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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2012年9月23日日曜日

悪いパワポの例

以下は、ある人が、おちゃらけで作った提案書作成の練習用のパワポ(パワーポイント資料)のようです。

http://portal.nifty.com/2010/02/21/b/ 「ペリーがパワポで提案書をもってきたら。」

日本の会社に多いパワポの特徴がでています。こういう提案書では欧米では見向きもされません。一枚だけ引用してコメントをすると。


  1. シナジーというのが何をさすのか分からない。いわゆるバスワード(詳しくは次節)
  2. ペリーの趣味など提案には関係無い。「つかみ」でいれるなら、もっと興味を引くものにすべき。ないしは、ペリーの家族や友達の写真をいれて、「ペリーって、こんなに人気があるのですよとか。。」
  3. 艦隊の推移のグラフは、何なのか。。乗員が多いことは艦隊が大きくなって強くなったということ。だから、何なのか、結論がない。
  4. 関係ない3つのことが、一つのシートに入っていて、主張が見えない。主張は1枚1つにすべき。
  5. タイトルは、「弊管体のご紹介」だが、中身をみれば、艦隊の紹介らしいことはわかる。それでは意味がない。このスライドで紹介したいテーマを一言でタイトルに持ってくるべきである。つまり、「強力なペリー艦隊があなたの政権を守ります」でしょう。。となると、このページの項目1,2は全く意味が無いものになります。
  6. タイトルにへりくだる意味があるのか。良く、日本で、xx会社殿とかyy会社様とか書いているが、会社名を敬語で呼ぶのと同じ空虚さを感じる。(そういうプレゼンに限って、相手に対して有用な提案がなかったり、聞き手が分かりやすいようにというような、本来あるべき配慮がされていないことが多い。)
つまり、以下のようなこと。
  1. ペリーの趣味・年齢・好きな色など、提案には関係がないものが入っている。
  2. バズワード ( http://bit.ly/R9Hktm )だらけで内容がない。
  3. 具体的な提案がない。
  4. 効果の説明が無い。
  5. 他との比較とか、アンケート等でのみ優位性を示している
  6. スライドに流れる主張点がないので、聞き手は、何を言いたいのかわからなくなる
これがおかしいことが分からない時点で失格という、踏み絵になります。実際、米国企業に勤めた方によれば、「こんなスライドを見せたら、1枚目をみただけで、もういいから帰れとなる。そういう例を何度も見たことがある。」とのことですし、私も、昨年こういう提案をシリコンバレーの一流企業に持って行った中間管理職が、門前払いされた例を見ています。門前払いされたとも気づかず何度も、コンタクトしてもらおうと、ストーカのようにつきまとっていたようです。

ただし、日本の方によると、「この手のスライドがないと、逆に門前払いされることもある。」らしく、日本の会社のトップには、この手のスライドの受けがよいというか、結構ガラパゴス状態なのかもしれないです。

Stanford大のProf. John Ousterhoutのプレゼン資料に対する考え方は、以下に書きました。こちらのほうがもっともだと思いませんか。。プレゼンというのは、とことんまで、聞き手に対する配慮の塊であるべきなのでしょう。

2011年12月31日土曜日:本当の教育者、本当のプロとは


欧米では、家庭で配慮の仕方、コミュニケーションのとり方をしつけとして学びます。以下に書きました。ですが、どうも日本ではそれが不足しています。だとすると、高校大学で教育するしかないと思います。

2012年9月9日日曜日:日本人からみた米国人風の勘違い



こんな例も)
通常、そういう提案になれているので、米国の企業が良いプレゼンを作って説明すると、ころっとだまされるようです。そうして、使い物にならない技術(正確に言うと、その企業はもう捨てようとしていて売り込む技術)に高い金を払った例をいくつか知っています。
あわれな日本企業は、使い物にならないのが分かった後、こう言うのですね。「自分達で検討するための、黒船としてお金をはらったのだ。無駄にはなっていない。。」

そういう反省で終わりにしているから、状況が改善しないのです。。

某日本企業では)
提案書は、wordとか、文書で書くものです。そうしないと、緻密な説明ができません。

この背景には、適切な長さの説明文が書けない・読めないという問題があるように思います。それはとんでもない業務の非効率を招きます。ポイントは2つ。

  1. 完結した文で考えないので、論理が完結しないで、抜けている。たとえば、結果で終わりで、原因解析や対策、その効果まで至らない。
  2. 読めないので、関係者全員に、いちいち説明に行かないとならない上に、忘れられると、何度でも説明に行くことになります。
以下に書きました。

2012年5月28日月曜日:長文が読み書きできないのは致命的



ところが、某日本企業では、資料をどんどんパワポ化しています。会議資料のみならず、提案も、顧客説明も。
挙げ句の果てには、「説明はビジュアルであるべきだ」とか言い出す始末で、何でも2軸のグラフにまとめよとか通達が出たりしました。

さすがにこれはまずいということで、最近は、提案書は文書でとなったようです。

会社はワンマンでないと回らない??

2012年9月6日木曜日: 家電と自動車の違い

に書いたが、変化の時代に対応するのは非常に難しい。自動車は急激な変化がなく生きながらえてきたが、ITや家電は優良企業ですら、調子が悪くなってきている。
ともすると、事なかれ主義の組織が、社長の足を引っ張って、改革をできなくする。社長ですら、絶対権限が発動できない。以下に書いた。


強い会社には創業者社長が目立つ)
トップが会社を改造できなくなったら、つまり雇われ社長になったら、その会社は、延命措置をしているだけで、もうだめだと言う人もいる。また、それができるのは、絶対権力を持ちうる起業者社長だけだと。

マイクロソフトの記事)
マイクロソフトがWindowsを本気で再創造したいなら、もう分社化した方がいい【連載:中島聡③】
という記事があったので考えてみた。確かにマイクロソフトの製品は、最近はぱっとしない。が、分社化では足らないように思う。以下に考察した。

IT業界では)
そういう点でもMicosoft が調子が良かったのはBill Gatesの時代 2000年に
Steve BallmerがCEOになって http://bit.ly/R9ElRV から、パットしない。そもそも、彼のプレゼンはぱっとしない。

Appleは1998年のSteve Jobsで復活 http://bit.ly/R9EGUI したのはご存じの通り。

1969年創業のSamsung http://bit.ly/R9CH2y は創業者の李健熙会長兼CEOが2008年に辞任したから今後は分からない。

SGI http://bit.ly/R9ClZT も ジムクラークがNetscapeに抜けてから段々怪しくなり、それ以外の創業者が抜けて急に怪しくなった。

Intelは、ほとんど創業者と同じ、Andy Grove http://bit.ly/R9ESDh が辞めてから、多角経営化して不調になったりしている、が、基本方針は彼が残していったとおりで、製品も絞り込んでいるので、会社としては依然強い。

NECは、中興の祖、小林宏治博士がその役だったのだろうか。。その後、関本氏を経てぱっとしない。
http://bit.ly/R9F31B 日本の首相と同じで、短命社長ばかりなので、長期的な施策も難しいであろう。

ルネサス)

に書いたが、合併をしたルネサスは、不調でまた資金投入。延命措置ばかりしているように思う。日産ゴーンみたいな、外圧だとか、絶対権力の社長が来ないとダメという話しも時々聞く。

調子の悪い大企業)
ガンバレガンバレといっていても、所詮任期が2-3年ではやれることも限られる。依然として苦労したご褒美旅行みたいな感じで、幹部が団体で見学旅行をやっていたりする。

2012年5月20日日曜日:日本の教育は早々に改革すべきである


の中盤に書いたように、外人からあきれられている、ケアテーカのような支社長も、残念ながら確かにいる。

ワンマン社長がビジョンを示すのが、全社一丸になる一番手っ取り早い方法である。それでないと、会社に寄生する人間がでてくる。自分が現役の間だけ、楽をして給料がもらえればよいのである。

1人でも怠けて楽をして給料を泥棒する人間がいると、必ずマネをする人間がでてくる。以下の様に、書いていたひとがいた。
  • 社員の20%は何も言わなくてもできる
  • あと20%は、どうやっても使えない
  • のこり60%は、どちらにもなり得る。
http://www.good-sp.jp/102g-tyui-6wari.html には、もちょっとマイルドに、下20%はサポート役に回ると能力を発揮するとあります。こういう人に仕事を増やさせたり、邪魔をさせたりしないように、うまくモチベートして、活躍してもらうのが、本当のコーチングだと思います。

つまり、放っておくと、この60%が、楽をしてサボる使えない人になる。それでは、会社は回らない。回すために全社一丸になる方法が必要で、これが、現場の草の根活動でできるかというと大変難しいであろう。

どういうやり方があるのか、皆で考えてみる時期だと思う。

iPhone5の分解レポート

iFixitがいち早くiPhone5を入手して、
http://www.ifixit.com/Teardown/iPhone-5-Teardown/10525 に
分解レポートのビデオを出しています。

ポイントは、
本体が8.6mm縦長になり、画面がフルHDアスペクト(16:9 1136x640ドット) になった。本体は、1.7mm薄くなり、20%軽くなった。A6 SoCはApple 初めてのiPhone用に設計したフルカスタムLSIこれで、CPUが1.5倍速くなり、とうとうDRAMが1GBになった、といっています。

BaseBandはQualcomm のMDM9516M。これが、LTE (4Gを実現するポイント)

従来のiPhone4までの修理性が10段階中2で、iPhone5の修理性は7だといっていますね。10より低いのは特殊ドライバが必要なため。

この組み立て分解性(修理性)の良さはポイントです。ネジ2つ外して、吸盤でひっつけるだけで、分解できる。従来48分掛かったディスプレイ交換が5分でできるといっています。

iPhone4を買って1年半ほどですが、iPhone5が欲しくなってきました。。。

ソニーとの比較)
ソニーのデジカメをばらしましたが、分解性が超悪かったです。

に書きました。それじゃ、製造人件費が下がらない。企業業績の調子の差の理由は、沢山の要因があるように思います。

大体このDSC-HX5、起動は遅いし、コントラストAFは迷うし。。。それは、また別途批評します。最近のお気に入りは、Casio Exilim EX-ZR20、これは起動は速いし、逆行でもフォーカスと露出はぴったり決まってほとんどミスショットがありません。レンズとか撮像素子を比較しますが、私にとっては、それよりも総合的なすりあわせの良さの点で、EX-ZR20に軍配ですね。

