよくよく考えると根拠がわからない。年齢序列にしてもしかり。今の、日本は弱ったメインバンクの代わりに、欧米の株式市場から資金調達しようとし、バランスシートばかりを気にしている。各社のIR(投資レポート)を欧米とIRと比べれば分かる。経営不調の分析が全く違う。これが技術力に立脚できない日本の弱さに繋がっている。

-「羮に懲りて膾を吹く」自浄能力がなく、違法行為に至ってから、修正し、極端から極端に走る
-- 著作権を無視した企業内の違法ソフト氾濫から、細かすぎるソフト管理。
-- 甘い情報管理から、個人情報保護に対応した、厳しすぎる情報管理
   -- いい加減なコスト管理から、米国会計基準準拠によるバランスシートの過度な重視
など枚挙にいとまがない。

3 に関して
参考) http://bit.ly/HRHNgt に4月にStanford大 Computer Forum Annual Meetingで聞いた関連講演がある。