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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2012年5月28日月曜日

HowよりWhatの勘違い。

日本の会社が、HowよりもWhatやWhyだと言うようになって久しい。
お客さんの価値を追求するために、どう作るかよりも、何が実現できるかということである。それは、ある意味、間違ってはいないし、新たな価値の提供こそが事業価値になる。

しかし、Howというものを勘違いしている。
Whatは、何を? だし、Whyは、ナゼ?
しかしHowの意味は遙かにひろい。これはHowは、副詞であり、形容詞や副詞を修飾するものすべてであるからである。あげてみよう。
  1. どれだけ苦労して作ったか?
  2. どう動いているか?
  3. 会社がどういう組織で運営されているか?
  4. どういう生産方式で作ったか?
  5. どういう販売形態をとっているか?
  6. どのように発展しうるか?
などなど。

では、これらは、すべて重要ではないのか。Noである。いくつか考えてみる。

1) どれだけ苦労して作ったか?
これは、成果主義では考慮されない。が、それでは誰も頑張らなくなる。イノベーションが成功する確率は10%以下と言われている。頑張って技術を作ってもほとんど失敗である。どれだけ苦労したかが、評価されなければ、だれも新技術などやらない。既存のものの改良に終始していると、そのうち破壊的技術に事業を全部奪われる。
一時、日本の会社幹部の愛読書となった、Clayton M. Christensen のイノベーションのジレンマ http://bit.ly/KcERMo でも、HDDなどいろいろな例が挙げられている。

また、苦労を評価しなければ、誰も勉強などしない。成果がでないからである。すると、当然、イノベーションなど生まれない。

60%の時間を改良技術に割いて、40%を勉強に割こうなどと殊勝なことはだれも考えない。成果主義なら、結果がでることに100%の時間を割いた方が徳だからである。

2) どう動いているか?
これも重要である。アルゴリズムを工夫して50行すっきりかかれたプログラムと200行のスパゲッティコード(非常に見通しの悪いプログラム) があったとしよう。お客さまにとっては、おそらくどちらも同じであろう。
しかし、改良したり、メンテしたりするときに、見通しが良く書かれているプログラムの方が、メンテしやすい。また、バグも出にくい。
コメントの数や、変数名の付け方、関数の使い方などのセンスも、将来の結果に関わってくる。

3) 会社がどういう組織で運営されているか?
これは書くまでも無い。5人月でできるものを、雑用がおおくて10人月でやるのと、雑用なしで5人月でやれるのと、コストが変わる。また同じ5人で1月でやろうとしたら、10人月かかる組織の社員は、疲れ切ってしまう。余裕が無ければアイディアもでてこない。会社への忠誠心もなくなる。

また、
に書いたような、長文が読めないような組織では、イノベーションも難しい。

4) どういう生産方法をとっているか?
これは2)と似ている。如何に安定供給できるか、コストダウンできるか。などである。
日本の某社のコンパクトデジカメをバラしてみると、とてもくみ上げられないような、はめ込みであり、ネジも極めて多い。海外の優良企業のものは、えてしてくみ上げが簡単であり、高い技術を有した作業員でなくてもできるようになっているものが多い。これでも、生産に関する制約がかなりかわる。

これは、

2012年1月20日金曜日: Howが苦手な日本人


にも書いた。

5) どのような販売形態をとっているか?
 これこそ、お客さんの価値に直結する。サポートは完全で、かゆいところに手が届くサービスなのか。必要な情報は開示されているのか。
単に量販店に丸投げなのと、きめ細やかなサポートをするのと、全く違う。

6) どのように発展しうるか?

に、Dropboxの例を書いた。今の製品だけで終わりでは無い、その先に夢が有り、お客さんに価値を提供し続けるプランがある。これはWhatといえばWhatであるが、こういう製品だ。というものとは違う。こういう夢があることで、社員も長期的に技術開発する、気合いが違ってくる。

まとめ)
製品の顧客価値のなかに、こういった要素も考慮していかないとならない。未来の価値もあるし、製造にまで持って行かないと分からない価値もある。それを事前に知るのが技術者であり、経営判断である。

そのためにはやはり、技術をしっかりと説明する。説明したものを効率良く理解する能力。書く能力、読む能力が必要になる。

つまり、

2012年5月28日月曜日:長文が読み書きできないのは致命的



ということになる。詳しくは上記のリンクをクリックして、中身をご覧ください。


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