2012年9月22日土曜日

資金援助はどうあるべき? - ルネサス支援から

以下のような記事があったので、すこし掘り下げてみた。

「日の丸半導体」を堅持、ルネサス支援、異例の大連合、高コスト体質残る恐れ。 
2012/09/22 日本経済新聞 朝刊 2面 
 トヨタ自動車やパナソニックなど日本を代表する製造業が経営不振のルネサスエレクトロニクスに出資する方向で調整に入った。かつて世界を席巻した日本の半導体産業の中で残った数少ない企業を官民で支えようという動きだ。しかし顧客企業のニーズにこたえ、生産品目を増やしてきたことで高コスト体質に陥り、ルネサスは経営体力を奪われた経緯がある。大口ユーザーが株主に就くことで、経営再建が進まないリスクもある。(1面参照)東日本大震災でルネサスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)が被災した。操業停止でトヨタのほか日産自動車やホンダなど国内自動車メーカーの生産が一斉に止まった。燃費や走行性能を左右するエンジンユニットなどに組み込むマイコンの供給元が失われたためだ。各社はルネサス1社に依存していた反省から調達の分散化を進めているが、ルネサスだけに蓄積している技術やノウハウが多い。「一朝一夕に調達の分散化はできない」(国内大手幹部)かつて日本勢は半導体で世界を席巻。1980年代後半の世界シェアは8割に達した。しかし韓国や台湾勢の猛追で競争力を失い、再編や淘汰を強いられている。自動車や家電製品などの性能を左右する半導体をつくる日本勢はルネサスにほぼ限られた。官民による買収は「最後のとりで」を守ろうという動きだ。 しかし大口ユーザーによる支援は課題がある。自動車用マイコンで世界シェアトップでありながらルネサスは利益が上がらない体質に陥った。原因の一つは「各社が特注品を発注し、厳しい値下げ要請をしたため」(大手証券アナリスト)だ。米大手投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)がルネサスの経営権を握った場合、経営改善策として量産効果の見込める半導体の生産に特化する可能性がある。一方、大口ユーザーによる支援は経営不振の原因が残ったままになりかねない。マイコン以外にも高張力鋼板(ハイテン)や炭素繊維など、日本には世界で最先端の部材・素材を手掛けるメーカーは多い。こうした裾野の技術力が自動車や電機などの競争力を支えてきた。各分野で韓国勢や中国勢が実力を高めているのは、国内の部材・部品メーカーの買収や、へッドハンティングによる面もある。異例の企業連合によるルネサス支援は、技術流出に歯止めをかける試金石にもなる。
ルネサス官民で買収、革新機構・トヨタ・パナソニックなど、年内1000億円超出資。
2012/09/22 日本経済新聞 朝刊 1面。
 業績不振の半導体大手、ルネサスエレクトロニクスに対し、トヨタ自動車やパナソニックなど日本の製造業を代表する企業が、政府系ファンドの産業革新機構と組み、1000億円超を共同出資する方向で調整に入った。すでに交渉中の米投資ファンドへの対抗案をつくり、年内に過半数の株式取得を目指す。ルネサスは車や家電を制御するマイコンで世界首位。基幹部品の安定調達に向け、官民挙げて異例の支援体制を組む。(関連記事2面に)出資企業としては日産自動車やホンダ、キヤノン、ファナックなどの名前が挙がっている。自動車部品メーカーではトヨタ系のデンソー、ホンダ系のケーヒンのほか、世界大手の独ボッシュなど海外勢にも出資を求めている。第三者割当増資などにより、産業革新機構と合わせて1000億円超を出資し、ルネサスを共同買収する方針だ。現在、革新機構が中心になって出資案を策定中。10月中にもルネサス株主のNEC、日立製作所、三菱電機の3社や、三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行など主力取引行に正式提案する見通し。マイコンは車や家電製品、産業機械などに多く使われ、モーターなどの動きをきめ細かく制御するなど頭脳の役割を果たす。ルネサス製は長期間使っても性能が劣化せず、最先端品は他メーカーでの代替が難しい。
 ルネサスの再建策をめぐっては、米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が8月末、ルネサスへ約1000億円を出資する案を示した。
ただKKRが大胆な事業再編などに踏み切った場合、マイコンの安定調達に支障をきたす恐れもある。部品調達網の安定強化を目指すうえで、官民一体の支援の枠組みが必要と判断した。
ルネサスはデジタル家電などに搭載する高機能半導体のシステムLSI(大規模集積回路)が不振で、7期連続で赤字となっている。2013年3月期も1500億円の最終赤字を見込む。このため約5500人の早期退職募集や、国内19工場を売却・閉鎖により半減させる大規模なリストラに取り組んでいる。システムLSIは富士通、パナソニックと事業統合に向け交渉中だ。
株主の電機3社と主力取引行による約1000億円の融資でリストラ費用は手当てしたが、巨額損失の計上で自己資本が急減。債務超過となるのを避けるため、自己資本を手厚くする必要に迫られている。
金融機関はKKRによる支援をいったんは受け入れる方向だった。だが中長期的にみて国内製造業の競争力強化につながる今回の出資提案が望ましいと考えているもようだ。KKRはルネサス取締役の総退陣を求めているとされる。出資する条件として、金融機関や株主に追加融資などを要請していることも、KKRの支援を受け入れにくくしている。
ルネサスエレクトロニクス 日立製作所、三菱電機、NECのシステムLSI事業を統合して、2010年4月に発足した。自動車用マイコンでは世界シェアが約4割。12年3月期の連結売上高は前の期比22%減の8831億円、最終損益は626億円の赤字。3月末時点の従業員は4万2800人。
これを読んで最初に感じた疑問)
  1.  不振の原因を究明しないまま、資金援助しても、穴の開いたバケツに水を注ぐのと同じで、全くムダになると思います。
  2. 何度も資金援助を受け、日立と三菱が合併しルネサステクノロジになり、経営悪化して、それにNECエレが合流して、鳴り物入りでルネサスエレクトロニクスになっても改善していません。今回は、どう変わるのでしょうか。。
  3. 無いと困るから資金注入では、また、赤字になりそうです。挽回のメドがたったから、その資金を入れるのでないと。。。
  4. リストラをするのは、事業集中をして、戦略商品にかけるためであり、KKRが経営権を握るというのは単にルネを切り売りするつもりというより、経営改善をしようとしているのかもしれないのですが、それを避けて、経営陣温存のまま資金援助することが、どういう意味になるのか。。
分析)
対策としては、ちゃんとしたマーケッティング部門を作る必要があるでしょうね。そして、言いなりにならず提案型の商品作りをしなければ、価格はコントロールできないように思います。

大体、自分達がその商品の価値を知らなければ、値段は叩かれるだけでしょう。

今のルネサスのSoC(LSI) で、いいなりにならない製品がどれで、価格競争に陥る製品がどれだと言い切れる人は、ルネサスの中に何人いるのでしょうか。

一例) 
ルネサスエレクトロニクス)  ARM, MIPS, SH, Vシリーズ、RX、RL、78K など沢山あるマイコン。http://bit.ly/OP0iSd で、検索すると4600品種もでてきます。
組み合わせだとして、設計は多少減るでしょうが、それでは、半導体ラインの大量生産性のうまみは出ません。

Intel)一方、スマホ・タブレットが追い上げてきて、すこし焦ってはいるようなものの、今だ世界最大の生産規模と売り上げを誇るIntel。

http://intel.ly/OP0BfS によれば、Laptop, Desktop, Serverで、各6品種。多分その中の多くは、同じdieをボンディングオプションかfuseで切り替えているので、chip自体は全CPUで4品種もないと思います。

半導体というのはそうやってやる商売だと思います。元intelの方からも良くそういう話を聞きます。技術者は、言われたものを作ることができるが、どうやったら儲けを上げられるを考えるのは、一般的に非常に不得意だと。。

また、半導体ではなくIT分野で、調子の良いAppleと調子の悪いHP, パナソニックを比べると、調子の良いAppleは製品数が非常に少ないです。(以下に書きました) それだけ、オーバヘッドも少なく、大きな利益が上がると思います。ベンチャーは製品が少ないですが、大企業でも、自社が得意な分野を絞り込んで、少品種大量生産の時代だと思います。どの企業をみても金太郎あめ、オールマイティな大企業でよいのでしょうか。。

2011年11月13日日曜日:Appleの製品数はとても少ない


YKKの戦略もとても参考になります。これは以下の投稿の3番目に書きました。

2012年4月29日日曜日:  Asahi Web Ronzaの注目記事3本など。


Intelとルネサスの売り上げの比較)
http://bit.ly/SLjAci から表を引用します。ルネサスは世界7位です。ただし、Global Foundaryが、Nvidia, AMD,Qualcomというように分割されているので、これをファウンダリ(工場)で集積すると、順位が若干変わると思います。

弱いと言われる日本の半導体が上位6,7位に入っているのは、まだ捨てたモノではないと思いますが、一時あれだけ弱体化した、米国が、トップの多くを占めるまで回復したのには驚きます。


自動車会社が株主になる懸念)
国内企業が救済すると喜んでばかりいられないように思えます。

プリウスは200個以上もECU(プロセッサLSI)が搭載されているようです。その多くを無機能で安いASICにするなりして、品種と個数を減らす提案して、価値を中央の賢いECU(CPU)に集中して、中心的なECUの付加価値をあげるとか、頭を使うべきだと思います。
信頼度で金を取ろうとしても、相手のサイフは限られています。

ただし、集中≒製品機能集約・共通化、となると、今回の自動車業界とかの救済は最悪の一手に属する可能性があります。カスタマイズを要求し続ける顧客がご主人様になってしまいます。

まるでガラパゴス携帯が生まれたのを彷彿します。通信キャリア様がご主人様になり、端末メーカーに独自仕様を要求し、世界に売れない独自仕様・多品種・毎度専用設計の構図をつくりだしました。いつか来た道、ガラパゴスチップの出来上がりになりかねません。

マネージメント)
ちゃんとしたマネージメントでないと、仕事をしていない人を減らすことができるかどうか。。品種が多いまま、人を減らすと、仕事がきつくなるだけです。

本来あるべきマネージメントは、以下に書いたようなものなのではないのでしょうか。。

2012年9月6日木曜日: ピーターの法則



2012年9月20日木曜日

iOS6の脱獄

iPhone5が発売され、米国でも大変なブームになっている。Apple storeのまえで寝泊まりする人もnewsで報道されていた。ebayでは、1500ドル越えのプレミアがついているとか。
米国でのブームの要因の一つは、iPhone5でサポートされる4G(日本でいうLTE) への期待だろうがが、当面は、過負荷で4Gがつながりにくくなるのではとのこと。。

iOS6の脱獄)


すでに、iPhone4 ( A4  SoC:  http://bit.ly/SDjTFY 利用)までのiOS6の脱獄に対応した Redsn0w 0.9.15b1 が最終テストに入っている模様。
Absinthe Jailbreak: http://absinthejailbreak.org/ にあるが、元祖Dev TeamのMuscle Nurd の情報らしいので、間違いはなさそう。

iPhone 3GS以外は、紐付き脱獄 (tethered)である。つまりrebootすると使えなくなる。
したがって、iPhone3GS以外の人にとっては、まだ脱獄は時期尚早。

また、例によって、SoCが違うのでiPhone5どころかiPhone4S へも未対応、これらの対応はまだ時間がかかると思う。

Jailbreak Nation (JBN)  : http://www.jailbreaknation.com や
Gotta Be Mobile : http://bit.ly/SDh9s8 にも同じ事が書かれている。Gotta Be Mobileには、

iPhone4S, iPhone5の脱獄への期待)
SoCの版が進むとhardwareでの脱獄対策が強化される。

 iOS hackers teamed up to form the 2012 iOS Hacking “Dream Team”, made up of posixninja, pod2g, nikias andplanetbeing, と、2012年からこの3者によるドリームチームで取り組んでいるとあるが、それでも、いまだにA5プロセッサ( http://bit.ly/SDjFi2 : SoC)のiPhone4Sの脱獄に成功していない。これをみると、A6プロセッサのiPhone5の脱獄は相当先であろう。

TinyUmbrella)
なにはともあれ、将来のiOSの版をiOS6.0に戻すためにはiOS6.0のSHSHが必要になる。
http://thefirmwareumbrella.blogspot.com からTinyUmbrella をダウンロードして、手持ちのiOSデバイスのSHSHをAppleから取得して、保存しておくことをお勧めする。

一度、デバイスを登録しておけば、あとはデバイスを繋がなくてもSHSHの保存ができる。
ただし、iOSの新しい版がでるたびに、TinyUmbrellaはそのiOSに対応した新版がでるので、最新のTinyUmbrellaをインストールする必要がある。

SHSHに関する詳しい紹介は、


2011年5月21日土曜日:  TinyUmbrellaの紹介とiOS4.3.3のSHSHが保存できない課題


に書いた。

bashスクリプトの練習 - lrunコマンド

MacやLinuxは、bashやshが使えて、これとテキストレベルのツールを組み合わせると、便利名処理が簡単に作れる。

bashの練習がてら、以下のようなツールを作ってみたが便利に使えるので、報告する。。

コマンド lrun)
lrunという名前は、log + run という意味で付けた。
意味: logファイルを残しつつ、画面にも表示してコマンドを実行する。
基本はログファイルは、日付.log の名前になる。例えば2012/8/1に実行すれば、
カレントディレクトリの 20120801.log というファイルに書き出される。

コマンド引数)
lrun オプション コマンド列


オプションには以下が使える。
-d :  意味はdry run:   表示だけして、コマンド列を実行しない
-o:  意味はoverwrite: 通常はログファイルにアペンドだが、ログを消去してoverwriteする
-p 文字列 :  意味はprefix : ファイル名の日付の前に "文字列-"というプリフィックスを付ける
-s 文字列 : 意味はsuffix: ファイル名の日付とlogの間に "-文字列" という、サフィックスを付ける。
-P : 直前に使ったprefix を再利用して、ファイル名にprefixをつける。
-S : 直前に使ったsuffix を再利用して、ファイル名にsuffixをつける。

ソースコード) - たったこれだけ - 

#/bin/bash -f

fbody=`date +%Y%m%d`;
ldir=~/.scripts
pre=.lrun.prefix
suf=.lrun.suffix

while getopts dos:p:SP OPT
do
   case $OPT in
   "d") # Dryrun
      dry=1;;
   "o") # overwrite log
      ovw=1;;
   "p") #prefix
      echo $OPTARG > $pre
      fbody=$OPTARG-$fbody;; 
   "s") # suffix
      echo $OPTARG > $suf
      fbody=$fbody-$OPTARG;;
   "P") # reuse prefix
      fbody=`cat $pre`-$fbody;; 
   "S") # reuse suffix
      fbody=$fbody-`cat $suf`;;
   esac
done

fname="$fbody.log"
# shift options.
shift `expr $OPTIND - 1`

if [ $ovw ]; then
   red='>'
   msg="log is over-written to $fname ...."
else
   red='>>'
   msg="log is written to $fname ...."
fi

echo $msg
cmd="date +\"%n----Log: %c ----%n$*%n\" $red $fname; $* 2>&1 | tee -a $fname"

if [ $dry ]; then
   echo Dry run:  $cmd
else
   eval $cmd
fi

2012年9月18日火曜日

SoftbankとAUのiPhone5の差

ソフトバンクとAU(KDDI)のiPhone5の違いについて調べてみました。

AUはテザリング(ポケットWiFiルータ機能)搭載)
http://bit.ly/PnG84m に「AUのiPhone 5、テザリング対応で“実質価格”は0円~」とあります。テザリングとは、iPhoneをポケットWiFiルータ機能にする機能です。

ところが、通話中は、データ通信ができません。テザリングが切れてしまうどころか、通話中には、本体のデータ通信もできないようです。
これは、AUや米国Verizonの通信方式であるCDMA2000の仕様であり、テザリングとは関係ないようです。

一方、DoCoMo やソフトバンク、米国ではAT&TやT-mobileの通信方式であるW-CDMAは方式的に通信と通話を両立できる仕様になっているようです。

テザリング)

テザリング機能付きの携帯は、日本ではガラケーのころからあります。また、テザリング機能は米国のiPhone (AT&T, Verizonなど)では普通です。
また、脱獄して非公式アプリである、MyWi等を使えば昔から可能です(これは、本記事の下の方に説明をつけてあります。)。
とはいえ、日本iPhone公式に、はじめて搭載になったわけです。

ソフトバンクはテザリングは導入しない)
ソフトバンクも2012/9/20に、来年1月15日から、テザリング対応をすると発表しました。
http://s.nikkei.com/UqkoaR に記事があります。

以下は、それ以前の古い情報です。

http://bit.ly/PnGjfY では、「ソフトバンクモバイル宮川氏にLTEネットワークの現状と“テザリングなし”の真相を聞く」には、以下の様にテザリングを導入しない理由は「定額を維持するため」とあります。
 LTEのエリアでは、au版のiPhone 5には負けないと自信を見せる宮川氏だが、テザリングのサポートについては「もう少し落ち着くまでは勘弁してもらいたい」と話した。そこにはiPhoneの市場を初期から開拓してきたソフトバンクモバイルならではの悩みがあった。
 「現状では、上位4%くらいのユーザーが、ネットワークトラフィックの約50%を占有しているような状態です。ここでテザリングを解禁すると、もっと極端にトラフィックの利用が偏ることが予想されます。そうなると、使う人にはしっかりと利用料を払ってもらって、使わない人には低廉にサービスを提供するため、段階的に課金する、青天井の料金体系を導入せざるを得ません。KDDIのように、一定の容量制限を設けてテザリングを導入することは不可能ではありませんが、今はあえて制限なしの定額を提供したいと考えています」(宮川氏)
テザリングはできないソフトバンクモバイルのiPhone 5だが、au版とは異なる、W-CDMAならではの優位点もある。それが音声通信とパケット通信の同時利用が可能な点だ
トラフィックの理由は、むしろ定額制を諦める理由だと思います。現に、米国のAT&TとVerizonは定額を諦め、上限までの定額、追加は1GB/月単位で徴収にかえ、これに対して、唯一定額制を維持しているSprintが、「うちは上限はないんだよ」というキャンペーンを張っている状況です。定額を廃止するとお客が逃げるという思いがあると思いますが、それで大半の有料なお客さんのサービスが低下する。ある意味、優良なお客の払ったお金が、浪費するお客への投資にいくのは、嬉しいことか考えれば、上限がないことが嬉しいことなのか。。と思えてくるのでは。。

たとえば、米国AT&Tではテザリングが使えますが、もはや定額制ではなく、月、250MB、1GB、2GB、4GBなどのプランになっており、一番大容量のプランだけしか、テザリングは使えません。ただし、脱獄して脱獄アプリのMyFiをいれれば、どのプランでも使えます。以下に書きました。

2011年10月16日日曜日:


iPhoneをポケットWiFiルータにしよう


LTEはデータ通信と音声通話の間がトリッキー)LTE (ないしは4G http://bit.ly/PnI0Km -- 昔は3.9Gと言われていたのですが、米国の通信会社が4Gとインフレで呼んだため、いまは4Gになっています。DoCoMoのいうXi )での、音声通話とデータ通話の両立はトリッキーなことになっており、データ通信と通話の両立が可能な、SoftbankのiPhone5でも、トラブルがありそうな予感です。

http://vrge.co/Pz7R3D によれば、ソフトバンク向けであってもiPhone 5はLTEと3Gの同時通信はできないのですが、W-CDMAなら音声とデータ同時通信が可能なので、LTE使用中に通話する場合は、LTEから3Gに切り替える(フォールバック fallback :縮退運転)するようです。

データ通信のLTEから3Gへのフォールバックは沢山テストをするのでしょうが、どれくらいの信頼性にまで持って行けるのでしょうか。ということを考えると、Appleが公式にサポートしない中でiPhone 5をXiとFOMAで使うのはやっぱり難しいかも知れません。

SIM unlockされたiPhone5)
DoCoMoのXi (LTE) につながらないかも
http://rbmen.blogspot.jp/2012/09/simiphone-5xi3g.html  に、「

2012年9月21日金曜日

ドコモSIMを刺したiPhone 5、Xi(クロッシィ)を利用できず」という情報があります。

2012年9月15日土曜日

iPhone5が発売された、実はiPodが目玉

iPhone5)
http://www.cnet.com/iphone-5/ iPhone5が発表されました。予想どうりですが、4G LTE, A6 chip。。flashは64GBまで。小さなDocコネクタ。

Appleのサイト:http://bit.ly/QT4Ffv に、iOS6の紹介があります。

AUのiPhone5のLTE対応)
http://bit.ly/Ovtraz に、わかりやすい記事がある。KDDIの田中社長へのインタビューなので当然AUよりだが。
SBもAUのiPhone5も2.1GHz帯でLTE対応だが、AUの方が、当面対応が良いとのこと。当面LTEの国際ローミングはない。VerizonのiPhone5は、米国外キャリアに対してはSIM lockされない。など。。
AUが主力の800MHz帯でLTE対応しない理由は話せないとのこと。

実はiPod系が目玉だと思う)
http://bit.ly/PhZPdl  が、2万円の新iPod touch。
ストラップもつけられるし、極薄。これがたしかに一番お徳かも。。結局Appleは、intelと同じ、量販・低コスト化に載せてしまったので、キックバックのないiPodでも価格で有利に勝負をしてこれますね。

製品の集中化、少品種、大量販売、OSやアプリの統一化、これは日本メーカが見習うべきでしょう。とても簡単なことですが、ぶれないしっかりした経営でないと、実現は難しいでしょうね。

新iPod nano)
http://bit.ly/PhVxCM 12800円で小さくて、映画も見られ、BluttoothもついたiPod nanoも、とても魅力的ですね。
ここに述べられているのですが、iPod nanoはいつもデザイン戦略が違う。実験機なのかも。
それで大量に売れるのはスゴイですが、実際に売れる商品で、マーケットを探る・作る。
これは、かなり賢いかもしれません。

新Docコネクタ)
こういう製品を作りたいために、実績がある、30ピンコネクタを8ピンに変えた。。http://bit.ly/PhWcEa だけあり、ほぼ30ピンを信号が使い切っているが、これをスパッと絞り込んだようです。変換プラグは29ドルもするので、変換チップが入っているものだと思います。

MacのMini Displayコネクタもwindows系とはセンスが違う)
Laptop (note) PCに関して言えば、外部ディスプレイの接続にアナログDVIを使っている日本メーカと、同じ形状のコネクタにアダプタだけで、以下に全対応しています。
  1. アナログDVI,
  2. コンポ ジットビデオ
  3. ディジタルDVI (それも2x対応)
  4. HDMI
  5. Thunderbolt、
新しいものをどんどん追加し、過去にも全対応してくる Apple。http://bit.ly/U1VwWt 全然、センスが違います。

技術者がその違いが分からない時点で、製品の使い込みが足らず。価格競争をしているだけでは、Appleには勝てないと思います。

そもそも、魅力ある製品という以上に、冒頭に書いたようにAppleは低コスト化が戦略的なので、全く同じ機能の低コスト化をしただけでも、Appleには勝てないように思います。勝てるのは規模が大きいSamsungとかになるのだと思います。

http://bit.ly/PhZlEb にmini display portの仕様がでています。VESA標準だったようで、Appleが勝手に作ったのではなさそうです。最近のwindowsPCにも搭載が始まっているようです。http://bit.ly/PhZDuB が、Lenovoとか、日本メーカは、東芝しか書かれていませんが。。

とりあえずここまで)

意見は、合うところだけあえば良い - positive思考

良く、意見が合わなくて仲違いしたり、意見が合うまで議論しようとして時間の無駄担っているのを見る。特に日本で多い。

日本人だが、米国に渡り某厳しい米国企業で米国人をマネージメントされてきた方がおっしゃっていた。
意見は完全にあうはずがない。ある程度議論をして合わないところは、そういう物だと認め合って、合うところだけ合わせて行けば良い。。
まさにその通りである。 これを無理矢理合わせようとするのは、違いを認めないという、お互いの尊重( Respect) にも欠ける。それについては、以下にも書いた。

2012年9月9日日曜日:  日本人からみた米国人風の勘違い

上記には、日本人が欧米風だと思っていることの多くに見られる勘違いを取り上げた。その勘違いで欧米を真似ると、日本の美徳は失われ欧米の良い所にも学ぶことができずに、最低な文化になりかねない。。

 この方と議論して、結構、けんけんがくがくの議論になっても、「もう終わりにしましょう」となって、別段、気まずくなることはないと、私は感じている。こちらの方のほうが、ずいぶん先輩なのだが、私を尊重(respect)してくださっているからなのだと思う。
 日本だと年配が目下を(本当の意味で!!!)尊重するということは珍しいかも知れないが。。

従来、私は自分の意見を押しつけがちだったが、おかげで、少しずつ、変われているように思う。そういう教育をしているのと、していないので、結果は大きく変わってくる。
残念ながら、日本で普通に教育をうけると、なかなか、これはできない。

議論の成否は受け取り方で変わる)
例で示すと。

   意見をAからFで示すとする。無いところはそれに反対だとする。

Xさんの意見:     A  B   C
Yさんの意見:          B    D 
Zさんの意見:          B            E

これで、まずXさんとYさんがAについて議論したとする。結果、X, Yさんは
Xさんの意見:     A  B   C
Yさんの意見:     A  B    D
となる。つまりXさんの意見を認めた。

次にDについて議論したとする。これは折り合わなくて、

Xさんの意見:     A  B   C      E
Yさんの意見:          B            E

となるかもしれない。これが議論である。片方の意見を押しつけるのではなく、解決策をみつけるのである。はからずもZさんとYさんの意見が完全に一致したが。

それでいて、XさんとZさんが議論して、Zさんは、
Xさんの意見:     A  B   C      E
Yさんの意見:          B            E
Zさんの意見:     A   B            E

となったとしよう。Yさんが日本人の良くあるパターンの人なら、「Zさん、裏切ったな。。」となるかもしれない。

でもポジティブな考えの人なら、X, Y, Zの3人の間で、BとEが一致しているから、これをもう少し進めようということになり、前に進むことが出来る。

ポジティブとネガティブの見方の違い、議論の考え方の違いで全然結果が違ってくる。

実際には)
上記は誇張した例で有り、伺った方の経験では意見が合わないのは、お互いの意見の1%ぐらいの事で残り99%では意見や趣味が合うのが普通だとのこと。

意見の違いを面と向かって話した人とは誰よりも私を助けてくれる人になっている。ということである。私が思うに、お互いに尊重する気持ちがあれば、迎合することもなく、率直に意見を交わすことも出来るし、仲違いもしないのであろう。


議論してみて、合わなければ、それは尊重して、ほとんど合わない1%の議論を続けることは、お互いに無意味なことだと思う。

原発議論とか、日本では、おかしな議論は多い)
こういう考えがあるから、「あなたは原発賛成派なんですか、反対派なんですか?はっきりしてくださいなどと言われる。」

日本での原発議論は、技術的にも経済的にも不十分なので、賛成反対以前に議論するところが沢山ある。だから反対も賛成も断言できないし、時によっては、どちらにも似た主張になる。。。それが理解できないと議論などできないように思う。

これを含め、日本での原発議論を、その方は、「放射脳」と命名されていた。面白い。。心は以下の様なことだと思う。

  1. 技術に関して議論していない
  2. 感情で議論している
  3. 落としどころを探さない
  4. 反対のための反対
  5. 原発村という、仮想的な人の非難のための非難にとどまっている
  6. 解決策を見付けようとしない 
  7. 完全に合意した仲間になることを要求している(本論点)

2012年9月10日月曜日

特許訴訟 - Apple-Samsungの案件

以下は、ワシントン在住の特許弁護士、服部健一 さんによる、Apple-Samsung訴訟の解説です。

http://dndi.jp/08-hattori/hattori_65.php

これは分かりやすいです。特許訴訟になるモノが少ないことや。Appleもリスクをとって訴訟に臨んだこと。ある程度公平なことなど、知らなかった事実が沢山わかりました。

日米特許専門の特許弁護士 松本氏も氏のblogで、かつてのソーテック-Apple訴訟を詳細に解説しています。http://bit.ly/RxkrSG です。

特許戦略について)
特許戦略の難しさについて考えてみました。


何をやろうとしているかバレル)特許でバレルだけではなく、サーチですらばれます。
IBMが、以前特許サーチサービスを提供していましたが、使用が禁止になった企業も多いと思います。なにをやろうとしているか、IBMに筒抜けになる恐れがあるからです。


相手に知恵を付ける)出願した特許で何をやろうとするかがバレルだけではなく、ソフトウェア特許ではもっと重大な問題が起きえます。特許は実施例に関して制限をかけるので、それを応用して、別の実施例にすると改良特許となり、自分にも権利が生じます。もちろん、基本特許がおさえられていれば、それなりのロイアリティを払う事になると思います。。

それを避けるために、特許出願時には、さまざまな実施例を網羅します。これが結構大変です。とくにソフトウェアの場合にはリソースの制限が少ないので様々なアルゴリズムでの実装があり得ます。
ところが、CPUの性能が上がると、性能を悪くして回避ということもできます。そこまで出願時にはカバーしきれないので単に知恵を付けさせるだけになります。

なので、Appleもマルチタッチは、意匠や基本アイディアは特許にしていますが、ソフトウェアは隠してノウハウで守り、これを実装してきたGalaxyが出るまで相当年度のリードをとり、アプリを何十万本もため込みました。

速く事業を立ち上げて買う)昨今は、特許市場ができているので、Facebookのようにとにかく事業を早期に立ち上げ、膨大な利益を得てから、特許を買い占めるという戦略も取れるようになっています。速く立ち上げたほうが有利なので、特許に時間と脳数を策よりも、まず事業にしてしまえという戦略です。

http://bit.ly/SxPX4b にこの社風が解説されています。Move Fast and Break Thingsなどです。
写真を引用しておきます。

Facebookに関しては、以下にも書きました。

2012年5月5日土曜日: Facebookの社風: 若者文化


まとめ)
単純な発想で特許数をノルマにして、エンジニアの時間を浪費して、敵に知恵をつけさせるのは、もうやめにしたいですね。

脂肪をエネルギーに変える装置の可能性

1日のうちで座っている時間が長い人は肥満になりやすい傾向があることがわかっています。あなたは1日のうち何時間座って過ごしていますか。例えば、1日に立っている時間を1時間増やすだけで約160 kcalを消費できます。。。。
 ということで、パソコン作業者が、立って仕事したらという議論がありました。しかしすでにあります。

StanfordのPhD学生のうち1人は、バウンスボールにのって、プログラミングをしています。2011年にFacebookの本社を訪問したときには、とても高い机にdisplayをおいて、立ってキーボードをたたいている人も居ました。 米国の他の会社でもそういう方は沢山いるそうです。

まじめなダイエット?)
については、以下に書いています。

2012年5月26日土曜日 :すまし汁ダイエット
直接脂肪で電気を起こしたら?)
肥満とエネルギー問題を一挙に解決!!!! と、実現性は無視して効果のほどを素人計算してみました。

本当に検討している人がいるのか?? と思い、ざっとググったところ、http://bit.ly/Rxjk5c のように議論をしている掲示板はすでにありました。後ほど、もう少し詳細に調査してみたいと思います。

2012年5月26日土曜日 :水泳法に関するサイト

 に書きましたが、水泳で1.5km泳ぐと消費するのが278kcal これは脂肪20gに相当するそうです。マラソンだと3.7kmを27分で走る消費カロリーになります。

これは、1,165kJ=320Whです。電力変換効率30%としても、100Whの電力がとりだせます。100WのPCを一時間つかって20g痩せるというわけです。

沢山PCを繋ぐともっと痩せますが ... その台数 x 3.7kmを30分で走るのと同等になるので、ぶっ倒れるかもしれません。。。

 脂肪をどうやって燃やすか?)
 http://bit.ly/Rxc2OS にあるように、脂肪は、脂肪酸になり筋肉に運ばれ代謝するようです。ここにある図を以下に引用しておきます。



脂肪酸 http://bit.ly/RxcjS3 は、いわゆる血液ドロドロにするというコレステロールです。

なので、この脂肪酸を燃やして、エネルギーに変換すれば良いでしょうね。筋の運動と同じで、脂肪酸を引き出すホルモン分泌(カテコールアミン)も必要です。http://bit.ly/RxdTTV のpdfが、脂肪を代謝させることについて、総合的に詳しいです。

後は、この脂肪酸を燃焼させる燃料電池を作ればよいでしょう。痩せるだけなら、血液から採りだした脂肪酸を捨てるだけも良さそうです。

しかし大動脈と静脈(かな???) にそんな装置をつけるのはたいそう不気味です。誰も使わないでしょう。


それとも、成分献血があるくらいなので、使う人も居るかも。。遺伝子操作で、生まれつき組み込んでしまえば、気持ち悪くないかも(逆に気持ち悪いか。。。)とも、妄想は広がりました.......

 

2012年9月9日日曜日

日本人からみた米国人風の勘違い

日本人は、米国人がタメぐちを聞くと思っている。もちろんそれは間違っていないが、かなり勘違いもある。。一言でいうと、米国人は気配りが細かいということである。別な言い方をすると、米国人のほうが、自分に厳しく他人に優しいように思う。
欧州人もそうかはしらないが、イギリスとフランスにいって、知識人と仕事をしたところでは、性格的なもについては同じように感じた。

以下、順番と重要度は関係がない。
  1. 初対面でも距離が近く人なつっこいが、他人のプライバシーに配慮して、知り合った後も必要以上にベタベタしない
  2. 発言は、いつも相手に気をつかっている。
  3. 人主語と物主語の違いを心得ている。
  4.  素直である。
    1. 簡単に謝る
    2. 感謝する
    3. 正しいと思えば、そうだと言う
    4. 他人の努力をほめる
  5. 干渉すべきでないことを心得ている
  6. だめなときには、相手を直そうとしないで、スパット縁を切る
  7. おみやげとか、義理の習慣がない
  8. プレゼントは心からする 
  9. 肩書きよりも中身を重視する。ステレオタイプにはめない
  10. 学歴主義である
  11. コネ社会である 
  12. スキンシップではない 
  13. ポジティブ思考であり、議論の仕方を知っている
     これは別投稿として以下にまとめた。
      
    2012年9月15日土曜日 :
    意見は、合うところだけあえば良い - positive思考
小さい頃から、個人主義を教育されているのであろう。もちろん、私の知っている人は知識人がほとんどなので、低所得者層がどうなのかはしらない。が、引越や修理にやってくる、中層階級の移民達もこれらには当てはまるように思う。

よく、米国人は、個性を重視するとか、かわり者に寛大といわれる。が、普通の人は、配慮が行き届いているから、変わり者に対して対応する余裕がうまれるのかもしれない。

タメぐちの勘違い)
私は、今の日本のタメ口志向が気持ち悪かった。が、このblogの解析でなんとなく理解した。欧米人は、タメ口だが、相互のパーソナリティを尊重し距離を保つ。
日本人は敬語があって、上司は尊重する傾向がある、逆は、個人的なことに踏み込むように思う。もしタメ口というと、これを勘違いして、全員に対して無配慮になるような気がする。
もちろん、ここに使っているような、「である」調は論文調なのでちょっと違うと思うが。。それも気になる人が多いようなら、「ですます」調に直すことにする。

私は、友人でも、年下でも、目上でも、なるべく敬語や丁寧語を使うように心がけている。時には、奥さんにでも。。
特にメイルやSNSでは、そうしないと、相手の雰囲気が読めないので危険なように思う。



具体的に解説したい)
1)「初対面でも距離が近く人なつっこいが、他人のプライバシーに配慮して、知り合った後も必要以上にベタベタしない。」

米国人は、例えば、若い女性と目があうと、ウインクをしてくれたり。マクドナルドやレストランの入り口などで、気軽にお互いに声を掛ける。

だが、それで、「お知り合いになった」と勘違いすることはないので、決して、同席したりしようとはしない。

嫁姑の関係は、日本でも課題だが、これも親子でない義理の関係の姑が、嫁に実子のように干渉することが一つの原因に思う。米国人は、そういう過干渉はしない。そもそも、家族が、アジア的な親子の関係よりも、夫婦の結びつきを中心とした夫婦関係。子供は、付属物ということもあろう。特に18歳までは、親が子供の養育責任を強く負わされる。

特に小さい子を車内や家に単独で放置すると、家庭内暴力(Child Abuse)扱いになり、近所の人が見付けると警察に通報され、刑事罰を受ける。が、18歳をすぎると、成人したということに、スパット援助をやめる。家から追い出す人もいるようである。

すべて、家庭が夫婦の結びつきを中心に構成されているからであろう。

若干脱線するが)。。。一方、アジアは、家族が親子のつながりで形成されている。遺伝や母性愛を考えると自然である。が、子供を過保護にしがちである。昔は母親の過保護だけだったが、最近は父親も過保護である。東京の私立中学入試にいくと、試験の待合室には、父親がぞろぞろ来ていて、試験開始後、待合室に、試験問題が張り出されると、父親が我先に問題を書き写しにいって、問題を解いている風景が、よく見られるそうである。

インドや中国はそういう関係だが、核家族にはなっていない。米国のアパートにも、老人(子供から見ると、おじいちゃん、おばあちゃん)と住んでいる、家族がいる。つまり、親は過保護かもしれないが、おじいちゃん、おばあちゃんの影響もうけて、大事にそだてられるのかもしれない。

過保護で、実の親、それも、父親が忙しく家庭を顧みないと、母親だけの過保護の影響を強く受けて子供が育つと、どういうことになりやすいか。。大変気になる。。

2) 発言は、いつも相手に気をつかっている
タメグチは、横柄ということではない。1)に書いたように距離感を適切に保っているので、コメントするときには、I would ratherとか、相手に配慮した言葉使いをする。

対面なら、辛辣なジョークやスラングを使っても、email等、雰囲気が伝わらないで、炎上の危険があるものでは、とても配慮した文章を書く。

そもそも、Stanford大の学生は、SNSは使わない。文を用いたコミュニケーションでは意思疎通が難しく、余計な時間もかかるし、炎上も招くのを知っているからである。

米欧豪などの専門家の集まりによる研修があったが、そのときも、大事な話は、メイルではするな、電話でもだめ。直接顔を合わせてやる。そして、手振り、足の組み方、目配せに気をつけろと何度もならった。欧米人でも80%は言葉以外から伝わり、女性では90%。以心伝心の日本人では、さらにこれらが多いだろうということである。

勘違いしている日本人は多いと思う。

コメントをするときでも、「太ったね」「老けたね」「髪が薄くなったね」「結婚はまだなの」「子供はまだなの」料理を食べていて「ま ずいね」とか思ってもいうべきではない。興味があるのはわかるが、興味本位でいっても相手は気に掛かるだけである。ましてや中途半端な対策がある程度でも やめたほうがよい。米国人は決して、そのように気分を害するだけの発言はしない。

イベントを見に行って楽しんでいるのに、興ざめな発言を連発するのもやめたほうが良いと思う。だれの為にもならない。

正直であることは必ずしも正しくは無く、つみのないウソ「white lie」が必要なことはおおい。

3) 人主語と物主語の違いを心得ている
褒めるときは、人を主語にして褒める。一方、批判は、It主語である。Youを主語にして反論すればケンカになる。そもそも、英語で、「You!!」と強くいっただけで、ケンカを売っているようなものらしい。

ところが、主語を省く日本人は、「ある話題」に関する議論と、「君の性格」に対する議論をごちゃごちゃにする人が多い。相手の性格を非難し始めれば、相手は自分を守るため、必死になるか、ケンカになるかだけである。そもそも、自分の子供ですら、性格について言われれば、抵抗して話しを聞いてもらえなくなる。あかの他人、それも立派な大人の性格をどうこうしようなんて、絶対に不可能だと考えた方がよいと思う。

米国人が議論で白熱しても、後腐れ無いのは、相手については批判しないようにしているからだと思う。

4) 素直である
米国では、交通事故では、決して、sorryはいわず、交渉も全部保険会社に任せる。訴訟で不利になるからである。もちろん、加害者が菓子折を持って行くなどと言うことは無いと思う。
医者も医療訴訟になるので、決して謝らないし、お店でも、Sorryなどとは言わない。ただし、amazon.comは、不良品をクレームすると、迅速に、丁寧にsorryと書いてくる。(米国のamazon.comは日本のamazon.co.jp にくらべると遙かに不良率が高い。返品自由の商習慣に関係しているかもしれないし、店員が返品理由を聞かない、お客も不良があったからといって、店の評判にはしない。などが、あると思う。)

ところが、対個人になると、大変素直である。
ぶつかればsorryというし、ドアを明けて待っていてあげれば、thank youという。

日本の政治家は弁明にウソを重ねて怒りを招くが、これは最も悪い例である。普通、人は故意でやったのでは無い間違いは、あやまれば許すものである。すぎたことなので、怒ってもしょうが無い。許してもらえないのは、いいわけなど、誠意のない謝り方である。それに、うそを重ね出すと、どうしても許せなくなる。
日本の政治家は、よくそういうことをやって、最後は病院に逃げ込むことが多いが、あれは、人間として最低の行為だと思う。なぜ、そんな人間が国民の代表になるのか信じられない。。

米国人は白熱した議論をするが、この中でも、分からない事はとことん分からないというし、納得できなければ、中途半端にしない。
が、それが、どうしても折り合えないと理解すれば、分かった止めようとなるし。件件がくがくの議論をしたからと、人間関係が悪くなるでも、以後その人を、ステレオタイプで見るわけでもない。ケンカにならないのは、人主語と物主語の違いを心得ているのも関連していると思う。

 そして一番の美徳は、納得したら、「なるほど、そのとおりだ」と、スパット言うことである。

音楽をやる人もおおい。防音の貧弱なアパートでも夜10時まで楽器をやってもよいと言われている。それ以前なら、ピアノ、バイオリンなどが聞こえてくる。(日本では、一戸建てが多い田舎でも、そうとうに神経質らしい。)そして、パーティーなどが多いが、そこで、ちょっと披露すると、みな、「上手だね。すばらしい」と褒めてくれる。気を良くして、練習に励む。日本だとねたむひとが多いと思う。
スポーツなら自慢しても構わないだろうが、音楽、勉強を日本で自慢じみたことを言うと、ヘタなクセにと、ねたまれるのではなかろうか。 だれだって、最初はヘタである。

勉強でも褒める文化である。

5. 干渉すべきで無いことは心得ている)
  これは1にも関係している。

「人間相手の性格は変わらない。変われるのは自分だけである。」 なので、性格やものごとへの対応のしかたについて、言及したら紛糾する。実の親子でも、子供の人格を矯正するのは並大抵のことではない。

 ところが日本人は議論を始めると、すぐに相手の人格攻撃になるようである。学校の先生も指摘していた。そうすると相手も、自分の人格を守らないとならないので、議論があらぬ方向にいく。人格を矯正しようなどとは、決して試みない方がよい。相手がお願いしてこない限りは、決して受け入れてもらえないし、仮に相手がお願いしたからといっても、何度もやっていると、そのうちその人は友達ではなくなるだろう。

 自分がそういうことをされたら、どう感じるのか、それを相手の立場になってシミュレーションしてみれば自明なことだと思う。日本人や台湾人も、本当の知識人はこのをわきまえた人が多い。それ以外のアジア系の人に関しては、いろいろの様に思う。

  しては、いけないことを心得るのが大事だと思う。

6. だめなときには、相手を直そうとしないで、スパット縁を切る)
  5にも関連するが、なかなか相手は変えることが出来ない。無駄な努力をしないで、スパット縁を切る。合わない人とはお友達にならない。

 この典型的な例が夫婦関係なので、直ぐに離婚に至る。

 また医者もそうらしく、日本人の女性が受付の歯医者、先生は先代は日本人だったが、いまは、ルーマニア人の女医さんのところに通っている。

その受付の方がいうには、『日本人は、信頼のおける医者かどうかだとか、説明が十分かどうかとか気にする。なので、先生にその日本人の期待に合うように、説明を丁寧にしたり、かみ合わせは大丈夫か何度も聞くようにとお願いしている。ところが、米国人(白人だろう)は、あまり文句も注文も付けずに治療を受けるが、合わないなと思うと、スパット来なくなる。』とのこと、である。

相手を変えるのは難しいと知っているからだと思う。
そういうことなので、合わない会社で無理して働かないで、あっさりと転職していくのだと思う。

7. おみやげとか、義理の習慣がない)
 そもそもプレゼントはやりたいからあげるものである。なので、お土産は特に買ってこない。お返しも要らない。ブラジル人とか台湾人は義理堅いが、それでも、やはり親切でやっていることに対して見返りは期待していない。

面白かったのは結婚式のプレゼント。1993年に自分の結婚式をこちらでやったが、結婚式パッケージもないので自分達でくみあげたときのはなし。こちらのおごりでレストランで ランチの披露宴をやった。

プレゼントには、金額指定などないし、ご祝儀もない。
プレゼントは皆、思い思いのものをもってくる。が、多かったのは、レシートをつけてくること。返品可能な商習慣なので、気に入らなければ返品して現金にしてねということである。ギフトカードよりは、本人の趣味も感じられるし、興味深かった。

こういうパターンも日本人には多い。お土産をもってくると、ご自慢なのかウンチクがついてくるひとがいる。聞いてもいないのに一方的に話すのがウンチクである。
ご自慢をするために持ってきた、おみあげなら、いらないと思われることもあるというのがわからないようである。そういう人に限って、人の話は聞かず、自分のご自慢話になる。

ま、米国人は日本人以上に話しは長いが、知識人では、あまり自慢話というのを聞いたことがない。そういう友達だけだからなのか、かれらが、自分に自信があるからなのか。また、私が英語がヘタで、そのニュアンスが分かっていないだけなのだろうか。。

8. 心からプレゼントをする)
 米国人は義理堅いところもある。友達を大事にするというか。。久々にあった、お友達とランチとかをするといつもおごるといってひかない。

米国に訪問したり、赴任の挨拶をすれば、日本から折角来てくれたからと奢ろうとし、彼らが日本を訪問したときには、日本の良いお店を紹介してくれたから、おごるよとなる。

また、誕生カード類も欠かさず送ってきたりする。

日本では上司が来て、案内に引きずり回し、あれが食いたいコレが食いたいとセットアップの手はずをさせても、お土産無しで、食事も割り勘だったりする。それも1ドルまで割り勘で、皆同じ額にしようとする。( だいたいケチなのは、どの国でも嫌われる。)



義理でなく、こころからのおもてなしでやっているのだと思う。


9.肩書きよりも中身を重視する。ステレオタイプにはめない)
名刺になにもかいていないひとでも、世界的な有名人だったりする。 Stanford大で世界的に有名な教授の名刺にも、Professorとしか書いてない。日本人が、博士だとか、xxx委員だとか、役職をずらずら名刺に並べるのとはワケが違う。

肩書きでは無く、中身で見ようとする。
日本人には、権威志向のひとが結構いて、相手によって態度を変える。 女性の大学教授がいっていた。奥さんだとおもうと、日本人の医者は馬鹿にするが、大学教授だと分かった途端、態度がころっと変わると。そんなにペラペラな対応で、人間的に恥ずかしいとは思わないのだろうか。。

同じく、日本では、血液型占いが流行ったり、人をステレオタイプにはめるのがすきである。ま、解析をするのはステレオタイプにはめることなので、ここで、日本人はと、ひとくくりすることが、矛盾しているのはご容赦ねがいたい。

また、あるできごとが起きるまでは、丁重な態度だったのが、あるできごとを境に、見下したような対応をとる人も居る。その都度の対応ではなくて、ステレオタイプで、「こいつは、こういうヤツだ。」と思うのだろう。残念ながら、日本人には、そういう人が結構居て、一旦、そういう対応になると、もはや、そのステレオタイプは外せないようである。

10.米国こそ 学歴主義である)
GPAという学校での平均成績がどこにでもついて回る。それがあるので、高校生、大学生は良く勉強する。(学校の勉強自体は、日本の進学中高のレベルにはかなわないが、大学になると、日米のレベル差は逆転すると思う。)
 
11.コネ社会である)
転職をするが、転職時には、転職元のマネージャに、新しい会社や部署から、その人物に対する問い合わせが行く。これには、正直に答えないと、そのマネージャの業界での評価がさがる。エンジニアの世界は狭い世界である。ましてや一流のエンジニアや、マーケッティングの専門家は狭い世界で交流している。そこで、問題児と悪評がたてば、もはや業界を変えないと転職は難しくなる。
法律上は、公募して能力で雇わないとならないが、実際の求人は、知り合いのつてで優秀なひとに声が掛かる。

また、以下に書いたように、優秀なマネージャを引き抜くと、その人を慕って、優秀な部下たちが芋づるしきについてくることも多い。マネージャの価値は、部下で決まるのである。経営者ならともかく、マネージメント単独では仕事が出来ないし、ましてや、仕事の流儀が違う他社にあらたなマネージャが溶け込むのは難しい。したがって、即戦力になる部下とセットで動くことも多い。

なので、マネージャは、部下の仕事がしやすいように最大限のサポートをする。「業務命令」を伝家の宝刀と威張っている日本のマネージャとはわけがちがう。

2012年5月27日日曜日: 米国のマネージャ

12. 「スキンシップではない」
銃とかがあり危ないのもあるが、人とは距離をおく。満員電車は気持ちが悪いと思うようであり、日本のように混んでいる電車には無理に乗らず待つ。

また、日本人が列に並ぶと後ろにぴったりとくっつくが、これは外人は気持ち悪いようである。ただし、日本人はパーソナルなエリアは横で有り、欧米人は縦である。という記事をみたような気もする。日本人は、横長の自分のエリアをもつのでそこに入るといやがるし、欧米人は、縦長だというような話しである。ググってもみつからないので、真偽のほどは不明。いずれにしても、日本人のほうがパーソナルな空間が小さそうではある。

人口が多いので、そう適応したのかもしれないが。

英語学習の方法

 英語学習のコツ。米国で、外人向け教育法(ESL: Enligsh as a Second Language, California州ではELD: English Language Development)を学んだ専門家に聞いたりして、実践した結果をまとめてみました。

映画のききとりについては、以下に書きました。

2012年9月9日日曜日 :米国映画の聞き取り-Deep Impactから

英語学習法)
順を追って。。2,3は平行してやったほうが、効果的かもしれませんが。

1) 英単語や文法を理解して正しい英語がはなせるようになること(ただし、日本人は、学校で結構英語をやっているので、これは十分だと思います。むしろ、知っていることを使えるようにするだけだと。。

2) TOEICの点を上げるとか耳を慣らすには、シャドウイング http://allabout.co.jp/gm/gc/50412/ が良いと、専門家に聞きました。私は、ちょっとだけしか実践してはいませんが、明治大学で教えていた先生によると、まじめにこれをやった子はTOEICの点が急速に向上したそうです。たしか、半年で点数が150点増えて850点になったとか。。

3) 文のロジックを英語にすること。高度な説明をするにはこれが必須です。文と文が接続詞なしでつながらないと、英語とは呼べません。これができるようになると、一気にしゃべる言葉や書く文が英語らしくなります。会話のやりとりができるようになります。私は、前回の赴任時にMIPS/SGIで仕事で、3年ほど英語を使ったあと、地元De Anza Collegeの英作文教室にいって、徹底的に英語の論理になるように直され、急に英会話も英作文も上達したように思います。日本語の作文力も上達すると思います。

4) 発音の矯正。日本人の発音になれていない人には、日本人発音は全くわからないようです。たとえば、韓国人が、学校を「カッコ」と発音して、それをしらない日本人は全く想像できないいのと同じだと思います。
 英語と日本語は、子音も母音も全く音が違うと思います。最近は、音声認識の電話応答がありますが、これで、「Yes」というのが通じません。イの音が全く違うようです。それから、「T」とスペルアウトしても大体「P」になります。Tの音の出し方がちがうようです。http://bit.ly/NBv4D9 にも、「TOEICで800点、900点とるような人の中にも、実際に外国人に話すと「聞き流されている」人が多いことをご存知でしょうかとあります。

http://bit.ly/PTenPP に、iPhoneのSiriで、workが全然認識されない日本人発音が出ています。walkとworkを正しく区別して発音できる人も少ないということです。
 wもoもrもkも音が違うので、難しいとのこと。walkとworkは、母音も違うので口の開き方も全く違うらしいです。
 homeじゃなさそうなら、workって判断してくれればよいのですが、Siriは、一般の単語認識のうえに作ったシステムなので、そういう境界は引けないのでしょう。米国に増えた、音声認識の電話システムもその手の造りだと思います。

英語と日本語は、子音も母音も全く音が違うと思います。最近は、音声認識の電話応答がありますが、これで、「Yes」というのが通じません。イの音が全く違うようです。それから、「T」とスペルアウトしても大体「P」になります。Tの音の出し方がちがうようです。

http://bit.ly/NBv4D9 にも、「TOEICで800点、900点とるような人の中にも、実際に外国人に話すと「聞き流されている」人が多いことをご存知でしょうかとあります。

 英語の発音サイト http://www.englishpronunciationpod.com/newarchive.htmlPhonetics
 http://www.uiowa.edu/~acadtech/phonetics/english/frameset.html

のようなweb教材があります。

5) 専門会話、特に定例ミーティングなどでの激しい議論には、単語量が必要です。
以前米国に赴任したときは、業務英語よりも日常会話の方が難しいと感じていました。。いまでも映画やコメディは難しいです。

ところが、最近は、技術英語や業務英語の方が難しいと感じています。

ナゼかというと説明するときに最適な単語がでてこないから。
今日もデータの評価の議論をしていて、「Serverに対してClientは何台か? Client数を増やさないとServerの負荷が軽すぎるのでは?」と、疑問を投げかけたら、「いや、saturate するよ。」と回答されました。そう、「saturate」というぴったりな単語が出てこないと議論が円滑に進みません。相手も時間がありません、話したいことも多い。通じればよいというレベルではありません。

別な例としては、私も自動車のメカが好きなので、知人の息子の自動車ファンの小学生とも仲良しだが。「燃焼効率」の燃焼が出てこない。。burnとかでわかるが、小学生にcombustion と直された。そう、combustion を言いたかった。。

という感じで、業務会話は実は大変難しい。


シャドウィングの次のステップ)

 http://allabout.co.jp/gm/gc/50413/ には、シャドーイングの次の段階として、リピーティングとあります。通訳の英語学習法ということで有効に思います。

リピーティングの例)
Don't give up. If you stick with it, your dream will come true! You just need persistent effort. Take it step-by-step and you'll gradually make progress toward that goal.

日本語訳: あきらめないで!頑張っていれば、夢は必ず実現するのよ。毎日、ほんの少しずつ、粘り強く続けていれば、徐々に目標に到達するわ。

日本語訳は、一度読めば空で言えますが、英語は全然言えません。これが、Native言語との言語能力の差というものでしょう。表現が固まりで入っているので、塊で覚えられる。塊で入っているので、完全に聞けなくても理解できる。

この差が埋まらなければ、英語番組を”ながら”で見たりするのは難しいように思います。映画など、音楽や雑音が入っているので、全部の音は拾えないと思います。。


まとめると)
英会話学校以外の勉強の仕方も沢山ありますし、英会話学校よりも近道のように思います。

街の英会話学校は、外人というだけであって、素人の先生がいるところもありますが、米国では、ESLやカリフォルニアでは、ELDという英語のクラスが小学校からあります。当然、その専門家がおり、大学で研究もされています。最近は、日本でもそれを学んだ、先生が大学にいるので、大学の英語のアダルトスクール(慶應、明治、立教など)をとると、効率のよい学習法を教えてもらえるかも知れません。

日本人は、日本語がほぼ完璧な発音で話せるし、文法もまちがっていませんが、「が」と「は」の使い分けがどうしてなされているのか、外国人にうまく説明できなかったり、同じひらがなになるので、同じ音だと思っているが、実際には違う音であるものを説明できなかったりするようです。

特に、英米語は、日本語よりも母音の数が増える方向なので、これを正確に区別するのは難しいようです。口の筋肉の使い方も違いますし。。

言葉は度胸、習うより慣れろ)
こんな話しも良く聞きますし、私も経験しました。
アラブの人は割と英語をすらすらと話す。他の国の人も、会話が流暢。でも、文法はあまり知らない。。もちろん、米国人も知らない。日本人が、「が」と「は」の使い分けを、完全に説明できないようにです。
先のDe Anza Collegeの作文教室に入るのにクラス分けテストを受けました。近くの席にいたアラブ人らしいひとが、「俺の英語には問題がない。なんでこんなテストなんかうけされるんだ。」とか、テスト開始前に、大声で、まわりにしゃべっていました。
テストが始まると、He xx a student. みたいな文のxxにisかareかを選択するような、とても簡単な問題。
ところが、かのアラブの人は、「Oh. My God..」と叫んで、全然できないようなのです。他の人にも、そうやって叫びだして、試験中に外にほうり出されたひとがいると聞きました。
英語は、文法ではなくて、度胸や慣れかもしれません。

スペイン語も一生懸命勉強している家人を尻目に、全然やる気がなかったのですが、 メキシコシティに旅行して使ってみたら、急にいろいろ覚えました。結局、言葉は使ってみると楽しいので、モチベーションが急速に上がるのだと思います。
どういう勉強にも言えますが、前向きになると学習効率も一気に上がります。

閾値がある?)
中高生の日本人の学生をみていると、最初の半年から1年ははかばかしくないけれど、着実に英語力がたまってきていて、ある閾値(スレシホールド)を過ぎると一気に英語があふれてくるようでした。専門家もそういっていました。

そうなると、映画をきっちり理解するのも難易度が高いのですが、ちゃんとストーリの細部を理解していましたし、米国人や、台湾系や、ブラジル系の子供達とも、英語だけで、いろいろ長く遊べるようになっていました。

skypeでの英語学習)
とはいえ、海外にいくのは大変。ところが、最近は、skypeによる英語教室という安くて便利なものがあります。「skype 英語」でググルと沢山でてきます。

http://www.rarejob.com/ とか有名なのではないのでしょうか。
ここは、フィリピン大学の学生を選抜して使っているようなので、安いようです。25分129円〜、1月5,000円で話し放題。と、英語教室に比べると安いようです。

子供はなぜ急速にうまくなるか)
18歳を越えるとNative発音は習得できないとか、Critical Age Hypothesisというものがありますが、言語学や教育学の学会ではいまだに真偽のほどは明らかにないようです。現に、大学を卒業して22歳過ぎで来た人で、ほぼNative発音になった例もよく聞きます。

小学校ぐらいまでの子供は、英語を話せる子供と遊ばせると、半年ぐらいで一気にうまくなるようです。

何しろ教える方も学ぶ方も遊びたいので、必至で教えて学ぶようですし、子供なので、発音や文型は徹底的に直させるようです。文法とか余計なことを言わないで、丸覚えするので使えるようになるのではと思います。

英語の概念区間)
インド人は、普通に米国人と会話しているし、スラングでもついていくようです。
日本人は、どうも基本的にモノに対する概念空間が違うので知らない単語に対応できないようです。これが欧米人やインド人と、日本人での英語対応力の決定的な違いに成ってくるように思います。

たとえば、運転試験でbehind the wheel test ってありますが、何を思い浮かべますか。wheel=タイヤだとわからなくなります。wheel=丸いモノ=steering wheelなので、ハンドル。ハンドルの後ろ=実技試験なのです。そういう英語教育をしないで、社内英語化といっても上達には限度があるように思います。

これを、behind = かたかなの ビハインド = 遅れている と考えると、もう全く理解不能になります。概念空間がちがうのです。
 

米国の外人たちは猛烈に勉強している)
米国の中学、高校に入った外国人は、ELD( http://1.usa.gov/J0vsTE ) というクラスを集中的にとらされて、ELD3かなにかを卒業するまで、徹底的に英語を勉強させられますから、高校や大学生レベルの英語になるには、相当勉強が必要に思います。

1) 日本でビジネスマンが受けるのがTOEICですが、

2) 米国大学に入るのに必要なのは、TOEFLで、これはTOEICより大分難しいです。

3) 米国の大学に入るのに必要な共通テストが SAT http://bit.ly/JvgIxe これはさらに難しいですが、米国人は簡単に解くようです。英語、数学とあります。数学は、日本の中学生でも解けるくらいに簡単ですが、これは米国人は難儀しているようです。一方、以下にあるような英語は、すらすらと解いて、ほぼ満点のようです。Nativeの語学力というのは、恐ろしいものだと思います。そりゃ、子供の頃から毎日使っていますからね。。

http://bit.ly/U2JHNb にSATの参考問題があります。単語の選択は、普通に意味を知っているだけでは、解けないような問題です。

4) さらに大学院を受けるのに必要なのが、GREです。日本の英検1級の英単語問題はGREから引っ張ってきているようなので、相当難しい(というか、リスニングに比べると日本人には不釣り合いに難しい) と思います。

Nativeは相当のレベル)
 Cupertinoのダイソーのレジのクレジットカードリーダには、。
 「タッチスクリーンじゃなり。」-> 「タッチスクリーンじゃありませんです。」-> 「です」が消されています。

 日本人だと小学校低学年でも間違えないと思います。
 Non nativeにとって、言語を習うのは大変難しいのが分かります。特に、正しい言葉を書くのはとても難しいでしょう。

英語の発音)
私が学生の時に来て通じなかったのが rocket。次に来たときは、BurgerとCurly fries が印象に残っていますが、通じないものは数限りないですね。それでも、こちらの発音が上達する前に相手の方が学習してしまい、なかなか発音が上達しませんでした。口の開き方、筋肉の使い方、舌の位置など、根本的に日本語とは違うので、発音矯正はかなり大変だと思います。

たとえば、tは、waterでは、ワラーといえば良いと思っていると、全然違うようです。http://bit.ly/O01rpY に教材があります。
[t]と[p]を混同しないように綺麗に発音するのは結構大変だと思います。それでも、tea とpeaの単語一つだけでは区別がつかなくても、tea potとすると、もうpea potはありえないので、相手に通じてしまうように思います。

iPhoneのSiriとか、自動音声認識がでてきて、その課題を強く認識した感じです。赴任しても、visiting scholarとか共同開発のように、お客さんでいるときはだめで、責任ある仕事につくことになるとか、Nickのように徹底的に直してくれるtutorがつくと少しは変わるのですが、それでも、会話の内容の方が面白くなってくると、Nickも、「発音矯正は、まあいいや。。」という感じになっているように思います。

たとえば、http://bit.ly/O03qKR を見ると、口の開き方と発音が日本語と全然違うのが分かります。

韓国語とか南米のスペイン語の方が日本語の音に圧倒的に近いですね。言語発生的にも近かったのでしょうし。。

英語の発音練習ソフト)
英語の発音練習ソフトは、「英語 発音練習 ソフトウェア」でググルとたくさんでてきますね。

Dragon speech 11の通常版は24,255円と結構高いですが、http://sgpro.jp/ が安いですね。初回1000台限定ですが、Dragonとセットで8000円とあります。

http://bit.ly/OaKjDl のソフトが12,800円
http://amzn.to/OaKnTz は取り扱いなし。
http://bit.ly/OaKped は、9800円。
http://bit.ly/OaKChw のBBCのソフトは無料。
http://bit.ly/OaKGhj は、54,000円 - フォルマントやピッチ解析がついていますが、バカ高。

真の国際化)

さらに語学だけではなく、背後にある文化も学ばないと真の国際化にはならないと思います。日本にいて勉強をしていてもこれはできないし、文化が分からないと、真の交流はわかりません。

たとえば、米国では、親しい関係の人には、手紙を書くときに呼び捨てで書きます。Mr. とかMs.とか付けません。名前を呼び捨てで呼ぶのも親しさを表現するからで、自分の親も、学生にとって大学の教授とかでも、みんな呼び捨てです。

これはよく知られた例ですが、そういう文化をしらないと国際化は難しいと思います。

もう一つの米国の文化は、人間関係に配慮する点です。最初からある程度の距離が近く、親しくなっても相手に対して配慮します。つまりなれなれしくなりすぎないように思います。レストランで軽く声を掛けてくれますが、一緒に座りましょうとはいわない。なれなれしくなりすぎないように思います。

 なので、「太ったね」「老けたね」とか、気に障ることを言われることもないように思います。人が食べているものに、「まずいね」とかも言いません。

社内英語化ということで、日本人だけで、Japanglishを話していても、その一番大事な部分が分からないのではないのでしょうか。

そのあたりは、以下にも書きました。

2012年9月9日日曜日:日本人からみた米国人の勘違い


米国映画の聞き取り-Deep Impactから

映画の英語の聞き取りは難しいといわれます。気になったので、

映画 Deep Impact (1998年)
wiki: http://bit.ly/NrDKbX

 映画の広告(Trailer)  http://bit.ly/NSfxPV

を調べてみました。2つに別れた小さい方の最初の隕石が地球に衝突するシーンは以下です。



この冒頭にあるニュースの企画会議のシーンです。字幕を書き取ってみました。が、
http://bit.ly/Qcyskt にトランスクリプトがありました。
グーグル検索で、「You wanna do something on "The price that wives pay"?」とか、入れると沢山検索にヒットします。

英語学習については、いろいろ調べたり、話しを聞いたりしたものは、以下にまとめました。

2012年9月9日日曜日: 英語学習の方法


字幕から)

1.編集長) The White House press office says Secretary of the Treasury Rittenhouse is resigning because his wife is sick.So who passed Rittenhouse the hemlock?

2. 記者1) AFL-CIO wanted him off the Council of Economic Advisors for not supporting the pension bill, and the president's going to need Labor next fall.And State's still fuming about the Trace Office screwup at the G8.

3.記者2) Pentagon is unhappy with his readiness reduction proposals.

4. 記者3) Greenspan dislikes him.

5. 編集長) Christ! Who didn't this guy piss off?

6. 記者4) No wonder the wife's sick.

7. 記者5 -主人公) She's not sick, she's a drunk.

沈黙

8. 編集長) How do you know that?

9.記者5) Mike Woodward over at Treasury.

 沈黙

Mrs. Rittenhouse started drinking a couple of years ago
when her husband had a series of affairs.
Stepped it up last summer after their son died of leukemia.

沈黙

7. 記者2) You wanna do something on "The price that wives pay"?

考察)
ここでは、結局たいしたことは言っていなくて、
1. 財務長官(Treasury)のRittenhouseが辞任した。
9. 主人公が、Rittenhouseの辞任は奥さんがアル中になったからであり。
その原因は、財務長官の不倫と子供の白血病(leukemia) 死が原因だと推察している。
こと、なのでしょう。

resign (辞任)が分かっていさえすれば問題ないと思いますが、逆に、この単語と、この文が分からないと、このあたりのシーンの理解については、厳しいということでしょうか。。

結局、押さえておくべきのは、キーとなる文か、単語だと思います。

陥りやすいこと)
ですが、1で、出てくる hemlock=毒ニンジン。

2.のAFL-CIOやLabor がわからないと気持ち悪いです。

が、1の質問をうけて、原因を憶測しているらしいことは、英語が分からなくても雰囲気で分かります。どうせ、この映画をみる子供達はこんな単語は知らないけれど、映画は分かるはずです。

5. のChrist! Who didn't this guy piss off? も、反語的で、piss off (イライラする、嫌う)をつかって、みんなに嫌われていたということでしょう。英文法的には、よくわかりませんが。。

ポイントは、7のshe is drunkというところだけでしょうか。
本筋に関係するところは、全然ないかもしれないですね。

少しぐらい分からなくても、聞き飛ばして肝心な単語や文に注目するのがポイントかも知れません。

そもそもネイティブなら、小学校低学年くらいの子供が、こういう映画を見て理解しているのですから、難しい単語は理解しなくても、大人の難しい会話を理解しなくても分かるように映画というものは作られているはずですし、そういう映画でないとヒットしないと思います。

2012年9月6日木曜日

東京スカイツリー: 伸びる様子と耐震

http://www.kotaro269.com/archives/51334094.html にあった、動画を拾ってきた。
なかなか面白いので、以下に埋め込んだ。。




東関東大震災での震度5の揺れに耐えた理由の番組)
 以下にこのビデオを転載する。

まさに、備えあれば憂い無しである。高い建物なので、十分に耐震設計をし、工事クレーンも耐震にし、作業員も十分に訓練をしていたようである。

また、肝心な設計を丸投げしないで、自分達でシミュレーションして把握していたのも大きい。

福島原発事故の原因になった問題点がここにはなかったように思える。同じ日本の企業なのに、どうして、こういう差がでてきたのか、詳細に調査してみたらどうであろうか。。



ピーターの法則

http://nkbp.jp/OVudIM には、
マネジャーになればエンジニア出身といえどもマネジメント能力がいやおうなしに求められます。これまで技術一辺倒でキャリアを形成してきたエンジニアにとって、マネジメントは「違う仕事」と言っても過言ではありません。

マネジメントに必要なスキルは「コミュニケーション」や「意思決定力」「交渉力」「判断力」などが代表的ですが、エンジニアが“慣れている”とは言 い難いのが現実です。これらに加え、他の専門技術部門との調整や部門内の効率化などもエンジニアのマネジャーには要求されます。

最初からマネジメント能力が備わった”スーパー”エンジニアは極めてまれで、OJTや研修を通じてその資質を体得していくケースがほとんどです。本講座では、エンジニア出身の新任マネジャーが身に着けるべきスキルを、わかりやすく噛み砕いて伝授し、さらに技術者のチームマネジメントに特有なスキルも加えて体系的に学んでいただくカリキュラムです。
本講座を活用いただき、“慣れない”マネジメントに前向きに取り組んでいただけることを願っています。
と言う講座が紹介されています。

なぜ、エンジニアをマネージャにすることが前提なのでしょうか。マネージャをやりたい人は最初からマネージャ。別の職制ととらえることができなければ、ピータの法則(以下に列挙。これは世界共通の悩みらしいのです) http://bit.ly/OaLYsG から逃れられないと思います。
  1. 能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平(ひら)構成員も無能な中間管理職になる。
  2. 時が経つに連れて人間は悉く出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
  3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。
以上は、以下のblogにもまとめてあります。

2012年5月27日日曜日: 米国のマネージャ

さらにヒドいことには、「年功」ではなく「年齢」と「入社時学歴」で一律に出世させる「年齢序列」があるので、どうも能力がマイナスになっても出世している人がいるようで、ピータの法則よりも悪いことになっているように思います。

技術が分からないとマネージャは勤まらないのか)
これは問題ないと思います。

2012年7月8日日曜日: トップダウンと権限委譲

に書いたように、トップマネージャは、細かい技術を支持する必要はなく、戦略を示せばよいのでしょう。

さらにマネージメントには、
  1. 技術が分かること
  2. マネージメント(人の育成、モチベート、問題の把握と組織作り)がわかること
  3. ビジネス(お客の心、儲け方、競業の潰し方、お金の集め方) がわかること
のそれぞれに価値があると思います。
ところが、技術者出身の人ばかりで固めると、これがあまりに偏るように思います。
さらには、最近のように技術進歩が激しく、また、新しい技術が続々登場してくると、相当勉強しないと最新技術の勘所は分からなくなります。

顕著なのは、以下のように技術も破壊的に変化しています。
  1. ハードウェアそれも、LSIではなくトランジスタなど個別部品の組み立ての時代から、FPGAやソフトウェアの時代へ変化し
  2. さらに、ASICはどれもほとんど同じで寡占がすすみ、ソフトが主体の端末と、Cloudが、高速な無線・有線網で連携するの時代に変化した 
  3. 今後も大きなトレンドの変化が予想される。高速・低遅延通信(有線、無線) やストレージ。不揮発ストレージなど。。
  4. 製品が高価高品質の時代の人が価格破壊の時代に変化した
  5. 国内の類似メーカの競争の時代から、価値観も全然違う国際市場で、国際競争の時代に変化した
変化に対応できないと、企業が没落していくのは以下に書きました。
2012年9月6日木曜日:家電と自動車の違い
責任分担が必要)
Apple、Intel、Samsungでは技術者は、ある種奴隷のように言われた仕様のものを命をかけて作る。もちろん、お互いにリスペクトしているので誇張した言い方でしょう。
社では、商売をすること、すなわちマーケッティングが一番偉いとも聞きました。

こうやって、責任分担をすることで、エンジニアは技術開発に専念できます。つまり、
  • マネージャ: 業務遂行環境の整備すなわち、予算管理:、人材確保、予算確保、スケジュール管理、モチベーション維持のための施策(宴会、ランチ、完成打ち上げ、完成記念品)
  • マーケッティング:製品仕様の決定: 市場調査、技術動向調査
  • 設計エンジニア:製品の設計、ソフトウェアの場合にはコーディングとデバッグ
  • 製造エンジニア;製造工程の管理
こうすることで、仕様どおりの製品が設計できなければ設計エンジニアの責任、製造できなければ製造エンジニアの責任。仕様通りに作っても売れなければ、マーケッティングの責任。作業環境が悪ければマネージャの責任。と、責任分担がはっきりします。失敗したときにも、余計な部門まで、責任を取らされず、有能な人材のモチベーションを下げることがなくなります。

そうやっている一方で、人事部が存在し採用は人事部がやったり、経理システムがあって、予算は人件費、資材費、設備費などと、最初から費目に別れてしまい、融通が利かなく成っていたりします。税法上は融通できるはずなので、マネージメントの手間を減らし、だれでもできて、ミスを減らす工夫なのでしょうが、事業運営に支障をもたらしていると思います。

米国は、大学でも企業でも、掃除は掃除専用の人、給仕は給仕専用の人にまかせます。小学校からそうです。企業でパーティをやってどんなにちらかしても、掃除の人の仕事だと任せて自分では片付けないことが多いです。「自分のコトは自分でやりましょう」と、小学生に掃除をさせるのは日本の美徳です。が、これを企業経営にまで持ち込むのは、責任分担の不明確化を招くと思います。

Intelでの例)
Intelのx86コアが、 同じチップをボンディングオプションで、一個5,000円足らずのCeleronにしたり、2万円ちかいPentiumに切り分けているのは、よく知られた話しです。

これを技術者がやると、どうなるのでしょうか、安いCeleronはそれなりに安く作り込もうとします。ところが、設備産業であるLSI産業では、大量仕入れ、大量生産をして、大量に売って、速く設備投資を回収した方が儲かります。
実は、原材料費は、設備投資額や設計や研究開発コストに比べればしれているので、多少チップ面積をけちってもしょうがないのです。これは、プロセスが微細化すればするほど、同じ原材料費や人件費あたりにとれるチップ数が増えるので、どんどん顕著になります。

ビジネス的には、これをいち早くみぬいて、すこしでも設計を共通化して、一気に投資回収をしたほうが勝ちになります。

つまり、技術者の意見よりは、ビジネス的な見方のほうが重要になるわけなのです。

Intelがいち早く導入した、Copy exactly生産ラインも同じです。技術者や職人的には、個々の工場で、なるべく良品率を上げるように頑張りたくなります。
 日本のメーカはそうやって進化してきたので、全国に沢山ある工場の製造装置のチューニングが少しずつ違い製造パラメータが少しずつ違いました。しかしこれは大変なデメリットになります。以下に列挙すると。。
  1.  次の世代の微細化プロセスを開発すると、工場毎にそれを会わせ混まないとならず。直ぐに生産が立ち上がらない。技術者を何度も派遣しないとならないし、一番値段が高く売れる立ち上げ時期の生産が遅れる。
  2. ある工場で作った製品は、その工場で最後まで完成させないとならない。ところが、全工場が同じ仕様で動けば、
    1. 生産量を増やしたいときには別な工場で作れる。つまり
      1. 需要供給のバランスの変化に柔軟に対応できる
      2. ある工場が障害で停まったときには、続きを他の工場で作れる
 などの差がでてきます。プロセス技術開発の技術者というよりも、ビジネスとか生産者の視点が必要になると思います。



家電と自動車の違い

家電メーカはなぜ偉い人のキーワードでモノを造るのか。http://bit.ly/OVry1N というblog。これをうけて、

自動車はできるのに、家電はなぜできないか?  http://bit.ly/Rbfdvz というblogがFacebookで少し話題になったようである。
  1. 自動車は好きでやってる、家電は仕事でやってる
  2. 自動車は開発主査、主幹がそのモデルを仕切る
ということであるが、 NECには、TK80も、PC9801も、モバギも、折りたたみ携帯もあった。これらは、好きで好きでたまらない人が沢山いてつくったと思う。SharpのパソコンのMZシリーズ、富士通のFMシリーズも、好きで好きでたまらない人の設計であった。どこで、どういうふうに、電機メーカと自動車メーカが違ってきたのかを考えてみた。

もちろん、自動車会社には賢い人間が入り、電機やITメーカは、頭の悪い人間ばかりが入社したということなど、あろうはずがない。むしろ、一斉を風靡した電機メーカのほうが優秀な人を集めたのかもしれない。少なくとも同じ条件にあった、Apple Computer もつぶれかけて、大復活を遂げている。

圧倒的に遅れていた日本の半導体と家電電機産業を発展させ、1980年代には日本をして、世界の工場を言わせた、エンジニアや経営者たちが、この産業界にいたのである。

「好きでやっているとか仕事でやっている」で、なるほどなぁと思ってしまった人が多かったようだが、これは、どちらかといえば結果であり、その原因を解析しないと、解決には近づけない。物事の解析に対への取り組みかたの改善に期待したい。

不連続変化への対応)
 クレイトン・クリステンセン(Clayton M. Christensen)が1997年にイノベーションのジレンマ http://bit.ly/KcERMoで示したことが当たっていると思う。

つまり、企業というものは、大企業であれ、中小企業であれ、不連続変化が起きると対応できない。

不連続変化に対して対応できなかった企業の例と引き起こした不連続変化)
  1.  パソコン業界:Apple (Jobsが戻る前は死にかけている)、Gateway、日本の主だったパソコンメーカ  - 理由:IBMPCによる部品のコモディティ化による価格の急激な低下
  2. ワークステーションメーカ: SGI(Silicon Graphics), HP, Sun microsystems : PCの急速な高性能化(速度、メモリ容量、OS)、PC用グラフィックチップの進化。
  3. 半導体メーカ:   IBM, Motorola, NEC, 日立, 三菱など - 理由: 製造技術が装置メーカを通じて流出、プロセスが微細化するごとに市場支配力が変化, 設備産業であり製造コストは量を造れば造るだけ下がる-つまり常につぶし合い競争
  4. 通信機器メーカ: 富士通、NEC: ATMから、TCP/IPというパケット通信への変化
  5. 米国航空会社:  United Air, South West, etc. : 911テロによるチェックインの煩雑化、車移動への回帰による自動車離れ、格安航空会社の台頭
  6. 銀塩フィルムメーカ・カメラメーカ : コダック : ディジタルカメラの台頭
  7. 日本の航空会社、JAL : 整備不良の連続
  8. 自動車: 三菱自動車 : リコール隠し
  9. 放送: 各放送局 : インターネット化、放送離れ、スマホ・tabletでのインターネット視聴
  10. 出版: 特に流通系: 電子ブック化
車産業も、変化の波は押し寄せているが、すりあわせを要する部品組み立て産業なので 、急激で大きな価格破壊が起きない。(後日、自動車価格の推移を引用したいがさほど変化していないと思う。)

さらに、CO2規制、エコ化の波はあるが、これは10年先まで政府が計画をたてている。自動車産業を窮地に陥れるような破壊的な変化は以下が考えられる。
  1.  EV化により、部品がコモディテイ化して、急速な価格破壊がおきる
  2. ガソリン代が極めて急速に高騰する
  3. 道路の制限速度が一斉に引き上がられるか、引き下げられる
など。。ありえるとしたら、1であろうし、中国ではそういうEV自動車が売られ始めているらしいが、鉛蓄電池を使っているので、走行速度が極めて遅いらしい。

ナゼ不連続変化が起きると企業は持たないのか)
これは、簡単だと思う。企業は、組織を維持しないとならない、不連続変化で産業構造が変化し、収入が減れば、コストダウンに走らざるを得ない。そのときやるべき選択肢は、以下。
  1. 経費削減
  2. 人件費削減
    • 一律給与カット
    • リストラ
一律給与カットは、従業員のモチベーションを下げるし優秀な新人や転職組が入ってくるのを阻害する。リストラでは、優秀な人間を残し事業に役立たない人をきる のは相当に難しい。まず、有望な事業を絞り込むためには、相応の情報収拾と強い意志が必要に思う。

経費削減は、長期的に魅力のある製品を造る能力を下げる。研究をやめ短期的な製品開発に走れば、収益率が高い製品が作りにくくなる。

やらなければならないことは、売れる製品を作って収益構造を改善することなのだが、これには時間がかかる。すると経費削減を行わざるを得ない。

また、以下にも書いたように、特に、大企業は大胆な意思決定ができないので、売れる商品を絞り込んでそれに力を注ごうとはなりにくい。即効性のある経費削減になるのは、いたしかたないのかもしれない。

2012年2月1日水曜日: 大企業病と恐竜との符合 - 哺乳類,昆虫型企業へ

これらは、破壊的技術の登場で価格破壊がおきたり、市場編かが急速に進むほど、大きなダメージを会社に与える。

そして、コストカットの仕事が会社の主な仕事になっていけば、技術者の発言力は弱まり、技術が好きで好きでしょうがないという仕事がやりにくくなってゆく。本当に儲かるかどうかが常に問われ、どれだけ短期的に儲かるかのほうが重要になっていく。

ハラが減ったタコが、自分の足を食べて急場をしのぐように、急場はしのげるものの、餌をとるための手足がなくなってしまうように思う。

不連続変化に耐えるには)
やはりAppleのSteve Jobsや、IntelのAndy Groveのようなビジョンをもった経営者の登場が必要だと思う。価格破壊に耐えつつも、自社のコア技術を十分理解し、製品とビジネスのビジョンを示し、必要なところに重点的に開発投資をするのである。

Apple http://bit.ly/NNwGdl は、スカリー http://bit.ly/NNwAm3 がいたころには、経費削減の嵐で、消費者に訴える製品が全く作れなくなっていた。これをJobsが、デザインによる魅力有るiMacの登場で回復させた。また、米国やヨーロッパでは、50ドル程度の格安携帯が主流だったところに、600ドル以上のiPhoneを投入して、市場を奪い取った。主だったポイントは以下であろう。
  1. iPodでつちった音楽プレーヤとの融合
  2. iTunes ストアという、音楽、映画、アプリの流通形態
  3. 格安で追加できるアプリ
  4. 極めて急速なソフトウェアの進化
  5. 旧型機でも格安ソフトの追加で、同じ機能を実現
  6. 通常のwebのブラウズ機能
  7. 使いやすいUI
  8. デザイン性とブランド
ハードウェアは、そこそこ高く、信頼性には若干難があるが、デザインが良く、機能が凄まじい勢いで進化し、さらにソフトウェアが無料に近いという、全く新しいビジネスモデルを採用している。これが実現できた背景には、CPUの速度向上がほぼ停まったことや、Flash memoryの急速な増大により、端末に膨大量のコンテンツを格納し、持ち運べるようになったことがある。
また、iPhone、iPod、iPadでは、端末のソフトウェアのアップデート時に、データを一旦全ぶ消去して、あらたにiTunesから転送し直す構造をとった。これは、従来のOSのアップデートではあり得ない形態である。が、これにより、ファイル転送母艦である、iTunesでファイル変換をかけるので、従来互換をしがらみを一掃することに成功したと思う。

Intelは、2000年頃には、まだNECやIBMより半導体技術が劣っていた。が、x86プロセッサの訴訟で競合を退け、他のLSIの10倍近い付加価値でCPUを売ることで、膨大な利益を上げ、それを使い、優秀な技術者をやとい、あっというまに、半導体の製造で不動の地位を気づきあげた。まさに、「勝ち馬にのる。」を実践したのである。日本の半導体産業や電機産業が調子の良いときに、調子が悪くなっても大丈夫なように、「勝ち馬にのる」をやって、十分準備していれば、今のようにはならなかったと思う。規模の効果があるので、一旦大きくなれば雪だるま式に強くなるはずなのに、もしも、その分野が失敗したときのために、他にも投資しておくことになり、主力への投資の再循環に踏ん切れなかったのであろう。。

さらには、以下の後半に書いたように、ビジネスやマーケットなど様々な視点を持つ人の意見を尊重するのも、不連続技術時代の生き残りには必要に思う。

2012年9月6日木曜日 :ピーターの法則
上記に書いたように、技術者冥利につきるような会社は、むしろ不連続時代を乗り越えられず、技術者がマーケッティングやビジネス部門の奴隷として使われるくらいのほうが、強いのかもしれない。

凸版印刷 http://bit.ly/NNyV0h なども、出版不況になるなか、半導体のマスク装置とかに転換を図ってきたと思う。

銀塩カメラメーカも、コダックのように対応できなかったところと、良い経営者がいて生き残った、キャノン、ニコン、富士フイルムなどと明暗が分かれたように思う。

日本で100年以上の老舗は)
日本には、老舗が世界一多いらしい。http://bit.ly/NNxPl5 によると、3,146社もある。
つまり、会社を長持ちさせるのは、日本人は得意なのだろう。既得権益を保護するという商習慣だけではなさそうに思う。

http://bit.ly/NNxKhe に老舗の一覧がある。

たとえば、竹中工務店 http://bit.ly/NNyfbc は、江戸時代初期の1610年の創業である。今と全く違う建築形態であったが、その後の建築手法の変化に良く追従していると思う。

また、日本に圧倒的に多いのが、和菓子関係の店舗であるが、真空パックを使ったり、デパートに卸したり。味覚の変化にあわせて、洋菓子風の 商品を作ったり、不連続ではないものの変化には対応できているように思う。

2012年9月2日日曜日

F1 GPXの解析 - 小林可夢偉ガンバレ

http://bit.ly/NJm4Gl (以下一部引用)にあるように、F1 Grand Prix 第12戦  ベルギーグランプリで、ザウバー・フェラーリの小林可夢偉は、佐藤琢磨以来8年ぶりの本戦2番手のポジションを獲得し、フロントローから決勝に望むことになった。可夢偉ガンバレ。
◇公式予選成績◇
1 J・バトン(マクラーレン・メルセデス) 1分47秒573
2 小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ) 1分47秒871
3 P・マルドナド(ウィリアムズ・ルノー) 1分47秒893
4 K・ライコネン(ロータス・ルノー) 1分48秒205
5 S・ペレス(ザウバー・フェラーリ) 1分48秒219
6 F・アロンソ(フェラーリ) 1分48秒313
サーキットの情報は、http://bit.ly/PNWocc

http://bit.ly/PNX4OP に放映スケジュールなど、詳細なスケジュールがある。これによると、レースは以下の様になる。
・全長:7.004km/レース距離:308.052km
・周回数:44/コーナー数:19/全開率:70%
・ラップレコード:1分45秒108(K.ライコネン/2004 マクラーレン)

2012年 F1カレンダーはこちら。http://www.topnews.jp/f1calendar2012

2012年のF1のマシンならびに競技レギュレーションはこちら
   http://www.f1-data.net/rule/rule_main.html

さて、それに関連してF1のスタートダッシュを解析してみた。

スタートシーン)
まず、第9戦イギリスグランプリの本戦スタート、2番手、Mark Webberのオンボードカメラ映像である。映像も、HDで綺麗になり、カメラワークも、昔のF1よりも多彩になっていまた。米国であっても速度がkm/hで表示されるのも嬉しい。
 (アナウンサーが口頭でマイル/h との換算をしていた。)


馬力計算)
これを、経過時間ごとに車速を計測し、加速度から加速G、さらには車の持つエネルギー。エンジンの馬力を計算してみた。

スタート重量) 2012年シーズンのF1のドライバ込みの最低重量は、上記レギュレーションから640kgである。

燃費は、http://en.wikipedia.org/wiki/Formula_One_car によると100kmあたり75L (すなわち、1.3km/L)のようである。
途中給油ができないので、スタート時に、330km分の燃料を積むとして、247.5L になり、
ガソリンの比重は、http://www.kuruma777.com/info001.html から、0.75として、出発時の燃料重量は、186kgとなり。上記の燃料抜きの重量に足すと、スタート時重量は、826kgになる。

馬力計算)
これを用いて、画面から計測した時間から、エンジンの馬力を計算すると以下のようになる。時速177km/hのところで、1.25Gの加速で有り、最大の540psを投入している。

効率の良い加速、すなわちタイヤグリップを生かした加速をするには、徐々にアクセルを踏む量を増やして投入するエネルギーを増やさないとならないことがわかる。アクセルは、オン・オフスイッチではないと言われる所以である。これは、Power = 速度 x 加速 で計算されるように、加速一定にするには、速度があがるにつれ、投入するパワー すなわち、アクセル開度を大きくして、燃料を投入しないとならないのである。

最初の部分で、Gが小さいのは、スリックタイヤが、まだ暖まりきっておらず、張り付きが弱いのもあろうが、ほとんどは、車速が遅いので、グリップを稼ぐ大元であるダウンフォースが十分かかっていないためだと思う。



F1の空力については、http://bit.ly/R4ty7s に説明がある。

昔は、トラクションコントロールとか、発進の自動クラッチなどがあったが、ドライバーのスキルを補助しすぎてレースがつまらないと、禁止されたはずである。

なので、これだけのダイナミックレンジのあるアクセルワークをドライバーがこなしているのだと思う。

F1テクノロジーの最前線 2010年版 http://amzn.to/PT8JQn を読むと、ステアリングには、アクセルペダルのマップの変更ダイヤルとか、ピットストップ時のスピードリミッタとかがあり、このマップ変更というのが、アクセルの感度を変えるのかもしれないが。。。



日本の死者数の分析

2012年8月28日火曜日 : オスプレィ配備について - 安全神話の害
に、たばこ、窒息に関して追記したうえで、死者数に関する分析をこちらに移動した。

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日本の年間死者数は、100万人にのぼる。http://bit.ly/PqQssX

http://bit.ly/NzdppZ に死因のランキングがでている。
抜粋すると

平成20年の日本の死因 順位

1位 悪性新生物(ガン)
2位 心疾患
3位 脳血管疾患
4位 肺炎
5位 不慮の事故
6位 老衰
7位 自殺
8位 腎不全
9位 肝疾患
10位 慢性閉塞性肺疾患

日本での死因の中で、気になる年間死者数を調べてみると。。
  1.  6万2千人(2005年度): 日本の肺がんの死者数 http://bit.ly/RYprOp 、患者数6万7千人に非常に近い致死率がいる状況。病気が恐ろしいのか、発見がおくれるのか。。喫煙との相関性は?
  2. 2万8千人(2011年): 自殺者数。先進国中最悪。http://bit.ly/NzcwxG 
  3. 4千人: 日本の交通事故死数。かなり高いものの、交通対策により死者数は09年度は4,904人と先進国の中でも割と低めであった。http://bit.ly/Idpgra ただし、http://bit.ly/Nzd86w にあるように、事故後24時間以内の死亡のみ交通事故死としてカウントされるようである。
  4. 400人(2011年): 他殺者数  http://bit.ly/NzcwxG 他殺率は、世界で二番目に低いと治安のよさを物語っている。
とくに、自殺の原因になりうる鬱病の罹患率は一生のうち15人に1人は罹患するということであり、http://bit.ly/wxlp3e によると、2008年までの9年間で2.4倍にもなっている。
きまじめだと鬱病になりやすく、潔癖症もいい加減にしたほうがよいのでは。。

喫煙と肺がんの相関性は分からないとタバコを吸う人も居るが、たばこを吸っていたひとの肺は、解剖してみれば真っ黒である。

たばこと肺がんの関係をググルと、関係ないというものが沢山ヒットする。大抵は、科学の方法論がわかっていない詭弁である。

http://0taku.livedoor.biz/archives/4143426.html のように、単純に肺がんの総死亡者数の年代推移と総喫煙者数の年代推移を比較して、「喫煙は肺がんのリスクを下げる」などとしているものもある。肺がん患者と喫煙の比率を比較していないのである。肺がんが増える本当の理由は、以下にあるのかもしれない。
  1. ガン は、免疫が低下すると起きる、細胞増殖の異常を原因とした病気である。したがって、近年肺がんが増える理由には、以下も考えられる。
    • 高齢化による老人の増加
    • ストレスの増加による免疫の低下
  2. たばこだけではガンにならず、大気汚染などとの関連も指摘されている。
  3. 細胞増殖異常は蓄積性のものなので、たばこの害は直ぐに現れない可能性が大きい。逆に、たばこを減らしても、すぐには肺がんは減らないはずでもある。これだけ即効的に肺がんが増えているのは、別の理由と考えるのが妥当である。
日本語でググっても話しにならないので、英国の学術論文を引用する。
1956年の時点の論文 http://1.usa.gov/NIKtMr では、p.1073のグラフを引用する。肺がん担った人の比率でみれば、non smoker 9にたいして、1日14本までの喫煙で58、24本で106、25本以上205と死亡率(総合での死亡率に対する比率) が増えていくのである。


そもそも、こういう事実が積み重なっているので、欧米(最近では日本でも)喫煙者の死亡保険の掛け金は高くなっている。
そして、看護婦さんによると、肺がんのような呼吸器系の疾患での死亡間際はそうとう悲惨なようである。なにしろ、 息がまともに吸えないので、相当な苦しみらしい。

たばこに害はないと、強がるのは良いが、あとで自分に何が起きるのか、よく考えた方がよい。


メディアは年間100万人の死者のうち、視聴率が稼ぎやすいセンセーショナルな400人の他殺を取り上げて大騒ぎしているのだが、自殺が年間2万8千人もいるのである。

ただし、自殺は伝えると逆に増加するという問題もあるので、死者数を伝えることが対策になるとは限らない。が、ここでも逆のことをしており、イジメでの自殺とかを執拗に報道しているように見受けられる。

食品をのどにつまらせることによる窒息死 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0560.html
  1. モチ:90件/年
  2. カップ入りゼリー: 8件/年
ひところ、こんにゃく畑での死亡が、社会問題になったが、1995年以降の通算でも 17人の死亡である。これを大騒ぎするならば、なぜ、モチを禁止しないのだろうか。
また食通毒死も、数名出ただけで大騒ぎになる。
とはいえ、米国やEUも、こんにゃくゼリーの輸入が禁止のようで、大騒ぎしているのは日本だけではない。http://bit.ly/OGfpxF のように、欧米でのPL法の行きすぎを指摘する意見もある。たしかに、老人や子供に食べさせないように気をつければ、事故は減る。製造元の責任にするのは、お門違いにも思える。

http://bit.ly/OGfh18 の解析も興味深い。モチについで、パン、ご飯、寿司、も窒息の原因である。

食中毒の死者数: http://bit.ly/NzfdPV
  10人以下の低い方。2008年には4人、2009年には0である。

それよりも、なによりも、自殺対策や病気の根本療法の発見のほうが重要だと思う。
人の命の大切さには、差はないが、だとしたら、死者数が多いものか、対策が容易なものを優先して対策するべきではないのだろうか。。